JPH0379836A - 歯付ベルト - Google Patents
歯付ベルトInfo
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- JPH0379836A JPH0379836A JP21270889A JP21270889A JPH0379836A JP H0379836 A JPH0379836 A JP H0379836A JP 21270889 A JP21270889 A JP 21270889A JP 21270889 A JP21270889 A JP 21270889A JP H0379836 A JPH0379836 A JP H0379836A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、例えば内燃機関の動力伝達ベルトとして用い
られる歯付ベルトに関する。
られる歯付ベルトに関する。
内燃機関の本体は、通常鋳鉄あるいはアルミ合金鋳物か
ら成形され、−前動力伝達ベルトを構成する歯付ベルト
の心線は、ガラス繊維あるいはアラミド繊維から成形さ
れる。歯付ベルトは室温下において所定の張力で内燃機
関に取り付けられ、内燃機関の始動により機関本体が略
一定の高温になると、心線と機関本体の線膨張率の差の
ために、歯付ベルトに作用する張力は室温下に比べて約
1゜5〜2倍まで増大する。
ら成形され、−前動力伝達ベルトを構成する歯付ベルト
の心線は、ガラス繊維あるいはアラミド繊維から成形さ
れる。歯付ベルトは室温下において所定の張力で内燃機
関に取り付けられ、内燃機関の始動により機関本体が略
一定の高温になると、心線と機関本体の線膨張率の差の
ために、歯付ベルトに作用する張力は室温下に比べて約
1゜5〜2倍まで増大する。
したがって、室温下での取付は時における歯付ベルトの
張力が高すぎると、機関の始動により機関本体の温度が
高くなった時、歯付ベルトの張力が大きくなりすぎ、騒
音が増大する。このような騒音は、ベルト歯とプーリ歯
の噛み合い時に、ベルト歯底がプーリ歯先に打ちつけら
れたり、またベルト歯先がプーリ溝側面に擦りつけられ
ることにより発生する。一方室温下での取付は時におけ
る歯付ベルトの張力が低すぎると、上述のような騒音の
発生は防止できるが、機関始動後しばらくの間歯付ベル
トは低い張力でカム軸を駆動することとなり、ベルト歯
の耐久性が問題となる。
張力が高すぎると、機関の始動により機関本体の温度が
高くなった時、歯付ベルトの張力が大きくなりすぎ、騒
音が増大する。このような騒音は、ベルト歯とプーリ歯
の噛み合い時に、ベルト歯底がプーリ歯先に打ちつけら
れたり、またベルト歯先がプーリ溝側面に擦りつけられ
ることにより発生する。一方室温下での取付は時におけ
る歯付ベルトの張力が低すぎると、上述のような騒音の
発生は防止できるが、機関始動後しばらくの間歯付ベル
トは低い張力でカム軸を駆動することとなり、ベルト歯
の耐久性が問題となる。
このような歯付ベルトによる騒音を低減するための構成
として、従来、例えば特開昭62−1.’13939号
公報に開示されたものが知られている。
として、従来、例えば特開昭62−1.’13939号
公報に開示されたものが知られている。
これは、歯頂部に特殊な隆起部を形成するとともに、ベ
ルト歯の高さをプーリ溝の深さよりも高く形成した構成
を有している。
ルト歯の高さをプーリ溝の深さよりも高く形成した構成
を有している。
従来の歯付ベルトは、機関低温時にある程度高い張力を
保持し、かつ機関の温度上昇により張力が高くなりすぎ
るのを防止するために、機関本体への取付は時、ベルト
の張力が所定の範囲内になるように精密に調整しなけれ
ばならない。
保持し、かつ機関の温度上昇により張力が高くなりすぎ
るのを防止するために、機関本体への取付は時、ベルト
の張力が所定の範囲内になるように精密に調整しなけれ
ばならない。
一方、上記公報に記載されたベルト歯は歯頂部に特殊な
隆起部を有することから、この歯付ベルトの成形用の金
型には、その隆起部に対応した形状を有する溝を形成し
なければならず、このため金型を作成するのが困難であ
る。また、この金型による歯付ベルトの成形時、正確な
ベルト歯形を得るために、帆布を特殊な形状を有する溝
に正確に押し込めなければならず、したがって成形作業
が困難である。さらに、この歯付ベルトは特殊な隆起部
を有するために、機関の運転時に風切り音等の新たな騒
音が発生する。
隆起部を有することから、この歯付ベルトの成形用の金
型には、その隆起部に対応した形状を有する溝を形成し
なければならず、このため金型を作成するのが困難であ
る。また、この金型による歯付ベルトの成形時、正確な
ベルト歯形を得るために、帆布を特殊な形状を有する溝
に正確に押し込めなければならず、したがって成形作業
が困難である。さらに、この歯付ベルトは特殊な隆起部
を有するために、機関の運転時に風切り音等の新たな騒
音が発生する。
本発明は、機関等への取付は時に張力を高精度に調整す
る必要がなく、また製造が容易であり、しかも騒音が十
分低減された歯付ベルトを提供することを目的とする。
