JPH037692B2 - - Google Patents

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JPH037692B2
JPH037692B2 JP7591483A JP7591483A JPH037692B2 JP H037692 B2 JPH037692 B2 JP H037692B2 JP 7591483 A JP7591483 A JP 7591483A JP 7591483 A JP7591483 A JP 7591483A JP H037692 B2 JPH037692 B2 JP H037692B2
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oxazoline
acid
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dicarboxylic acid
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Yasuo Sano
Kazuhiro Arita
Isao Masuda
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
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Takeda Chemical Industries Ltd
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規な架橋樹脂に関する。
ビス(2−オキサゾリン)化合物とジカルボン
酸をほゞ等モル混合とし、加熱すると線状のポリ
エステルアミドが生成することはすでに知られた
ことである。
しかし本発明者らは、上記反応について詳細に
検討したところ、反応を長時間続けるか、ビス
(2−オキサゾリン)化合物をジカルボン酸に対
して過剰使用すると、下式のように一旦生成した
アミド結合にオキサゾリン環が開環付加するとい
う、今迄に全く知られていなかつた副反応が起る
ことを知見した。
このアミド基とオキサゾリン環との反応を利用
すれば、ビス(2−オキサゾリン)化合物とジカ
ルボン酸とから、架橋樹脂が得られるはずであ
る。
本発明者らは上記反応について更に検討したと
ころ、ビス(2−オキサゾリン)化合物と脂肪族
ジカルボン酸とをビス(2−オキサゾリン)化合
物1モルに対して脂肪族ジカルボン酸を約1モル
以下の割合で混合し、系内を完全に窒素置換し
て、180℃以上に加熱すると架橋樹脂が得られる
ことを知見した。また、本発明者らはアミド基と
オキサゾリン環との反応を選択的に促進する触媒
について鋭意検討したところ、亜リン酸エステ
ル、ホスホン酸エステルおよび無機塩類などのよ
うな求電子試薬が触媒作用を持つていることおよ
びこれらの触媒を用いた場合、特に架橋度の高い
架橋樹脂が得られることを知見し、これらの知見
に基づいて本発明を完成するに至つた。
すなわち、本発明は、主鎖にビス(2−オキサ
ゾリン)化合物と脂肪族ジカルボン酸とを、ビス
(2−オキサゾリン)化合物1モルに対して脂肪
族ジカルボン酸を約1モル以下の割合で触媒の存
在下に100℃以上に加熱することによつて得られ
る下式のエステルアミド鎖 [式中、Rはフエニレン基を、R′は脂肪族ジカ
ルボン酸残基を、nは1〜60の整数を示す]を持
ち、その−NH−基の少なくとも5%が2−オキ
サゾリン環によつて架橋化された構造を有し、
JIS K 6911による硬化物の曲げ強さが10Kgf/
mm2以上である樹脂である。
前記式中、Rで示されるフエニレン基として
は、たとえば1,3−フエニレン基、1,4−フ
エニレン基などがあげられる。R′で示される脂
肪族ジカルボン酸残基としては、後述するような
脂肪族ジカルボン酸から誘導される脂肪族基があ
げられる。nは1〜約60の整数である。
