JPH0374316B2 - - Google Patents

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JPH0374316B2
JPH0374316B2 JP17238584A JP17238584A JPH0374316B2 JP H0374316 B2 JPH0374316 B2 JP H0374316B2 JP 17238584 A JP17238584 A JP 17238584A JP 17238584 A JP17238584 A JP 17238584A JP H0374316 B2 JPH0374316 B2 JP H0374316B2
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hydraulic pump
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discharge pressure
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rotary bucket
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、アースドリルにおいて、回転バケツ
トがその回転バケツトを駆動する油圧回路の最高
効率付近で掘削運転できるように、スラストシリ
ンダの作動を制御する制御装置に関するものであ
る。 アースドリルは、一般に、第1図乃至第3図に
示すように、走行体1aと、走行体1aに対し旋
回自在な旋回体1bとからなるクレーン本体(ア
ースドリル本体)1に、ジブ2の基端をピンによ
り俯仰可能に支持すると共に、ジブ2の下部にフ
ロントフレーム6の基端をピンにより起伏可能に
装着し、そのフロントフレーム6の先端にケリー
ドライブ装置5をスラストシリンダ10を介して
取付ける。このケリードライブ装置5は、ケーシ
ング5aに油圧モータ7を搭載し、その油圧モー
タ7の回転軸にピニオン7aを取付け、前記ケー
シング5aにシヤフト9を回転自在に軸承し、そ
のシヤフト9の外周側面に噛合歯9aを形成し、
その噛合歯9aと前記ピニオン7aとを噛合さ
せ、前記シヤフト9に四角形の長孔9bをシヤフ
ト9の中心軸方向に設けたものである。 かかるケリードライブ装置5と前記スラストシ
リンダ10とによりスラスターを構成する。 前記ジブ2の先端から巻上ロープ8により吊下
した断面四角形のケリーバ3を前記シヤフト9の
長孔9bに挿通し、ケリードライブ装置5にケリ
ーバ3を回転可能にかつ巻上ロープ8の巻取り・
巻戻しにより昇降可能に取付け、そのケリーバ3
の下端に回転バケツト4を取付ける。前記油圧モ
ータ7に前記回転バケツト4にかかる負荷の程度
によつて自動的に吐出流量を制御する可変容量型
油圧ポンプ(第1図ないし第3図では図示してい
ないが、本発明の制御装置の一実施例を示した第
4図中符号11にて示すものと同一のもので、以
下油圧ポンプ11という。)を接続し、前記スラ
ストシリンダ10に別の油圧ポンプ(第1図乃至
第3図では図示していないが、本発明の制御装置
の一実施例を示した第4図中符号12にて示すも
のと同一のもので、以下油圧ポンプ12という)
を接続する。 次に、その操作作動について説明すると、可変
容量型油圧ポンプ11を作動させて油圧モータ
7、ピニオン7a、噛合歯9a、シヤフト9を介
しケリーバ3、回転バケツト4を正回転させる。
このとき、シヤフト9の四角形の長孔9bの4つ
の側壁面は、シヤフト9の回転トルクにより断面
四角形のケリーバ3の角部に圧接係合し、その係
合摩擦力によりケリードライブ装置5とケリーバ
3とがケリーバ3の軸方向(上下方向)に一体と
なる。次に、他の油圧ポンプ12を作動させてス
ラストシリンダ10をのばし、スラスト力(押下
げ力)を与えながらスラストシリンダ10に取付
けられたケリードライブ装置5を介しケリーバ
3、回転バケツト4を押下げ、その回転バケツト
4により地盤を掘削し、その掘削した土砂を回転
