JPH0380760A - カラー読み取り装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 カラー画像の原稿をラインイメージセンサで読み取るカ
ラー読み取り装置に関し、 原稿の読み取り位置やラインイメージセンサの温度によ
って変動する迷光や暗電流等のノイズ成分を補正して高
精度の読み取りを行うことのできるカラー読み取り装置
の提供を目的とし、原稿を照明する光源の反射光を、レ
ンズおよび時分割で切り換えられる複数のフィルタより
なる色分解フィルタを介してラインイメージセンサで読
み取るカラー読み取り装置において、前記反射光の光路
上に色分解フィルタの切り換え時に、前記反射光を遮光
する遮光部を設けるとともに、遮光時におけるラインイ
メージセンサの出力に基づき画像読み取り時の出力を補
正する補正手段を有する画像処理部を設けるように構成
する。

〔産業上の利用分野〕

本発明はカラー画像の原稿をラインイメージセンサで読
み取るカラー読み取り装置に関するものである。

カラー読み取り装置は、原稿からの反射光を時分割で切
り換えられる色分解フィルタを介してＣＣＤセンサ等よ
りなるラインイメージセンサで読み取る方式のものが多
く用いられているが、ラインイメージセンサの画素ごと
の感度特性が異なったり、光源の光量が経時変化や、管
長方向の位置により異なるため、補正が必要であり、原
稿読み取り開始時に基準となる補正値を測定するように
している。しかしながら、原稿からの反射光の光路外か
らラインイメージセンサに入射する迷光やラインイメー
ジセンサ自体のノイズ成分である暗電流等のノイズ成分
は、読み取り位置に対する光源ユニットの移動やライン
イメージセンサの温度変化によって変動するため、読み
取り開始前に測定された補正値では正しい補正値が得ら
れず、高精度の読み取りに対する障害となっている。

このような状況のもとで、原稿の読み取り中に変動する
ノイズ成分を正しく補正するような補正手段を備えたカ
ラー読み取り装置が求められている。

〔従来の技術〕

従来、カラー読み取り装置は、第６図に示すように、光
源２０によって原稿ｌの読み取りラインエ１を走査し、
その反射光２をレンズ３０および色分解フィルタ４０を
介してラインイメージセンサ５０に結像させるように構
成され、３色の色分解フィルタ４０ａ、４０ｂ、４０ｃ
を時分割で切り換えて、Ｒ（赤）、Ｇ（緑）、Ｂ（青）
３色の成分を順次ラインイメージセンサ５０で読み取っ
て、カラー画像情報を得るようになっている。

〔発明が解決しようとする課題〕

このようなカラー読み取り装置においては、ノイズ成分
の除去やラインイメージセンサ、フィルタおよび光源の
ばらつきや変動を補正する必要がある。このため、原稿
読み取りの直前に黒色および白色の基準板６０を読み取
って、補正値を求めてメモリに貯えておき、原稿読み取
り時にメモリの内容を参照してシェーディング補正が行
われている。しかし、光学系内には本来の光路外からラ
インイメージセンサ５０に入射する迷光が存在し、この
迷光の様子は光源の移動に伴い変化する。さらに、ライ
ンイメージセンサ５０には光が入射しなくても暗電流と
呼ばれるノイズが発生し、この暗電流は温度変化によっ
て変動する。したがって、従来のカラー読み取り装置は
、迷光や暗電流のような、原稿読み取り中に変動するノ
イズ成分に対し、適正な補正を行うことができないとい
う欠点を有するものであった。