本発明の架橋樹脂は、ビス(2−オキサゾリ
ン)化合物と脂肪族ジカルボン酸との反応で生成
するポリエステルアミドの連鎖中のアミド基の
NHがさらにオキサゾリン環と反応してNのとこ
ろで三又結合を有する構造(アミド基のNHとオ
キサゾリン環が反応すると、新たに第2アミドが
生成するので、このアミドのNHも、別のオキサ
ゾリン環と反応して、そこにも分岐がおこる。)
を持つている。本発明の架橋樹脂がかかる構造を
持つていることは、これをアルカリ水溶液中で加
熱してエステル結合及びアミド結合を完全に加水
分解し、次にその分解物を成分毎に分け、核磁気
共鳴、ガスクロマトグラフイー、ゲル滲透クロマ
トグラフイー、薄層クロマトグラフイー等適宜の
手段によつて、確定することができる。特にアミ
ン成分を分析するとモノエタノールアミンの他に
H2N−(CH2CH2NH)oCH2CH2OH(nは1,2
…の整数)という構造の化合物が含まれているこ
とがわかる。この後者の存在が本発明の架橋樹脂
の架橋構造を証明している(下図参照)。
部分構造の一例(点線は加水分解の個所を示
す) たゞし、ここで末端にヒドロキシ基をもつポリ
エチレンポリアミン(HO−(CH2CH2NH−)o
CH2CH2NH2)を個々定量することは実際上不
可能なので、樹脂の構造全体を詳しく確定するこ
とはできないが、架橋の度合は一応 α=100−〔モノエタノールアミンのモル
数〕/〔ビス(2−オキサゾリン)のモル数〕×2×10
0 =100(1−〔モノエタノールアミンの
モル数〕/〔R′(COOH)2のモル数〕×2) で表わすことができる。ここで モノエタノールアミンのモル数/〔ビス(2−オキサゾ
リン)のモル数〕×2 ×100 はモノエタノールアミンの残存率と呼ぶことがで
きる。
本発明の架橋樹脂の架橋度αは、少なくとも5
%、好ましくは約15〜75%程度である。
この樹脂は、次のような方法により製造され
る。
ビス(2−オキサゾリン)化合物Aモルと脂肪
族ジカルボン酸Bモル(BA)とを触媒(求電
子試薬)と共に混合し約100℃以上、好ましくは
約150℃以上に加熱することによつて得られる。
本発明に用いられるビス(2−オキサゾリン)
化合物としては、たとえば1,2−ビス(2−オ
キサゾリニル−2)ベンゼン、1,3−ビス(2
−オキサゾリニル−2)ベンゼン、1,4−ビス
(2−オキサゾリニル−2)ベンゼン、5,5′−
ジメチル−2,2′−ビス(2−オキサゾリニル−
2)ベンゼン、4,4,4′,4′−テトラメチル−
2,2′−ビス(2−オキサゾリニル−2)ベンゼ
ン、1,2−ビス(5−メチル−2−オキサゾリ
ニル−2)ベンゼン、1,3−ビス(5−メチル
−2−オキサゾリニル−2)ベンゼン、1,4−
ビス(5−メチル−2−オキサゾリニル−2)ベ
ンゼンなどの芳香核に2個のオキサゾリン環が結
合したもので、下記一般式で表わされるもの [式中、Rはフエニレン基を、R1〜R4は水素ま
たは炭化水素基を示す。] などがあげられる。
脂肪族ジカルボン酸としては、たとえばマロン
酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリ
ン酸、スペリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、
ドデカン二酸、ダイマー酸、エイコサン二酸など
があげられる。これらは二種以上混合して用いて
もよい。
脂肪族ジカルボン酸の量はビス(2−オキサゾ
リン)化合物1モルに対して約1モル以下、好ま
しくは約1〜0.2モル程度である。
触媒として有効なのは亜リン酸エステル類、有
機ホスホン酸のエステル類、無機塩類などの求電
子試薬があげられる。この3種の中で、触媒能、
系に対する溶解性、副次効果の3点からみて、亜
リン酸エステル類が最も好都合である。亜リン酸
エステルとしては、たとえば亜リン酸トリフエニ
ル、亜リン酸トリス(ノニルフエニル)、亜リン
