JPH0374442A

JPH0374442A - 合成木材用素材

Info

Publication number: JPH0374442A
Application number: JP1209424A
Authority: JP
Inventors: Kazuhiko Okada; 和彦岡田; Kiminobu Okada; 岡田　公伸
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1989-08-11
Filing date: 1989-08-11
Publication date: 1991-03-29

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は建材、家具等に使用する実用価値の高い合成木
材用素材に関するものである。

（従来の技術と問題点）従来においても籾殻又は木粉等を主成分とする合成木材
用素材に関して多くの発明がなされ公開されている。

これらはいずれも、木材が、適当な機械的強度、収縮性
、弾性、熱伝導性、耐候性、切削加工性、釘の打ち抜き
性、耐寒性、耐熱性、接着性及び外観の美しさと感触等
に優れるが、燃焼性に欠点があるとともに、天然物であ
るため、その成長に長年月を要するだけでなく、伐採か
ら商品化するまでの費用が嵩み高価となる欠点を有する
のでこれらの欠点を解消し、木材以上の諸性質を有する
木材代用品を安価に提供することを目的とするものであ
る。

しかし従来の合成木材は、未だこれらの諸性質と、吸音
性、難燃性、成形性、硬度等において満足できるもので
はなかった。

そこで本発明者は、脂肪族炭化水素又は熱分解してガス
を発生する化合物を発泡剤としてスチロール樹脂に混入
した発泡性ビーズに、乾燥により含有水分量を少なくし
たセルロース粉末と可塑剤とを加えて混合した成形用混
合物を、所定温度下において押出成形より所望形状に形
成したことを特徴とする合成木材用素材を発明し、特願
昭６３−１８３９５９号として特許出願した（以下山開
発明という）。

ところがこの出願発明は、従来の籾殻又は木粉等を主成
分とする合成木材用素材に比較すると、格段に優れた合
成木材用素材であるが、比較的高価な発泡性ビーズを多
量に使用したものであるため、経済性において問題があ
るでけでなく、ガスが抜は易くなって製品の安定性を悪
くし木目が粗くなる欠点があった。

本発明の目的とするところは、前記木材が宥する優れた
諸性質を具備するとともに、建材、家具等として木材以
上に要求される機械的強度２弾性、熱伝導性、耐候性、
切削加工性、釘の打ち抜き性、耐寒性、耐熱性、接着性
等に優れた諸性質を具備し、且つ木目の細かい合成木材
用素材を安価に提供することにある。

（問題点を解決するための手段）本発明は、成形性と機械的特性に優れたスチロール樹脂
と弾性に優れたスチロール樹脂にＡＢＳ樹脂と発泡助剤
とを混合した主原料に、脂肪族炭化水素又は熱分解して
ガスを発生する化合物を発泡剤としてスチロール樹脂に
混入した発泡性ビーズ及び乾燥により含有水分量を少な
くしたセルロース粉末と必要に応じて可塑剤、セメント
、石膏、ひる石等の無機物若しくは難燃剤の一方または
両方を加えて混合してなる成形用混合物を、所定温度下
において押出成形により所望形状に形成したことを特徴
とする合成木材用素材を要旨としている。

尚、必要に応じてとは、より以上に難燃性を具備させる
か、使用する可塑剤が難燃性を具備しない場合をいう。

（発明の作用効果）上記した本発明に係る合成木材用素材は、まず混合機に
成形性と機械的特性に優れたスチロール樹脂と弾性に優
れたスチロール樹脂にＡＢＳ樹脂と発泡助剤の所定量を
投入混合して主原料を製造し５この主原料と発泡性ビー
ズを混合機に投入しこれに必要に応じて適量の可塑剤を
添加して約３０分間撹拌した後、前記発泡性ビーズに対
し所定量のセルロース粉末と必要に応じて加える難燃剤
と無機物を投入して約３０分間撹拌混合し、この混合材
料を押出成形機のホッパー口に供給して、約１６０℃前
後の温度条件下において所定形状の発泡合成木材素材を
押出成形することにより製作する。

成形性と機械的特性に優れたスチロール樹脂と弾性に優
れたスチロール樹脂にＡＢＳ樹脂と発泡助材とを混合し
た主原料に、脂肪族炭化水素又は熱分解してガスを発生
する化合物を発泡剤として混入した発泡性ビーズの粒度
と所定粒度のセルロース粉末とを混線し押出成形により
一体に結合した結果、高価な発泡性ビーズの使用量を削
減してコストの低減を図ることができるとともに、発泡
助剤の混合により１発泡を抑制して木目を細かくするこ
とができる上に、セルロース粉末が有する木材代用品的
諸性質を確保することができる。