る必要がなく、また製造が容易であり、しかも騒音が十
分低減された歯付ベルトを提供することを目的とする。
第1の発明に係る歯付ベルトは、ベルト歯の断面形状の
外形が円弧状曲線から成り、かつ心線が6X10−”〜
9XlO−”/度Cの線膨張率を有する材料から成形さ
れることを特徴としている。
外形が円弧状曲線から成り、かつ心線が6X10−”〜
9XlO−”/度Cの線膨張率を有する材料から成形さ
れることを特徴としている。
第2の発明に係る歯付ベルトは、ベルト歯の断面形状の
外形が円弧状曲線から成り、かつベルト歯を形成するゴ
ムが、表面側に軟性ゴム層を有し、内部に剛性ゴム層を
有することを特徴としている。
外形が円弧状曲線から成り、かつベルト歯を形成するゴ
ムが、表面側に軟性ゴム層を有し、内部に剛性ゴム層を
有することを特徴としている。
第3の発明に係る歯付ベルトは、ベルト歯の断面形状の
外形が円弧状曲線から成り、心線が6×10−6〜9×
10−”/度Cの線膨張率を有する材料から成形され、
かつベルト歯を形成するゴムが、表面側に軟性ゴム層を
有し、内部に剛性ゴム層を有することを特徴としている
。
外形が円弧状曲線から成り、心線が6×10−6〜9×
10−”/度Cの線膨張率を有する材料から成形され、
かつベルト歯を形成するゴムが、表面側に軟性ゴム層を
有し、内部に剛性ゴム層を有することを特徴としている
。
〔作用]
第1の発明によれば、ベルト歯の断面形状の外形が円弧
状曲線から成るので、ベルト歯はプーリ溝と干渉しにく
く、騒音が低減される。また心線の線膨張率が機関の線
膨張率に近づくため、機関の運転時におけるベルトの張
力の上昇が抑えられて騒音は低減される。
状曲線から成るので、ベルト歯はプーリ溝と干渉しにく
く、騒音が低減される。また心線の線膨張率が機関の線
膨張率に近づくため、機関の運転時におけるベルトの張
力の上昇が抑えられて騒音は低減される。
第2の発明によれば、ベルト歯の断面形状の外形が円弧
状曲線から戒るので、騒音が低減され、またベルト歯が
軟性ゴム層を有するので、騒音発生のエネルギーが吸収
され、騒音はさらに低減される。さらにベルト歯の剛性
ゴム層により、プーリ歯との噛み合い時にベルト歯が変
形することはなく、したがって、歯付ベルトによるプー
リの同期駆動が確保される。
状曲線から戒るので、騒音が低減され、またベルト歯が
軟性ゴム層を有するので、騒音発生のエネルギーが吸収
され、騒音はさらに低減される。さらにベルト歯の剛性
ゴム層により、プーリ歯との噛み合い時にベルト歯が変
形することはなく、したがって、歯付ベルトによるプー
リの同期駆動が確保される。
第3の発明は、第1および第2の発明の作用を併せ持っ
ており、騒音はより低減される。
ており、騒音はより低減される。
以下図示実施例により本発明を説明する。
第1図は本発明の第1実施例に係る歯付ベルトを示す。
この歯付ベルトの本体は台底ゴムがら成形され、ベル[
10および歯底面20の表面には帆布30が被覆されて
おり、また本体内部には、ベルトの長平方向に沿って延
びる心線40が埋設される。
10および歯底面20の表面には帆布30が被覆されて
おり、また本体内部には、ベルトの長平方向に沿って延
びる心線40が埋設される。
ベルト歯IOの断面形状の外形は複数の円弧状曲線から
成り、中心線に対して対称形を有する。
成り、中心線に対して対称形を有する。
すなわち歯側面11、歯元12および歯頂部13の断面
形状は、それぞれ円弧状の輪郭を有し、各円弧は相互に
滑らかに接続している。歯元12を構成する円弧の曲率
半径は、歯側面11をfI或する円弧の曲率半径の35
分の10である。歯底面20の断面形状は直線状であり
、歯底面20の端部は歯元12に滑らかに接続する。
形状は、それぞれ円弧状の輪郭を有し、各円弧は相互に
滑らかに接続している。歯元12を構成する円弧の曲率
半径は、歯側面11をfI或する円弧の曲率半径の35
分の10である。歯底面20の断面形状は直線状であり
、歯底面20の端部は歯元12に滑らかに接続する。
なお、本実施例においてベルト@10の断面形状の外形
は円弧状を有しているが、厳密に円弧である必要はなく
、円弧により近似される曲線であればいかなるものでよ
く、例えば放物線の一部、楕円の一部、サイクロイド曲
線の一部、双曲線の一部、懸垂曲線の一部等であっても
よい。
は円弧状を有しているが、厳密に円弧である必要はなく
、円弧により近似される曲線であればいかなるものでよ
く、例えば放物線の一部、楕円の一部、サイクロイド曲
線の一部、双曲線の一部、懸垂曲線の一部等であっても
よい。
帆布30は歯形を保護するものであり、ナイロン6.6
の合成繊維から成る基布である。基布は伸縮性のもので
もよく、また非伸縮性のものでもよい。この基布の織り
に特別な制限はなく、平織り、綾織り、あるいは朱子織
りでもよく、また変性織りも可能である。さらに、帆布
30の素材はナイロン11、ナイロン12あるいはポリ
エステル繊維でもよく、またこれらに限定されるもので
はなく、耐熱性を備えていれば、いかなる合成繊維であ
ってもよい。
の合成繊維から成る基布である。基布は伸縮性のもので