酸トリエチル、亜リン酸トリ−n−ブチル、亜リ
ン酸トリス(2−エチルヘキシル)、亜リン酸ト
リステアリル、亜リン酸ジフエニルモノデシル、
テトラフエニルジプロピレングリコールジホスフ
アイト、テトラフエニルテトラ(トリデシル)ペ
ンタエリスリトールテトラホスフアイト、亜リン
酸ジフエニル、亜リン酸4,4′−ブチリデンビス
(3−メチル−6−t−ブチルフエニル−ジート
リデシル)、ビスフエノールAペンタエリスリト
ールホスフアイト、亜リン酸水素ジフエニルなど
があげられる。これらは二種以上用いてもよい。
上記のなかでフエノレート基あるいは置換フエノ
レート基を含む亜リン酸エステルが特に好まし
い。
有機ホスホン酸のエステルとしては、たとえば
フエニルホスホン酸ジフエニル、β−クロロエチ
ルホスホン酸ジ(β−クロロエチル)、4,4′−
ビフエニレンジホスホン酸テトラキス(2,4−
ジ−t−ブチルフエニル)などの脂肪族または芳
香族ホスホン酸のエステルがあげられる。
無機塩類としては、系に溶解する各種塩類が有
効である。結晶水は持つていない方がよい。たと
えば、リチウム、カリウム、ナトリウム、マグネ
シウム、カルシウム、チタン、ジルコニウム、バ
ナジウム、クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニ
ツケル、銅、亜鉛、カドミウム、アルミニウム、
スズ、セリウム等の1〜4価の陽イオン(バナジ
ルやジルコニル等の多原子陽イオンを含む)とた
とえばハロゲン、硝酸、硫酸、塩素酸等の陰イオ
ンとの組み合わせからなる塩類をあげることがで
きる。なかでも塩化第二銅、塩化バナジウム、塩
化バナジル、硝酸コバルト、塩化亜鉛、塩化マン
ガン、塩化ビスマスなどがすぐれた触媒能を示
す。
触媒量は、樹脂原料に対して、約0.05重量%以
上、好ましくは約0.2重量%以上である。
ビス(2−オキサゾリン)化合物と脂肪族ジカ
ルボン酸とは、最初から混合しておいてもよい
が、それぞれを加温しておき、高温で混合するこ
とも可能である。触媒の添加に関しては、最初か
ら混合しておく、加温の途中で混合する、ビス
(2−オキサゾリン)化合物または脂肪族ジカル
ボン酸のいずれかに混合しておくの三通りがあげ
られるが、いずれの手段をとつてもよい。
反応温度は約100℃以上、好ましくは約150〜
250℃程度である。
反応時間は、触媒の種類や量、ビス(2−オキ
サゾリン)化合物や脂肪族ジカルボン酸の種類な
どによつて一概には言えないが、通常、約2分〜
1時間程度である。
本発明により得られる架橋樹脂は分子内にエス
テル基、第2アミド基、第3アミド基を有し、強
靭で耐摩もう性、耐溶媒性にすぐれている。そし
て原料の種類、ビス(2−オキサゾリン)化合物
と脂肪族ジカルボン酸とのモル比、触媒の種類と
量を適宜変えることによつて、かなり広範囲の物
性を有する架橋樹脂を得ることができる。この架
橋樹脂はたとえばロール、歯車、軸受、スクリユ
ーなどの機械部品の成型、電気部品のうめ込み成
型、電気絶縁物、歯科材料などに用いることがで
きる。
前記の場合は、架橋樹脂だけを用いた場合であ
るが、この架橋樹脂に、たとえば強化材および/
または充てん材を加えて用いることもできる。
本発明の架橋樹脂には、前記強化材および充て
ん材のほかに、通常の熱硬化性樹脂成形材料に使
用される安定剤、内部離型剤、顔料、難燃剤等を
加えてもよい。
本発明の架橋樹脂に強化剤および/または充て
ん材を加えたものを成形材料として用いる場合、
成形温度は通常、約160〜230℃程度である。加熱
硬化時間は触媒の種類や量、ビス(2−オキサゾ
リン)化合物や脂肪族ジカルボン酸の種類、成形
温度等によつて異なるが、約1分〜1時間程度で
ある。
本発明の樹脂に強化材および/または充てん材
を加えたものは、強化材および/または充てん材
の有する特性を遺憾なく発揮し、特に強化材とし
ての繊維状のものを用いた場合、従来の繊維強化
プラスチツクでは到底期待できない優れた力学的
