JPH0378602B2 - - Google Patents

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JPH0378602B2
JPH0378602B2 JP16225783A JP16225783A JPH0378602B2 JP H0378602 B2 JPH0378602 B2 JP H0378602B2 JP 16225783 A JP16225783 A JP 16225783A JP 16225783 A JP16225783 A JP 16225783A JP H0378602 B2 JPH0378602 B2 JP H0378602B2
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distance
lens
focus
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passive
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JP16225783A
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Naoya Kaneda
Kazuya Matsuda
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Canon Inc
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Publication date
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Priority to US06/646,630 priority patent/US4592638A/en
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の分野] 本発明は、ビデオカメラ・スチールカメラ等に
用いる自動焦点調節装置に関するものである。
[従来の技術] 従来、この種の焦点調節装置は各種の方式が提
案され、実際にもビデオカメラ等に組込まれてい
る。これらの各種の方式を大別すると、所謂アク
テイブ方式と呼ばれる能動型測距装置と、所謂パ
ツシブ方式と呼ばれる受動型測距装置とに分けら
れることはよく知られている。前者のアクテイブ
方式の自動焦点調節は、カメラ側から被写体に向
けて光線又は音波等を発射し、その反射光等を情
報源をするものであるが、至近距離から例えば10
m近辺までの距離範囲に存在する極く一般的な被
写体の反射光等から、何らかの信号を得て被写体
距離を知ることはできるが、それ以遠の被写体に
対しては反射光等が低レベルとなり検出不能とな
る。
従つて、従来のこの種のアクテイブ方式の自動
焦点調節装置を備えたビデオカメラでは、発射し
た光線又は音波が戻つてこない距離の被写体に対
しては、撮影レンズのうちの焦点調節に関与する
レンズ群を予め定められた位置に停止させてい
た。この光線又は音波の反射光等を検出できる限
界の距離を到達距離と呼ぶことにすると、この到
達距離が過焦点距離の近点以遠となるような場合
は、結果としては定められた至近距離から無限遠
距離の間の何れの位置に被写体があつても、この
被写体は被写界深度内に入るために問題が生ずる
ことはない。
例えば、焦点距離f=35mm、開放FNo=F2.8、
最小錯乱円径δ=0.03の35mmカメラにおいては、
この過焦点距離の近点はH/2=f2/(2δF)か
ら7.3mとなり、もし10mを到達距離とできれば
全域で合焦可能となる。ところが、ここでf=60
mm、開放FNo=F1.8、最小錯乱円径δ=0.03mmの
ビデオカメラを考えてみると、H/2=33mとな
り、全域で合焦可能なカメラを実現することは、
電力素子の種類・大きさ等の面から極めて困難で
ある。
公知のアクテイブ方式の測距装置の多くは、実
用上は殆どの被写体に合焦することが可能ではあ
