JPH0782581A - 廃材を用いた固形燃料 - Google Patents
廃材を用いた固形燃料Info
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- JPH0782581A JPH0782581A JP24977393A JP24977393A JPH0782581A JP H0782581 A JPH0782581 A JP H0782581A JP 24977393 A JP24977393 A JP 24977393A JP 24977393 A JP24977393 A JP 24977393A JP H0782581 A JPH0782581 A JP H0782581A
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E50/00—Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
- Y02E50/30—Fuel from waste, e.g. synthetic alcohol or diesel
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- Solid Fuels And Fuel-Associated Substances (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、古紙又は木質系廃材と廃プラスチ
ックス等の廃材を固形燃料として有効に利用する、廃材
を用いた固形燃料を提供することを目的とする。 【構成】 本発明の廃材を用いた固形燃料は、古紙と廃
プラスチックスの廃材を必須成分とすることを特徴とす
る。
ックス等の廃材を固形燃料として有効に利用する、廃材
を用いた固形燃料を提供することを目的とする。 【構成】 本発明の廃材を用いた固形燃料は、古紙と廃
プラスチックスの廃材を必須成分とすることを特徴とす
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、古紙又は木質系廃材と
廃プラスチックス等の廃材を有効に利用した廃材を用い
た固形燃料に関するものである。
廃プラスチックス等の廃材を有効に利用した廃材を用い
た固形燃料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】古紙又は木質系廃材や廃プラスチックス
等の廃材は、生活廃棄物、特に大都市における生活廃棄
物や産業廃棄物として大量に廃棄されている。
等の廃材は、生活廃棄物、特に大都市における生活廃棄
物や産業廃棄物として大量に廃棄されている。
【0003】この古紙としては古新聞やチラシ、ダンボ
ール屑更に各種包装材の他、各種産業で発生する事務用
の廃紙等が挙げられる。
ール屑更に各種包装材の他、各種産業で発生する事務用
の廃紙等が挙げられる。
【0004】又、廃プラスチックスとしては一般家庭で
生じる食品容器や包装材、産業用の保護フィルムやシー
ト、農業用のフィルムやシート、各種産業用の包装材等
が挙げられる。
生じる食品容器や包装材、産業用の保護フィルムやシー
ト、農業用のフィルムやシート、各種産業用の包装材等
が挙げられる。
【0005】これらの古紙又は木質系廃材や廃プラスチ
ックス等の廃材は、生活様式の変化や中身の保護、取扱
の便利性、販売の促進又は美的外観の向上等、文化水準
の向上に伴って多様化し、しかも大量化に廃棄物されて
いる。これらの廃材は使用後に燃焼されたり、埋め立て
地に埋設されていた。
ックス等の廃材は、生活様式の変化や中身の保護、取扱
の便利性、販売の促進又は美的外観の向上等、文化水準
の向上に伴って多様化し、しかも大量化に廃棄物されて
いる。これらの廃材は使用後に燃焼されたり、埋め立て
地に埋設されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな廃材のうち古紙を燃焼させる場合、石油等の液体燃
料や天然ガス等の気体燃料を使用するために、これらの
貴重な燃料を大量に消費するので極めて不経済であっ
た。
うな廃材のうち古紙を燃焼させる場合、石油等の液体燃
料や天然ガス等の気体燃料を使用するために、これらの
貴重な燃料を大量に消費するので極めて不経済であっ
た。
【0007】又、廃プラスチックの場合に廃材はそのま
ま焼却すると発熱量が大きくかつ急速に燃えるので焼却
炉を傷めることが多く、焼却炉の寿命を著しく縮める
上、燃焼の際に黒煙を大量に発生するので環境汚染問題
が生じるので、特殊な焼却炉が必要になる。
ま焼却すると発熱量が大きくかつ急速に燃えるので焼却
炉を傷めることが多く、焼却炉の寿命を著しく縮める
上、燃焼の際に黒煙を大量に発生するので環境汚染問題
が生じるので、特殊な焼却炉が必要になる。
【0008】特に、この廃プラスチックスのうち、塩化
ビニルが、食品包装材、農業用の資材、商業用包装材又
は工業用包装材等として大量に用いられているが、これ
を燃焼させると、この燃焼時の熱分解によって有害なガ
ス、例えば塩素ガスや塩化水素ガスなどの酸性ガス(腐
食性ガス)が発生し、この酸性ガス(腐食性ガス)が周辺
の建造物や農作物に重大な悪影響を与える。
ビニルが、食品包装材、農業用の資材、商業用包装材又
は工業用包装材等として大量に用いられているが、これ
を燃焼させると、この燃焼時の熱分解によって有害なガ
ス、例えば塩素ガスや塩化水素ガスなどの酸性ガス(腐
食性ガス)が発生し、この酸性ガス(腐食性ガス)が周辺
の建造物や農作物に重大な悪影響を与える。
【0009】従って、これら廃材の焼却炉を設ける場
合、地域住民の猛反発を受けるので、大都市或いはその
近郊に焼却設備を設置することが至極困難であり、この
ためこれら大都市圏から離れたところになる結果、これ
らの廃材を大都市圏から輸送コストが嵩むなどの課題が
ある。
合、地域住民の猛反発を受けるので、大都市或いはその
近郊に焼却設備を設置することが至極困難であり、この
ためこれら大都市圏から離れたところになる結果、これ
らの廃材を大都市圏から輸送コストが嵩むなどの課題が
ある。
【0010】更に、紙やプラスチックスは貴重な資源で
