JPH038956B2 - - Google Patents

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JPH038956B2
JPH038956B2 JP57089549A JP8954982A JPH038956B2 JP H038956 B2 JPH038956 B2 JP H038956B2 JP 57089549 A JP57089549 A JP 57089549A JP 8954982 A JP8954982 A JP 8954982A JP H038956 B2 JPH038956 B2 JP H038956B2
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JP
Japan
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carbon atoms
alkyl group
group
hydrogen atom
coo
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JPS58205791A (ja
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Yutaka Shibahashi
Kenichi Nakasuji
Takashi Kataoka
Koji Inagaki
Tsutomu Kito
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Pilot Ink Co Ltd
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Pilot Ink Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH038956B2 publication Critical patent/JPH038956B2/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/124Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein using pressure to make a masked colour visible, e.g. to make a coloured support visible, to create an opaque or transparent pattern, or to form colour by uniting colour-forming components
    • B41M5/132Chemical colour-forming components; Additives or binders therefor

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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、電子供与性発色剤と電子受容性顕色
剤との反応により着色像を形成する記録系におい
て、耐光堅牢性を顕著に向上させた記録材に関す
る。 従来、ロイコ染料などの電子供与性発色剤と酸
性白土、フエノール類、サリチル酸、安息香酸な
どの電子受容性顕色剤とが接触して発色する記録
材は、感圧及び感熱複写紙などとして広く使用さ
れている。また、同様の電子の授受反応によつて
発色させる、記録材として前記の如き顕色剤を塗
布ないし含浸させたシート材と組合せ、該表面の
みで呈色させる、マーキングペン、ボールペン、
固形状筆記体、スタンプ材、指紋採取パツド等に
関して応用分野が提示されている。 ところが、前記した如き記録系においては、耐
光堅牢性の欠如という宿命的な難点があり、これ
を解消する提案が従来からなされている。 これらには、紫外線吸収剤、酸化防止剤、老化
防止剤等の添加剤を配合する試み、発色剤として
特定構造のフルオラン化合物や顕色剤として従来
用いられている活性白土、酸性白土、フエノール
類等に換えて特定の芳香族カルボン酸の多価金属
塩(サリチル酸亜鉛、サリチル酸アルミニウム、
安息香酸亜鉛など)を適用する試みが提示されて
いる。 しかしながら、耐光堅牢性を未だ十分に解決し
ているとは言い難い。 本発明は特定のカチオンラジカル化合物を配合
することによつて、既述の電子の授受反応による
記録材の耐光堅牢性を飛躍的に向上させるもので
あり、この種記録材への広範囲の適用を可能とす
る。 以下に本発明を詳細に説明する。 本発明は(イ)電子供与性発色剤と(ロ)電子受容性顕
色剤との反応により着色像を得る記録系におい
て、(ハ)芳香族性環を有する、チツ素、リン、酸
素、イオウ系のカチオンラジカル群より選んだ一
種または二種以上の化合物を前記(イ)成分および/
または(ロ)成分の含まれる系中に含有させてなる記
録材に関する。 本発明者らは、前記した(ハ)カチオンラジカル化
合物を従来の記録系中に含有させることによつ
て、(イ)成分と(ロ)成分との電子授受反応による着色
像の形成を何ら阻害することなく、耐光堅牢性を
顕著に向上させることを見出し本発明を完成する
に至つた。 前記において、(イ)電子供与性発色剤は、従来公
知のそれ自身、無色ないしは淡色の化合物であ
り、電子を受容体に供与することにより有色に変
化する性質をもつ。 具体的には(イ)成分としては、ジアリールフタリ
ド類、アリールフタリド類、インドリルフタリド
類、ポリアリールカルビノール類、ロイコオーラ
ミン類、アシルオーラミン類、アリールオーラミ
ン類、ローダミンBラクタム類、インドリン類、
スピロピラン類、フルオラン類、チオフルオラン
類、フエノチアジン類、トリフエニルメタン類、
ジアリールアリールフラン類、スピロキサテンア
リールフラン類、クロメノインドール類等があ
る。 これらの化合物を次に例示する。 クリスタルバイオレツトラクトン、マラカイト
