JPH038425B2 - - Google Patents

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JPH038425B2
JPH038425B2 JP62194111A JP19411187A JPH038425B2 JP H038425 B2 JPH038425 B2 JP H038425B2 JP 62194111 A JP62194111 A JP 62194111A JP 19411187 A JP19411187 A JP 19411187A JP H038425 B2 JPH038425 B2 JP H038425B2
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JP
Japan
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pulley
movable
cam
sheave
fixed
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JP62194111A
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English (en)
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JPS6440747A (en
Inventor
Tsutomu Sakamoto
Katsushiro Kosunho
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Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Bando Chemical Industries Ltd filed Critical Bando Chemical Industries Ltd
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Publication of JPH038425B2 publication Critical patent/JPH038425B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ベルト部材に対するプーリの有効径
を変えて1対の回転軸間の変速比を変化させるよ
うにした可変プーリ式の変速装置の改良に関する
ものである。
(従来の技術) 従来より、農業機械等においては、エンジンの
動力を変速して駆動車輪あるいは各種の作業装置
に伝達するために、例えば特開昭58−46250号公
報に示すように、ベルト伝動を利用した可変プー
リ式の変速装置が多用されている。
(発明が解決しようとする課題) ところで、この種のベルト伝動を利用した可変
プーリ式変速装置の一例を本出願人も提案してい
る(特願昭62−45980号明細書および図面参照)。
以下、上記提案の変速装置A′について第5図
および第6図により説明するに、図中、1は一方
の回転軸としての入力軸、2は該入力軸1と平行
に配置支持された他方の回転軸としての出力軸で
あつて、上記入力軸1上には駆動プーリ3が、出
力軸2上には従動プーリ8がそれぞれ設けられて
いる。上記駆動プーリ3は、入力軸1に回転一体
にかつ摺動不能に固定されたフランジ状の固定シ
エイブ5と、該固定シエイブ5に対向するように
入力軸1にボス部6aにて摺動自在にかつ回転一
体にスプライン結合されたフランジ状の可動シエ
イブ6とからなり、これら両シエイブ5,6間に
はベルト溝7が形成されている。
一方、上記従動プーリ8は、上記駆動プーリ3
と同様に、出力軸2に回転一体にかつ摺動不能に
ボス部10aにて固定されたフランジ状の固定シ
エイブ10と、該固定シエイブ10に対し上記入
力軸1上の駆動プーリ3における固定シエイブ5
に対する可動シエイブ6の対向方向と逆方向でも
つて対向するように配置されて固定シエイブ10
のボス部10a上にボス部11aにて摺動自在に
かつ回転一体にスプライン結合されたフランジ状
の可動シエイブ11とからなり、これら両シエイ
ブ間10,11にはベルト溝12が形成されてい
