JPH0374563A - 過給式希薄燃焼ガソリン内燃機関 - Google Patents

過給式希薄燃焼ガソリン内燃機関

Info

Publication number
JPH0374563A
JPH0374563A JP1209689A JP20968989A JPH0374563A JP H0374563 A JPH0374563 A JP H0374563A JP 1209689 A JP1209689 A JP 1209689A JP 20968989 A JP20968989 A JP 20968989A JP H0374563 A JPH0374563 A JP H0374563A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
fuel
intake air
fuel ratio
intake
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1209689A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromichi Yanagihara
弘道 柳原
Shinobu Ishiyama
忍 石山
Taiichi Mori
泰一 森
Yujiro Oshima
大島 雄次郎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP1209689A priority Critical patent/JPH0374563A/ja
Publication of JPH0374563A publication Critical patent/JPH0374563A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は希薄燃焼を行う過給式内燃機関における空燃
比制御に関する。
〔従来の技術〕
実開昭64−13233号では、過給式内燃機関におい
て、インタークーラを迂回する通路吸気加熱装置を設け
、スロットル弁の開度が所定値以下のときにターボチャ
ージャからの空気を吸気加熱装置に導くものが提案され
ている。スロットル弁開度が絞られているときは吸気加
熱することにより空気密度が小さくなるため、同一トル
クを得るためスロットル弁を開ける必要がある。そのた
め、ボンピングロスが減少される。一方、スロットル弁
が全開のときはインタークーラを通すことにより空気密
度が上げられ、同じスロットル弁開度でのトルク増が得
られる。
この公知技術は、スロットル弁の全開度範囲に亙って燃
料消費率を含めた性能を向上させることができるもので
ある。ところが、通常の過給式内燃機関においては、空
燃比は理論空燃比もしくはそれよりリッチ側の空燃比で
運転されるため、燃料消費率の改善という面では不十分
である。
一方、本出願人は特願平1−156885号において、
過給機がその全過給能力を発揮する運転域において空燃
比を理論空燃比よりリーンに設定するシステムを提案し
ている。このシステムでは過給圧ば通常の過給圧より相
当大きく、過給圧力比で最低でも1.5、好ましくは2
〜2.5に設定されており、過給圧を高めることにより
空気密度が高まるため、高負荷運転時でも18〜22 
 といった希薄空燃比で安定な燃焼が可能となる。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記先願の高密度過給による内燃機関は高負荷側で希薄
燃焼をしているため、燃料消費率を著しく高めることが
できるが、反面低負荷側で安定な希薄燃焼が困難である
。それは、低負荷側では過給圧が出ないため必要な希薄
燃焼を安定に行うための密度が得られないことによる。
低負荷側で理論空燃比で運転しているため、燃料消費率
の改善には限界がある。
この考案は、高密度過給装置において低負荷側で安定な
希薄燃焼を行わせることを可能とすることを目的とする
〔課題を解決するための手段〕
この発明の過給式希薄燃焼ガソリン内燃機関は、第1図
に示すように、内燃機関に導入される空気を過給するた
めの過給手段A1機関に燃料を供給するための燃料供給
手段B1空気および燃料を混合気を形成して内燃機関の
燃焼室に供給する吸気系C1内燃機関に導入される混合
気の空燃比を高負荷域および少なくとも一部の低負荷域
において希薄側の空燃比となるように、燃料供給手段B
から供給される燃料の量を制御する燃料供給量制御手段
D、過給手段の下流に設けられる吸気加熱手段E、並び
