JPH0374282A - 四輪操舵車の後輪転舵装置 - Google Patents

四輪操舵車の後輪転舵装置

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JPH0374282A
JPH0374282A JP1297545A JP29754589A JPH0374282A JP H0374282 A JPH0374282 A JP H0374282A JP 1297545 A JP1297545 A JP 1297545A JP 29754589 A JP29754589 A JP 29754589A JP H0374282 A JPH0374282 A JP H0374282A
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JP
Japan
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steering
rear wheel
wheel steering
pressure
rear wheels
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Pending
Application number
JP1297545A
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English (en)
Inventor
Hirotetsu Sonoda
園田 博鐡
Tadaaki Fujii
藤井 忠晃
Toshiro Yoda
敏郎 與田
Hisayuki Takahashi
高橋 久幸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Jidosha Kiki Co Ltd
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Jidosha Kiki Co Ltd
Isuzu Motors Ltd
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Publication date
Application filed by Jidosha Kiki Co Ltd, Isuzu Motors Ltd filed Critical Jidosha Kiki Co Ltd
Publication of JPH0374282A publication Critical patent/JPH0374282A/ja
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  • Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、舵取操作により後輪を前輪に連動して逆方向
に転舵させることで低速時における小回り性を得るため
に用いて好適な四輪操舵車における後輪転舵装置の改良
に関する。
〔従来の技術〕
近年、後輪を前輪の操舵量(転舵量)に応じて逆方向あ
るいは同方向に転舵させることで、低速走行時の小回り
性を向上させたり、中、高速走行時の走行安定性を向上
させ得る四輪操舵車が注目を集めている。たとえば低速
走行時には大きな操舵角をもって前輪操舵が行なわれる
が、このとき前、後輪の転舵方向を逆位相(逆方向操舵
)とすることで、車輌旋回半径が最小となり旋回(小回
り)性能が向上するもので、特にトラックのように車長
の長い車輌等に適用して好適である。
この種の四輪操舵車における後輪転舵装置としては、た
とえば特開昭59−128054号公報、特開昭59−
1437811号公報、実開昭81−53271号公報
、特開昭61−87865号公報等に示される油圧式装
置を始め、従来から種々提案されている。特に、油圧式
装置では、後輪を転舵させるための油圧シリンダ左、右
室に対しサーボ弁等により所定圧力に制御された油圧を
選択的に供給することで、後輪を所要の方向に転舵させ
得るものであり、前、後輪を連結軸等で機械的に連結し
てなる機械式装置に比べて動作的にも、また構造的にも
自由度が大きい等の利点をもつものであった。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上述した従来装置では、構造面や動作性
能面から、まだまだ一長一短であり、実用化にあたって
改良の余地が残されている。たとえばこの種の後輪転舵
装置には、構成部品点数を必要最小限とし、各部の加工
性や組立性を向上させ製造コスト等を低減し、さらに油
圧配管や電気配線等も効率よ〈配設でき、しかも各種駆
動制御も適切に行なえるとともに、中、高速走行時にお
ける直進走行性や雪路等の低摩擦路での走行安定性を確
保し、必要時にのみ後輪転舵系を作動可能な状態とし常
時は二輪操舵状態を確保することが望まれ、ざらに油圧
系、電気系のフェール時において後輪を転舵不能な状態
に確実にロックし得る対策も充分であること等が望まれ