る。
そして、上記駆動プーリ3のベルト溝7と従動
プーリ8のベルト溝12との間にはベルト部材と
してのVベルト13が巻き掛けられており、駆動
および従動プーリ3,8の各可動シエイブ6,1
1を固定シエイブ5,10に対して接離させて各
プーリ3,8のVベルト13に対する有効半径を
変更する。例えば、駆動プーリ3の可動シエイブ
6を固定シエイブ5に接近させ、かつ従動プーリ
8の可動シエイブ11を固定シエイブ10から離
隔させたときには、駆動プーリ3の有効半径を従
動プーリ8よりも大きくして、入出力軸1,2間
の変速比を大きくする。一方、逆に、駆動プーリ
3の可動シエイブ6を固定シエイブ5から離隔さ
せ、かつ従動プーリ8の可動シエイブ11を固定
シエイブ10に接近させたときには、駆動プーリ
3の有効半径を従動プーリ8よりも小さくして、
入出力1,2軸間の変速比を小さくするように構
成されている。
上記入力軸1および出力軸2上には、駆動プー
リ3および従動プーリ8における各可動シエイブ
6,11をそれぞれ対応する固定シエイブ5,1
0に対して接離させるためのカム機構14,15
が設けられている。上記入力軸1側のカム機構1
4は、可動シエイブ6のボス部6a上にベアリン
グ16を介して回転自在にかつ摺動不能に外嵌合
支持された円筒状の移動カム17を有している。
また、上記可動シエイブ6に対し固定シエイブ5
と反対側の入力軸1回りには円筒状の固定カム1
8が回転不能にかつ摺動不能に配設されている。
また、上記移動カム17および固定カム18は恰
も筒体を中間位置で斜めに切断分割したときの各
分割部分と同様の形状に設けられていて、各々の
先端には互いにカム接触する傾斜カム面17a,
18aが形成されている。そして、移動カム17
を入力軸1回りに回動させて、その先端の傾斜カ
ム面17aによつて固定カム18先端の傾斜カム
面18aを押圧することにより、その移動カム1
7を駆動プーリ3の可動シエイブ6と共に入力軸
1の軸方向に沿つて固定シエイブ5側に移動させ
て、駆動プーリ3の有効半径を増大変化させるよ
うになされている。
一方、上記出力軸2側のカム機構15は上記入
力軸1側のカム機構14と同様の構成である。す
なわち、上記カム機構15は、可動シエイブ11
のボス部11a上にベアリング19を介して外嵌
合支持された円筒状の移動カム20を有してい
る。また、上記可動シエイブ11に対し固定シエ
イブ10と反対側の出力軸2回りには円筒状の固
定カム21が配設されている。さらに、上記移動
カム20および固定カム21の各々の先端には互
いにカム接触する傾斜カム面20a,21aが形
成されており、移動カム20を出力軸2回りに回
動させて、その先端の傾斜カム面20aによつて
固定カム21先端の傾斜カム面21aを押圧する
ことにより、その移動カム20を従動プーリ8の
可動シエイブ11と共に出力軸2の軸方向に沿つ
て固定シエイブ11側に移動させて、従動プーリ
8の有効半径を増大変化させる。
さらに、上記カム機構14,15を作動制御す
るリンク機構22′が設けられている。このリン
ク機構22′は、上記入出力軸1,2と平行な支
持軸23に揺動一体に固定されて高速位置(PH
と低速位置(PL)との間の所定角度範囲を揺動
可能な切換操作レバー24を有する。上記支持軸
23上には、第1および第2の揺動アーム25,
26が回転一体に支持され、上記第1の揺動アー
ム25の先端(揺動端)には第1のリンク27′
の一端がピン28により揺動可能に連結され、該
リンク27′の他端は上記入力軸1側のカム機構
14における移動カム17外周に突設した連結部
17bにピン29により揺動自在に連結されてい
る。一方、第2の揺動アーム26の先端には第2
のリンク30′の一端がピン31により揺動可能
に連結され、該リンク30′の他端は上記出力軸
2側のカム機構15における移動カム20外周に
突設した連結部20bにピン32により揺動自在
に連結されている。
そして、上記切換操作レバー24の切換操作に
より、第1および第2の揺動アーム25,26を
支持軸23回りに揺動させて、各カム機構14,
15の移動カム17,20を入出力軸1,2回り
に回動させることにより、上記駆動および従動プ
ーリ3,8の各可動シエイブ6,11を、その一
