JPH038693Y2 - - Google Patents

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JPH038693Y2
JPH038693Y2 JP1985073554U JP7355485U JPH038693Y2 JP H038693 Y2 JPH038693 Y2 JP H038693Y2 JP 1985073554 U JP1985073554 U JP 1985073554U JP 7355485 U JP7355485 U JP 7355485U JP H038693 Y2 JPH038693 Y2 JP H038693Y2
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【考案の詳細な説明】 〔考案の利用分野〕 この考案はエレベータ乗りかごの異常振動検出
装置に関するものである。
〔考案の背景〕
エレベータには危険防止のため、ガバナ装置が
設けられている。ガバナ装置には、エレベータ乗
りかごの昇降速度の異常上昇を検出する検知器が
設けられ、乗りかごが定格速度の1.3倍の昇降速
度で移動すると、ガバナ装置が作動してワイヤロ
ープを移動させる駆動モータが停止する。さらに
検知器が、定格速度の1.4倍で乗りかごが移動し
ていることを検知すると、ガバナ装置により乗り
かごの下方に設けられている安全装置が駆動し、
乗りかごは落下の危険のない安全な状態で停止す
る。
しかし、従来のガバナ装置では乗りかご内の乗
客が暴れたために乗かごが振動すると、瞬時的に
加速度が発生し、乗りかごが定格速度を所定値以
上越えると検知器がこれを検知してガバナ装置が
作動し、エレベータ乗りかごが停止してしまう。
このように人為的に瞬時に発生する移動速度の
上昇は、直ちにおさまるものであり、エレベータ
乗りかご内に乗客が閉込められるのは望ましくな
い。
このような事態を防止するために、エレベータ
の乗りかごとガバナロープとの連結部に緩衝装置
を取付けたもの、或はガバナ装置自体に緩衝装置
を取付けたものが提案され、人為的な振動でガバ
ナ装置が作動しないような構造とされている。
しかし、乗りかご内で乗客が激しく暴れたりす
ると、その振動によりガバナ装置は作動するの
で、人為的な振動を完全に弁別することは出来な
かつた。
なお、この種の装置に関する公知資料として
は、実開昭54−111068号及び実開昭54−112276号
を挙げることが出来る。
〔考案の目的〕
この考案は、従来のこの種の装置での人為的な
振動の弁別上の欠点を解決することを目的とし、
人為的な振動或は地震にも対応してエレベータの
安全運転を実現可能な、エレベータ乗りかごの異
常振動検出装置を提供するものである。
〔考案の概要〕
この考案では、乗りかごの上下動方向に直角な
回動軸に一端が係合され、回動軸に相対的に回動
自在に検知棒が乗りかごに対して設けられる。こ
の検知棒には重りが移動可能に設けられ、この重
りは回動軸からの距離が調節可能になつている。
検知棒の他端はばねにより乗かごに対して吊り下
げられている。
乗りかごに振動が発生すると、ばねが伸縮しこ
の伸縮に同期して、検知棒が回動軸に相対的に乗
りかごの上下動方向に振動するように構成されて
いる。検知棒と乗りかご間には検知信号発生手段
が設けられ、検知棒の振動がガバナ装置が動作す
る振幅よりも小さい所定振幅を越えると、この検
知信号発生手段から検知信号が発せられる。
この検知信号により、乗りかご内で警報器を作
動させたり、乗りかごを最寄り階に停止させたり
して、エレベータの安全運行が実現される。
〔考案の実施例〕
以下この考案のエレベータ乗りかごの異常振動
検出装置を、その実施例に基づき図面を使用して
詳細に説明する。
第2図は、この考案のエレベータ乗りかごの異
常振動検出装置を備えたエレベータの全体の構成
を示し、昇降路内に巻上機の溝車5が設けられ、
この溝車5にワイヤロープ3が懸吊され、ワイヤ
ロープ3の一端には乗りかご1が、他端にはそら
せ車6を介して吊り合い用の重り2が連結されて
いる。図示していない巻上機が駆動すると、溝車
5が回転して乗りかご1が昇降路内を昇降する。
一方、ガバナロープ7が乗りかご1に連結して
設けられ、ガバナロープ7はガバナの溝車8及び
ウエイトプーリの溝車9に巻掛けられている。ガ
バナロープ7は、乗りかご1の移動に同期するよ
うに構成されている。
乗りかご1の天井板上に、振動検出装置10が
取り付けられている。第1図は、振動検出装置1
0の構成を示すもので、ケース11が底板11b
で乗りかご1の天井板上に固定されている。底板
11bに直角な側板11cの1端側において、側
板11cのほぼ中央に側板11cに直角に、回動
軸12bが固定される。又側板11cの他端寄り
において、底板11bから離れた縁辺部近傍に
は、回動軸12bと平行に支持棒12aが固定さ
れる。従つて、支持棒12a及び回動軸12b
は、乗りかご1の上下動方向に直角に配設され
る。
回動軸12bに対して検知棒14の一端側が係
合され、検知棒14は係合された一端側を支点と
して、回動自在に回動軸12bに対して取り付け
られる。検知棒14の他端に、ばね13の一端が
固定されその他端は支持棒12aに固定される。
従つて、検知棒14はケース11が底板11b
で固定される乗りかご1に対して吊り下げられた
状態となつている。
検知棒14に対して、ほぼ円板状の重り15が
検知棒14の延長方向に摺動自在に嵌合されてい
る。重り15は検知棒14上の所望の位置に摺動
可能で、その摺動位置において止めねじ16によ
り、検知棒14に対して固定可能な構成となつて
いる。
検知棒14のばね13との連結端部に、底板1
1−bと平行な作動面17−Hを持つ作動体17