バケツト4中に取り込む。前記スラストシリンダ
10のピストンロツドが伸び側のストロークエン
ドまで伸長し、スラスターが下限位置に達したと
ころでケリーバ3、回転バケツト4の正回転を止
め、該ケリーバ3を一旦逆転(約0.5回転)させ
てケリーバ3とケリードライブ装置5のシヤフト
9との係合状態を解除する。それから、前記スラ
ストシリンダ10のピストンロツドを縮み側のス
トロークエンドまで縮め、スラスターを上限位置
にまで持ち上げて復帰させる。そして、再びケリ
ーバ3、回転バケツト4を正回転させながら押下
げて地盤を掘削する。以下、上述の操作、すなわ
ちスラスターを押下げ、下限位置に達したところ
で再び上限位置に復帰させる操作を数回(土質の
硬・軟や回転バケツト4の深さによつて異なるが
約2〜4回)繰返し、回転バケツト4内が掘削し
た土砂で満杯となつたところで、ケリーバ3およ
び回転バケツト4を掘削孔から巻上げる。それを
ダンプカー等の位置まで旋回体1bを旋回させて
そのダンプカー上に停止させ、回転バケツト4を
開口して掘削した土砂を排出する。再び旋回体1
bを掘削孔位置まで旋回させケリーバ3および回
転バケツト4を掘削孔に巻下げる。上述の掘削、
巻上、排土、巻下の4工程を繰返して竪孔を掘削
する。 かかるアースドリルにおいて、回転バケツト4
をその駆動系の油圧回路の最高効率点付近で掘削
運転するように操作することが重要である。回転
バケツト4を油圧回路最高効率点付近で掘削運転
させるには、可変容量型油圧ポンプ11の吐出圧
力がその油圧回路最高効率点付近を維持するよう
にスラストシリンダ10を伸縮操作する。換言す
れば、スラストシリンダ10を伸縮操作すること
により、回転バケツト4にかかる負荷(回転トル
ク)を調節し、回転バケツト4の負荷調節を介し
て可変容量型油圧ポンプ11の吐出圧力を油圧回
路最高効率点付近に維持するように調節すれば、
回転バケツト4を油圧回路最高効率点付近で掘削
運転させることができる。 ところが、従来、回転バケツト4を掘削運転さ
せるためのスラストシリンダ10の伸縮操作は、
すべて操作者の勘に頼つて行なわれている。この
ために、回転バケツト4を常時油圧回路最高効率
点付近で掘削運転させることは、非常に困難であ
り不可能に近い、従つて掘削効率が操作の熟練度
により著しく差が出るという問題がある。また、
効率のよい運転ができないばかりでなく、スラス
ト力をかけ過ぎてフロントフレーム6が持ち上が
つたり、ジブ2が後方にあおられる危険性もあ
り、逆にスラスト力が不足すると回転バケツト4
に負荷がかからず掘削効率が悪くなるなどの欠点
がある。さらに、スラストシリンダ10の作動開
始、停止の操作を短時間の内に繰返すと、そのス
ラストシリンダ10の反力がフロントフレーム6
およびジブ2に対する加振力となつて振動を起こ
すことがある。 本発明は、上述の問題点や欠点を解決改善する
アースドリルにおける制御装置を提供せんとする
ものである。 本発明は、スラストシリンダ、油圧ポンプ間の
油圧流路に電磁切換弁を設け、その電磁切換弁の
ソレノイドとケリーバ駆動用の油圧モータの正転
入口側との間に比較器を設け、この比較器から電
磁切換弁に、可変容量型油圧ポンプの吐出圧力が
上昇して回転バケツト駆動系の油圧回路最大効率
点になつたとき伸長中のスラストシリンダの停止
信号を出力し、前記吐出圧力が前記油圧回路最大
効率点より若干上昇したときスラストシリンダの
縮小信号を出力し、反対に前記吐出圧力が下降し
た場合は、前記油圧回路最大効率点にて縮小中の
スラストシリンダの停止信号を出し、該最大効率
点より若干圧力が下がつたときスラストシリンダ
の伸長信号を出力するようにしてスラストシリン
ダを回転バケツト駆動系の油圧回路最大効率点付
近に維持しながら伸縮操作し、その油圧回路最大
効率点付近で回転バケツトが掘削運転できるよう
に構成したことを特徴とするものである。 以下、本発明のアースドリルにおける制御装置
の一実施例を第4図および第5図を参照して説明
する。 この実施例における本発明の制御装置は、ケリ
ードライブ装置の油圧モータ7に、回転バケツト
