JPH0382164A - 薄膜モランジスタメモリおよびその製造方法 - Google Patents

薄膜モランジスタメモリおよびその製造方法

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JPH0382164A
JPH0382164A JP1217575A JP21757589A JPH0382164A JP H0382164 A JPH0382164 A JP H0382164A JP 1217575 A JP1217575 A JP 1217575A JP 21757589 A JP21757589 A JP 21757589A JP H0382164 A JPH0382164 A JP H0382164A
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gate electrode
transistor
film
memory
thin film
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JP1217575A
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Haruo Wakai
若井 晴夫
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、薄膜トランジスタメモリおよびその製造方法
に関するものである。
〔従来の技術〕
最近、電気的に書込み/消去/読出しが可能なE2FR
OM等のメモリとして、メモリ素子を薄膜トランジスタ
で構成した薄膜トランジスタメモリが考えられている。
゛この薄膜トランジスタメモリとしては、従来、絶縁基
板上にメモリ用薄膜トランジスタと選択用薄膜トランジ
スタとを互いに隣接させて形成してメモリ素子を構成し
たものが知られている。
第8図は従来の薄膜トランジスタメモリの等価回路を示
したもので、図中T1はメモリ用薄膜トランジスタ(以
下メモリトランジスタという)、T2は選択用薄膜トラ
ンジスタ(以下選択トランジスタという)であり、選択
トランジスタT2のソース電極S2はメモリトランジス
タT1のドレイン電極D1に接続されており、上記メモ
リトランジスタT1と選択トランジスタT2とによって
1つのメモリ素子が構成されている。なお、メモリトラ
ンジスタT1のゲート電極G1と選択トランジスタT2
のゲート電極G2は図示しないゲートライン(アドレス
ライン)に接続されており、またメモリトランジスタT
1のソース電極s1は図示しないソースライン(データ
ライン)に接続され、選択トランジスタT2のドレイン
電極D2は図示しないドレインライン(データライン)
に接続されている。
〔発明が解決しようとする課題〕 しかしながら、上記従来の薄膜トランジスタメモリは、
絶縁基板上にメモリ用薄膜トランジスタT1と選択用薄
膜トランジスタT2とを互いに隣接させて形成してメモ
リ素子を構成したものであるため、メモリ素子の素子面
積が大きく、シたがって集積度を上げることが難しい。
また、メモリ用薄膜トランジスタT1と選択用薄膜トラ
ンジスタT2とをそれぞれ別工程で製造しなければなら
ないために、その製造に多くの工程数を要するという問
題をもっていた。
本発明は上記のような実情にかんがみてなされたもので
あって、その目的とするところは、メモリトランジスタ
と選択トランジスタとで構成されるメモリ素子の素子面
積を小さくして集積度を上げ、しかも少ない工程数で容
易に製造することができる薄膜トランジスタメモリを提
供するとともに、あわせてその製造方法を提供すること
にある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の薄膜トランジスタメモリは、絶縁基板上に形成
されたゲート電極と、このゲート電極の上に形成された
耐圧保持膜と、この耐圧保持膜の上に形成されたゲート
絶縁膜と、このゲート絶縁膜の上に前記ゲート電極と対
向させて形成された半導体層と、この半導体層の両側部
に設けられたソース、ドレイン電極とからなり、かつ前
記ゲート電極にその一部分を除いて、このゲート電極を
その表面から所定深さに酸化させた酸化絶縁層を形成す
