JPH0379855A - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

自動変速機の変速制御装置

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JPH0379855A
JPH0379855A JP1216921A JP21692189A JPH0379855A JP H0379855 A JPH0379855 A JP H0379855A JP 1216921 A JP1216921 A JP 1216921A JP 21692189 A JP21692189 A JP 21692189A JP H0379855 A JPH0379855 A JP H0379855A
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JP
Japan
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speed change
shift
line pressure
automatic transmission
valve
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JP1216921A
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English (en)
Inventor
Koji Onishi
晃二 大西
Akio Wakasaki
若崎 章夫
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、目標変速時間を基準として変速時間を制御可
能な自動変速機の変速制御装置に関するものである。
〔従来の技術〕
一般に自動変速機は、トルクコンバータと遊星歯車機構
等を用いた変速機構とを備えている。変速機構には、動
力伝達経路を切り換えるための各種クラッチやブレーキ
等の変速用の摩擦要素が設けられており、この摩擦要素
は、油圧制御回路に組み込まれたソレノイドバルブ等が
作動されることで締結または開放されるようになってい
る。そして、自動変速機は、これらの摩擦要素が油圧制
御回路により制御されることで変速が行われるようにな
っている。
上記の油圧制御回路は、ソレノイドバルブ等を作動させ
るためのライン圧を有しており、このライン圧は、上記
の摩擦要素の締結力や変速時の切替タイミング等に関係
している。従って、ライン圧は、上記の締結力や切替タ
イミング等に起因した変速時のショック等を軽減するた
め、車両の運転状態に応じて適正に調整されることが要
求されている。
そこで、従来の自動変速機の変速制御装置として例えば
特公昭63−3183号公報には、所望のライン圧を示
す電気信号を発生し、出力の実際値と所望値との間の関
数として修正された電気信号にしたがってライン圧を制
御するようにした変速制御装置が開示されている。
即ち、第14図に示すように、自動変速機に接続された
タービン軸は、摩擦要素の締結力がライン圧の上昇で増
大するのに伴い単位時間当たりの回転数が低下する。こ
の際、上記の回転数は、低下するのに要する時間が予め
設定された目標変速時間に一致するように制御されてい
る。この目標変速時間は、短く設定されている場合、タ
ービン軸の回転数を急速に低下させることになるため、
機敏な走行を可能にし、長(設定されている場合、ター
ビン軸の回転数を緩やかに低下させることになるため、
ゆっくりとした走行を可能にしている。そして、一般に
は、走行時にショック等を生しないような長さに設定さ
れた目標変速時間が用いられている。
上記の目標変速時間を基準としたタービン軸の回転数の
制御は、例えば回転数の低下が図示2点1’j?riA
Aで示すように目標変速時間より短い場合、ライン圧が
図示2点鎖線Bで示すように低下される一方、回転数の
低下が図示1点鎖線Cで示すように目標変速時間より長
い場合、ライン圧が図示1点鎖線りで示ずように上昇さ
れることで行われるようになっている。これにより、自
動変速機は、摩擦要素の締結力が上記の目標変速時間を
用いて調節されることで、変速時のシヨ・ツタ等の軽減
が図られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記従来の自動変速機の変速制御装置で
