JPH0380095A - 可溶化絹フイブロインの製造法 - Google Patents

可溶化絹フイブロインの製造法

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Publication number
JPH0380095A
JPH0380095A JP21428789A JP21428789A JPH0380095A JP H0380095 A JPH0380095 A JP H0380095A JP 21428789 A JP21428789 A JP 21428789A JP 21428789 A JP21428789 A JP 21428789A JP H0380095 A JPH0380095 A JP H0380095A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silk fibroin
tyrosine
arylsulfotransferase
production
hydroxyl groups
Prior art date
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Pending
Application number
JP21428789A
Other languages
English (en)
Inventor
Kyoichi Kobashi
恭一 小橋
Motoaki Koizumi
古泉 素明
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Yakuhin Kogyo KK
Original Assignee
Fuji Yakuhin Kogyo KK
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Publication date
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [技術分野] 本発明は、水に難溶性の蛋白質として知られている絹フ
ィブロインを新規な可溶化絹フィブロインに変換する方
法に関する。
[背景技術] 絹フィブロインは、分子量約33 、000の水に難溶
性の蛋白質として知られており、グリシン、アラニン、
セリンおよびチロシンなどが主たる構成アミノ酸成分と
なっている蛋白質であることが知られている。人類の生
活史の上で古くから使用されている絹繊維は、絹フィブ
ロインかその主体となっている繊維である。この絹フィ
ブロインに関しては、それが適度に吸湿性、保水性を有
すること、「親水性と親油性のバランス」が良好である
ことおよび優れた生体への適合性を有すること等により
、広汎な用途の開発が試みられている。例えば、絹フィ
ブロインは、化粧料基材あるいは軟膏などの医療薬への
添加剤や手術用縫合糸として用いられており、更にその
力学的特性からコンタクトレンズ、人工皮膚及び人工臓
器への応用も試みられている。然しなから絹フィブロイ
ンは、水に対する溶解度が、極めて低いのでその適用範
囲を拡大するには溶解性を高める必要がある。絹フィブ
ロインに水溶性を付与する試みは古くからなされている
。例えは、古くは、P、P、  von Weimar
n ; Reports of Imperial I
ndustrial Re5earch 1nstit
ute(Osaka)、7巻 9頁(1926)、村瀬
良−:繊維誌5巻、362頁(1951)、高松勇次部
;工化雑35巻20頁(1932)等にその報告が見ら
れるが、何れも、アルカリ金属またはアルカリ土類金属
のハロゲン化物、硝酸塩、チオシアン酸塩なとの濃厚水
溶液、酸化銅アン干ニア溶液、銅エチレンシアミン溶液
等を用いて絹フィブロインを溶解させるものであって、
絹フイブロイン自体を可溶化物質に変換したものではな
い。
[発明の開示] 本発明は絹フィブロインを可溶化物質に変換するため、
フィブロイン中に存在するチロシンの水酸基を、酵素を
用いて硫酸エステル化し、新規な可溶化物質とするもの
である。すなわち、本発明は、絹フィブロインを、アリ
ールスルフオトランスフエラーゼを用い、硫酸基を供与
する物質を含有せしめた媒質中で、酵素反応に付するこ
とにより、絹フィブロインの構造中のチロシンの水酸基
をWt酸エステルに変換せしめることを特徴とする可溶
化絹フィブロインの製造法を提供するものである。
本発明方法の最も大きな技術的利点の一つは絹フィブロ
インを温和な条件下でチロシンを特異的に硫酸エステル
化する反応を行い得ることにある。したがって、絹フィ
ブロインを熱により変性させることなく、また酸性ある
いはアルカリ性条件で処理することによって変性させる
こともなく、可溶化物質に変換することができる。
本発明方法に使用する酵素としてはアリールスル7オト
ランスフエラーゼ活性を有するものであれば特に限定さ
れるものではないが例えば本発明者の一人、小橋らがヒ
ト腸内細菌より見出した(Kobashi K、、 K
im D・H,、and MorikawaT、、 J
ournal of Protein Chemist
ry 6(3) 237(1987):]ユウバクテリ
ウムレクテール(Eubacterium recta
le)菌の産生ずる、アリールスルフオトランスフエラ
ーゼ等が使用される。
本発明の方法においては、アリールスルフオトランスフ
エラーゼ活性を有する酵素を不溶性の担体に結合した固
定化アリールスル7オトランスフエラーゼを使用するこ
とができる。例えば、本発明者らは、先に、アリールス
ルフオトランスフエラーゼを不溶性誘導体とすることに
より元のアリールスルフオトランスフエラーゼに比べ、
非常に安定で酵素反応を行わせる際に繰り返し使用でき
る固定化酵素を提供することに成功したが(特願昭6O
−187434) 、この固定化アリールスルフオトラ
ンスフエラーゼ等ヲ使用することができる。硫酸基の供
与体としては、アリールサルフェートあるいはその塩が
用いられるが、その例を示すと以下のとおりである。
なお、これらアリールザルフェートの塩としては、例え
ば、ナトリウム塩、カリウム塩、マダイ・シウム塩、カ
ルシウム塩、アンモニウム塩などがあげられる。
4〜 S03H アリ ルサルフェ ト 式 %式% 式 以下実施例により本発明の詳細な説明するが、これらの
例により本発明は制限されるものではない。
実施例 絹フィブロインl 7 、 Omgを50%塩化カルシ
ウムを含む7m(lのO,1M トリス・塩酸緩衝液(
pH8゜O)1:Z懸M L、50mMのp−二1へロ
フエニール硫酸0.2mα及び54.5U/m(lのア
リールスルフオトランスフエラーゼ0.1mo、を加え
た。この混合液を3700で5時間、反応させた後、こ
の反応生成物を蒸留水にて透析した後遠心分離により上
溝と沈澱物とを得た。
比較実験例 実施例と同様の操作を酵素とp−ニトロ7エ=−ル硫酸
とヲ用いないもの(コントロールl)及び、酵素のみを
用いないもの(コントロール2)について、行った。
実施例、コントロール1およびコントロール2で得られ
た生成物のそれぞれについて、タンパク質量を測定した
。結果を表1に示す。
表1 実施例で得られた生成物について、混濁度測定法により
硫酸基を定量したところ上清より得られた絹フィブロイ
ンには2.18μmOな(タンパク質量りに計算すると
、0.13μmoQ7mg)の硫酸基が/ 検出されたが不溶画分 (沈澱物) には検出され なかった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 絹フィブロインを、アリールスルフオトランスフエラー
    ゼを用い、硫酸基を供与する物質を含有せしめた媒質中
    で、酵素反応に付することにより、絹フィブロインの構
    造中のチロシンの水酸基を硫酸エステルに変換せしめる
    ことを特徴とする可溶化絹フィブロインの製造法。
JP21428789A 1989-08-22 1989-08-22 可溶化絹フイブロインの製造法 Pending JPH0380095A (ja)

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JPH0380095A true JPH0380095A (ja) 1991-04-04

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JP21428789A Pending JPH0380095A (ja) 1989-08-22 1989-08-22 可溶化絹フイブロインの製造法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10584810B2 (en) 2015-06-09 2020-03-10 The Yokohama Rubber Co., Ltd. Hydrogen-dispensing hose

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10584810B2 (en) 2015-06-09 2020-03-10 The Yokohama Rubber Co., Ltd. Hydrogen-dispensing hose

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