に内燃機関の負荷に応じて、低負荷運転時において吸気
加熱手段Eを作動させ吸気加熱を行わせる吸気加熱制御
手段Fより構成される。
〔作用〕
過給手段Aはエンジンに導入される空気の過給を行う。
燃料供給手段Bは燃料をエンジンに供給する。
吸気系Cは燃料と空気とを混合し、混合気を形成する。
燃料供給量制御手段りは過給手段Aがその全過給能力を
発揮する運転域および、過給手段Aがその全能力を発揮
しない少くとも一部の運転域において希薄側の空燃比と
なるように、燃料供給手段Bから供給される燃料の量を
制御する。
吸気加熱制御手段Fは、低負荷時において吸気加熱手段
Eを作動し、低負荷時において吸気加熱を実行する。
〔実施例〕
第2図は所謂シーケンシャル型のターボチャージャ内燃
機関を概略的に示しており、この図において、10は内
燃機関の本体、11はアクセルペダル、12は吸気管、
13は吸気スロットル弁、14は排気管、15は燃料噴
射弁を示す。ターボチャージャ16.18は直列に配置
される。大容量の第1のターボチャージャ16は、吸気
管12に接続されるコンプレッサハウジング16−1と
、コンプレッサハウジング16−1内に配置されるコン
プレッサ16−2と、排気管14に接続されるタービン
ハウジング16−3と、タービンハウジング16−3内
に配置されるタービン16−4と、コンプレッサ16−
2とタービン16−4とを連結する回転軸16−5を有
している。小容量の第2のターボチャージャ18は、ス
ロットル弁13の上流で第1のターボチャージャ16の
コンプレッサ16−2の下流における吸気管12に接続
されるコンプレッサハウジング1s−tと、コンプレッ
サハウジング18−1内に配置されるコンプレッサ18
−2と、第1のターボチャージャ16のタービン16−
4の上流における排気管14に接続されるタービンハウ
ジング18−3と、タービンハウジング18−3内に配
置されるタービン18−4と、コンプレッサ18−2と
タービン18−4とを連結する回転軸18−5とを有し
ている。
この発明では特願平1−156685号と同様にガソリ
ン機関において高負荷時にリーン運転を可能とするため
、過給圧を通常のターボチャージャにより得られる値よ
り大きくしており、過給圧力比で最低で1゜5、好まし
くは2.0から2.5が得られるようにシーケンシャル
ターボチャージャシステムを構成している。
大容量の第1のターボチャージャ16のタービン16−
4を迂回して第1バイパス通路20が排気管に接続され
、第1の排気バイパス弁22がダイヤフラム式のアクチ
ュエータ24により駆動されバイパス通路20が開閉制
御される。アクチュエータ24は排気バイパス弁22に
連結されるダイヤフラム24−1とスプリング24−2
とを有し、スプリング24−2はダイヤフラム24−1
を排気バイパス弁22が閉鎖する方向に付勢する。スプ
リング24−2と反対側においてダイヤプラム室24−
3が形成され、ダイヤフラム室24−3に第1のターボ
チャージャ16のコンプレッサ16−2の下流の圧力P
iが導入され、この圧力Plがスプリング24−2の設
定に打ち勝つと、ダイヤフラム24=1はスプリング2
4−2に抗して変位し、排気バイパス弁22は開弁され
る。
小容量の第2のターボチャージャ18のタービン18−
4を迂回して第2排気バイパス通路26が排気管に接続
され、第2の排気バイパス弁28がダイヤフラム式のア
クチュエータ30により駆動されバイパス通路26が開
閉制御される。アクチュエータ30は第2排気バイパス
弁28に連結される第1ダイヤフラム30−■と、第1
ダイヤフラム30−1を付勢する第1スプリング30−
2と、第1ダイヤフラム30−1から分離されたロッド
30−3と、ロッド30−3に連結される第2ダイヤフ
ラム30−4と、第2ダイヤプラム30〜4を付勢する
第2スプリング30−5とを有し、スプリング30−2
および30−5はダイヤフラム30−1および30−4
を第2排気バイパス弁28が閉鎖する方向に付勢する。
スプリング30−2と反対側において第1ダイヤフラム
室30−6が形成され、第2ターボチヤージヤ18のコ
ンプレッサ下流の吸気管圧力P2が導入され、第2排気
バイパス弁28は開放方向に付勢される。スプリング3
0−5と反対側に第2ダイヤフラム室30−7が形成さ
れる。ダイヤプラム室30−7の圧力制御のため電磁3
方切替弁32が設けられ、この切替弁32は通電を受け
ていないときはダイヤフラム室30−7を空気フィルタ
34に連通する位置をとり、ダイヤプラム室30−7は