4にかかる負荷の程度に応じて自動的に吐出流量
を制御する可変容量型油圧ポンプ11を切換弁1
3を介して接続し、一方スラストシリンダ10に
別の油圧ポンプ12を電磁切換弁14を介して接
続する。前記スラストシリンダ10のボトム側と
電磁切換弁14のタンクポート側との間の油圧流
路中にチエツク弁32を設ける。一方、前記油圧
モータ7、切換弁13間の油圧流路(すなわち、
回転バケツト4が正転しているときの油圧モータ
7の入口と可変容量型油圧ポンプ11の吐出口と
の間の油圧流路。)と、前記電磁切換弁14の第
1ソレノイド15および第2ソレノイド16との
間に、圧力検出器18、フイルタ19、比較器2
0、第1継電器21aおよび第2継電器21bを
設ける。前記圧力検出器18は油圧モータ7の正
転入口側の圧力、すなわち可変容量型油圧ポンプ
11の吐出圧力を信号電圧に変換してフイルタ1
9に送る。前記フイルタ19は圧力検出器18か
らの信号電圧の高周波成分(約10Hz以上の圧力脈
動)をカツトして比較器20に送る。比較器20
はフイルタ19からの高周波成分をカツトされた
信号電圧(検出電圧EXとする。)と、予め設定さ
れた第1設定電圧ED、第2設定電圧EB、第3設
定電圧EA、第4設定電圧ECとを比較し、予め設
定された条件において判断して第1継電器21a
または第2継電器21bに通電する。前記比較器
20における各設定電圧ED,EB,EA,ECは、第
5図の横軸に示すいづれも正転側(掘削回転方
向)の圧力D,B,A,Cにそれぞれ相当する。
第1継電器21aまたは第2継電器21bは比較
器20により通電されると、電磁切換弁14の第
1ソレノイド15または第2ソレノイド16を励
磁するものである。前記第1ソレノイド15は第
2継電器21bにより励磁されると、電磁切換弁
14を中立位置からBポートに切換え、消磁され
ると電磁切換弁14をBポートから中立位置に自
動復帰させる。前記第2ソレノイド16は第1継
電器21aにより励磁されると、電磁切換弁14
を中立位置からRポートに切換え、消磁されると
電磁切換弁14をRポートから中立位置に自動復
帰させる。 比較器20に予め設定された第1設定電圧ED
は、回転バケツト4が正転無負荷時における可変
容量型油圧ポンプ11の吐出圧力Dである。この
第1設定電圧EDは、回転バケツト4が掘削状態
にあるか、またはそれ以外の状態(無負荷時の正
転、逆転および停止)にあるかを判断するもので
ある。第2設定電圧EBは、正転掘削時の回転バ
ケツト4を駆動させる回転バケツト駆動系の油圧
回路(以下、単に油圧回路と称す。)の最高効率
点における可変容量型油圧ポンプ11の吐出圧力
Bに相当する。第3設定電圧EAは、第2設定電
圧EBに相当する吐出圧力Bより若干低い可変容
量型油圧ポンプ11の吐出圧力Aに相当する。第
4設定電圧ECは、第2設定電圧EBに相当する吐
出圧力Bより若干高い可変容量型油圧ポンプ11
の吐出圧力Cに相当する。 比較器20は、検出電圧EXが第1設定電圧ED
以下にあるときには、作動しない。すなわち、第
1継電器21aおよび第2継電器21bには通電
していない。検出電圧EXが第1設定電圧EDに達
すると、第1継電器21aに通電を開始し、第3
設定電圧EAを超え、第2設定電圧EBに達するま
で第1継電器21aへの通電を自己保持する。
EB〜EC間は21a及び21bへの通電を断つ検
出電圧EXが第4設定電圧EC以上になると、第2
継電器21bに通電を開始し、検出電圧EXが下
がつて第2設定電圧EBに達するまで第2継電器
21bへの通電を自己保持する。検出電圧EX
第2設定電圧EBに達すると、(EB〜EA間)第1継
電器21aおよび第2継電器21bへの通電を断
つ。 この実施例における本発明のアースドリルにお
いて制御装置は、以上の如き構成よりなり、以下
その操作について説明する。 まず、切換弁13を中立位置からPポートに切
換える。すると、可変容量型油圧ポンプ11から
の圧油は、破線矢印に示すように流れ、油圧モー
タ7が正転し、この油圧モータ7、ピニオン7
a、シヤフト9、ケリーバ3を介して回転バケツ
