JPH0374388A - 新規なl―683,590の微生物変換生成物 - Google Patents

新規なl―683,590の微生物変換生成物

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JPH0374388A
JPH0374388A JP15288290A JP15288290A JPH0374388A JP H0374388 A JPH0374388 A JP H0374388A JP 15288290 A JP15288290 A JP 15288290A JP 15288290 A JP15288290 A JP 15288290A JP H0374388 A JPH0374388 A JP H0374388A
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JP
Japan
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medium
culture
immunosuppressants
agar
fermentation
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Application number
JP15288290A
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English (en)
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Shieh-Shung T Chen
シエイ―シユン トム チエン
Linda S Wicker
リンダ エス.ウイツカー
Byron H Arison
バイロン エツチ.アリソン
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Merck and Co Inc
Original Assignee
Merck and Co Inc
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D498/00Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having nitrogen and oxygen atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D498/12Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having nitrogen and oxygen atoms as the only ring hetero atoms in which the condensed system contains three hetero rings
    • C07D498/18Bridged systems
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07HSUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
    • C07H19/00Compounds containing a hetero ring sharing one ring hetero atom with a saccharide radical; Nucleosides; Mononucleotides; Anhydro-derivatives thereof
    • C07H19/01Compounds containing a hetero ring sharing one ring hetero atom with a saccharide radical; Nucleosides; Mononucleotides; Anhydro-derivatives thereof sharing oxygen
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12PFERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
    • C12P17/00Preparation of heterocyclic carbon compounds with only O, N, S, Se or Te as ring hetero atoms