グリーンラクトン、ミヒラーヒドロール、クリス
タルバイオレツトカービノール、マラカイトグリ
ーンカービノール、N−(2・3−ジクロロフエ
ニル)ロイコオーラミン、N−ベンゾイルオーラ
ミン、ローダミンBラクタム、N−アセチルオー
ラミン、N−フエニルオーラミン、2−(フエニ
ルイミノエタンジリデン)3・3−ジメチルイン
ドリン、N−3・3−トリメチルインドリノベン
ゾスピロピラン、3′−メトキシ−N−3・3−ト
リメチルインドリノベンゾスピロピラン、3−ジ
エチルアミノ−6−メチル−7−クロルフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−メトキシフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−6−ベンジルオキシフ
ルオラン、1・2−ベンツ−6−ジエチルアミノ
フルオラン、3・6−ジ−p−トルイジノ−4・
5−ジメチルフルオラン−フエニルヒドロジド−
γ−ラクタム、3−アミノ−5−メチルフルオラ
ン、2−メチル−3−アミノ−6−メチル−7−
メチルフルオラン、2・3−ブチレン−6−ジ−
n−ブチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−7−(パラトルイジノ)−フルオラン、7−ア
セトアミノ−3−ジエチルアミノフルオラン、2
−ブロム−6−シクロヘキシルアミノフルオラ
ン、2・7−ジクロロ−3−メチル−6−n−ブ
チルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6
−メチル−7−ジメチルアミノ−チオフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−ジベンジルアミノ
−チオフルオラン、3・3−ビス(1−エチル−
2−メチル−3−イル)フタリド、3・3−ビス
(2−フエニルインドール−3−イル)フタリド、
3−(4−ジエチルアミノフエニル)−3−(1−
エチル−2−メチルインドール−3−イル)フタ
リド、3−(4−ジ−n−ブチルアミノフエニル)
−3−(2−フエニルインドール−3−イル)フ
タリド、3−(ジユロリジン−6′−イル)−3−
(1′−メチル−2′−フエニルインドール−3′−イ
ル)フタリド、3−(1′、2′、3′、4′−テトラヒド
ロキノリン−6′−イル)−3−(1′−エチル−2′−
メチル−インドール−3′−イル)フタリド、3・
3−ビス(1−エチル−2−メチルインドール−
3−イル)−7−アザフタリド、3−(ジフエニル
アミノ)−3−(1−エチル−2−メチルインドー
ル−3−イル)フタリド、3−〔N−(4−エトキ
シフエニル)−N−フエニルアミノ〕−3−(1−
エチル−2−メチルインドール−3−イル)フタ
リド、3−〔4−(ジメチルアミノ)フエニル〕−
3−〔N,N−ビス−(4−オクチルフエニル)ア
ミノ〕フタリド、3−〔4−(エチルベンジルアミ
ノ)フエニル〕−3−〔N−(4−エトキシフエニ
ル)−N−フエニルアミノ〕フタリド、2・2−
ビス(P−N,N−ジメチルアミノフエニル)−
2−H−ナフト〔1,8−bc〕フラン、スピロ
−3・6−ビス(ジメチルアミノ)−キサンテン
−9・2−(2H)−ナフト〔1,8−bc〕フラン、
6・6−ビス(4−ジメチルアミノ−フエニル)
−6H−クロメノ〔4,3−b〕インドール等が
ある。 (ロ)電子受容性顕色剤としては、従来適用されて
いる、活性白土、酸性白土、ベントナイト、モン
モリロナイト、ゼオライト等の所謂、鉱物粘土
類、フエノール化合物等が挙げられる。 本発明は前記した(イ)成分および/または(ロ)成分
の含まれる系中に(ハ)芳香族性環を有する、チツ
素、リン、酸素、イオウ系のカチオンラジカル群
より選んだ一種または二種以上の化合物を含有さ
せることによつて飛躍的な耐光堅牢性を向上させ
た記録材を供する。 前記の作用について説明する。 本発明において、(ハ)化合物の添加によつて(イ)成
分と(ロ)成分との電子授受反応による発色性が何ら
阻害されず、耐光性を顕著に向上させるのは、電
子供与性発色剤と芳香族性環を有する、チツ素、
リン、酸素、イオウ系のカチオンラジカル化合物
との間のπ電子間の相互作用によるものと考えら
れる。 本発明者らは、この種の記録系において電子供
与性発色剤の耐光性が最も問題になると考え、こ
の化合物の安定化について種々の研究を行なつ
た。そして、ある種の化合物が共通の安定化効果
を示したので、これについて研究した結果、カチ
オンラジカル化合物が特殊な作用を示すことがわ
かつた。しかし、アニオンラジカル化合物及び中
性ラジカル化合物は安定化効果を示さなかつた。
そしてカチオンラジカル化合物の中でも、チツ
素、リン、酸素、イオウ系の芳香族性環を有する
カチオンラジカル化合物のみが安定化効果を示し
た。 それはチツ素、リン、酸素、イオウ系の芳香族
性環を有するカチオンラジカル化合物は、その構
造の平面性のために不対電子が、π電子系の共鳴
により非局在化し安定化している。そしてこの化
合物が電子供与性発色剤と平行に重なり合い、π
電子間の相互作用が起つて、電子供与性発色剤が
光のエネルギーで破壊されない安定な状態になる
ものと考えられる。しかも、この相互作用は、電
子供与性発色剤が呈色状態のときは全ての環が同
一平面上に位置し、全体的な平面構造をとるた
め、一層強くなると考えられる。 このように安定化が行なわれるためには、電子
供与性発色剤と前記の相互作用を起こす性質を持
つ化合物を系内に導入する必要がある。一般的
に、電子供与性発色剤への接近のしやすさを考え
ると、呈色、消色どちらの状態においても該発色
剤の電子雲に接近することから、電荷的にみると
電子欠乏性を示すものほど接近しやすく、したが
つてカチオンラジカル化合物は他のラジカル化合
物に比べ、最も接近しやすいと考えることができ
る。また安定性の面からみても、各組成物中で安
定に存在できる中性ラジカル、アニオンラジカル
は非常に少ないと考えられる。一方、安定カチオ