は、目標変速時間が固定されており、ドライバーが目標
変速時間を変更することが不可能となっている。
即ち、ドライバーが機敏な走行を希望する場合には、目
標変速時間が短くされる必要がある一方、ゆっくりとし
た走行を希望する場合には、目標変速時間が長くされる
必要がある。ところが、従来の変速制御装置では、ドラ
イバーが目標変速時間を変更できないため、ドライバー
の希望に一致した加速感で走マ〒できない場合が生じる
ことになる。
従って、本発明においては、ドライバーが目標変速時間
を任意に設定できることで、ドライバーの希望に応じた
走行を行うことができる自動変速機の変速制御装置を提
供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係る自動変速機の変速制御装置は、上記課題を
解決するために、目標変速時間を有し、この目標変速時
間を基準として変速制御可能な自動変速機の変速制御装
置において、上記変速制御装置には、目標変速時間をマ
ニュアルにて任意に設定可能な変速時間設定手段が設け
られていることを特徴としている。
〔作 用〕
上記の構成によれば、自動変速機は、目標変速時間を基
準にして変速制御が可能になっている。
この際、上記の目標変速時間は、マニュアルにて任意に
設定ができるようになっている。従って、自動変速機は
、ドライバーの希望に応した変速が可能になり、延いて
はドライバーの希望に応した走行を可能にしている。
〔実施例〕
本発明の一実施例を第1図ないし第13図に基づいて説
明すれば、以下の通りである。
本実施例に係る自動変速機の変速制御装置は、第1図に
示すように、デューティソレノイドハルブ33を制御す
るコントロールユニット1. OOを有している。
上記のコントロールユニット100は、マイクロコンピ
ュータと、運転状態に応じて駆動信号のデユーティ比を
設定することによりライン圧を制御する制御手段103
と、上記の駆動信号の周波数を変速外と変速中とで変更
する図示しない周波数変更手段とから戊っている。
上記のコントロールユニット100は、例工’v!スロ
ットル開度およびタービン回転数(若しくは車速)をパ
ラメータにとって予めシフトラインを定めた変速パター
ンに基づき、運転状態に応して後述の変速用の各ソレノ
イドバルブ37・40・42を制御することにより変速
の制御を行うようになっている。また、このコントロー
ルユニット100は、後述のロンクアノブソレノイドハ
ルブ51を制御することにより、後述のロンクアソプク
ラッチ29の制御を行うようになっている。
上記のコントロールユニット100には、ドライバーが
マニュアルにて任意に目標変速時間を設定することがで
きる変速時間設定手段であるマニュアルスイッチ105
が接続されている。このマニュアルスイッチ105には
、第2図に示すように、機敏な走行をする際に押圧され
るスイッチlo6と、−船釣な走行をする際に押圧され
るスイッチ107と、ゆっくりとした走行をする際に押
圧されるスイッチlO8とが設けられている。そして、
コントロールユニット100には、上記の各スイッチ1
06・107・108に対応して、Ha r d、No
 rma 1、および5oftの目標変速時間を設定す
る信号が入力されるようになっている。
さらに、第1図に示すように、上記のコントロールユニ
ット100には、上記の目標変速時間を設定する信号に
加えて、図示しないエンジンの吸気通路中に設けられた
スロッI・ル弁の開度を検出するスロットル間度七ンサ
101からの信号と、トルクコンバータ2のタービン軸
の単位時間当りりの回転数であるタービン回転数を検出
するタービン回転数センサ102からの信号とが人力さ
れるようになっている。そして、このコントロールユニ
ット100は、デューティソレノイドバルブ33に対し
、デユーティ信号による駆動信号を出力するようになっ
ている。
上記のデューティソレノイドハルブ33は、摩擦要素へ
の供給油圧となるライン圧を調整するプレッシャレギュ
レータバルブ32を備えた油圧制御回路30に設けられ
ており、油圧制御回路30は、自動変速機104に設け
られている。また、この自動変速機104は、上記の油
圧制御回路30の他、トルクコンバータ2と多段変速機
構10とを有しており、この多段変速機構10には、動
力伝達経路を切り換える例えばブレーキやクラッチ等の
摩擦要素が組み込まれている。そして、これらの各V!