るとともに、前記ゲート電極の前記一部分と前記耐圧保
持膜と前記ゲート絶縁膜と前記半導体層と前記ソース、
ドレイン電極とでメモリトランジスタを構成し、前記ゲ
ート電極の他の部分およびその表面部の前記酸化絶縁層
と前記耐圧保持膜と前記ゲート絶縁膜と前記半導体層と
前記ソース、ドレイン電極とで選択トランジスタを構成
したことを特徴とするものである。
また、本発明の薄膜トランジスタメモリの製造方法は、
絶縁基板上にゲート電極を形成した後、このゲート電極
の一部分を除く部分をその表面から所定深さに酸化させ
て酸化絶縁層を形成し、この後前記ゲート電極の上に耐
圧保持膜とゲート絶縁膜と半導体層とソース、ドレイン
電極を順次形成することを特徴とするものである。
〔作用〕
すなわち、本発明の薄膜トランジスタメモリは、薄膜ト
ランジスタのゲート電極とゲート絶縁膜との間の耐圧保
持層を、前記ゲート電極の一部分に対応する部分ではゲ
ート電極上の耐圧保持膜だけからなる薄膜とし、前記ゲ
ート電極の他の部分に対応する部分ではゲート電極の表
面部に形成した酸化絶縁層と前記耐圧保持膜とからなる
二層の厚膜とすることにより、ゲート電極からゲート絶
縁膜に印加される電界の強度を前記ゲート電極の一部分
に対応する部分と他の部分とで異ならせて、前記ゲート
絶縁膜のうちの前記耐圧保持膜だけからなる薄膜の耐圧
保持層を介してゲート電極と対向する部分だけに電荷蓄
積機能をもたせ、ゲート絶縁膜に電荷蓄積機能をもたせ
た部分をメモリトランジスタとするとともに他の部分を
選択トランジ・スタとしたものであり、この薄膜トラ−
ンジスタメモリは、1つの薄膜トランジスタの中にメモ
リトランジスタと選択トランジスタとを形成したもので
あるから、メモリトランジスタと選択トランジスタとで
構成されるメモリ素子の素子面積を小さくして集積度を
上げることができるし、また、1つの薄膜トランジスタ
を製造する工程で上記メモリ素子を構成するメモリトラ
ンジスタと選択トランジスタとを形成することができる
から、少ない工程数で容易に製造することができる。し
かも、本発明の薄膜トランジスタメモリでは、ゲート電
極とゲート絶縁膜との間の耐圧保持層のうち選択トラン
ジスタ部分の膜厚を、ゲート電極をその表面から所定深
さに酸化させて形成した酸化絶縁層によって確保してい
るため、ゲート電極上に形成する耐圧保持膜の膜厚を選
択トランジスタ部分において厚くする場合のように上記
耐圧保持膜の膜面に段差ができることはなく、したがっ
て上記耐圧保持膜の上に形成したゲート絶縁膜上に設け
る半導体層を平坦にかつ均一な厚さに形成して信頼性を
向上させることができる。
また、本発明の薄膜トランジスタメモリの製造方法は、
絶縁基板上にゲート電極を形成した後、二のゲート電極
の一部分を除く部分をその表面から所定深さに酸化させ
て酸化絶縁層を形成し、この後前記ゲート電極の上に耐
圧保持膜とゲート絶縁膜と半導体層とソース、ドレイン
電極を順次形成するものであるから、1つの薄膜トラン
ジスタの中にメモリトランジスタと選択トランジスタと
を形成した前記薄膜トランジスタメモリを製造すること
ができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
第1図〜第3図は本発明の第1の実施例を示したもので
、第1図は薄膜トランジスタメモリの断面図である。
この薄膜トランジスタメモリの構造を説明すると、第1
図において、図中11はガラス等からなる絶縁基板であ
り、この基板11上には、メモリトランジスタTIOと
選択トランジスタT20とに・共用されるゲート電極G
が形成されている。このゲート電極Gは例えばタンタル
(Ta )からなっており、4000λ〜5000Åの
膜厚に形成されている。
そして、このゲート電極Gの中央部分を除く両側部には
、このゲート電極Gをその表面から所定深さ(2000
Å〜3000Å)に酸化させた酸化絶縁層12が形成さ
れている。この酸化絶縁層12は、ゲート電極Gを形成
するタンタル(Ta )を酸化させた酸化タンタル(T
a Ox )である。また、上記ゲート電極Gの上には
、基板11全面にわたって例えば酸化タンタル(TaO
x)等の誘電体からなる耐圧保持膜13が2000人〜
