JPH0387434A - 開閉屋根 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は大スパン構造物の開閉自在の屋根を構成する
、膜屋根を使用した開閉屋根ドームに関するものである
。

（発明が解決しようとする課題） 大スパン構造物を覆う、膜屋根を使用した屋根架構は従
来、−重膜のエアドームが一般的であるが、最近では構
造物の用途に多様性を持たせ、入場者に開放感を与える
機能を持つ、天候や用途に応じて屋根が開閉する形態の
屋根構造への要請が高まっている。

この開閉機構のドーム屋根としてこれまで、複数集合し
てドームを構成する可動屋根をドームの半径方向、もし
くは一方向にスライドさせる、重ね合わせる、あるいは
また一方向に伸縮自在となった屋根を折り畳む等の方法
で屋根を格納する構造が提案されているが、膜材を使用
する場合にはそれ自身に自立性がないため他の骨組や柱
等との併用が不可欠であり、またこれに開閉機構を与え
るにはガイドとなるレールを構造物上に敷設しなければ
ならない等開放感の障害となる問題に直面することにな
る。

この発明はこうした膜屋根の抱える問題に着目してなさ
れたもので、完全に屋根の開放が可能な一部膜屋根のド
ームを新たに提案しようとするものである。

（課題を解決するための手段〉 本発明では屋根の両側に一方向に往復動する可動屋根を
、その中間部に可動屋根の移動方向に直交する方向に開
閉する膜屋根をそれぞれ配置することにより膜屋根の開
閉を閉鎖時の可動屋根の端部を利用して行う構造とし、
構造物の上空に架構が常に架設される状態をなくし、膜
屋根、可動屋根共開放した際には屋根が完全に開放する
状態を実現する。

可動屋根は閉鎖時に構造物の一部を覆う骨組構造からな
り、構造物の両側で距離をおいて対向し、構造物の外側
に敷設された軌道上に載り、対向する方向に往復動する
。

膜屋根はこの可動屋根に挟まれた中間部に位置し、閉鎖
時の可動屋根にガイドされて伸縮し、開閉する。

膜屋根は閉鎖時に骨組となる、２方向に架設されたワイ
ヤに膜材を張り付けることにより折り畳み自在、すなわ
ち伸縮自在となり、可動屋根の対向する側端部のアーチ
状のガイドレールにガイドされながら支持されて上下動
する。

（実施例〉 以下本発明を一実施例を示す図面に基づいて説明する。

この発明の開閉屋根ドームＤは構造物（スタジアム〉Ｂ
を覆う、両側の可動屋根Ｒ，，Ｒ，と中間部の膜屋根Ｒ
，，Ｒ，とからなり、膜屋根ＲＺ＋　Ｒｚを閉鎖時の可
動屋根Ｒ，，Ｒ，の端部を利用して開閉する構造とした
ものである。

各可動屋根Ｒ６はトラス構造等の骨組構造で構成された
、例えば半割りとなったドーム状の形態をしており、第
１図−■、■に示すように閉鎖状態で構造物Ｂの両側で
互いに距離をおいて対向し、構造物Ｂの外側に並列して
敷設された複数本の軌道１，１上に対向する方向に往復
動自在、すなわち開閉自在に載っている。

可動屋根Ｒ，，Ｒ，の開放時は構造物りの上空が完全な
開口状態となる。

可動屋根Ｒ，，Ｒ，の対向する側の端部には膜屋根Ｒｔ
＝　Ｒｚの伸縮、すなわち開閉をガイドするガイドレー
ル２．２がアーチ状に架設されており、膜屋根Ｒｚ、　
Ｒ２は両可動屋根Ｒ，，Ｒ，の閉鎖時にのみ、その間に
挟まれた状態でこのガイドレール２．２に支持されなが
ら平面上可動屋根Ｒ，，Ｒ。