大気圧となり、スプリング30−2と30−5との合力
は第1ダイヤフラム室30−6の圧力P2に抗して第2
排気バイパス弁28を閉鎖付勢する。切替弁32は通電
を受けるとダイヤフラム室30−7に圧力Plを導入す
るように位置される。そのため、圧力Plも第2排気バ
イバ弁28を開放付勢するため作用し、第2排気バイバ
弁28の急速開弁を図ることができる。
小容量の第2のターボチャージャ18のコンプレッサ1
8−2を迂回して吸気バイパス通路36が吸気管に接続
され、吸気バイパス弁38はダイヤフラム式のアクチュ
エータ40により駆動され吸気バイパス通路36が開閉
制御される。アクチュエータ40は吸気バイパス弁38
に連結されるダイヤフラム40−1とスプリング40−
2とを有し、スプリング40−2はダイヤプラム40−
1を吸気バイパス弁38が閉鎖する方向に付勢する。ス
プリング40−2と反対側においてダイヤフラム室40
−3が形成される。
エンジンの高回転域ではダイヤフラム室40−3に第2
のターボチャージャ18のコンプレッサ下流の圧力P2
カへ導入され、この圧力P2がスプリング3o−2の設
定に打ち勝つと、ダイヤプラム40−1はスプリング4
0−2に抗して変位し、吸気バイパス制御弁38は開弁
される。ダイヤフラム室40−3の圧力制御のため第2
電磁3方切替弁42が設けられ、この切替弁42は通電
を受けていないときはダイヤフラム室40−3を大気に
連通ずる位置をとり、ダイヤフラム室40−3は大気圧
となり、スプリング40−2によって吸気バイパス弁3
8は閉鎖位置される。切替弁42は通電を受けるとダイ
ヤフラム室40−3に圧力P2を導入するように位置さ
れる。
吸気バイパス通路36に空冷式のインタークーラ44が
配置される。インタークーラ44は上流側タンク44−
1と、下流側タンク44−2と、タンク44−1および
44−2を接続する熱交換管44−3とを有している。
第2のターボチャージャ18のコンプレッサ18−2の
下流で、バイパス通路36との接合部における上流の吸
気管12に吸気温度制御弁46が設けられる。この吸気
温度制御弁46は吸気がインタークーラ44を通される
高負荷時は全閉され、吸気がインタークーラ44を迂回
する低負荷時は、所望の吸気加熱効果が得られるように
その開度が制御される。吸気温度制御弁46は例えばス
テップモータ等のアクチュエータ48に連結される。
制御回路50はこの発明の過給圧制御および空燃比制御
を行うもので、例えばマイクロコンピュータシステムと
して構成することができる。制御回路50に、クランク
角度センサ52、エアフローメータ54、その他のセン
サが接続される。差圧センサ56は第1のターボチャー
ジャ16のコンプレッサ下流の圧力PLと第2のターボ
チャージャ18のコンプレッサ下流の圧力P2との差圧
を検出し、PL<1’2の状態からP1=P2の状態に
なったときその出力が例えばLowから旧ghに切り替
わる。
次に制御回路50の作動を第3図および第4図のフロー
チャートによって説明すると、第3図は過給圧制御ルー
チンを概略的に示しているフローチャートである。ステ
ップ60では差圧センサ56からの信号状態によって第
1ターボチヤージヤ16の下流の、コンプレッサ下流の
圧力Plが第2ターボチヤージヤ18のコンプレッサ下
流の圧力ptに達しているか否か判別する。後述のよう
にエンジン低回転域ではPi<P2であり、ステップ6
2に進み、切替弁32がOFFされ、次にステップ64
に進み、切替弁42がOFFされる。即ち、アクチュエ
ータ30のダイヤフラム室30−3に大気圧が導入され
るため、第2排気バイパス弁28は閉鎖され、アクチュ
エータ40のダイヤフラム室40−3に大気圧が導入さ
れるため吸気バイパス制御弁38は閉鎖される。従って
、排気ガスは全量が第2ターボチヤージヤ18のタービ
ン18−4に導入され、吸気はコンプレッサ18−2よ
り制御弁46を介してエンジンに導入される。次に、ス
テップ66に進み、吸気温度制御弁46の開度■が算出
される。後述のようにこの実施例ではエンジン低負荷域
において、吸気を絞ることによりエンジンに導入される
吸入空気の温度を上げ、低負荷域における希薄燃焼を可
能としている。制御弁46の開度Vは吸入空気温度を決
定する因子であり、後述のようにエンジン回転数が小さ
いほど燃焼しにくいためリーンでの燃焼性を上げるため
吸入空気温度を上げるため太き(絞っている。即ち、制
御弁46の開度Vはエンジン低回転程小さくなる設定と
なっている。
