JP2581284B2 - 開閉式屋根 - Google Patents

開閉式屋根

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JP2581284B2
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Description

【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本発明は野球場,陸上競技場等の開閉式屋根に関す
る。
《従来の技術》 最近の野球場や競技場では天候の影響に関係なく使用
できるように、空気膜構造による屋根を具備したもので
あるようになった。
そしてさらに、晴天時の開放感を得るために開閉式屋
根についても種々の提案が行われている。
移動屋根を多段構造とし、屋根の開運動に伴なう収納
状態が積層型となって、収納スペースを小さくし、開口
率を大きくすることが課題になっている。また、開閉式
屋根を構成する移動屋根の運動方向は、上下方向,水平
方向があり、それぞれ一長一短ではあるが、移動動力容
量の小容量化を目的とする場合には、水平方向が有利で
あり、これは移動屋根をそのまま水平に左右方向へ運動
させるものである。
《発明が解決しようとする課題》 開閉式屋根を叙述の如く水平に移動させた場合には、
その屋根が開いた時の収納スペースをいかに小さくする
かが一つの課題であって、屋根を建物の一端へ移動させ
た場合には上下に重なって収まる積層構造がスペース的
に有利であるが、高さの方が嵩ばって、収納の安定性に
欠ける欠点があった。また移動屋根を開閉自在に安定的
に支承する必要のため、開口部に梁を残す場合には開口
部の開放感に欠ける欠点があった。
また、折畳み式屋根では屋根の構造が複雑になり易
く、さらにはその屋根膜の材質や耐久性にも問題があっ
た。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、そ
の目的は屋根を開いた時、開口部に梁が残らず開放感に
優れ、しかも開口率の高い開閉式屋根を移動効率よく安
定性に構成しようとするものである。
《課題を解決するための手段》 上記目的を達成するために本発明の開閉式屋根は建物
の天面を跨ぐ平行な二本のアーチ梁を設け、前記天面を
覆うように前記アーチ梁間に支承されるとともに、前記
アーチ方向に移動して開閉する移動屋根を設け、前記ア
ーチ梁相互間に前記天面を横断するようにワイヤーロー
プを複数架設し、前記アーチ梁相互間の外方へワイヤー
ロープあるいは鉄骨等を張り渡したのである。
《作 用》 アーチ梁のアーチ方向に移動自在な移動屋根をアーチ
梁によって支承し、移動屋根の位置についてはアーチ梁
の上下何れの箇所であっても良い。そして、移動屋根は
アーチ梁の梁端に互いに重なり合って収まるかあるいは
梁端において重なり合った状態から梁の中央の方へ移動
する。
また、アーチ梁は鉛直荷重に対してはよく耐えるが、
横方向の力に対してはアーチ梁相互間に架設したワイヤ
ーロープと、アーチ梁の外方へ張り渡したワイヤーロー
プや鉄骨によって対抗することができる。
さらに、かかるワイヤーロープは、天面を横断するよ
うに複数架設されるため、移動屋根を開放した状態の天
面すなわち開口部の補強を確実なものとすることができ
る。特に、この補強にはワイヤーロープを用いるため、
開口部を横断させて配設しても、採光等の妨げとならず
開放感を損なうことがない。
《実 施 例》 以下、本発明の好適な実施例について図面を参照にし
て詳細に説明する。
第1図に固定屋根および移動屋根と共に開閉式屋根を
構成するアーチ梁1の片方を示し、このアーチ梁1は建
物の開口部を挟むように両側に平行に配置してあって、
その上端部内側は斜めに形成してあり、斜めに形成した
表面に移動屋根2を走行支持するための案内レール3,3
を設けている。
また、アーチ梁が対抗し合う内側には、開口部を横断
するように、アーチ梁1、1同士を繋ぐ繋ぎケーブル4
を平行に複数張り渡し、その反対側、すなわちアーチ梁
1の外側には地上へ向けて俯角方向へテンションワイヤ
ー5を張っている。
この繋ぎケーブル4およびテンションワイヤー5によ
ってアーチ梁1の横方向に加わる力に対抗している。
移動屋根2,2aは互いに重なり合うようなレベル差を設
けて配置してあり、一番低いレベル位置に固定屋根6を
設けている。
なお、テンションワイヤー5の代りに鉄骨を用いても
良い。
第2図に平面を示す。図に示すように、アーチ梁1,1
は建物のアリーナ天面を両脇から挟み、かつ跨ぐように
二本平行に渡してあり、アーチ梁1の両端部には、これ
を支える基礎7を設置している。
さらに、アーチ梁1,1同士が互いに相対向する外側、
すなわちアーチ梁1の横外方にはアーチ梁1の両端部を
外側に楕円形のように膨らんで繋ぐとともに、テンショ
ンワイヤー5の代りに鉄骨5aを支える基礎を兼ねた建物
の外壁8を設けている。テンションワイヤー5の代りに
設けた鉄骨5aはアーチ梁1の上部側面から外壁8の天面
に渡してあって、アーチ梁1の軸方向に間欠的に複数本
を並設している。
このようにしてアーチ梁1および鉄骨5a並びに外壁8
で囲む空間の天面には鉄骨5aと平行にアーチ梁1の外側
から外壁8へ平行に降ろした屋根材取付金具9を備え、
これら屋根材取付金具9および鉄骨5aの背面側に屋根材