ト4が正転して地盤を掘削する。このとき、可変
容量型油圧ポンプ11の吐出圧力は、回転バケツ
ト4が掘削を開始する前までは無負荷時の圧力D
以下であり、掘削を開始したところで圧力が上昇
しD以上となる。このD以上の可変容量型油圧ポ
ンプ11の吐出圧力は、圧力検出器18により検
出電圧EXに変換される。この検出電圧EXはフイ
ルター19を経て比較器20へと送られる。この
比較器20において、上述の検出電圧EXと比較
器20に設定された第1設定電圧ED、第2設定
電圧EB、第3設定電圧EA、第4設定電圧ECとが
比較される。今、回転バケツト4は正転掘削中で
あり、可変容量型油圧ポンプ11の吐出圧力はD
以上となるので、検出電圧と設定電圧との関係は
EX>EDとなり、比較器20は回転バケツト4が
掘削状態にあると判断し、第1継電器21aに通
電する。すると、第1ソレノイド15が励磁さ
れ、電磁切換弁14が中立位置からBポートに切
換わり、油圧ポンプ12からの圧油は実線矢印に
示すように流れてスラストシリンダ10のボトム
側に供給され、スラストシリンダ10は伸長して
回転バケツト4にスラスト力がかかり、回転バケ
ツト4はさらに大きなスラスト力をもつて掘削を
進める。 ここで、掘削抵抗が増加し、可変容量型油圧ポ
ンプ11の吐出圧力が上昇してBに達すると、検
出電圧と設定電圧との関係がEX≧EBとなり、比
較器20は回転バケツト4が油圧回路の最高効率
点で掘削運転を行なつていると判断し、今まで通
電していた第1継電器21aへの通電を断つ。す
ると、第1ソレノイド15は消磁され、電磁切換
弁14はBポートから中立位置に自動復帰し、ス
ラストシリンダ10の伸長が停止し、回転バケツ
ト4は油圧回路最高効率点付近で掘削を続ける。 上述のスラストシリンダ10の伸長が停止され
ると、回転バケツト4の掘削抵抗が減少し、それ
に伴つて可変容量型油圧ポンプ11の吐出圧力も
下がる。ところが、回転バケツト4の掘削抵抗が
減少し可変容量型油圧ポンプ11の吐出圧力が下
がるまでには約1〜2秒の時間を要し、土質によ
つてはスラストシリンダ10の推力をかけるのを
停止しても回転バケツト4の掘削抵抗が上昇する
こともある。その回転バケツト4の掘削抵抗が増
加し、可変容量型油圧ポンプ11の吐出圧力がC
以上になると、検出電圧と設定電圧との関係が
EX≧ECとなり、比較器20は回路効率が低下し、
またリリーフする虞れがある状態(回転バケツト
4の回転が停止する状態、またはそれに近い状
態)にあると判断し、第2継電器21bに通電す
る。すると、第2ソレノイド16が励磁され、電
磁切換弁14が中立位置からRポートに切換わ
り、油圧ポンプ12からの圧油は破線矢印に示す
ように流れてスラストシリンダ10のロツド側に
供給され、スラストシリンダ10が縮む。従つ
て、ケリードライブ装置5を介して回転バケツト
4が上昇し、掘削抵抗が減少するので可変容量型
油圧ポンプ11の吐出圧力が下がる。 上述の吐出圧力がBまで下がると、検出電圧と
設定電圧との関係がEX≦EBとなり、比較器20
は回転バケツト4が油圧回路最高効率点で掘削運
転を行なつていると判断し、今まで通電していた
第2継電器21bへの通電を断つ。すると、第2
ソレノイド16は消磁され、電磁切換弁14はR
ポートから中立位置に自動復帰し、スラストシリ
ンダ10の縮みが停止し、回転バケツト4は油圧
回路最高効率点付近で掘削を続ける。 上述の回転バケツト4の掘削が進むと、回転バ
ケツト4にはスラストシリンダ10のスラスト力
がかからないので、回転バケツト4の掘削抵抗が
次第に減少し、可変容量型油圧ポンプ11の吐出
圧力が下がり、A以下になろうとする。すると、
検出電圧と設定電圧との関係EX≦EAとなり、比
較器20は回転バケツト4にスラスト力が不足し
ていると判断し、第1継電器21aに通電する。
すると、上述のようにスラストシリンダ10が伸
長して回転バケツト4にスラスト力がかかる。 ここで、吐出圧力が再び上昇してBに達する
と、検出電圧と設定電圧との関係がEX≧EBとな
り、スラストシリンダ10の伸長が停止する。こ
れまではスラストシリンダ10が停止してからも
