JPH0376920A - 水中フェンス - Google Patents

水中フェンス

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JPH0376920A
JPH0376920A JP21328389A JP21328389A JPH0376920A JP H0376920 A JPH0376920 A JP H0376920A JP 21328389 A JP21328389 A JP 21328389A JP 21328389 A JP21328389 A JP 21328389A JP H0376920 A JPH0376920 A JP H0376920A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、布帛面の両側に非常に微細な繊維立毛を多数
有し、水流、潮流、波などの影響によるフカレ抵抗が小
さく、また、防藻および防具性にも優れ、かつ微粒子状
汚濁物質の阻止性が高いとともに、適度の透水性をも保
持するという数々の優れた具体的特性を有する水中フェ
ンスに関するものである。
[従来の技術] 従来、浮遊汚濁物質の拡散防止あるいは濾過機能を有す
る水中フェンス資材としては、例えば、実開昭60−7
6130号公報、実開昭61−45434号公報、実開
昭61−202530号公報などに示されたものなどが
ある。
しかしながら、これらの資材を水中フェンス用途に展開
するには、透水性が高すぎるため汚濁物質が水とともに
通り抜けてしまい、浮遊汚濁物質の拡散阻止性能の点で
不十分であるという問題があり、また、水中にて使用さ
れる際、フェンスと水との界面において、渦流などの乱
れ要素を含むいわゆる乱流の抵抗の影響を受けやすく、
不規則な揺動特性を示し、水中における安定性の点で水
中フェンスとしては適当ではないものであった。
さらに、これらの資材では、容易に藻類や貝類が付着し
て目詰まりをおこすので、頻繁に清掃を要するものであ
ったし、もし、藻類や貝類が付着したまま使用すると、
目詰まりに伴い通水抵抗が高くなりすぎ、水流によるフ
カレ安定性が低下するので水中フェンス用として展開す
るには限界があるものであった。
また、汚濁物質の拡散阻止性の向上のため平織物使いの
フェンスが用いられることもあるが、同フェンスで目の
詰まったものを用いると透水性が低下し、上述の水流に
よるフカレ安定性が低下するという問題があり、また、
乱流に対する安定性の点でも限界がある。さらに、藻類
、貝類の付着が著しいため、頻繁にフェンスを引揚げて
清掃する必要があり、水中フェンス用途に展開するには
限界がある。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は、適度の透水性を保持しながら、微粒子
状の汚濁物質に対し高度の阻止性能を発揮し、かつ、水
流、潮流、波、渦流などによる抵抗による悪影響を低減
せしめ、同時に高度の防藻性、防具性をも兼ね備えた水
中フェンスを提供せんとするものである。
[課題を解決するための手段] すなわち、本発明の水中フェンスは、スカート部の布帛
状物の両面に、繊度1.0デニール以下の微細立毛が形
成されてなり、該微細立毛の立毛6長が3〜40mm、
立毛密度が1000本/a1〜600万本/alである
ことを特徴とする水中フェンスである。
また、かかる本発明の水中フェンスにおいて、好ましく
は、スカート部の布帛状物の透水率が、500mm水柱
の圧力付与時0.1〜50m1/cd・秒であるもので
ある。
[作用] 以下、図面等に基づいて本発明をさらに詳細に説明する
第1図は、本発明の水中フェンスの代表的な1実施態様
を示した概略構造図である。
本発明の水中フェンスは、代表的には同図に示したよう
に、濾過機能を果たすスカート部1を必須の基体とし、
これを、水中において安定化するため、スカート部下部
に錘3、さらにフロート部2とアンカ一部4を組合わせ
、これらをアンカーロープ5等で連結した構造を有する
ものであって、該スカート部1が両表面に極細の繊維立