    • C12P17/18Preparation of heterocyclic carbon compounds with only O, N, S, Se or Te as ring hetero atoms containing at least two hetero rings condensed among themselves or condensed with a common carbocyclic ring system, e.g. rifamycin
    • C12P17/188Heterocyclic compound containing in the condensed system at least one hetero ring having nitrogen atoms and oxygen atoms as the only ring heteroatoms

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  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規なL−679,934免疫抑制剤拮抗物質
であるL−686,292、及びその生産に微生物アク
チノプラナセート・エスピー(Actinoplana
cete sp、)(M A 6559 )、ATCC
No、53771を使用する発酵方法に関する。この方
法は微生物と■、683.590とをL−683,59
0の015とC−31のビスデメチル化が起こる条件下
で培養することを含む。
1983年、米国FDAは臓器移植外科領域に革命を起
こした極めて有効な抗拒絶反応薬であるサイクロスポリ
ンを認可した。この薬品は体の免疫系において、移植臓
器の外来蛋白質を拒絶する天然の保護物質の巨大な武器
庫が作動するのを阻害することにより作用する。
この薬品は臓器移植拒絶反応との戦いに有効である一方
、腎不全、肝臓損害及び潰瘍を起こし、それらは多くの
場合極めて重篤になり得る欠点を持つ。
フジサワ(Fujisatia)に対する欧州特許出願
公開第0184162号は、サイクロスポリンより10
0倍有効と言われる新規なマクロライド免疫抑制剤FK
 −506を記述しており、前記文献は参考例としてこ
こに組み入れる。このマイクロライドはス1〜レブトマ
イセス・ツクバエンシス(Strept;omyces
tsukubaensj、s)の特別な株の発酵により
生産される。又ニス・バイグロスコピカス・サブスプ°
ヤクシマエンシス(S、 hygroscopjcus
subsp、 yakushimaensis)により
生産される極めて近縁のマクロライド免疫抑制剤FK5
20も記述されている。
ティー・アライ(T、Arai)に対する米国特許第3
,244,592号は、抗カビ性物質「アスコマイシン
(ascomycin)J を生産するストリプ1−マ
イセス・ハイクロスコピカス・バール・アスコマイセテ
ィカス(Streptomyceshygroscop
icus var、 ascomyceticus)の
培養を記述している。
しかしながら、これらの文献には実質的にL−679,
934の免疫抑制剤効果を逆転し、そのままでサイクロ
スポリンのような他の化学物質群と対抗するFK−50
6マクロライ3 トキシ基から2つのメチル基を除くための充分な時間行
うことにより得ることができることを見出した。L−6
86,292は、L683.590のC−工3、C−1
5及びC31のトリステメチル化類似体であるL687
.795  に伴って発酵液中に形成される少量発酵生
産物であり、このことは同一譲受人を有する1989年
5月5日に出願し出願継続中の米国特許第34.8 、
24.3号(Case 17911)に開示されており
、前記文献は参考例としてここに組み入れる。発酵液中
の主要成分は、同一の発明者と譲受人を有する1989
年1月13日に出願した米国特許願第297,630号
(Case 17832)に記述されているL−683
,590のC−13とC−31がビスデメチル化された
環再編戊誘導体であるL−683,756、及び同一の
譲受人を有する1988年6月29日に出願した米国特
許願第213,025号(Casel、 7767 )
に記述されているL− ド型活性の決定に要する有用性を持つ如何なるL−67
9,934拮抗物質の生産についても記述されていない
第上図は400MHzで測定したCDCQ3中T−68
