JPH03786Y2 - - Google Patents

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JPH03786Y2
JPH03786Y2 JP6398184U JP6398184U JPH03786Y2 JP H03786 Y2 JPH03786 Y2 JP H03786Y2 JP 6398184 U JP6398184 U JP 6398184U JP 6398184 U JP6398184 U JP 6398184U JP H03786 Y2 JPH03786 Y2 JP H03786Y2
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はテレビジヨンカメラ及びVTRを用い
て高速現象を撮像して記録する装置に関するもの
である。
背景技術とその問題点 従来の高速現象を撮像して記録する装置として
は、高速フイルムカメラがあるが、これは即時に
再現できないという欠点があつた。この欠点を補
うために、テレビジヨンカメラを用いて高速現象
を撮像し、それをVTR(ビデオテープレコーダ)
等に記録して即時再現を可能にすべく種々の研究
開発が行なわれてきた。
通常のテレビジヨンカメラは周知の如く1枚の
画面を電気信号に変換するのに最低1/60秒の時間
を要する。従つてこれより速い速度で変化する動
的物体を捉えることはできない。この問題を解決
するため、例えば特公昭52−26416号公報には撮
像管の視野を複数個のセクシヨンに分割し、この
分割された1セクシヨン部分に被写体全体が位置
するようにし、各セクヨンに対応する走査時間だ
け撮像管上の被写体像を走査することによつて高
速現象の撮像を可能にする技術が開示されてい
る。
又、特公昭55−13631号公報には、複数個の蓄
積効果のある撮像管に順次一定間隔毎に一定時間
被写体の光学像を与え、各撮像管からの撮像信号
を夫々複数個の記録装置に供給して、高速現象の
時間像を連続的に記録するようにした技術が開示
されている。
更に、特開昭54−2119号公報には、2個の撮像
素子を用い、偏向を相互に1/2フレームずらすこ
とによつてフレーム速度の2倍の高速度のビデオ
信号を得るようにした技術が開示されている。
しかし、特公昭52−26416号公報記載の技術で
は、実質的に視野が狭くなるので動的物体の周辺
だけの映像しか得られないことになる。又、動的
物体の移動範囲も分割された1セクシヨン内に限
られ、一般的な使用には不適当である。又、特公
昭55−13631号公報記載の技術では、複数個の蓄
積効果のある撮像素子と、複数個の記録装置とを
必要とするから、構成が複雑となり、実際の使用
には著しく不便となる。更に、上記特開昭54−
21119号公報の技術でも、複数個の撮像素子が必
要となり、且つ磁気テープの記録パターンも特殊
となるので、記録済みテープの互換性が無い。
更に、テレビジヨンカメラにて通常の複数
(N)倍の走査速度を以つて撮像された撮像信号
を、VTRを用いてそのまゝ記録することも考え
られるが、その場合には、テープ案内ドラムの回
転ドラムの回転数を標準値のN倍、テープ走行速
度を標準値のN倍に夫々設定しなければならない
が、そのようにすると次のような問題が生じる。
(1) テープ案内ドラムの回転ドラムを標準回転数
のN倍の回転数で回転させるには、FM変調の
搬送波周波数及びベースバンド周波数を共に標
準値のN倍に設定しなければばならない。しか
し、この場合、標準値のN倍の速度で記録した
信号を、標準の速度で再生する必要があるが、
エンフアシス及びデエンフアシスの対応関係、
被FM変調信号周波数の周波数安定度等の記録
及び再生回路の特性を保証することが頗る困難
であり、しかも記録済みのテープの互換性が無
い。
(2) FM変調の搬送波周波数が標準値のN倍にな
るため、回転磁気ヘツドのインピーダンス、ロ
ータリートランスの特性等を考慮すると、N値
を大きくすることはかなり困難である。
(3) テープ案内ドラムの回転ドラムの回転数を標
準値のN倍にすると、回転磁気ヘツドの磁気テ
ープに対する接触面がエアフイルムにより低下
して、再生感度が低下する虞がある。
そこで、本出願人は先に、テレビジヨンカメラ
及びVTRを用いて、容易に高速現象を撮像して
記録することのできる高速現象記録装置を特願昭
58−49761号として提案した。
かかる高速現象記録装置は、標準テレビジヨン
信号の走査速度より速い速度で走査する撮像装置
からの撮像信号を記憶する記憶手段と、この記憶
手段から並列に読出された複数のチヤンネルの撮
像信号が供給される複数個の回転磁気ヘツドとを
有し、この複数個の回転磁気ヘツドにより複数チ
ヤンネルの撮像信号を順次相隣る傾斜トラツクを
形成する如く記録するようにしたものである。
以下に第1図を参照して、かかる高速現象記録
装置の一具体例を説明する。この具体例は、
NTSC式の標準テレビジヨン信号の走査速度の5
倍の走査速度で走査する撮像装置を用いた場合で
ある。
この撮像信号のサブキヤリア周波数、水平周波
数、垂直周波数及びフレーム周波数を夫々′SC
H,′V,′FRとすると、これらは次のように表

される。
SC=910/4′H=17.9(MHz) ′H=525/2′V=78.75(KHz) ′V=300(Hz) ′FR=1/2′V=150(Hz) 1は撮像装置で、撮像管、固体撮像素子等の撮
像素子、それに対する駆動手段、信号処理回路等
を含むが、ここでは更にNTSC方式の複合カラー
撮像信号を得るためのエンコーダをも含んでい
る。しかし、かかるエンコーダは、撮像装置1よ
り後段の信号処理回路系(例えば後述のD/A変
換器の次段)に設けることもできる。
撮像装置1からの複合カラー撮像信号はA/D
変換器2に供給されて、デジタル化される。3
は、撮像装置1からの撮像信号を受けて、各種同
期信号を分離する同期分離回路である。撮像装置
1からのカラーフレーミング信号と、同期分離回
路3からの水平及び垂直同期信号とがクロツク信
号発生・システム制御回路4に供給される。この
回路4からの周波数′W-CKが例えば4′SC{=71.6
