JPH0384068A - 新規な結晶形のオキシチタニウムフタロシアニンおよびそれを用いた電子写真感光体 - Google Patents

新規な結晶形のオキシチタニウムフタロシアニンおよびそれを用いた電子写真感光体

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JPH0384068A
JPH0384068A JP21977289A JP21977289A JPH0384068A JP H0384068 A JPH0384068 A JP H0384068A JP 21977289 A JP21977289 A JP 21977289A JP 21977289 A JP21977289 A JP 21977289A JP H0384068 A JPH0384068 A JP H0384068A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規な結晶形のオキシチタニウムフタロシアニ
ンおよびそれを用いた電子写真感光体に関する。
〔従来の技術〕
従来、フタロシアニン系顔料は着色用途の他、電子写真
感光体、太陽電池、センサーなどに用いられる電子材料
として注目され、検討されている。
また、近年、端末用プリンターとして従来のインパクト
型のプリンターにかわり、電子写真技術を応用したノン
インパクト型のプリンターが広く普及してきている。こ
れらは主としてレーザー光を光源とするレーザービーム
プリンターであり、その光源としては、コスト、装置の
大きさ等の点から半導体レーザーが用いられる。
現在、主として用いられている半導体レーザーはその発
振波長が790±20nmと長波長のため、これらの長
波長の光に十分な感度を有する電子写真感光体の開発が
進められてきた。
長波長側での感度は電荷発生材料の種類によって変わる
ものであり、多くの電荷発生材料が検討されている。
代表的な電荷発生材料としてはフタロシアニン顔料、ア
ゾ顔料、シアニン染料、アズレン染料、スクアリリウム
染料などがある。
一方、長波長光に対して感度を有する電荷発生材料とし
て、近年アルミクロルフタロシアニン、クロロインジウ
ムフタロシアニン、オキシバナジルフタロシアニン、ク
ロロガリウムフタロシアニン、マグネシウムフタロシア
ニン、オキシチタニウムフタロシアニンなどの金属フタ
ロシアニンあるいは無金属フタロシアニンについての研
究が多くなされている。
このうち多くのフタロシアニン化合物では多形の存在が
知られており、例えば無金属フタロシアニンではα型、
β型、γ型、δ型、ε型、X型。
τ型などがあり、銅フタロシアニンではα型、β型、γ
型、δ型、ε型、X型などが一般に知られている。
また、結晶形の違いが電子写真特性(感度、耐久時の電
位安定性等)及び塗料化した場合の塗料特性にも大きな
影響を与えることも一般に知られている。
特に長波長の光に対して高感度を有するオキシチタニウ
ムフタロシアニンに関しても上述のごとく無金属フタロ
シアニンや銅フタロシアニンなど、他のフタロシアニン
と同様に多形が存在する。例えば、特開昭59−495
44号公報(USP4,444,861)、特開昭59
−166959号公報、特開昭61−239248号公
報(USP4,728,592)、特開昭62−670
94号公報(USP4,664,997)、特開昭63
−366号公報、特開昭63−116158号公報、特
開昭63−198067号公報および特開昭64−17
066号公報に各々結晶形の異なるオキシチタニウムフ
タロシアニンが報告されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は、これら従来報告されている結晶形とは異なる
新規な結晶形のオキシチタニウムフタロシアニンを提供
することを主たる目的とする。
また、本発明の目的は、長波長の光線に対して極めて高
い光感度を有する電子写真感光体を提供することにある
また、本発明の目的は、繰り返し耐久を行った場合に、
電位の安定性が極めて良く、良好な画像を保持する電子
写真感光体を提供することにある。
さらに、本発明の目的は、可視光線を長時間照射した場
合でも光に対するメモリーのない電子写真感光体を提供
することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らはオキシチタニウムフタロシアニンについて
研究の結果、X線回折スペクトルが従来公知のいずれと
も異なる新規な結晶形を見い出し、さらにこの結晶形の
オキシチタニウムフタロシアニンを用いた電子写真感光
体が優れた電子写真特性を示すことを見い出した。
すなわち、本発明は、CuKaのX線回折におけるブラ
ッグ角2θ±0.2 ”が4.8゜、9.6°オヨヒ2
6.2°に強いピークを有する新規な結晶形のオキシチ
タニウムフタロシアニンである。
また、本発明は、導電性支持体上に感光層を有する電子
写真感光体において、感光層はCu K aのX線回折
におけるブラッグ角2θ±0.2#が4.8゜9.6°
および26.2’に強いピークを有する結晶形のオキシ
チタニウムフタロシアニンを含有することを特徴とする
