JPH03785Y2

JPH03785Y2 -

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Publication number: JPH03785Y2
Application number: JP13674885U
Authority: JP
Priority date: 1985-09-06
Filing date: 1985-09-06
Publication date: 1991-01-11
Also published as: JPS6244572U

Description

【考案の詳細な説明】［考案の技術分野］本考案は、ブラウン管をパネル板に対して正確
かつ容易に位置決めすることができるブラウン管
の保持装置に関する。

［考案の技術的背景］従来、ブラウン管の保持装置では、ブラウン管
のフエース・プレートをパネル板のフレームに嵌
み込み、また一対の半円弧状の支持部材をネジ止
めしてブラウン管のネツクを、挟持するようにし
ている。そして、この支持部材とパネル板から延
在したシヤーシとの間に保持部材を介挿して所定
の間隔を保持するようにしている。また、上記支
持部材またはシヤーシと保持部材との間は、ネ
ジ、溶接等により接合するようにしている。

ところで、ブラウン管のフエース・プレートに
は一般に目盛りが設けられ、フエース・プレート
の側部に配設したランプで照明して目盛りを浮か
び上がらせるようにしている。

また、ブラウン管は、全体がガラスチユーブか
らなる為に、そのフエース・プレートに対するネ
ツクの部分の軸線の直角度は、ある程度の誤差が
あり、たとえば、この傾きが1/100程度までは良
品として使用しなければならない。

［従来技術とその問題点］この域、たとえばブラウン管のフエース・プレ
ートがパネル板のフレームに正確に垂直に保持さ
れていないと、フエース・プレートがパネル板に
対して傾く為に体裁が悪く、またその間に隙間が
あるとランプの光が漏れて波形の観測に支障をき
たすことになる。しかしながら、従来のブラウン
管の保持装置では保持部材は、支持部材およびシ
ヤーシにネジ、溶接等で取着している為に、その
フエース・プレートをパネル板のフレームで保持
した状態で、ネツクの部分を上・下あるいは左・
右に移動させることは不可能で、ブラウン管を適
正な位置に保持することは極めて困難で、作業性
が低下し、及び仕上りの悪い製品を生じさせるこ
ともあつた。

［考案の目的］本考案は、上記の事情に鑑みてなされたもの
で、簡単な構造でブラウン管の位置決めを容易に
行なえ、組立て工程の作業性を向上し、かつ仕上
りの良好な製品を製造することができるブラウン
管の保持装置を提供することを目的とするもので
ある。

［考案の概要］本考案は、ブラウン管のネツクに取り付けた支
持部材とシヤーシに取り付けた保持部材に一方に
第１のフランジを設け、他方にこの第１のフラン
ジを挟持する第２のフランジを設けてかつ両者の
摺接面をブラウン管のフエース・プレートを中心
にとする球面に形成したことを特徴としたもので
ある。

［考案の実施例］以下、本考案の一実施例を第１図に示す平面
図、第２図は示す側面図を参照して詳細に説明す
る。

図中１はブラウン管で、電子銃を内蔵したネツ
ク１Ａと、この電子銃から放出された電子が当接
する蛍光面を有するフエース・プレート１Ｂと、
上記ネツク１Ａ、フエース・プレート１Ｂを一体
に連接するフアネル１Ｃからなる。そして２は、
パネル板で所定の位置に透孔を穿設し、この透孔
にフレーム３を設けている。このフレーム３は、
たとえばプラスチツク等からなり、フエース・プ
レート１Ｂに対応した形状で、かつ断面が略Ｔ字
形に成型し、パネル板２とブラウン管１のフエー
ス・プレート１Ｂとのあいだに介在する。またフ
エース・プレート１Ｂとフレーム３との間には、
振動、衝撃時等にブラウン管１の損傷を防ぐ為に
弾性シート３Ａを介在している。

なお、フレーム３の上・下縁にはフエース・プ
レートの目盛りを照明するランプ４を適宜に配設
している。

そして５は、パネル板２から延在したシヤーシ
で、所定の位置に保持部材６を取着している。こ
の保持部材６はその先端部にネツク１Ａに遊貫す
る第１のフランジ６Ａを設けている。なおこの第
１のフランジ６Ａはネツクの外径に対して、寸法
誤差、部品の公差、歪み等を吸収できるように、
充分な間隙を生じるように比較的大きな内径とし
ている。