9,292の″H核磁気共鳴(NMR)スペクトルであ
り、またL−686,292の分子構造を示している。
第2図は400MHzで測定したCDCQ3中L−68
3,590(イムノマイシン(jmmunomycin
) )の1H核磁気共鳴スペクトルである。
新規なL−679,934拮抗物質であるL686.2
92 は、微生物アクチノプラナセート・エスピー(M
A  6559)、ATCCNo、53771を、窒素
栄養原を含む水性炭水化物培地中で深部好気的条件下で
、マクロライド免疫抑制剤L−683,590の存在下
で発酵させ、前記発酵は約7のpHでL683.590
のC−15とC−3]−を選択的にビスデメチル化、す
なわち2つの異なるメ4 683.590 のモノデメチル化類似体であるL−6
83,742を含み、両文献はこの特別の目的のため参
考例としてここに組み入れる。
生成するL−686,292はL −679、934拮
抗物質活性、すなわちカルシウムイオノホア(イオノマ
イシン(ionomycin))とホルボールミリステ
ー1−アセテート(PMA)で誘導されるT細胞増殖試
験により証明される、L−679,934により引き起
こされるT細胞活性化の阻害の逆転を示し、前記試験は
ここでは「T細胞増殖試験」と呼称する。この試験法の
原理は、イオノマイシンとPMAの組み合わせにより刺
激されるマウス下リンパ球の増殖を測定することである
。L679.934  はこの試験でT細胞増殖を明害
し、これはトリチウム化チミジン取り込みの減少によっ
て示される。このT細胞増殖の阻害は、L−679,9
34による阻害を仲介する細胞質ゾル結合タンパク質又
は分子と結6− 合する化合物、例えばL−686,292により逆転さ
せることができる。この場合桔抗物質T、、−686,
292による標的分子への競合的結合は、T細胞増殖の
阻害を仲介しない。この新しく発見されたタンパク質は
、1989年1月上り日に出願した米国特許願第300
,659号(Case 17866)に開示されており
、この特別な目的のため参考例としてここに組み入れる
本発明により、アクチノブラナセート・エスピーの株を
、窒素栄養原を含む水性炭水化物培地中で深部好気的条
件下で、L683.590と共に培養することにより生
産されるI、−686,292と称するL679.93
/4拮抗物質が提供される。
新規な拮抗物質L−686,292はT細胞増殖試験に
より測定されるL−679,934が仲介するT細胞活
性化の阻害の逆転を示し、第1図に示すプロ1−ン核磁
気共鳴スペク1ヘルを示し、また電子衝撃質量スペクト
ル分析にス(A ctj、nomycetal、es)
目とアクチノフ0ラナセア(Actjnoplanac
ea)科に組み入れられた。
更にこの微生物の属と種を最終的に決定するため分類学
的特徴が試験されている。
この培養はトリプチケース・ソイ(trypticas
e 5oy)寒天(28°及び37℃)、酵母麦芽エキ
ス寒天、グリセリンアスパラギン寒天、無機塩スターチ
寒天、オー1〜ミール寒天、ツアペック・ドックス(C
zapek Dox) 、ツァペツク溶液寒天及びパブ
1寒天様天、並びにベネッI〜(Bennett)寒天
を含む通常培地で、すべて28℃でよく発育する。
土星生 この培養は直径0.2〜0.4ミクロンの分岐した糸状
菌糸として発育する。コロニーは不透明で盛り上がり、
縁番工浸食されている。
コロニーの組織は酵母麦芽エキス寒天ではゴム状である
が、他の培地ではバター状となる傾向があり、この場合
著しい菌糸の分断が認められる。コロニーの表面は粉状
の外観とな9 より求められる763の分子量を持つ。
本発明はL−683,590と共にアクチノプラナセー
ト・エスピーMA  6559を発酵させてL−686
,292を生産することを含む。この微生物は現在メリ
ーラント(阿aryland) 、ロックビル(Roc
kville)、バークローン・ドライブ(Parkl
atin Drj、ve)12301に存在するアメリ
カン・タイプ・カルチャー・コレクション(A m e
rican TypeCulture Co11ect
ion)にATCCNo。
53771として、及びニュー・シャーシー (New
 Jersey)、ローウェイ (Rahway)に存
在するメルク・カルチャー・コレクション(Merck
 Cu1ture Co11ection)にMA−6
559として制限した寄託がなされている。物理的性質
並びに生態学的、培養、生物学的及び生理学的性質を含
む分類学を以下に簡単に記述する。