方の可動シエイブ6(又は11)が対向する固定
シエイブ5(又は10)に接近すると他方の可動
シエイブ11(又は6)が対向する固定シエイブ
10(又は5)から離れるように駆動して、入出
力軸1,2間の変速比を変化させるように構成さ
れているものである。
ところが、その場合、駆動または従動プーリ
3,8の有効半径を増大すべく、各プーリ3,8
の可動シエイブ6,11を固定シエイブ5,10
に接近させる際、入出力軸1,2で動力を伝動し
ているVベルト13をその張力に抗してプーリ
3,8の半径方向外側に押し出す必要があり、そ
の抵抗が大きい。このため、切換操作レバー24
の切換操作に大きな操作力を要し、改良の余地が
あつた。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので、そ
の目的は、上記したカム機構およびリンク機構の
連結構造を改良することにより、変速切換時にV
ベルトの張力を一時的に低下させて、そのVベル
ト張力による抵抗を可及的に低減するようにし、
よつて可変プーリ式変速装置の変速操作力を軽減
しようとすることにある。
(課題を解決するための手段) この目的を達成するため、本発明の解決手段
は、リンク機構をカム機構に対しスプリングによ
つて弾性的に連結することとし、この弾性連結構
造により、切換操作レバーの切換操作に伴い、可
動シエイブが固定シエイブから離れる方向に移動
して有効半径が小さくなる開き側プーリにあつて
は、その可動シエイブの移動を切換操作レバーの
操作に同調させるのに対し、可動シエイブが固定
シエイブに近付く方向に移動して有効半径が大き
くなる閉じ側プーリにあつては、該可動シエイブ
の移動を切換操作レバーの操作よりも遅らせ、そ
の遅延する間、該閉じ側プーリの有効半径の増大
を抑えて、Vベルトの張力を一時的に小さくする
ものである。
すなわち、具体的には、本発明は、上記の如
く、互いに平行に配置された1対の回転軸上にそ
れぞれ設けられ、各々、回転軸に回転一体かつ摺
動不能に固定された固定シエイブと、回転軸に軸
方向に摺動自在にかつ回転一体に支持された可動
シエイブとからなる駆動および従動プーリと、上
記駆動および従動プーリ間に巻き掛けられたベル
ト部材とを備え、上記各プーリの可動シエイブを
相対向する固定シエイブに対し接離させて各プー
リのベルト部材に対する有効半径を変化させるこ
とにより、両回転軸間の変速比を可変とした変速
装置を前提としている。
そして、この変速装置に対し、上記駆動および
従動プーリの各可動シエイブをそれぞれ駆動する
1対のカム機構と、切換操作レバーを有し、該切
換操作レバーの切換操作により上記一方のプーリ
の可動シエイブがそれに対向する固定シエイブに
接近したときに、他方のプーリの可動シエイブが
それに対向する固定シエイブから離れるように上
記両カム機構を連係して作動制御するリンク機構
とを設ける。
さらに、上記リンク機構を各カム機構に直接連
結する1対の係合部材と、両機構を相対変位可能
に連結する1対のスプリング部材とを備え、可動
シエイブが固定シエイブに接近する方向に移動す
る閉じ側プーリのカム機構をスプリング部材を介
してリンク機構に連結する一方、可動シエイブが
固定シエイブから離れる方向に移動する開き側プ
ーリのカム機構を係合部材を介してリンク機構に
連結することにより、上記閉じ側プーリの可動シ
エイブの移動を開き側プーリの可動シエイブの移
動よりも遅延させる遅延機構を設ける。
(作用) 上記の構成により、本発明では、両回転軸間の
変速比を切り換える場合、リンク機構およびカム
機構の作動により、駆動プーリまたは従動プーリ
の一方のプーリの可動シエイブを軸方向に移動さ
せると、それに伴つて他方のプーリの可動シエイ
ブが上記一方のプーリにおける可動シエイブの固
定シエイブに対する接離動作とは逆の動作でもつ
て移動し、この両可動シエイブの逆方向の移動に
より両プーリが逆に開閉して両回転軸間の変速比
が切換変更される。
その場合、上記リンク機構の切換操作レバーの
切換操作に伴い、閉じ側プーリではリンク機構が
遅延機構のスプリング部材を介してカム機構に相
対変位可能に連結される。一方、開き側プーリで
はリンク機構が係合部材を介してカム機構に直接
連結される。この連結の違いにより、閉じ側プー