擦要素は、締結および開放が上記の油圧制i’11回路
30によりコントロールされるようになっている。
上記の各J?!l?要素を有する多段変速機構10は、
第3図に示すように、エンジンの出力軸1に連結された
トルクコンバータ2の出力側に配設されている。上記の
トルクコンバータ2は、エンジンの出力軸1に固定され
たポンプ3とタービン4と一方向クラッチ6とを介して
固定軸7上に設けられたステータ5を備えている。また
、多段変速機構10は、基端がエンジンの出力軸1に固
定されており、オイルポンプ31に連結されたオイルポ
ンプを駆動する中実軸12が先端に備えられている。
上記の中実軸12の外方には、基端がトルクコンバータ
2のタービン4に連結された中空のタービン軸13が備
えられており、このタービン軸13Lには、ラビニョ型
の遊星歯車装置14が設けられている。この遊星歯車装
置14は、小径サンギヤ15、大径サンギャエ6、ロン
グピニオンギヤ17、ショートピニオンギヤ18および
リングギヤ19からなっている。そして、この遊星歯車
装直重4には、次のような各種の摩擦要素が組み込まれ
ている。
即ち、エンジンから遠い側の側方における上記のタービ
ン軸13と小径サンギヤ■5との間には、フォアードク
ラッチ20とコーストクラッチ21とが並列に配置され
ている。上記のフォアードクラッチ20は、第1のワン
ウエイクラッヂ22を介してタービン軸t3から小径ザ
ンギャ15への動力伝達を断続するようになっており、
また、コーストクラッチ21は、タービン軸13と小径
サンギヤ15との間で相互の動力伝達を断続するように
なっている。
上記のコーストクラッチ21の半径方向外方には、大径
サンギヤ16に連結されたブレーキドラム23aと、こ
のブレーキドラム23aに掛けられたブレーキバンド2
3bとを有する2−4ブレ−キ23が配置されており、
大径サンギヤ16は2−4ブレーキ23が締結されるこ
とで固定されるようになっている。この2−4ブレーキ
23の側方には、上記のブレーキドラム23aを介して
大径サンギヤ16とタービン軸13との間の動力伝達を
断続する後進走行用のリバースクラッチ24が配置され
ている。また、遊星歯車装置14の半径方向外方におけ
る遊星歯車装置14のキャリヤ14aと多段変速機構1
0のケース10aとの間には、キャリヤ14aとケース
10aとを系膜するロー・リバースブレーキ25が配置
されると共に、これと並列に第2のワンウェイクラッチ
26が配置されている。
さらに、遊星歯車装置14のエンジン側の側方には、上
記のキャリヤ14aとタービン軸13との間の動力伝達
を断続する3−4クラツチ27が配置されている。また
、この3−4クラツチ27の側方には、リングギヤ19
に連結されたアウトプットギヤ28が配置されており、
このアウトプットギヤ28は、アウトプットシャフト2
8aに取り付けられている。
このような構成からなる多段変速機構10は、それ自体
で前進4段、後進1段の変速段を有し、クラッチ20・
21・24・27およびブレーキ23・25を適宜作動
させることにより所要の変速段を得ることができるよう
になっている。ここで、各変速段とクラッチおよびブレ
ーキとの作動関係を第1表に示す。
(以下余白) 第1表 口 駆動側で伝達 上記の自動変速機における油圧制御回路30は、第4図
に示すように、第3図に示す出力軸1により馬区動され
るオイルポンプ このオイルポンプ31は、油路り,に作動油を吐出する
ようになっている。オイルポンプ31から油路り,に吐
出された作動油は、プレッシャレギュレータバルブ32
に導出される。このプレッシャレギュレータバルブ32
は、オイルポンプ31からの作動油の油圧(ライン圧)
を調圧するものであり、デユーティソレノイドバルブ3
3により制御されるようになっている。
即ち、上記の制御は、ソレノイドデューシングバルブ3
4により所定圧に減圧された作動油の油圧がデユーティ
ソレノイドバルブ33によりデユーティ制御されて、上
述の第1図に示すコントロールユニット100からの駆
動信号によりデユーティソレノイドバルブ33の開閉特
間割合が調整されることで、これに応してドレン里が調
整されることにより行われるようになっている。そして
、この油圧がプレンシャレギュレータバルブ32にパイ
ロット圧として与えられることにより、このパイロット
圧に応してライン圧が調整されるようになっている。
上記のプレッシャレギュレータバルブ32により調圧さ
れたライン圧は、マニュアルシフトバルブ35のボート
gに供給される。このマニュアルシフトバルブ35は、
手動によりP−N−D・2・ルンジにシフトされ、各レ
ンジで上記のボー1− gから所定のボートに作動油が
供給されるようになっている。