(MHz)}のクロツク信号がA/D変換器2に供給
される。又、回路4からのコントロール信号が増
幅器5を介して固定磁気ヘツド6に供給されて、
磁気テープ(図示せず)の側縁に記録される。
A/D変換器2からのデジタル化撮像信号がオ
ンオフスイツチS1〜S10を介して夫々フイールド
メモリM(M−1〜M−10)に供給されて、書込
み周波数′W-CKのデータレートを以つて書込まれ
る。フイールドメモリM−1,M−6;M−2,
M−7;M−3,M−8;M−4,M−9;M−
5;M−10から読出し周波数R-CK(=〓′W-CK
のデータレートを以つて読出されたデジタル化撮
像信号が、夫々切換スイツチ(夫々固定接点a,
b及び可動接点cを有する)S11〜S15を介して
夫々D/A変換器DA−1〜DA−5に供給され
て、読出し周波数R-CKのクロツク信号を以つて
D/A変換される。D/A変換器DA−1〜DA
−5より得られたアナログ撮像信号VID−1〜
VID−5はFM変調器MD−1〜MD−5に供給
されてFM変調され、夫々得られた被FM変調撮
像信号が夫々増幅器A1〜A5を介して、5個の回
転磁気ヘツドHA〜HEに供給されて、磁気テープ
上に順次相隣る傾斜トラツクを形成する如く記録
される。
尚、FM変調器MD−1〜MD−5は、ビデオ
レベル、搬送波周波数(標準値の5倍の周波数)、
デビユーシヨン、DG、DP、周波数特性を調整す
る段を有し、これによつて各チヤンネルの特性を
揃えることができるようにしている。
又、かかる高速現象記録装置は、テレビジヨン
カメラと、ヘリカルスキヤン方式のVTRから構
成されるが、本例では撮像装置1からD/A変換
器DA−1〜DA−5までを磁気テープカメラ側
とし、FM変調器MD−1〜MD−5から回転磁
気ヘツドHA〜HEまでと、増幅器5及び固定磁気
ヘツド6とをVTR側とするが、その境界はこれ
に限られるものではない。
次に、第1図の装置の動作を第2図をも参照し
て説明する。第2図に於いて、T1,T2,T3…は
フイールド期間を示し、夫々時間幅T(=1/′V) を有する。
今、期間T1に於いて、スイツチS1のみがメイ
クされ、メモリM−1にデジタル化撮像信号が書
込まれる。次に、フイールド期間T2に於いて、
スイツチS2のみが、メイクされ、撮像信号がメモ
リM−2に書込まれる。以下、同様に各メモリM
−3〜M−10に順次撮像信号が書込まれる。
そして、フイールド期間T6に於いて、スイツ
チS11は固程設定a側にメイクされ、フイールド
期間T1にメモリM−1に書込まれた撮像信号
W1Nが読出され始める。R-CK=1/5′W-CKである から、撮像信号W1Nを読み出してその読出し信号
R1Nを得るためには、5フイールド期間T6〜T10
を必要とする。
同様にフイールド期間T7に於いて、メモリM
−2にフイールド期間T2で書込まれた撮像信号
W2Nが読出され始める。同様に撮像信号W2Nを読
出して読出し信号R2Nを得るためには、5フイー
ルド期間T7〜T11が必要となる。以下、同様にし
て進み、フイールド期間T11に於いてスイツチS11
は固定接点b側にメイクされて、メモリM−6の
撮像信号W6Nを読出し始めて、読出し信号R6N
得る。しかして、書込まれたデジタル撮像信号
W1N,W2N…が、各フイールドの頭から1フイー
ルド分となる様に制御されると、読出された撮像
信号R1N,R2N…は、各フイールドの頭から読出
される事になり、D/A変換器DA−1〜DA−
5よりもアナログ撮像信号VID−1〜VID−5に
は、 1/′V=1/51/Vの位相間隔を以つて、5相の
撮像信 号が出力されることになる。
又、撮像信号VID−1に着目すると、これは順
次読出された撮像信号R1N→R6N→R1(N+1)→…か
ら成る。今、W1NがNTSC方式の第1フイールド
の撮像信号とすると、W2Nは第2フイールドの撮
像信号、…W4Nは第4フイールドの撮像信号、
W5Nは第1フイールドの撮像信号、W6Nは第2の
フイールドの撮像信号…となる。従つて、撮像信
号VID−1は、順次の撮像信号R1N(第1フイー
ルド)→R6N(第2フイールド)→R1(N+1)(第3フ
イールド)→R6(N+1)(第4フイールド)R1(N+2)(第
1フイールド)…から成り、見掛け上、連続な、
即ちカラーフレーミングの採れたNTSC方式の撮
像信号となる。同様に撮像信号VID−2…VID−
5も連続なNTSC方式の撮像信号となる。結局、
各D/A変換器から5相のNTSC方式の撮像信号
が、出力れることになる。
第3図に各回転磁気ヘツド(記録ヘツド)HA
〜HEの配置を示す。即ち、5個の回転磁気ヘツ
ドHA〜HEがテープ案内ドラムGDの回転ドラム
RDに72゜間隔で配置されており、時計方向に1/V に1回転、即ち60Hzで回転する。尚、SDは固定
ドラムである。又、記録されるテープは、点P2
からドラムGDの外周に沿つて反時計方向に点P1
まで巻きつけられており、巻きつけ角は約344゜と
成つている。又、テープ走行速度は定常走行の標
準値vtの5倍である。
以上の状況下で記録されたテープは、規格で定
められたデイメンシヨンを全て満足する必要があ
る。即ち、第4図に於いて、テープ上の記録トラ
ツクパターンベクトルQP1→は、次式に示すよう
に、テープ走行ベクトルQP2→と、ドラム回転ベク
トルP2P1→とのベクトル和と成る。
QP1→=QP2→+P2P11 cosθc−2 1 cosθH=5v1 sinθc=2 1 sinθH=h ここで、θc,θHは夫々トラツク角及びヘリツク
ス角である。
この2式より、2 1とθHとが決る。h,vt
OP1は、例えばh=18.4,vt=4.07,1
410.764である。
θH=sin-1h/P2P1 2 1,θHは夫々390.4357,2.70117゜(=2゜42′0
4″)
である。従つて2 1がドラムDGの外周の344/360と なる様に、θHがテープとドラムの傾斜角となる様
にすれば良い。
次に、SMPTEタイプCのVTRでテープを再
生した場合に、回転ヘツドとテープとの相対速度
が一致するような傾斜トラツクをテープ上に形成