が固定されている。一方、この作動体17と対向
する位置に作動片を有するスイツチ18が、ケー
ス11に固定されている。又、スイツチ18の作
動により駆動するリレー19が、ケース11に固
定されている。
乗りかご1内で乗客が暴れ乗りかご1が振動す
ると、この振動に対応してばね13が振動し、重
り15が付されている検知棒14が、回動軸12
bとの係合部を支点としてばね13の振動に同期
して、乗りかご1の振動方向、即ち乗りかご1の
上下動方向に振動する。
検知棒14の振動が減衰せず、その振幅が所定
値を越えると作動体17の作動面17−Hが、ス
イツチ18の作動片を押し込み、スイツチ18が
作動する。スイツチ18が作動すると、リレー1
9が駆動されリレー19から発せられる信号によ
り、図示していない警報回路から警報信号が発せ
られる。警報信号により乗りかご1内のブザーが
警報音を発する。この警報音が発せられてから所
定時間が経過しても、なお検知棒14の振動が減
衰しない場合には、図示していない最寄り階停止
回路から誘導信号が発せられる。誘導信号により
乗りかご1は、最寄り階まで移動して停止する。
スイツチ18が作動するための検知棒14の振
幅は、ガバナ装置を誤動作させる直前の振幅に設
定されている。
このようにして、この考案によると乗客が暴れ
たり或は地震が発生したりして、乗りかご1に取
り付けた検知棒14が所定以上の振幅で振動する
と、ガバナ装置の動作前に警報が発せられ、さら
には乗りかご1が最寄り階に誘導停止する。従つ
て例えば一時的に乗客が暴れたことだけで、ガバ
ナ装置が作動して乗客全員が乗りかご1内に罐詰
状態で閉じ込められることがない。
実施例においては、検知棒14が所定振幅以上
の振動を生ずると、最初に乗りかご1内にブザー
或は録音テープによる音声の警報を発し、警報後
一定時間が経過してもなお振動が減衰しない場合
に、乗りかご1を最寄り階に誘導停止する構成の
ものを説明した。しかし、実施例の構成に限らず
所定振幅以上の検知棒14の振動が検知される
と、直ちに最寄り階に乗りかご1が誘導されて停
止する構成とすることも出来る。
或は、検知棒14に所定振幅以上の振動が検知
されると、警報を発するだけの構成のものも実現
可能である。
実施例のものでは、検知棒14上で重り15の
位置を調整可能で、エレベータの使用年数で生ず
るばね13の経年変化に対応し、或は地震発生が
予想される時期には敏感に動作するように、異常
振動検出装置の感度の修正を行なうことが出来る
構成となつている。
又実施例においては、回動軸12bが固定して
いて、この回動軸12bに係合した検知棒14
が、回動軸12bとの係合部を支点として振動す
る構成のものを説明した。しかし、この部分の構
成は実施例のものに限らず、検知棒14が固定し
て取り付けられ、この検知棒14に対して回動軸
12bが回動し、回動軸12bの回動によりスイ
ツチ18の作動片が作動体17により押し込まれ
る構成のものも実現可能である。即ち、検知棒1
4と回動軸12bとは相対的に回動自在に取り付
けられ、乗りかごに振動が発生すると検知棒14
が回動軸12bに対して相対的に上下動方向に振
動する各種の構成が可能である。
なお実施例においては、スイツチ18の作動片
が作動体17により押し込まれると、電気信号が
リレー19が発せられて各種の制御が行なわれる
ものを説明した。しかし、光学的或は磁気的に信
号を発生させる構成のものも実現可能である。
〔考案の効果〕
以上詳細に説明したように、この考案によると
乗りかごに所定振幅を越える振動が発生すると、
警報器が作動し或は乗りかごが最寄り階に誘導さ
れて停止し、ガバナ装置の誤動作により乗客が乗
りかご内に閉じ込められる事故を防止できるとと
もに、重りの位置を適宜調節することにより検知
棒を支えるばねの経年変化を補償し、経年変化が
あつても安定的に異常振動を検出することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案の実施例の構成を示す一部
切開斜視図、第2図は、この考案のエレベータ乗
りかごの異常振動検出装置を有するエレベータの
全体構成を示す断面図である。 1……乗かご、2……重り、3……ワイヤロー
プ、5……溝車、6……そらせ車、7……ガバナ
ロープ、8,9……溝車、10……振動検出装
置、11……ケース、12a……支持棒、12b
……回動軸、13……ばね、14……検知棒、1
5……重り。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 昇降路内を上下動する乗りかごの異常振動を検
    出するエレベータ乗りかごの異常振動検出装置に
    おいて、前記上下動方向に直角な回動軸に係合
    し、この回動軸に相対的回動自在に検知棒が前記
    乗りかごに対して取り付けられ、この検知棒には
    重りが移動可能に設けられ、この重りは前記回動
    軸からの距離が調節可能になつており、前記検知
    棒の他端はばねにより前記乗りかごに対して吊り
    下げられ、前記乗りかごに振動が発生すると、前
    記ばねの伸縮に同期して、前記検知棒が前記回動
    軸に相対的に前記上下動方向に振動し、前記検知
    棒の前記上下動方向の振動がガバナ装置が動作す
    る振幅よりも小さい所定振幅を越えると、検知信
    号を発する検知信号発生手段を前記検知棒と前記
    乗りかご間に設けたことを特徴とするエレベータ
    乗りかごの異常振動検出装置。
JP1985073554U 1985-05-20 1985-05-20 Expired JPH038693Y2 (ja)

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