リの可動シエイブの移動は開き側プーリの可動シ
エイブが固定シエイブから離れる方向に移動する
時点よりも遅延される。すなわち、可動シエイブ
が固定シエイブから離れる方向に移動して有効半
径が小さくなる開き側プーリにあつては、その可
動シエイブが切換操作レバーの操作に同調して移
動するのに対し、可動シエイブが固定シエイブに
近付く方向に移動して有効半径が大きくなる閉じ
側プーリにあつては、その可動シエイブの移動は
切換操作レバーの操作よりも遅れる。このため、
その遅延する間、該閉じ側プーリの有効半径の増
大が抑えられ、Vベルトが一時的に緩んだ状態と
なつてその張力が小さくなり、このことにより変
速操作力を低減できることなる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。尚、可変プーリ式変速装置の基本的な構成は
第5図および第6図により説明したので、第5図
および第6図と同じ部分については同じ符号を付
してその詳細な説明を省略する。
第1図および第2図は本発明の実施例に係る可
変プーリ式変速装置Aの全体構成を示し、この変
速装置Aは、互いに平行に配置された1対の入出
力軸1,2上にそれぞれ設けられた駆動および従
動プーリ3,8を備え、これらプーリ3,8は、
それぞれ入出力軸1,2に回転一体にかつ摺動不
能に固定された固定シエイブ5,10と、入出力
軸1,2に軸方向に摺動自在にかつ回転一体に支
持された可動シエイブ6,11とからなる。ま
た、上記駆動および従動プーリ3,8間にはベル
ト部材としてのVベルト13が巻き掛けられてお
り、上記各プーリ3,8の可動シエイブ6,11
をそれぞれ相対向する固定シエイブ5,10に対
し接離させて各プーリ3,8のVベルト13に対
する有効半径を変化させることにより、入出力軸
1,2間の変速比を可変とする。
上記入力軸1および出力軸2上には、駆動プー
リ3および従動プーリ8における各可動シエイブ
6,11をそれぞれ対応する固定シエイブ5,1
0に対して接離させるように駆動するためのカム
機構14,15が設けられている。この各カム機
構14,15は、可動シエイブ6,11のボス部
6a,11a上に回転自在にかつ摺動不能に外嵌
合支持された移動カム17,20と、上記可動シ
エイブ6,11に対し固定シエイブ5,10と反
対側に配置固定された固定カム18,21とから
なり、移動カム17,20を入出力軸1,2回り
に回動させて、その先端の傾斜カム面17a,2
0aによつて固定カム18,21先端の傾斜カム
面18a,21aを押圧することにより、その移
動カム17,20をプーリ38の可動シエイブ
6,11と共に入出力軸1,2の軸方向に固定シ
エイブ5,10側に移動させて、プーリ3,8の
有効半径を増大変化させるようになされている。
また、上記カム機構14,15を作動制御する
リンク機構22は、上記入出力軸1,2と平行な
支持軸23に揺動一体に連結されて高速位置
(PH)と低速位置(PL)との間の所定角度範囲を
揺動可能な切換操作レバー24を有する。上記支
持軸23上には、第1および第2の揺動アーム2
5,26が回転一体に支持され、第1の揺動アー
ム25の先端は第1のリンク27を介して上記入
力軸1側のカム機構14における移動カム17外
周の連結部17bに、また第2の揺動アーム26
の先端は第2のリンク30を介して出力軸2側の
カム機構15における移動カム20外周の連結部
20bにそれぞれ連結されている。そして、切換
操作レバー24の切換操作により、上記駆動およ
び従動プーリ3,8の一方の可動シエイブ6(又
は11)がそれに対向する固定シエイブ5(又は
10)に接近すると、他方の可動シエイブ11
(又は6)がそれに対向する固定シエイブ10
(又は5)から離れるように上記カム機構14,
15を連係して作動制御し、入出力軸1,2間の
変速比を変化させるように構成されている。
さらに、本発明の特徴として、上記各カム機構
14,15における移動カム17,20外周の連
結部17b,20bにはそれぞれロツドエンド3
3,34が入出力軸1,2(支持軸23)と直交
する面内で揺動可能にピン29,32により支持
され、該各ロツドエンド33,34には、同入出
力軸1,2と直交する面に沿つた図外のロツド挿