本発明は、以上の欠点を解消すべくなされたものであっ
て、読み取り位置や温度によって原稿読み取り中に変動
する迷光や暗電流等のノイズ成分を補正して高精度の読
み取りを行うことのできるカラー読み取り装置の提供を
目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本発明を実施例に対応する第１図および第２図に基づい
て説明すると、光源２０によって照明される原稿１から
の反射光２は複数のフィルタ４ａ、４ｂ、４Ｃよりなる
色分解フィルタ４によってＲｌＧ、Ｂの各成分に分解さ
れた画像を、レンズ３を介してラインイメージセンサ５
に結像するように構成され、さらに、前記複数の色分解
フィルタ４は、時分割によって切り換えられるように設
けられており、フィルタ４ａ、４ｂ、４Ｃの切り換え時
には第２図に示すような遮光部６が光路上に配置される
ようになっている。そして、フィルタ４の切り換え時に
遮光部６によって反射光２を遮光した状態でラインイメ
ージセンサ４により補正値を読み取る補正手段を画像処
理部７に設けて形成されている。

〔作用〕

上記構成に基づき、本発明においては、画像読み取り時
において、色分解フィルタ４を切り換える際、遮光部６
によってラインイメージセンサ５を遮光した状態で画像
処理部７によってラインイメージセンサ５の出力、すな
わち迷光および暗電流等のノイズ成分を読み取る。した
がって、各読み取りライン毎にノイズ成分を読み取って
補正を行って、光源２０の移動や温度変化によるノイズ
成分の変動に対応した高精度なカラー画像の読み取りが
可能となる。

〔実施例〕

以下、本発明の望ましい実施例を添付図面に基づいて詳
細に説明する。

第１図に示されるように、カラー読み取り装置Ａは原稿
台ガラス１０上に置かれた原稿１を照明しながら移動す
る光源２０と、照明された原稿１の読み取りライン１１
からの反射光２をＲ，Ｇ、Ｂの各成分に分解する色分解
フィルタ４と、反射光２を集光し、ラインイメージセン
サ５に結像させるレンズ３と、反射光２の画像を読み取
り、再像処理部７へ出力するラインイメージセンサ５と
よりなり、さらに、反射光２の光路上に切り換え可能に
配置されて、反射光２を遮光する遮光部６を設けている
。

光源２０は、原稿台ガラス１０の幅以上の長さを有する
蛍光灯等よりなり、原稿台ガラス１０に載置される原稿
ｌの幅方向の読み取りライン１１を照明するもので、原
稿台ガラスｌＯと一定の間隔をもって、原稿１の長さ方
向に移動し、その反射光２は、ミラー２１によって、レ
ンズ３に向かって光路２２を形成する。

色分解フィルタ４は、光路２２上に配置されて、反射光
２を透過させるように設けられており、第２図に示すよ
うに、Ｒ（赤）、Ｇ（緑）、Ｂ（青）の３色のフィルタ
４ａ、４ｂ、４Ｃより形成されている。そして、各色の
フィルタ４ａ、４ｂ１４Ｃは、第３図に示すような切り
換え機構８によって順次時分割で切り換えられて光路２
２上に配置され、反射光２を各色のフィルタ４ａ、４ｂ
、４Ｃに対応する色成分に分解する。色分解フィルタ４
の切り換え機構８はフィルタ支持枠８１を板バネ状の支
持腕８２で支持し、フィルタ支持枠８１の両端に設けた
コイルによって形成される可動子８３を設けてなり、可
動子８３は、固定された磁石（図示せず）間に配置され
て、可動子８３の通電状態によって、上下方向に瞬時に
切り換えることができ、板バネ状の支持腕８２によって
、反射光２に対して常に垂直方向に保持される。

遮光部６は、第２図に示すように、色分解フィルタ４に
おいて、各色のフィルタ４ａ、４ｂ１４Ｃの間に黒色板
６１を設けることによって形成される。すなわちフィル
タ４ａ、４ｂ、４ｃの切り換え時に黒色板６１が光路２
２上に配置され、反射光２が遮光される。

そして、ラインイメージセンサ５には、色分解フィルタ
４を通過した反射光２がレンズ３を介して入射されて、
時分割によってＲＧＢ各戒分と、遮光状態とが交互に読
み取られる。ラインイメージセンサ５はＣＣＤセンサ等
より形成されるもので、読み取りライン１１毎に画像情
報を反射光２より読み取り、画像処理部７へ出力するよ
うになっているが、遮光状態においては、読み取り位置
における光学系の迷光やラインイメージセンサ５の暗電
流によるノイズ成分が測定される。

