JPH0375562B2 - - Google Patents

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JPH0375562B2
JPH0375562B2 JP58022005A JP2200583A JPH0375562B2 JP H0375562 B2 JPH0375562 B2 JP H0375562B2 JP 58022005 A JP58022005 A JP 58022005A JP 2200583 A JP2200583 A JP 2200583A JP H0375562 B2 JPH0375562 B2 JP H0375562B2
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JP
Japan
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polymerization
propylene homopolymer
intrinsic viscosity
less
weight
Prior art date
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JP58022005A
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JPS59149907A (ja
Inventor
Shunichi Kasahara
Tsutomu Nishikawa
Makoto Iida
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、結晶プロピレン単独重合体の製造方
法に関し、詳しくは溶融張力、剛性が高く、成形
性が良好な結晶プロピレン単独重合体を製造する
方法に関する。 結晶性ポリプロピレンは剛性、耐熱性、表面光
沢などの性質が優れているが、溶融張力が低いた
めブロー成形、シート成形などを行なうことが困
難であつた。一般的には、ポリプロピレンの分子
量を大きくすれば溶融張力は高くなるが、その場
合、剛性および成形性が著しく低下するという問
題がある。そこで、この欠点を解消するために低
密度ポリエチレンをブレンドする方法(特公昭47
−80614号公報、特開昭50−8848号公報)が提案
されている。しかし、この方法では均一分散が困
難であり、結晶性ポリプロピレンの特徴である剛
性、耐熱性等が著しく低下するという欠点があ
る。また、分子量分布を広げるため、多段階で重
合する方法(特開昭54−38389号公報、特開昭54
−144448号公報)も提案されているが、得られる
ポリプロピレンは十分満足できる溶融張力と成形
性を有していない。 そこで、本発明者らは上記従来技術の欠点を除
いて優れた溶融張力、成形性、剛性等を有する結
晶性プロピレン単独重合体を開発すべく鋭意研究
した結果、本発明を完成するに至つた。 すなわち本発明は、立体規則性触媒を用いて2
段階重合によりプロピレン単独重合体を製造する
方法において、第1段階では極限粘度が0.5〜3.0
dl/gのプロピレン単独重合体を全重合量の55重
量%以上85重量%未満生成させ、第2段階では極
限粘度が10dl/gを超え15dl/g以下のプロピレ
ン単独重合体を全重合量の15重量%以上45重量%
未満生成させることを特徴とする極限粘度2〜6
dl/g、メルトインデツクスが0.05g/10分を超
え5g/10分以下およびアイソタクチツクペンタ
ツド分率が0.940〜0.985である結晶性プロピレン
単独重合体の製造方法である。 本発明の方法で得られる結晶性プロピレン単独
重合体は極限粘度が2〜6dl/g、好ましくは3
〜5dl/gである。極限粘度が2dl/g未満であ
ると溶融張力が低下したものとなり、また6dl/
gを超えると成形性が低下するので好ましくな
い。また、MIは0.05g/10分を超え5g/10分以
下、特に0.05g/10分を超え2g/10分以下のもの
が好ましい。MI値が0.05g/10分以下であると成
形性が低下し、5g/10分を超えるとドローダウ
ンが大きくなる。さらに、結晶性プロピレン単独
重合体はアイソタクチツクペンタツド分率が
0.940〜0.985、好ましくは0.945〜0.985のもので
ある。アイソタクチツクペンタツド分率が0.940
未満では剛性が低下するため好ましくない。ここ
でアイソタクチツクペンタツド分率とはA.
ZambillらによつてMacromolecules,,925
(1973年)に発表された方法、すなわち13C−
NMRを使用する方法で測定されるポリプロピレ
ン分子鎖中のペンタツド単位でのアイソタクチツ
ク分率である。換言すれば、アイソタクチツクペ
ンタツド分率はプロピレンモノマー単位が5個連
続してメソ結合した連鎖の中心にあるプロピレン
モノマー単位の分率である。ただし、ピークの帰
属に関しては、Macromolecules,,687(1975
年)に記載の上記文献の訂正版に基づいて行なつ
た。具体的には、C13−NMRスペクトルのメチ
ル炭素領域の全吸収ピーク中のmmmmピークの
強度分率としてアイソタクチツクペンタツド単位
を測定する。 本発明におけるアイソタクチツクペンタツド分
率の値は、得られた結晶性ポリマーそのままの値
であつて、抽出、分別等をした後のポリマーにつ
いての値ではない。本発明の方法で得られる結晶
性プロピレン単独重合体は以上の如き物性を有す
るものであるが、さらにゲル浸透クロマトグラフ
イー(GPC法)による重量平均分子量/数平均
分子量(Mw/Mn)の比が10以上、特に15〜50
のものが成形性の点から好ましい。10未満のもの
は成形性が低下する。 本発明の方法で得られる結晶性プロピレン単独
重合体は溶融張力、剛性が高く、かつ成形性に優
れている。 本発明の方法は、立体規則性触媒を用いて、2
段階重合により、上記した如き結晶性プロピレン
単独重合体を製造するものである。ここで用いら
れる立体規則性触媒とはエチレン、プロピレンな
どの立体規則性重合反応に一般的に使用される触
媒であり、通常は遷移金属ハロゲン化合物成分と