るが、絞りが比較的開放に近い場合の例えば花火
や夜のネオンサインなどの遠景では、手動で焦点
合わせをする必要がある。例えば、前述のf=60
mmのレンズを有するビデオカメラにおいては、光
線等の到達距離を10mとすると、10000=602
(2・0.03・F)からF=6となり、F6よりも開
放側で撮影する場合はピントぼけになることがあ
る。
これに対し、後者のパツシブ方式の自動焦点調
節装置では、原理的に被写体に何らかの識別可能
なコントラストがなければ測距が不可能となる。
このために、被写体がコントラストのない壁のよ
うなものであつたり、或いは低照度下にありコン
トラストの差が殆ど現われない場合には、測距不
能となる欠点を有している。しかしながら、先の
アクテイブ方式とは異なり、パツシブ方式では被
写体に識別可能なコントラストがある限り全距離
範囲で測距が可能となる利点を持つている。
即ち、近距離側の被写体に対してはアクテイブ
方式の測距装置が、また遠距離側の被写体に対し
てはパツシブ方式の測距装置が優れており、しか
もこれらは相互に欠点を補ないあつていると云え
る。
上述の理由から、アクテイブ方式とパツシブ方
式の両方を有したカメラの測距装置は知られてい
るが、従来公知のものは前述のような過焦点距離
と到達距離の考えまでが十分に考慮されていない
ために、絞りが比較的絞られていて、その絞り又
は開放絞りでの過焦点距離位置に撮影レンズを停
止しておけば、合焦している条件下でもパツシブ
測距装置による測距が持続され、細かくレンズが
移動して撮影された動画像が見難くなつたり、パ
ンニング等により測距視野内にコントラストのな
い被写体が入つた場合に、パツシブ方式の所謂サ
ーチモードとなつてレンズが大きく動いてしまう
虞れもある。このため、従来の2種の測距方式を
併用した自動焦点装置を主に動画像用に使用した
場合には、場合によつてはかえつて画面が見苦し
くなつてしまう欠点がある。
[発明の目的] 本発明の目的は、上述の従来例の欠点を解消
し、2つの異なる方式の測距手段を使用し、フオ
ーカス用レンズの仕様や被写体の状況に応じ最適
状態で合焦が得られる自動焦点調節装置を提供す
ることにある。
[発明の概要] 上述の目的を達成するための本発明の要旨は、
被写体へ向けて光を投光する投光手段と前記被写
体から反射された前記光を受光する第1の受光手
段を有し前記第1の受光手段の受光状態に基づき
ズームレンズを移動させて焦点調節を行う第1の
焦点調節装置と、前記スームレンズの撮影光を受
光する第2の受光手段を有し前記受光手段の受光
状態に基づき前記レンズを移動させて焦点調節を
行う第2の焦点調節装置とを有する撮影装置の自
動焦点調節装置であつて、前記ズームレンズ焦点
距離を検出する検出手段、前記第1の焦点調節装
置によつて被写体距離が遠方に存在することが判
別されると共に前記検出手段によつて前記ズーム
レンズが望遠側にあることが検出されると前記第
2の焦点調節装置を作動させ、前記検出手段によ
つて前記ズームレンズが広角側にあることが検出
されると前記レンズを或る定められた固定の位置
に移動させる制御手段とを具備することを特徴と
する自動焦点調節装置である。
[発明の実施例] 次に、本発明を図示の実施例に基づいて更に詳
細に説明する。
第1図は本発明の第1の実施例のシステム概要
図を示し、1は距離環2によつて保持された撮影
レンズであり、この撮影レンズ1、つまり焦点調
節に関与するレンズ群は、電動機3の駆動に従つ
て、歯車4により固定鏡筒5に対して光軸方向に
前後進できるようになつている。撮影レンズ1か
ら撮像管6により得た被写体像を、TV信号化し
図示しない処理回路に送信するようになつている
わけであるが、撮像管6の絞り状態を検知する被
写体輝度検知回路7が設けられ、その出力である
輝度信号EVは切換手段としてのシーケンサ8に
入力される。また、撮影レンズ1の位置を検知す
るための位置検知回路9が備えられ、その出力は
シーケンサ8に入力するようになつており、シー
ケンサ8においては先の輝度信号EVとの組合わ
せにより、シーケンサ8からの出力は第1の測距