通孔が貫通形成されている。
一方、上記第1および第2のリンク27,30
においてアーム25,26との連結端と反対側部
分には、上記対応するロツドエンド33,34の
ロツド挿通孔に摺動自在に挿通される所定長さの
ロツド部27a,30aと、該ロツド部27a,
30aのアーム25,26への連結側に雄ねじ部
27b,30bとが形成されている。上記ロツド
部27a,30aの先端にはスプリング受座を兼
ねるフランジ状の第1のストツパ35,36が一
体形成され、上記雄ねじ部27b,30bにはナ
ツトからなる係合部材としての第2のストツパ3
7,38が位置調整可能に螺合されている。よつ
て、上記各リンク27,30は、カム機構14,
15における移動カム17,20上のロツドエン
ド33,34に第2のストツパ37,38によつ
て調整されるストロークだけ摺動可能に係合され
ている。
また、上記各第1のストツパ35,36とロツ
ドエンド33,34との間、つまりリンク機構2
2と各カム機構14,15との間にはリンク2
7,30のロツド部27a,30aの回りに配置
されたスプリング39,40が縮装されており、
切換操作レバー24を低速位置(PL)から高速
位置(PH)へ、または高速位置(PH)から低速
位置(PL)へそれぞれ切換操作したときには、
移動カム17,20上のロツドエンド33,34
を押圧して移動させる側のリンク27,30(例
えば切換操作レバー24を低速位置(PL)から
高速位置(PH)へ切換操作するときには第2の
リンク30)にあつては、該リンク27,30を
第2のストツパ37,38によつてロツドエンド
33,34に直接連結してそれを押圧し、リンク
27,30の動きを直接、移動カム17,20に
伝達する。一方、ロツドエンド33,34を引つ
張つて移動させる側のリンク27,30(上記の
場合では第1のリンク27)にあつては、該リン
ク27,30をロツドエンド33,34と第1の
ストツパ35,36との間に縮装されたスプリン
グ39,40によつて相対変位可能に弾性連結し
て、リンク27,30の動きを間接的にロツドエ
ンド33,34(移動カム17,20)に伝達す
るようになつている。よつて、上記ストツパ3
7,38及びスプリング39,40により、上記
スプリング39,40の圧縮変位に伴い、可動シ
エイブ6,11が固定シエイブ5,10に接近す
る方向に移動する閉じ側プーリ3,8(上記の場
合では駆動プーリ3)における該可動シエイブ
6,11の移動を、可動シエイブ6,11が固定
シエイブ5,10から離れる方向に移動する開き
側プーリ3,8(同従動プーリ8)における該可
動シエイブ6,11の移動よりも遅延させるよう
にした遅延機構41が構成されている。
次に、上記実施例の作動について説明する。
定常状態では、入出力軸1,2上にそれぞれ支
持されている駆動および従動プーリ3,8の可動
シエイブ6,11は入出力軸1,2と一体的に回
転する。また、上記可動シエイブ6,11のボス
部6a,11a上の各移動カム17,20および
固定カム18,21は入出力軸1,2に追従せず
に回転停止している。
そして、例えば第1図に示すように、切換操作
レバー24が低速位置(PL)に位置付けられて
いて、変速装置Aが低速モードにある場合におい
て、入出力軸1,2間の変速比を増大して高速モ
ードにするときには、リンク機構22の切換操作
レバー24を図で反時計回り方向に回動操作して
上記低速位置(PL)から高速位置(PH)に位置
付ける。この切換操作レバー24の切換操作に伴
い、第4図に示す如く、出力軸2側(従動プーリ
8側)にあつては、リンク機構22の第2のリン
ク30における雄ねじ部30bに螺合支持された
第2のストツパ38がロツドエンド34を直接に
押圧して、該ロツドエンド34を支持しているカ
ム機構15の移動カム20が図で反時計回り方向
に所定角度だけ回動する。この移動カム20の回
動によりその固定カム21に対する押圧がなくな
つて該移動カム17が固定カム20に近付く方向
(第2図で右方向)に出力軸2上を移動し、この
移動カム17の移動に伴い従動プーリ8の可動シ
エイブ11が同方向に移動して固定シエイブ10
から離れ、このことによつて従動プーリ8のVベ
ルト13に対する有効半径が減少する。