ンラジカルとして存在するためには、族、族
のような孤立電子対を持つている原子を有するこ
とが必要であるが、ハロゲンなどの族ではイオ
ン化電位が高すぎるため、安定なカチオンラジカ
ルは生成しにくいと考えられる。したがつて、チ
ツ素、リン、酸素、イオウ系の芳香族性環を有す
るカチオンラジカル化合物のみが作用効果を奏す
るものと考えられる。 本発明者は、本発明の記録材は上記のような機
構により、耐光性が飛躍的に向上したものと考え
ている。安定化の機構自体についての理論的、学
問的解明は充分とは言えないかもしれないが、本
発明は確実な反復再現性を示す。 このように、本発明においては芳香族性環を有
する、チツ素、リン、酸素、イオウ系のカチオン
ラジカル化合物を用いることが不可欠である。 本発明のカチオンラジカル化合物を配合した記
録材の耐日光堅牢性は、従来の記録系の耐日光堅
牢性に比較して、電子供与性発色剤の構造によつ
て、あるいはカーボンアーク灯、太陽光線、室内
経時、ケイ光灯等の照射条件によつて異なるが、
総括すれば飛躍的に向上した。以下に(ハ)化合物に
ついて具体的に例示する。 芳香族性環を有するチツ素系のカチオンラジカ
ル群としては、アリールアルミニウム塩類、ジア
リールアルミニウム塩類、トリアリールアミニウ
ム塩類、テトラアリールキノンジイモニウム塩
類、ジアリールキノンジイモニウム塩類、テトラ
アリールジフエノキノンジイモニウム塩類、ジア
リールジフエノキノンジイモニウム塩類、N−ア
リールピロリウム塩類、テトラアリールヒドラジ
ニウム塩類、N−アリールフエノチアジニウム塩
類等がある。 これらの化合物を一般式に表わすと、次の
〔〕、〔〕式のようになる。 n=1、2、3のいずれか R1=水素原子、アルキル基(炭素数1〜18)、ジ
アルキルアミノ基(アルキル基の炭素数1〜
18)のいずれか R2=水素原子、アルキル基(炭素数1〜18)、ジ
(置換フエニル)アミノ基のいずれかであるが、
n=1のときに限つて下記の基も含む。
【式】R3、R4、R5、R6:水素原子、ア ルキル基(炭素数1〜18)のいずれか
【式】 X-=過塩素酸塩(ClO- 4)、フツ化ホウ素酸塩
(BF- 4)、トリフルオロ酢酸塩(CF3COO-)、ピ
クリン酸塩〔(NO23C6H2O-〕、トリクロル酢
酸塩(CCl3COO-)、ヘキサフルオロ砒酸塩
(AsF- 6)、ヘキサクロロアンチモン酸塩
(SbCl- 6)、ヘキサフルオロアンチモン酸塩
(SbF- 6)、ベンゼンスルホン酸塩(C6H5SO- 3)、
アルキルスルホン酸塩(RSO- 3)、リン酸塩
(PO3- 4)、硫酸塩(SO2- 4)、塩化物(Cl-)、臭
化物(Br-)、のいずれか n=1あるいは2のいずれか m=1あるいは2のいずれか R1=水素原子、アルキル基(炭素数1〜18)、ジ
アルキルアミノ基(アルキル基の炭素数1〜
18)、ジエタノールアミノ基のいずれか R2=水素原子、アルキル基(炭素数1〜18)、ジ
アルキルアミノ基(アルキル基の炭素数1〜
18)、ジエタノールアミノ基のいずれか R3=フエニル基、アルキル基(炭素数1〜18)、
4−ジアルキルアミノフエニル基(アルキル基
の炭素数1〜18)、4−ジエタノールアミノフ
エニル基のいずれか R4=フエニル基、アルキル基(炭素数1〜18)、
4−ジアルキルアミノフエニル基(アルキル基
の炭素数1〜18)、4−ジエタノールアミノフ
エニル基のいずれか X-=過塩素酸塩(ClO- 4)、フツ化ホウ素酸塩
(BF- 4)、トリクロル酢酸塩(CCl3COO-)、ト
リフルオロ酢酸塩(CF3COO-)、ピクリン酸塩
〔(NO23C6H2O-〕、ヘキサフルオロ砒酸塩
(AsF- 6)、ヘキサクロロアンチモン酸塩
(SbCl- 6)、ヘキサフルオロアンチモン酸塩
(SbF- 6)、ベンゼンスルホン酸塩(C6H5SO- 3)、
アルキルスルホン酸塩(RSO- 3)、リン酸塩
(PO3- 4)、硫酸塩(SO2- 4)、塩化物(Cl-)、臭
化物(Br-)、のいずれか なお、〔〕式に示される化合物は通常はジイ
モニウム塩として分類されるが、本発明では、カ
チオンラジカル群に含む。 アリールアルミニウム塩類の中には種々の化合
物を含むことができ、複雑になるのでさらに説明
すれば、 R1、R2、R3、R4、R5=水素原子、アルキル基
(炭素数1〜18)のいずれか X-=過塩素酸塩(ClO- 4)、フツ化ホウ素酸塩
(BF- 4)、トリクロル酢酸塩(CCl3COO-)、ト
リフルオロ酢酸塩(CF3COO-)、ピクリン酸塩
〔(NO23C6H2O-〕、ヘキサフルオロ砒酸塩
(AsF- 6)、ヘキサクロロアンチモン酸塩
(SbCl- 6)、ヘキサフルオロアンチモン酸塩
(SbF- 6)、ベンゼンスルホン酸塩(C6H5SO- 3)、
アルキルスルホン酸塩(RSO- 3)、リン酸塩
(PO3- 4)、硫酸塩(SO2- 4)、塩化物(Cl-)、臭
化物(Br-)のいずれか のような構造をもつものも含まれる。 これらの化合物を次に例示する。 トリス(P−ジメチルアミノフエニル)アミニ
ウム過塩素酸塩、トリス(P−ジエチルアミノフ
エニル)アミニウムヘキサフルオロアンチモン酸
塩、トリス(P−ジ−n−ブチルアミノフエニ
ル)アミニウムヘキサフルオロ砒酸塩、ビス(P
−ジエチルアミノフエニル)エチルアミニウムフ
ツ化ホウ素酸塩、P−ジ−n−ブチルアミノフエ
ニルジ−n−ブチルアミニウムヘキサフルオロア
ンチモン酸塩、ビス(P−ジエチルアミノフエニ
ル)〔N,N−ビス−(P−ジエチルアミノフエニ
ル)−P−アミノフエニル〕アミニウムヘキサフ
ルオロ砒酸塩、ビス(P−ジ−n−ブチルアミノ
フエニル)〔N,N−ビス−(P−ジエチルアミノ
フエニル)−P−アミノフエニル〕アミニウムヘ
キサフルオロアンチモン酸塩、ビス(P−ジ−n
−オクチルアミノフエニル)〔N,N−ビス−(P
−ジ−n−オクチルアミノフエニル)−P−アミ
ノフエニル〕アミニウムフツ化ホウ素酸塩、N,
N−ビス(P−ジエチルアミノフエニル)−N′,
N′−ジエチル−P−ベンゾキノン−ビス(イモ