10を取り付け、アーチ梁1の外側に片流状の屋根を構成
している。
またアーチ梁1,1が対抗する空間上には移動屋根2,2a
および固定屋根6を配しており、固定屋根6はアーチ梁
1の両端部間に渡してあり、アーチ梁1の中央部分、す
なわち頭頂位置には移動屋根2,2を設け、その外側に一
段レベルを下げて移動屋根2a,2aを設けている。
移動屋根2,2aはそれぞれ先に説明したようにアーチ梁
1の表面に敷設した案内レール3によって走行自在に支
持してあり、これらの移動屋根2,2aはアーチ梁1の軸方
向に移動し固定屋根6の上に収まるものである。
このようにしてアーチ梁1,1が相対向するアーチ梁相
互間であって、かつアーチ梁1の軸方向空間天面は移動
屋根2,2aの移動作用によって開閉することになる。
第3図に固定屋根6および移動屋根2,2aの設置状態が
わかるように側面を示す。また第4図に移動屋根2,2aの
支持構造が第1図の場合と異なる例を示しており、これ
はアーチ梁1の頭頂部を斜めに形成せず、段階状に構成
し、移動屋根2,2aを水平に支持できるようにしている。
第1図のようにアーチ梁1の天面を斜めに形成して支
持した場合には移動屋根2,2aの両端部を拘束し易くなる
が、これは移動屋根2,2aの端部に両側へ逃げる力と下の
方へかかる鉛直荷重とが働き、これらの両方の力を拘束
するための支持構造を必要とするので、構造的に複雑に
なるので、第4図に示すようにアーチ梁1の頭頂部を階
段状に形成して移動屋根2,2aの両端部の鉛直荷重を受け
るようにしたものである。しかし、この場合にも移動屋
根2,2aの両端部が横方向へ広がる力を拘束する必要があ
ることはいうまでもない。
念のために、第5図に鉄骨5aではテンションワイヤー
5を使用した場合の骨組を示している。アーチ梁1,1間
に繋ぎケーブル4を渡し、またアーチ梁1の外側には平
面的に見た時アーチ梁1の外側に緩く円弧を描いて膨ら
む外壁8の頂部に渡したテンションワイヤー5を張り、
アーチ梁1と外壁8とで囲む空間天面にはテンションワ
イヤー5で支えるように屋根膜11を張り渡している。
第6図は第5図の骨組に移動屋根2,2aを設けた状態を
側面視して示しているものである。
アーチ梁1の外側ではテンションワイヤー5を利用
し、これにより屋根膜11を支持するようにしてテンショ
ンワイヤー5に過分の負担をかけることのない、あるい
はアーチ梁1の横方向に余計な負担をかけないようにし
た膜屋根を構成している。
《効 果》 以上詳細に説明したように本発明の開閉式屋根によれ
ば建物の天面を跨ぐ平行な二本のアーチ梁を設け、この
アーチ梁間にてそのアーチ方向に移動自在な移動屋根を
支承しているので、開口部天面に梁を残さない開放感の
ある開口天面を得るとともに、アーチ梁の傾斜角を緩く
すれば移動屋根の開閉動力容量も水平による開閉運動と
同じように小さくすることが可能となる。
また、移動屋根はその両端部をアーチ梁で支持するだ
けなので構造的に簡易な形状を得ることができ、屋根の
支持構造あるいは支持部材および施工の面において極め
て有利である。
アーチ梁相互間に架設したワイヤーロープと、アーチ
両の外方へ張り渡したワイヤーロープや鉄骨で、アーチ
梁の軸方向と直交する方向に作用する力に抵抗すること
によって、重量のある移動屋根を安定的に支持すること
ができる。
かかるワイヤーロープは、天面を横断するように複数
架設されるため、天面部分の補強を確実なものとするこ
とができる。特に、この補強にはワイヤーロープを用い
るため、開口部を横断させて配設しても、採光等の妨げ
とならず開放感を損なうことがない。
【図面の簡単な説明】
第1図はアーチ梁を説明するための断面図、第2図は本
発明の開閉式屋根を示す平面図、第3図はその側面図、
第4図は第3図正面方向の縦断面図、第5図は別の実施
例に係る骨組を示す平面図、第6図は第5図の骨組に移
動屋根および屋根膜を装着して示す側面図である。 1……アーチ梁、2……移動屋根 3……案内レール、4……繋ぎケーブル 5……テンションワイヤー 5a……鉄骨 6……固定屋根、7……基礎 8……外壁、9……屋根材取付金具 10……屋根材、11……屋根膜

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建物の天面を跨ぐ平行な二本のアーチ梁を
    設け、前記天面を覆うように前記アーチ梁間に支承され
    るとともに、該アーチ方向に移動して開閉する移動屋根
    を設け、該アーチ梁相互間に前記天面を横断するように
    ワイヤーロープを複数架設し、前記アーチ梁相互間の外
    方へワイヤーロープあるいは鉄骨等を張り渡したことを
    特徴とする開閉式屋根。
JP2221223A 1990-08-24 1990-08-24 開閉式屋根 Expired - Fee Related JP2581284B2 (ja)

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JP2651208B2 (ja) * 1988-08-24 1997-09-10 株式会社竹中工務店 開閉屋根架構構造
JP2852556B2 (ja) * 1990-08-13 1999-02-03 大成建設株式会社 開閉式屋根構造

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