画像処理部７は、Ａ／Ｄ変換器７１によってデジタル化
されたラインイメージセンサ５の出力を補正して画像情
報を処理する補正手段を有するものであるが、ラインイ
メージセンサ５の画像読み取り時と遮光状態の出力をそ
れぞれ記憶する画像メモリ７２とノイズ成分メモリ７３
とを有しており、フィルタの切り換え機構８と連動する
切り換えスイッチ７４によって画像メモリ７２とノイズ
成分メモリ７３に交互に記憶される。そして、補正部７
５によって、画像メモリ７２のデータからノイズ成分メ
モリ７３のノイズ成分データを差し引いて補正された画
像信号を出力する。また、補正部７５においては、原稿
読み取り前に原稿台ガラス１０の端部に設けられた白色
基準板１２を読み取ることによって色分解フィルタ４や
ラインイメージセンサ５の感度特性の補正値を予め測定
しておき、ノイズ成分の補正と同時に感度特性の補正を
行う。

したがって、読み取り位置によって変動の太きい迷光や
温度変化によって変動する暗電流等のノイズ成分は読み
取りライン１１毎に測定されるため、変動に対応した適
正な補正を行うことができる。

第４図および第５図は遮光部６の他の実施例を示すもの
である。第４図に示す遮光部６はラインイメージセンサ
５の直前に配置された透明部６２１と遮光部６２２とよ
りなる遮光板６２をフィルタの切り換え機構８と連動す
る圧電素子６２３によって移動可能に設けてなるもので
あり、色分解フィルタ４の切り換え時に遮光部６２２に
よってラインイメージセンサ５のセンサ部５１を遮光す
る。また、遮光板６２は液晶を用いた電子シャッタ等に
より形成しても良い。さらに、第５図に示す遮光部６は
光源２０を覆う円筒状の光源遮光筒６３よりなるもので
、光源遮光筒６３の周囲には一定間隔で透光スリット６
３１が形成されており、光源遮光筒６３を一定速度で回
転させることによって透光と遮光を交互に行い、フィル
タ切り換え機構８と同調させることによって、色分解フ
ィルタ４の切り換え時にラインイメージセンサ５を遮光
するものである。

〔発明の効果］ 以上の説明から明らかなように、本発明によるカラー読
み取り装置によれば、光源の移動や温度によって、原稿
読み取り中に変動する迷光や暗電流等のノイズ成分を読
み取りライン毎に測定し、適正な補正を行うことができ
、高精度な読み取り信号を得ることができる。また、ノ
イズ成分の測定は色分解フィルタの切り換え時に行われ
るため、読み取り時間が増加することがない。

４、

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す説明図、第２図は色分解
フィルタを示す斜視図、第３図はフィルタ切り換え機構
を示す斜視図、第４図は遮光部の第二実施例を示す説明
図、第５図は遮光部の第三実施例を示す説明図、第６図
は従来例を示す説明図である。 図において、 １は原稿、 ２は反射光、 ２０は光源、 ３はレンズ、 ４は色分解フィルタ、 ４ａ、４ｂ、４ｃはフィルタ、 ５はラインイメージセンサ、 ６は遮光部、 ７は画像処理部である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 原稿（１）を照明する光源（２０）の反射光（２）を、
   レンズ（３）および時分割で切り換えられる複数のフィ
   ルタ（４ａ、４ｂ、４ｃ）よりなる色分解フィルタ（４
   ）を介してラインイメージセンサ（５）で読み取るカラ
   ー読み取り装置において、前記反射光（２）の光路上に
   色分解フィルタ（４）の切り換え時に、前記反射光（２
   ）を遮光する遮光部（６）を設けるとともに、遮光時に
   おけるラインイメージセンサ（５）の出力に基づき画像
   読み取り時の出力を補正する補正手段を有する画像処理
   部（７）に設けてなることを特徴とするカラー読み取り
   装置。