JPH07268119A - 低カロリー及び釘打ち可能な発泡ポリスチレンシート - Google Patents

低カロリー及び釘打ち可能な発泡ポリスチレンシート

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JPH07268119A
JPH07268119A JP8721394A JP8721394A JPH07268119A JP H07268119 A JPH07268119 A JP H07268119A JP 8721394 A JP8721394 A JP 8721394A JP 8721394 A JP8721394 A JP 8721394A JP H07268119 A JPH07268119 A JP H07268119A
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JP
Japan
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expanded polystyrene
sheet
polystyrene sheet
wood
wood powder
Prior art date
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Pending
Application number
JP8721394A
Other languages
English (en)
Inventor
Takesuke Miura
健佑 三浦
Chikafusa Oraku
親房 大楽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dainichi Puraboode Kk
SANAI KASEI SHOJI KK
Original Assignee
Dainichi Puraboode Kk
SANAI KASEI SHOJI KK
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Publication date
Application filed by Dainichi Puraboode Kk, SANAI KASEI SHOJI KK filed Critical Dainichi Puraboode Kk
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Pending legal-status Critical Current

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  • Rigid Containers With Two Or More Constituent Elements (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 木材板材の代用として充分な機能を有すると
共に、焼却時に低カロリーで焼却炉を損傷しない発泡ポ
リスチレンシートを提供すること。 【構成】 発泡剤を含浸したポリスチレンビーズと木粉
とを溶融混練押出してシート状に成形してなる発泡ポリ
スチレンシートにおいて、上記木粉が40〜150メッ
シュの粒径を有することを特徴とする低カロリー、印刷
可能な優れた表面平滑性及び釘打ち可能な発泡ポリスチ
レンシート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発泡ポリスチレンシー
トに関し、更に詳しくは木材板材の代用として充分な機
能を有すると共に、焼却時に低カロリーで焼却炉を損傷
しない発泡ポリスチレンシートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、発泡ポリスチレンシートは、ポリ
スリレンビーズにブタン、ペンタンガス等を含浸させ、
これを押出機により加熱溶融混練して、ダイスより吐出
させ、吐出時の圧力開放によって発泡させ、この発泡体
を一対のロール間で押し潰しで平板状にされ、続いて所
望の形状に裁断されて作製されている。
【0003】このシート化に際しては発泡剤の使用量及
び成形時の押出条件を種々変化させることによって、十
数倍程度までの発泡度の各種の発泡ポリスチレンシート
が生産されている。これらの発泡ポリスチレンシートは
各種容器の材料や断熱材等として広く使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとしている問題点】上記従来の発泡
ポリスチレンシートは、軽量であること、安価であるこ
と、耐水性があること、腐蝕しないこと、衛生的である
こと等の多くの利点があり、例えば、食品容器や魚類の
運搬容器等の材料として広く使用されているが、従来の
木材の様に釘打ちによって各部材を結合させることが困
難(釘打ち自体は容易であるが、釘が抜け易く結合強度
が出ないこと)である為、容器にする為には溶着方法や