電子写真感光体である。
以下、本発明の詳細な説明する。
±0.2°)の4.8゜、9.6°および26.2@の
位置に強いピークを示す。上記ピークはピーク強度の強
い上位3点をとったものであり、主要なピークとなって
いる。
第1図のX線回折図において特徴的なことは、上なお、
本発明においてX線回折のピーク形状は、製造時におけ
る条件の相違によってまた測定条件等によって僅かでは
あるが異なり、例えば各ピーここでオキシチタニウムフ
タロシアニンの構造はで表わされる。
ただし、Xl、 X2. X3. X4はCI!またl
:L B r t−表わしn、m、l、には0〜4の整
数である。
本発明の結晶形のオキシチタニウムフタロシアニンの製
造方法を例示的に説明する。
まず、例えば四塩化チタンとオルトフタロジニトリルを
α−クロルナフタレン中で反応させ、ジクロルチタニウ
ムフタロシアニンを得る。これをα−クロロナフタレン
、トリクロロベンゼン、ジクロロベンゼン、N−メチル
ピロリドン、N、N−ジメチルホルムアミド等の溶剤で
洗浄し、次いでメタノール、エタノール等の溶剤で洗浄
したのち、熱水により加水分解してオキシチタニウムフ
タロシアニン結晶を得る。こうして得られた結晶は種々
の多形の混合物であることが多く、この混合物を処理し
ても本発明の結晶形のオキシチタニウムフタロシアニン
を得るのは通常は難しい。そこで本発明では、アシッド
ページティング法により処理して非晶質のオキシチタニ
ウムフタロシアニンに一端変換しておく。
次に、得られた非晶質オキシチタニウムフタロシアニン
をα−クロロナフタレン、α−ブロムナフタレン、α−
フルオロナフタレンなどの溶剤を分散媒として用いて分
散処理を行うことによって本発明の結晶形のオキシチタ
ニウムフタロシアニンが得られる。
に優れ、電子写真感光体、太陽電池、センサ、スイッチ
ング素子等の電子材料などに適用することができる。
以下、本発明のオキシチタニウムフタロシアニン結晶を
電子写真感光体における電荷発生材料として適用する場
合の例を説明する。
まず、電子写真感光体の代表的な層構成を第2図および
第3図に示す。
第2図は感光層lが単一層からなり、感光層lが電荷発
生材料2と電荷輸送材料(不図示)を同時に含有してい
る。
なお、3は導電性支持体である。
第3図は感光層lが電荷発生層4と、電荷輸送層5の積
層構造をとっており、電荷発生層4が電荷発生材料2を
含有している。
なお、第3図の電荷発生層4と電荷輸送層5の積層関係
は逆であっても良い。
電子写真感光体を製造する場合、導電性支持体3として
は導電性を有するものであれば良く、アルミニウム、ス
テンレスなどの金属、あるいは導電層を設けた金属、プ
ラスチック、紙などがあげられ、形状としては円筒状又
はフィルム状等があげられる。
また、導電性支持体3と感光層lの間にはバリヤー機能
と接着機能を持つ下引層を設けることもできる。
下引層の材料としては、ポリビニルアルコール、ポリエ
チレンオキシド、エチルセルロース、メチルセルロース
、カゼイン、ポリアミド、ニカワ、ゼラチンなどが用い
られる。
これらは適当な溶剤に溶解して導電性支持体上に塗布さ
れる。その膜厚は0.2〜360μmである。
第2図に示すような単一層からなる感光層を形成する場
合、本発明のオキシチタニウムフタロシアニン結晶の電
荷発生材料と電荷輸送材料を適当なバインダー樹脂溶液
中に混合し塗布乾燥することにより得られる。
第3図に示すような積層構造から成る感光層の電荷発生
層の形成方法としては本発明のオキシチタニウムフタロ
シアニン電荷発生材料を適当なバインダー樹脂溶液とと
もに分散し塗布・乾燥することによって得られる。なお
この場合、バインダー樹脂はなくとも良い。
ここで用いられるバインダー樹脂としては、例えば、ポ
リエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルカルバゾー
ル樹脂、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ
ビニルブチラール樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリビニル
アセテート樹脂、ポリスルホン樹脂、ボリアリレート樹
脂、塩化ビニリデン・アクリロニトリル共重合体樹脂な
どが主として用いられる。
電荷輸送層は主として電荷輸送材料とバインダー樹脂と
を溶剤中に溶解させた塗料を塗工乾燥して形成する。
用いられる電荷輸送材料としては各種のトリアリールア
ミン系化合物、ヒドラゾン系化合物、スチルベン系化合
物、ピラゾリン系化合物、オキサゾール系化合物、チア
ゾール系化合物、トリアリルメタン系化合物などが挙げ
られる。
また、バインダー樹脂としては上述したものを用いるこ
とができる。
これらの感光層の塗布方法としては、ディッピング法、
スプレーコーティング法、スピンナーコーティング法、
ビードコーティング法、ブレードコーティング法、ビー
ムコーティング法などを用いることができる。
感光層が単一層の場合、膜厚は5〜40μm1好ましく
は10〜30μmが適当である。
また感光層が積層構造の場合、電荷発生層の膜厚は0.