もよく、また非伸縮性のものでもよい。この基布の織り
に特別な制限はなく、平織り、綾織り、あるいは朱子織
りでもよく、また変性織りも可能である。さらに、帆布
30の素材はナイロン11、ナイロン12あるいはポリ
エステル繊維でもよく、またこれらに限定されるもので
はなく、耐熱性を備えていれば、いかなる合成繊維であ
ってもよい。
心線40は、9X40−’/度Cの線膨張率を有する改
良されたガラス繊維から成る。すなわちこの心線40は
、従来のガラス繊維よりも約1. 2〜1.5倍の大き
さの線膨張率を有し、内燃機関の本体の線膨張率との差
は従来のものよりも小さい。
良されたガラス繊維から成る。すなわちこの心線40は
、従来のガラス繊維よりも約1. 2〜1.5倍の大き
さの線膨張率を有し、内燃機関の本体の線膨張率との差
は従来のものよりも小さい。
なお従来のガラス繊維として、例えばEガラスの成分を
述べると、Singは52〜56重量%、CaOは16
〜25重量%、B z O3は8〜13重量%、Al2
O3は12〜16重量%、MgOは0〜6重量%、N
a t OlK、05Lf、Oは0〜3重量%であり、
また線膨張係数は5X10−b/度Cである。
述べると、Singは52〜56重量%、CaOは16
〜25重量%、B z O3は8〜13重量%、Al2
O3は12〜16重量%、MgOは0〜6重量%、N
a t OlK、05Lf、Oは0〜3重量%であり、
また線膨張係数は5X10−b/度Cである。
これに対し、本実施例においては、上述のように改良さ
れたガラス繊維が用いられており、その成分は次のよう
なものである。すなわち、従来のガラス繊維に比し、5
30tの&g戒割合は大きくし、例えば65〜75重量
%とする。AtzOzの組成割合は小さくし、たとえば
0〜10重量%とする。CaOの組成割合は小さくし、
例えば3〜15重量%とする。NanoXK、01Li
、Oの組成割合にはさらに幅をもたせ、たとえばO〜2
0重景%とする。その他の成分としてZr0zを添加し
てもよい。
れたガラス繊維が用いられており、その成分は次のよう
なものである。すなわち、従来のガラス繊維に比し、5
30tの&g戒割合は大きくし、例えば65〜75重量
%とする。AtzOzの組成割合は小さくし、たとえば
0〜10重量%とする。CaOの組成割合は小さくし、
例えば3〜15重量%とする。NanoXK、01Li
、Oの組成割合にはさらに幅をもたせ、たとえばO〜2
0重景%とする。その他の成分としてZr0zを添加し
てもよい。
この成分により、上述のように従来のガラス繊維よりも
約1.2〜1.5倍の大きさの線膨張率が得られるが、
この線膨張率を満足するものであれば、心線40を構成
するガラス繊維は他の成分を有していてもよい。
約1.2〜1.5倍の大きさの線膨張率が得られるが、
この線膨張率を満足するものであれば、心線40を構成
するガラス繊維は他の成分を有していてもよい。
ベルト本体を構成するゴムは水素添加ニトリルゴムであ
り、その硬度はベルト全体にわたって略均−である。な
お、本実施例においては歯付ベルトを熱的環境下で使用
することから水素添加ニトリルゴムが採用されているが
、クロロプレンゴム、クロルスルホン化ポリエチレン、
ポリウレタン等の合成ゴムを用いてもよい。
り、その硬度はベルト全体にわたって略均−である。な
お、本実施例においては歯付ベルトを熱的環境下で使用
することから水素添加ニトリルゴムが採用されているが
、クロロプレンゴム、クロルスルホン化ポリエチレン、
ポリウレタン等の合成ゴムを用いてもよい。
ベルト歯10のゴムの中には、酸化亜鉛を成分としたテ
トラポット状のウィスカー等が充填され、これによりベ
ルト歯lOの剛性が高められている。
トラポット状のウィスカー等が充填され、これによりベ
ルト歯lOの剛性が高められている。
このウィスカーは、10〜150ミクロンの微小サイズ
を有するので、ゴム内に多量に充填されることができる
。またウィスカーは、単体では5゜78の比重を有して
おり、テトラポット状であることから相互に絡み合い、
したがって比重の高い層を形成するとともに、十分な剛
性を発揮する。
を有するので、ゴム内に多量に充填されることができる
。またウィスカーは、単体では5゜78の比重を有して
おり、テトラポット状であることから相互に絡み合い、
したがって比重の高い層を形成するとともに、十分な剛
性を発揮する。
本実施例品は、ベルト歯の断面形状の外形が円弧状曲線
から成るので、ベルト歯10はプーリ溝と干渉しにくく
、騒音が低減される。また本実施例品は、上述のように
ベルト歯10内には立体ウィスカー等が充填されている
ので、ベルトiIOの耐久性が向上する。さらに、内燃
機関の線膨張率に近い線膨張率を有する心線40が設け
られているので、機関温度が上昇してもベルト自体の伸
びは小さく、室温時からの張力の増加率は従来よりも小
さい。したがって、室温下でのベルト取付けにおいてベ
ルトの張力を高精度に調整する必要がなく、ベルトの組
付は作業が容易になり、また機関の運転時におけるベル
トの張力の上昇が抑えられて騒音はさらに低減される。