ステップ68では開度信号Vが制御弁46のアクチュエ
ータ48に印加され、そのため制御弁46はステップ6
6で設定される開度をとることになる。従って、低回転
域では第1ターボチヤージヤからの空気はインタークー
ラ44を通過することなく制御弁46を経て絞り作用に
より加熱されてエンジンに導入される。
!’1=P2に到達した高回転域ではステップ60よリ
ステップ70に進み、切替弁32がONされ、次にステ
ップ72に進み、切替弁42はONされる。
そのため、アクチュエータ30のダイヤフラム室30−
7に過給圧P2が導入されるため、第2排気バイパス弁
28は急速開放され、アクチュエータ40のダイヤフラ
ム室40−3に過給圧P2が導入されるため吸気バイパ
ス弁38は開放される。ステップ74で吸気温度制御弁
46の開度信号V・0と設定され、アクチュエータ48
は制御弁46を全閉とする。従って、エンジン高回転域
では第1ターボチヤージヤ16からの空気は全量がイン
タークーラ44を介して冷却されてエンジンに導入され
る。
尚、第1ターボチヤージヤ16のタービン16−4を迂
回する排気バイパス通路20に設けられるバイパス弁2
2の開弁圧(スプリング24−2により決まる)は第5
図の設定圧と同様の値に設定されている。そのため、P
1=P2に到達後はアクチュエータ24はコンプレッサ
16−2の下流の圧力PLを設定圧を維持するように制
御する。
第5図はスロットル弁13が全開(WQT)時のエンジ
ン回転数(NU)に対する吸気管圧力の変化を第1段目
のターボチャージャ16のコンプレッサ16−1の下流
の圧力(Pi)と、第2段目のターボチャージャ18の
コンプレッサ下流の圧力(P2)について示している。
小容量のターボチャージャ18はそのタービン18−4
の駆動トルクが小さいため、そのコンプレッサ下流の圧
力P2はエンジン回転数NEが低いうちから立ち上がり
、一方大容量のターボチャージ−y、16はそのタービ
ン16−4の駆動トルクが大きいため、そのコンプレッ
サ下流の圧力Plは回転数NHに対する立ち上がりが緩
慢となっている。
低回転域では切替弁32はOFFであるため、アクチュ
エータ30の第2ダイヤフラム室30−7に大気圧が導
入される。Qの点は所謂インターセプト点であるが、こ
のとき圧力P2のみが開弁に寄与するので、第2排気バ
イパス弁28の開放は緩慢に行われる。インターセプト
点Qよりエンジン回転数が上昇するにつれて、大容量の
第2のターボチャージャ16のコンプレッサ下流の圧力
Plも次第に上昇する。この間の領域は過給圧力に占め
る第2ターボチヤージヤ16の寄与の割合が次第に高ま
る領域である。Rの回転数に達すると、小容量ターボチ
ャージャ18による過給圧P2と大容量ターボチャージ
ャ16による過給圧Plとが等しくなり、切替弁32は
ONされ、圧力Piが第2ダイヤフラム室30−7に導
入され、ここの圧力も第2排気パイバ弁28の開弁に寄
与し、バルブ28の開放は急速に行われる。
第6図において実線はスロットル弁全開(WOT)時に
おける回転数(NE)と負荷(L)と関係、およびこの
特性上の排気バイパス制御弁28の開き始め(Q)と、
開き終わり(R)との位置を示す。スロットル弁開度が
小さくなるにつれて、第2排気バイパス弁28の開き始
め(Q)と、開き終わり(R)との位置は高回転側に移
行し、夫々曲線q、rで示す。線qより低回転、低負荷
側の■の領域は小容量ターボチャージャ18の作動域で
あり、線qとrとの間の■の領域は小容量ターボチャー
ジャ18から大容量ターボチャージャ16への移行域で
あり、線rより高回転、高負荷側の■の領域は大容量タ
ーボチャージャ16の作動域を示す。
この発明の空燃比制御においては、高負荷域では空燃比
はベース値としてのリーン側の値に設定されるがこれは
先願である特願平1−156685号と同様に過給圧と
、排気ガス温度との兼ね合いによって適当な値に設定さ
れる。即ち、第7図はA、/F・21に固定したときの
、ターボ過給圧力Pa  (ここにPBというのはエン
ジンに導入される点での吸気管圧力という意味である。
)と、エンジントルクTe、燃料消費率SFC、排気温
度T4および排気ガス中の炭化水素成分HCの排出量と
の関係を示す。理論空燃比で燃焼する通常のターボチャ
ージャシステムでは、過給圧はせいぜい500mmHg
であるが図から分かるように過給圧をこの値を越えて高
くする程、炭化水素成分HCの排出量は減少し、安定な
燃焼を得ることができ、燃料消費率SFCはそれほど変
化しない。排気温度T、は過給圧を高くする程高くなる