01N10 μm、好ましくは0.05〜5μmの範囲
であり、電荷輸送層の膜厚は5〜40μm1好ましくは
10〜30μmの範囲である。
更にこれらの感光層を外部の衝撃から保護するために感
光層の表面に薄い保護層を設けても良い。
なお本発明のオキシチタニウムフタロシアニン結晶を電
荷発生材料として用いる場合、その目的に応じて他の電
荷発生材料と混合して用いることも可能である。
このような電子写真感光体は、レーザービームプリンタ
ー、LEDプリンター、CRTプリンターなどのプリン
ターのみならず、通常の電子写真複写機やその他電子写
真応用分野に広く適用することができる。
次に本発明のオキシチタニウムフタロシアニン結晶の製
造例を示す。
[製造例1] α−クロルナフタレン100g中、O−フタロジニトリ
ル5.0g、四塩化チタン2.0gを200℃にて3時
間加熱撹拌したのち、50℃まで冷却して析出した結晶
を濾別、ジクロロチタニウムフタロシアニンのペースト
を得た。次にこれを100℃に加熱したN 、 N’−
ジメチルホルムアミド100 m l!で撹拌子洗浄、
次いで60℃のメタノール100mI!で2回洗浄を繰
り返し、濾別した。更に、この得られたペーストを脱イ
オン水100mj!中80℃で1時間撹拌、濾別して青
色のオキシチタニウムフタロシアニン結晶を得た。収量
4.3g0 この化合物の元素分析値は以下の通りであった。
元素分析値(C32Has Ns TiO)CHN  
  Cf 計算値(%)  66.68  2.80  19.4
4  0.00実測値(%)   66.50  2.
99  19.42  0.47次にこの結晶を濃硫酸
30mfに溶解させ、20°Cの脱イオン水300mj
!中に撹拌下で滴下して再析出させて濾過し十分に水洗
した後、非晶質のオキシチタニウムフタロシアニンを得
た。このようにして得られた非晶質のオキシチタニウム
フタロシアニン4.0gにα−クロルナフタレン100
mfを加え、φ1 m mのガラスピーズを用いてペイ
ントシェーカーにて20時間分散処理を行い、その後十
分に洗浄、乾燥して本発明の新規な結晶のオキシチタニ
ウムフタロシアニンを得た。収it 3−7 g oこ
のオキシチタニウムフタロシアニンのX線回折図を第1
図に示す。
〔比較製造例1〕 特開昭61−239248号公報(USP4,728,
592)に開示されている製造例に従って、いわゆるα
型とよばれている結晶形のオキシチタニウムフタロシア
ニンを得た。
このX線回折図を第4図に示す。
〔比較製造例2〕 特開昭62−67094号公報(USP4,664,9
97)に開示されている製造例に従って、いわゆるA型
とよばれている結晶形のオキシチタニウムフタロシアニ
ンを得た。
このX線回折図を第5図に示す。
〔比較製造例3〕 特開昭64−17066号公報に開示されている製造例
に従って、特開昭64−17066号公報と同じ結晶形
を持つオキシチタニウムフタロシアニンを得た。
このX線回折図を第6図に示す。
なお、本発明におけるX線回折図の測定はCuKa線を
用いて次の条件により行った。
使用測定機:理学電器型X線回折装置 RAD−Aシステム X線管球:Cu 管電圧:50kV 管電流:40mA スキャン方法=2θ/θスキャン スキャン速度: 2 deg、/minサンプリング間
隔: 0,020 deg。
スタート角度(2θ) : 3 deg。
ストップ角度(2θ) : 40 deg。
タイバージエンススリット: 0.5 deg。
スキャツタリングスリット: 0,5 deg。
レシービングスリット:0.3mm 湾曲モノクロメーター使用 以下、本発明の結晶形のオキシチタニウムフタロシアニ
ンを電子写真感光体に適用した場合の実施例を示す。な
お、部は重量部を示す。
[実施例1] 10%の酸化アンチモンを含有する酸化スズで被覆した
酸化チタン粉体50部、レゾール型フェノール樹脂25
部、メチルセロソルブ20部、メタノール5部およびシ
リコーンオイル(ポリジメチルシロキサンポリオキシア
ルキレン共重合体、平均分子量3000) 0.002