から成るので、ベルト歯10はプーリ溝と干渉しにくく
、騒音が低減される。また本実施例品は、上述のように
ベルト歯10内には立体ウィスカー等が充填されている
ので、ベルトiIOの耐久性が向上する。さらに、内燃
機関の線膨張率に近い線膨張率を有する心線40が設け
られているので、機関温度が上昇してもベルト自体の伸
びは小さく、室温時からの張力の増加率は従来よりも小
さい。したがって、室温下でのベルト取付けにおいてベ
ルトの張力を高精度に調整する必要がなく、ベルトの組
付は作業が容易になり、また機関の運転時におけるベル
トの張力の上昇が抑えられて騒音はさらに低減される。
第2図は第2実施例を示す。この歯付ベルトは第1実施
例と基本的には同じ形状を有するが、心線40とベルト
本体のゴムの構成が異なる。
例と基本的には同じ形状を有するが、心線40とベルト
本体のゴムの構成が異なる。
すなわち、心vA40は従来公知のEガラス繊維から成
り、5X10−’/度Cの線膨張率を有する。
り、5X10−’/度Cの線膨張率を有する。
ベルト本体は、第1実施例と同様に水素添加ニトリルゴ
ムから戒る基本ゴム材料により構成されるが、背面ゴム
層51と剛性ゴム層52と軟性ゴム層53とを有する。
ムから戒る基本ゴム材料により構成されるが、背面ゴム
層51と剛性ゴム層52と軟性ゴム層53とを有する。
背面ゴム層51はベルト本体の長手方向に沿って延び、
剛性ゴム層52と軟性ゴム層53は心線40より前面側
に位置する。軟性ゴム層53は帆布30の裏面に沿って
おり、剛性ゴム層52は軟性ゴム層53の裏側に位置し
、剛性ゴム層52の層厚さはベルト歯10の中央に近い
ほど厚い。
剛性ゴム層52と軟性ゴム層53は心線40より前面側
に位置する。軟性ゴム層53は帆布30の裏面に沿って
おり、剛性ゴム層52は軟性ゴム層53の裏側に位置し
、剛性ゴム層52の層厚さはベルト歯10の中央に近い
ほど厚い。
剛性ゴム層52は、酸化亜鉛を収骨とし10〜150ご
クロンの大きさのテトラボ・ノド状のウィスカーを充填
して構成される。一方軟性ゴム層53は、水素添加ニト
リルゴムから戒る基本ゴム材料に、軟化剤あるいはこれ
の相当品を添加して成るものでもよいが、軟性をもたせ
るゴムをブレンドして戒るものであってもよい。
クロンの大きさのテトラボ・ノド状のウィスカーを充填
して構成される。一方軟性ゴム層53は、水素添加ニト
リルゴムから戒る基本ゴム材料に、軟化剤あるいはこれ
の相当品を添加して成るものでもよいが、軟性をもたせ
るゴムをブレンドして戒るものであってもよい。
背面ゴム層51と剛性ゴムN52と軟性ゴム層53の割
合は、目的に応じて自由に定めることができ、この割合
により、ベルトの剛性とエネルギー損失が、このベルト
が取付けられる内燃機関にとって最適なものとなる。ま
たこの割合は、ベルトの成形部の工程において、各ゴム
層を構成するシート状ゴム材料の厚さを適当に定めるこ
とにより、決定される。なお、剛性ゴム層52と軟性ゴ
ム層53とは、後述のように、未加硫状態で相互に接し
ているため、加熱および加圧後の歯付ベルトにおいては
両者の境界は渾然一体となっており、したがってベルト
歯10内の各層53.52の境界におけるゴムの硬度は
、軟性ゴム[53から剛性ゴム1i52にかけて、連続
的かつ傾斜的に増加する。
合は、目的に応じて自由に定めることができ、この割合
により、ベルトの剛性とエネルギー損失が、このベルト
が取付けられる内燃機関にとって最適なものとなる。ま
たこの割合は、ベルトの成形部の工程において、各ゴム
層を構成するシート状ゴム材料の厚さを適当に定めるこ
とにより、決定される。なお、剛性ゴム層52と軟性ゴ
ム層53とは、後述のように、未加硫状態で相互に接し
ているため、加熱および加圧後の歯付ベルトにおいては
両者の境界は渾然一体となっており、したがってベルト
歯10内の各層53.52の境界におけるゴムの硬度は
、軟性ゴム[53から剛性ゴム1i52にかけて、連続
的かつ傾斜的に増加する。
各ゴム層の硬度は、背面ゴム層51において、JIS
A 72前後、剛性ゴム層52において、JIS
A 74〜80、軟性ゴム層53においてJIS
A 62〜70が好ましい。また背面ゴム層51の
200%モジュラスは75〜98Kgf/c++” 、
剛性ゴム層52の200%モジュラスは92〜125
Kgf/cm” 、軟性ゴム層53の200%モジュラ
スは48〜89 Kgf/cm”である。
A 72前後、剛性ゴム層52において、JIS
A 74〜80、軟性ゴム層53においてJIS
A 62〜70が好ましい。また背面ゴム層51の
200%モジュラスは75〜98Kgf/c++” 、
剛性ゴム層52の200%モジュラスは92〜125
Kgf/cm” 、軟性ゴム層53の200%モジュラ
スは48〜89 Kgf/cm”である。
軟性ゴム層53において、62以下の硬度とすると、ベ
ルトとプーリとの噛み合い時に発生する衝撃力が軟性ゴ
ム層53により吸収されて騒音が低減する。しかし、帆
布30と剛性ゴム層52が剪断応力に対して強いのに対
し、軟性ゴム層53は、ベルト歯10がプーリ溝の側面