3000Åの厚さに形成されており、この耐圧保持膜1
3の上には、シリコン原子Slと窒素原子Nとの組成比
Sl/Nを化学量論比(81/N−0,75)とほぼ同
程度(Sl/N−0,65〜0.85)にした窒化シリ
コン(SI N)からなる膜厚100λ〜500Åのゲ
ート絶itM14が形成されている。このゲート絶縁膜
14膜の上には、前記ゲート電極Gの全域に対向させて
、メモリトランジスタTIGと選択トランジスタT20
とに共用されるi型半導体層15が形成されている。こ
のt型半導体層15は1−a−3l  (i型アモルフ
ァス・シリコン)からなっており、このi型半導体層1
5の両側部の上には、n”−a−Sl(n型不純物をド
ープしたアモルファス・シリコン)からなるn型半導体
層16を介して、ソース電極Sとドレイン電極りとが形
成されている。
そして、この薄膜トランジスタの中央部分(ゲート電極
Gの中央部分に対応する部分)はメモリトランジスタT
IOとされており、その両側部分(ゲート電極Gの酸化
絶縁層12を形成した両側部に対応する部分)はそれぞ
れ選択トランジスタT2Gとされている。
すなわち、この実施例の薄膜トランジスタメモリは、薄
膜トランジスタのゲート電極Gとゲート絶縁膜14との
間の耐圧保持層Aを、前記ゲート電極Gの中央部分に対
応する部分ではゲート電極G上の耐圧保持膜13だけか
らなる薄膜(膜厚2000Å〜3000λ)とし、前記
ゲート電極Gの両側部分に対応する部分ではゲート電極
Gの表面部に形成した酸化絶縁層12と前記耐圧保持膜
13とからなる二層の厚膜(膜厚4000λ〜6000
λ)とすることにより、ゲート電極Gからゲート絶縁膜
14に印加される電界の強度を前記ゲート電極Gの中央
部分に対応する部分と両側部分とで異ならせて、前記ゲ
ート絶縁膜のうちの前記耐圧保持膜13だけからなる薄
膜の耐圧保持層Aを介してゲート電極Gと対向する部分
だけに電荷蓄積機能をもたせることにより、1つの薄膜
トランジスタの中に、1つのメモリトランジスタTIO
とその両側に位置する2つの選択トランジスタT20と
を形成したもので、メモリトランジスタTIOは、ゲー
ト電極Gの中央部分と、前記耐圧保持膜13の中央部分
と、ゲート絶縁膜14と、l型半導体層15およびn型
半導体層16と、ソース、ドレイン電極S、Dとで構成
され、2つの選択トランジスタT20はそれぞれ、上記
ゲート電極Gの両側部分およびその表面部の酸化絶縁層
12と、前記耐圧保持膜13と、ゲート絶縁膜14と、
上記i型半導体層15およびn型半導体層16と、上記
ソース。
ドレイン電極S、Dとで構成されている。
第2図は上記薄膜トランジスタメモリの等価回路を示し
ており、ゲート電極Gは図示しないゲートライン(アド
レスライン)に接続され、ソース。
ドレイン電極S、Dはそれぞれ図示しないソース。
ドレインライン(データライン)に接続されている。
第3図は上記薄膜トランジスタメモリの製造方法を示し
たもので、この薄膜トランジスタメモリは次のような工
程で製造される。
まず、第3図(a)に示すように、基板11上にタンタ
ル(Ta )を4000λ〜5000λの厚さに膜付け
し、このタンタル膜をパターニングしてゲート電極Gを
形成した後、このゲート電極Gの上の中央部分に、クロ
ム(C「)等からなる酸化防止膜17をフォトリソグラ
フィ法により形成する。
次に、上記酸化防止膜17をマスクとして前記ゲート電
極Gを陽極酸化し、第3図(b)に示すようにゲート電
極Gの中央部分を除く両側部に、その表面から所定深さ
(2000A〜3000人)に達する酸化絶縁層(Ta
Ox層)12を形成し、この後上記酸化防止膜17を除
去する。
次に、第3図(c)に示すように、上記ゲート電極Gの
上に基板11全面にわたって、酸化タンタル(TaOx
)からなる耐圧保持膜13と、Sl/N−0,65〜0
.85の窒化シリコンからなるゲート絶縁膜14と、1
−a−3lからなる半導体膜15と、n”−a−31か
らなるn型半導体層16とをそれぞれ2000λ〜30
00λ、100人〜500λ、1500λ、250λの
厚さに順次堆積させる。
次に、第3図(d)に示すように、上記n型半導体層1
6とl型半導体層14とを薄膜トランジスタの素子形状
にパターニングする。