するために、テープ案内ドラムの外径をSMPTE
タイプCのVTRのそれより所定量小にする必要
がある。以下に、これについて第5図を参照して
説明する。
第5図に於いて、回転磁気ヘツドとテープとの
相対速度v→は、次式のようにテープ走行速度
5vt→(vtはSMPTEタイプCのVTRのテープの
定常走行時の標準速度)と、回転磁気ヘツドの線
速度vh→とのベクトル和となる。
v→=vh→+5vt→ 又、SMPTEタイプCのVTRのスチル再生時
に回転磁気ヘツドによつて磁気テープ上に形成さ
れる傾斜トラツクの長さ(トラツク長)をlcとす
ると、これは次式のように表わされる。
lc=πDc・(Φc/360) ここで、DcはSMPTEタイプCのVTRのテー
プ案内ドラムの外径、Φcはそのテープ巻付け角
(=344゜)である。
又、テープが標準速度の5倍で走行していると
きの、トラツク長lは次式のように表わされる。
l=πD・(Φc/360) ここで、DはかかるVTRのテープ案内ドラム
の外径である。
かくすると、lc2,l2は夫々次式のように表わさ
れる。
lc2=h2+(Lcosθc−vt2 l2=h2+(Lcosθc−5vt2 ここで、hはテープ上のトラツクの幅方向の長
さ、Lはテープが標準速度の5倍で走行している
場合のSMPTEタイプCのVTRのテープ上のト
ラツク長である。
かくすると、Dc/Dは次式のように表わされ
る。
Dc/D= {h2+(Lcosθc−vt21/2× {h2+(Lcosθc−5vt21/2 かくして、テープ案内ドラムの外径D(<Dc)
が選定される。
以上の様に決められたテープ案内ドラム、回転
磁気ヘツド,テープ走行系等によつて記録された
テープのテープパターンはSMPTEタイプCの
VTRの規格を満足することになる。
第6図にSMPTEタイプCのVTRの規格に合
つたテープパターン及び各回転磁気ヘツドHA
HEと対応する各傾斜トラツクの配置関係を示す。
第6図に於いて、TPは磁気テープを示し、TA
TEは回転磁気ヘツドHA〜HEに夫々対応する傾斜
トラツクを示す。尚、TCTLはコントロール信号ト
ラツクを示す。
以上のようにして記録されたテープをSMPTE
タイプCの規格に合つたVTRでノーマル再生す
れば、高速現象をスローモーシヨンで再生するこ
とができる。
次に第7図を参照して、先に提案した高速現象
記録装置の他の具体例を説明する。第1図に於け
るスイツチS1〜S10,メモリM,スイツチS11
S16及びD/A変換器DA−1〜DA−5をまとめ
て1つのメモリM′として考えると、このメモリ
M′としては次のような変形例が考えられる。即
ち、CCDやシフトレジスタの如きシリアルメモ
リを用いると、メモリM′は6個のフイールドメ
モリ及びスイツチ,D/A変換器等にて構成でき
る。
この場合のメモリM′の動作を第8図を参照し
て説明する。メモリM′が上述の6個のフイール
ドメモリM−1〜M−6を有するものとする。
今、フイールド期間T1に於いて、デジタル化さ
れた撮像信号が書込まれて記憶される。次に、フ
イールド期間T2に於いて、撮像信号がメモリM
−2に書込まれる。以下、同様に各メモリM−3
〜M−6に順次撮像信号が書込まれる。そして、
フイールド期間T2に於いて、フイールド期間T1
にメモリM−1に書込まれた撮像信号W1Nが読出
され始める。R-CK=1/5′W-CKであるから、撮像 信号W1Nを読出してその読出し信号R1Nを得るた
めには、5フイールド期間T2〜T6を必要とする。
同様にフイールド期間T3に於いて、メモリM
−2にフイールド期間T2で書込まれた撮像信号
W2Nが読出され始める。同様に撮像信号W2Nを読
出して読出し信号R2Nを得るためには、5フイー
ルド期間T3〜T7が必要となる。以下、同様にし
て進み、フイールド期間T7に於いてスイツチS11
は固定接点b側にメイクされて、メモリM−6の
撮像信号W6Nを読出し始めて、読出し信号R6N
得る。しかして、書込まれたデジタル撮像信号
W1N,W2N…が、各フイールドの頭から1フイー
ルド分となる様に制御されると、読出された撮像
信号R1N,R2N…は、各フイールドの頭から読出
される事になり、D/A変換器DA−1〜DA−
5よりのアナログ撮像信号VID−1〜VID−5に
は、 1/′V=1/51/Vの位相間隔を以つて、5相の
撮像信 号が出力されることになる。
又、撮像信号VID−1に着目すると、これは順
次読出された撮像信号R1N→R6N→R1(N+1)→…か
ら成る。今、W1NがNTSC方式の第1フイールド
の撮像信号とすると、R2Nは第2フイールドの撮
像信号、…W4Nは第4フイールドの撮像信号、
W5Nは第1フイールドの撮像信号、W6Nは第2の
フイールドの撮像信号…となる。従つて、撮像信
号VID−1は、順次の撮像信号R1N(第1フイー
ルド)→R6N(第2フイールド)→R1(N+1)(第3フ
イールド)→R6(N+1)(第4フイールド)
R1(N+2)(第1フイールド)…から成り、見掛け上、
連続な、即ちカラーレーミングの採れたNTSC方
式の撮像信号プとなる。同様に撮像信号VID−2
…VID−5も連続NTSC方式の撮像信号となる。
結局、各D/A変換器から5相のNTSC方式の撮
像信号が、出力されることになる。
尚、第7図のメモリM′に於いて、RAMを用い
るときは、書込み及び読出しを時分割で行なえる
ため、フイールドメモリは5個で済む。
又、第1図では、撮像装置1からの複合撮像信
号から同期信号を分離してクロツク信号発生・シ
ステム制御回路4に供給するようにしたが、第7
図に示すように、クロツク信号発生・システム制
御回路4自体から同期信号を発生させ、これを撮
像装置1に供給するようにしても良い。
ところで、以上の高速現象記録装置によつて得
られた記録済みテープをSMPTEタイプCの
VTRで再生するためには、このVTRの回転磁気
ヘツド及び再生回路は1チヤンネルであるので、
5個の回転磁気ヘツドHA〜HEによつて磁気テー
プ上に夫々形成される傾斜トラツクは同じ特性を
以つて記録する必要がある。
このためには、磁気テープ上に記録された各回