に摺接することにより生じる摩擦応力に対して、十分に
耐えることができず、破損するおそれが生しる。一方、
軟性ゴム層53の硬度が70を越えると、剪断に対する
耐久性は向上するが、プーリとの噛み合い時に発生する
衝撃力を十分に吸収することができず、騒音の低減効果
が低下する。したがって、軟性ゴム層53の硬度はJI
S A 62〜70が好ましい。
ルトとプーリとの噛み合い時に発生する衝撃力が軟性ゴ
ム層53により吸収されて騒音が低減する。しかし、帆
布30と剛性ゴム層52が剪断応力に対して強いのに対
し、軟性ゴム層53は、ベルト歯10がプーリ溝の側面
に摺接することにより生じる摩擦応力に対して、十分に
耐えることができず、破損するおそれが生しる。一方、
軟性ゴム層53の硬度が70を越えると、剪断に対する
耐久性は向上するが、プーリとの噛み合い時に発生する
衝撃力を十分に吸収することができず、騒音の低減効果
が低下する。したがって、軟性ゴム層53の硬度はJI
S A 62〜70が好ましい。
剛性ゴム層52において、74以下の硬度とすると、軽
負荷時には問題は生じないが、高負荷が作用した時、ベ
ルト歯形が変形し易くなり、形状の保持性が低下する。
負荷時には問題は生じないが、高負荷が作用した時、ベ
ルト歯形が変形し易くなり、形状の保持性が低下する。
一方、この硬度が80を越えると、歯形の形状保持性に
は問題がなくなるが、長期にわたる靭性保持の性能が低
下する。したがって剛性ゴム層52の硬度はJIS
A 74〜80が好ましい。
は問題がなくなるが、長期にわたる靭性保持の性能が低
下する。したがって剛性ゴム層52の硬度はJIS
A 74〜80が好ましい。
背面ゴム層51の硬度は、歯付ベルトとプーリの動力伝
達性能のバランスおよび熱的環境下での背面における耐
クラツク性の点から72前後が適当である。
達性能のバランスおよび熱的環境下での背面における耐
クラツク性の点から72前後が適当である。
本実施例の歯付ベルトの製造方法を説明する。
まず、外周にベルト歯10に対応した数および形状を有
する凹部を形成された円筒形の金型を底形する。次にこ
の金型に円筒形状の基布を嵌合させ、さらにその上から
心線40を巻く。そしてその上にゴムのシート材を巻く
。この時、初めに軟性ゴムのシート材、次に剛性ゴムの
シート材、最後に背面ゴム層となる基本ゴム材料のシー
ト材を巻く。
する凹部を形成された円筒形の金型を底形する。次にこ
の金型に円筒形状の基布を嵌合させ、さらにその上から
心線40を巻く。そしてその上にゴムのシート材を巻く
。この時、初めに軟性ゴムのシート材、次に剛性ゴムの
シート材、最後に背面ゴム層となる基本ゴム材料のシー
ト材を巻く。
そして、加熱、加硫工程により歯形の底形を行った後、
金型を除去して筒状のベルト材を取り出す。
金型を除去して筒状のベルト材を取り出す。
ここでベルト材には、第2図に示すような3層のゴムI
’W51.52.53が形成されている。背面研磨等の
所定の仕上げ工程の後、ベルト材は、所定の幅(例えば
19mm)に切断され、これにより歯付ベルトが得られ
る。
’W51.52.53が形成されている。背面研磨等の
所定の仕上げ工程の後、ベルト材は、所定の幅(例えば
19mm)に切断され、これにより歯付ベルトが得られ
る。
このような第2実施例の歯付ベルトは、ベルト歯10の
断面形状の外形が円弧状曲線から成るので、ブーりとの
干渉が発生せず、したがって騒音が低減される。また、
ベルト歯10が軟性ゴム層53を有するので、騒音発生
のエネルギーが吸収され、騒音はさらに低減される。さ
らにベルト歯10の剛性ゴム層52により、プーリ歯と
の噛み合い時にベルト歯が変形することはなく、したが
って、歯付ベルトによるプーリの同期駆動が確保される
。
断面形状の外形が円弧状曲線から成るので、ブーりとの
干渉が発生せず、したがって騒音が低減される。また、
ベルト歯10が軟性ゴム層53を有するので、騒音発生
のエネルギーが吸収され、騒音はさらに低減される。さ
らにベルト歯10の剛性ゴム層52により、プーリ歯と
の噛み合い時にベルト歯が変形することはなく、したが
って、歯付ベルトによるプーリの同期駆動が確保される
。
本発明の第3実施例は、図示しないが、心vA40が9
X10−b/度Cの線膨張率を有する、改良されたガラ
ス繊維から成形されており、その他の構成は第2図に示
す第2実施例と同様である。すなわち、ベルト歯10の
断面形状の外形は複数の円弧から形成され、また本体の
ゴムは背面ゴム層51、剛性ゴム層52および軟性ゴム
、1153を有し、かつ表面は帆布30により被覆され
る。
X10−b/度Cの線膨張率を有する、改良されたガラ
ス繊維から成形されており、その他の構成は第2図に示
す第2実施例と同様である。すなわち、ベルト歯10の
断面形状の外形は複数の円弧から形成され、また本体の
ゴムは背面ゴム層51、剛性ゴム層52および軟性ゴム
、1153を有し、かつ表面は帆布30により被覆され
る。
この第3実施例の構成によれば、第1および第2実施例
の作用を併せて発揮し、騒音はより低減される。
の作用を併せて発揮し、騒音はより低減される。
次に、第1〜第3実施例の歯付ベルトによる騒音を比較