接着剤が必要であるという問題があり、箱の如き簡便な
容器にすることが経済的に困難である。従って、簡便な
箱の作製については依然として木材が大量に使用され
て、地球環境の悪化の一因となっている。
【0005】又、従来の発泡ポリスチレンシートからな
る製品が、廃棄された場合に生物分解性がない為、環境
保全の為に焼却炉で焼却されているが、焼却時に燃焼熱
が非常に高く、焼却炉の耐用寿命を短縮させるという問
題がある。以上の如き問題を解決する方法として、発泡
ポリスチレンシート中に炭酸カルシウム等の無機の充填
剤を大量に混入する方法が知られているが、この場合に
は燃焼時のカロリーは低下するものの、燃焼後の灰分が
多く、灰分の処理が問題となると共に、前記の様に釘留
めが困難であり、又、生物分解性は期待されない。
【0006】更に発泡ポリスチレンシートに有機物であ
る鋸くずを混合する方法が考えられているが、この場合
には、ポリスチレンビースの発泡成形時に発泡剤である
ガスが揮散し、得られるシートの表面状態が印刷が出来
ない程度にまで荒れると共に充分な発泡度を有する製品
が得られないという問題がある。従って、本発明の目的
は、木材板材の代用として充分な機能を有すると共に、
焼却時に低カロリーで焼却炉を損傷しない発泡ポリスチ
レンシートを提供することである。
【0007】
【問題点を解決する為の手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。即ち、本発明は、発泡剤を含浸し
たポリスチレンビーズと木粉とを溶融混練押出してシー
ト状に成形してなる発泡ポリスチレンシートにおいて、
上記木粉が40〜150メッシュの粒径を有することを
特徴とする低カロリー、印刷可能な優れた表面平滑性及
び釘打ち可能な発泡ポリスチレンシートである。
【0008】
【作用】本発明者の詳細な研究によれば、発泡ポリスチ
レンシートの成形時に微細な木粉を、該木粉の表面が溶
融したポリスチレンによって充分に濡れる割合で添加混
合して成形することにより、発泡成形時に発泡剤である
ガスの漏れがなく、表面が荒れることなく、表面が印刷
が可能な程度に充分な平滑性と発泡度の発泡ポリスチレ
ンシートが得られることを見出した。
【0009】更に木粉の添加量を適正な量にすることに
より、釘打ちした場合にも木材と同様に打ち込まれた釘
をシートが強固に捕らえ、釘による板材の強固な結合が
可能になることを見出した。更に木粉を混入した発泡ポ
リスチレンシートは、その燃焼熱が20〜40%程度低
下し、廃棄焼却時において焼却炉を損傷しないことも見
出された。更に、木粉の存在によって微生物による分解
がある程度可能となり、環境汚染が軽減されることも見
出された。
【0010】
【好ましい実施態様】次に好ましい実施態様を挙げて本
発明を更に詳しく説明する。本発明で使用する発泡用ポ
リスチレンビーズは、ポリスチレンビーズにブタン、ペ
ンタンガス等を含浸させたものであり、このもの自体は
周知であり、例えば、商品名トーポレックス(三井東圧
化学製)等、種々の商品名で各種の発泡グレードのもの
が市場から容易に入手して本発明で使用することが出来
る。
【0011】本発明で使用する木粉は、乾燥状態におい
て40メッシュパス〜150メッシュオン、更に好まし
くは80メッシュパス〜120メッシュオンの微粉であ
ることが必要である。粒径が40メッシュより大きい
と、発泡ポリスチレンシートの発泡成形時に発泡剤のガ
ス漏れが発生し、表面平滑で且つ発泡度の高い発泡ポリ
スチレンシートが得られない。一方、150メッシュを
越える微細な木粉は製造及び取り扱いが困難であるばか
りでなく、表面平滑性及び発泡度に優れた発泡ポリスチ
レンシートは得られるものの、釘を止める力が低下し釘
による強固な結合が得られない。
【0012】以上の如き木粉は、鋸くず等の木粉や木片
を通常の粉砕機、例えば、日立造船製のクラッシャー等
により粉砕することによって容易に得られる。上記木粉
の使用量は、発泡ポリスチレンシートに要求される発泡
度によって変化し、一概には規程されないが、一般的に
はポリスチレンビーズ100重量部当たり10〜100
重量部であるが、更に具体的には100メッシュパスの
木粉を使用し、発泡倍率が約2〜3倍(低発泡)が要求
される場合には、ポリスチレン100重量部当たり約3
0〜100重量部の木粉を使用することが好ましく、一
方、発泡倍率が約3〜10倍(高発泡)の場合には約5
〜30重量部の木粉を使用することが好ましい。
【0013】又、100メッシュオン以上の木粉を使用
し、発泡倍率が約2〜3倍(低発泡)が要求される場合
には、ポリスチレン100重量部当たり約40〜100
重量部の木粉を使用することが好ましく、一方、発泡倍
率が約3〜10倍(高発泡)の場合には約10〜30重
量部の木粉を使用することが好ましい。
【0014】上記の発泡ポリスチレンビーズ及び木粉を
使用して本発明の発泡ポリスチレンシートを製造する方
法自体は従来公知の方法でよく、特に限定されない。例