また、この従動プーリ8の動きに同期して、入
力軸1側(駆動プーリ3側)では、上記切換操作
レバー24の切換操作により、リンク機構22の
第1のリンク27におけるロツド部27a先端の
第1のストツパ35がスプリング39を介してロ
ツドエンド33を押し、該ロツドエンド33を支
持しているカム機構14の移動カム17が図で反
時計回り方向に所定角度だけ回動する。この回動
に伴い移動カム17がその先端の傾斜カム面17
a,18a同士で接触している固定カム18から
押されて該固定カム18から離れる方向(第2図
で右方向)に入力軸1上を移動し、この移動カム
17にベアリング16を介して移動一体に連結さ
れている駆動プーリ3の可動シエイブ6が同方向
に移動して固定シエイブ5に接近し、このことに
より駆動プーリ3のベルト溝7の間隔つまりVベ
ルト13に対する有効半径が増大する。これらの
結果、駆動プーリ3の有効半径が従動プーリ8よ
りも大きくなり、入力軸1の回転が増速されて出
力軸2に伝達される。
その際、上記従動プーリ8側にあつては、その
カム機構15における移動カム20のロツドエン
ド34を第2のリンク30上の第2のストツパ3
8が当接して直接的に駆動するため、該移動カム
20は切換操作レバー24の動きに同調して駆動
される。これに対し、駆動プーリ3側にあつて
は、そのカム機構14における移動カム17のロ
ツドエンド33は第1のリンク27上の第1のス
トツパ35によりスプリング39を介して駆動さ
れるため、切換操作レバー24の切換直後の過渡
状態では、第3図に示すように、上記スプリング
39が収縮する。そして、そのスプリング39が
元の長さに戻るまでの間、リンク27の移動にも
拘らず一時的に上記ロツドエンド33(移動カム
17)が移動せず、上記駆動プーリ3の有効半径
の増大が従動プーリ8の有効半径の減少に対して
遅れることとなる。このため、この駆動プーリ3
の有効半径の増大が遅れている間は、両プーリ
3,8間に巻き掛けられているVベルト13が緩
んで、その張力が低下する。その結果、駆動プー
リ3ではVベルト13のスリツプが生じて、その
Vベルト13をプーリ3の半径方向外側に押し出
し易くなり、よつて切換操作レバー24の高速モ
ードへの操作力を軽減することができる。
尚、この後、スプリング39の付勢力によつて
ロツドエンド33が徐々に押され、最終的にスプ
リング39が伸びることにより、第4図に示す高
速モード状態に落ち着く。
一方、逆に、上記高速モードから入出力軸1,
2間の変速比を低下させて元の低速モードに戻す
ときには、上記切換操作レバー24を図で時計回
り方向に回動操作して上記高速位置(PH)から
低速位置(PL)に位置付ける。この切換操作レ
バー24の切換操作に伴い、上記高速モードへの
切換時とは逆の動作が行われる。すなわち、第1
図に示す如く、入力軸1側(駆動プーリ3側)に
あつては、リンク機構22の第1のリンク27に
おける雄ねじ部27bに螺合支持された第2のス
トツパ37がロツドエンド33を直接押圧して、
該ロツドエンド33を支持しているカム機構14
の移動カム17が図で時計回り方向に回動し、こ
の回動により該移動カム17が固定カム20に近
付く方向(第2図で左方向)に入力軸1上を移動
し、この移動カム17の移動に伴い駆動プーリ3
の可動シエイブ6が同方向に移動して固定シエイ
ブ5から離れ、このことにより駆動プーリ3のV
ベルト13に対する有効半径が減少する。
また、この駆動プーリ3の動きに同期して、出
力軸2側(従動プーリ8側)にあつては、リンク
機構22の第2のリンク30におけるロツド部3
0a先端の第1のストツパ36がスプリング40
を介してロツドエンド34を押し、該ロツドエン
ド34を支持しているカム機構15の移動カム2
0が図で時計回り方向に回動し、この回動により
該移動カム20がその先端の傾斜カム面20a,
21a同士で接触している固定カム21により押
されて該固定カム21から離れる方向(第2図で
左方向)に出力軸2上を移動し、この移動カム2
0にベアリング19を介して移動一体に連結され
ている従動プーリ8の可動シエイブ11が同方向
に移動して固定シエイブ10に接近し、このこと
により従動プーリ8のベルト溝12の間隔つまり
Vベルト13に対する有効半径が増大する。これ