転磁気ヘツドHA〜HEにて記録された各傾斜トラ
ツクを再生してチエクし、それに応じて回転磁気
ヘツドHA〜HEに対する各記録系の特性を調整し
て揃える装置が必要である。
以下に、第9図及び第10図を参照して、かか
る検出・調整装置について説明する。先ず第9図
に示すように、テープ案内ドラムGDの回転ドラ
ムRDに、上述の第3図の回転磁気ヘツドHA
HEのほかに、モニタ再生用の回転磁気ヘツドHM
を設ける。第9図では例えば回転磁気ヘツドHC
HDの略中間に回転磁気ヘツドHMを設けている。
尚、ヘツドHC,HM間の角度θDは略36゜である。
尚、はヘツドHMのヘツドHA〜HEに対する段
差を示す。
そして、第10図に示すように、モニタ再生用
の回転磁気ヘツドHMの出力端を増幅器AMを介し
て再生イコライザ9の入力端に接続し、その出力
端を切換スイツチS22の固定接点aに接続する。
他方、各回転磁気ヘツドHA〜HEに対するFM変
調器MD−1〜MD−5の各出力端を切換スイツ
チS21の各固定接点a〜eに接続し、その可動接
点を、白基準信号を混合するための混合回路7
の入力端に接続する。この混合回路7の出力端を
切換スイツチS22の可動接点cをFM復調器8の
入力端に接続する。
次に、かかる検出・調整装置の動作について説
明する。先ず、切換スイツチS22の可動接点cを
固定接点a側に切換えて、SMPTEタイプCの
VTRで記録された標準テープを標準値の5倍の
速度で走行させて、回転磁気ヘツドHMでその再
生を行ない、再生系をその特性が規格を満足する
ように調整を行なう。しかる後、各FM変調器
MD−1〜MD−5にテスト信号(例えば白信
号)を供給する。そして、切換スイツチS22の可
動接点cを固定接点b側に切換える。混合回路7
では、各FM変調器MD−1〜MD−5からの被
変調テスト信号の垂直同期信号区間に白信号の周
波数を有する基準信号を挿入する。そして、切換
スイツチS21を切換えることによつてFM復調器
8から得られる各チヤンネルの復調信号のレベル
を基準信号のレベルと比較して、それらが同じに
なるように各チヤンネルの記録系のゲインを調整
する。
しかる後、切換スイツチS22の可動接点cを固
定接点a側に切換える。そして、各FM変調器
MD−1〜MD−5にテストパターン信号を供給
して、夫々よりの被変調テストパターン信号を回
転磁気ヘツドHA〜HEにて順次磁気テープ上に傾
斜トラツクを形成する如く記録する。この時、モ
ニタ再生用の回転磁気ヘツド(走査方向と略直交
する方向に変位可能とされている)HMを変位さ
せて、各磁気ヘツドHA〜HEによる傾斜トラツク
のうちの特定の磁気ヘツドによる傾斜トラツクを
走査して再生し、FM復調器8よりの各復調出力
たるテストパターン信号のビデオレベル,クラン
プレベル,プリエンフアシス周波数特性、DG,
DP,波形特性等を、標準テープの再生によるテ
ストパターン信号に合わせるよう各チヤンネルの
記録系の諸特性を調整する。かくすれば、各回転
磁気ヘツドHA〜HEの各記録系の特性は揃うこと
になる。
次に、第11図を参照して、モニタ再生用の回
転磁気ヘツドHMに対する変位駆動回路について
説明する。モニタ再生用の回転磁気ヘツドHM
電気−機械変換素子としてのバイモルフ10を介
して第9図のテープ案内ドラムGDの回転ドラム
RDに取付けられる。このバイモルフ10には、
その変位を検出する機械−電気変換素子たるスト
レンゲージ11が取付けられている。
ダイナミツクトラツキングサーボ回路24に於
いて、ストレンゲージ11からの変位検出出力
は、SMPTEタイプCのVTR等に用いられてい
る周知のダイナミツクトラツキング制御回路13
に供給される。そして、この制御回路13よりの
制御信号が、オンオフスイツチS32−合成器(加
算器)14−ダイナミツクトラツキングドライブ
回路15を介して、バイモルフ10に位駆動信号
として供給される。
更に、増幅器12からの変位検出信号がローパ
スフイルタ16−増幅器17−オンオフスイツチ
S31を介してホールドコンデンサ18に供給され
る。コンデンサ18の端子電圧が増幅器19を介
して合成器(減算器)20に供給されて、増幅器
17の出力から減算される。合成器20の出力は
他の合成器(減算器)21に供給されて、直流電
圧発生手段25の切換スイツチS35の可動接点
からの直流電圧E0から減算される。合成器21
の出力が増幅器22−オンオフスイツチS33を介
して合成器14に供給されて、ダイナミツクトラ
ツキング制御回路13からの出力に加算される。
切換スイツチS35の固定接点a〜eには夫々直流
電圧Ea(>0),Eb(>0),Ec(=0),Ed(<
0),Ee(<0)が与えられる。
23は消去信号発生回路で、0Vに収束する減
衰振動消去信号を発生し、オンオフスイツチS34
を介して合成器14に供給される。
次に、第11図に回路の動作を第12図をも参
照して説明する。第12図に記録中のある瞬間、
即ち例えばヘツドHcが1つのトラツクを走査し
終つた瞬間を示している。TA〜TEは夫々ヘツド
HA〜HEの走査トラツクを示す。Mは再生用可動
ヘツドHMのバイモルフ10が無バイアスの時の
中立位置である。直線は可動ヘツドHMの移
動線を示している。Mは可動ヘツドHMのヘツド
HAが走査したトラツクTAにあり、可動ヘツドHM
が移動線に沿つて正方向に2トラツクピツチ
移動するとトラツクTD上に、1ピツチ移動する
とトラツクTE上に、負方向に1ピツチ移動する
とトラツクTB上に、2ピツチ移動するとトラツ
クTC上に移動して、夫々のトラツクを再生する
ことができる。
実際にはMの位置するトラツク上で、Nがトラ
ツクTD及びTC間に位置するように、可動ヘツド
HMの位置を定める。ここではNをトラツクTD
びTCの中点に選ぶと、は2.5トラツクピツチ
となる。は一般的には、 ≒2p+tan(θH−θC) となる。尚、pはトラツクピツチ,Cはヘツド
HCの位置,θHはヘリツクス角,θCはトラツク角
である。上式に於いて、p=0.18,tan(θH
θC)=0.5pとすると、は0.45となる。
第11図に於いて、当初、記録モード中に1度