えば、発泡ポリスチレンビーズと木粉を所望の比率で、
ヘンシェルミキサー等で軽く混合してビーズの表面に木
粉を付着させ、これを押出機のフィーダーに連続的に供
給し、押出機内の温度を約90〜250℃に調整して、
ダイスから連続的に押出し、押出しと同時に発泡が始ま
るので、押出量を要求されるシートの厚みに適合させる
様に調整し、その後表面が適当な温度に冷却した時点で
一対のロール間で押し潰して一体化させることによって
得られる。
【0015】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説
明する。尚、文中部又は%とあるのは特に断りのない限
り重量基準である。 実施例1 発泡ポリスチレンビーズ(商品名トーポレックス、三井
東圧化学製)100部に80メッシュオン・120メッ
シュパスの桐材の木粉30部を、ヘンシェルミキサー等
で軽く混合してビーズの表面に木粉を付着させ、これを
押出機のフィーダーに連続的に供給し、押出機内の温度
を約90〜250℃の調整して、ダイスから連続的に押
出し、表面が固まった時点で一対の鏡面ロール(クリア
ランス12mmm)で押し潰し、表面平滑で木材と同様
な外観で、発泡度が平均で3倍である本発明の発泡ポリ
スチレンシートを得た。
【0016】これを幅50mm長さ250mmの多数の
板状に裁断して、4枚の板の端部を夫々1寸釘で止め
て、正方形の箱の枠を形成し、次いで底部に250mm
×250mmの上記の発泡ポリスチレンシートを裁断し
た底板を同様に釘止めして箱を作製した。この箱の強度
は高く、釘は容易には抜けず、天然木材からなる箱と同
様の強度を有していた。又、上記板材の燃焼熱は約7,
880Kcalであった。
【0017】実施例2〜6及び比較例1 実施例1における木粉に代えて下記表1の木粉を使用
し、他は実施例1と同様にして本発明の発泡ポリスチレ
ンシートを作製した。これらの発泡ポリスチレンシート
の物性は下記表1の通りであった。
【0018】
【表1】
【0019】
【発明の効果】以上の如き本発明によれば、木材板材の
代用として充分な機能を有し、表面に印刷が可能な表面
平滑性を有すると共に、焼却時に低カロリーで焼却炉を
損傷しない発泡ポリスチレンシートが容易に提供され
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡剤を含浸したポリスチレンビーズと
    木粉とを溶融混練押出してシート状に成形してなる発泡
    ポリスチレンシートにおいて、上記木粉が40〜150
    メッシュの粒径を有することを特徴とする低カロリー、
    印刷可能な優れた表面平滑性及び釘打ち可能な発泡ポリ
    スチレンシート。
  2. 【請求項2】 木粉の含有量が、ポリスチレンビーズ1
    00重量部当たり10〜100重量部である請求項1に
    記載の発泡ポリスチレンシート。
  3. 【請求項3】 発泡倍率が2〜10倍であるである請求
    項1に記載の発泡ポリスチレンシート。
JP8721394A 1994-04-04 1994-04-04 低カロリー及び釘打ち可能な発泡ポリスチレンシート Pending JPH07268119A (ja)

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JP8721394A JPH07268119A (ja) 1994-04-04 1994-04-04 低カロリー及び釘打ち可能な発泡ポリスチレンシート

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JP8721394A JPH07268119A (ja) 1994-04-04 1994-04-04 低カロリー及び釘打ち可能な発泡ポリスチレンシート

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JP8721394A Pending JPH07268119A (ja) 1994-04-04 1994-04-04 低カロリー及び釘打ち可能な発泡ポリスチレンシート

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102020862A (zh) * 2011-01-07 2011-04-20 福建农林大学 一种轻质木塑复合材料及其制造方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5827726A (ja) * 1981-08-10 1983-02-18 Japan Synthetic Rubber Co Ltd ゴム変性スチレン系樹脂発泡組成物
JPH0374442A (ja) * 1989-08-11 1991-03-29 Kazuhiko Okada 合成木材用素材

Patent Citations (2)

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