上記のボートgは、マニュアルシフトバルブ35がルン
ジに設定されているときボートa−eに連通され、2レ
ンジに設定されているときボートa−cに連通され、D
レンジに設定されているときボー)a−Cに連通され、
Rレンジに設定されているときボートrに連通されるよ
うになっている。
また、マニュアルシフトバルブ35のボートaは、油路
L2を介して1−2シフトバルブ36に接続されている
。この1−2シフトバルブ36には、1−2ソレノイド
バルブ37によりコントロールされるパイロット圧が作
用するようになっている。そして、第1速時には、1−
2ソレノイドバルブ37がOFFされることにより、1
−2シフトバルブ36のスプールが図の左側に作動され
て、2−4ブレーキ23のアプライ室23cに通じる油
路L3がドレン側に連通されるようになっている。また
、第2〜4速時には、1−2ソレノイドバルブ37がO
Nされることにより、1−2シフトバルブ36のスプー
ルが図の右側に作動すれて、ボートaからの油圧が2−
4ブレーキ23のアプライ室23cに供給されるように
なっている。さらに、このl−2シフトバルブ36は、
ルンジの第1速時に、上記のマニュアルシフトバルブ3
5のボートeからロー減圧弁38を介して供給された作
動油をロー・リバースブレーキ25に供給するようにな
っている。
上記のマニュアルシフトバルブ35のボートaからの油
圧は、2−3シフトバルブ39にもパイロット圧として
与えられるようになっている。この2−3シフトバルブ
39は、油路L4を介してマニュアルシフトバルブ35
のボートCに接続されると共に、パイロット圧が2−3
ソレノイドバルブ40によりコントロールされるように
なっている。そして、第1.2速時には、2−3ソレノ
イドバルブ40がONされることにより、2−3シフト
バルブ39のスプールが図の右側に作IJJされ、この
状態で3−4クラツチ27に通じる油路り、がドレン側
に連通されて、3−4クラツチ27が開放されるように
なっている。
また、第3.4速時には、2−3ソレノイドバルブ40
がOFFされることにより、2−3シフトバルブ39の
スプールが図の左側に作動され、この状態でボートCか
らの油圧が上記の油路L5に送られて3−4クラツチ2
7が締結されるようになっている。
上記の油路り、は、3−4シフトバルブ41にも接続さ
れており、この3−4シフトバルブ41には、3−4ソ
レノイドバルブ42によりコントロールされるパイロッ
ト圧が作用するようになっている。そして、Dレンジの
第1.2.4速時および2レンジの第1速時には、3−
4ソレノイドバルブ42がONされることにより、3−
4シフトバルブ41のスプールが図の右側に作動され、
この状態で2−4ブレーキ23のリリーズ室23dに通
じる油路L6がドレン側に連通されるようになっている
また、Dレンジの第3速時、2レンジの第2.3速時お
よびルンジの第1.2速時には、34ソレノイドバルブ
42がOFFされることにより、2−3シフトバルブ3
9のスプールが図の左側に作動され、この状態で油路り
、と2−3シフトバルブ39に接続された油路L 5と
か連通されて、2−3シフトバルブ39の作動に応して
リリーズ室23dに対する給排が行われるようになって
いる。さらに、この3−4シフトバルブ41は、マニュ
アルシフトバルブ35のボートaに通しる油路L7とコ
ーストクラッチ21に通じる油路L8との間で油圧の給
排を切り換えることにより、これに応じてコーストクラ
ッチ21の開放および締結も行われるようになっている
このようにして、変速用の摩擦要素である2−4ブレー
キ23(アプライ室23cに油圧が供給されてリリーズ
室23dの油圧がドレンされたときに締結されてそれ以
外は解放)および3−4クラツチ27は、各ソレノイド
バルブ37・40・42によりコントロールされる各シ
フトバルブ36・39・41の作動に応じて締結および
解放が第1表に示す通りに行われるようになっている。
また、各シフトバルブ36・39・41と2−4ブレー
キ23および3−4クラツチ27との間の油圧回路中に
は、変速ショック緩和等のため、1−2アキユムレータ
43.2−3アキユムレータ44.2−3タイミングバ
ルブ45.3−2タイミングバルブ46、およびバイパ
スバルブ47が組み込まれている。
尚、油圧制御回路30には、D、2、ルンジでフォアー
ドクラッチを締結させるようにボートaからの油圧を送
る油路り、と、これに接続されたN−Dアキュムレータ
48、Rレンジでリバースクラッチ24を締結させるよ
うにボートfからの油圧を送る油路LIOと、これに接
続されたNRアキュムレータ49、ロックアツプクラッ
チ29をコントロールするロックアンプコントロールバ