スイツチS32をオフしてダイナミツクトラツキン
グループを開放し、しかる後スイツチS34をオン
にしてヘツドHMのバイモルフ10に消去信号を
与えることにより、バイモルフ10の位置を中立
位置に戻す。このとき、ヘツドHMは、トラツク
TA上を走査している筈である。この状態で1度
ダイナミツクトラツキングループを閉じる。この
とき、ヘツドHMは完全にトラツクTAをトラツキ
ングを採つて走査することになる。この時、スイ
ツチS33をオフ,スイツチS31をメイクすることに
より、コンデンサ18にローパスフイルタ16の
出力がホールドされる。次にスイツチS31をオフ
にし、スイツチS33をメイクした後、スイツチS35
の可動接点を固定接点aに接続すると、ストレ
インゲージ11の出力の2ピツチ分に相当する電
圧Eaが増幅器22により増巾されて、回路15
に供給されるので、ストレインゲージ11の力は
電圧Eaに略一致せしめられる。この様にして、
ヘツドHMが2ピツチ分移動せしめられて、その
トラツクを走査することになる。
以下順次スイツチS35の可動接点が固定接点
b…eに切り替わることにより、ヘツドHMが各
トラツクTA〜TEを走査することになる。
以下に第13図を参照して、先に提案した高速
現象記録装置の他の具体例を説明するも、第1図
と対応する部分には同一符号を付して重複説明を
省略する。本実施例はNTSC方式の標準テレビジ
ヨン信号の走査速度の3倍の標準速度で標準する
撮像装置を用いた場合である。
この撮像信号のサブキヤリア周波数、水平周波
数、垂直周波数及びフレーム周波数と夫々SC
HVFRとすると、これらは次のように表わ
される。
SC=910/4H〕10.7(MHz) H=525/2V=47.25(KHz) V=180(Hz) FR=1/2V=90(Hz) A/D変換器2からのデジタル化撮像信号がオ
ンオフスイツチS1〜S6を介して夫々フイールドメ
モリM(M−1〜M−6)に供給されて、書込み
周波数W-CKのデータレートを以つて書込まれる。
フイールドメモリM−1,M−4;M−2,M−
5;M−3,M−6から読出し周波数R-CK(=
1/3′W-CK)のデータレートを以つて読出された デジタル化撮像信号が、夫々切換スイツチ(夫々
固定接点a,b及び可動接点cを有する)S11
S13を介して夫々D/A変換器DA−1〜DA−3
に供給されて、読出し周波数R-CKのクロツク信
号を以つてD/A変換される。D/A変換器DA
−1〜DA−3より得られたアナログ撮像信号
VID−1〜VFD−3はFM変調器(搬送波周波数
は標準値の3倍)MD−1〜MD−3に供給され
てFM変調され、夫々得られた被FM変調撮像信
号VID−1〜VID−3が夫々増幅器A1〜A3を介
して、120゜間隔の3個の回転磁気ヘツドHA〜HC
に供給されて、磁気テープ上に順次相隣る傾斜ト
ラツクを形成する如く記録される。
次に、第13図の装置の動作を説明する。第1
4図に於いて、T1,T2,T3…はフイールド期間
を示し、夫々時間幅T(=1/V)を有する。
今、期間T1において、スイツチS1のみがメイ
クされ、メモリM−1にデジタル化された撮像信
号が書込まれる。次に、フイールド期間T2に於
いて、スイツチS2のみが、メイクされ、撮像信号
がメモリM−2に書込まれる。以下、同様に各メ
モリM−3〜M−6に順次撮像信号が書込まれ
る。
そして、フイールド期間T4に於いて、スイツ
チS11は固定接点a側にメイクされ、フイールド
期間T1にメモリM−1に書込まれた撮像信号
W1Nが読出され始める。R-CK=1/3′W-CKである から、回転W1Nを読み出してその読出し信号R1N
を得るためには、3フイールド期間T4〜T6を必
要とする。
同様にフイールド期間T5に於いて、メモリM
−2にフイールド期間T2で書込まれた撮像信号
W2Nが読出され始める。同様に撮像信号W2Nを読
出して読出し信号R2Nを得るためには、3フイー
ルド期間T5〜T7が必要となる。以下、同様にし
て進み、フイールド期間T11に於いてスイツチS11
は固定接点b側にメイクされて、メモリM−4の
撮像信号W4Nを読出し始めて、読出し信号R4N
得る。しかして、書込まれたデジタル撮像信号
W1N,W2N…が、各フイールドの頭から1フイー
ルド分となる様に制御されると、読出された撮像
信号R1N,R2N…は、各フイールドの頭から読出
される事になり、D/A変換器DA−1〜DA−
3よりのアナログ撮像信号VID−1〜VID−3に
は、 1/V=1/31/Vの位相間隔を以つて、3相の撮
像信 号が出力されるとになる。
又、撮像信号VID−1に着目すると、これは順
次読出された撮像信号R1N→R4N→R1(N+1)→…か
ら成る。今、W1NがNTSC方式の第1フイールド
の撮像信号とすると、W2Nは第2フイールドの撮
像信号、…W4Nは第4フイールドの撮像信号、
W5Nは第1フイールドの撮像信号、W6Nは第2の
フイールドの撮像信号…となる。従つて、撮像信
号VID−1は、撮像信号R1N(第1フイールド)
→R4N(第4フイールド)→R1(N+1)(第3フイール
ド)→R4(N+1)(第2フイールド)→R1(N+2)(第1フ
イールド)…となり、カラーフレーミングが崩れ
ている。従つて、D/A変換器の後段でNTSCの
カラーエンコードを行なう場合は、撮像信号R4N
(第4フイールド),R4(N+1)(第2フイールド)…
搬送色信号の位相を反転させなければならない。
撮像信号VID−2〜VID−3についても同様であ
る。従つて、この場合には、撮像装置1に於ける
NTSC方式のカラーエンコーダをD/A変換器の
後段に設ければ、最終的にNTSC方式の複合カラ
ー撮像信号を得るための各々のカラーエンコーダ
に、搬送色信号の位相を反転する手段を設けるこ
とにより、撮像信号VID−1〜VID−3として見
掛け上カラーフレミングの崩れた信号を発生す
る。
しかして、撮像装置から、NTSC方式の標準値
のN倍の走査速度を有するカラー撮像信号をコン
ポーネント信号として得て、Nフイールド以上の
記憶容量を有するメモリに書込み、そのメモリか
ら標準の走査速度を有するNチヤンネルのコンポ