手段としてのアクテイブ測距装置10、第2の測
距手段としてのパツシブ測距装置11、及び固定
焦点装置12の何れかを作動させるように接続さ
れ、これらの装置10,11,12の出力は電動
機駆動回路13を介して電動機3を駆動するよう
に構成されている。なお、シーケンサ8には必要
に応じてタイマ手段14のタイマ信号が入力さ
れ、シーケンサ8はタイマ信号の有無を勘案して
作動するようにされている。
被写体輝度検知回路7は指定された輝度の閾値
Nより明るいときに論理信号「0」を出力し、暗
いときに「1」を出力するように構成されてい
る。この輝度信号は絞りが所定値より閉じていれ
ば絞り羽根又はメータ針と連動するスイツチ手段
の開閉動作により出力するように構成すればよ
い。
またレンズ位置検出回路9は、フオーカス用レ
ンズの停止位置が定められた距離よりも近い場合
には論理信号「0」を出力し、遠い場合には
「1」を出力するように構成されている。
従つて、輝度検知回路7及び位置検知回路9か
らの情報は共にシーケンサ8に伝えられ、このシ
ーケンサ8内での判断の結果、アクテイブ測距装
置10、パツシブ測距装置11又は固定の定めら
れた停止位置を保持する固定焦点装置12のうち
の何れか1つの装置が選択され、選択された装置
の出力に応じた電動機駆動回路13の指令によ
り、電動機3が歯車4を介して撮影レンズ1の位
置を調節し、被写体像が合焦状態で撮像管6の撮
像面上に結像されることになる。
この第1の実施例においては、アクテイブ測距
装置を用いるか、パツシブ測距装置を用いるかの
判断として、前述したように輝度情報とレンズ位
置情報を用いている。なお、後述するように撮影
レンズ1を固定焦点に保持するための固定焦点装
置12は、アクテイブ測距装置10に含まれると
考えることができる。ここでタイマ手段14の役
割は、モードがパツシブ測距状態となつたときに
パツシブ方式だけの測距を持続していると、後述
する不具合が生ずることを防止するためのもので
あり、パツシブ測距装置11の作動中は或る定め
られた時間周期でアクテイブ測距装置10が駆動
するようにされている。更には、タイマ手段14
は固定焦点装置12の作動が終り、アクテイブ測
距装置10に切換わるタイミング調整の役割をも
兼ねている。
この第1図で知られるように、本実施例では至
近距離の被写体に対してはアクテイブ測距装置1
0により、遠距離の被写体に対してはパツシブ測
距装置11によつて測距するものであつて、レン
ズ位置情報を取り入れ、更に絞り情報に相当する
被写体輝度情報を取り入れることにより、場合に
よつては遠距離の被写体でのパツシブ測距装置1
1による測距を行わず、予め定められたレンズ停
止位置へ停止させるものである。第1表は被写体
条件の組合わせによる測距モードを示し、この実
施例においては撮影レンズ1は定められた被写体
距離を境界として、「遠距離位置」と「近距離位
置」の2位置を位置検知回路9により検知可能と
し、また、輝度情報としては定められた絞り開口
を境界として輝度検知回路7により「明状態」と
「暗状態」とが検知可能となつている。
第1表 レンズ位置 輝 度 モード 遠距離 暗 パツシブ 遠距離 明 固定焦点 近距離 暗 アクテイブ 近距離 明 アクテイブ 第1表に示すように、暗い遠距離の被写体では
絞りが開いていることから、過焦点距離f2
(δF)[ただし、fは望遠端で一定とする]は大
きくなり、光線の到達距離を越えるためにパツシ
ブモードで測距することが最適である。また、明
るい遠距離の被写体では、例えば前述のビデオ用
レンズではF6よりも絞つていれば、パツシブ測
距の必要性はなく、レンズは過焦点距離を合焦距
離とする位置に停まつていればよい。更に到達距
離以内では、絞り状態によらずにアクテイブ測距
を行えばよいことになる。これらの動作を制御す
るシーケンス8は、論理回路によるハードウエア
により実現することもできるが、本実施例におい
ては後述するようにソフトウエアにより作動する
ようになつている。
第2図はレンズの停止位置情報を知るための位
置検知回路9の一実施例であり、リーフスイツチ