製造されており、これをそのまま焼却したり、埋め立て
地に埋没することは極めて無駄なことであり、最近、こ
れらの廃材を再生利用する試みがなされている。
製造されており、これをそのまま焼却したり、埋め立て
地に埋没することは極めて無駄なことであり、最近、こ
れらの廃材を再生利用する試みがなされている。
【0011】本発明は、上記技術的課題に鑑み完成され
たものであって、古紙又は木質系廃材と廃プラスチック
ス等の廃材を固形燃料として有効に利用する、廃材を用
いた固形燃料を提供することを目的とする。
たものであって、古紙又は木質系廃材と廃プラスチック
ス等の廃材を固形燃料として有効に利用する、廃材を用
いた固形燃料を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、古紙と廃プラスチックスの廃材を必須成
分とする廃材を特徴とするものである。
成するために、古紙と廃プラスチックスの廃材を必須成
分とする廃材を特徴とするものである。
【0013】本発明において、古紙としては古新聞やチ
ラシ、ダンボール屑更に各種包装用紙材の他、各種産業
で発生する事務用の廃紙、その他、包装材や保護用紙の
廃材等が挙げられる。
ラシ、ダンボール屑更に各種包装用紙材の他、各種産業
で発生する事務用の廃紙、その他、包装材や保護用紙の
廃材等が挙げられる。
【0014】又、廃プラスチックスとしては一般家庭で
生じる食品容器や包装材、産業用の保護フィルムやシー
ト、農業用のフィルムやシート、各種産業用の包装材等
が挙げられるのであり、具体的には、例えばポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン又
はポリエステル等の熱可塑性樹脂、エポキシ樹脂、不飽
和ポリエステル樹脂又はフェノール樹脂等の熱硬化性樹
脂等が挙げられる。
生じる食品容器や包装材、産業用の保護フィルムやシー
ト、農業用のフィルムやシート、各種産業用の包装材等
が挙げられるのであり、具体的には、例えばポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン又
はポリエステル等の熱可塑性樹脂、エポキシ樹脂、不飽
和ポリエステル樹脂又はフェノール樹脂等の熱硬化性樹
脂等が挙げられる。
【0015】この古紙や廃プラスチックスは、粉砕、破
砕、切断、引き裂きなどの手段によって、適当な大きさ
又は形状に切断または粉砕されるが、この大きさとして
は10mm以下、好ましくは5mm以下、更に1mm以
下とするのが望ましく、又、その形状は特に限定される
ものではないが分散性を良好にするために球状に近い状
態にするのが望ましい。
砕、切断、引き裂きなどの手段によって、適当な大きさ
又は形状に切断または粉砕されるが、この大きさとして
は10mm以下、好ましくは5mm以下、更に1mm以
下とするのが望ましく、又、その形状は特に限定される
ものではないが分散性を良好にするために球状に近い状
態にするのが望ましい。
【0016】この場合、プラスチックスは微細で、しか
も球状に近いもの程、古紙との均一な混合が一層容易に
なり、この混合物を、射出成形機、一軸押出成形機、二
軸押出成形機、圧縮成形機などを使用して、連続的に成
形して、棒状の圧縮成形体を形成すると同時に、その棒
状の圧縮成形体を適当な長さに連続的に裁断して、柱状
に成形したり、球状や楕円球状の固形燃料を製造するこ
とができる。
も球状に近いもの程、古紙との均一な混合が一層容易に
なり、この混合物を、射出成形機、一軸押出成形機、二
軸押出成形機、圧縮成形機などを使用して、連続的に成
形して、棒状の圧縮成形体を形成すると同時に、その棒
状の圧縮成形体を適当な長さに連続的に裁断して、柱状
に成形したり、球状や楕円球状の固形燃料を製造するこ
とができる。
【0017】本発明において、古紙と廃プラスチックス
との配合割合が古紙100重量部に対し、廃プラスチッ
クス15〜200重量部であるものが望ましく、廃プラ
スチックスの配合割合が、15重量部未満になると、廃
プラスチックスがバインダーとしての役割を充分に果た
すことができないので、所定形状の固形燃料を再現性良
く製造できない場合があり、又、所要の熱量が得られな
いことがあるので望ましくなく、一方、200重量部を
超えると熱量が高すぎたり、黒煙が発生し、取扱性が悪
くなる場合があるので望ましくなく、これらの観点よ
り、廃プラスチックスの配合割合が25〜100重量部
とするのが望ましい。
との配合割合が古紙100重量部に対し、廃プラスチッ
クス15〜200重量部であるものが望ましく、廃プラ
スチックスの配合割合が、15重量部未満になると、廃
プラスチックスがバインダーとしての役割を充分に果た
すことができないので、所定形状の固形燃料を再現性良
く製造できない場合があり、又、所要の熱量が得られな
いことがあるので望ましくなく、一方、200重量部を
超えると熱量が高すぎたり、黒煙が発生し、取扱性が悪
くなる場合があるので望ましくなく、これらの観点よ
り、廃プラスチックスの配合割合が25〜100重量部
とするのが望ましい。
【0018】本発明の固形燃料はその形状が特に限定さ
れるものではないが、取扱性や燃焼時間更に着火性等の
観点より、一般に、径が5〜100mm、特に15〜80
mm程度であり、又、長さが5〜200mm、特に20〜1
50mmである円柱状又は角柱状の成形体、または、最大
径が5〜200mm、15〜100mm程度の球状、楕円球
状の成形体が望ましい。
れるものではないが、取扱性や燃焼時間更に着火性等の
観点より、一般に、径が5〜100mm、特に15〜80
mm程度であり、又、長さが5〜200mm、特に20〜1
50mmである円柱状又は角柱状の成形体、または、最大
径が5〜200mm、15〜100mm程度の球状、楕円球
状の成形体が望ましい。
【0019】この成形温度は、廃プラスチックスの軟化
点以上、特に融点以上で行われるが、一般に、50〜2
70℃、特に100〜250℃程度の温度で行われるの
であり、成形の際、廃プラスチックスの流動性又は成形
性がよくなり、また、得られた固形燃料の圧壊強度が高
くなるので望ましい。
点以上、特に融点以上で行われるが、一般に、50〜2
70℃、特に100〜250℃程度の温度で行われるの