例の歯付ベルトによる騒音とともに説明する。
例の歯付ベルトによる騒音とともに説明する。
このような騒音の測定は、第5図に示す装置により行わ
れる。歯付ベル1−90は、例えば、歯数20のクラン
クプーリ91と、歯数40のカムプーリ92に巻回され
、この歯付プーリ90の外面には直径60mmのテンシ
ョンプーリ93が係合されている。クランクプーリ91
は、例えば11000rpの回転数で回転せしめられ、
マイクロホン94はクランクブーI791から300
mm11間して配設される。この状態において騒音が測
定される。
れる。歯付ベル1−90は、例えば、歯数20のクラン
クプーリ91と、歯数40のカムプーリ92に巻回され
、この歯付プーリ90の外面には直径60mmのテンシ
ョンプーリ93が係合されている。クランクプーリ91
は、例えば11000rpの回転数で回転せしめられ、
マイクロホン94はクランクブーI791から300
mm11間して配設される。この状態において騒音が測
定される。
第3図は第1比較例を示し、RMA (RubberM
anufactures As5ociation)I
P−24(1978)に定められた台形歯形りを有する
。すなわち歯側面61、歯頂部63および歯底面70の
断面形状の外形は直線状であり、歯元62の円弧は歯側
面61および歯底面70に滑らかに接続し、ま、た歯肩
部64の円弧も歯頂部63に滑らかに接続する。このよ
うな構成を有するベルト歯60および歯底面7゜は第1
〜第3実施例と同様なナイロン6.6がら成る帆布30
により覆われ、またベルト本体の長平方向に沿って心線
40が埋設される。心線4゜は通常のEガラス繊維から
成り、その線膨張率は5 X 10−’/度Cである。
anufactures As5ociation)I
P−24(1978)に定められた台形歯形りを有する
。すなわち歯側面61、歯頂部63および歯底面70の
断面形状の外形は直線状であり、歯元62の円弧は歯側
面61および歯底面70に滑らかに接続し、ま、た歯肩
部64の円弧も歯頂部63に滑らかに接続する。このよ
うな構成を有するベルト歯60および歯底面7゜は第1
〜第3実施例と同様なナイロン6.6がら成る帆布30
により覆われ、またベルト本体の長平方向に沿って心線
40が埋設される。心線4゜は通常のEガラス繊維から
成り、その線膨張率は5 X 10−’/度Cである。
ベルト本体は、水素添加二) IJルゴムから成形され
、その硬度は本体全体にわたって均一であり、JIS
A 74である。
、その硬度は本体全体にわたって均一であり、JIS
A 74である。
第4図は第2比較例を示し、第1比較例と同様にRMA
のL歯形を有する。心線40は改良されたガラス繊維か
ら成り、線膨張率は9XIO−’/度Cである。ベルト
本体のゴムの構成は、背面ゴムi5L剛性ゴム層52お
よび軟性ゴムN53を有し、各ゴム層の硬度は、背面ゴ
ム層51が74、剛性ゴム層52が65、軟性ゴム層5
3が80である。帆布30はナイロン6.6繊維から形
成される。
のL歯形を有する。心線40は改良されたガラス繊維か
ら成り、線膨張率は9XIO−’/度Cである。ベルト
本体のゴムの構成は、背面ゴムi5L剛性ゴム層52お
よび軟性ゴムN53を有し、各ゴム層の硬度は、背面ゴ
ム層51が74、剛性ゴム層52が65、軟性ゴム層5
3が80である。帆布30はナイロン6.6繊維から形
成される。
第3比較例は、第1図に示すものと同様な構成を有し、
すなわち歯形の外形は複数の円弧を接続してなるもので
あるが、心線40は従来公知のEガラス繊維からなり、
線膨張率は5X10−’/度Cである。ベルト本体のゴ
ムは、ナイロン66繊維から成り、本体全体にわたって
均一な硬度を有し、またゴムの硬度は、JIS A
74である。
すなわち歯形の外形は複数の円弧を接続してなるもので
あるが、心線40は従来公知のEガラス繊維からなり、
線膨張率は5X10−’/度Cである。ベルト本体のゴ
ムは、ナイロン66繊維から成り、本体全体にわたって
均一な硬度を有し、またゴムの硬度は、JIS A
74である。
なお、この騒音の比較において、第1実施例のベルト本
体のゴムの硬度は均一であり、その大きさはJIS
A 74である。また第2および第3実施例において
は、ベルト本体のゴムは複合形であり、背面ゴム層の硬
度は74、剛性ゴム層の硬度は80、また軟性ゴム層の
硬度は65である。
体のゴムの硬度は均一であり、その大きさはJIS
A 74である。また第2および第3実施例において
は、ベルト本体のゴムは複合形であり、背面ゴム層の硬
度は74、剛性ゴム層の硬度は80、また軟性ゴム層の
硬度は65である。
これら第1〜第3比較例および第1〜第3実施例の構成
の概略を第7図に示す。また第7図においてr記号1は
第6図のグラフに用いられる記号を意味する。
の概略を第7図に示す。また第7図においてr記号1は
第6図のグラフに用いられる記号を意味する。
第6図は上記実施例および比較による騒音の温度に対す
る変化を示す。
る変化を示す。
この図から理解されるように、第1比較例において、騒