15の作動接片16が、撮影レンズ1を保持する
距離環2の外周に一体に設けられたカム部17に
当接して駆動され、固定接片18と接続するよう
になつている。第2図aではスイツチ15は開い
ており、bでは距離環2の回転に伴いカム部17
が作動接片16を押し下げてスイツチ15は閉じ
られている。このようにして検知した2位置を、
例えば第2図aは近距離領域、bは遠距離領域と
すればよい。また、この2つの位置の切換点の距
離としては、アクテイブ測距装置10の光線等の
到達距離付近とするか、或いは他の設計意図によ
り、例えば到達距離を望遠端開放下での近点とし
てもよい。
第3図は本実施例に用いるに適した形式の第1
の測距手段であるアクテイブ測距装置10を示し
ている。なお、本実施例ではここに示す以外の方
式のアクテイブ測距装置を用いてもよいことは勿
論である。この第3図において、シーケンサ8か
らの命令によりマイクロプロセツサ20は赤外光
駆動回路21を一定の周期でパルス発光するよう
に指示し、赤外発光ダイオード22は近赤外光を
周期的に投光レンズ23を介して被写界に向けて
投射する。投射された光線は被写体Sで乱反射
し、受光レンズ24を介して受光素子25上に結
像する。このとき第3図は合焦状態であり、受光
素子25への光束は受光素子25の2つの領域2
5a,25bの境界部に中心を持つて結像するた
め、領域25a,25bの出力A,Bの出力差
(A−B)は零になつている。例えば、被写体S
が近付いてくると、受光素子25上のスポツト中
心は領域25b側に移動してBの出力が大にな
り、(A−B)<0となつて後ピントを検出し、前
ピントの場合はその逆となる。信号A,Bはそれ
ぞれ増幅器26a,26bによる増幅後に、積分
器27a,27bによつて交流雑音成分が取り除
かれて差動増幅器28に送られ、差信号(A−
B)をマイクロプロセツサ20で演算処理し、電
動機3の回転方向等が決定される。例えば、後ピ
ントの場合は撮影レンズ1は画面上で左方向へ移
動し、撮影光軸と投光レンズ23、受光レンズ2
4の光軸は新たな距離の被写体上で交叉すること
になる。
第4図は本実施例に好適に用いられる第2の測
距手段であるパツシブ測距装置11を示すもので
ある。ここで、撮像管に相当するCCD等の固体
撮像素子30からの出力は、プリアンプ、ガンマ
補正、プランキング混合、リニアクリツプ等の回
路を有する処理回路31によりTV信号とされる
他に、自動焦点調節用としてマイクロプロセツサ
32により動作されるゲート33により画面中心
部の測距視野内の信号だけが取り出され、この信
号は高域フイルタ34によつて高周波成分のみが
通過し、検出回路35により取り出される。一
方、焦点変調回路36,37の2つの光学素子と
これを駆動する振動体38は、カウンタ39、
CCD駆動回路40からフレーム周期の信号を得
て、フレームごとに結像位置を変える。その結
果、検出回路35の出力とそのときの焦点変調回
路36,37の位置から、前ピント、後ピントを
検知する位相感知検出回路41は、その大きさと
符号によつて焦点誤差の大きさと方向を示し、焦
点サーボ回路42を介して電動機駆動回路13を
駆動するようになつている。
第5図はこの方法のパツシブ測距装置11の原
理図である。第5図aは被写体のコントラストを
示し、非合焦状態ではY信号はbに示すようにな
り、その微分信号はcに示すように小さな出力に
過ぎない。これに対して、合焦状態ではY信号は
dに示すようになり、その微分信号を示すeはc
と比較してはるかにそのピークが大きい。従つ
て、微分信号がピークとなる位置を合焦位置とす
ればよいことが判る。
第6図は第1図に示した切換手段であるシーケ
ンサ8の具体的構成図である。シーケンサ8は被
写体輝度検知回路7からのデジタル信号を入力す
るインバータ43と、レンズ位置検出回路9から
のデジタル信号を入力するインバータ44と、
ORゲート45,46及びANDゲート47,48
及びセツトリセツト・フリツプフロツプ49から
成つている。なお、タイマ手段14は本実施例装