ルブ50と、これを制御するロックアツプソレノイドバ
ルブ51およびコンバークリリーフバルブ52等が設け
られている。
上記の構成において、第1図に示すコントロールユニッ
ト100は、ライン圧の制御を第5図ないし第7図、第
9図および第10図に示すフローチャートに従って行う
ようになっている。以下に、この制御動作を説明する。
尚、フローチャートに記載されているステップは、以下
Sと称する。
第5図は、ライン圧制御のメインルーチンを示している
。本実施例では、変速外と変速中とでライン圧制御の仕
方を異ならせ、それぞれに適した学習制御により補正し
、適正化するようにしている。即ち、先ずSlで変速時
であるか否かを調べ、その判定がNOであれば、S2で
後述の第6図に示す変速外のライン圧制御のルーチンを
実行する。Slの判定がYESであれば、S3で後述の
第7図に示す変速中のライン圧制御のルーチンを実行し
、さらにS4で変速か否かを調べる。そして、S4の判
定がYESの場合は、S5で後述の第10図に示す変速
時間の学習によるライン圧制御のルーチンを実行し、S
4の判定がNoの場合は、リターンし、S1以下の処理
を繰り返す。
第5図中のS2で行う変速外のライン圧制御のルーチン
は、第6図のようになっている。このルーチンでは、S
llおよびS12でスロットル開度およびタービン回転
数をそれぞれのセンサ101−102から読み込み、3
13でライン圧をスロットル開度およびタービン回転数
に応じてマツプ検索により求める。即ち、変速外のとき
のライン圧については、スロットル開度およびタービン
回転数に応じた値が−予めマツプとしてコントロールユ
ニット100内のメモリに記憶され、その値が検索され
る。
次に、S13で求めたライン圧に応じ、S14で後述の
デユーティ比の決定のルーチンを実行することによりデ
ユーティソレノイドバルブ33のデユーティ比を決定す
る。さらに、S15でソレノイド駆動周波数を35Hz
に設定する。続いて、S16でデユーティソレノイドバ
ルブ33の1周期中のON時間を駆動周期(上記の駆動
周波数の逆数)にデユーティ比を乗じることによって求
め、これに従い、317でデユーティソレノイドバルブ
33を駆動する。これにより、ライン圧が313で求め
た値となるように制御される。
第5図中の53で行う変速中のライン圧制御のルーチン
は、第7図のようになっている。このルーチンでは、先
ず、321で変速か否かを調べる。そして、変速のとき
は、S22でスロットル開度を読み込み、323で変速
前後の変速段とスロットル開度に応じてライン圧P1を
決定する。このようにすると、変速時のライン圧を適正
に調整することができる。つまり、変速時のショックに
は、スロットル開度に応じたエンジン出力および変速段
が関係し、特に変速時に切り換えられる摩擦要素の分担
トルクおよび容量が変速段によってそれぞれ異なる。従
って、従来のように変速段に関係なくライン圧を設定し
た場合には、油圧制御回路30におけるアキュムレータ
の特性の設定等によるだけで、全ての変速段について最
適に締結速度等を調整することができない。そこで、本
実施例では、変速時のライン圧について、第8図(a)
のように変速前後の変速段の各種紐み合わせごとに、ラ
イン圧に応じた値をマツプとしてコントロールユニット
内のメモリに記憶し、このマツプからライン圧を求める
ようにしている。
従って、従来は、第8図(b)の2点鎖線で示すように
、全ての摩擦要素の滑りを防止できる程度の比較的高い
値にライン圧が設定されているが、本実施例では、同図
の実線で示すように、従来より低めで、且つ変速段によ
って異なる値にライン圧が設定される。そして、この値
は、後述の第1O図のルーチン(S5)により修正され
、適正化されるようになっている。
また、上記の321の判定がNOのときは、変速外のラ
イン圧制御(S2)に移る。このようにしているのは、
第3図および第4図に示すような多段変速機構および油
圧制御回路による場合に、第3速から第2速へのシフト
ダウン時に、3−4クラツチ27の解放と共に2−4ブ
レーキ23の締結が行われるので締結タイミングの調整
が要求されるが、それ以外のシフトダウン時に、3−4
クラッチ27若しくは2−4ブレーキ23の解放のみが
行われてライン圧による締結タイミングの調整を要しな
いからである。
また、S23に続いては、S24で後述のデユーティ比
の決定のルーチンを実行し、さらに、S25でソレノイ
ド駆動周波数を設定し、S26でソレノイドON時間を
計算し、S27でデユーティソレノイドバルブ33を駆
動することにより、ライン圧が323で求めた値となる
ように、デユーティソレノイドバルブ33を制御する。
これらのS24〜327の処理は、第6制中のS14〜