部をφ1 m mガラスピーズを用いたサンドミル装置
で2時間分散して導電層用塗料を調製した。
アルミニウムシリンダー(φ3 Q m mX 260
 m m )上に、上記塗料を浸漬塗布し、140℃で
30分間乾燥させ、膜厚20μmの導電層を形成した。
この上に6−66−610−12四元系ポリアミド共重
合体樹脂5部をメタノール70部とブタノール25部の
混合溶媒に溶解した溶液をディッピング法で塗布乾燥し
て1μm厚の下引き層を設けた。
次に、本発明の製造例1で得られた結晶形のオキシチタ
ニウムフタロシアニン4部とポリビニルブチラール樹脂
2部をシクロヘキサノン100部に添加し1mmφのガ
ラスピーズを用いたサンドミルで1時間分散し、これに
100部のメチルエチルケトンを加えて希釈し、これを
下引き層上に塗布した後、80℃で10分間乾燥して、
膜厚0.15μmの電荷発生層を形成した。
次に下記構造式 で示される電荷輸送材料10部とビスフェノールZ型車
リカーボネート樹脂10部をモノクロルベンゼン60部
に溶解した溶液を作成し、電荷発生層上にディッピング
法により塗布した。これを110℃の温度で1時間乾燥
して20μm厚の電荷輸送層を形成し電子写真感光体を
製造した。
〔比較例1〕 比較製造例1で得られたα型のオキシチタニウムフタロ
シアニンを用いた他は実施例1と同様にして電子写真感
光体を製造した。
〔比較例2〕 比較製造例2で得られたA型のオキシチタニウムフタロ
シアニンを用いた他は実施例1と同様にして電子写真感
光体を製造した。
〔比較例3〕 比較製造例3で得られた特開昭64−17066号公報
と同じ結晶形のオキシチタニウムフタロシアニンを用い
た他は実施例1と同様にして電子写真感光体を製造した
これらの実施例1及び比較例1.2.3の電子写真感光
体をレーザービームプリンター(商品名:LBP−5X
:キヤノン製)に設置し、暗部電位が−700(V)に
なるように帯電設定し、これに波長802nmのレーザ
ー光を照射して−700(V)の電位を−150(V)
まで下げるのに必要な光量を測定し感度とした。
その結果を第1表に示す。
第1表 次にこれら4種類の感光体を、暗部電位−700(V)
、明部電位−150(V)に設定した状態で連続400
0枚の通紙耐久試験を行って耐久後の暗部、明部の電位
の測定及び画像の評価を行った。
通紙耐久による暗部電位変動の状態を第7図に、暗部電
位と明部電位とのコントラスト電位の変動の状態を第8
図に示す。
第7図および第8図の結果から明らかなように、実施例
1においては耐久後においても初期と同等の良好な画像
が得られたが、比較例1.2.3においては白地部分に
おいて地力ブリを起こしており、とくに比較例3におい
ては著しかった。
また比較例1.2.3については地力ブリを除くために
濃度調節レバーにより調節したところ黒地部分の濃度が
不十分となった。
次に実施例1及び比較例1.2.3と同じ感光体を各1
本用意し、それぞれの感光体の一部分に1500ルツク
スの白色光を30分間照射した後、前記レーザービーム
プリンターに設置し、白色光を照射しない部分の暗部電
位を−700(V)に設定した場合の照射部分との差を
測定した。結果を第2表に示第 表 なお、第9図に実施例1の電子写真感光体において分光
感度の最大値を100とした場合の分光感度の分布を示
す。
このように、本発明の電子写真感光体は770〜810
nm付近の長波長領域において安定した高感度特性を発
現するものである。
〔実施例2〕 実施例1において、電荷発生層のバインダー樹脂として
ビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂を用い、シク
ロヘキサノンの代わりにモノクロルベンゼンを用いたほ
かは実施例1と同様にして電子写真感光体を製造した。
〔実施例3〕 実施例1において、電荷発生層のバインダー樹脂として
ビスフェノール2型ポリカーボネート樹脂を用いたほか
は実施例1と同様にして電子写真感光体を製造した。