置の起動時には、特にデジタル論理信号「0」を
出力し、一定時間後に論理信号「1」を出力する
ように構成されている。
この第6図において、タイマ手段14は前述し
たように本実施例の装置が起動すると間もなく、
論理信号「1」を出力する。従つて、レンズ位置
検出回路9の出力信号の如何に拘らずORゲート
45を介してプリツプフロツプ49をセツトす
る。そしてフリツプフロツプ49のQ信号により
アクテイブ測距装置10を作動する作動信号を出
力する。そのために、本実施例の装置では起動時
には常にアクテイブ方式の測距手段が作動するよ
うになつている。
レンズ位置信号が遠距離を示し、被写体輝度が
暗い場合にはANDゲート47の出力は「1」に
なり、このゲート信号はフリツプフロツプ49に
入力してフリツプフロツプ49をリセツトし、ア
クテイブ測距装置10の作動信号の出力を禁止す
る。そして、パツシブ測距装置11はANDゲー
ト47のゲート出力によつて作動する。
レンズ位置検出信号が遠距離を示し、被写体輝
度が明るい場合にはANDゲート48の出力信号
によつて固定焦点装置12を作動する。パツシブ
測距装置11又は固定焦点装置12には、作動状
態の場合はORゲート46の出力信号によつてタ
イマ手段14はリセツトされる。タイマ手段14
はリセツト後に再び計数を開始し、ORゲート4
5は介してフリツプフロツプ49をセツトしてア
クテイブ測距装置10を作動させる。
第7図はシーケンサ8を作動させるための本実
施例のフローチヤート図であり、輝度検知回路7
からの輝度信号EV、位置検知回路9からのレン
ズ位置情報を基に測距モードを切換えると共に、
受光素子25からの出力A,Bにより撮影レンズ
1を合焦位置に移動させるようになつている。測
距開始時点は前述したように、アクテイブ測距装
置10を作動させてアクテイブモードで測距を開
始する。その理由としては、仮に撮影開始当初に
撮影レンズ1が遠距離の合焦状態にあり、かつ被
写体が至近距離にあつてパツシブモードであり、
何らかの条件でパツシブモードで測距不可能とな
つたとすると、撮影レンズ1は第1図に示すタイ
マ手段14からのタイマ信号によつてアクテイブ
測距となるまでは過焦点位置にあるか、又はパツ
シブ領域で好ましくない動作をするために合焦ま
でに時間が掛るが、撮影当初にアクテイブモード
であればこの問題は解決される。また、逆に至近
距離の合焦状態で、かつ被写体が遠距離にあつて
アクテイブモードでの測距が不可能であつても、
撮影レンズ1が遠距離合焦の方向に動き出し、他
のモードに切換わるので問題はない。
従つて、測距開始と共に輝度情報、レンズ位置
情報の如何に拘らず、ステツプ1で赤外発光ダイ
オードが点灯してアクテイブモードで測距が行わ
れる。その結果、受光素子25の2つの領域25
a,25bからの出力差(A−B)が、ステツプ
2で一定レベルV1よりも大と判別されれば前ピ
ントと判断される。そして、レンズ位置情報によ
り撮影レンズ1がステツプ3で至近距離にあると
判別されれば、合焦のためにステツプ4により撮
影レンズ1を繰り込み、更にステツプ1のアクテ
イブモードを持続する。また、ステツプ3で遠方
領域と判別されればステツプ5に進み輝度EV値
が定められた閾値N以下であればステツプ6のパ
ツシブモードへ、EV値がN以上であればステツ
プ7、8の固定焦点モードとなる。
一方、ステツプ2において(A−B)<−V1の
ときは後ピントで判断され、ステツプ9において
撮影レンズ1がN端にあるかが判別され、なけれ
ばステツプ10で合焦のために撮影レンズ1を繰り
出し、ステツプ1のアクテイブモードを持続す
る。なお、第8図に示すように、−V1<(A−B)
<V1の領域で合焦判断となるように不感帯幅が
設けられている。従つて、ステツプ2で(A−
B)が−V1と+V1との間にあり、かつステツプ
11でA,Bが共に一例レベルV2以上の出力があ
り、つまり被写体からの反射光があると判断され
れば、ステツプ12の合焦状態であり一応の目的は
達されるが、動画像の場合は被写体位置が変化す
るので、再びステツプ1のアクテイブ測距を再開