この後は、上記n型半導体層16の上に基板11全面に
わたって、ソース、ドレイン電極S。
Dとなるクロム等の金属膜を膜付けし、この金属膜とそ
の下のn型半導体層16をパターニングすることにより
第3図(e)に示すようにソース電極Sとドレイン電極
りとを形成して、1つの薄膜トランジスタの中に1つの
メモリトランジスタTIOと2つの選択トランジスタ7
20とを形成した薄膜トランジスタメモリを完成する。
なお、上記メモリトランジスタTIOと選択トランジス
タT20の面積は、各トランジスタT 10゜T2Oの
特性をどのように選ぶかによって決めればよく、これに
よってゲート電極Gの面積、その非酸化領域と酸化領域
との面積、およびソース電極Sとドレイン電極りとの間
隔を選べばよい。
この薄膜トランジスタメモリの書込み、消去、読出しは
次のようにして行なわれる。
書込み時は、ゲート電極Gが接続されているゲートライ
ンにメモリトランジスタTIOの書込み消去電圧vPの
1/2に相当する正電圧+1/2Vpを印加し、ソース
電極Sが接続されているソースラインとドレイン電極り
が接続されているドレインラインにそれぞれ上記書込み
消去電圧V、の1/2に相当する負電圧−1/2VPを
印加する。このような電圧を印加すると、2つの選択ト
ランジスタ了20がオンし、メモリトランジスタTIO
のゲートとソース、ドレインとの間に書込み消去電圧V
に相当する電位差が生じてメモリトランジスタTIOが
書込み状態になる。
また、消去時は、上記ゲートラインに一1/2V Pを
印加し、ソースラインとドレインラインにそれぞれ+l
/2VPを印加する。このような電圧を印加すると、メ
モリトランジスタTlOのゲートとソース、ドレインと
の間に書込み消去電圧vPに相当する逆電位の電位差が
生じてメモリトランジスタTIOに保持されているデー
タが消去される。
一方、読出し時は、ゲートラインに上記書込み消去電圧
vPより十分小さなオン電圧VONを印加するとともに
、ドレインラインに読出し電圧(書込み消去電圧vPよ
り十分小さな電圧)VDを印加し、ソースラインの電位
は0とする。このような電圧を印加すると、メモリトラ
ンジスタTIOに保持されているデータに応じてドレイ
ンラインからソースラインに電流が流れ、これが読出し
データとして出力される。
なお、上記書込み、消去、読出し時のいずれの場合も、
選択されたソース、ドレインラインへの印加電圧がこの
ソース、ドレインライン上の他の非選択メモリ素子にも
印加されるが、この非選択メモリ素子のゲートラインは
選択されていないために、非選択メモリ素子の選択トラ
ンジスタT20はオフ状態にあるから、非選択メモリ素
子のメモリトランジスタTIOはソース、ドレインライ
ンに印加される電圧の影響を受けない。すなわち、上記
選択トランジスタT20は、メモリトランジスタTIO
の選択だけでなく、非選択時にソース、ドレインライン
に印加される電圧からメモリトランジスタTIOをガー
ドするガードトランジスタとしての作用ももっている。
しかして、上記実施例の薄膜トランジスタメモリにおい
ては、薄膜トランジスタのゲート電極Gとゲート絶縁膜
14との間の耐圧保持層13を、前記ゲート電極Gの中
央部分に対応する部分ではゲート電極G上の耐圧保持膜
13だけからなる薄膜とし、前記ゲート電極Gの両側部
分に対応する部分ではゲート電極Gの表面部に形成した
酸化絶縁層12と前記耐圧保持膜13とからなる二層の
厚膜とすることにより、ゲート電極Gからゲート絶縁膜
14に印加される電界の強度を前記ゲート電極Gの中央
部分に対応する部分と両側部分とで異ならせて、前記ゲ
ート絶縁If!114のうちの前記耐圧保持膜13だけ
からなる薄膜の耐圧保持層Aを介してゲート電極Gと対
向する部分だけに電荷蓄積a!能をもたせて、1つの薄
膜トランジスタの中にメモリトランジスタTIOと選択
トランジスタT20とを形成しているから、メモリトラ
ンジスタと選択トランジスタとで構成されるメモリ素子
の素子面積を小さくして集積度を上げることができるし
、また、1つの薄膜トランジスタを製造する工程で上記
メモリ素子を構成するメモリトランジスタTIOと選択
トランジスタT20とを形成することができるから、少
ない工程数で容易に製造することができる。しかも、上