〔実施例4〕 電荷輸送材料として下記構造式 で示される化合物を用いた他は実施例1と同様にして電
子写真感光体を製造した。
〔実施例5〕 電荷輸送材料として下記構造式 で示される化合物を用いた他は実施例1と同様にして電
子写真感光体を製造した。
実施例2. 3.4.5について実施例1と同様にレー
ザービームプリンターで表面電位を−700(V)から
−150(V)に変化させるのに要する光量を測定し感
度とした。その結果を第3表に示す。
第3表 〔実施例6〕 厚さ50μmのアルミニウムシート基体上に実施例1と
同様の下引層をバーコードにより形成し、さらにこの上
に実施例1と同様の電荷輸送層を20μm厚に形成した
次にビスフェノールZ型ポリカーボネート5部をシクロ
ヘキサノン68部に溶解し、この溶液に製造にて1時間
分散を行った後、ビスフェノール2型ポリカーボネート
5部と実施例1で使用した電荷輸送材料10部を溶解し
、さらにテトラヒドロフラン40部、ジクロルメタン4
0部を加えて希釈して分散塗料を得た。この塗料をスプ
レー塗布法にて電荷輸送層上に塗布して乾燥して6μm
厚の電荷発生層を形成し、電子写真感光体を製造した。
〔比較例4〕 電荷発生材料として比較製造例1で得られたα型オキシ
チタニウムフタロシアニンを用いた他は実施例6と同様
にして電子写真感光体を製造した。
〔比較例5〕 電荷発生材料として比較製造例2で得られたA型オキシ
チタニウムフタロシアニンを用いた他は実施例6と同様
にして電子写真感光体を製造した。
〔比較例6〕 電荷発生材料として比較製造例3で得られた特開昭64
−17066号と同型結晶のオキシチタニウムフタロシ
アニンを用いた他は実施例6と同様にして電子写真感光
体を製造した。
こうして得られた実施例6及び比較例4.5.6の電子
写真感光体を静電試験装置(EPA−8100:川口電
機型)を用いて評価した。
評価は初めに正のコロナ帯電により表面電位が700 
(V)となるように設定し、次にモノクロメータ−によ
り分離した802nmの単色光により露光して表面電位
が200 (V)まで下がるときの光量を測定し感度と
した。その結果を第4表に示す。
第4表 〔発明の効果〕 以上のように、本発明の結晶形のオキシチタニウムフタ
ロシアニンは新規であり、その有用性は明らかである。
また、この新規な結晶形のオキシチタニウムフタロシア
ニンを電荷発生材料として用いた電子写真感光体は、長
波長の光線に対して極めて高い感度を示し、かつ連続使
用においても帯電能の低下などの電位変動がなく、電位
安定性に優れ、さらに白色光に対する光メモリー特性も
良好である。
【図面の簡単な説明】
第1図は製造例で得られた本発明の結晶形のオキシチタ
ニウムフタロシアニン結晶のX線回折図、第2図および
第3図は電子写真感光体の層構成の模式的断面図、 第4図、第5図および第6図は比較製造例で得られた結
晶形のオキシチタニウムフタロシアニンのX線回折図、 第7図は実施例で得られた通紙耐久による暗部電位変動
の状態を表わした図、 第8図は実施例で得られた通紙耐久によるコントラスト
電位変動の状態を表わした図、 第9図は実施例1の電子写真感光体の分光感度を表わし
た図である。 案 図 第 ワ 図 17辷;3

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)CuKαのX線回折におけるブラッグ角2θ±0
    .2゜が4.8゜、9.6゜および26.2゜に強いピ
    ークを有する新規な結晶形のオキシチタニウムフタロシ
    アニン。
  2. (2)導電性支持体上に感光層を有する電子写真感光体
    において、感光層はCuKαのX線回折におけるブラッ
    グ角2θ±0.2゜が4.8゜、9.6゜および26.
    2゜に強いピークを有する結晶形のオキシチタニウムフ
    タロシアニンを含有することを特徴とする電子写真感光
    体。
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