ニウムトリフルオロ酢酸塩)、N,N,N′,N′−
テトラキス(P−ジ−n−ブチルアミノフエニ
ル)−P−ベンゾキノン−ビス(イモニウムヘキ
サフルオロアンチモン酸塩)、N,N,N′,N′−
テトラキス(P−ジ−n−ブチルアミノフエニ
ル)−P−ジフエノキノン−ビス(イモニウムヘ
キサフルオロアンチモン酸塩)、ペンタフエニル
ピロリウムフツ化ホウ素酸塩、テトラキス(P−
トリル)ヒドラジニウムヘキサクロロアンチモン
酸塩、N−フエニルフエノチアジニウム過塩素酸
塩、N−フエニル−2−メチル−7−クロロフエ
ノチアジニウムヘキサフルオロアンチモン酸塩等
がある。 芳香族性環を有するリン系のカチオンラジカル
群としては、アリールホスフイニウム塩類、ジア
リールホスフイニウム塩類、トリアリールホスフ
イニウム塩類等がある。 これらの化合物を一般式に表わすと〔〕のよ
うになる。 n=1または2または3のいずれか R1=水素原子、アルキル基(炭素数1〜18)、ジ
アルキルアミノ基(炭素数1〜18)のいずれか R2=水素原子、アルキル基(炭素数1〜18)の
いずれか X-=過塩素酸塩(ClO- 4)、フツ化ホウ素酸塩
(BF- 4)、トリクロル酢酸塩(CCl3COO-)、ト
リフルオロ酢酸塩(CF3COO-)、ピクリン酸塩
〔(NO23C6H2O-〕、ヘキサフルオロ砒酸塩
(AsF- 6)、ヘキサクロロアンチモン酸塩
(SbCl- 6)、ヘキサフルオロアンチモン酸塩
(SbF- 6)、ベンゼンスルホン酸塩(C6H5SO- 3)、
アルキルスルホン酸塩(RSO- 3)、リン酸塩
(PO3- 4)、硫酸塩(SO2- 4)、塩化物(Cl-)、臭
化物(Br-)のいずれか これらの化合物を次に例示する。 トリス(P−ジメチルアミノフエニル)ホスフ
イニウム過塩素酸塩、トリス(P−ジエチルアミ
ノフエニル)ホスフイニウムフツ化ホウ素酸塩、
トリス(P−ジ−n−ブチルアミノフエニル)ホ
スフイニウムヘキサフルオロアンチモン酸塩、ト
リス(P−ジ−n−オクチルアミノフエニル)ホ
スフイニウムヘキサフルオロ砒酸塩、ビス(P−
ジエチルアミノフエニル)エチルホスフイニウム
ピクリン酸塩、ビス(P−ジ−n−ブチルアミノ
フエニル)n−ブチルホスフイニウムヘキサフル
オロアンチモン酸塩、P−ジエチルアミノフエニ
ルジエチルホスフイニウムヘキサフルオロ砒酸塩
等がある。 芳香族性環を有する酸素系のカチオンラジカル
群としては、ジベンゾ−p−ジオキシニウム塩
類、アリールオキシニウム塩類等がある。 これらの化合物を一般式に表わすと、次の
〔〕、〔〕のようになる。 R1、R2、R3=水素原子、アルキル基(炭素数1
〜18)のいずれか X-=過塩素酸塩(ClO- 4)、フツ化ホウ素酸塩
(BF- 4)、トリクロル酢酸塩(CCl3COO-)、ト
リフルオロ酢酸塩(CF3COO-)、ピクリン酸塩
〔(NO23C6H2O-〕、ヘキサフルオロ砒酸塩
(AsF- 6)、ヘキサクロロアンチモン酸塩
(SbCl- 6)、ヘキサフルオロアンチモン酸塩
(SbF- 6)、ベンゼンスルホン酸塩(C6H5SO- 3)、
アルキルスルホン酸塩(RSO- 3)、リン酸塩
(PO3- 4)、硫酸塩(SO2- 4)、塩化物(Cl-)、臭
化物(Br-)、のいずれか これらの化合物を次に例示する。 ジベンゾ−p−ジオキシニウム過塩素酸塩、ジ
ベンゾ−P−ジオキシニウムヘキサフルオロアン
チモン酸塩、2−メチルジベンゾ−P−ジオキシ
ニウムフツ化ホウ素酸塩、2−メチル−7−クロ
ルジベンゾ−P−ジオキシニウムピクリン酸塩、
2・7−ジメチルジベンゾ−P−ジオキシニウム
ヘキサフルオロ砒酸塩、2・4・6−トリス(4
−メチルフエニル)フエノキシニウムヘキサクロ
ロアンチモン酸塩等がある。 芳香族性環を有するイオウ系のカチオンラジカ
ル群としては、ジチインカチオン類、ベンゾジチ
インカチオン類、チアンスレンカチオン類、フエ
ノキサンチインカチオン類、アリールチオエーテ
ルカチオン類、アルキルチオベンゼンカチオン類
等がある。 これらの化合物を一般式に表わすと、〔〕、
〔〕、〔〕のようになる。 Z=SまたはOのいずれか R1、R2、R3、R4=水素原子、アルキル基(炭素
数1〜18)、フエニル基、ハロゲンのいずれか または R5、R6、R7、R8=水素原子、アルキル基(炭素
数1〜18)、ハロゲンのいずれか R1、R2=水素原子、アルキル基(炭素数1〜
18)、アルコキシ基(炭素数1〜18のいずれか R1、R2=アルキル基(炭素数1〜18) R3、R5=水素原子、アルキル基(炭素数1〜
18)、アルキルチオ基(炭素数1〜18)のいず
れか R4、R6=水素原子、アルキル基(炭素数1〜18)
のいずれか 〔〕、〔〕、〔〕において X-=過塩素酸塩(ClO- 4)、フツ化ホウ素酸塩
(BF- 4)、トリクロル酢酸塩(CCl3COO-)、ト
リフルオロ酢酸塩(CF3COO-)、ピクリン酸塩
〔(NO23C6H2O-〕、ヘキサフルオロ砒酸塩
(AsF- 6)、ヘキサクロロアンチモン酸塩
(SbCl- 6)、ヘキサフルオロアンチモン酸塩
(SbF- 6)、ベンゼンスルホン酸塩(C6H5SO- 3)、
アルキルスルホン酸塩(RSO- 3)、リン酸塩
(PO3- 4)、硫酸塩(SO2- 4)、塩化物(Cl-)、臭
化物(Br-)のいずれか これらの化合物を次に例示する。 1・4−ジチインカチオン過塩素酸塩、2・5
−ジメチル−1・4−ジチインカチオンフツ化ホ
ウ素酸塩、2・3・5・6−テトラメチル−1・
4−ジチインカチオンヘキサフルオロアンチモン
酸塩、6・7−ジエチル−1・4−ベンゾジチイ
ンカチオンヘキサフルオロ砒酸塩、1・4−ベン
ゾジチインカチオンピクリン酸塩、チアンスレン
カチオンヘキサフルオロアンチモン酸塩、2・7
−ジメチルチアンスレンカチオンヘキサクロロア
ンチモン酸塩、2・7−ジクロロチアンスレンカ
チオンフツ化ホウ素酸塩、フエノキサンチインカ
チオン過塩素酸塩、2・7−ジメチルフエノキサ
ンチインカチオントリフルオロ酢酸塩、2−エチ
ル−7−クロロフエノキサンチインカチオンヘキ