であり、成形の際、廃プラスチックスの流動性又は成形
性がよくなり、また、得られた固形燃料の圧壊強度が高
くなるので望ましい。
【0020】又、本発明においては、上述の各固形燃料
において、古紙に代えて、木質系廃材が配合されている
ものも有益である。
において、古紙に代えて、木質系廃材が配合されている
ものも有益である。
【0021】更に、本発明においては、上述の各固形燃
料に、更に木質系廃材等の農林廃棄物、古タイヤ等のゴ
ム類、炭素成分又は灰分から選ばれた少なくとも1種の
増量用廃材が配合されていても良いのである。
料に、更に木質系廃材等の農林廃棄物、古タイヤ等のゴ
ム類、炭素成分又は灰分から選ばれた少なくとも1種の
増量用廃材が配合されていても良いのである。
【0022】本発明において、増量用廃材としては単に
増量剤として用いられるだけでなく、発熱量調節剤とし
ての機能を発現するもの、結合剤としての機能を発現す
るもの、等が挙げられる。
増量剤として用いられるだけでなく、発熱量調節剤とし
ての機能を発現するもの、結合剤としての機能を発現す
るもの、等が挙げられる。
【0023】この木質系廃材等の農林廃棄物としては木
材の加工や建造物の取り壊し等によって発生する木材を
主とする廃材であれば特に限定されるものではないが、
具体的には、例えば杉や桧等の木材の樹皮やおが屑更に
切り屑、又は木廃材等の建築廃材の粉末やチップ等が挙
げられる。
材の加工や建造物の取り壊し等によって発生する木材を
主とする廃材であれば特に限定されるものではないが、
具体的には、例えば杉や桧等の木材の樹皮やおが屑更に
切り屑、又は木廃材等の建築廃材の粉末やチップ等が挙
げられる。
【0024】上記炭素成分としては木炭クズや石炭クズ
等が挙げられるのであり、また灰分としては製鉄所や各
事業所で発生する石炭等の燃焼残滓が挙げられるのであ
り、これらは発熱量の調節剤として用いられる。
等が挙げられるのであり、また灰分としては製鉄所や各
事業所で発生する石炭等の燃焼残滓が挙げられるのであ
り、これらは発熱量の調節剤として用いられる。
【0025】尚、本発明においては、所望により、食品
クズ、食用廃油又は工場廃油等の増量用廃材を配合して
も良いのである。
クズ、食用廃油又は工場廃油等の増量用廃材を配合して
も良いのである。
【0026】食品クズとしては食品分野で発生する廃材
であれば特に限定されるものではないが、具体的には、
例えば味噌や醤油等の食品分野で発生する食品カス、み
かんやりんご等の果実加工分野で発生する果実カス、廃
野菜等の乾燥物等が挙げられる。
であれば特に限定されるものではないが、具体的には、
例えば味噌や醤油等の食品分野で発生する食品カス、み
かんやりんご等の果実加工分野で発生する果実カス、廃
野菜等の乾燥物等が挙げられる。
【0027】食用廃油とは一般家庭や飲食街で排出され
る食用油のカスだけでなく、食用油の製造業で発生する
食用油のカス等が挙げられる。
る食用油のカスだけでなく、食用油の製造業で発生する
食用油のカス等が挙げられる。
【0028】工場廃油としては工場等で廃棄される廃潤
滑油や廃切削油などの機械廃油の他、化学工場や塗装事
業所などで発生する廃アルコール、廃アセトン等の廃ケ
トン類、廃ベンゼン、廃トルエン、廃スチレン又は廃フ
ェノールなどの廃溶剤などが挙げられる。
滑油や廃切削油などの機械廃油の他、化学工場や塗装事
業所などで発生する廃アルコール、廃アセトン等の廃ケ
トン類、廃ベンゼン、廃トルエン、廃スチレン又は廃フ
ェノールなどの廃溶剤などが挙げられる。
【0029】本発明において、上記増量用廃材の配合割
合は固形燃料全体の5〜50重量%とするのが望まし
く、この配合割合が、5重量%未満では配合する意味が
なく、一方、50重量%を超えると発熱量の調整が困難
になったり、保形性が悪くなったり、更に着火性が悪化
する虞れがあるので望ましくない。
合は固形燃料全体の5〜50重量%とするのが望まし
く、この配合割合が、5重量%未満では配合する意味が
なく、一方、50重量%を超えると発熱量の調整が困難
になったり、保形性が悪くなったり、更に着火性が悪化
する虞れがあるので望ましくない。
【0030】本発明においては、特に、上述の各廃材を
用いた固形燃料に、燃焼促進剤が配合されているもの
が、着火性が著しく向上するので望ましい。
用いた固形燃料に、燃焼促進剤が配合されているもの
が、着火性が著しく向上するので望ましい。
【0031】この燃焼促進剤としては、塩素酸カリウ
ム、二酸化マンガン、酸化鉄、酸化コバルト、酸化ニッ
ケル、酸化ケイ素、酸化アルミニウム又は酸化マグネシ
ウム或いはこれらの複合酸化物から選ばれた少なくとも
一種が挙げられる。
ム、二酸化マンガン、酸化鉄、酸化コバルト、酸化ニッ
ケル、酸化ケイ素、酸化アルミニウム又は酸化マグネシ
ウム或いはこれらの複合酸化物から選ばれた少なくとも
一種が挙げられる。
【0032】この燃焼促進剤には、塩素酸カリウム、二
酸化マンガン、酸化コバルト又は酸化ニッケルのよう
に、燃焼によって分解し、酸素を放出するもの、或いは
酸化鉄、酸化ケイ素、酸化アルミニウム又は酸化マグネ
シウム或いはこれらの複合酸化物のように、主として触
媒としての機能を発現するもの、等が挙げられる。
酸化マンガン、酸化コバルト又は酸化ニッケルのよう
に、燃焼によって分解し、酸素を放出するもの、或いは
酸化鉄、酸化ケイ素、酸化アルミニウム又は酸化マグネ
シウム或いはこれらの複合酸化物のように、主として触
媒としての機能を発現するもの、等が挙げられる。
【0033】本発明において、上記燃焼促進剤の配合割
合は全体の1〜15重量%とするのが望ましく、この配
合割合が、1重量%未満では配合する意味がなく、一
方、15重量%を超えると、意味がないだけでなく、発
熱量が低下するので望ましくない。
合は全体の1〜15重量%とするのが望ましく、この配
合割合が、1重量%未満では配合する意味がなく、一
方、15重量%を超えると、意味がないだけでなく、発
熱量が低下するので望ましくない。
【0034】特に、本発明においては、上述の各廃材を
用いた固形燃料を200〜300℃の範囲、望ましく
は、230〜270℃で熱処理してなるものが望まし
い。