が、これは過給圧との兼ね合いで空燃比を適当に希薄に
設定することにより問題とならない。即ち、理論空燃比
ベースの通常の過給システムではA/F=21程度の希
薄空燃比では混合気は安定に燃焼しないが、過給圧を通
常より大幅に高めることにより安定な燃焼を実現するこ
とができる。
第8図はエンジン回転数を一定(NH−4,60ORP
M)に維持し、かつ一定のトルクが得られるように過給
圧力P3を(イ)のように変えたときの、炭化水素IC
排出量(ロ)、排気温度T4(ハ)、燃料消費率SFC
(ニ)の変化を示す。図から分かるように過給圧の増大
と空燃比A/Fの増大とを連動することにより、炭化水
素成分HCの排出量を抑制しつつ排気温度T4を下げる
ことができ、一方燃料消費率SFCはそれほど悪化がな
い。このように、過給圧を高めることにより希薄側での
燃焼を安定にかつ排気温度を増大させることなく行うこ
とができ、燃料消費率を向上させることができる。
第4図は燃料噴射ルーチンを示すフローチャートであり
、周知のようにこのルーチンはクランク角度センサ52
からのクランク角度パルス信号によってエンジン燃料噴
射タイミング毎に実行される。ステップ76では燃料噴
射量Tauの算出が行われる。この燃料噴射量Tauは
その負荷およびエンジン回転数において設定空燃比を得
るために燃料噴射弁15から噴射される燃料の量である
。設定空燃比はリーン側の例えば21.0であるが、こ
れは第7図、第8図より過給圧P6、排気温度T4との
兼ね合いにより所期の燃料消費率SFCが得られるよう
に決められる。この発明の高密度過給内燃機関では空燃
比の設定は通常の運転域ではリーン域である。通常の状
態とは、例えば、始動時やアイドル時において空燃比を
理論空燃比もしくはそれよりリッチに設定することがで
きるという意味である。そして、この発明では過給が充
分に行われない運転域において、空燃比のリーン程度を
薄めるととにも第2ターボチヤージヤ18のコンプレッ
サ18−2の下流の吸気管を吸気温度制御弁46によっ
て絞ることによって、過給が充分片われていないため希
薄燃焼が良好に行われない運転域でもある程度のリーン
運転を可能としている。ここに過給が良好に行われない
運転域とは、例えば、過給圧が設定値(例えば過給圧力
比で2.0)の例えば60%に満たない領域として定義
することができる。例えば、第6図においてラインS(
第5図にも同様のラインが見えている。)は過給圧が目
標値に到達し、第2排気バイパス弁28が開弁を始める
ときのラインqに対して60%の過給圧を得ることがで
きるラインとすると、それより下側の領域はそれより上
側の領域より空燃比を理論空燃比よりリーン側ではある
が幾分リッチ側に修正している。ユの本来のリーン設定
より幾分リッチ側のリーン空燃比領域をリッチ化領域と
する。即ち、ステップ78ではそのときの負荷および回
転数より決まる運転状態が第6図のラインSの下側のリ
ッチ化領域に入っているか否か判別される。ラインSの
上側にあるときは空燃比をリッチ側に補正する必要がな
(以下の80および82のステップを抜ける。
リーンの程度を弱めるSより下側の領域にあるときはス
テップ80に進み負荷、回転数より空燃比補正係数KA
Fの算出が行われる。この空燃比補正係数KAFは空燃
比をステップ76で設定されるリーンの基本空燃比の設
定、例えば、A/F=21を・幾分リッチ側に修正する
補正係数である。第9図は回転数を固定した場合の負荷
(L)に対する空燃比(A/F)の変化を示しており、
Loを第6図の線Sに沿った負荷の点とするとそれより
負荷の大きい状態では空燃比は21.0に固定され、そ
れより負荷が下がるにつれて空燃比が小さくなり、最終
的にはこの回転数では18.0まで、小さくなる。
ステップ76ではステップ76で算出されるTauにス
テップ82で計算されるKAFを掛は算したものがTa
uとされる。ステップ84ではステップ82で計算され
たTauに相当する量の燃料が燃料噴射弁15から噴射
されるように周知の燃料噴射信号形成処理が実行される
第9図は回転数を固定(例えば第6図のNHO) した
とはきの負荷に対する吸気管圧力P3、エンジンに導入
される混合気の空燃比A/F 、および吸気温度Tll
の変化を示す。第6図の曲線Sはそれより回転数が低い
ときはターボチャージャが過給を充分に行わない境界線
を示すが、NE=NE11のときのL=L、のときの線
S上の負荷の値L=L、より負荷が大きい高負荷領域(
WOT)では空燃比は設定空燃比例えば21.0に制御