吐出圧力が上昇し続ける場合について説明した
が、今度はスラストシリンダ10の停止と共に吐
出圧力が下がる場合について説明する。スラスト
シリンダ10が停止し、それい伴つて吐出圧力が
A以下になると、検出電圧と設定電圧とがEX
EAとなり、比較器20はスラスト力不足と判断
し再びスラストシリンダ10が伸長して回転バケ
ツト4にスラスト力をかける。 以上のように、可変容量型油圧ポンプ11の吐
出圧力はA乃至C間において維持され、この吐出
圧力A乃至Cの間は、回転バケツト4を回転させ
る油圧回路効率の最大となる吐出圧力Bを基準と
した前後の狭い範囲である。従つて、回転バケツ
ト4は常に油圧回路最高効率点付近で掘削運転を
行なうことができる。また、回転バケツト4にか
けるスラスト力は可変容量型油圧ポンプ11の吐
出圧力がA乃至Cの間となるように、ほぼ一定に
制限されているので、従来の操作者が勘によりス
ラストシリンダ10の伸縮操作を行なつていたも
のと比べて回転バケツト4にスラスト力をかけ過
ぎたり、あるいはスラスト力が不足したりするよ
うなことはない。しかも、スラストシリンダ10
の作動開始、停止の操作を短時間の内に繰返して
そのスラストシリンダ10の反力がフロント部分
の起振力となるようなこともない。 次に、切換弁13を中立位置に切換えて回転バ
ケツト4を停止させているとき、または切換弁1
3をNポートに切換えて回転バケツト4を逆転さ
せているとき、もしくは切換弁13がPポートに
切換わつていても回転バケツト4が正転無負荷の
ときは、回転バケツト4の掘削圧力は低く、可変
容量型油圧ポンプ11の吐出圧力がD以下とな
り、検出電圧と設定電圧との関係がEX≦EDとな
り、比較器20は回転バケツト4が停止、逆転、
空転の状態にあると判断し、第1継電器21aお
よび第2継電器21bは通電されることはなく、
従つてスラストシリンダ10は作動しない。 上述の回転バケツト4にかかる掘削圧力Xと、
可変容量型油圧ポンプ11の吐出圧力A,B,C
と、スラストシリンダ10の状態と、他の機器
(回転バケツト4、第1継電器21a、第2継電
器21b)の状態との関係を下表に示す。
【表】
【表】 上表から明らかなように、可変容量型油圧ポン
プ11の吐出圧力はA乃至Cの範囲の間において
維持され、回転バケツト4は上述の吐出圧力A乃
至Cの範囲、すなわち油圧回路最高効率点付近に
維持されながら地盤を掘削する。 第5図は可変容量型油圧ポンプ11の吐出流量
と吐出圧力との特性図および油圧回路の効率図で
ある。 横軸に吐出圧力を、縦軸に吐出流量および効率
を表わす。図中、〔〕は馬力制御可能な吐出圧
力Poより大きい吐出圧力の馬力制御域、イは等
馬力曲線、ロは可変容量型油圧ポンプ11の吐出
流量、吐出圧力線、ハは油圧回路の効率曲線、D
は第1設定電圧EDにより設定された回転バケツ
ト4の正転無負荷空転時における吐出圧力、Bは
第2設定電圧EBにより設定された回転バケツト
4の掘削時の油圧回路最高効率点における吐出圧
力、Aは第3設定電圧EAにより設定された上述
の吐出圧力Bより若干低い吐出圧力、Cは第4設
定電圧ECにより設定された上述の吐出圧力Bよ
り若干高い程度の吐出圧力である。 かかる図からも明らかなように、この実施例に
おける本発明のアースドリル制御装置は、油圧回
路の効率の最大となる吐出圧力Bを基準とした若
干低い吐出圧力A乃至若干高い吐出圧力Cの範
囲、即ち、油圧回路最高効率点付近で回転バケツ
ト4を掘削運転させることができる。 以上、本発明のアースドリルにおける制御装置
は、回転バケツトを駆動させる回転バケツト駆動
系の油圧回路の圧力、すなわち可変容量型油圧ポ
ンプの吐出圧力を検出して、その吐出圧力が前記
油圧回路最高効率点に達したときスラストシリン
ダを停止させ、その油圧回路最高効率点に対応す
る吐出圧力より若干下がつたときスラストシリン
ダを伸長させ、かつ若干上がつたときスラストシ
リンダを縮めるように構成したものであるから、
回転バケツトを操作者の勘に頼らず自動的に、そ
の回転バケツトを駆動させる回転バケツト駆動系
の油圧回路の最高効率点付近で掘削運転させるこ