用いた固形燃料を200〜300℃の範囲、望ましく
は、230〜270℃で熱処理してなるものが望まし
い。
【0035】即ち、廃プラスチックスの中には、大量の
塩化ビニルが混在しているが、この塩化ビニルが熱分解
すると、有害なガス、例えば塩素ガスや塩化水素ガスな
どの酸性ガス(腐食性ガス)が発生し、この酸性ガス(腐
食性ガス)が取扱者に刺激臭に起因する不快感を与えた
り、鍋や釜を腐食するなどの重大な悪影響を与える。
塩化ビニルが混在しているが、この塩化ビニルが熱分解
すると、有害なガス、例えば塩素ガスや塩化水素ガスな
どの酸性ガス(腐食性ガス)が発生し、この酸性ガス(腐
食性ガス)が取扱者に刺激臭に起因する不快感を与えた
り、鍋や釜を腐食するなどの重大な悪影響を与える。
【0036】従って、このように、上述の各廃材を用い
た固形燃料を熱処理することによって、予め、塩化ビニ
ルを熱分解し、一般家庭や飲食店更に種々のレストラ
ン、焼肉店等、室外での料理用燃料等、室内・室外料理
の他、農産分野におけるビニルハウス用ボイラーの燃料
や各種事業所のボイラー用の燃料、更にストーブの燃料
等、種々の燃料として用いることができる。
た固形燃料を熱処理することによって、予め、塩化ビニ
ルを熱分解し、一般家庭や飲食店更に種々のレストラ
ン、焼肉店等、室外での料理用燃料等、室内・室外料理
の他、農産分野におけるビニルハウス用ボイラーの燃料
や各種事業所のボイラー用の燃料、更にストーブの燃料
等、種々の燃料として用いることができる。
【0037】ところで、このように上述の各廃材を用い
た固形燃料を熱処理すると、塩素ガスや塩化水素ガスな
どの酸性ガス(腐食性ガス)が発生したり、二酸化硫黄な
どの酸性ガス(腐食性ガス)が発生するので、これらの酸
性ガス(腐食性ガス)が周辺の建造物や農作物に重大な悪
影響を与える。
た固形燃料を熱処理すると、塩素ガスや塩化水素ガスな
どの酸性ガス(腐食性ガス)が発生したり、二酸化硫黄な
どの酸性ガス(腐食性ガス)が発生するので、これらの酸
性ガス(腐食性ガス)が周辺の建造物や農作物に重大な悪
影響を与える。
【0038】従って、上述の各廃材を用いた固形燃料を
大量に熱処理する場合には、公知の排煙脱酸装置や排煙
脱硫装置を設けて酸性ガス(腐食性ガス)を除去する必要
が有る。
大量に熱処理する場合には、公知の排煙脱酸装置や排煙
脱硫装置を設けて酸性ガス(腐食性ガス)を除去する必要
が有る。
【0039】又、本発明においては、上述の塩化ビニル
製フィルムやシートのほか、ゴム類が混入することが有
るが、塩化ビニルの場合にはその燃焼の際に熱分解によ
って塩素ガスや塩化水素ガスなどの酸性ガス(腐食性ガ
ス)が発生するのであり、又、ゴム類の場合にはその燃
焼の際に硫黄の酸化反応によって二酸化硫黄などの酸性
ガス(腐食性ガス)が発生し、いずれの場合も、この酸性
ガス(腐食性ガス)が取扱者に刺激臭に起因する不快感を
与えたり、鍋や釜を腐食するなどの重大な悪影響を与え
る。
製フィルムやシートのほか、ゴム類が混入することが有
るが、塩化ビニルの場合にはその燃焼の際に熱分解によ
って塩素ガスや塩化水素ガスなどの酸性ガス(腐食性ガ
ス)が発生するのであり、又、ゴム類の場合にはその燃
焼の際に硫黄の酸化反応によって二酸化硫黄などの酸性
ガス(腐食性ガス)が発生し、いずれの場合も、この酸性
ガス(腐食性ガス)が取扱者に刺激臭に起因する不快感を
与えたり、鍋や釜を腐食するなどの重大な悪影響を与え
る。
【0040】この場合、上述のように、予め、熱処理を
行うことによって酸性ガス(腐食性ガス)を除去できる
が、この際、排煙脱酸装置や排煙脱硫装置を設けて酸性
ガス(腐食性ガス)を除去する必要が有るが、これでは熱
処理装置が複雑になり、大型化して設備費が嵩む。
行うことによって酸性ガス(腐食性ガス)を除去できる
が、この際、排煙脱酸装置や排煙脱硫装置を設けて酸性
ガス(腐食性ガス)を除去する必要が有るが、これでは熱
処理装置が複雑になり、大型化して設備費が嵩む。
【0041】そこで、本発明においては、上述の各廃材
を用いた固形燃料に、酸吸収剤が配合されている廃材を
用いた固形燃料が最も望ましい。
を用いた固形燃料に、酸吸収剤が配合されている廃材を
用いた固形燃料が最も望ましい。
【0042】即ち、この酸吸収剤は熱分解によって発生
した塩素ガスや塩化水素ガス更に二酸化硫黄などの酸性
ガス(腐食性ガス)と化学的に反応し、その放散を防ぐの
である。
した塩素ガスや塩化水素ガス更に二酸化硫黄などの酸性
ガス(腐食性ガス)と化学的に反応し、その放散を防ぐの
である。
【0043】この酸吸収剤の具体的な代表例としては、
アルカリ金属の酸化物、水酸化物、炭酸塩又は重炭酸
塩、アルカリ土金属の酸化物、水酸化物、炭酸塩又は重
炭酸塩、亜鉛、マンガン又は錫の酸化物、水酸化物、炭
酸塩又は重炭酸塩、エポキシ樹脂、塩基性マグネシウ
ム、アルミニウム・ハイドロオキシ・カーボネート・ハ
イドレート、ステアリン酸塩又はt−ブチルフェノール
の金属錯体類から選ばれた少なくとも一種が挙げられ
る。
アルカリ金属の酸化物、水酸化物、炭酸塩又は重炭酸
塩、アルカリ土金属の酸化物、水酸化物、炭酸塩又は重
炭酸塩、亜鉛、マンガン又は錫の酸化物、水酸化物、炭
酸塩又は重炭酸塩、エポキシ樹脂、塩基性マグネシウ
ム、アルミニウム・ハイドロオキシ・カーボネート・ハ
イドレート、ステアリン酸塩又はt−ブチルフェノール
の金属錯体類から選ばれた少なくとも一種が挙げられ
る。
【0044】そして、これらの酸吸収剤は、塩素ガスや
塩化水素ガス更に二酸化硫黄などの酸性ガス(腐食性ガ
ス)と化学的に反応し、塩化物や亜硫酸塩さらにスルホ
ン化物等になるのである。
塩化水素ガス更に二酸化硫黄などの酸性ガス(腐食性ガ
ス)と化学的に反応し、塩化物や亜硫酸塩さらにスルホ
ン化物等になるのである。
【0045】本発明において、この酸吸収剤の配合割合
は全体の0.5〜15重量%とするのが望ましく、この
配合割合が、0.5重量%未満では酸性ガス(腐食性ガ
ス)の吸収が不充分になって取扱者に刺激臭に起因する
不快感を与えたり、鍋や釜を腐食するなどの重大な悪影
響を与える虞れがあり、一方、15重量%を超えると発
熱量が低下したり、保形性が悪くなったり、更に着火性
