JPH0392312A - 発泡成形品の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、製品表面の一部に異なる表面部分を有する発
泡成形品、より詳細には、合或樹脂シートの表皮の一部
に布地を表皮とする部分を有する発泡成形品や、一部に
色違い部を有する発泡成形品、具体的製品としては、上
述の特徴を有する自動車用ドアトリム等の自動車内装品
、家具、建材等の発泡成形品の製造方法に開するもので
ある。

（従来技術） 近年、先に例示した自動車内装品、家具、建材等の発泡
成形品は、消費者指向の多様化、高級化から表面表皮の
一部に、布や異色合或樹脂をあしらったものの需要が高
い。

この種の発泡成形品は、成形面を複数の区画に仕切る突
壁を有する発泡成形型を用い、上記区画の夫々に表皮体
を装着し、該表皮体の背面側にウレタンフォームの液状
原料を注入し、ウレタンフォーム原料の硬化により各区
画の表皮体を一休に結合することによって成形される。

従って成形時には各表皮体は、成形型の成形面や突壁に
完全に密着して装着することが必要である。そのため、
各区画に装着する表皮体は一般に予め真空成形やスラッ
シュ戊形によって第７図のように予備成形されたものが
使用される。

（発明が解決しようとする課題） しかし、表皮体の予備成形はそれ自体多数の工程を経な
ければならず、そのためこの種の発泡成形品の製造方法
は必要とする工程が非常に多くその改善が望まれていた
。

そこで、上記の表皮体にかわって予備成形による型付け
を行なっていない、極軟質のシート状のものをそのまま
成形型に配し、ポリウレタンフォームの発泡圧によって
成形型の成形面や突壁に押し付け表皮体の予備成形工程
を省略する手段も試みられたが、発泡成形時に表皮体の
表面にしわが発生したり、ポリウレタンフォームが合わ
せ部より漏れるという不具合が発生し、満足な結果は得
られなかった。

本発明は以上の事情に鑑みて表皮体の予備成形工程を省
略しつつ品質の低下を発生させない発泡成形品の製造方
法を開示することを目的とする。

（課題を解決するための手段） しかして、上記の目的を達或するための本発明の特徴は
、下記の各工程を具備することを特徴とする発泡成形品
の製造方法にある。

（イ）表皮層の背面に発泡層が積層された複合シートよ
り所定の平面又は曲面形状を有する中央部と該中央部の
周辺に発泡層が除去された辺部を有する表皮体を成形す
る工程。

（口）戊形而を複数の区画に仕切る突壁を有する戊形型
の少なくとも１区画に、上記表皮体を中央部が成形面に
、辺部が突壁に沿った状態で配する工程。

（ハ）成形型内にポリウレタンフォームの液状原料を注
型し、該原料硬化後脱型する工程。

本発明における最初の工程によって後記する突壁によっ
て仕切られた形状に概ね合致する平面形状を有し、且つ
表皮層と発泡層を有する中央部と該中央部の周辺に発泡
層が隆起された辺部を有する表皮体を予め成形する。辺
部の発泡層の除去方法は、中央部に予め型紙を貼着した
り、発泡層をおかさないマスキングペイントを塗装し、
その後全体を発泡層のみ溶解する溶剤中に浸漬して当該
部分を溶解する手段が最も生産性の面から好ましい。

また、この他に辺部の形状に相当する、例えば環状の金
属部材を加熱し複合シートに押し当てて発泡層を加熱し
、発泡層を押しつぶして破壊する手段も有効である。

次に第２の工程によって表皮体を成形而に配するが、こ
の際表皮体の中央部は発泡層を有するため局部に比べて
剛性が高く、且つその形状は区画に概ね合致するため該
中央部は区画の成形面に密着して装着される。

一方、周部は表皮層のみ存在し比較的軟質であり、且つ
当該部分は区画の成形面よりはみ出すため、突壁に沿っ
て垂直に立ち上がる。

そして、必要に応じて他の区画にも他の表皮体を配した
後、公知の手段に従いポリウレタンフォームの液状原料
を注入して表皮体を補強する。

（実施例） 以下更に、本発明の具体的実施例について説明する。

第１図は本発明の具体的実施例の工程によって成形され
た表皮体の正面図であり、第２図は第１図のＡ−Ａ断面
図であり、第３図は本発明の具体的実施例において使用
する発泡威形型の正面図であり、第４図は本実施例の発
泡成形品の製造方法の一工程における発泡成形型の断面
図であり、第５図は第４図の突壁部分の拡大断面図であ
り、第６図は本発明の具体的実施例の発泡成形品の製造
方法によって製造された発泡成形品の断面図である。