毛を有する布帛素材で構成されているものである。なお
、濾過機能を果たすスカート部1は必須であるが、設置
場所・条件によっては、他の部位は簡略化して用いるこ
ともできる。
本発明の水中フェンスのスカート部を構成する布帛素材
は、その両面に微細立毛構造を有し、この微細な立毛が
流れの場において流れ方向になびく、一種の整流効果に
よって、水流、潮流、波浪などによる布帛まわりの渦流
などの乱れを小さくすることで水と布帛との界面の抵抗
を低減化することができる。かかる立毛の繊度としては
、lデニール以下が適当で、好ましくは0.5デニール
以下、さらに好ましくは0. 3デニール以下が適当で
ある。立毛の繊度が1デニールを越えると、立毛の流れ
方向へなびき難くなり、水と布帛との界面の抵抗の低減
効果が減少する。かかる立毛の長さとしては、3〜40
mmが適当である。3mmを下回ると立毛特有の整流効
果が小さくなり、また、40mmを越えると立毛の単糸
間のもつれが生じ、抵抗の低減面で好ましくない。好ま
しくは4〜3Qmm、さらに、好ましくは5〜20mm
が適当である。また、立毛密度の点では、1000本/
cnf〜600万本/cm2が適当である。1000本
/cm2を下回ると整流効果が小さくなり不適当である
。好ましくは2000本/cm2〜300万本/cd、
さらに好ましくは3000本/cm2〜300万本/c
m2が適当である。
本発明の水中フェンスのスカート部を構成する布帛素材
は、適度の透水性を有しかつ微粒子状汚濁物質の拡散防
止にも優れた効果を発揮するものであり、好ましく構成
された本発明の水中フェンスは、そのスカート部の布帛
素材の透水性は、500mm水柱の圧力付与時の透水率
が0.1〜50m1 / al・秒の範囲内の性能を示
す。なお、透水率が0. 1ml/cnr・秒を下回る
ものであると、透水時の抵抗が大きく、フェンスのよう
な水中投下資材として用いる際に安定性の点で問題が生
じてくる。一方、50m1/cnf・秒を越えるもので
あると、汚濁微粒子が水とともに散逸する傾向にあって
好ましくない。該布帛素材の透水性は、このような観点
から、好ましくは0. 2〜30m1/crl・秒であ
り、さらに好ましくは0.5〜10m1/cnr・秒で
ある。この透水性にかかわる因子としては、布帛の地組
織の繊維密度及び布帛表面に形成された立毛特性がある
。かかる布帛の地組織の繊維密度は、例えば織物であれ
ば織密度、編物であれば編密度、不織布であれば絡合密
度、目付に相当する。
また、立毛長が長いほど地組織の繊維密度は粗くてよく
、逆に立毛長が短いほど地組織の繊維密度は大きくとる
ことで、適宜に所望の透水率を得ることができる。この
際、立毛の繊度及び立毛長の特性は、上記の抵抗特性、
防藻、防具効果の発現性によりある程度限定されてくる
ので、地組織の繊維密度は所望の透水率になるようにし
て決めるのがよい。立毛特性に関しては、立毛長は40
mm以下であることが適当である。40印を越えると単
糸間のもつれが起こりやすく、目詰まりなどの問題を発
生し適当でない。また、立毛密度に関しては1000本
/cm2〜600万本/alが適当である。1000本
/alを下回ると汚濁微粒子の阻止能が低下する。また
、600万本/Ciを越えると透水性が0,1ml/c
ar・秒を下回り通水抵抗が高くなり適当でない。好ま
しくは2000本/crl〜300万本/cXl、さら
に好ましくは3000本/ci〜300万本/cm2が
適当である。
本発明の水中フェンスは、そのスカート部を構成する布
帛素材が前述のように水と布帛界面での抵抗が立毛の作
用で低減化され、かつ適度の透水性を有するため、乱れ
の要素を有する水流、波、潮流の影響に伴う抵抗特性(
フカレ抵抗)が小さく、水中での安定性に抜群に優れる
また、本発明の水中フェンスのスカート部を構成する布
帛素材は、布帛の両面に形成した微細立毛群が、水中に
おいて揺動現象を示し、藻類、貝類のごとき水中生物の
付着を妨げるため、防藻性並びに防具性に非常に優れる
。かかる効果を十分に発揮するためには、立毛繊度は、