が悪化する虞れがあるので望ましくないのであり、従っ
て、これらの観点より、特に2〜10重量%とするのが
望ましい。
は全体の0.5〜15重量%とするのが望ましく、この
配合割合が、0.5重量%未満では酸性ガス(腐食性ガ
ス)の吸収が不充分になって取扱者に刺激臭に起因する
不快感を与えたり、鍋や釜を腐食するなどの重大な悪影
響を与える虞れがあり、一方、15重量%を超えると発
熱量が低下したり、保形性が悪くなったり、更に着火性
が悪化する虞れがあるので望ましくないのであり、従っ
て、これらの観点より、特に2〜10重量%とするのが
望ましい。
【0046】
【作用】本発明は、上記構成を有し、古紙と廃プラスチ
ックスの廃材を必須成分とするものであり、これらの廃
材を、単に燃焼したり、埋め立て地に埋設するものでは
なく、有益な固形燃料として再利用できる作用を有す
る。
ックスの廃材を必須成分とするものであり、これらの廃
材を、単に燃焼したり、埋め立て地に埋設するものでは
なく、有益な固形燃料として再利用できる作用を有す
る。
【0047】この場合、古紙に代えて、木質系廃材が配
合されていることにより、単に木質系廃材を廃棄処理し
たり、埋め立て地に埋設するものではなく、有益な固形
燃料として再利用できる作用を有する。
合されていることにより、単に木質系廃材を廃棄処理し
たり、埋め立て地に埋設するものではなく、有益な固形
燃料として再利用できる作用を有する。
【0048】又、本発明においては、上述の固形燃料
に、更に木質系廃材等の農林廃棄物、古タイヤ等のゴム
類、食品クズ、食用廃油、工場廃油、炭素成分又は灰分
から選ばれた少なくとも1種の増量用廃材が配合されて
いることにより、これらが、単に増量剤として用いられ
るだけでなく、発熱量調節剤として作用したり、結合剤
としての作用を発現するのである。
に、更に木質系廃材等の農林廃棄物、古タイヤ等のゴム
類、食品クズ、食用廃油、工場廃油、炭素成分又は灰分
から選ばれた少なくとも1種の増量用廃材が配合されて
いることにより、これらが、単に増量剤として用いられ
るだけでなく、発熱量調節剤として作用したり、結合剤
としての作用を発現するのである。
【0049】本発明においては、特に、上述の各廃材を
用いた固形燃料に、燃焼促進剤が配合されているもの
が、着火性が著しく向上する作用を有するのである。
用いた固形燃料に、燃焼促進剤が配合されているもの
が、着火性が著しく向上する作用を有するのである。
【0050】更に、本発明においては、上述の各廃材を
用いた固形燃料を200〜300℃の範囲、望ましく
は、230〜270℃で熱処理してなるものが、予め、
塩化ビニルを熱分解し、塩素ガスや塩化水素ガスなどの
酸性ガス(腐食性ガス)が発生なくなる作用を有するので
ある。
用いた固形燃料を200〜300℃の範囲、望ましく
は、230〜270℃で熱処理してなるものが、予め、
塩化ビニルを熱分解し、塩素ガスや塩化水素ガスなどの
酸性ガス(腐食性ガス)が発生なくなる作用を有するので
ある。
【0051】特に、本発明においては、上述の各廃材を
用いた固形燃料に、酸吸収剤が配合されていると、この
酸吸収剤は熱分解によって発生した塩素ガスや塩化水素
ガス更に二酸化硫黄などの酸性ガス(腐食性ガス)と化学
的に反応し、その放散を防ぐ作用を有するのである。
用いた固形燃料に、酸吸収剤が配合されていると、この
酸吸収剤は熱分解によって発生した塩素ガスや塩化水素
ガス更に二酸化硫黄などの酸性ガス(腐食性ガス)と化学
的に反応し、その放散を防ぐ作用を有するのである。
【0052】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。
るが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0053】実施例1 古新聞やダンボール屑更に各種包装用紙廃材からなる古
紙70重量%と、ポリスチレン30重量部、ポリエチレ
ン40重量部、ポリエチレンテレフタレート15重量部
及びポリ塩化ビニル15重量部からなる廃プラスチック
ス30重量%を乾燥、破砕し、この混合物を孔径2mm
の篩でふるって2mm以下のものを採取した。
紙70重量%と、ポリスチレン30重量部、ポリエチレ
ン40重量部、ポリエチレンテレフタレート15重量部
及びポリ塩化ビニル15重量部からなる廃プラスチック
ス30重量%を乾燥、破砕し、この混合物を孔径2mm
の篩でふるって2mm以下のものを採取した。
【0054】次いで、この混合物を、射出成形機を用
い、成形温度200℃で、直径45mmの棒状に成形し
た成形体を長さ50mmに裁断して、柱状の固形燃料を
得た。
い、成形温度200℃で、直径45mmの棒状に成形し
た成形体を長さ50mmに裁断して、柱状の固形燃料を
得た。
【0055】この固形燃料は着火性が良好であり、発熱
量は約6000cal/1kgであり、燃焼時間は65
分であった。尚、この燃焼の際に、塩素系の刺激臭が認
められた。
量は約6000cal/1kgであり、燃焼時間は65
分であった。尚、この燃焼の際に、塩素系の刺激臭が認
められた。
【0056】実施例2 実施例1で得られた固形燃料を温度250℃で90分間
熱処理を行って脱塩素した固形燃料を得た。
熱処理を行って脱塩素した固形燃料を得た。
【0057】この固形燃料は着火性が良好であり、この
燃焼の際に、塩素系の刺激臭は全く認められなかった。
燃焼の際に、塩素系の刺激臭は全く認められなかった。
【0058】実施例3 古新聞やダンボール屑更に各種包装用紙廃材からなる古
紙60重量%と、ポリスチレン30重量部、ポリエチレ
ン40重量部、ポリエチレンテレフタレート15重量部
及びポリ塩化ビニル15重量部からなる廃プラスチック
ス30重量%と、桧のおが屑10重量%からなる混合物
を、乾燥、破砕した後、これを孔径2mmの篩でふるっ
て2mm以下のものを採取した。
紙60重量%と、ポリスチレン30重量部、ポリエチレ
ン40重量部、ポリエチレンテレフタレート15重量部
及びポリ塩化ビニル15重量部からなる廃プラスチック
ス30重量%と、桧のおが屑10重量%からなる混合物
を、乾燥、破砕した後、これを孔径2mmの篩でふるっ
て2mm以下のものを採取した。
【0059】次いで、この混合物を、射出成形機を用