第１図及び第２図において（１）は、本実施例の第１工
程によって予備成形された表皮体を示す。

表皮体（１）は塩化ビニル樹脂等がら或り、比較的軟質
である表皮層（２）の背面にポリエチレン樹脂、ボリブ
ロビレン樹脂等を素材とする発泡層（３）が積層され、
且つ表皮層（２）の表面には植毛（４）が設けられた複
合シートを素材とする。表皮体（１）は、後記する成形
型（５）の区画（６）の形状に概ね合致する楕円形状の
中央部（７）とその周辺部に発泡層（３）が除去された
辺部（８）が設けられたものである。

即ち、中央部（７）は植毛層（４）と表皮層（２）およ
び発泡層（３）の３層構造より或るが、辺部（８）につ
いては、植毛層（４）と表皮層（２）のみを有し発泡層
は存在しない。

本実施例において表皮体（１）は、最初に複合シートよ
り表皮体の外形に相当する部分を切り出し、予め用意し
た中央部の形状に相当する型紙＠：複合表皮に貼着し、
この状態で複合表皮を溶剤中に浸漬して中央部以外の部
分、即ち辺部の発泡層を溶かし去ることによって製造し
たものである。

次に、上記の表皮体（１）を成形型（５）の下型（１１
）に配する。本実施例において、成形型（５）は上型（
１０）と下型（１１）の一対より戊り、下型（１１）に
は成形面を基部区画（１２）と中央区画（６）に仕切る
突壁（１３）が楕円状に設けられている。各区画は本図
では平面状であるが、設けられているデザインによって
曲面状である場合もある。表皮体（１）は下型（１１）
の突壁（１３）に囲まれた楕円状の中央区画（６）に中
央部（７）が挿入されてセットされる。この時、植毛（
４）は押し付けられて倒れ、辺部（８）は突壁（１３）
定沿って直立する。中央部（７）は中央区画（６）に挿
入される時、突壁（１３）より中央方向力を受けるが、
中央部（７）は背面に発泡層（７）が積層されているた
め、ある程度の剛性があり部分的にしわがよることはな
い。

そして、下型（１１）の基部区画（１２）には予め公知
の真空成形やスラッシュ成形手段によって予備成形され
た基部表皮体（１４）を配し、・成形型内に硬質ウレタ
ンフォームの液状原料（１５）を注入した後、上型（１
０）を閉じる。

尚、この時基部表皮体（１４）の背面部にガラスマット
やガラスクロスあるいは剛性樹脂の射出成形品や金属の
補強体を入れて、更に剛性の向上を計ることも有効であ
る。硬質ウレタンフォーム原料が反応硬化後に脱型する
ことにより、第６図のような中央部のみに植毛を有する
合或樹脂成形品を得ることができる。

（効果） 本発明の発泡成形品の製造方法は、背面に発泡層を有す
る中央部とその周辺に発泡層が除去され４、 た辺部な有する表皮体を成形し、該表皮体を戊形型の区
画に配して発泡成形することにより表皮の真空成形やス
ラッシュ成形等による大がかりな型付工程を省略するこ
とができる効果がある。

また、表皮体の中央部はある程度の剛性があるため発泡
成形時や成形型への装着時にしわが発生せず、高い品質
が維持できる効果もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の具体的実施例の工程によって成形され
た表皮体の正面図であり、第２図は第１図のＡ−Ａ断面
図であり、第８図は本発明の具体的実施例において使用
する発泡成形型の正面図であり、第４図は本実施例の発
泡成形品の製造方法の一工程における発泡成形型の断面
図であり、第５図は第４図の突壁部分の部分拡大断面図
であり、第６図は本発明の具体的実施例の発泡成形品の
製造方法によって製造された発泡成形品の断面図であり
、第７図は従来技術において使用する表皮体の断面図で
ある。 （１）・・・表皮体 （２）・ （３）・ （４）・ （７）・ （８）・ （１０）・ （１１）・ （１２）・ （１３）・ （１４）・ ・表皮層 ・発泡層 ・植毛 ・中央部 ・辺部 ・上型 ・下型 ・基部成形面 ・突壁 ・基部表皮体

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、下記の各工程を具備することを特徴とする発泡成形
   品の製造方法。 （イ）表皮層の背面に発泡層が積層された複合シートよ
   り所定の平面又は曲面形状を有する中央部と該中央部の
   周辺に発泡層が除去された辺部を有する表皮体を成形す
   る工程。 （ロ）成形面を複数の区画に仕切る突壁を有する成形型
   の少なくとも１区画に、上記表皮体を中央部が成形面に
   、辺部が突壁に沿つた状態で配する工程。 （ハ）成形型内にポリウレタンフォームの液状原料を注
   型し、該原料硬化後脱型する工程。