性質、特に優れた靭性を有し、かつ熱的性質等の
特性に優れた成形材料を提供することができる。
従来の繊維強化プラスチツクの用途分野、たと
えば宇宙、航空、舟艇、鉄道車両、自動車、土
木、建築、電気、電子機器、耐食機器、レジヤー
用品、医用機器、工業用部品等の用途は勿論のこ
と、従来の繊維強化プラスチツクでは性能不足の
ため用途開発のできなかつた新用途への使用が可
能である。
次に実施例ならびに比較例をあげて本発明を更
に具体的に説明する。
実施例 1 1,3−ビス(2−オキサゾリニル−2)ベン
ゼン184g(0.85モル)、セバシン酸101g(0.50
モル)およびトリフエニレンホスフアイト2.8g
とを混合し、130℃に加温して溶解し、あらかじ
め200℃に加温した型(空間部30cm×25cm×0.3
cm)に流し込んだ後、200℃の乾燥機に入れて10
分間放置して重合硬化させた。放冷後、型を開
け、硬化物をとり出した。この注型板を用いて物
性を測定して次の値を得た。引張り強さ9Kgf/
mm2、伸び率8%、引張弾性率310Kgf/mm2、曲げ
強さ14.5Kgf/mm2、曲げ弾性率370Kgf/mm2、熱
変形温度(荷重18.6Kg)80℃ 硬化物の分析 (1) 硬化物を粉砕して得られた粉体2.50gに2N
−NaOH20mlを添加して、80℃に加温して硬
化物を完全に分解した。これをメスフラスコで
25mlとし、その一部を希釈してガスクロマトグ
ラフイー(島津GC−7A、カラム−TENAX
(R)2m、カラム温度、初期160℃、150℃/
分で昇温)にかけ、モノエタノールアミンを定
量したところ、1,3−ビス(2−オキサゾリ
ニル−2)ベンゼンに含まれているモノエタノ
ールアミン成分の52%が検出された。すなわ
ち、架橋度は48%であつた。
(2) (1)のアルカリ分解液を酸性にして冷却し析出
した白色結晶を取して、イソフタール酸とセ
バシン酸との混合物2.05gを得た。(理論値
2.11g) (3) 酸成分を除いた液をN−NaOHでPH9にし、
約30mlに濃縮した後、含まれているエタノール
アミン及びその誘導体のアミノ基と水酸基を塩
化ベンゾイル5.0gと4N−NaOH9mlを添加し
てベンゾイル化した。油状部分を分離して乾燥
しベンゾイル体5.4gを得た。この一部をテト
ラヒドロフランに溶融し、高速ゲル滲透クロマ
トグラフイーにかけ、第1図のチヤートを得
た。(カラム;島津HSG−20×2、HSG−15
×2、HSG−10×1、溶媒;テトラヒドロフ
ラン、流速;1ml/min、圧;50Kg/cm2、検
出;254nmの吸収)。別にエタノールアミンの
ジベンゾイル体およびN−アミノエチルエタノ
ールアミンのトリベンゾイル体を合成し、高速
ゲル滲透クロマトグラフイーにかけ、それぞれ
のカウント数を求めたところ、第1図のピーク
Aがエタノールアミンのベンゾイル体のピーク
であり、BがN−アミノエチルエタノールアミ
ンのトリベンゾイル体であることを確認した。
Bよりも高分子側に規則的に出ている数本のピ
ークは明らかにHOCH2CH2(NHCH2CH2o
NH2(n=2,3,4…)のベンゾイル体のピ
ークである。
実施例 2 1,3−ビス(2−オキサゾリニル−2)ベン
ゼン36.8g(0.17モル)とアジピン酸24.8g
(0.17モル)およびトリス(クロロフエニル)ホ
スフアイト0.43gを混合し、金型に入れて加温し
た。内温が約130℃になつた時点で、完全に溶解
し、内温が170℃になるとゲル化した。それ以後、
金型の温度を200℃に上げて15分間保ち、ついで
放冷して硬化物をとり出した。
架橋度の定量 硬化物の1部をとり、4N−NaOH中で加温し
て加水分解した後、ガスクロマトグラフイーによ
りモノエタノールアミンを定量した。計算により
モノエタノールアミンの残存率は92.4%であつ
た。すなわち架橋度は7.6%である。
実施例 3 1,3−ビス(2−オキサゾリニル−2)ベン