また主原料の成形性、機械的特性、弾性、加工性、接着
加工性、塗装性等及び経済性が発揮され、さらにセルロ
ース粉末相互の結合が発泡性ビーズによって、従来の合
成木材素材の欠点であるセルロース粉末相互の結合力の
弱さや、これによって生じる結合力の経時的低下、圧縮
復元性による保形性の低下及び燃焼性、表面粗性等が解
消され、耐熱、耐寒性、耐候性に優れ、また摩耗熱、熱
伝導率が低く、伸縮、曲がり、ねじれ、反り等の歪みが
少なくて寸法精度の高い安定性の良い合成木材用素材が
得られる。

さらに本発明の合成木材用素材は、難燃性を有し、さら
に発泡助剤と発泡性ビーズに混入された発泡剤の作用に
より適度の発泡性が発揮され、適度の弾性と優れた機械
的強度を確保による釘の引き抜き強度保持力と切削加工
性に優れたものとすることができ、軽量で木材に似た表
面と感触及び良好な表面平滑性が得られるだけでなく、
水性接着剤による接着や水性ペイントによる塗装も容易
にできるものとなる。

以上のように本発明の合成木材用素材によれば、木材が
墳する優れた諸性質を具備するとともに、建材、家具等
として木材以上に要求される機械的強度、弾性、熱伝導
性、耐候性、ｖ１削加工性。

釘の打ち抜き性、耐寒性、耐熱性、接着性、吸音性、難
燃性、成形性、硬度、塗装性、寸法安定性、木目の細か
さ等の優れた諸性質を具備するために、窓枠、額縁、ド
ア枠、市水、廻り縁、天井材、壁材、床材１手摺、棚板
、箱物、家具角材、異形型材等各種の広い用途に合成木
材用素材として使用できる。

尚、本発明における脂肪族炭化水素とはペンタン、ブタ
ン、プロパン等であり、熱分解してガスを発生する化合
物は、アゾジカルボン酸アミド、ジニトロソペンタメチ
レンテトラミン等であり、またセルロース粉末とは、籾
殻粉末、木粉、木材チップ、樹皮ぐず、砂糖黍の搾りか
す等をいう。

また本発明においては、セルロース粉末として５０メツ
シユ以下のものを使用すると、表面が粗くもろくなり、
１００メツシュ以上のものを使用すると表面は平滑とな
るが硬くなり、加工性や釘の打ち込み等を悪くするから
、木材代用品としては不適当なものとなる。

さらに発泡性ビーズの粒度とセルロース粉末の粒度は同
等程度のものを使用すると混合性が良好となり表面粗度
の適当なものが得られる。

（実　施　例）次に本発明の詳細な説明する。

実施例１スチロール樹脂「エスチレン（新日鉄化学■登録商標）
ＧＰ　　Ｇ−２０Ｊ　　　　１２５ｋｇスチロール樹脂
「エスチレン（新日鉄化学■登録商標）ＨＩ　　Ｈ−６
０Ｊ　　　　１５０ｋｇＡＢＳ樹脂「エスチレン（新日
鉄化学■！ｌ録商標）ＡＢＳ　　３００Ｊ　　　　　　
　２５ｋｇ発泡助剤　　　　　　　　　　　　　２・５
ｋｇ発泡助剤内訳酒石酸　　　　　　　　　　　８００ｇ重炭酸ンーダ　
　　　　　　　８００ｇ有機発泡剤（ＡＺＳ）　　　　
　　８００ｇジンクステアレート　　　　　　３００ｇ
可塑剤ＣＤ０Ｆ）　　　　　　　　４ＱＯｇを混合した
主原料１．８ｋｇに、スチロール樹脂にプロパンガスを混入した約２１鴎程度
の粒度の発泡性ビーズ　　３００８スミセルコＡタイプ
（１００メツシユ超・・住金物産■登録商！ｌりを約１
００℃で約３時間以上乾燥して水分を２〜３％以下とし
た約１００メツシユの籾殻粉末　　　　　３００ｇ難燃
剤（ファイヤーガード・・帝大化成■登録商標）　　　
　　　　　　　　　　　　８０ＪＥを加えて約３０分間
撹拌し均一に混練した後、この主原料と発泡性ビーズ、
籾殻、難燃剤の混合物を押出機のホッパーへ投入し、約
１６０℃前後程度の温度条件下において押出成形により
所定サイズのテストピースＡを作成した。

実施例２実施例１において発泡性ビーズ３５０ｇに、スミセルフ
Ａタイプ（１００メツシユ超・・住金物産■登録商標）
　ｔ２０ｇとスミセルコＢタイプ（５０〜１００メツシ
ユ・・住金物産■登録商標）２４０ｓの籾殻粉末を使用
してテストピースＢを作成した。