317と略同様であるが、S25では、周波数変更手段
の処理として、ソレノイド駆動周波数を701(zに設
定し、変速外よりも周波数を高くする。
第6図中のS14および第7図中の324で行うデユー
ティ比の決定のルーチンは、第9図のようになっている
。このルーチンでは、S35でライン圧を読み込み、3
36で自動変速機の油温を読み込む。そして、S37で
そのときの油温におけるライン圧に応したベースデユー
ティ比DU。
を決定する。つまり、デユーティソレノイドバルブ33
のデユーティ比とライン圧との対応関係は、上記の油温
により変化するので、S37の枠内に図示するように、
予め複数の油温におけるデユーティ比とライン圧との対
応関係を調べてそれぞれマツプとしてメモリに記↑意し
、これらのマツプから各温度間で線型補間するようにし
てベースデユーティ比DU、を求める。
さらに、エンジン始動後の所定時間は、エアの巻き込み
による影響でデユーティ比に対する制御圧の特性が異な
るので、338でキーオン後の経過時間を調べ、339
で図示するように上記の経過時間に応した補正係数Cd
uを求め、340で上記のペースデユーティ比DU、に
補正係数Cduを乗しることにより最終的なデユーティ
比DUを求める。こうして、演算されたライン圧を与え
るようにデユーティ比が求められる。
第5図中の85で行う変速時間の学習によるライン圧補
正のルーチンは、第10図のようになっている。このル
ーチンは、変速時に第7図中のS23で求められるよう
に、メモリに記憶されているライン圧を修正するもので
ある。即ち、変速時には、次第に摩擦要素が締結される
に伴ってタービン回転数が変速後の回転数に至るまで低
下する。この際、変速後の回転数に至るまでの変速時間
は、摩擦要素の締結速度に関係する。従って、本実施例
では、この場合のライン圧の修正を変速時間に応じて行
っている。
このルーチンでは、341でタービン回転数を読み込み
、S42で変速前のタービン回転数より変速後の目標タ
ービン回転数を算出する。そして、S43で、タービン
回転数と上記の目標タービン回転数との差が所定値以下
で、且つタービン回転数の変化率が所定値以下という条
件が成立したか否かにより変速終了か否かを判定し、変
速終了と判定したときに344で変速時間Tを算出する
次いで、345で、第1図および第2図に示すマニュア
ルスイッチ105から押圧されたスイッチ106・10
7・108である選択ポジションの信号を読み込む。こ
の際、上記の信号は、Har d、No rma l、
および5oftの3種類であり、Ha r dの信号の
場合には、第13図に示すように、目標変速時間T0が
短い時間に設定される。また、No rma 1の信号
の場合には、目標変速時間T0が通常の時間に設定され
、5oftの信号の場合には、目標変速時間T0が長く
設定される。
続いて、S46で、上記の変速時間Tと、タービン回転
数変化が得られるように設定した目標変速時間T0との
差により、変速時間のずれΔTを算出し、S47で、上
記のずれΔTに応じ、第12図に示すような対応関係に
設定された補正係数Ctをマツプ検索する。つまり、上
記のずれ6丁が充分Oに近ければ補正係数Ctを1とす
るが、ずれΔTが正または負方向に大きくなった場合に
、このずれΔTが負であれば(つまり第11図中の破線
で示すように変速時間T1が短ければ)補正係数Ctを
小さくし、ずれΔTが正であれば(つまり第11図中の
一点鎖線で示すように変速時間T2が長ければ)補正係
数Ctを大きくする。
そして、S48で、メモリに記憶されたライン圧P2を
(PffiXCt)の値に修正および変更し、修正され
た値がその後の制御に利用される。
このように、本実施例の装置によると、変速外ではトル
ク等に見合うようにライン圧が制御される一方、変速時
には、摩擦要素の切替タイミングを適正に保つようにラ
イン圧が制御され、このようなライン圧制御がデユーテ
ィソレノイドバルブ33のデユーティ制御によって行わ
れる。
この際、上記のライン圧を制御する目標変速時間T0は
、ドライバーが任意に設定できるようになっている。従
って、例えばドライバーが機敏な走行を希望する場合に
は、第2図に示すマニュアルスイッチ105のHard
信号を送信するスイッチ106が押圧され、短い時間に
設定された目標変速時間T0でライン圧が制御されるこ
とになる。また、ゆっくりとした走行を希望する場合に
は、マニュアルスイッチ105の5oft信号ヲ送信す
るスイッチ10Bが押圧され、長い時間に設定された目
標変速時間Toでライン圧が制御されることになる。こ
のように、ドライバーは、目標変速時間T0を任意に選
択することで、希望する走行を行うことが可能になって