い、成形温度200℃で、直径45mmの棒状に成形し
た成形体を長さ50mmに裁断して、柱状の固形燃料を
得た。
い、成形温度200℃で、直径45mmの棒状に成形し
た成形体を長さ50mmに裁断して、柱状の固形燃料を
得た。
【0060】この固形燃料は着火性が良好であり、発熱
量は約5500cal/1kgであり、燃焼時間は50
分であった。尚、この燃焼の際に、塩素系の刺激臭が認
められた。
量は約5500cal/1kgであり、燃焼時間は50
分であった。尚、この燃焼の際に、塩素系の刺激臭が認
められた。
【0061】実施例4 実施例3で得られた固形燃料を温度250℃で90分間
熱処理を行って脱塩素した固形燃料を得た。
熱処理を行って脱塩素した固形燃料を得た。
【0062】この固形燃料は着火性が良好であり、この
燃焼の際に、塩素系の刺激臭は全く認められなかった。
燃焼の際に、塩素系の刺激臭は全く認められなかった。
【0063】実施例5 古新聞やダンボール屑更に各種包装用紙廃材からなる古
紙55重量%と、ポリスチレン30重量部、ポリエチレ
ン40重量部、ポリエチレンテレフタレート15重量部
及びポリ塩化ビニル15重量部からなる廃プラスチック
ス30重量%と、桧のおが屑10重量%、塩素酸カリウ
ム3重量%及び二酸化マンガン2重量%からなる混合物
を、乾燥、破砕した後、これを孔径2mmの篩でふるっ
て2mm以下のものを採取した。
紙55重量%と、ポリスチレン30重量部、ポリエチレ
ン40重量部、ポリエチレンテレフタレート15重量部
及びポリ塩化ビニル15重量部からなる廃プラスチック
ス30重量%と、桧のおが屑10重量%、塩素酸カリウ
ム3重量%及び二酸化マンガン2重量%からなる混合物
を、乾燥、破砕した後、これを孔径2mmの篩でふるっ
て2mm以下のものを採取した。
【0064】次いで、この混合物を、射出成形機を用
い、成形温度200℃で、直径45mmの棒状に成形し
た成形体を長さ50mmに裁断して、柱状の固形燃料を
得た。
い、成形温度200℃で、直径45mmの棒状に成形し
た成形体を長さ50mmに裁断して、柱状の固形燃料を
得た。
【0065】この固形燃料は着火性が一層良好であり、
発熱量は約5300cal/1kgであり、燃焼時間は
40分であった。尚、この燃焼の際に、塩素系の刺激臭
が認められた。
発熱量は約5300cal/1kgであり、燃焼時間は
40分であった。尚、この燃焼の際に、塩素系の刺激臭
が認められた。
【0066】実施例6 古新聞やダンボール屑更に各種包装用紙廃材からなる古
紙55重量%と、ポリスチレン30重量部、ポリエチレ
ン40重量部、ポリエチレンテレフタレート15重量部
及びポリ塩化ビニル15重量部からなる廃プラスチック
ス30重量%と、桧のおが屑10重量%、水酸化マグネ
シウム3重量%及び塩基性マグネシウム2重量%からな
る混合物を、乾燥、破砕した後、これを孔径2mmの篩
でふるって2mm以下のものを採取した。
紙55重量%と、ポリスチレン30重量部、ポリエチレ
ン40重量部、ポリエチレンテレフタレート15重量部
及びポリ塩化ビニル15重量部からなる廃プラスチック
ス30重量%と、桧のおが屑10重量%、水酸化マグネ
シウム3重量%及び塩基性マグネシウム2重量%からな
る混合物を、乾燥、破砕した後、これを孔径2mmの篩
でふるって2mm以下のものを採取した。
【0067】次いで、この混合物を、射出成形機を用
い、成形温度200℃で、直径45mmの棒状に成形し
た成形体を長さ50mmに裁断して、柱状の固形燃料を
得た。
い、成形温度200℃で、直径45mmの棒状に成形し
た成形体を長さ50mmに裁断して、柱状の固形燃料を
得た。
【0068】この固形燃料は着火性が良好であり、発熱
量は約5300cal/1kgであり、燃焼時間は35
分であった。尚、この燃焼の際に、塩素系の刺激臭は全
く認められなかった。
量は約5300cal/1kgであり、燃焼時間は35
分であった。尚、この燃焼の際に、塩素系の刺激臭は全
く認められなかった。
【0069】
【発明の効果】本発明の廃材を用いた固形燃料は、古紙
と廃プラスチックスの廃材を必須成分とするものであ
り、これらの廃材を、単に燃焼したり、埋め立て地に埋
設するものではなく、有益な固形燃料として再利用でき
る効果を有するのである。
と廃プラスチックスの廃材を必須成分とするものであ
り、これらの廃材を、単に燃焼したり、埋め立て地に埋
設するものではなく、有益な固形燃料として再利用でき
る効果を有するのである。
【0070】本発明においては、上記固形燃料におい
て、古紙に代えて、木質系廃材が配合されていることに
より、単に木質系廃材を廃棄処理したり、埋め立て地に
埋設するものではなく、有益な固形燃料として再利用で
きる効果を有する。
て、古紙に代えて、木質系廃材が配合されていることに
より、単に木質系廃材を廃棄処理したり、埋め立て地に
埋設するものではなく、有益な固形燃料として再利用で
きる効果を有する。
【0071】本発明においては、上述の固形燃料に、更
に木質系廃材等の農林廃棄物、古タイヤ等のゴム類、炭
素成分又は灰分から選ばれた少なくとも1種の増量用廃
材が配合されていることにより、これらの廃材を有効に
再利用できる上、単に増量剤として用いられるだけでな
く、発熱量調節剤として利用できるのであり、しかも結
合剤としての役割を果す効果を奏するのである。
に木質系廃材等の農林廃棄物、古タイヤ等のゴム類、炭
素成分又は灰分から選ばれた少なくとも1種の増量用廃
材が配合されていることにより、これらの廃材を有効に
再利用できる上、単に増量剤として用いられるだけでな
く、発熱量調節剤として利用できるのであり、しかも結
合剤としての役割を果す効果を奏するのである。
【0072】本発明においては、特に、上述の各廃材を
用いた固形燃料に、燃焼促進剤が配合されているもの
が、着火性が著しく向上するので、屋外での燃料として
至極有益である。
用いた固形燃料に、燃焼促進剤が配合されているもの
が、着火性が著しく向上するので、屋外での燃料として
至極有益である。
【0073】更に、本発明においては、上述の各廃材を
用いた固形燃料を200〜300℃の範囲で熱処理して
なるものが、予め、塩化ビニルを熱分解し、塩素ガスや