する。ステツプ11において、A≦V2、B≦V2の
ときはステツプ3に進み、レンズ位置情報を基に
ステツプ4に行くかステツプ5に進むかを判断す
る。
パツシブモードにおける測距中では、ステツプ
13においてタイマ手段14からのタイマ信号があ
るか否かを判別し、なければパツシブモードを持
続し、タイマ信号があればステツプ1のアクテイ
ブモードに戻るようになつている。つまり、パツ
シブモード中はタイマ手段14により定められた
間隔ごとにアクテイブ測距を行うことになる。こ
れは、例えばパツシブモードで比較的遠距離の被
写体を測定中に、不意に至近距離にコントラスト
のない被写体が出現した場合に測距不能に陥るこ
とを防止するためである。
固定焦点モードにおいては、ステツプ7、8で
撮影レンズ1をF端に移動する。なお、この固定
焦点モードの場合に、撮影レンズ1は必ずしもF
端に移動することなく、過焦点位置に移動させて
もよい。撮影レンズ1のF端への移動後は、ステ
ツプ14においてタイマ手段14からのタイマ信号
があるか否かを判定し、あればステツプ1のアク
テイブモードに戻り、なければ固定焦点モードを
持続する。実際には、固定焦点モードからアクテ
イブモードによる再測距まではタイマ手段14に
よる時間遅れがあり、不必要な赤外発光エネルギ
の損失が防止されている。固定焦点モードからの
アクテイブモードへの切換えでは、被写体の条件
が変化しなければ、ステツプ2、ステツプ11、ス
テツプ3、ステツプ5を経て再び固定焦点モード
に戻つてくるので、その間に撮影レンズ1の移動
は全く生ずることがない。
第9図はズームレンズを用いた第2の実施例を
示している。先の第1図に示した第1の実施例で
は、アクテイブモード・パツシブモード・固定焦
点モードの選別のための要素として距離環2の位
置情報と輝度情報を使用し、レンズ位置情報はオ
ン・オフの切換合焦距離としては例えばアクテイ
ブモードの到達距離とし、前述のようにf=60
mm、開放FNo=1.8、δ=0.03としての距離を10
mとすると、絞りのオン・オフの切換はF6近辺
となつた。ここで、同様に到達距離を10mとし、
F=1.8を定数とすると、10000=f2/(2・
0.03・1.8)によりf≒33mmとなる。従つて、第
9図に示す第2の実施例では、この考えに基づく
ズームレンズの焦点距離情報を33mmを境界として
オン・オフして、次の第2表に示すように焦点距
離検知回路50からの焦点距離情報が、境界より
も広角側にあるときは固定焦点モードへ、望遠側
にあるときはパツシブモードとするようになつて
いる。
第2表 レンズ位置 焦点距離 モード 遠距離 望遠 パツシブ 遠距離 広角 固定焦点 近距離 望遠 アクテイブ 近距離 広角 アクテイブ 第10図a,bは第9図に示す第2の実施例に
好適に使用できる焦点距離検知機構を示すもので
ある。近距離2の位置を知るためのリーフスイツ
チ15は、第1の実施例では第2図に示すように
距離環2のカム部17に追従してオン・オフし、
リーフスイツチ15は所定個所に固設されてい
た。これに対して、本実施例ではリーフスイツチ
15は距離環2に取り付けられ、距離環2と共に
回動可能とされている。このリーフスイツチ15
をオン・オフをさせるためのカム部51は、ズー
ム操作環52と一体となり前方に延在されてい
る。
この第2の実施例の構成により、距離環2の至
近領域と遠方領域の境界の合焦距離は焦点距離に
よつて変化する。これは、広角側になり被写界深
度が深くなつた場合に、アクテイブ作動領域をよ
り近い側に限定しようとするものであつて、前述
の例と照らし合わせてf=33mmよりも広角側で、
至近領域と遠距離領域の境界点をより至近側に近
付けることになる。このような構成とした場合の
最大の利点としては、絞りが小さく広角で被写界
深度が増加した状況の下で、被写界深度内に存在
する被写体に対して測距し続ける無駄をなくすも
のである。なお、この場合に先の第1の実施例に
比較して絞りが開いているときには、パツシブモ
ードによる測距領域が増加することになる。
[発明の効果] 以上説明したように本発明に係る自動焦点調節
