JPH0374909B2 - - Google Patents

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JPH0374909B2
JPH0374909B2 JP60236337A JP23633785A JPH0374909B2 JP H0374909 B2 JPH0374909 B2 JP H0374909B2 JP 60236337 A JP60236337 A JP 60236337A JP 23633785 A JP23633785 A JP 23633785A JP H0374909 B2 JPH0374909 B2 JP H0374909B2
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metallic luster
layer
thin film
metal thin
film layer
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JP60236337A
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は金属光沢を有する装飾用成形物に関
し、更に詳しくは、耐候性等に優れた金属光沢を
有する装飾用成形物を提供することを目的とす
る。
(従来の技術) 従来、プラスチツクフイルムやプラスチツク成
形物の表面に金属蒸着層等の金属薄膜層を形成し
て装飾用に使用することは広く行われている。
これら金属光沢装飾用成形物の金属薄膜層は腐
食されてその金属光沢を失う場合があるため、そ
の表面に透明な保護層を設ける場合が多い。
(発明が解決しようとしている問題点) 上記の如き従来の金属光沢装飾用成形物は、そ
の表面に保護層を設けても、金属薄膜層が800〜
1000オングストローム程度の薄い層であるため、
例えば、屋外で使用されるような用途において
は、長期間、日光、雨、湿気等にさらされると、
その金属薄膜層が徐々に変質して金属光沢を失つ
たり、あるいは消失する等してその金属光沢を失
うという問題があり、長期間屋外にさらされても
金属光沢を失うことのな耐候性に優れた金属光沢
装飾用成形物が要望されている。
(問題点を解決するための手段) 本発明者は、上記の要望に応えるべく鋭意研究
の結果、従来の金属光沢装飾用成形物の製造に際
して、金属薄膜層を形成すべき合成樹脂基体中に
金属光沢顔料を包含させておくことによつて、表
面の金属薄膜層がある程度金属光沢を失つても、
見かけ上依然として優れた金属光沢を示す装飾用
成形物が得られることを知見した。
すなわち、本発明は、合成樹脂の表面に金属薄
膜層を設け、更にその上に保護層を設けてなる装
飾用成形物において、上記合成樹脂層が金属光沢
顔料を含有することを特徴とする装飾用成形物で
ある。
次に本発明を本発明の好ましい実施例を図解的
に例示する添付図面を参照して具体的に説明す
る。
第1図は本発明の基本的な装飾用成形物の断面
図を図解的に示す図であり、第2図は別の好まし
い装飾用成形物の断面図を図解的に示す図であ
る。
第1図および第2図に示す通り、本発明の装飾
用成形物は、金属薄膜層2を形成すべき合成樹脂
基体3の面が金属光沢を示す顔料、例えば金属粉
末顔料を含有することを特徴としている。
以上の如き構成を有する本発明の装飾用成形物
は、種々の方法によつて提供されるものであり、
例えば、好ましい方法としては、 (1) 合成樹脂から公知の方法で金属光沢顔料を含
有する合成樹脂成形物3を成形し、その表面に
蒸着方法、スパツター法等により金属薄膜層2
を形成し、更にその表面に透明な合成樹脂塗料
を塗布したりあるいは透明なプラスチツクフイ
ルムを積層することによつて保護層1を形成す
る方法。
(2) 透明なプラスチツクフイルム1に金属薄膜層
2を形成し、この金属薄膜層2を有するプラス
チツクフイルムを、層2を内側にして金属光沢
顔料を含有する合成樹脂成形物3に積層する方
法。
(3) 適当な支持体5に金属光沢顔料を含む合成樹
脂塗料またはペーストを塗布して金属光沢顔料
を含む層3を形成し、この上に上記(1)または(2)
の方法を施す方法等によつて得られる。
上記の如き本発明の装飾用成形物の製造に使用
する基体3の合成樹脂としては、軟質あるいは硬
質の塩化ビニル系樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル
共重合系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリエチレ
ン、ポリプロビレン等のポリオレフイン系樹脂、
ポリスチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリ
アミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂等の一般
の合成樹脂であり、それらの形状はフイルム、シ
ート、その他任意の成形体でよい。
上記の如き基体3中に包含させる金属光沢顔料
としては、アルミニウム粉、真ちゆう粉、ニツケ
ル粉、銅粉等の如き金属粉末が好ましく、基体3
中に包含させる量は、基体3の表面に金属光沢を
与える量であればよいが、基体3中に約2〜
10phr程度包含させるのが一般的である。
このような金属光沢顔料を基体3中に包含させ
る方法は、合成樹脂中に顔料や充填剤を包含させ
る従来公知の方法に準じて行うことができる。
上記の如く、金属光沢顔料を包含させた基体3
上に形成する金属薄膜層2は、アルミニウム、ニ
ツケル、クロム等の金属を従来公知の金属蒸着方
法、スパツタリング方法、イオンプレーテイング
方法等により形成されるものであり、その厚さも
従来と同様な厚さ、例えば100〜1000オングスト
ロームでよい。
また上記の如き金属薄膜層2上に形成する保護
層1は、前述の如く、塗布方法によつて形成して
もよいし、フイルムを積層して形成してもよい
し、フイルムに金属薄膜層2を形成してそのフイ
ルムを保護層1としてもよいものである。このよ
うな保護層1としては、前述の基体3に用いると
同様な合成樹脂から形成すればよく、その厚みは
特に制限されないが、一般的には約30〜100ミク
ロンの厚さが好適である。