塩化水素ガスなどの酸性ガス(腐食性ガス)が発生なくな
るので、一般家庭や飲食店更に種々のレストラン、焼肉
店等、室外での料理用燃料等、室内・室外料理の他、農
産分野におけるビニルハウス用ボイラーの燃料や各種事
業所のボイラー用の燃料、更にストーブの燃料等、種々
の燃料として用いることができる効果を奏するのであ
る。
用いた固形燃料を200〜300℃の範囲で熱処理して
なるものが、予め、塩化ビニルを熱分解し、塩素ガスや
塩化水素ガスなどの酸性ガス(腐食性ガス)が発生なくな
るので、一般家庭や飲食店更に種々のレストラン、焼肉
店等、室外での料理用燃料等、室内・室外料理の他、農
産分野におけるビニルハウス用ボイラーの燃料や各種事
業所のボイラー用の燃料、更にストーブの燃料等、種々
の燃料として用いることができる効果を奏するのであ
る。
【0074】特に、本発明においては、上述の各廃材を
用いた固形燃料に、酸吸収剤が配合されていると、この
酸吸収剤は熱分解によって発生した塩素ガスや塩化水素
ガス更に二酸化硫黄などの酸性ガス(腐食性ガス)と化学
的に反応し、その放散を防ぐので、廉価で、しかも一層
幅広い分野で利用できる固形燃料が得られるのである。
用いた固形燃料に、酸吸収剤が配合されていると、この
酸吸収剤は熱分解によって発生した塩素ガスや塩化水素
ガス更に二酸化硫黄などの酸性ガス(腐食性ガス)と化学
的に反応し、その放散を防ぐので、廉価で、しかも一層
幅広い分野で利用できる固形燃料が得られるのである。
Claims (12)
- 【請求項1】 古紙と廃プラスチックスの廃材を必須成
分とすることを特徴とする廃材を用いた固形燃料。 - 【請求項2】 古紙と廃プラスチックスとの配合割合が
古紙100重量部に対し、廃プラスチックス15〜20
0重量部である廃材を用いた固形燃料。 - 【請求項3】 請求項1又は2の廃材を用いた固形燃料
において、古紙に代えて、木質系廃材が配合されている
廃材を用いた固形燃料。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の廃
材を用いた固形燃料に、更に木質系廃材等の農林廃棄
物、古タイヤ等のゴム類、炭素成分又は灰分から選ばれ
た少なくとも1種の増量用廃材が配合されている廃材を
用いた固形燃料。 - 【請求項5】 増量用廃材の配合割合が固形燃料全体の
5〜50重量%である請求項4に記載の廃材を用いた固
形燃料。 - 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の廃
材を用いた固形燃料に、燃焼促進剤が配合されている廃
材を用いた固形燃料。 - 【請求項7】 燃焼促進剤が塩素酸カリウム、二酸化マ
ンガン、酸化鉄、酸化コバルト、酸化ニッケル、酸化ケ
イ素、酸化アルミニウム又は酸化マグネシウム或いはこ
れらの複合酸化物から選ばれた少なくとも一種である請
求項6に記載の廃材を用いた固形燃料。 - 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに記載の廃
材を用いた固形燃料を200〜300℃で熱処理してな
る廃材を用いた固形燃料。 - 【請求項9】 固形燃料が230〜270℃で熱処理し
てなる請求項8に記載の廃材を用いた固形燃料。 - 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれかに記載の
廃材を用いた固形燃料に、酸吸収剤が配合されている廃
材を用いた固形燃料。 - 【請求項11】 酸吸収剤がアルカリ金属の酸化物、水
酸化物、炭酸塩又は重炭酸塩、アルカリ土金属の酸化
物、水酸化物、炭酸塩又は重炭酸塩、亜鉛、マンガン又
は錫の酸化物、水酸化物、炭酸塩又は重炭酸塩、エポキ
シ樹脂、塩基性マグネシウム、アルミニウム・ハイドロ
オキシ・カーボネート・ハイドレート、ステアリン酸塩
又はt−ブチルフェノールの金属錯体類から選ばれた少
なくとも一種である請求項10に記載の廃材を用いた固
形燃料。 - 【請求項12】 酸吸収剤の配合割合が全体の0.5〜
15重量%である請求項11に記載の廃材を用いた固形
燃料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24977393A JPH0782581A (ja) | 1993-09-10 | 1993-09-10 | 廃材を用いた固形燃料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24977393A JPH0782581A (ja) | 1993-09-10 | 1993-09-10 | 廃材を用いた固形燃料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0782581A true JPH0782581A (ja) | 1995-03-28 |
Family
ID=17198016
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24977393A Pending JPH0782581A (ja) | 1993-09-10 | 1993-09-10 | 廃材を用いた固形燃料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0782581A (ja) |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001032383A1 (fr) * | 1999-11-02 | 2001-05-10 | Nkk Corporation | Granules moules et leur procede de fabrication |
JP2008086973A (ja) * | 2006-10-05 | 2008-04-17 | Taiheiyo Cement Corp | 水素発生油泥の混合方法、固体燃料の製造方法、および固体燃料の貯留方法 |
WO2010004660A1 (ja) * | 2008-07-11 | 2010-01-14 | 株式会社クリエイティブ | 固体燃料 |