1デニール以下である必要がある。好ましくは0.5デ
ニール以下、さらに好ましくは0.3デニール以下がよ
い。1デニールを越えると、繊維群の上述揺動が起こり
にくく防藻性並びに防具性に劣る。立毛長に関しては3
 mm以上であることが適当である。3mmを下回ると
、布帛表面に形成した繊維の揺動効果が小さく藻類およ
び貝類の付着が多くなる。好ましくは4mm以上、さら
に好ましくは5mm以上が適当である。立毛密度に関し
ては、1ooo本/cm2以上が適当である。1000
本/a1未満では繊維間の間隙が大きくなり藻類および
貝類が侵入しやす(なり不都合である。好ましくは20
00本/cd以上、さらに好ましくは3000本/cm
2以上が適当である。
本発明の水中フェンスを構成する布帛素材は、以上の緒
特性を勘案して、立毛繊度は1デニール以下、立毛長に
関しては3〜40mm、立毛密度は1000本/crl
〜600万本/alテあることが重要である。
かかる立毛は、布帛の両面に形成されていることが必要
で、片面だけでは防藻、防具などの特性は十分には発揮
されない。本発明の布帛素材としては、両面立毛品(布
帛)がそのまま用いられ得る他に、両面起毛品あるいは
片面の立毛品どうしでの、あるいは片面の起毛品どうし
での、あるいは片面の立毛品と片面の起毛品を有毛面が
外側になるようにしての、接着あるいは縫合したものな
どが用いられ得る。また、かかる立毛は実質的に均一に
形成されていることが好ましく、不均一なものであって
は、フカレ抵抗安定性、汚濁物質の拡散防止性、防藻性
、防具性などの特性がうまく発揮されにくい。
本発明でいう布帛には、立毛タイプまたは起毛タイプの
織物、編物、不織布などがある。織物の例としては、二
重ビロード、単パイル二重ビロード、複パイルニ重ビロ
ード、両面ビロード、プラッシュ、無線ビロード、チン
チラ織や、シエニール糸使いで得られる織物などの各種
立毛織物などがある。また、編物では、ダブルトリコッ
ト立毛編物、経編立毛品などがあり、さらに、基布の上
に立毛をタフティング、電植した立毛品、また織物、編
物、不織布などを針布起毛機あるいはパフィングマシン
等で加工した起毛布帛などを用いることができる。ある
いは、これらの積層品であってもよい。好ましい布帛構
造体としては、二重ビロード織物、不織布あるいは織編
物を芯地としてその両側に不織布を積層し絡合、立毛さ
せたものなどがある。立毛の形態としては、単パイル、
複パイル、ループパイルなどが好ましく用いられる。
かかる立毛繊維を形成するポリマ素材としては任意に選
択することができるが、ポリエチレンテレフタレート、
ポリブチレンチレフタレ−トなどのポリエステル及びそ
の共重合体、ナイロンなどのポリアミド類、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、などのポリ
オレフィン類、ポリメチルアクリレート、ポリメチルメ
タクリレート、ポリアクリロニトリル、さらに、ポリフ
ェニレンスルフィド、ポリフェニレンオキシドなどの他
、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン
のようなフッ素系ポリマなどが好ましく用いられる。
本発明でいう布帛素材の両面に形成する極細繊維の製法
としては、海島構造、芯鞘構造を有する繊維から少なく
とも一威分のポリマを除去せしめる方法、易分割型繊維
を紡糸し高圧流体処理、化学処理などの手段にて極細化
する方法あるいは高速度で紡糸する方法などの各種のも
のが用いられる。
本発明の水中フェンスを構成する布帛素材は、染色され
ていてもよく、また、無染色であってもよい。また、必
要に応じ、仕上げ剤付与などの高次加工が施されていて
もよい。
[実施例] 以下、実施例によってさらに詳しく本発明を説明する。
なお、本発明で採用した汚濁微粒子の阻止率の測定法に
ついて記すと、次のとおりである。
すなわち、粒子径約10μのシリカ系微粒子を、約3g
/cm2lの濃度になるように、純水に均一に分散せし