音は、低温時において既に大きく、また温度の上昇とと
もにさらに大きくなる。第2比較例に示されるように、
心線として線膨張率の大きい改良されたガラス繊維を用
いるとともに、ベルト本体のゴムとして、剛性ゴム層と
軟性ゴム層を有する複合構造を採用すると、騒音の増加
率を抑えることはできるが、元々の騒音が高いため、十
分な騒音低減の効果を得ることはできない。さらに、第
3比較例のようにベルト歯形を円弧状とし、かつ心線を
従来のEガラス繊維から形成するとともにベルト本体の
ゴムを均一な硬度を有する構成とすると、騒音は、低温
時においては小さいが、温度の上昇とともに増大し、十
分に騒音を低減することはできない。
音は、低温時において既に大きく、また温度の上昇とと
もにさらに大きくなる。第2比較例に示されるように、
心線として線膨張率の大きい改良されたガラス繊維を用
いるとともに、ベルト本体のゴムとして、剛性ゴム層と
軟性ゴム層を有する複合構造を採用すると、騒音の増加
率を抑えることはできるが、元々の騒音が高いため、十
分な騒音低減の効果を得ることはできない。さらに、第
3比較例のようにベルト歯形を円弧状とし、かつ心線を
従来のEガラス繊維から形成するとともにベルト本体の
ゴムを均一な硬度を有する構成とすると、騒音は、低温
時においては小さいが、温度の上昇とともに増大し、十
分に騒音を低減することはできない。
これに対し、第1実施例によれば、心線が従来よりも大
きい(9X10−”/度C)の線膨張率を有しているの
で、内燃機関の温度上昇に伴い、張力は従来はど上昇せ
ず、したがって騒音は温度の上昇によってあまり増加し
ない。第2実施例においては、心線は従来と同じものが
使用されているが、ベルト本体のゴムが剛性ゴム層と軟
性ゴ去層を備えた複合形を有するため、軟性ゴム層によ
る振動吸収効果により、騒音の発生が抑制される。
きい(9X10−”/度C)の線膨張率を有しているの
で、内燃機関の温度上昇に伴い、張力は従来はど上昇せ
ず、したがって騒音は温度の上昇によってあまり増加し
ない。第2実施例においては、心線は従来と同じものが
使用されているが、ベルト本体のゴムが剛性ゴム層と軟
性ゴ去層を備えた複合形を有するため、軟性ゴム層によ
る振動吸収効果により、騒音の発生が抑制される。
したがって温度の上昇による騒音の増大は第1実施例と
同様に少ない。また、第3実施例では、さらに心線が改
良された線膨張率の大きいガラス繊維から形成されてい
るため、内燃機関の温度上昇によるベルト張力の増大も
少ない。したがって、第3実施例においては温度上昇に
伴う騒音の増加率はさらに小さくなる。
同様に少ない。また、第3実施例では、さらに心線が改
良された線膨張率の大きいガラス繊維から形成されてい
るため、内燃機関の温度上昇によるベルト張力の増大も
少ない。したがって、第3実施例においては温度上昇に
伴う騒音の増加率はさらに小さくなる。
第2および第3実施例の歯付ベルトは、複合構造のゴム
層を有するので、ベルト歯10は十分な耐久性を有し、
したがって室温下において従来よりも低い張力で歯付ベ
ルトを内燃機関に取付けても、機関始動時にベルト歯が
損傷することはない。
層を有するので、ベルト歯10は十分な耐久性を有し、
したがって室温下において従来よりも低い張力で歯付ベ
ルトを内燃機関に取付けても、機関始動時にベルト歯が
損傷することはない。
また、第1〜第3実施例の歯付ベルトの張力は、温度の
上昇により、従来の歯付ベルトのように大きくならない
ので、室温下において高い張力で機関に取付けても、機
関の温度上昇による張力の増加率は小さく、このため騒
音の増大が抑制される。
上昇により、従来の歯付ベルトのように大きくならない
ので、室温下において高い張力で機関に取付けても、機
関の温度上昇による張力の増加率は小さく、このため騒
音の増大が抑制される。
したがって、室温下での機関へのベルト取付けにおいて
、張力を高精度に調整する必要がなく、その取付は作業
が容易になる。また、内燃機関が運転および停止を頻繁
に繰り返すような場合、温度変化が大きく、このために
歯付ベルトの張力も変化を繰り返す。しかし、このよう
な場合であっても、第1および第3実施例の歯付ベルト
であれば張力の変化が小さく、また第2実施例の歯付ベ
ルトであれば軟性ゴム層の作用により衝撃が吸収され、
したがって騒音の発生が抑制される。
、張力を高精度に調整する必要がなく、その取付は作業
が容易になる。また、内燃機関が運転および停止を頻繁
に繰り返すような場合、温度変化が大きく、このために
歯付ベルトの張力も変化を繰り返す。しかし、このよう
な場合であっても、第1および第3実施例の歯付ベルト
であれば張力の変化が小さく、また第2実施例の歯付ベ
ルトであれば軟性ゴム層の作用により衝撃が吸収され、
したがって騒音の発生が抑制される。
さらに上記各実施例は、従来のようにベルト歯lOに特
殊な隆起部を有しないので、製造が容易である。
殊な隆起部を有しないので、製造が容易である。
〔発明の効果]
以上のように本発明によれば、機関等への取付は時に張
力を高精度に調整する必要がなく、また製造が容易であ
り、しかも騒音が十分低減された歯付ベルトが得られる