らの結果、駆動プーリ3の有効半径が従動プーリ
8よりも小さくなり、入力軸1の回転が減速され
て出力軸2に伝達される。
その際、上記と同様に、駆動プーリ3側にあつ
ては、そのカム機構14における移動カム17の
ロツドエンド33を第1のリンク27上の第2の
ストツパ37が直接に当接して駆動するため、移
動カム17が切換操作レバー24の動きに同調し
て駆動されるのに対し、従動プーリ8側にあつて
は、そのカム機構15における移動カム20のロ
ツドエンド34は第2のリンク30上の第1のス
トツパ36によりスプリング40を介して駆動さ
れるため、切換操作レバー24の切換直後の時点
では、上記スプリング40が収縮し、そのスプリ
ング40が元の長さに戻るまでの間、一時的に上
記ロツドエンド34が移動せず、上記従動プーリ
8の有効半径の増大が駆動プーリ3の有効半径の
減少に対して遅れる。そして、この従動プーリ8
の有効半径の増大が遅れている間は、Vベルト1
3が緩んでその張力が低下するので、切換操作レ
バー24の低速モードへの切換操作力を軽減する
ことができる。尚、この後、スプリング40の付
勢力によつて、第1図に示す低速モード状態に落
ち着く。
この場合、変速時、有効半径が増大する側のプ
ーリ3,8の可動シエイブ6,11の移動をスプ
リング39,40の付勢力によつて遅らせるの
で、リンク27,30にロツド部27a,30
a、ストツパ35〜38およびスプリング39,
40を、カム機構14,15にロツドエンド3
3,34をそれぞれ設けるだけで済み、よつて切
換操作レバー24の変速操作力の軽減を簡単で低
コストの構造でもつて実現することができる。
また、上記リンク27,30の第2のストツパ
37,38はリンク27,30の雄ねじ部27
b,30bに位置調整可能に螺合支持されている
ので、その位置を変えることによつてリンク2
7,30のロツド部27a,30aのロツドエン
ド33,34に対するストロークを容易に調整す
ることができる。
尚、上記実施例では、リンク27,30の第1
のストツパ35,36とロツドエンド33,34
との間にスプリング39,40を縮装し、カム機
構14,15の移動カム17,20がリンク2
7,30により引つ張られて駆動される側のプー
リ3,8の有効半径の増大を遅延させるようにし
たが、逆に、各カム機構14,15における移動
カム17,20と固定カム18,21とのカム接
触状態を変えた上で、リンク27,30の第2の
ストツパ37,38とロツドエンド33,34と
の間にスプリングを縮装し、カム機構24,15
の移動カム17,20がリンク27,30に押さ
れて駆動される側のプーリ3,8の有効半径の増
大を遅延させるように変更してもよく、上記実施
例と同様の作用効果を奏することができる。
また、上記実施例において、各カム機構14,
15の移動カム17,20は、その先端に傾斜カ
ム面17a,20aを形成する代りに、固定カム
18,21先端の傾斜カム面18a,21a上を
転動するカムローラ等を円周方向の所定位置に取
り付けた構造としてもよい。こうすることによ
り、切換操作レバー24の切換操作による変速
時、移動カムが回動すると、その先端のカムロー
ラ等が固定カム18,21の傾斜カム面18a,
21a上で転動しながら該カム面18a,21a
を押圧するため、移動カムと固定カム18,21
との摩擦抵抗が極めて小さくなり、よつて変速時
の操作力をより一層軽減することができる。
因みに、本発明者等の具体的な実験では、上記
した実施例の構成において、切換操作レバー24
の操作ストロークが200mmである場合、例えば低
速モードから高速モードに切換えるのに、切返操
作レバー24の操作力は従来例では約13Kg/3sec
が必要であつたが、本発明例では約7Kg/3secで
済み、変速操作力を効果的に低減することができ
るものであつた。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明によると、互いに
平行に配置された1対の回転軸上にそれぞれ設け
られた駆動および従動プーリと、この両プーリ間
に巻き掛けられたベルト部材とを備えた可変プー
リ式の変速装置に対し、切換操作レバーの操作に
より上記駆動および従動プーリの各可動シエイブ