される。L<Loのとはきは空燃比A/Fは設定値A/
F・21.0よりリッチ側に修正される。
即ち、第4図のステップ76で算出されるA/F=21
.0とする燃料噴射量にステップ80で計算されるKA
Fが掛は算される。KAFの値は第i0図に示すように
L>L、ではKAF=1.0であるが、それより負荷が
小さくなると1.0より大きくなり、トータルとしての
空燃比はL=L、より負荷が下がると共に小る吸入空気
の温度を示す。高負荷領域では吸気バイパス弁38は開
、吸気温度制御弁46は閉で空気は全量がインタークー
ラ44を通され、エンジンに導入される吸入空気の温度
TIIは低(制御される。L<L、の低負荷領域では吸
気バイパス制御弁38は閉鎖され、一方吸気温度制御井
46の開度は負荷の減少とともに小さ(なるように制御
される(第3図ステップ66)。そのため、負荷が小さ
くなると共に絞り程度が大きくなる。吸気を絞ることに
より温度が増大し、負荷の減少と共にエンジンに導入さ
れる吸気の温度は上昇するように制御される。この発明
では過給機により過給を強力に行い高密度の混合気を得
ることにより高負荷側でリーンに係わらず安定な燃焼を
図るものである。一方、低負荷側では過給機が充分に作
動しないため狙いとする高密度が得られないため高負荷
時のよさに安定なリーン燃焼は得られない。そこで、低
負荷時に吸気を吸気温度制御弁46によって絞ることに
より吸気温度を上げて安定な燃焼を実現しようとするも
のである。即ち、第11図は吸気管圧力P、Iと失火が
起こる空燃比A/Fの下限との関係を示す。低負荷側で
は吸入空気圧力が低くなるので失火限界の空燃比は下が
り、それより希薄側では燃焼不能となる。一方、第12
図は吸気温度T、と失火限界の上限空燃比A/Fとの関
係を示し、吸気温度が上がるほど失火の上限空燃比を上
げることができる。そのため、この発明のように大きな
吸気管圧力Pを得ることができない部分負荷域において
吸気加熱を行うことによりIJ −ン空燃比において低
負荷側でも燃焼改善を図ることができる。そして、低負
荷側でもなるべく安定にかつなるべくリーン側で運転す
るために、第9図のように部分負荷(Partial)
では負荷が下がる程空燃比のリッチ側への修正を大きく
かつ吸気温度を上げる特性としている。
第13図の実施例では吸気加熱を行うため第1図の実施
例のように吸気を絞る代わりに電熱式の加熱装置80を
設けている。吸気加熱装置8oはインタークーラ44を
迂回する通路9o内にインタークーラと並列に設置され
、切替弁82はアクチュエータ84に連結され、アクチ
ュエータ84は高負荷時にはターボチャージャからの空
気をインタークーラ44に通し、低負荷時には吸気加熱
装置80に供給する。吸気加熱装置8oは例えば第14
図に示すように構成され、即ち、PTC(Posi−t
ive Temperature Coefficie
nt)特性を持つ板状のセラミックヒータ8o−1が間
隔をおいて配置され、対抗したヒータ板80−1の間に
波状のフィン8o−2が配置される。吸気はフィン80
−2の間を通過し、その通過の際にヒータ板8o−1に
よって電気的な加温を受ける。ヒータの加温特性は第9
図と同様に負荷が低い程(言い換えれば吸気圧力Pa 
=吸気密度が小さい程)温度T、が高くなるように設定
される。このため、密度が低いほど強(加熱されること
になり、空燃比がリーンでも燃焼を良好に行わせること
が可能となる。
以上め実施例では大小二つのターボチャージャを直列に
設け、エンジン回転数によって小容量ターボチャージャ
から大容量ターボチャージャに切り換える所謂シーケン
シャルターボチャージシステムへの応用を説明したが、
この発明はターボチャージャが一つのシステムでも応用
することができる。第15図はターボチャージャ16が
一つのみ設けられ、排気バイパス制御弁22はアクチュ
エータ24に連結され、ターボチャージャ16のコンプ
レッサ16−1の下流の吸気圧力がスプリング24−2
の設定に打ち勝つと第1排気バイパス弁22が開けられ
る。コンプレッサ16−2の下流にインタークーラ44
と、インタークーラを迂回する通路90が設けられ、切
替弁92はアクチュエータ94に連結され、アクチュエ
ータ94は高負荷時は吸入空気をインタークーラ44に
導くように切替弁92を位置させ、低負荷時は切替弁9
2をバイパス通路90を通過させるように位置する。低
負荷時にはインタークーラ44を通らないため吸入空気
温度は高められ、吸気加熱と同等の効果が得られ、低負