ーネント信号を得、夫々をNTSCの信号にカラー
エンコードすることにより、カラー撮像信号を得
て、夫々N個の回転磁気ヘツドに供給して、その
Nチヤンネルのカラー撮像信号を順次相隣る傾斜
トラツクを形成する如く、磁気テープに記録する
ようにした高速現象記録装置に於いては、Nが
4n+1又は4n−1(但し、n=1,2,3,…)
のときは、それに応じてカラーエンコーダの構成
が異なる。即ち、N=4n+1の場合は、カラー
エンコーダは、通常のNTSC方式のエンコーダで
良い。しかし、N=4n−1の場合は、テープに
記録された状態でカラーフレーミングの採れたカ
ラー撮像信号が得られるようにするために、各チ
ヤンネルの搬送色信号の位相がフイールド置きに
反転するように、NTSC方式のカラーエンコーダ
に変更を加える必要がある。
又、かかる高速現象記録装置に於いて、カラー
エンコーダに関しては、SECAM方式のカラー撮
像信号を扱う場合も、NTSC方式のカラー撮像信
号を扱う場合と同様のカラーフレーミング操作が
必要である。
更に、PAL方式のカラー撮像信号を扱う場合
は、N=8n+1(N=4n+1でnが偶数の場合)
(n=1,2,3…)のときは、カラーエンコー
ダは通常にPAL方式のエンコーダで良く、N=
8n−3(N=4n+1でnが奇数の場合)(n=1,
2,3…)のときはテープ上にカラーフレーミン
グの採れたカラー撮像信号が得られるように、
D/A変換器の後段のPAL方式のカラーエンコ
ーダに変更を加える必要がある。
従つて、Nが3以上の奇数の場合は、カラーエ
ンコーダの構成が簡単になる。しかし、この点を
考慮しないのであれば、Nは偶数であつても良
い。
上述せる高速現象記録装置によれば、テレビジ
ヨンカメラ及びVTRを用いて、容易に高速現象
を撮像して記録することができる。かかる高速現
象記録装置にて記録されたテープは、標準方式の
VTRで再生することが出来、従つて互換性のあ
る記録済みテープを得ることができる。
N=4n±1(n=1,2,3…)の場合は、各
テレビジヨン方式に於いてカラーエンコーダの構
成が簡単となる。
ところで、SMPTEタイプCのVTRでは、1
個の回転磁気ヘツドが磁気テープ上の各傾斜トラ
ツクを走査してテレビジヨン信号をフイールド信
号毎に記録すると共に、固定磁気ヘツドによつて
コントロール信号及びタイムコード信号
(SMPTEタイムコード信号)を磁気テープの長
手方向に記録する。この場合の固定磁気ヘツドの
磁気テープ走行路上の位置は、回転磁気ヘツドが
傾斜トラツクの長手方向の中点を走査した時、固
定磁気ヘツドによつてコントロール信号の一方の
極性、例えば立下りのエツジが記録されるよう
に、設定される。
更に、SMPTEタイプCのVTRでは、コント
ロール信号が、その一方の極性、例えば立下りの
エツジが、垂直同期信号より垂直同期の1/2倍だ
け遅れるように、形成される。
従つて、記録時のテープ走行速度が標準速度の
きは問題ないが、上述の高速現象記録装置の如
く、磁気テープを標準速度のN倍で走行させて、
N個の回転磁気ヘツドを以つて、標準テレビジヨ
ン信号を記録する場合には、その記録された磁気
テープを標準速度で走行させて、1個の回転磁気
ヘツドで再生した場合、この回転磁気ヘツドが傾
斜トラツクの中点を走査した時に、固定磁気ヘツ
ドから同時にコントロール信号の一方の極性のエ
ツジ(例えば立下りエツジ)が再生されないこと
になる。
従つて、この場合には固定磁気ヘツドのテープ
走行路上の位置を変更して、再生時に回転磁気ヘ
ツドが傾斜トラツクの中点を走査したとき、固定
磁気ヘツドからコントロール信号の一方の極性、
例えば立下りのエツジが再生されるようにしなけ
ればならない。
考案の目的 かかる点に鑑み、本考案は、標準テレビジヨン
信号の面及び線走査速度Sso,Sloの夫々N(2以上
の自然数)倍の面及び線走査速度で走査する撮像
装置からの撮像信号が供給されて書込まれる記憶
手段を有し、この記憶手段から並列に読出された
面及び線走査速度Sso,SloのNチヤンネルの撮像
信号を標準回転数で回転するN個の回転磁気ヘツ
ドに供給して、標準速度のN倍の速度で走行する
磁気テープ上に順次傾斜トラツクを形成する如く
記録するようにすると共に、磁気テープを標準速
度で走行させた場合に、磁気テープの傾斜トラツ
クの長手方向の中点をN個の回転磁気ヘツドのう
ちの所定の1個の回転磁気ヘツドが走査した時
に、標準の面走査周期Vの2倍の周期を有する標
準コントロール信号の一方の極性のエツジが磁気
テープに記録されるように、テープ走行路上に位
置決めされた固定磁気ヘツドが設けられて成る高
速現象記録装置に於いて、Nの値の如何に拘わら
ず、固定磁気ヘツドのテープ走行路上の位置を変
更せずして、再生時に1個の記録磁気ヘツドが、
標準速度で走行する磁気テープの傾斜トラツクの
長手方向の中点を走査する時に、固定磁気ヘツド
にてコントロール信号の一方の極性のエツジを再
生し得るように、コントロール信号を磁気テープ
の長手方向に記録することのできるものを提案し
ようとするものである。
考案の概要 本考案は、標準テレビジヨン信号の面及び線走
査速度Sso,Sloの夫々N(2以上の自然数)倍の面
及び線走査速度で走査する撮像装置からの撮像信
号が供給されて書込まれる記憶手段を有し、この
記憶手段から並列に読出された面及び線走査速度
Sso,SloのNチヤンネルの撮像信号を標準回転数
で回転するN個の回転磁気ヘツドに供給して、標
準速度のN倍の速度で走行する磁気テープ上に順
次傾斜トラツクを形成する如く記録すようにする
と共に、磁気テープを標準速度で走行させた場合
に、磁気テープの傾斜トラツクの長手方向の中点
をN個の回転磁気ヘツドのうちの所定の1個の回
転磁気ヘツドが走査した時に、標準の面走査周期
Vの2倍の周期を有する標準コントロール信号の
一方の極性のエツジが磁気テープに記録されるよ
うに、テープ走行路上に位置決めされた固定磁気
ヘツドが設けられて成る高速現象記録装置に於い
て、2V/Nの周期を有し、標準の面走査同期信
号に対し所定量遅延した第1の変速コントロール
信号を発生する変速コントロール信号発生回路