これまでなされた分類学的分析に基づいて、この培養は
暫定的にアクチノミセターレる傾向がある。浸透性色素
は観察されなかった。
胞子嚢 大部分は球状であり、大きさは直径4〜25ミクロンの
範囲にある。胞子嚢は一般に21日目上認められ、グリ
セリンアスパラギン寒天上では合体する傾向がある。胞
子は鈍端で棒状(0,76X 1.90ミクロン)、非
運動性であり、長さが150ミクロンに及ぶ長く分岐し
ない鎖として存在する。
MA 6559の培養的特徴 酵母エキス−麦芽エキス寒天(IS P Medium
2 )栄養菌糸はガラス状ないし黄色であり、気菌糸は
24〜72時間に形成され、淡黄色ないし淡紅色で粉状
の外観を呈する。裏面は黄褐色ないし赤褐色である。
オートミール寒天(I S P Medium 3)気
菌糸はガラス状ないし黄色であり、裏面はガラス状ない
し黄褐色である。気中発育は白色ないし淡紅ベージュ色
で粉状の外観を呈0 する。
無機塩−スターチ寒天(I SP Medium 4)
軽度の発育で気菌糸は乏しい。栄養発育はガラス状で高
度に分断している。コロニーの周囲に澱粉の液化が7日
日に認められる。
グリセリンアスパラギン寒天(IS P Medium
5) 栄養発育はガラス状ないし黄色であり、裏面はガラス状
ないし肉桂色である。気菌糸は粉状で白色ないし淡紅色
である。
ペプチド−鉄−酵母エキス寒天(IS P Mediu
m6) 栄養発育は黄褐色である。気中発育は認められず、メラ
ニン様色素は生産されない。
チロシン寒天(I SP Medium 7)栄養発育
は黄褐色で培養日数と共に濃紫色となる。気菌糸はビロ
ード状ないし灰色がかった紅ベージュ色である。
ツアペック・ドノクス寒天 栄養発育は黄褐色で培養日数と共にピンク11 択することにより維持することができる。
栄養培地中の好ましい炭素原は、グルコース、キシロー
ス、ガラクトース、グリセリン、スターチ、デキストリ
ンなどのような炭水化物である。マルI・−ス、ラムノ
ース、ラフィノース、アラビノース、マンノース、サリ
シン、コハク酸ナトリウムなどのような他の材料も含め
ることができる。
好ましい窒素原は酵母エキス、肉エキス、ペプI−ン、
グルテンミール、綿実ミール、大豆ミール、及び他の植
物性ミール(部分又は完全脱脂)、カゼイン加水分解物
、大豆加水分解物及び酵母加水分解物、コーンステイー
プリカー、乾燥酵母、小麦胚芽、フェザ−ミール、落花
生粉、ディスティラースソリューブルスなど、並びにア
ンモニウム塩(例えば硝酸アンモニウム、硫酸アンモニ
ウム、リン酸アンモニウムなど)、尿素、アミノ酸など
のような無機及び有機窒素化合物である。
炭素原と窒素原は組み合わせて好便に使用3− 色を帯びる。気菌糸は短くマット状で湿った外観を呈す
る。
本発明の方法は任意のアクチノブラナセート・エスピー
のrL−686,292生産性j株を使用して実行する
ことができ、特にATCCNo、53771株が好まし
い。
一般に、L−686,292は、上述の「L−686,
292生産株」を同化性炭素原及び窒素原を含む水性培
地中でL−683,590の存在下で、好ましくは深部
好気的条件(例えば振盪培養、深部培養等)下で培養(
発酵)することにより生産することができる。水性培地
は発酵過程の開始期と終期(収穫)に約7のp Hに維
持するのが好ましい。より高いpHは実質的及び/又は
完全な生産物の喪失につながる。望ましいpHはモルホ
リノエタンスルホン酸(MES)、モルホリノプロパン
スルホン酸(MOP S )などのような緩衝剤を使用
するか、又は以下に記述する生産培地のような本来緩衝
能を持つ栄養原材料を選2− されるが、それらは純粋な形態で使用する必要はなく、
というのは痕跡量の成長因子及び相当量の鉱物質栄養原
を含むより純度の低い材料も使用に適しているからであ
る。所望の場合、炭酸ナトリウム又はカルシウム、リン
酸ナトリウム又はカリウム、塩化ナトリウム又はカリウ
ム、ヨウ化ナトリウム又はカリウム、マグネシウム塩、
銅塩、コバルト塩などのような鉱物質塩を培地に添加す
ることができる。必要により、特に培養培地が著しく泡
立つ場合、流動性パラフィン、動物油、植物油、鉱物油
又はシリコンのような消泡剤を添加することができる。
L−683,590出発物質は、米国特許第3.244
,592号に記載されているようにニス・バイグロスコ
ピカス・バール・アスコマイセティカス、ATCCNo
、1.4891の発酵により、及びフジサワに対する欧
州特許出願公開第O工841.62号に記述されている
