JPH0375142A - 防腐・防黴性を付与した平面状部材 - Google Patents

防腐・防黴性を付与した平面状部材

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JPH0375142A
JPH0375142A JP21191289A JP21191289A JPH0375142A JP H0375142 A JPH0375142 A JP H0375142A JP 21191289 A JP21191289 A JP 21191289A JP 21191289 A JP21191289 A JP 21191289A JP H0375142 A JPH0375142 A JP H0375142A
Authority
JP
Japan
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soluble glass
planar member
antibacterial
glass
antiseptic
Prior art date
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Pending
Application number
JP21191289A
Other languages
English (en)
Inventor
Fujio Shimono
下野 富二雄
Koichi Yamamoto
幸一 山本
Hisashi Nonoyama
野々山 尚志
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ishizuka Glass Co Ltd
Original Assignee
Ishizuka Glass Co Ltd
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Publication date
Application filed by Ishizuka Glass Co Ltd filed Critical Ishizuka Glass Co Ltd
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Publication of JPH0375142A publication Critical patent/JPH0375142A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はシート材または板材の表面に防腐・防黴性を付
与した平面状部材に関するものである。
(従来の技術) 銀、銅などの金属イオンに防腐・防菌作用があることは
従来から知られており、これらの金属イオンを溶出させ
ることができる溶解性ガラスは、例えば特開昭53−1
45824号公報に示されるように、船舶塗料中に使用
されたり、特開昭49−59455号公報に示されるよ
うに、水処理用滅菌剤に使用されたりしている。
しかしこれらの金属イオンを徐々に溶解させる溶解性硝
子等は、その抗菌メカニズムの性質上、水との接触が抗
菌効果をあげる上での必須条件であるため、従来の使用
例は多量の溶解性ガラス等を塗膜等の内部に分散させて
おき、水中で金属イオンを徐々に溶解させる方法が普通
であった。
従って内容物が食品や飲料水等である場合、それが菌に
よって変質するのを防止する目的で包装資材に上述の金
属イオンを応用した例は知られておらず、特に飲食料品
用の包装用シートにおいては、抗菌効果の持続性の問題
、食品衛生上の問題、取扱い上の問題等から実用化には
至っておらず、内容物の長期保存が可能な抗菌性を有す
るシート材の開発が望まれていた。
更に又、建材用のシート材や板材としては日本が高温多
湿の国であるため、梅雨時には壁や天井、床等に黴が生
えることがあり、最近のように冬期の暖房が普及すると
、これによっても結露が生し同様に黴が生えるので、極
めて不衛生である。
このため、黴の生えない壁材や天井材等の開発が望まれ
ていた。
(発明が解決しようとする課B) 本発明は上記のような従来の問題点を解決して、長期間
にわたり安定した防腐・抗菌・防黴効果を発揮すること
ができ、しかも人体に安全で外観等も良好な防腐性・防
黴性を有するシート材或いは板材等の平面状部材を提供
するために完成されたものである。
(課題を解決するための手段) 上記の課題を解決するための本発明は、シート材または
板材からなる平面状部材の表面に、銀、銅から選ばれた
少なくともl成分を含有する溶解性ガラスの粉末を単独
で、あるいは他の物質と混合させた状態で分散埋没させ
、表面の防菌成分濃度を高めたことを特徴とするもので
ある。
本発明においては、抗菌効果等を持続させ、人体には殆
ど無害にするため、抗菌作用のある金属イオンの溶出が
徐々に起こり、しかもほぼ一定である溶解性ガラスが使
用される。この溶解性ガラスとは、通常は水に対して安
定であるガラスの物理的、化学的特性をガラス組成を調
節して変え、制御された溶解速度で成分の溶出が行われ
るようにしたガラスを意味し、それ自体は既に知られた
ものである。この溶解性ガラス中に、抗菌作用のある銀
、銅等の金属を混入しておけば、極めて長期間にわたり
安定した速度で僅かずつ該金属イオンを溶出させること
ができる。そして、この金属イオンが、菌体や微生物に
対し殺菌作用を発揮して、防腐効果・防黴効果を発揮す
ることとなる。
本発明においては、このような金属イオンを含む溶解性
ガラスを粒径が200 um以下、より好ましくは50
μ信以下の微粒子として、シート材または板材からなる
平面状部材の表面に分散させる。
分散された溶解性ガラスの粉末を確実に保持させるため
には、平面状部材の表面の状態が軟らかい時に、溶解性
ガラスの粉末をその表面に散布して埋没させる。ここで
埋没とは、通常の使用状態において散布した溶解性ガラ
スが剥離しない程度に表面に埋込まれたことを意味する
ものである。なお溶解性ガラスを散布した段階で該ガラ
スが埋没していない時は、適当な方法で押圧するか、ま
たは被散布面に固着す−る材料を吹付けるか、或いは被
散布面に固着可能な成分と混合して吹付ける等の手段に
より確実な埋没を行わせるものとする。
本発明において、以上のように溶解性ガラスを散布また
は吹付けることによって、防腐性・防黴性を与えられる
表面材質としては、塗料を塗布後の塗料表面、高温のガ
ラス表面、表面が軟らかい樹脂表面、固化する前の石膏
、粘土、珪酸カルシウムのような可塑性物の板材表面、