め、10分間放置した原液の上澄液をとり(濃度(CO
))、濾過面積が12. 56cfflの布帛を通し、
通過した液の濃度(C1)を測定する。
これらの値より、阻止率(η)は、次式で求められる値
である。
η= (1−C1/C0)xloo (%)実施例1 島成分がポリエチレンテレフタレート、海成分がポリス
チレンの海鳥型複合繊維(品数223、海/島比: 4
0/60)からなる89デニール・24フイラメント糸
をパイル糸として用い、75デニール・36フイラメン
ト糸を地タテ糸、150デニール・48フイラメント糸
を地ヨコ糸に用い、二重ビロード織機にて立毛長10m
mの立毛布帛を製造した。織密度はパイル糸が46本/
インチ、地タテ糸が92本/インチ、地ヨコ糸が104
本/インチであった。
この布帛を180℃のピンテンタ乾燥機に通し乾熱セッ
トを行った後、トリクロルエチレンで立毛糸の海成分を
除去した後、単糸繊度0.01デニールの極細繊維立毛
を有する布帛とした。立毛密度は265万本/cm2で
ある。その後、液流染色機で立毛が逆毛方向になるよう
に投入し、通常の条件で染色加工した。染色後、遠心脱
水機で脱水し、タンブルドライヤーにて乾燥した。この
布帛を立毛面が外側になるように二つ折りにし、周縁を
縫製したものを試料とした。
この布帛にフロートおよびアンカーを取り付けて第1図
に示したような構造の水中フェンスとして海中水面下に
沈めて1年間放置したが、貝類、藻類の付着はほとんど
見られなかった。また、この布帛の汚濁粒子の拡散に対
する阻止性能を調べたところ、阻止率は82%であった
。また、透水率は500+nm水柱相当の圧力付加時で
0.74m1/cm2・秒であり、フカレ抵抗も小さか
った。
実施例2 島成分がポリエチレンテレフタレート、海成分がポリス
チレンの海島型複合繊維(島数16、海/島比:20/
80)からなる75デニール・18フイラメント糸をパ
イル糸として用い、75デニール・36フイラメント糸
を地タテ糸、さらに、共重合ナイロンの70デニール・
10フイラメント糸を地タテ裏打ち糸に用い、二重ビロ
ード織機にて立毛長6mmの立毛布帛を製造した。織密
度はパイル糸が46本/インチ、地タテ糸が92本/イ
ンチ、地ヨコ糸が102本/インチであった。
この布帛を180℃のピンテンタ乾燥機に通し乾熱セッ
トを行った後、トリクロルエチレンで立毛糸の海成分を
除去して、単糸繊度0.2デニールの極細繊維立毛を有
する布帛とした。また、立毛密度は14万本/cdであ
る。その後、液流染色機で立毛が逆毛方向になるように
投入し通常の条件で染色加工した。染色後、遠心脱水機
で脱水しタンブルドライヤーにて乾燥した。この布帛を
立毛面が外側に来るように二つ折りにし周縁を縫製した
ものを試料とした。
この布帛に、フロートおよびアンカーを取り付けて、第
1図に示したような構造の水中フェンスとして海中水面
下に沈めて1年間放置したが、貝類、藻類の付着はほと
んど見られなかった。また、汚濁粒子の拡散に対する阻
止性能を調べたところ阻止率は85%であった。また、
透水率は500mm水柱相当の圧力付加時で0.67m
1/at・秒であり、フカレ抵抗も小さかった。
比較例1 ポリエチレンテレフタレート繊維(50デニル・20フ
イラメント糸)をパイル糸として用い、75デニール・
36フイラメント糸を地タテ糸、150デニール・48
フイラメント糸を地ヨコ糸に用い、二重ビロード織機に
て立毛長6 n+n+の立毛布帛を製造した。織密度は
パイル糸が46本/インチ、地タテ糸が92本/インチ
、地ヨコ糸が102本/インチであった。この布帛を1
80℃のピンテンタ乾燥機に通し乾熱セットを行い、単
糸繊度2.5デニールの立毛布帛とした。立毛密度は1
万本/cm2である。その後、液流染色機で立毛が逆毛
方向になるように投入し通常の条件で染色加工した。染
色後、遠心脱水機で脱水し、タンブルドライヤーにて乾
燥した。この布帛を立毛面が外側に来るように二つ折り
にし周縁を縫製したものを試料とした。
この布帛に、フロートおよびアンカーを取り付けて、第
1図に示したような構造の水中フェンスとして海中水面