実施例３実施例１において発泡性ビーズ４００息に、スミセルフ
Ａタイプ（１００メツシユ超・・住金物産■登録商標）
　２００ｇとスミセルコＢタイプ（５０〜１０Ｇメツシ
ユ・働住金物産■登録商標）２００ｇの籾殻粉末を使用
してテストピースＣを作成した。

実施例４実施例１において魅燃性可塑剤（りん酸エステル系可塑
剤・・ＲＥＯＦＯ３・・味の素■商標）　８０ｇを難燃
剤として使用してテストピースＤを作成した。

実施例５実施例１において無機物のセメン）　４０ｇとファイヤ
ーガード（帝人化虞■登録商標）４０ｇとを混合してテ
ストピースＥを作成した。

実施例６実施例１において石膏７０８を混合してテストピースＦ
を作成した。

実施例７実施例１において主原料を。

スチロール樹脂「エスチレン（新日鉄化学■登録商標）
ＧＰ　　Ｇ−２０Ｊ　　　　３００ｋｇ発泡助剤　　　
　　　　　　　　　２．５ｋｇ発泡助剤内訳酒石酸　　　　　　　　　６００８重炭酸ソーダ　　　　　　　８００ｇ有機発泡剤（ＡＺＳ）　　　　６００ｇジンクステアレ
ート　　　　３００ｇ可塑剤（ＤＯＰ）　　　　　　４００ｉとしたテストピ
ースＧを作成した。

実施例８実施例１において主原料を、スチロール樹脂「エスチレン（新日鉄化学■登録商標）
ＨＩ　　Ｈ−６０Ｊ　　　　３００ｋｇ発泡助剤　　　
　　　　　　　　　２．５ｋ。

発泡助剤内訳酒石酸　　　　　　　　　８００ｇ重炭酸ンーダ　　　　　　　８００１肴橡発泡剤（ＡＺＳ）　　　　８００ｇジンクステアレ
ート３００ｇ可塑剤（ＤＯＰ）　　　　　　４００ｇとしたテストピ
ースＨを作成した。

実施例９実施例１において主原料を、ＡＢＳ！＃脂「エスチレン（新日鉄化学■登録商標）Ａ
ＢＳ　　３００Ｊ　　　　　　３００ｋｇ発泡助削　　
助剤　　　　　　　　２．５ｋｇ発泡助剤内訳酒石酸　　　　　　　　　　８００ＪＥ重炭酸ソーダ　
　　　　　　６００ｇ有機発泡剤（ＡＺＳ）　　　　８００ｇジンクステアレ
ート　　　　３００ｇ可塑剤ＣＤ　ＯＦ　）　　　　　　４００ｇとしたテス
トピースＩを作成した。

以上Ａ乃至Ｉのテストピースについて、機械的強度、弾
性、熱伝導性、耐候性、切削加工性、釘の打ち抜き性、
耐寒性、耐熱性、接着性の試験を実施して木材（ラワン
材）と比較した結果、Ａ〜Ｆについては同等若しくはそ
れ以上の物性が確認されたが、Ｇについては表面が硬く
なり切削加工性において満足すべきものは得られず、Ｈ
については表面が柔らかくてキズが付き易く１寸法績度
も悪いものであり、またＩについては成形性と寸法精度
が悪いものであって、実用性に欠けるものであった。

向上記実施例では、スチロール樹脂にプロパンガスを混
入したものと籾殻粉末を使用した場合であるが、ペンタ
ン、ブタン等の脂肪族炭化水素やアゾジカルボン酸アミ
ド、ジニトロソペンタメチレンテトラミン等が熱分解し
てガスを発生する化合物と木粉、木材チップ、ｍ皮のい
ずれかを組み合わせた場合は木質の樹脂分を取り除けば
、同等の作用効果が達成されるものであり、本発明の範
囲に含まれるものである。

Claims

【特許請求の範囲】１、成形性と機械的特性に優れたスチロール樹脂と、弾
性に優れたスチロール樹脂にＡＢＳ樹脂と発泡助剤とを
混合してなる主原料に、脂肪族炭化水素又は熱分解して
ガスを発生する化合物を発泡剤としてスチロール樹脂に
混入した発泡性ビーズ及び乾燥により含有水分量を少な
くしたセルロース粉末を加えて混合した成形用混合物を
、所定温度下において押出成形により所望形状に形成し
たことを特徴とする合成木材用素材。２、発泡助剤が、酒石酸、重炭酸ソーダ、有機発泡剤、
ジンクステアレート、可塑剤の混合物である請求項１記
載の合成木材用素材。３、セメント、石膏、ひる石等の無機物若しくは難燃剤
の一方若しくは両方を混合した請求項１、２記載の合成
木材用素材。４、セルロース粉末が籾殻である請求項１、２、３記載
の合成木材用素材