いる。
尚、本実施例においては、目標変速時間T0は、マニュ
アルスイッチ105のスイッチ106・107・108
により3段階に設定できるようにされているが、これに
限定されることはない。即ち、目標変速時間T0は、第
13図の破線で示すように、例えばボリューム等でリニ
ヤに設定できるようにされていても良い。
また、自動変速機の調整は、ライン圧の制御に限らず、
例えばクラッチ圧の制御、アキュムレータの背圧制御、
或いはエンジンの出力トルク制御を行うことでも行われ
ており、目標変速時間T0は、これらの制御も行うこと
が可能になっている。従って、自動変速機は、マニュア
ルスイッチ105で設定された目標変速時間T0で、上
記の各制御を行うことにより調整されていても良い。ま
た、変速外と変速中の各ソレノイド駆動周波数は、上記
の実施例に示した値に限定されることはなく、変速外で
は信頼性確保の要求を満足し、変速中は応答性向上の要
求を満足するように設定すれば良い。
〔発明の効果1 本発明に係る自動変速機の変速制御可能置は、以上のよ
うに、目標変速時間を有し、この目標変速時間を基準と
して変速制御可能な自動変速機の変速制御装置において
、上記変速制御装置には、目標変速時間をマニュアルに
て任意に設定可能な変速時間設定手段が設けられている
構成である。
これにより、目標変速時間がマニュアルにて設定可能な
ため、ドライバーが目標変速時間を任意に設定できるこ
とで、ドライバーの希望に応じた走行を行うことができ
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第13図は、本発明の一実施例を示すもの
である。 第1図は、本発明の一実施例についての全体構成を示す
ブロック図である。 第2図は、マニュアルスイッチの正面図である。 第3図は、自動変速機の構造を概略を示す骨子図である
。 第4図は、変速機構に対する油圧制御回路の回路構成を
示す説明図である。 第5図は、ライン圧制1711のメインルーチンを示す
フローチャートである。 第6図は、変速外のライン圧制御のメインルーチンを示
すフローチャートである。 第7図は、変速中のライン圧制御のメインルーチンを示
すフローチャートである。 第8図(a)(b)は、シフトアップ時のライン圧のマ
ツプ状態を一部を破断して示す説明図と、このライン圧
の特性図である。 第9図は、デユーティ比の決定のルーチンを示すフロー
チャートである。 第10図は、変速時間の学苦によるライン圧補正のルー
チンを示すフローチャートである。 第11図は、シフトアップ時のタービン回転数変化を示
す図である。 第12図は、変速時間のずれに応じた補正係数の特性図
である。 第13図は、設定された目標変速時間の長短を示す図で
ある。 第14図は、従来例を示すものであり、目標変速時間に
おけるタービン軸の回転数とライン圧との関係を示した
図である。 10は多段変速機構、30は油圧制御回路、32はプレ
ッシャレギュレータバルブ、33はデューティソレノイ
ドハルブ、100はコントロールユニット、104は自
動変速機、105はマニュアルスイッチ(変速時間設定
手段)である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、目標変速時間を有し、この目標変速時間を基準とし
    て変速制御可能な自動変速機の変速制御装置において、 上記変速制御装置には、目標変速時間をマニュアルにて
    任意に設定可能な変速時間設定手段が設けられているこ
    とを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
JP1216921A 1989-08-23 1989-08-23 自動変速機の変速制御装置 Pending JPH0379855A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006214454A (ja) * 2005-02-01 2006-08-17 Hitachi Ltd 自動車の変速機制御装置及び自動変速装置
US7930086B2 (en) 2004-01-30 2011-04-19 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Shifting apparatus and shifting control method thereof
JP2012091666A (ja) * 2010-10-27 2012-05-17 Nissan Motor Co Ltd 車両の変速制御装置

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