記薄膜トランジスタメモリでは、ゲート電極Gとゲート
絶縁膜14との間の耐圧保持層Aのうち選択トランジス
タ720部分の膜厚を、ゲート電極Gをその表面から所
定深さに酸化させて形成した酸化絶縁層12によって確
保しているため、ゲート電極G上に形成する耐圧保持膜
13の膜厚を選択トランジスタT20部分において厚く
する場合のように上記耐圧保持膜13の膜面に段差がで
きることはなく、したがって上記耐圧保持膜13の上に
形成したゲート絶縁膜14上に設けるi型半導体層15
を平坦にかつ均一な厚さに形成して信頼性を向上させる
ことができる。さらに上記実施例では、選択トランジス
タT20をメモリトランジスタTIOの両側に設けてい
るから、この2つの選択トランジスタT20のいずれか
一方の特性が不良であっても、もう1つの選択トランジ
スタT20によってメモリトランジスタTIGの選択お
よびガードを行なうことができ、したがって、選択トラ
ンジスタT20が1つだけのものよりも信頼性を向上さ
せることができる。
また、上記実施例の薄膜トランジスタメモリの製造方法
は、基板11上にゲート電極Gを形成した後、このゲー
ト電極Gの中央部分を除く両側部分をその表面から所定
深さに酸化させて酸化絶縁層12を形成し、この後前記
ゲート電極Gの上に耐圧保持膜13とゲート絶縁膜14
とi型半導体層15とn型半導体層16およびソース、
ドレイン電極S、Dを順次形成するものであるから、1
つの薄膜トランジスタの中にメモリトランジスタと選択
トランジスタとを形成した前記実施例の薄膜トランジス
タメモリを製造することができる。
次に、本発明の他の実施例を説明する。
第4図および第5図は本発明の第2の実施例を示したも
ので、第4図は薄膜トランジスタメモリの断面図、第5
図はその等価回路図である。
この実施例の薄膜トランジスタメモリは、上記第1の実
施例の薄膜トランジスタメモルに、メモリトランジスタ
TIOと2つの選択トランジスタ720とに共用される
第2のゲート電極Gaを設けたもので、この第2のゲー
ト電極Gaは、l型半導体層15およびソース、ドレイ
ン電極S、Dの上に形成した上部ゲート絶縁膜18の上
に形成されている。この上部ゲート絶縁膜18は、S1
/N −0,85〜0.85の窒化シリコンからなる膜
厚8000A程度の電荷蓄積機能のない絶縁膜とされて
おり、上記第2のゲート電極Gaは読出し用のゲート電
極とされている。また、基板11上のゲート電極Gは書
き込み消去用ゲートライン(図示せず)に接続され、上
記第2のゲート電極Gaは読出し用ゲートライン(図示
せず)に接続されている。なお、この実施例の薄膜トラ
ンジスタメモリは、上記第2のゲート電極Gaを設けた
以外の構成は上記第1の実施例の薄膜トランジスタメモ
リと同じ構成となっているから、その説明は図に同符号
を付して省略する。また、この薄膜トランジスタメモリ
は、上記第1の実施例の薄膜トランジスタメモリの製造
方法に上部ゲート絶縁膜18の形成工程と第2のゲート
電極Gaの形成工程を付加するだけで製造できるから、
その製造方法の説明も省略する。
この実施例の薄膜トランジスタメモリは、メモリトラン
ジスタTIOへの書き込みおよび消去は基板11上のゲ
ート電極Gにゲート電圧を印加して行ない、読出しは第
2のゲート電極Gaにグー・・ト電圧を印加して行なう
ようにしたものである。
しかして、この第3の実施例の薄膜トランジスタメモリ
においても、1つの薄膜トランジスタの中にメモリトラ
ンジスタTIOと2つの選択トランジスタT20とを形
成しているから、メモリトランジスタTIOと選択トラ
ンジスタT20とで構成されるメモリ素子の素子面積を
小さくして集積度を上げることができ、また1つの薄膜
トランジスタを製造する工程で上記メモリ素子を構成す
るメモリトランジスタTIOと選択トランジスタT20
とを形成することができるとともに、ゲート電極Gとゲ
ート絶縁膜14との間の耐圧保持層Aのうち選択トラン
ジスタ720部分の膜厚を、ゲート電極Gをその表面か
ら所定深さに酸化させて形成した酸化絶縁層12によっ
゛て確保しているため、上記耐圧保持膜13の上に形成
したゲート絶縁膜14上に設けるl型半導体層15を平
坦にかつ均一な厚さに形成して信頼性を向上させること