ように、ニス・バイグロスコピカス4 ・サブスブ・ヤクシマエンシスNo、 7278の発酵
(L−683,590と同一のFR−90052Q又は
rFK−520J生産のため)により得ることができ、
前記参考例はこの特別な目的のため参考例としてここに
組み入れる。
T=−686,292の大量生産の条件としては深部好
気的培養条件が好ましい。少量の生産のためには、フラ
スコ又は瓶による振盪培養又は表面培養が使用される。
更に大型槽で発育を実行する場合、L−686,292
の生産の過程におlづる発育の遅延を避けるため微生物
の栄養形態を生産槽への植苗に使用するのが好ましい。
従って、先ずr斜面Jに生産された微生物の胞子又は菌
糸を比較的少量の培養培地に植菌し、前記植苗済み培地
(これを「種菌培地」とも称する)を培養して微生物の
栄養種菌を作り、次いで培養済み栄養種菌を無菌的に大
型槽に移植するのが望ましい。種菌を作るための発酵培
地は、L12 この場合発酵培地のpHは収穫まで7.0に維持する。
好ましい発酵を実行するための培養/生産培地は次の培
地を含む。
種菌培地A           g/L−デキストロ
ース          エ、0デキストリン    
      10・0牛肉エキス          
  3.OArdamine pH5、O NZ Am1ncType E          5
 、0MgSO4・7 H200,05 に2HPO40,37 pHを7.1に調節 CaCO30,5g/l添加 変換培地B           g/lグルコース 
         10 t(ycase S F            2牛
肉エキス            1コーンスイープリ
カー       3p Hを7.0に調節 17 686.292 の生産に使用する培地と実質的に同一
か又は異なることができ、一般に植苗前培地は高圧加熱
して殺菌する。一般に培地のp Hは高圧加熱前、酸又
は塩基を、好ましくは緩衝溶液の形態で適当に添加する
ことにより約7.0  に調節する。
培養混合物の撹拌と通気は種々な方法で実現することが
できる。撹拌はプロペラ又は類似の機械的撹拌装置によ
り、発酵槽を回転又は振盪することにより、種々なポン
プ装置により、又は気菌空気を培地に通気することによ
りなされる。通気は力り菌空気を発酵混合物に通過させ
ることにより実行することができる。
発酵は通常約20℃と40’Cの間好ましくは25〜3
5°Cの温度で約10時間〜24時間行うが、これら条
件は発酵の条件と規模により変動させることができる。
好ましくは、生産培養は22Orpmで作動する回転振
盪機上で27℃で約24時間インキュベートし、6− 生産されたL−686,292は、他の公知の生物学的
活性物質の回収に一般に使用される通常の方法により培
養培地から回収することができる。生成したL−686
,292物質は培養菌糸と炉液中に存在し、従って培養
液を濾過又は遠心分離して得られる菌糸とφ液から、減
圧下濃縮、凍結乾燥、メタノールなどのような通常の溶
液による抽出、p H調節、通常の樹脂(例えばアニオ
ン又はカチオン交換樹脂、非イオン性吸着樹脂など)に
よる処理、通常の吸着剤(例えば活性炭、ケイ酸、シリ
カゲル、セルロース、アルミナなど)による処理、結晶
化、再結晶化などの通常の方法により単離することがで
きる。好ましい方法は溶媒抽出、特にメタノールを使用
するそれである。
発酵から得られる生産物L−686,292は「T細胞
増殖試験jでL−679,934拮抗物質活性を示し、
これに基づく用途を持ち、次の 18 ]−1白色無定形粉末、 2.メタノールに溶解、 3、電子衝撃質量スペクトル分析で求めると763の分
子量を持ち、第1図の選 定した分子構造と一致する 物理的性質を示す。
上述の発酵方法により得られる工、− 686,292は、通常の方法、例えば抽出、沈殿、分
画結晶化、再結晶化、クロマ1〜グラフイーなどにより
単離し精製することができる。
物質の適当な式は、酢酸エステルのような分子の水酸基
により形成されるL− 686,292の通常の医薬的に受容可能な生分解性エ
ステルも含むことができる。
上述の発酵反応と生成する発酵混合物の後処理において
、L−686,292のへミケタール環系の再編成によ
るものを含むL686.292 の互変異性体及び配座
異性体(一つ又は複数)も本発明の範囲に含まれるこ=
19= 0.37、及びCaCO20,5(グラム/リッターの
単位で)からなる高圧加熱(殺菌)した種菌培地Aの5