と、この第1の変速コントロールが供給される遅
延量が(N−1)V/2Nの遅延手段とを設け、
この遅延手段より出力された第2の変速コントロ
ール信号を固定磁気ヘツドに供給して磁気テープ
の長手方向に記録するようにしたことを特徴とす
るものである。
かかる本考案によれば、この種高速現象記録装
置に於いて、Nの値の如何に拘わらず、固定磁気
ヘツドのテープ走行路上の位置を変更せずして、
再生時に1個の回転磁気ヘツドが、標準速度で走
行する磁気テープの傾斜トラツクの長手方向の中
点を走査する時に、固定磁気ヘツドにてコントロ
ール信号の一方の極性のエツジを再生し得るよう
に、コントロール信号を磁気テープの長手方向に
記録することのできるものを得ることができる。
実施例 以下に、第15図を参照して、本考案の一実施
例を説明する。本実施例は上述の第13図に於い
て説明した高速現象記録装置に本考案を適用した
場合である。従つて、この高速現象記録装置で
は、NTSC方式の標準テレビジヨン信号の標準速
度の3倍の走査速度で走査する撮像装置を用いて
おり、この撮像信号のサブキヤリア周波数、水平
周波数、垂直周波数及びフレーム周波数を夫々
SCHVFRとすると、これらは次のように
表わされる。
SC=910/4H=10.7(MHz) H=525/2V=47.25(KHz) V=180(Hz) FR=1/2V=90(Hz) 第15図に於いて、TPは磁気テープである。
H(CTL),H(LTC)は夫々コントロール信号及
びタイムコード信号を磁気テープTPの長手方向
に沿つて記録する固定磁気ヘツドで、これら磁気
ヘツドは実際にはテープ走行路に対する位置が等
しくなされ、共通のヘツドブロツクにて形成され
ている。
そして、固定磁気ヘツドH(CTL)は、H
(LTC)と共に、標準速度で走行する磁気テープ
の傾斜トラツクの長手方向の中点をN(=3)個
の回転磁気ヘツドのうちの所定の1個の回転磁気
ヘツドが走査た時に、標準の垂直周期Vの2倍の
周期を有し、標準の垂直同期信号よりV/2(=
1/180秒)遅延した標準コントロール信号(第1
6図M)の一方の極性、例えば立下り(カラーマ
ーカの位置)のエツジが磁気テープに記録される
ようにテープ走行路上に位置決めされている。
入力端子31から第16図Eに示す周期(垂直
周期V)が1/60秒の基準垂直同期信号が、コント
ロール信号発生回路32及びタイムコード信号発
生回路33に供給される。
尚、第16図Aは撮像装置からの周期が1/180
秒の垂直同期信号を示し、1〜4は1/3に時間圧
縮された第1〜第4フイールドを示す。又、第1
6図B,C,Dは3個の回転磁気ヘツドに供給さ
れる、周期が1/60秒で、位相が120゜ずつ異なる垂
直同期信号を示し、〜は第16図Aの第1〜
第4フイールドに対応する標準の第1〜第4フイ
ールドを示す。
コントロール信号発生回路32はフリツプフロ
ツプ回路及びPLL(フエーズロツクドループ)を
内蔵し、このフリツプフロツプ回路に上述の第1
6図Eの基準垂直同期信号をトリガ信号として供
給し、このフリツプフロツプ回路から得られた第
16図Fに示す如き周期が1/30秒でデユーテイが
50%の矩形波信号を得、この信号をPLLに供給
して、第16図G,Hに示す如き周期が夫々1/90
秒,1/45秒で共にデユーテイが50%の矩形波の信
号を作り、これを基にして、周期が1/90秒、デユ
ーテイが50%で、第16図Eの標準垂直同期信号
より、立下りエツジのうちカラーフレームマーカ
の位置で1/360秒遅延した、カラーフレームマー
カを有する第16図Jに示す如きSMPTEタイプ
CのVTRのフオーマツトに準じた第1の変速コ
ントロール信号を得る。
そして、この第1の変速コントロール信号が、
遅延手段36に供給される。この遅延手段36遅
延量は(N−1)V/2Nで、ここではN=3な
ので、V/3(=1/180秒)となる。
かくしてて、第16図Lに示す、立下りエツジ
(カラーフレームマーカの位置)で標準垂直同期
信号(第16図E)に対し、1/120秒に遅延し、
周期が1/90秒でデユーテイが50%の、カラーフレ
ームマーカを有する第2の変則コントロール信号
が遅延回路36から得られて、コントロール信号
用磁気ヘツドH(CTL)に供給されて、磁気テー
プTPに記録される。
33はタイムコード信号発生回路で、出力端子
34に、第16図Iに示す如き、標準垂直同期信
号(第16図E)と位相が同じで、周期が1/90秒
の第1の変則タイムコード信号が得られる。尚、
35は傾斜トラツクに回転磁気ヘツドにて記録す
るためのタイムコード信号の出力端子である。
そして、この第1の変速タイムコード信号が、
遅延手段37に供給される。この遅延手段37の
遅延量は遅延手段36と同様に、(N−1)V/
2Nで、こではN=3なので、V/3(=1/180秒)
となる。
かくして、第16図Kに示す如く、標準垂直同
期信号(第16図E)に対し、1/180秒遅延し、
周期が1/90秒の第2の変則タイムコード信号が遅
延回路37から得られて、タイムコード信号用磁
気ヘツドH(LTC)に供給されて、磁気テープ
TPに記録される。
尚、上述した如く、記録時に磁気テープTP上
にSMPTEタイプCのフオーマツトに合つた傾斜
トラツクを形成るための手段の他の例としては、
テープ案内ドラムの外径は、SMPTEタイプCの
それと同様とし、磁気テープTPのテープ案内ド
ラムに対する巻付け角をSMPTEタイプCのそれ
と異ならしめる(トラツク傾斜角を小さくする)
と共に、A/D変換器(第13図参照)の出力た
るデジタル撮像信号を約2%程度(但し、テープ
走行速度が標準速度の3倍の場合)時間圧縮する
らうにしても良い。この場合には、1個の再生回
転磁気ヘツドそしてバイモルヘツドを用い、再生
時のリード角を記録時のそれに対して変更して、
標準速度で走行する磁気テープ上の傾斜トラツク
を走査させる必要がある。
上述せる高速現象記録装置によれば、Nの値の
如何に拘わらず、固定磁気ヘツドのテープ走行路
上の位置を変更せずして、再生時に1個の回転磁
気ヘツドが、標準速度で走行するテープの傾斜ト