を、その一方の可動シエイブが対向する固定シエ
イブに接近すると、他の可動シエイブが対向する
固定シエイブから離れるように駆動するととも
に、遅延機構により、上記可動シエイブが固定シ
エイブに接近する方向に移動する閉じ側のプーリ
の可動シエイブの移動を、可動シエイブが固定シ
エイブから離れる方向に移動する開き側のプーリ
の可動シエイブの移動よりも遅延させるようにし
たことにより、開き側プーリの可動シエイブを切
換操作レバーの操作に同調移動させる一方、閉じ
側プーリの可動シエイブの移動は切換操作レバー
の操作よりも遅らせ、その遅延動作により、閉じ
側プーリの有効半径の増大を抑えてVベルトの張
力を一時的に小さくでき、よつて可変プーリ式変
速装置の変速操作力を効果的に低減することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は本発明の実施例を示すもの
で、第1図は低速モード時における変速装置の概
略側面図、第2図は第1図の−線断面図、第
3図は低速モードから高速モードへの切換過渡状
態を示す概略側面図、第4図は高速モード時の概
略側面図である。第5図および第6図は従来例を
示し、第5図は第1図相当図、第6図は第2図相
当図である。 A……変速装置、1……入力軸、2……出力
軸、3……駆動プーリ、5……固定シエイブ、6
……可動シエイブ、8……従動プーリ、10……
固定シエイブ、11……可動シエイブ、13……
Vベルト、14,15……カム機構、17,20
……移動カム、18,21……固定カム、22…
…リンク機構、24……切換操作レバー、25,
26……揺動アーム、27,30……リンク、3
7,38……第2のストツパ、39,40……ス
プリング、41……遅延機構。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 互いに平行に配置された1対の回転軸上にそ
    れぞれ設けられ、各々、回転軸に回転一体にかつ
    摺動不能に固定された固定シエイブと、回転軸に
    軸方向に摺動自在にかつ回転一体に支持された可
    動シエイブとからなる駆動および従動プーリと、 上記駆動および従動プーリ間に巻き掛けられた
    ベルト部材とを備え、 上記各プーリの可動シエイブを相対向する固定
    シエイブに対し接離させて各プーリのベルト部材
    に対する有効半径を変化させることにより、両回
    転軸間の変速比を可変とした変速装置において、 上記駆動および従動プーリの各可動シエイブを
    それぞれ駆動する1対のカム機構と、 切換操作レバーの切換操作により、上記駆動お
    よび従動プーリの一方の可動シエイブが該可動シ
    エイブに対向する固定シエイブに接近したとき
    に、他方のプーリの可動シエイブが該可動シエイ
    ブに対向する固定シエイブから離れるように上記
    両カム機構を連係して作動制御するリンク機構
    と、 上記リンク機構を各カム機構に直接連結する1
    対の係合部材と、両機構を相対変位可能に連結す
    る1対のスプリング部材とを備え、可動シエイブ
    が固定シエイブに接近する方向に移動する閉じ側
    プーリのカム機構をスプリング部材を介してリン
    ク機構に連結する一方、可動シエイブが固定シエ
    イブから離れる方向に移動する開き側プーリのカ
    ム機構を係合部材を介してリンク機構に連結する
    ことにより、上記閉じ側プーリの可動シエイブの
    移動を開き側プーリの可動シエイブの移動よりも
    遅延させる遅延機構とを設けたことを特徴とする
    変速装置。
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5853482U (ja) * 1981-10-08 1983-04-11 株式会社東芝 母線分岐部絶縁装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5853482U (ja) * 1981-10-08 1983-04-11 株式会社東芝 母線分岐部絶縁装置

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