ゼン138g(0.64モル)、アジピン酸47g(0.32モ
ル)およびトリフエニルホスフアイト1.85gを混
合し、130℃に加温して溶解した。あらかじめ180
℃に加熱した金型(スペース3mm)に流し込んだ
後、180℃の乾燥機に30分間入れて、重合硬化さ
せた。こうして得られた厚さ3mmの硬化板を用い
て物性を測定し、次の値を得た。引張強さ13.5Kg
f/mm2、伸び4.3%、引張弾性率460Kgf/mm2、曲
げ強さ21Kgf/mm2、曲げ弾性率490Kgf/mm2、熱
変形温度126℃。別の金型(スペース15mm)で同
一組成の硬化物を得て測定したアイゾツト衝撃強
さは2.5Kgf/cmであつた。
架橋度の定量 実施例2におけると同様の操作をしてモノエタ
ノールアミン含量を測定したところ、モノエタノ
ールアミンの残存率は40.4%であつた。従つて架
橋度は59.6%である。
実施例 4 1,3−ビス(2−オキサゾリニル−2)ベン
ゼン54.1g(0.025モル)、アジピン酸7.31g
(0.005モル)およびトリフエニルホスフアイト
0.31gを混合し、150℃に加温した金型に入れた。
それ以後、金型の温度を上げて180℃になつてか
ら20分後にゲル化した。そのまゝ1時間加熱した
のち放冷して、非常に固い硬化物を得た。
架橋度の測定 実施例2におけると同様にしてモノエタノール
アミン含量を定量し、これの残存率を計算したと
ころ31%であつた。従つて架橋度は69%である。
実施例 5 1,4−ビス(2−オキサゾリニル−2)ベン
ゼン33.7g(0.156モル)、ドデカン二酸27.6g
(0.120モル)およびトリフエニルホスフアイト
0.6gとを混合し、加熱した。内温が150℃附近に
達すると溶解し、さらに温度を上げて内温が170
℃に達した時点でゲル化した。浴温を200℃にし
て30分保つた後、放冷して取り出し、黄色透明の
硬化物を得た。
硬化物の一部をNaOH水溶液中加温して分解
し、モノエタノールアミン含量を測定したとこ
ろ、モノエタノールアミンの残存率は75%であつ
た。したがつて架橋度は25%である。
実施例 6 1,3−ビス(2−オキサゾリニル−2)ベン
ゼン23g(0.106モル)とアゼライン酸11g
(0.058モル)とをビーカーにとり混合し、130℃
に加温して溶解した。そこへアルミナ66gを加
え、ついでトリフエニルホスフアイト1.0gを加
えて、浴温を160℃に上げると10分後にゲル化し
た。そのまゝ30分間保つた後、放冷して白色の硬
化物を得た。
架橋度の測定 硬化物をアルカリで分解し、モノエタノールア
ミンを測定したところ、モノエタノールアミンの
残存率は48.0%であつた。従つて架橋度は52℃で
ある。
【図面の簡単な説明】
実施例1で得られた樹脂の高速ゲル滲透クロマ
トグラフイーによる分析結果を第1図に示す。横
軸はカウント数を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ビス(2−オキサゾリン)化合物と脂肪族ジ
    カルボン酸とを、ビス(2−オキサゾリン)化合
    物1モルに対して脂肪族ジカルボン酸を約1モル
    以下の割合で触媒の存在下に100℃以上に加熱す
    ることによつて得られる下式のエステルアミド鎖 [式中、Rはフエニレン基を、R′は脂肪族ジカ
    ルボン酸残基を、nは1〜60の整数を示す]を持
    ち、その−NH−基の少なくとも5%が2−オキ
    サゾリン環によつて架橋化された構造を有し、
    JIS K 6911による硬化物の曲げ強さが10Kgf/
    mm2以上である樹脂。
JP7591483A 1982-06-28 1983-04-28 熱硬化性樹脂およびそれを含有してなる樹脂組成物 Granted JPS59202221A (ja)

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