ができる。
また、この第2の実施例の薄膜トランジスタメモリでは
、読出しを第2のゲート電極Gaにゲート電圧を印加し
て行なうようにしているから、読出し時にメモリ用絶縁
膜13を介してl型半導体層14と対向している基板1
1上のゲート電極Gに、メモリトランジスタTIOの閾
値電圧を変化させるようなゲート電圧を印加する必要は
なく、シたがって読出しの繰返しによるメモリトランジ
スタTIOの閾値電圧の変化をなくして、半永久的に安
定した読出しを行なうことができるし、さらに、上記l
型半導体層15が平坦でかつ均一な厚さの層となってい
るため、上記l型半導体層15に段差を乗り越えて形成
されている場合に比べて、第2のゲート電極Gaにゲー
ト電圧を印加して行なう読出し時のドレイン電流を大き
くとることができる。
また、第6図および第7図は本発明の第3の実施例を示
したもので、第6図は薄膜トランジスタメモリの断面図
、第7図はその等価回路図である。
この実施例の薄膜トランジスタメモリは、上記第1の実
施例の薄膜トランジスタメモリにおいてゲート電極Gの
両側部に形成した酸化絶縁層12を、ゲート電極Gのほ
ぼ半分の領域に形成することにより、薄膜トランジスタ
の一半分(ゲート電極Gとゲート絶縁膜14との間の耐
圧保持層Aをゲート電極G上の耐圧保持層13だけとし
た部分)をメモリトランジスタTIOとし、他半分を選
択トランジスタ720としたもので、その他の構成は上
記第1の実施例の薄膜トランジスタメモリと同様である
すなわち、この第3の実施例の薄膜トランジスタメモリ
は、1つの薄膜トランジスタの中に、1つのメモリトラ
ンジスタT10と1つの選択トランジスタT20とを形
成したものであり、この第3の実施例の薄膜トランジス
タメモリにおいても、メモリトランジスタTIOと選択
トランジスタT20とで構成されるメモリ素子の素子面
積を小さくして集積度を上げることができるし、また1
つの薄膜トランジスタを製造する工程で上記メモリ素子
を構成するメモリトランジスタTIOと選択トランジス
タT20とを形成することができるとともに、耐圧保持
膜13の上に形成したゲート絶縁膜14上に設けるi型
半導体層15を平坦にかつ均一な厚さに形成して信頼性
を向上させることができる。
なお、この第3の実施例の薄膜トランジスタメモリにお
いても、前述した第2の実施例と同様に読出し用の第2
のゲート電極を設ければ、読出しの繰返しによるメモリ
トランジスタTIOの閾値電圧の変化をなくして、半永
久的に安定した読出しを行なうことができる。
なお、上記実施例では、ゲート電極Gをタンタルで形成
したが、このゲート電極Gは、酸化により絶縁性を示す
ものであれば、例えばチタンやその他の金属で形成して
もよく、また、ゲート電極G上に形成する耐圧保持膜1
3も酸化タンタルに限らず、酸化チタン、チタン酸バリ
ウム、ジルコン酸チタン等の誘電体で形成してもよい。
〔発明の効果〕
本発明の薄膜トランジスタメモリは、薄膜トランジスタ
のゲート電極とゲート絶縁膜との間の耐圧保持層を、前
記ゲート電極の一部分に対応する部分ではゲート電極上
の耐圧保持膜だけからなる薄膜とし、前記ゲート電極の
他の部分に対応する部分ではゲート電極の表面部に形成
した酸化絶縁層と前記耐圧保持膜とからなる二層の厚膜
とすることにより、ゲート電極からゲート絶縁膜に印加
される電界の強度を前記ゲート電極の一部分に対応する
部分と他の部分とで異ならせて、前記ゲート絶縁膜のう
ちの前記耐圧保持膜だけからなる薄膜の耐圧保持層を介
してゲート電極と対向する部分だけに電荷蓄積機能をも
たせ、ゲート絶縁膜に電荷蓄積機能をもたせた部分をメ
モリトランジスタとするとともに他の部分を選択トラン
ジスタとしたものであり、この薄膜トランジスタメモリ
は、1つの薄膜トランジスタの中にメモリトランジスタ
と選択トランジスタとを形成したものであるから、メモ
リトランジスタと選択トランジスタとで構成されるメモ
リ素子の素子面積を小さくして集積度を上げることがで
きるし、また、1つの薄膜トランジスタを製造する工程
で上記メモリ素子を構成するメモリトランジスタと選択
トランジスタとを形成することができるから、少ない工
程数で容易に製造することができる。しかも、本発明の