。
力を高精度に調整する必要がなく、また製造が容易であ
り、しかも騒音が十分低減された歯付ベルトが得られる
。
第1図は第1実施例を示す断面図、
第2図は第2実施例を示す断面図、
第3図は第1比較例を示す断面図、
第4図は第2比較例を示す断面図、
第5図は騒音の測定装置を示す図、
第6図は騒音の測定結果を示す図、
第7図は第1〜第3実施例と第1〜第3比較例の構成を
一覧表として示す図である。 10・・・ベルト歯 40・・・心線 52・・・剛性ゴム層 53・・・軟性ゴム層
一覧表として示す図である。 10・・・ベルト歯 40・・・心線 52・・・剛性ゴム層 53・・・軟性ゴム層
Claims (2)
- (1)ベルト歯の断面形状の外形が円弧状曲線から成り
、かつ心線が6×10^−^6〜9×10^−^6/度
Cの線膨張率を有する材料から成形されることを特徴と
する歯付ベルト。 - (2)ベルト歯の断面形状の外形が円弧状曲線から成り
、かつベルト歯を形成するゴムが、表面側に軟性ゴム層
を有し、内部に剛性ゴム層を有することを特徴とする歯
付ベルト。(3)ベルト歯の断面形状の外形が円弧状曲
線から成り、心線が6×10^−^6〜9×10^−^
6/度Cの線膨張率を有する材料から成形され、かつベ
ルト歯を形成するゴムが、表面側に軟性ゴム層を有し、
内部に剛性ゴム層を有することを特徴とする歯付ベルト
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1212708A JP2521538B2 (ja) | 1989-08-18 | 1989-08-18 | 歯付ベルト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1212708A JP2521538B2 (ja) | 1989-08-18 | 1989-08-18 | 歯付ベルト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0379836A true JPH0379836A (ja) | 1991-04-04 |
JP2521538B2 JP2521538B2 (ja) | 1996-08-07 |
Family
ID=16627115
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1212708A Expired - Lifetime JP2521538B2 (ja) | 1989-08-18 | 1989-08-18 | 歯付ベルト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2521538B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007205374A (ja) * | 2006-01-31 | 2007-08-16 | Mitsuboshi Belting Ltd | 動力伝動用ベルトとその製造方法 |
WO2022008502A1 (de) * | 2020-07-10 | 2022-01-13 | Nass, Michelle | Zahnriemen |
CN114151509A (zh) * | 2021-12-06 | 2022-03-08 | 浙江三特科技股份有限公司 | 一种11m型的圆弧齿同步带 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57127142A (en) * | 1980-10-10 | 1982-08-07 | Uniroyal Inc | Surely moving belt |
-
1989
- 1989-08-18 JP JP1212708A patent/JP2521538B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57127142A (en) * | 1980-10-10 | 1982-08-07 | Uniroyal Inc | Surely moving belt |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007205374A (ja) * | 2006-01-31 | 2007-08-16 | Mitsuboshi Belting Ltd | 動力伝動用ベルトとその製造方法 |
WO2022008502A1 (de) * | 2020-07-10 | 2022-01-13 | Nass, Michelle | Zahnriemen |
CN114151509A (zh) * | 2021-12-06 | 2022-03-08 | 浙江三特科技股份有限公司 | 一种11m型的圆弧齿同步带 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2521538B2 (ja) | 1996-08-07 |
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