サフルオロ砒酸塩、ビス(4−メチルフエニル)
スルフイドカチオンフツ化ホウ素酸塩、ビス(4
−n−ブチルフエニル)スルフイドカチオンヘキ
サフルオロアンチモン酸塩、1・4−ビス(メチ
ルチオ)ベンゼンカチオン過塩素酸塩、1・4−
ビス(n−ブチルチオ)ベンゼンカチオンヘキサ
フルオロ砒酸塩、1・2・4・5−テトラキス
(エチルチオ)ベンゼンカチオンヘキサクロロア
ンチモン酸塩、2・5−ジメチル−1・4−ビス
(n−ブチルチオ)ベンゼンカチオンフツ化ホウ
素酸塩等がある。 さらに本発明者らは、(ハ)チツ素、リン、酸素、
イオウ系の芳香族性環を有するカチオンラジカル
群より選んだ一種または二種以上の化合物と(ニ)光
安定剤から選んだ一種または二種以上の化合物を
併用することにより、さらに顕著に耐光性を向上
させることを見出した。 本発明において、電子供与性発色剤はチツ素、
リン、酸素、イオウ系の芳香族性環を有するカチ
オンラジカル化合物により耐光性が極めて大きく
安定化されるが、本発明者らの研究によると、こ
の種のカチオンラジカル化合物自体も長期の光の
照射により、徐々に劣化する傾向を示す。そし
て、カチオンラジカル化合物の劣化により電子供
与性発色剤の耐光堅牢性も徐々に劣化し、退色が
始まる。 そこで、種々の変性を行なつてみたが、光安定
剤を添加した場合に、予想できない程の効果が得
られた。 光安定剤はもともと電子の授受反応による記録
系の耐光性向上には効果が不十分であるのにもか
かわらず、芳香族性環を有するチツ素、リン、酸
素、イオウ系のカチオンラジカル化合物との併用
による記録材においては、光安定剤のみ添加の効
果に比べ、驚くべき効果であり、芳香族性環を有
するチツ素、リン、酸素、イオウ系のカチオンラ
ジカル化合物との相乗効果になつているものと考
えられる。 光安定剤としては、紫外線吸収剤、酸化防止
剤、老化防止剤、一重項酸素の消光剤、スーパー
オキシドアニオンの消光剤等がある。 紫外線吸収剤としては、ベンゾフエノン系、サ
リチル酸エステル系、ベンゾトリアゾール系、置
換アクリロニトリル系等があるが例えば、 2・4−ジヒドロキシベンゾフエノン、2−ヒ
ドロキシ−4−メトキシベンゾフエノン、2−ヒ
ドロキシ−4−オクトキシベンゾフエノン、2−
ヒドロキシ−4−ドデシルオキシベンゾフエノ
ン、2−ヒドロキシ−4−オクタデシルオキシベ
ンゾフエノン、サリチル酸フエニル、サリチル酸
パラターシヤリ−ブチルフエニル、サリチル酸パ
ラオクチルフエニル、2−(2′−ヒドロキシ−
5′−メチル−フエニル)ベンゾトリアゾール、2
(2′−ヒドロキシ−3′・5′−ジターシヤリ−ブチル
フエニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒド
ロキシ−3′−ターシヤリ−ブチル1′・5′−メチル
フエニル)5−クロロベンゾトリアゾール、2−
(2′−ヒドロキシ−3′・5′−ジターシヤリ−ブチル
フエニル)5−クロロベンゾトリアゾール、2−
(2′−ヒドロキシ−3′・5′−ジ−ターシヤリ−ブチ
ル−フエニル)5−クロロベンゾトリアゾール、
2−(2′−ヒドロキシ−4′−オクタオキシ−フエ
ニル)ベンゾトリアゾール、2′−エチルヘキシル
−2−シアノ−3−フエニルインナート、レゾル
シノールモノベンゾエート等がある。 酸化防止剤、老化防止剤としては例えば、2・
6−ジ−ターシヤリ−ブチル−4−メチルフエノ
ール、2・4・6−トリターシヤリ−ブチルフエ
ノール、スチレン化フエノール、2・2′−メチレ
ンビス(4−メチル−6−ターシヤリ−ブチルフ
エノール)、4・4′−イソ−プロピリデン−ビス
−フエノール、2・6−ビス(2′−ヒドロキシ−
3′−ターシヤリ−ブチル5′−メチルベンジル)−
4−メチルフエノール、4・4′−チオビス−(3
−メチル−6−ターシヤリ−ブチルフエノール)、
テトラキス−〔メチレン(3・5ジターシヤリ−
ブチル−4−ヒドロキシハイドロシンナメート)〕
メタン、パラ−ヒドロキシフエニル−3−ナフチ
ルアミン、2・2・4−トリメチル−1・2ジヒ
ドロキノリン、チオビス(β−ナフトール)、メ
ルカプトベンゾチアゾール、メルカプトベンズイ
ミダゾール、アンドール−α−ナフチルアミン、
ビス(2・2・6・6−テトラメチル−4−ピペ
リジル)セバケート、2・2・6・6−テトラメ
チル−4−ピペリジルベンゾエート、ジラウリル
3・3′−チオジプロピオネート、ジステアリル
3・3′−チオジプロピオネート、トリス(4−ノ
ニルフエノール)ホスフアイト等がある。 一重項酸素の消光剤としては、カロテン類、色
素類、アミン類、フエノール類、ニツケル錯体
類、スルフイド類等があるが例えば、1・4−ジ
アザビシクロ〔2・2・2〕オクタン
(DABCO)、β−カロチン、1・3−シクロヘキ
サジエン、2−ジエチルアミノメチルフラン、2
−フエニルアミノメチルフラン、9−ジエチルア
ミノメチルアントラセン、5−ジエチルアミノメ
チル−6−フエニル−3・4−ジヒドロキシピラ
ン、ニツケルジメチルジチオカルバメート、ニツ
ケルジブチルジチオカルバメート、ニツケル3・
5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルO
−エチルホスホナート、ニツケル3・5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシベンジルO−ブチルホ
スホナート、ニツケル〔2・2′−チオビス(4−
t−オクチルフエノラート)〕(n−ブチルアミ
ン)、ニツケル〔2・2′−チオビス(4−t−オ
クチルフエノラート〕(2−エチルヘキシルアミ
ン)、ニツケルビス〔2・2′−チオ−ビス(4−
t−オクチルフエノラート)〕、ニツケルビス
〔2・2′−スルホン−ビス(4−オクチルフエノ
ラート)〕、ニツケルビス(2−ヒドロキシ−5−
メトキシフエニル−N−n−ブチルアルドイミ
ン)、ニツケルビス(ジチオベンジル)、ニツケル
ビス(ジチオビアセチル)等がある。 スーパーオキシドアニオンの消光剤としては、