本発明の装飾用成形物は上記の如き金属光沢顔
料を包含する基体3、金属薄膜層2および保護層
1からなる構成を基本としているが、これらの三
層構造を有する限り、例えば、保護層1と金属薄
膜層2との間(図示なし)および/または金属薄
膜層2と基体3との間に接着剤やプライマー層4
が存在してもよいのは当然である。
また本発明の装飾用成形物が全体としてフイル
ム状あるいはシート状である場合には、基体3の
面に必要に応じて接着層やプライマー層4′を介
して、任意の支持層5を設けることもできる。こ
の支持層5は、合成樹脂に限られず、紙、金属、
木材その他いかなる材料でもよいのは当然であ
る。
更に保護層1中には保護層1の透明性を害しな
い程度に染料や顔料を添加して着色してもよい。
(作用・効果) 以上の如き本発明の装飾用成形物は、長期の屋
外使用等によつて、その金属薄膜層2がある程度
消失しても、この金属薄膜層2の下地が金属光沢
を有する層であるので、外観上は依然として十分
な金属光沢を保持しており、見かけ上優れた耐候
性を示すものである。
従つて、本発明の装飾用成形物は自動車の窓枠
部分、ドア上部のサイドモール等の金属メツキ部
品の代替品あるいはその他の装飾用成形物として
有用である。
次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明
する。なお文中、部および%とあるのは特に断り
のない限り重量基準である。
実施例 1 膜厚約12ミクロンのポリエステルフイルムの一
方の面に金属蒸着方法によつてアルミニウムを約
800オングストロームの厚さに蒸着した。
一方、下記の配合物を130〜150℃の温度で2本
ロールで練肉し、0.3mmの厚さのシートに成形し
て金属光沢顔料を含有する塩化ビニル系樹脂シー
トを調製した。
塩化ビニル系樹脂(ゼオン103EP、日本ゼオ
ン製) 100部 DOP(可塑剤) 40部 スズラウレート(安定剤) 1.0部 亜鉛ステアレート(安定剤) 0.5部 カルシウムステアレート(安定剤) 0.5部 燐片状アルミニウム粉末 5部 また、上記組成物においてアルミニウム粉末が
存在しないことを除いて、上記と同様にして厚さ
0.2mmのシートを作成し、支持体とした。
上記の金属光沢顔料を含有するシートと上記の
金属光沢顔料を含有しないシートを、130〜160℃
の温度に加熱したラミネーターロールを用いて貼
合せた。この貼合せたシートの金属光沢面に下記
の組成の接着剤を約20g/m2(wet)の割合で塗
布および乾燥後、直ちに前記のアルミニウム蒸着
フイルムを金属薄膜層面を接着剤層に向けて約80
〜100℃の熱ロールで貼合し、その20〜40℃の温
度で5日間熟成し、本発明の装飾用成形物を得
た。
セイカボンドE−295(大日精化工業製、飽和ポ
リエステル樹脂系接着剤) 100部 コロネートL(日本ポリウレタン工業製、ポリ
イソシアネート) 10部 酢酸エチル 100部 実施例 2 下記の組成の印刷インキを調製し、このインキ
を実施例1の金属光沢顔料を含有しない塩化ビニ
ル系樹脂組成物から形成した厚さ約0.2mmのシー
トの片面にグラビアロールで約20g/m2(wet)
の割合で塗布および乾燥し、シート状の金属光沢
顔料層を形成した。この金属光沢を有するシート
を実施例1における金属光沢顔料を含有するシー
トの代わりに使用し、他は実施例1と同様にして
本発明の装飾用成形物を得た。
インキ組成 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合樹脂(酢酸ビニ
ル含有率15%) 8.0部 メチルメタクリレート−エチルメタクリレート
共重合樹脂(エチルメタクリレート含有率10
%) 2.0部 燐片状アルミニウム粉末 5.0部 酢酸エチル 30.0部 メチルエチルケトン 35.0部 シクロヘキサノン 10.0部 エチルセロソルブ 10.0部 比較例 実施例1において、金属光沢顔料を使用しなか
つたことを除いて他は実施例1と同様にして比較
用の装飾用成形物を調製した。
次に、実施例1、実施例2および上記の比較例
のそれぞれの装飾用成形物についてそれぞれ耐候
性試験を行つたところ、実施例1および2の本発
明の装飾用成形物はアルミニウム蒸着層の消失が
目立ず、優れた金属光沢を保持していた。一方、
比較例の装飾用成形物は部分的にアルミニウム蒸
着層が消失し、著しい金属光沢と美感が低下し
た。
尚、耐候性の試験は、サンシヤインウエザーメ
ーター(スガ試験機製)により60分間照射、12分
間照射と水スプレー、およびブラツクパネル温度
63℃±3℃を1サイクルとし、これを100サイク
ル繰返して行つた。
【図面の簡単な説明】
第1〜2図は本発明の装飾用成形物の断面図を
図解的に示す。 1;保護層、2;金属薄膜層、3;合成樹脂基
体、4,4′;接着剤層またはプライマー層、
5;支持体。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 合成樹脂の表面に金属薄膜層を設け、更にそ
    の上に保護層を設けてなる装飾用成形物におい
    て、上記合成樹脂層が金属光沢顔料を含有するこ
    とを特徴とする装飾用成形物。
JP23633785A 1985-10-24 1985-10-24 装飾用成形物 Granted JPS6297836A (ja)

Priority Applications (1)

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JP23633785A JPS6297836A (ja) 1985-10-24 1985-10-24 装飾用成形物

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JP23633785A JPS6297836A (ja) 1985-10-24 1985-10-24 装飾用成形物

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JPS6297836A JPS6297836A (ja) 1987-05-07
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