とができ、従つて掘削効率を向上させることがで
きる。しかも、回転バケツトにスラスト力をかけ
過ぎたり、スラスト力不足と言つたこともない。
また、スラストシリンダの作動開始、停止を短時
間のうちに繰返してフロントフレームおよびジブ
が振動すると言つた虞れもない。
【図面の簡単な説明】
第1図はアースドリルの全体図、第2図はフロ
ントフレームの上部を破断したケリードライブ装
置の正面図、第3図は第2図における−線断
面図である。第4図および第5図は本発明のアー
スドリルにおける制御装置の一実施例を示し、第
4図は油圧電気回路図、第5図は可変容量型油圧
ポンプの吐出圧力、吐出流量の特性図および油圧
回路の効率図である。 1……クレーン本体(アースドリル本体)、2
……ジブ、3……ケリーバ、4……回転バケツ
ト、5……ケリードライブ装置、6……フロント
フレーム、7……油圧モータ、10……スラスト
シリンダ、11……可変容量型油圧ポンプ、12
……油圧ポンプ、13……切換弁、14……電磁
切換弁、15……第1ソレノイド、16……第2
ソレノイド、18……圧力検出器、19……フイ
ルタ、20……比較器、21a……第1継電器、
21b……第2継電器、ED……第1設定電圧、
EB……第2設定電圧、EA……第3設定電圧、EC
……第4設定電圧、D……第1設定電圧に相当す
る吐出圧力、B……第2設定電圧に相当する吐出
圧力、A……第3設定電圧に相当する吐出圧力、
C……第4設定電圧に相当する吐出圧力、X……
回転バケツトの掘削圧力。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 アースドリル本体にジブの基端を装着し、そ
    のジブの下部にフロントフレームの基端を装着
    し、そのフロントフレームの先端にスラストシリ
    ンダを介してケリードライブ装置を取付け、その
    ケリードライブ装置に前記ジブの頂端から吊下し
    たケリーバを回転可能にかつ昇降可能に取付け、
    そのケリーバの先端に回転バケツトを取付け、前
    記ケリードライブ装置の油圧モータに、回転バケ
    ツトにかかる負荷の程度によつて自動的に吐出流
    量を制御する可変容量型油圧ポンプを接続し、前
    記スラストシリンダに油圧ポンプを接続し、前記
    可変容量型油圧ポンプを作動させて前記油圧モー
    タを介し回転バケツトを回転させると共に、前記
    油圧ポンプを作動させて前記スラストシリンダを
    介しケリードライブ装置を押下げ、ケリーバ下端
    に設けた回転バケツトを押下させて竪孔を掘削す
    るアースドリルにおいて、前記可変容量型油圧ポ
    ンプ、油圧モータ間の油圧流路に圧力−電気信号
    変換器を設け、前記スラストシリンダ、油圧ポン
    プ間の油圧流路に電磁切換弁を設け、その電磁切
    換弁と前記圧力−電気信号変換器との間に、圧力
    −電気信号変換器からの電気信号と第1設定値、
    第2設定値、第3設定値および第4設定値とを比
    較する比較器を設け、その比較器の第1設定値は
    回転バケツトが正転無負荷空転時における前記可
    変容量型油圧ポンプの吐出圧力に相当し、第2設
    定値は掘削時の回転バケツト駆動系の油圧回路最
    高効率点における前記可変容量型油圧ポンプの吐
    出圧力に相当し、第3設定値は第2設定値に相当
    する吐出圧力より若干低い吐出圧力に相当し、第
    4設定値は第2設定値に相当する吐出圧力より若
    干高い吐出圧力に相当し、前記比較器は電気信号
    がかくして前記可変容量型油圧ポンプの吐出圧力
    が回転バケツト駆動系の油圧回路最高効率点付近
    になるように前記スラストシリンダを作動させ、
    その油圧回路最高効率点付近で回転バケツトが掘
    削運転できるように構成したことを特徴とするア
    ースドリルにおける制御装置。
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