荷時のリーンでの燃焼性を改善することができる。適当
な絞り効果による吸気加熱効果を得るため固定絞り96
が設けられる。即ち、この実施例では第1実施例のよう
な開度可変の絞り弁、第2実施例のようなヒータ装置の
代わりに単純な絞りにより適当な昇温を行うものである
〔発明の効果〕
高過給を行うことにより吸気密度を上げて希薄燃焼を実
現する内燃機関において、過給機の作動が不十分なため
吸入空気が低密度となる低負荷運転時に吸気加熱を行う
ことにより、希薄運転が可能な領域を高負荷域だけでな
く低負荷域にも拡大することができ、燃料消費率の一層
の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の構成を示す図。 第2図は第1実施例におけるシステム全体概略図。 第3図は過給圧制御の大体の流れを説明するフローチャ
ート。 第4図は燃料噴射制御の大体の流れを説明するフローチ
ャート。 第5図はスロットル弁高開度域(WOT)における大小
のターボチャージャの下流の圧力Pi、 P2のエンジ
ン回転数に対する変化を示すグラフ。 第6図はエンジン回転数と負荷とに対するターボチャー
ジャの各作動域を示す。 第7図は空燃比を固定したときの過給圧力に対するトル
ク、燃料消費率、排気温度、炭化水素排出量の変化を示
す図。 第8図はエンジン回転数を固定したときの空燃比に対す
る過給圧力、炭化水素排出量、排気温度、燃料消費率の
変化を示す図。 第9図はエンジン回転数を固定したときの吸気管圧力、
空燃比、吸入空気温度の設定を示すグラフO 第10図はエンジン回転数を固定したときの負荷と空燃
比補正係数との関係を示すグラフ。 第11図は吸気管圧力と失火限界の空燃比との関係を示
すグラフ。 第12図は吸入空気温度と失火限界の空燃比との関係を
示すグラフ。 第13図は第2実施例におけるシステム全体概略図。 第14図は第13図における吸気加熱装置の概略構成を
示す斜視図。 第15図はシングルターボへの応用を示す第3実施例に
おけるシステム全体概略図。 10・・・エンジン本体、11・・・アクセルペダル、
12・・・吸気管、13・・・スロットル弁、14・・
・排気管、 16・・・第1(大容量)ターボチャージャ、工8・・
・第2(小容量)ターボチャージャ、20・・・第1排
気バイパス通路、 22・・・第1排気バイパス弁、 24・・・アクチュエータ、 26・・・第2排気バイパス通路、 28・・・第2排気バイパス弁、 30・・・アクチュエータ、32・・・電磁3方切替弁
、36・・ご吸気バイパス通路、38・・・吸気バイパ
ス弁、40・・・アクチュエータ、44・・・インター
クーラ46・・・吸気温度制御弁、50・・・制御回路

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 以下の構成要素を備える希薄燃焼ガソリン内燃機関、 内燃機関に導入される空気を過給するための過給手段、 機関に燃料を供給するための燃料供給手段、空気および
    燃料の混合気を形成して内燃機関の燃焼室に供給する吸
    気系、 内燃機関に導入される混合気の空燃比を高負荷域、およ
    び低負荷域の少くとも一部の運転域において希薄側の空
    燃比となるように、燃料供給手段から供給される燃料の
    量を制御する燃料供給量制御手段、 過給手段の下流に設けられる吸気加熱手段、並びに、 低負荷運転域において吸気加熱手段を作動させ吸気加熱
    を行わせる吸気加熱制御手段。
JP1209689A 1989-08-15 1989-08-15 過給式希薄燃焼ガソリン内燃機関 Pending JPH0374563A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1209689A JPH0374563A (ja) 1989-08-15 1989-08-15 過給式希薄燃焼ガソリン内燃機関

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1209689A JPH0374563A (ja) 1989-08-15 1989-08-15 過給式希薄燃焼ガソリン内燃機関

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0374563A true JPH0374563A (ja) 1991-03-29

Family

ID=16576999