0mQを含む250mQ邪魔板付き振盪フラスコに植菌
するのに用いた。種菌培地のp、 Hを高圧加熱前 7
.1−に調節した。種菌を種菌培地中で、220rpm
で作動する回転振盪機で27°C124時間インキュベ
ートした。得られる種菌培地の2.5mQを、下記の予
め高圧加熱(殺菌)した変換培地Bの50mQを含む2
50mQ、の邪魔板のない振盪フラスコに植菌するのに
使用した。L−683,590をジメチルスルホキシド
溶液として0.1mg/mΩの最終濃度となるように添
加した。次いで振盪フラスコの内容を220rpmで作
動する振盪培養機で27℃で24時間インキュベートし
た。
]−0変換培地Bはグルコース10.0、Hycase
 S F 2 、 O1牛肉エキス1.0、コーンステ
イープリカー3.0(グラム/リッター)からなり、p
Hを高圧加熱前、7.01 とに注意すべきである。
本発明のL−686,292はL 679.934 拮抗物質活性を持ち、天然生成物発酵
液中のFK−506マクロライド型免疫抑制剤の存在を
サイクロスポリンのような他の化学物質群から区別して
決定するための手段として診断学的に有用である。この
原理に基づく診断用装置は当業者にとって明白なことで
ある。
次の実施例は本発明を例証する目的で示すものであり、
本発明の範囲又は思想を限定するものと解釈すべきでは
ない。
寒塵−例□】− 微生物及び培養条件 (MA 6559)ATCCNo、53771の凍結栄
養菌糸を融解し、デキストリン10.0、デキストロー
ス1.0、牛肉エキス3.0、ardamjne P 
H(Yeast Products。
Inc、) 5.Q、N −Z Am1ne type
 E 5.0、Mg5O,・7H200,05、KH2
PO40 に調節した。
培 液からの単 及び精製 法 変換培地Bの全発酵液(500mR)を塩化メチレン(
3X500mQ、)で抽出した。
塩化メチレン抽出液を合わせて、硫酸ナトリウム」二で
乾燥し、真空下で濃縮して油状残留物を得た。残留物を
アセトニトリルに溶解し、高速液体クロマトグラフィー
(HPLC)による精製を行った。
HPLCはWatman Partj、sil  1.
 OOD S−3を使用する9、4mmX25cmのカ
ラムで実行し、60℃で205nmと225nmで監視
した。カラムは0.1%H,P O,水溶液CH3CN
(55: 45)から0.1%H,P O4水溶液−C
H3CN (20:80) に至るリニアグラジェント
で60分間、3m1l!/分の流速で展開した。化合物
を上述の抽出液の注入を反復する間に集めた。リテンシ
ョンタイム25分の画分を合わせ、PH6,5に調節し
、蒸発してアセトニトリルを除いた。化合物を2 CXll5 e p −P a k  (Waters
 As5ociates)及びアセトニトリル−水の溶
離溶媒を使用して更に精製し、L−686,292と称
する生成物の1− 、2 m gを得た。
翌−塁 L−686,292はNMRスペクトル分析により、選
定した分子構造を確認する第上図のプロトンNMRスペ
クトルが得られたことにより確認された。
失遍虹巳え T細胞増殖試験 1、 試料の笠髪 上述のHPLCで調製した精製したL−686,292
を無水エタノールに1mg/mΩの濃度に溶解した。
2、 基腹遣 C57B i / 6マウスの肺臓を無菌的に取り出し
、10%熱不活性化ウシつ児血清(GIBC○)を添加
した氷冷RPM11640培養培地(GIB CO、G
rand l5land、 N、 Y、)23− 精製したTリンパ球を、10%熱不活性化ウシつ児血清
、]000mMグルタミン1mMピルビン酸ナトリウム
、2X10−5M2−メルカプトエタノール及び50μ
g/mQゲンタマイシンを添加したRPMI  164
0培地からなる完全培養培地に2.5 X 105細胞
/mQとなるように再懸濁した。イオノマイシン250
ng/mQ及びP MA 10 ng/mffを添加し
た。この細胞@濁液を直ちに96槽平底ミクロ培養IM
(Costar)に200ILfl/槽分注した。イオ
ノマイシンとPMAを含む培養を1. n g / m
 Q  L−679、934(FK−506)を添加及
び無添加で、並びに試料(上述の生成したL−686,
292)の種々な下記稀釈液と共にインキュベー1−シ
た。L−686,292を2槽に20μQ/槽添加した
。次いで培養盤を5%C○2−95%空気の加湿した気
中で37℃、44時間インキュベー1〜した。Tリンパ
球の増殖を、1〜リチウム化チミジンの取り込みの測定