有機アルミニウム化合物成分とからなる混合物が
用いられる。ここで遷移帰属ハロゲン化合物とし
てはチタンのハロゲン化物が好ましく、特に三塩
化チタンが好適である。三塩化チタンとしては、
四塩化チタンを種々の方法で還元したもの、これ
らをさらにボールミル処理および/または溶媒洗
浄(たとえば不活性溶媒および/または極性化合
物含有不活性溶媒を用いて洗浄)により活性化し
たもの、三塩化チタンまたは三塩化チタン共晶体
(たとえばTic3・1/3AC3)をさらにアミ ン、エーテル、エステル、イオウ、ハロゲンの誘
導体、有機もしくは無機の窒素またはリン化合物
等と共粉砕処理したもの等を挙げることができ
る。また、チタンのハロゲン化物をマグネシウム
上に担当持したものを用いることができる。一
方、有機アルミニウム化合物としては、一般式A
RnX3-o(ただし、RはC1〜C10のアルキル基、
Xはハロゲン、nは0<n≦3の数である。)で
表わされる化合物が適当であり、たとえばジメチ
ルアルミニウムクロリド、ジエチルアルミニウム
クロリド、エチルアルミニウムセスキクロリド、
エチルアルミニウムジクロリド、トリエチルアル
ミニウムなどがあり、これらは混合物で用いるこ
ともできる。これら触媒成分は通常、遷移金属化
合物1モルに対して有機アルミニウム化合物1〜
100モルの割合で混合する。以上の如き立体規則
性触媒は通常用いられる量および組み合せ等によ
り、各段階において用いられる。 本発明の方法における第1段階のプロピレンの
重合は、温度40〜90℃、好ましくは50から80℃、
圧力1〜30Kg/cm2、好ましくは1〜15Kg/cm2の条
件下で行ない、極限粘度が0.5〜3.0dl/g、好ま
しくは1.0〜2.5dl/gのプロピレン単独重合体を
全重合量の55重量%以上85重量%未満好ましくは
55〜83重量%生成せしめる。プロピレン単独重合
体の極限粘度が0.5dl/g未満であると、得られ
る結晶性プロピレン単独重合体の衝撃強度が低下
し、3.0dl/gを超えると剛性が低下するので好
ましくない。 第2段階の重合を行なうにあたり、温度および
圧力条件は前記第1段階の場合と同様であり、極
限粘度が10dl/gを超え15dl/g以下のプロピレ
ン単独重合体を全重合量の15重量%以上45%未
満、好ましくは17重量%以上45重量%未満生成せ
しめる。第2段階で得られるプロピレン単独重合
体の極限粘度が11dl/g以下であると得られる結
晶性プロピレン単独重合体の溶融張力が低下す
る。また重合量が45重量%以上得られる結晶性プ
ロピレン単独重合体の剛性や成形性が低下し、15
重量%未満であると溶融張力が低下する。 本発明の方法で極限粘度〔η〕の調節は分子量
調節剤(H2など)の濃度を適宜変化させること
によつて行なうことが可能である。 本発明の方法は種々の重合手段、たとえば2槽
以上の重合槽を用いて連続的に行なう方法や1槽
以上の重合槽を用いて回分式に行なう方法、さら
にはこれら連続的方法と回分式方法を組合せて行
なう方法などを適用することができる。また、各
段階の反応を2槽以上の重合槽で行なうこともで
きる。この場合は、各槽生成物の極限粘度〔η〕
の平均値が所定の範囲にあれば良い。 重合方法についても特に制限はなく、懸濁重
合、溶液重合、気相重合などを採用することがで
きる。なお、懸濁重合を行なう際に用いる不活性
溶媒としてはヘキサン、ヘプタンなどの脂肪族炭
化水素;シクロヘキサンなどの脂環式炭化水素;
ベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素などを
挙げることができる。 本発明の方法で得られる結晶性プロピレン単独
重合体は溶融張力および剛性が高く、成形性に優
れているため、家電製品、自動車部品等の素材と
してきわめて有用である。 次に本発明を実施例により詳しく説明する。 実施例 1〜3 内容積5は攪拌機付オートクレープに脱水n
−ヘプタン2を投入し、ジエチルアルミニウム
クロライド2.5gと三塩化チタン0.20gを加えた。 第1段階の重合反応は、液相温度を60℃に保持
し、生成するポリプロピレンが所定の極限粘度
〔η〕になるように計量された水素および反応圧
力が6Kg/cm2になるようにプロピレンを連続的に
供給し、120分間攪拌しながら重合を行なつた。
その後、未反応プロピレンガスを除去し、液相温
度を50℃まで下げた。 次に、第2段階の重合反応は、温度50℃、圧力
9Kg/cm2を維持しながら所定の極限粘度〔η〕に
なるように計量された水素およびプロピレンを連
続供給し、60分間攪拌しながら、重合を行なつ
た。 重合終了後、未反応ガスを除去し、重合生成物
にn−ブタノール50mlを加え、80℃で1時間攪拌
して触媒分解を行なつた。しかる後、ポリプロピ
レンを分離し、洗浄、乾燥して白色粉末状ポリマ
ーを得た。得られたポリマーについて測定した物
性を第1表に示す。 比較例1および2 各段階における生成ポリマーの極限粘度と重合
量を変化させたこと以外は実施例と同様の操作を
行なつた。結果を第1表に示す。 比較例 3 第2段階を行なわないこと以外は実施例と同様
の操作を行なつた。結果を第1表に示す。 【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 立体規則性触媒を用いて2段階重合によりプ
    ロピレン単独重合体を製造する方法において、第
    1段階では極限粘度が0.5〜3.0dl/gのプロピレ
    ン単独重合体を全重合量の55重量%以上85重量%
    未満生成させ、第2段階では極限粘度が10dl/g
    を超え15dl/g以下のプロピレン単独重合体を全
    重合量の15重量%以上45重量%未満生成させるこ
    とを特徴とする極限粘度2〜6dl/g、メルトイ
    ンデツクスが0.05g/10分を超え5g/10分以下お
    よびアイソタクチツクペンタツド分率が0.940〜
    0.985である結晶性プロピレン単独重合体の製造
    方法。
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