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1209689A Pending JPH0374563A (ja) 1989-08-15 1989-08-15 過給式希薄燃焼ガソリン内燃機関

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0374563A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001054501A (ja) * 1999-08-18 2001-02-27 Fuji Photo Optical Co Ltd 内視鏡のアングル操作ワイヤの案内装置
EP1224383B1 (en) * 1999-10-25 2005-10-12 Volvo Personvagnar AB Method of reducing emissions in the exhaust gases of an internal combustion engine
WO2020122107A1 (ja) * 2018-12-12 2020-06-18 いすゞ自動車株式会社 内燃機関システム、車両および燃料供給方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001054501A (ja) * 1999-08-18 2001-02-27 Fuji Photo Optical Co Ltd 内視鏡のアングル操作ワイヤの案内装置
EP1224383B1 (en) * 1999-10-25 2005-10-12 Volvo Personvagnar AB Method of reducing emissions in the exhaust gases of an internal combustion engine
WO2020122107A1 (ja) * 2018-12-12 2020-06-18 いすゞ自動車株式会社 内燃機関システム、車両および燃料供給方法
CN113167171A (zh) * 2018-12-12 2021-07-23 五十铃自动车株式会社 内燃机系统、车辆和燃料供给方法
CN113167171B (zh) * 2018-12-12 2023-02-17 五十铃自动车株式会社 内燃机系统、车辆和燃料供给方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9909490B2 (en) Methods and systems for boost control
JP2579936B2 (ja) 過給機付エンジンの空燃比制御装置
EP2325463B1 (en) Internal combustion engine and internal combustion engine control method
JP3298358B2 (ja) ディーゼルエンジンにおける圧縮端温度制御方法および制御装置
JP4013290B2 (ja) ターボ過給機付直噴式エンジンの排気還流制御装置
KR100962160B1 (ko) 과급압 제어
JPH0323327A (ja) 過給式ガソリン内燃機関
JP4048656B2 (ja) エンジンの過給圧制御装置
JPH0374563A (ja) 過給式希薄燃焼ガソリン内燃機関
JPH09151805A (ja) ディーゼルエンジンのegr装置
JPH10176556A (ja) 定置型内燃機関の出力又は回転数制御方法
JP2000205055A (ja) タ―ボ過給機付エンジンの制御装置
JPS61277818A (ja) 多段式タ−ボ過給エンジン
JPH09287505A (ja) 内燃機関の過給圧制御装置
JP2797646B2 (ja) 過給希薄内燃機関の排気ガス再循環装置
JP3361156B2 (ja) エンジンの燃料噴射制御装置
JPH03202636A (ja) ターボ過給機付エンジン
JP2000282880A (ja) ガソリンエンジン
JP2019173578A (ja) エンジン制御装置
JP6579151B2 (ja) エンジンの排気浄化装置
JP2009002278A (ja) 過給機を有する内燃機関の制御装置
JP4325517B2 (ja) 内燃機関における燃料噴射制御方法
JPH0441957A (ja) 過給希薄燃焼ガソリン内燃機関の空燃比制御装置
JPH10288043A (ja) ターボチャージャ及び排気再循環装置を備える内燃機関
JP6824572B2 (ja) 内燃機関の制御装置