スーパーオキシドジスムターゼとコバルト〔〕
及びニツケル〔〕の錯体等がある。 本発明は、前記した如く構成成分からなつてお
り、さらには(イ)成分と(ハ)成分を含む組成物ないし
は(イ)成分、(ハ)成分および(ニ)成分を含む組成物を溶
媒に溶解ないし分散させてなる混合物を、従来公
知のカプセル化技術によつてカプセル化させ、感
圧記録材等の発色剤シートの形成などに効果的に
適用させることができる。 以下に本発明を実施例について説明する。尚、
配合剤中の部はすべて重量部を示し、配合例中の
成分について説明を加えると以下のとおり。 CVL:クリスタルバイオレツトラクトン PSD−P:日曹化工(株)製、フルオラン系ロイコ
化合物 インドリルレツド:山本化学合成(株)製、インドリ
ルフタリド系ロイコ化合物 PSD−T−126:日曹化工(株)製、フルオラン系ロ
イコ化合物 PSD−150:日曹化工(株)製、フルオラン系ロイコ
化合物 チヌビン326:チバガイギー社製、ベンゾトリア
ゾール誘導体 チヌビンP:チバガイギー社製、ベンゾトリアゾ
ール誘導体 イルガスタブ2002:チバガイギー社製、ニツケル
3・5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベン
ジル−O−エチルホスホナート シーソーブ103:白石カルシウム(株)製、2−ヒド
ロキシ−4−ドデシルオキシベンゾフエノン アンテージNBC:川口化学工業(株)製、ニツケル
ジブチルジチオカルバメート ASY−GRH:保土谷化学(株)製、Aizen Spilon
Yellow GRHスピリツト染料 アロンKR:東亜合成(株)製、ケトン樹脂 KMC−113:呉羽化学(株)製、アルキルナフタレン
化合物 (A) 感圧記録材 (1) 感圧シートを下記の如くして調製した。 実施例 1 40℃の5%ゼラチン水溶液80g中に発色剤油*
30gを適下し平均5μmの微小滴になる様撹拌す
る。さらに5%アラビアゴム80gを添加し、一定
撹拌のもとに10%酢酸を加えPH4.5に下げ200gの
水を加えてコアセルベーシヨンを起こさせ、撹拌
を続けながら10℃まで冷却しコアセルベート膜を
ゲル化させる。続いて硬膜のため87%ホルマリン
1gを添加し、10%NaOH水溶液の添加でPHを
9に上げ撹拌しながら加温し50℃で1時間撹拌し
て得られたマイクロカプセル分散液を50g/m2
上質紙に乾燥時の塗布量6g/m2になるように塗
布して感圧シートを得た。 *発色剤油の配合 CVL 3.0部 トリス(P−ジエチルアミノフエニル)アミニウ
ムヘキサフルオロアンチモン酸塩 1.0部 KMC−113 26.0部 比較例 1 実施例1の発色剤油を下記配合*に置き換えて、
同様の方法で感圧シートを得た。 *発色剤油の配合 CVL 3.0部 KMC−113 27.0部 実施例 2〜6 実施例1のトリス(P−ジエチルアミノフエニ
ル)アミニウムヘキサフルオロアンチモン酸塩に
替えて下記化合物を使用し、同様の方法で感圧シ
ートを得た。
【表】 実施例 7 実施例1の発色剤油に替えて、下記を使用して
同様の方法で感圧シートを得た。 発色剤油の配合 PSD−150 3.0部 トリス(P−ジエチルアミノフエニル)アミニウ
ムヘキサフルオロアンチモン酸塩 1.0部 KMC−113 26.0部 比較例 2 前記発色剤油に替えて、下記を使用し、同様の
方法で感圧シートを得た。 発色剤油の配合 PSD−150 3.0部 KMC−113 27.0部 実施例 8及び9 カチオンラジカル化合物と光安定剤の併用系で
あり、下記の配合の発色剤油40gをそれぞれ実施
例1の発色剤油に替えて使用して同様の方法で感
圧シートを得た。
【表】
【表】 尚、配合は重量部である。以下の実施例及び比
較例においても同様である。 前記の如くして得られた感圧シートは顕色剤シ
ートと組合され感圧記録材として供される。 (2) 発色性及び耐光性試験結果 感圧シートを顕色材シート(十条製紙(株)
製、フエノールレジン系顕色紙)上に重ねて
加圧筆記ないしタイプ印字を行なつたとこ
ろ、実施例の試験は比較例に対比し、いずれ
も同様の鮮鋭な着色像を瞬時に得ることがで
きた。 耐光性は、得られた着色像に太陽光線(試
験時期57年3月)を照射し、照射後の着色像
を日立200−20型分光光度計を用い、反射ス
ペクトルにより保持率を測定した。 保持率(%)=I/I0×100(%) 但し、 I0:照射前の吸光度 I:照射後の吸光度 以下に試験結果を表記する。
【表】 (B) 感熱記録材 (1) 感熱記録シートを以下の如くして調製し
た。 実施例10及び比較例3 下記の組成からなる分散液A液及びB液をそれ
ぞれの成分をボールミルを用いて10時間分散させ
て、個別に得た。次いで両分散液を混合して得ら
れた混合液をワイヤーバーにて上質紙(50g/
m2)上に、乾燥後の塗布量が5g/m2になるよう
に塗布して実施例10及び比較例3の感熱記録シー
トをそれぞれ得た。
【表】 実施例11及び比較例4 前記実施例10及び比較例3と同じ方法で、それ
ぞれの感熱記録シートを得た。
【表】 実施例 12〜16 実施例10のトリス(P−ジエチルアミノフエニ
ル)アミニウムヘキサフルオロアンチモン酸塩の
替わりに、下記化合物を使用し、同様の方法で、
それぞれ感熱記録シートを得た。
【表】 実施例 17及び18 カチオンラジカル化合物と光安定剤の併用系で
あり、下記の組成にもとづき、実施例10と同様な
方法でそれぞれ感熱記録シートを得た。
【表】 (2) 発色性及び耐光性試験結果 前記で得られた感熱記録シートをサーマル
プリンターで発色させたところ、実施例の試
料は比較例に対比し、いずれも同等の鮮鋭な
着色像を瞬時に得ることができた。 耐光性は既述の条件下で反射スペクトルの
測定により発色濃度の保持率で評価した。
【表】 (C) マーキング記録材 (1) マーキング用インキの調製 下記の成分を通常のインキの調製法に従つ
て、溶媒(MEK、ソルミツクH−3)中に
順次添加し撹拌、溶解させて目的のインキを