装置は、アクテイブ方式とパツシブ方式の双方の
自動焦点調節装置を有することにより、相互の利
点を生かして装置全体の測距精度を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係る自動焦点調節装置の実施例
を示し、第1図は第1の実施例のブロツク回路構
成図、第2図a,bは距離検知手段の構成図、第
3図は第1の実施例に用いるアクテイブ測距装置
のブロツク回路構成図、第4図は第1の実施例に
用いるパツシブ測距装置のブロツク回路構成図、
第5図は第4図のパツシブ測距装置の説明図、第
6図はシーケンサのブロツク回路構成図、第7図
は第1の実施例のフローチヤート図、第8図は第
1の実施例のアクテイブ測距装置の不感帯の説明
図、第9図は第2の実施例のブロツク回路構成
図、第10図aは第2の実施例に用いる焦点距離
検知機構の横断面図、bはその縦断面図である。 符号1は撮影レンズ、2は距離環、3は電動
機、7は輝度検知回路、8はシーケンサ、9は位
置検知回路、10はアクテイブ測距装置、11は
パツシブ測距装置、12は固定焦点装置、13は
電動機駆動回路、14はタイマ手段、15はリー
フスイツチ、17,50は焦点距離検知回路、5
1はカム部、52はズーム操作環である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 被写体へ向けて光を投光する投光手段と前記
    被写体から反射された前記光を受光する第1の受
    光手段を有し前記第1の受光手段の受光状態に基
    づきズームレンズのレンズを移動させて焦点調節
    を行う第1の焦点調節装置と、前記スームレンズ
    の撮影光を受光する第2の受光手段を有し前記受
    光手段の受光状態に基づき前記レンズを移動させ
    て焦点調節を行う第2の焦点調節装置とを有する
    撮影装置の自動焦点調節装置であつて、前記ズー
    ムレンズ焦点距離を検出する検出手段、前記第1
    の焦点調節装置によつて被写体距離が遠方に存在
    することが判別されると共に前記検出手段によつ
    て前記ズームレンズが望遠側にあることが検出さ
    れると前記第2の焦点調節装置を作動させ、前記
    検出手段によつて前記ズームレンズが広角側にあ
    ることが検出されると前記レンズを或る定められ
    た固定の位置に移動させる制御手段とを具備する
    ことを特徴とする自動焦点調節装置。
JP16225783A 1983-09-03 1983-09-03 自動焦点調節装置 Granted JPS6068307A (ja)

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JP16225783A JPS6068307A (ja) 1983-09-03 1983-09-03 自動焦点調節装置
US06/646,630 US4592638A (en) 1983-09-03 1984-08-31 Automatic focus adjusting device
DE19843432389 DE3432389A1 (de) 1983-09-03 1984-09-03 Automatische scharfeinstelleinrichtung

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JPS6068307A JPS6068307A (ja) 1985-04-18
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JPH0637138B2 (ja) * 1985-03-30 1994-05-18 マツダ株式会社 パワ−ユニツトのマウンテイング装置
JPH0637137B2 (ja) * 1985-03-30 1994-05-18 マツダ株式会社 パワ−ユニツトのマウンテイング装置
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