JPH037913Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はヒータワイヤー及びセンサーワイヤー
の端末部の修理をしやすくした電気採暖具に関す
る。

〔従来の技術〕

従来の電気採暖具は、第５図に示すように、ヒ
ータワイヤー及びセンサーワイヤー等の被覆導電
線２を内蔵した本体１を有している。これらの端
末はワイヤー固定枠４と称する治具に一旦固定さ
れてプリント基板５に接続される方法、ワイヤー
受金で一旦固定されてプリント基板５に接続され
る方法、あるいは直にプリント基板５に接続され
る方法などがある。

被覆導電線２、ワイヤー固定枠４及びプリント
基板５は上下から上部ケース７と下部ケース８と
によつて覆われる。この上部ケース７と下部ケー
ス８との間には、コントローラ本体１１が差込ま
れて電気的な接続が行われる。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかしながらヒータワイヤー及びセンサーワイ
ヤーなどの被覆導電線２は、その構造が１次箔と
２次箔とを有しており、箔厚が約0.05mm、箔巾
0.5mmであるため、例えば箔とワイヤー固定枠４
との接続部は半田付で行なうが引つぱり、折り曲
げ等に対して接続部に力が加わりやすく、しばし
ば断線して問題がある。

そして問題が発生した際には、電気採暖具本体
１の大半の構造が熱接着で被覆導電線の上下を断
熱材にて固定しているため交換修理となつてい
る。したがつて、、多額の修理費をついやしてい
る。

それ故に本考案の目的は、被覆導電線の端末部
の修理をしやすくした電気採暖具を提供すること
にある。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案によれば、導電線を内蔵する電気採暖具
において、該導電線の端末部に該導電線をたるま
せるたるませ板を設けたことを特徴とする電気採
暖具が得られる。

〔実施例〕

第１図乃至第４図は本考案の電気採暖具の一実
施例を示すものである。

図示の電気採暖具はヒータワイヤー及びセンサ
ーワイヤー等の被覆導電線２１を内蔵した電気採
暖具の本体２３を有している。ヒータワイヤー及
びセンサーワイヤー等に電気絶縁被覆を施した導
電線２１の端末部は、たるませ板２５を介してワ
イヤー固定枠２７に接続されて、それらの先端が
プリント基板２９に接続されている。たるませ板
２５はたとえば不織布を用いて作られている。た
るませ板２５では導電線２１がたるむようにたる
ませ板２５の穴を貫通させて設けられている。こ
のようなワイヤー固定枠２７及びプリント基板２
９は上部ケース３０と下部ケース３１とを２枚貝
式に合わせてケース主体が形成される。ケース主
体にはコントローラ３３が差し込まれて導電線２
１とコントローラ３３とが接続される。

第２図に示すように、ワイヤー固定枠２７に接
続した導電線２１のａ部分が断線した場合、第３
図に示すように、導電線２１をたるませ板２５の
穴から外し、第４図に示すように再びワイヤー固
定枠２１に導電線２１を接続する。

以上のように構成すると通常使用状態ではたる
ませ板２５が不織布であるので電気採暖具として
なじむので異和感がない。そして万一ワイヤー固
定枠２７の近くに異常な力が加わつたり張力が加
わつて導電線２１の１次箔又は２次箔がワイヤー
固定枠２７から断線した場合、その固定枠２７に
つながつているコードヒーターをたるませ板２５
より外す。そして新規の固定枠を接続する。

〔考案の効果〕

本考案を使用することによつて今迄導電線の端
部の断線に対してメーカーのサービス対応は電気
採暖具の交換であり、手間とおかねを必要として
いたがたるませ板を設けることによりワンタツチ
で導電線が取り出せ断線部を新たな固定枠にとり
かえるこで現品修理ができるようになる。

また構造が簡単なので製造費もきわめて安くで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の電気採暖具の一実施例を示す
分解斜視図、第２図はたるませ板部分の平面図、
第３図は第２図の導電線が断線した状態で、たる
ませ板から導電線を外した状態の平面図、第４図
は導電線の修理後の状態を示す平面図、第５図は
従来の電気採暖具の分解斜視図である。 ２１……導電線、２３……本体、２５……たる
ませ板、２７……ワイヤー固定枠。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 導電線を内蔵する電気採暖具において、該導
   電線の端末部に該導電線をたるませるたるませ
   板を設けたことを特徴とする電気採暖具。 ２ 上記たるませ板が上記導電線の相互間が一定
   の間隔をおいてたるませることのできる不織布
   であることを特徴とする実用新案登録請求の範
   囲第１項記載の電気採暖具。