陶器、陶磁器に釉薬塗布後の表面が代表的なものである
が、これらに限定されるものではない。
次に本発明の好ましい実施例を示す。
(実施例) 実施例1 板状の平面状部材である石膏ボードの生産工程において
、石膏が硬化する前に、BzOs 60モル%、5iO
z30モル%、Nazo  10モル%からなるガラス
100重量部に対し、Cu 20を15重量%添加した
溶解性ガラスの20 a m以下の微粉末を石膏ボード
本体の0.01重量%相当量スプレーガンで表面に散布
した。その後、補強用シートを貼り合わせる工程で溶解
性ガラスをローラーで圧着して表面に埋没させ、乾燥等
の工程を経て石膏ボードを得た。
この石膏ボードより試験片を切取り、JIS Z 29
11に準じて表面に胞子懸濁液(第2群:ペニシリウム
・シトリナム、第4群:グラドスポリウム・クラドスポ
リオイデス)を塗布して27°Cで4週間培養した場合
の黴抵抗性の試験結果を第1表に示すが、実施例におい
ては4週間経過後も全くかびの発生は見られなかった。
なお、比較例は同重量%の溶解性ガラスを石膏ボード中
に均一に分散させた製品の場合を示すものである。
第1表 表示l:試験片面積の1/3を超える面積に育成を認め
る。
表示2:試験片面積の1/3を超えない面積に育成を認
める。
表示3:試験片面積の全面に育成を認めない。
実施例2 シート状の平面状部材である塩化ビニルのシート製造す
る工程内において、Btus 40モル%、5iO23
5モル%、Nazo  20モル%、Al1035モル
%、からなるガラス100重量部に対し、AgzOを0
.5重量部加えたガラスの10tI11以下の微粉末と
ビニル系樹脂との混合物を、塩化ビニルシート重量の約
o、oos重量%の溶解性ガラスが付着するように、シ
ート表面に吹付は接着させ、熱風で乾燥させると同時に
、再度ローラーの間を通して分散埋没させ、本発明のシ
ートを得た。
本シートの防腐・防黴性効果を確認するため、本シート
で袋を造り、その中に大腸菌の入った培養液を入れ、シ
ェイク法で菌数の減少率を求めたところ、3時間経過後
、99.5%以上の大腸菌が死滅していた。
実施例3 住宅における壁及び天井に、コンブレストエアーを使用
して、セメントを主成分とする無機塗料を塗装する時、
その表面部に銀イオンを含有する25μ−以下の粒径の
溶解性ガラスを0.5g/m”吹付けて、壁及び天井材
表面に溶解性ガラスを分散埋没させた。塗装後2月を経
過したが黴の発生は皆無であった。
(発明の効果) 本発明は以上に説明したように、シート材または板材の
ような平面状部材の表面に銀、銅の一方または双方を含
有する溶解性ガラスの粉末を分散埋没させて平面状部材
の表面の防菌成分濃度を高めたものであるから、徐々に
溶出される銀イオンや銅イオンの殺菌作用により長期間
にわたり安定した防腐・防黴効果を発揮できるものであ
る。しかもこれらの金属イオンの溶出量は自由にコント
ロールすることができるので人体に安全であり、微細な
溶解性ガラスは製品の外観に影響を及ぼさない。更に本
発明では表面の防菌成分濃度を集中的に高めたので、内
部まで均一に分散させたものよりも少量の溶解性ガラス
により十分な効果を発揮させることができる。よって本
発明は従来の問題点を一掃した防腐・防黴性を付与した
平面状部材として、産業の発展に寄与するところは極め
て大である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. シート材または板材からなる平面状部材の表面に、銀、
    銅から選ばれた少なくとも1成分を含有する溶解性ガラ
    スの粉末を単独で、あるいは他の物質と混合させた状態
    で分散埋没させ、表面の防菌成分濃度を高めたことを特
    徴とする防腐・防黴性を付与した平面状部材。
JP21191289A 1989-08-17 1989-08-17 防腐・防黴性を付与した平面状部材 Pending JPH0375142A (ja)

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JP21191289A JPH0375142A (ja) 1989-08-17 1989-08-17 防腐・防黴性を付与した平面状部材

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JP21191289A JPH0375142A (ja) 1989-08-17 1989-08-17 防腐・防黴性を付与した平面状部材

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Publication Number Publication Date
JPH0375142A true JPH0375142A (ja) 1991-03-29

Family

ID=16613716

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21191289A Pending JPH0375142A (ja) 1989-08-17 1989-08-17 防腐・防黴性を付与した平面状部材

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JP (1) JPH0375142A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6680127B2 (en) 2001-08-03 2004-01-20 Temple-Inland Forest Products, Corporation Antifungal gypsum board
WO2004038120A1 (en) * 2002-09-17 2004-05-06 Temple-Inland Forest Products Corporation Antifungal gypsum board

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61138658A (ja) * 1984-12-11 1986-06-26 Kanebo Ltd 抗菌性ポリウレタンフイルム
JPH01303150A (ja) * 1988-06-01 1989-12-07 Asahi Chem Ind Co Ltd 銅イオン及び/又は銀イオンを含む透湿性フイルム

Patent Citations (2)

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