薄膜トランジスタメモリでは、ゲート電極とゲート絶縁
膜との間の耐圧保持層のうち選択トランジスタ部分の膜
厚を、ゲート電極をその表面から所定深さに酸化させて
形成した酸化絶縁層によって確保しているため、ゲート
電極上に形成する耐圧保持膜の膜厚を選択トランジスタ
部分において厚くする場合のように上記耐圧保持膜の膜
面に段差ができることはなく、したがって上記耐圧保持
膜の上に形成したゲート絶縁膜上に設ける半導体層を平
坦にかつ均一な厚さに形成して信頼性を向上させること
ができる。
また、本発明の薄膜トランジスタメモリの製造方法は、
絶縁基板上にゲート電極を形成した後、このゲート電極
の一部分を除く部分をその表面から所定深さに酸化させ
て酸化絶縁層を形成し、この後前記ゲート電極の上に耐
圧保持膜とゲート絶縁膜と半導体層とソース、ドレイン
電極を順次形成するものであるから、1つの薄膜トラン
ジスタの中にメモリトランジスタと選択トランジスタ゛
・とを形成した前記薄膜トランジスタメモリを製造する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本発明の第1の実施例を示したもので
、第1図および第2図は薄膜トランジスタメモリの断面
図およびその等価回路図、第3図は薄膜トランジスタメ
モリの製造工程図である。 第4図および第5図は本発明の第2の実施例を示す薄膜
トランジスタメモリの断面図およびその等価回路図、第
6図および第7図は本発明の第3の実施例を示す薄膜ト
ランジスタメモリの断面図およびその等価回路図、第8
図は従来の薄膜トランジスタメモリの等価回路図である
。 TIO・・・メモリトランジスタ、T2O・・・選択ト
ランジスタ、11・・・基板、G・・・ゲート電極、1
2・・・酸化絶縁層、13・・・耐圧保持膜、A・・・
耐圧保持層、14・・・ゲート絶縁膜、15・・・l型
半導体膜、16・・・n型半導体層、S・・・ソース電
極、D・・・ドレイン電極、18・・・上部ゲート絶縁
膜、Ga・・・第2のゲート電極(読出し用)。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)絶縁基板上に形成されたゲート電極と、このゲー
    ト電極の上に形成された耐圧保持膜と、この耐圧保持膜
    の上に形成されたゲート絶縁膜と、このゲート絶縁膜の
    上に前記ゲート電極と対向させて形成された半導体層と
    、この半導体層の両側部に設けられたソース、ドレイン
    電極とからなり、かつ前記ゲート電極にその一部分を除
    いて、このゲート電極をその表面から所定深さに酸化さ
    せた酸化絶縁層を形成するとともに、前記ゲート電極の
    前記一部分と前記耐圧保持膜と前記ゲート絶縁膜と前記
    半導体層と前記ソース、ドレイン電極とでメモリトラン
    ジスタを構成し、前記ゲート電極の他の部分およびその
    表面部の前記酸化絶縁層と前記耐圧保持膜と前記ゲート
    絶縁膜と前記半導体層と前記ソース、ドレイン電極とで
    選択トランジスタを構成したことを特徴とする薄膜トラ
    ンジスタメモリ。
  2. (2)絶縁基板上にゲート電極を形成した後、このゲー
    ト電極の一部分を除く部分をその表面から所定深さに酸
    化させて酸化絶縁層を形成し、この後前記ゲート電極の
    上に耐圧保持膜とゲート絶縁膜と半導体層とソース、ド
    レイン電極を順次形成することを特徴とする薄膜トラン
    ジスタメモリの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7135707B1 (en) * 1996-11-29 2006-11-14 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device having insulated gate electrode
JP2017022419A (ja) * 2013-07-08 2017-01-26 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置

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