ラツクの長手方向の中点を走査する時に、固定磁
気ヘツドにてコントロール信号の一方の極性のエ
ツジを再生し得るように、コントロール信号及び
これと所定位相関係にあるタイムコード信号を磁
気テープの長手方向に記録することのできるもの
を得ることができる。
考案の効果 上述せる本考案よれば、標準テレビジヨン信号
の面及び線走査速度Sso,Sloの夫々N(2以上の自
然数)倍の面及び線走査速度で走査する撮像装置
からの撮像信号が供給されて書込まれる記憶手段
を有し、この記憶手段から並列に読出された面及
び線走査速度Sso,SloのNチヤンネルの撮像信号
を標準回転数で回転するN個の回転磁気ヘツドに
供給して、標準速度のN倍の速度で走行する磁気
テープ上に順次傾斜トラツクを形成する如く記録
すようにすると共に、磁気テープを標準速度で走
行させた場合に、磁気テープの傾斜トラツクの長
手方向の中点をN個の回転磁気ヘツドのうちの所
定の1個の回転磁気ヘツドが走査した時に、標準
の面標準周期Vの2倍の周期を有する標準コント
ロール信号の一方の極性のエツジが磁気テープに
記録されるように、テープ走行路上に位置決めさ
れた固定磁気ヘツドが設けられて成る高速現象記
録装置に於いて、Nの値の如何に拘わらず、固定
磁気ヘツドのテープ走行路上の位置を変更せずし
て、再生時に1個の回転磁気ヘツドが、標準速度
で走行する磁気テープの傾斜トラツクの長手方向
の中点を走査する時に、固定磁気ヘツドにてコン
トロール信号の一方の極性のエツジを再生し得る
ように、コントロール信号を磁気テープの長手方
向に記録することのできるものを得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は先に提案した高速現象記録装置の一具
体例を示すブロツク線図、第2図は第1図の装置
の説明に供するメモリの書込み、読出しのタイミ
ングを示す線図、第3図A及びBは夫々第1図の
装置のテープ案内ドラムを示す略線的平面図及び
側面図、第4図及び第5図は夫々第1図の装置の
説明に供するベクトル線図、第6図は第1図の装
置の説明に供するテープの記録パターンを示すパ
ターン図、第7図は先に提案した高速現象記録装
置の他の具体例の要部を示すブロツク線図、第8
図は第7図の装置の説明に供するメモリの書込
み、読出しのタイミングを示す線図、第9図A及
びBはモニタ再生用回転磁気ヘツドを設けた場合
の第1図又は第7図の装置のテープ案内ドラムの
略線的平面図及び側面図、第10図は第1図又は
第2図の装置の検出・調整装置の一例を示すブロ
ツク線図、第11図は第9図及び第10図の装置
のモニタ再生用回転磁気ヘツドに対する変位駆動
回路を示す回路図、第12図は第11図の変位駆
動回路の動作説明に供するテープ上のトラツクと
回転磁気ヘツドとの位置関係を示す線図、第13
図は先に提案した高速現象記録装置の更に他の具
体例を示すブロツク線図、第14図は第13図の
装置の説明に供するメモリの書込み、読出しのタ
イミングを示す線図、第15図は本考案の一実施
例の要部を示すブロツク線図、第16図はその説
明に供するタイムチヤートである。 1は撮像装置、1は記憶手段(メモリ)、HA
HCは回転磁気ヘツド、32はコントロール信号
発生回路、34はタイムコード信号発生回路、3
6,37は遅延手段、H(CTL),H(LTC)は
夫々固定磁気ヘツドである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 標準テレビジヨン信号の面及び線走査速度Sso
    Sloの夫々N(2以上の自然数)倍の面及び線走査
    速度で走査する撮像装置からの撮像信号が供給さ
    れて書込まれる記憶手段を有し、該記憶手段から
    並列に読出された面及び線走査速度Sso,SloのN
    チヤンネルの撮像信号を標準回転数で回転するN
    個の回転磁気ヘツドに供給して、標準速度のN倍
    の速度で走行する磁気テープ上に順次傾斜トラツ
    クを形成する如く記録するようにすると共に、上
    記磁気テープを上記標準速度で走行させた場合
    に、該磁気テープの傾斜トラツクの長手方向の中
    点を上記N個の回転磁気ヘツドのうちの所定の1
    個の回転磁気ヘツドが走査した時に、標準の面走
    査周期Vの2倍の周期を有する標準コントロール
    信号の一方の極性のエツジが上記磁気テープに記
    録されるように、テープ走行路上に位置決めされ
    た固定磁気ヘツドが設けられて成る高速現象記録
    装置に於いて、2V/Nの周期を有し、標準の面
    走査同期信号に対し所定量遅延した第1の変速コ
    ントロール信号を発生する変速コントロール信号
    発生回路と、該第1の変速コントロールが供給さ
    れる遅延量が(N−1)V/2Nの遅延手段とを
    設け、該遅延手段より出力された第2の変速コン
    トロール信号を上記固定磁気ヘツドに供給して上
    記磁気テープの長手方向に記録するようにして成
    る高速現象記録装置。
JP6398184U 1984-04-28 1984-04-28 高速現象記録装置 Granted JPS60177563U (ja)

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JPS60177563U JPS60177563U (ja) 1985-11-26
JPH03786Y2 true JPH03786Y2 (ja) 1991-01-11

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JP6398184U Granted JPS60177563U (ja) 1984-04-28 1984-04-28 高速現象記録装置

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JPS60177563U (ja) 1985-11-26

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