下に沈めて放置したところ、−月未満のうちに貝類、藻
類の付着が見られた。
比較例2 島成分がポリエチレンテレフタレート、海成分がポリス
チレンの海鳥型複合繊維(島数223、海/島比+ 4
0/60)からなる89デニール・24フイラメント糸
をパイル糸として用い、75デニール・36フイラメン
ト糸を地タテ糸、150デニール・48フイラメント糸
を地ヨコ糸に用い、二重ビロード織機にて立毛長50m
mの立毛布帛を製造した。織密度はパイル糸が46本/
インチ、地タテ糸が92本/インチ、−地ヨコ糸が10
4本/インチであった。この布帛を180℃のピンテン
タ乾燥機に通し乾熱セットを行った後、トリクロルエチ
レンで立毛糸の海成分を除去した後、単糸繊度0.01
デニールの極細繊維立毛を有する布帛とした。立毛密度
は265万本/alである。
その後、液流染色機で立毛が逆毛方向になるように投入
し、通常の条件で染色加工した。染色後、遠心脱水機で
脱水し、タンブルドライヤーにて乾燥した。
この布帛に、フロートおよびアンカーを取り付けて、第
1図に示したような構造の水中フェンスとして海中水面
下に沈めて1年間放置したが、藻類および貝類の付着は
ほとんど見られなかった。
一方、この布帛の、汚濁粒子の阻止性能は阻止率が93
%であったが、透水率が0.07m1/cIfr・秒と
低く、フカレによる安定性が劣っていた。
[発明の効果] 以上のように本発明の水中フェンスは、スカート部に用
いられる布帛素材に形成させた微細で非常に多くの繊維
立毛の作用により、水流、潮流などによるフカレ抵抗が
小さく、また、防藻性および防具性に優れ、さらにまた
汚濁物質の拡散阻止性にも優れていて、同時に適度の透
水性をも有しているため、従来にはない水中フェンスと
して、非常に優れた性能を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の水中フェンスの代表的な1実施態様
を示した概略構造図である。 工:スカート部    2:フロート部3:錘    
   4:アンカ一部 5:アンカーロープ 特許出願大東し株式会社

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)スカート部の布帛状物の両面に、繊度1.0デニ
    ール以下の微細立毛が形成されてなり、該微細立毛の立
    毛長が3〜40mm、立毛密度が1000本/cm^2
    〜600万本/cm^2であることを特徴とする水中フ
    ェンス。
  2. (2)スカート部の布帛状物の両面に、繊度1.0デニ
    ール以下の微細立毛が形成されてなり、その立毛長が3
    〜40mm、立毛密度が1000本/cm^2〜600
    万本/cm^2であり、かつ、該スカート部の布帛状物
    の透水率が、500mm水柱の圧力付与時0.1〜50
    ml/cm^2・秒であることを特徴とする水中フェン
    ス。
JP21328389A 1989-08-18 1989-08-18 水中フェンス Expired - Lifetime JP2684783B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009530144A (ja) * 2006-03-21 2009-08-27 マテリアルズ・イノベーション・センター・ビー.ブイ. 海洋構築物のための防汚性繊維被覆
JP2017002487A (ja) * 2015-06-05 2017-01-05 旭化成アドバンス株式会社 グラウトシールカバーおよびこれを用いたグラウトの注入方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009530144A (ja) * 2006-03-21 2009-08-27 マテリアルズ・イノベーション・センター・ビー.ブイ. 海洋構築物のための防汚性繊維被覆
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