JP2011068851A (ja) * | 2009-08-10 | 2011-04-07 | Creative Co Ltd | 固体燃料 |
KR101101185B1 (ko) * | 2009-02-26 | 2012-01-03 | 부국산업주식회사 | 고형연료 |
WO2012035649A1 (ja) | 2010-09-17 | 2012-03-22 | 株式会社クリエイティブ | 固体燃料 |
WO2012035650A1 (ja) | 2010-09-17 | 2012-03-22 | 株式会社クリエイティブ | 固体燃料 |
CN102712860A (zh) * | 2010-01-18 | 2012-10-03 | 株式会社创造 | 固体燃料 |
JP2013536272A (ja) * | 2010-07-14 | 2013-09-19 | ユー.ビー.キュー.マテリアルズ リミテッド | 廃棄物ならびに加硫ゴムおよびタイヤコードの内の少なくとも1つの成分に由来する複合材料 |
KR101624902B1 (ko) * | 2015-08-31 | 2016-06-07 | 손영원 | 산업용 보일러의 친환경 고효율 고체연료 제조방법 |
US11046839B2 (en) | 2010-07-14 | 2021-06-29 | Ubq Materials Ltd. | Plastic compositions |
WO2021179037A1 (en) * | 2020-03-09 | 2021-09-16 | Petra Ip Group Pty Ltd | Methods and systems for dynamically processing waste |
-
1993
- 1993-09-10 JP JP24977393A patent/JPH0782581A/ja active Pending
Cited By (21)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001032383A1 (fr) * | 1999-11-02 | 2001-05-10 | Nkk Corporation | Granules moules et leur procede de fabrication |
JP2008086973A (ja) * | 2006-10-05 | 2008-04-17 | Taiheiyo Cement Corp | 水素発生油泥の混合方法、固体燃料の製造方法、および固体燃料の貯留方法 |
WO2010004660A1 (ja) * | 2008-07-11 | 2010-01-14 | 株式会社クリエイティブ | 固体燃料 |
CN102089412A (zh) * | 2008-07-11 | 2011-06-08 | 株式会社创造 | 固体燃料 |
RU2471859C2 (ru) * | 2008-07-11 | 2013-01-10 | Криэйтив Ко. Лтд. | Твердое топливо |
US8721746B2 (en) | 2008-07-11 | 2014-05-13 | Creative Co., Ltd. | Solid fuel |
KR101101185B1 (ko) * | 2009-02-26 | 2012-01-03 | 부국산업주식회사 | 고형연료 |
JP2011068851A (ja) * | 2009-08-10 | 2011-04-07 | Creative Co Ltd | 固体燃料 |
CN102712860A (zh) * | 2010-01-18 | 2012-10-03 | 株式会社创造 | 固体燃料 |
JP2013536272A (ja) * | 2010-07-14 | 2013-09-19 | ユー.ビー.キュー.マテリアルズ リミテッド | 廃棄物ならびに加硫ゴムおよびタイヤコードの内の少なくとも1つの成分に由来する複合材料 |
US11046839B2 (en) | 2010-07-14 | 2021-06-29 | Ubq Materials Ltd. | Plastic compositions |
US10246578B2 (en) | 2010-07-14 | 2019-04-02 | Ubq Materials Ltd. | Composite material from waste and at least one element of vulcanized rubber and tire cords |
CN103221516A (zh) * | 2010-09-17 | 2013-07-24 | 株式会社创造 | 固体燃料 |
CN103221517A (zh) * | 2010-09-17 | 2013-07-24 | 株式会社创造 | 固体燃料 |
CN103221517B (zh) * | 2010-09-17 | 2016-01-20 | 株式会社创造 | 固体燃料 |
US9296967B2 (en) | 2010-09-17 | 2016-03-29 | Creative Co., Ltd. | Solid fuel |
US9663737B2 (en) | 2010-09-17 | 2017-05-30 | Michihiro Kiyama | Solid fuel |
WO2012035650A1 (ja) | 2010-09-17 | 2012-03-22 | 株式会社クリエイティブ | 固体燃料 |
WO2012035649A1 (ja) | 2010-09-17 | 2012-03-22 | 株式会社クリエイティブ | 固体燃料 |
KR101624902B1 (ko) * | 2015-08-31 | 2016-06-07 | 손영원 | 산업용 보일러의 친환경 고효율 고체연료 제조방법 |
WO2021179037A1 (en) * | 2020-03-09 | 2021-09-16 | Petra Ip Group Pty Ltd | Methods and systems for dynamically processing waste |
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