得た。配合例中の数字は重量部である。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】 実施例 24〜34 実施例19のトリス(P−ジエチルアミノフエニ
ル)アミニウムヘキサフルオロアンチモン酸塩の
替わりに下記の化合物を使用し、同様の方法でマ
ーキング用インキを得た。
【表】 実施例 35〜38 カチオンラジカル化合物と光安定剤の併用系で
あり、下記の配合にもとづき、前記実施例と同様
の方法でマーキング用インキを得た。 尚、配合は重量部で示す。 CVL 0.2 MEK 50 ソルミツクスH−3 30 カチオンラジカル化合物 x 光安定剤 y アロンKR 5.0
【表】 (2) 発色性及び耐光性試験結果 前記のインキを下記の如くして得られた顕
色剤シート*に付着させて、発色性を比較例
と対比したところ、いずれも同等の鮮鋭な着
色像を瞬時に得ることができた。耐光性は反
射スペクトルの測定により発色濃度の保持率
で評価した。 *顕色剤シートの調製 シルトンP(水沢化学社製酸性白土) 50部 ノーガテツクス2752E(住友ノーガタツク社製、
スチレン−ブタジエンラテツクス) 28部水 75部 高速分散機にて水中にシルトンPを分散し、更
にノーガテツクス2752Eを添加し充分撹拌して塗
布液とする。この塗布液を紙に乾燥重量が4〜8
g/m2となる様塗布して顕色剤シートとなした。
【表】 前記したマーキング用インキは、携帯に便宜な
従来公知の筆記具に充填して使用することもでき
るが、毛筆等の筆記体に直接インキを付着させて
実用に供することができる。 前記したマーキング用インキの実施令におい
て、溶媒は電子供与性発色剤の担体の役割りを果
たすものであり、樹脂は増粘ないし固着剤として
筆記適性を向上させて鮮鋭な着色像を得るための
ものであり、前記実施例に特定されるものではな
い。溶媒は電子供与性発色剤に不活性であり、こ
れを溶解ないし分散するものであれば有効であ
る。同様に増粘ないし固着剤にあつては前記不活
性の要件を満たすものであればよく、具体的には
酸価50以下の高分子化合物又は樹脂であれば効果
的に適用できる。 前記したマーキング用インキは電子供与性発色
剤として電子受容性顕色剤の存在する表面で反応
して所望の着色像を与える記録材の一形態の例示
であり、前記要件、即ち発色剤に不活性な担体と
組合せることによつて、さらに多様な応用分野へ
の適用を可能とする。 例えば、酸価50以下のポリビニルピロリドン、
ポリビニルブチラール、ポリ酢酸ビニル、ポリア
クリル酸エステル、ポリ塩化ビニリデン、ポリア
ミド樹脂、キシレン樹脂、エチルセルロース、ニ
トロセルロース、アセチルセルロース等のセルロ
ース誘導体を増粘ないし固着剤として用い、溶媒
としてグリコールエーテル、グリコールエーテル
エステル、芳香族有機酸エステル、高沸点芳香族
炭化水素等の不揮発性かつ比較的高表面張力
(40dyne/cm前後以上)を用いることによつて、
(イ)及び(ハ)成分ないし(イ)及び(ハ)成分及び(ニ)成分
を含
む、スタンプインキや、指紋用インキ、ボールペ
ンインキとして実用に供することができる。 さらに、前記した如き不揮発性液体を電子供与
性発色剤の担体として用い、該液体と高温時(50
〜100℃)には均一に相溶又は分散するが常温で
固体になり、該発色剤に対して不活性な、飽和酸
のアルカリ金属塩や、高級アルコール、多価アル
コール、高級炭化水素、天然ワツクス等を用い
て、適宜の形状に賦形化すれば、固形状筆記体と
して供される。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (イ)電子供与性発色剤と(ロ)電子受容性顕色剤と
    の反応により着色像を得る記録系において、(ハ)芳
    香族性環を有する、チツ素、リン、酸素、イオウ
    系のカチオンラジカル群より選んだ、下記一般式
    〔〕、〔〕、〔〕、〔〕〔〕、〔〕、〔
    〕、
    〔〕より選ばれる一種または二種以上の化合物
    を前記(イ)成分または(ロ)成分の含まれる系中に含有
    させるか、(イ)成分および(ロ)成分の含まれる系中に
    含有させてなる記録材。 一般式〔〕 n=1、2、3のいずれか R1=水素原子、アルキル基(炭素数1〜18)、ジ
    アルキルアミノ基(アルキル基の炭素数1〜
    18)のいずれか R2=水素原子、アルキル基(炭素数1〜18)、ジ
    (置換フエニル)アミノ基のいずれか 但し、n=1のとき下記の基も含む 【式】【式】 R3、R4、R5、R6:水素原子、アルキル基(炭素
    数1〜18)のいずれか X-=過塩素酸塩(ClO- 4)、フツ化ホウ素酸塩
    (BF- 4)、トリクロル酢酸塩(CCl3COO-)、ト
    リフルオロ酢酸塩(CF3COO-)、ピクリン酸塩
    〔(NO23C6H2O-〕、ヘキサフルオロ砒酸塩
    (AsF- 6)、ヘキサクロロアンチモン酸塩
    (SbCl- 6)、ヘキサフルオロアンチモン酸塩
    (SbF- 6)、ベンゼンスルホン酸塩(C6H5SO- 3)、
    アルキルスルホン酸塩(RSO- 3)、リン酸塩
    (PO3- 4)、硫酸塩(SO2- 4)、塩化物(Cl-)、臭
    化物(Br-)、のいずれか 一般式〔〕 n=1あるいは2のいずれか m=1あるいは2のいずれか R1=水素原子、アルキル基(炭素数1〜18)、ジ
    アルキルアミノ基(アルキル基の炭素数1〜
    18)、ジエタノールアミノ基のいずれか R2=水素原子、アルキル基(炭素数1〜18)、ジ
    アルキルアミノ基(アルキル基の炭素数1〜
    18)、ジエタノールアミノ基のいずれか R3=フエニル基、アルキル基(炭素数1〜18)、
    4−ジアルキルアミノフエニル基(アルキル基
    の炭素数1〜18)、4−ジエタノールアミノフ
    エニル基のいずれか R4=フエニル基、アルキル基(炭素数1〜18)、
    4−ジアルキルアミノフエニル基(アルキル基
    の炭素数1〜18)、4−ジエタノールアミノフ