により評5 中で穏やかに分散させた。細胞を150Orpmで8分
間遠心分離してペレット化した。混入する赤血球細胞を
、ペレットを塩化アンモニウム溶解緩衝液(GIBC○
)で4℃、2分間処理して除いた。冷培地を添加し、細
胞を再び1.500 r p mで8分間遠心分離した
。次いで細胞懸濁液を次のようにナイロン毛カラム上で
分離することによりTリンパ球を分離した。すなわち、
洗浄し乾燥したナイロン毛の約4gを20 m Qのプ
ラスチック製注射筒に充填してナイロン毛カラムを調製
した。カラムを121”C(250’F )で30分間
高圧加熱して殺菌した。ナイロン毛カラムを温(37℃
)培養培地で湿らせ、同一培地で洗浄した。洗浄した肺
臓細胞を温培地に再懸濁し、これをゆっくりナイロン毛
にかけた。次いでカラムを直立の位置で37℃、工時間
インキュベートした。付着しないTリンパ球を温培養培
地と共にカラムから溶離し、細胞懸濁液を上のように遠
心分離した。
4− 価した。44時間培養後、細胞を2μCi/槽のトリチ
ウム化チミジン(N E N 、Cambridge。
MA)により放射能付標した。更に4時間インキュベー
ション後、培養を多重試料収穫器を用いてガラス繊維フ
ィルター上に収穫した。個々の槽に相当するフィルター
ディスクの放射能を、標準の液体シンチレーション計数
法(Betacounter)により測定した。繰り返
しの槽の上分間当たりの平均計数を算出し、結果を次の
ようにトリチウム化チミジン取り込み(増殖)の阻害%
として表した。
lng/mfl  L−679,934の存在及び不存
在下におけるL−686,292の種々な濃度における
阻害%の結果を次の表に示す。
6 1」 0099 31、          0          9
963          0          9
9125          0          
96250          0         
 65500          0        
   31000          0      
     0註1.マウスT細胞培養は収穫前48時間
に3H/チミジンで4時間付標した。
2、標準L−679,934(log/mQ)は99%
阻害を示した。L−679,934の仲介する阻害のI
C,、oは0.32ng/m党(0,4HM)であった
3、L−686,292については逆転の7 註1.阻害剤とL−686,292は培養開始時添加し
た。培養は収穫前48時間に 3H−チミジンで4時間付標した。
上のデータよりL−686,292は、天然生成物培養
液中のFK−506マクロライト型免疫抑制剤の存在を
、サイクロスポリンのような他の化合物群から区別して
決定する手段として診断学的に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は400MHzで測定したCDCα3中L−68
9,292の1H核磁気共鳴スペクトルであり、第2図
は400 M Hzで測定したCDCQ3中L−683
,590の1H核磁気共鳴スペクトルである。 9− IC,o=250ng/mQ=328nMであり、一般
に100〜400X10−9モルの範囲にあった。 4、L−679,934による増殖阻害は50単位/ 
m Qの組換えヒトIL−2の添加により逆転された。 里−星」 ま邊11綾朱 L−686,292(ng/mQ) 000 25 62.5 31.3 」む4通− L−679,934(Ing/mQ、)」W詑竺 97.1 4.7 65.7 93.4 000 95.6 28 手続補正書 (1)別紙の通り 明細書1通を提出致しまず。 平成2年8月17日 (2)別紙の通り、 正式図面1通を提1+4致しまず。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、T細胞増殖試験でL−679、934が仲介するT
    細胞活性化の阻害の逆転と、第1図に示すプロトン核磁
    気共鳴スペクトルと、電子衝撃質量スペクトル分析で7
    63の分子量を示すL−686、292と称するL−6
    79、934拮抗物質。 2、第1図に示す分子構造を有するL−679、934
    拮抗物質であるL−686、292。
JP15288290A 1989-06-13 1990-06-13 新規なl―683,590の微生物変換生成物 Pending JPH0374388A (ja)

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