の移動方向に直交する方向に伸縮して上下動する。

膜屋根Ｒｚ、　Ｒｚは第１図−１，ＩＩ及び第２図に示
すように可動屋根Ｒ＋、　Ｒｚ間の、その移動方向に直
交する方向の両側に設置された格納室３゜３に開放時に
格納され、閉鎖時はこの両側から上昇し、構造物Ｂ上の
中間部で接続されることによりＨに示すように屋根を構
成する。

格納室３には膜屋根Ｒ２の開放時の収納を行う巻取り装
置が設置される。

膜屋根Ｒ２は２方向、すなわちその上昇方向と可動屋根
Ｒ，の移動方向とに架設されたワイヤ４．４２等で膜材
を押え付けるように形成されたもので、その先端には図
示するように閉鎖時の剛性。

を確保するためと、上昇時の先導のためのトラス５，５
が可動屋根Ｒ，，Ｒ，の移動方向に架設されており、こ
のトラス５．５は膜圧１１１ｈ、　Ｒｚの閉鎖開始時、
両端が可動屋根Ｒ，，Ｒ，のガイドレール２，２内に差
し込まれてここに跨設される。

ガイドレール２．２には第３図に示すように膜圧１ｍ　
Ｒ２の上下動時にその両側を把持する、例えばラック６
やチェーン等が形成、もしくは設置されている。

一方の膜屋根Ｒｚ、　Ｒｚの両側面には同図に示すよう
にこのガイドレール２．２のラック６やチェーンに噛み
合うピニオン７やスプロケットが設置され、手動、また
は電動によりピニオン７やスプロケットを駆動させるこ
とによって折り畳まれた状態から伸長し、双方のトラス
５．５が接続して第１図−Ｈに示すように閉鎖し、また
逆に収縮してＩに示すように格納室３，３に収納され、
開放する。

膜屋根Ｒ２はその閉鎖時、２方向のワイヤ４１４、に張
力が与えられることにより屋根の形態を保持し、特に可
動屋根Ｒ，，Ｒ，の形状に沿って上に凸に張架される、
ガイドレール２，２に並列するワイヤ４Ｉが屋内の空気
圧等の上向きの圧力に抵抗し、相対的に下に凸となるト
ラス５，５に平行なワイヤ４□が零荷重等下向きの外力
に抵抗することになる。

スタジアム等の構造物Ｂは第２図に示すように天井高の
確保上、開閉屋根ドームＤの建つ地盤面より下方に掘り
下げて建設されることが好ましい。

（発明の効果） この発明は以上の通りであり、膜屋根をその両側に配置
される可動屋根の対向する側の端部に架けられたガイド
レールに支持させながら膜屋根を開閉する構造であるた
めそのための特別な架橋を架設する必要がなく、膜屋根
の支持構造が簡素であり、また可動屋根は膜屋根の開放
時に往復動自在となっているため構造物の上空を完全に
開放することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図−１，ｎは膜屋根のそれぞれ開放時。 閉鎖時の様子を示した斜視図、第２図は閉鎖時の様子を
示したトラス軸方向断面図、第３図はガイドレールと膜
屋根との取合いを示した一部斜視図である。 Ｄ・・・・・・開閉屋根ドーム、Ｂ・・・・・・構造物
、Ｒ１・・・・・・可動屋根、Ｒ２・・・・・・膜屋根
、１・・・・・・軌道、２・・・・・・ガイドレール、
３・・・・・・格納室、４．．４□・・・・・・ワイヤ
、５・・・・・・トラス、６・・・・・・ランク、７・
・・・・・ピニオン。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）構造物の両側で互いに距離をおいて対向し、構造
   物の外側に敷設された軌道上に載り、対向する方向に往
   復動する、骨組構造の可動屋根と、この可動屋根に挟ま
   れた中間部に位置し、閉鎖時の可動屋根にガイドされて
   開閉する膜屋根とから構成され、膜屋根はその閉鎖時に
   骨組となる、２方向に架設されたワイヤに膜材を張り付
   けて折り畳み自在に形成されており、可動屋根の対向す
   る側端部のアーチ状のガイドレールにガイドされながら
   支持されて上下動することを特徴とする開閉屋根ドーム
   。