    エニル基のいずれか X-=過塩素酸塩(ClO- 4)、フツ化ホウ素酸塩
    (BF- 4)、トリクロル酢酸塩(CCl3COO-)、ト
    リフルオロ酢酸塩(CF3COO-)、ピクリン酸塩
    〔(NO23C6H2O-〕、ヘキサフルオロ砒酸塩
    (AsF- 6)、ヘキサクロロアンチモン酸塩
    (SbCl- 6)、ヘキサフルオロアンチモン酸塩
    (SbF- 6)、ベンゼンスルホン酸塩(C6H5SO- 3)、
    アルキルスルホン酸塩(RSO- 3)、リン酸塩
    (PO3- 4)、硫酸塩(SO2- 4)、塩化物(Cl-)、臭
    化物(Br-)、のいずれか 前記アリールアルミニウム塩類は、以下の式
    (1)、(2)、(3)から選ばれる。 R1、R2、R3、R4、R5=水素原子、アルキル基
    (炭素数1〜18)のいずれか X-=過塩素酸塩(ClO- 4)、フツ化ホウ素酸塩
    (BF- 4)、トリクロル酢酸塩(CCl3COO-)、ト
    リフルオロ酢酸塩(CF3COO-)、ピクリン酸塩
    〔(NO23C6H2O-〕、ヘキサフルオロ砒酸塩
    (AsF- 6)、ヘキサクロロアンチモン酸塩
    (SbCl- 6)、ヘキサフルオロアンチモン酸塩
    (SbF- 6)、ベンゼンスルホン酸塩(C6H5SO- 3)、
    アルキルスルホン酸塩(RSO- 3)、リン酸塩
    (PO3- 4)、硫酸塩(SO2- 4)、塩化物(Cl-)、臭
    化物(Br-)、のいずれか 一般式〔〕 n=1または2または3のいずれか R1=水素原子、アルキル基(炭素数1〜18)、ジ
    アルキルアミノ基(炭素数1〜18)のいずれか R2=水素原子、アルキル基(酸素数1〜18)の
    いずれか X-=過塩素酸塩(ClO- 4)、フツ化ホウ素酸塩
    (BF- 4)、トリクロル酢酸塩(CCl3COO-)、ト
    リフルオロ酢酸塩(CF3COO-)、ピクリン酸塩
    〔(NO23C6H2O-〕、ヘキサフルオロ砒酸塩
    (AsF- 6)、ヘキサクロロアンチモン酸塩
    (SbCl- 6)、ヘキサフルオロアンチモン酸塩
    (SbF- 6)、ベンゼンスルホン酸塩(C6H5SO- 3)、
    アルキルスルホン酸塩(RSO- 3)、リン酸塩
    (PO3- 4)、硫酸塩(SO2- 4)、塩化物(Cl-)、臭
    化物(Br-)、のいずれか 一般式〔〕 一般式〔〕 前記一般式〔〕及び〔〕において、 R1、R2、R3=水素原子、アルキル基(炭素数1
    〜18)のいずれか X-=過塩素酸塩(ClO- 4)、フツ化ホウ素酸塩
    (BF- 4)、トリクロル酢酸塩(CCl3COO-)、ト
    リフルオロ酢酸塩(CF3COO-)、ピクリン酸塩
    〔(NO23C6H2O-〕、ヘキサフルオロ砒酸塩
    (AsF- 6)、ヘキサクロロアンチモン酸塩
    (SbCl- 6)、ヘキサフルオロアンチモン酸塩
    (SbF- 6)、ベンゼンスルホン酸塩(C6H5SO- 3)、
    アルキルスルホン酸塩(RSO- 3)、リン酸塩
    (PO3- 4)、硫酸塩(SO2- 4)、塩化物(Cl-)、臭
    化物(Br-)、のいずれか 一般式〔〕 Z=SまたはOのいずれか R1、R2、R3、R4=水素原子、アルキル基(炭素
    数1〜18)、フエニル基、ハロゲンのいずれか 又は R5、R6、R7、R8=水素原子、アルキル基(炭素
    数1〜18)、ハロゲンのいずれか 一般式〔〕 R1、R2=水素原子、アルキル基(炭素数1〜
    18)、アルコキシ基(炭素数1〜18のいずれか 一般式〔〕 【式】 R1、R2=アルキル基(炭素数1〜18) R3、R5=水素原子、アルキル基(炭素数1〜
    18)、アルキルチオ基(炭素数1〜18)のいず
    れか R4、R6=水素原子、アルキル基(炭素数1〜18)
    のいずれか 前記一般式〔〕、〔〕、〔〕において、 X-=過塩素酸塩(ClO- 4)、フツ化ホウ素酸塩
    (BF- 4)、トリクロル酢酸塩(CCl3COO-)、ト
    リフルオロ酢酸塩(CF3COO-)、ピクリン酸塩
    〔(NO23C6H2O-〕、ヘキサフルオロ砒酸塩
    (AsF- 6)、ヘキサクロロアンチモン酸塩
    (SbCl- 6)、ヘキサフルオロアンチモン酸塩
    (SbF- 6)、ベンゼンスルホン酸塩(C6H5SO- 3)、
    アルキルスルホン酸塩(RSO- 3)、リン酸塩
    (PO3- 4)、硫酸塩(SO2- 4)、塩化物(Cl-)、臭
    化物(Br-)、のいずれか 2 (ハ)成分が芳香族性環を有するアルミニウム塩
    類、ジイモニウム塩類より選んだ一種または二種
    以上の化合物である特許請求の範囲第1項記載の
    記録材。 3 (ニ)光安定剤を記録系中に含有させてなる特許
    請求の範囲第1項記載の記録材。 4 (イ)成分と(ハ)成分を含む組成物を微小カプセル
    に内包してなる特許請求の範囲第1項記載の記録
    材。 5 (イ)成分、(ハ)成分および(ニ)成分を含む組成物を
    微小カプセルに内包してなる特許請求の範囲第1
    項記載の記録材。
JP57089549A 1982-05-26 1982-05-26 記録材 Granted JPS58205791A (ja)

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JP6089389B2 (ja) * 2011-10-18 2017-03-08 日立化成株式会社 電子受容性化合物及びその製造方法、該化合物を含む重合開始剤、有機エレクトロニクス材料及びこれらを用いた有機薄膜、有機エレクトロニクス素子、有機エレクトロルミネセンス素子、表示素子、照明装置、並びに表示装置

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