一方、ネツク１Ａには、筒状の支持部材７を嵌
装し、その一端部を保持バンド８およびネジで締
付けて固定するようにしている。そして支持部材
７の外周にはネジ７Ａを刻設し、ここに上記第１
のフランジ６Ａを挟持する一対の第２のフランジ
７Ｂ，７Ｃを螺装している。なお、上記保持部材
６および支持部材７は、たとえばデルリン、ジユ
ラコン等のポリアセタール系の合成樹脂を成型し
たものである。

なお、上記第１、第２のフランジ６Ａ、７Ｂ、
７Ｃの摺接面はフエース・プレート１Ｂを中心と
する球面に形成している。

この様な構成であれば、予めシヤーシ５に保持
部材６を取付ける。そして、ブラウン管１に支持
部材７を装着し、この支持部材７に一方の第２の
フランジ７Ｃを螺装してパネル板２の透孔から挿
入して第１のフランジ６Ａに遊貫する。そして、
パネル板２にフレーム３を装着してブラウン管１
のフエース・プレート１Ｂを保持する共に、支持
部材７の後端から他方の第２のフランジ７Ｂを螺
装し、さらに締付けバンド８により支持部材７を
ブラウン管１に固定する。そして第２のフランジ
７Ｂ，７Ｃを回して、ブラウン管１に対する軸線
方向の位置を調節し、また第１のフランジ６Ａに
対する第２のフランジ７Ｂ，７Ｃの上・下および
左・右に位置を調整する。そして適当な位置にお
いて第２のフランジ７Ｂ，７Ｃを回して締めつけ
ることにより極めて容易にブラウン管１の位置決
めを行なうことができる。なおこの場合第１のフ
ランジ６Ａと第２のフランジ７Ｂ，７Ｃとの摺接
面を球面としているのでネツク１Ａの位置を微細
かつ円滑に調整可能である。

なお本考案は、上記実施例に限定されるもので
はなく、例えば支持部材に第１のフランジを設
け、保持部材に第２のフランジを設けるようにし
てもよい、等、その要旨の範囲で適宜に変更でき
ることは勿論である。

［考案の効果］以上のように、本考案よればブラウン管の位置
決めを容易に行なえ、生産性を向上し、良好な品
質の製品を得られるブラウン管の保持装置を提供
することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の位置実施例を示す平面図、
第２図は上記実施例の側面図である。１……ブラウン管、１Ａ……ネツク、１Ｂ……
フエース・プレート、１Ｃ……フアネル、２……
パネル板、３……フレーム、５……シヤーシ、６
……保持部材、６Ａ……第１のフランジ、７……
支持部材、７Ａ……ネジ、７Ｂ，７Ｃ……第２の
フランジ、８……締付けバンド。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】 (1) 電子銃を内蔵したネツクとこの電子銃から放
出された電子が当接する蛍光面を有するフエー
ス・プレートとをフアネルを介して一体に連接
したブラウン管と、透孔が穿設されこの透孔に
上記フエース・プレートを保持するフレームを
設けたパネル板と、このパネル板から延在する
シヤーシと、このシヤーシに設けた保持部材
と、上記ネツクに設けた支持部材と、上記保持
部材および支持部材の一方に設けた第１のフラ
ンジと、上記保持部材および支持部材の他方に
設けた上記第１のフランジを挟持する一対の第
２のフランジとを具備し、上記第１および第２
のフランジの摺接面を上記フエース・プレート
を中心とする球面に形成したことを特徴とする
ブラウン管の保持装置。 (2) 実用新案登録請求の範囲第１項に記載のもの
において、支持部材に設けた第１または第２の
フランジはブラウン管の軸方向に沿つて進退自
在に支持したことを特徴とするブラウン管の保
持装置。 (3) 実用新案登録請求の範囲第２項に記載のもの
において、支持部材に設けた第１または第２の
フランジは、支持部材の外周に形成したネジに
螺装したことを特徴とするブラウン管の保持装
置。