ている。
特に、このような要請のなかで必要とされることに、後
輪転舵装置において後輪転舵駆動系での失暗による駆動
力消失や後輪転舵制御系での命令伍達系で失陥などが生
じたフェール時に後輪を不転舵状態に保持しなければな
らないことがある。
このような油圧系失陥等において問題となることは、後
輪が逆位相に転舵している途中でフェールした時におけ
る対策である。すなわち、このような油圧系失陥等が生
じた際には、後輪を中立位置に復帰させ、直進状態を確
保してロックすることが望まれるが、後輪を転舵可能に
支持する舵取リンク機構に中立位置への復帰力を作用さ
せ得ないばかりでなく、この後輪は自由に転舵可能な状
態となるために、車速や走行条件によっては安全性に欠
けるという不具合を招く虞れがある。このため、従来か
ら後輪転舵装置において後輪を常に中立位置に復帰させ
得る付勢力をセンタリングスプリング機構などで作用さ
せ、常時はこれに打ち勝つ力を与えて転舵させるといっ
た手法が採用されているが、実用面で問題が大きい。す
なわち、後輪を中立位置に復帰させるためには大きな付
勢力が必要とされる一方、これに打ち勝って後輪を転舵
させるには不必要な力を必要としロスである。
また、上述したスプリング機構などでは、油圧系失陥等
が生じた際に後輪が転舵状態から急激に中立位置に復帰
し、走行安定性を確保するうえで問題となるものであり
、これらの問題点を解決し得る何らかの対策をしること
が望まれる。
〔課題を解決するための手段〕
このような要請に応えるために本発明に係る四輪操舵車
の後輪転舵装置は、後輪側舵取リンク機構を転舵させる
後輪転舵用パワーシリンダと、その左、右室に前輪側の
転舵動作で油圧源からの圧油を供給する後輪転舵用制御
バルブと、この制御バルブからシリンダ左、右室に至る
油圧通路途中に設けられフェール時に後輪を中立位置側
にのみ復旧転舵させるように油圧制御を行なう安全バル
ブ機構を備えてなり、この安全バルブ機構を、パワーシ
リンダを構成するピストンの動きで軸線方向に直交する
バルブ孔内で進退動作される左、右一対をなす第1のプ
ランジャと、この第1のプランジャの退出動作またはこ
の第1のプランジャとの間に形成される圧力室に高圧が
加わったときにシリンダ左、右室への制御バルブからの
油圧通路を逆止弁を開放して接続する左、右一対をなす
第2のプランジャとで構成したものである。
〔作用〕
本発明によれば、常時は車速および前輪側の転舵動作で
後輪を所要の状態で転舵させ得るとともに、油圧失陥等
の7工−ル時においては、安全バルブ機構の働きでシリ
ンダ左、右室のうち、転舵方向側の室への油圧通路は閉
塞状態としかつ中立位置側への室への袖I(E通路のみ
を低圧側に開放することで、後輪の失陥時以上の転舵を
不能とするとともに、後輪の中立位置側への転舵動作を
可能とし、接地側からの反力により該後輪を緩やかに復
旧転舵させて中立位置に復帰させ、該中立位置での後輪
のロックを可能とするものである。
〔実施例〕
第1図ないし第11図は本発明に係る四輪操舵車の後輪
転舵装置の一実施例を示し、本実施例では第6図に示す
ように前、後輪転舵用舵取リンク機構(後輪側のみを符
号1で示し前輪側は図示を省略する)をそれぞれ油圧式
パワーシリンダ2゜3による独立駆動形式とし、かつ前
輪側転舵変位情報のみを油圧信号として後輪転舵駆動系
に伝達させるとともに、後輪側転舵変位(パワーシリン
ダ3のロッド移動量)をテンションケーブル4で制御系
(後述する後輪転舵用制御バルブ15)にフィードバッ
クするフィードバック信号系5も装備してなる後輪転舵
装置10について説明する。
ここで、6.7は前、後輪側パワーシリンダ2゜3への
圧油供給用オイルポンプ、8はオイルタンクで、前輪側
ポンプ6からの圧油は配管6aで前輪側パワーシリンダ
2に導かれ戻り配管6bでタンク8に還流されるという
周知の前輪側動力舵取装置が構成される。また、9は車
載バッテリで、さらに第6図中油圧配管を二重線で、電
気配線を一部の実線で示している。
また、本実施例装置10は、第6図および第8図(a)
等に示すように車速に応じて駆動されるモータllaで
オイルリザーバllb内のポンプからの圧油の供給流量
を比例制御し得る油圧源であるモータポンプ′11と、
ポンプ11吐出側(MP)に−刃室12a(第9図中左
側)が接続されるとともに他方室12b (第9図中右
側)がポンプit還流側(MT)に接続されるシリンダ
12内に両室12a、12b間を連通ずる固定絞り13
aを有するピストン13を移動自在に支持し該ピストン
13移動位置に応じて前輪側での転舵変位情報を後輪側
に所要の可変遊びQCをもって伝達する後輪転舵用変位
伝達制御機構14と該制御機構14で得られた変位量に
応じて後輪側ポンプ7からの油圧通路の切換え制御を行
ない後輪転舵用パワーシリンダ3を作動させる後輪転舵
I制御バルブ15を備えている。ここで、モータポンプ
11は車速センサ16からの信号をシグナルコントロー
ラ17a、パワーコントローラ17bで演算、増幅して
得られたバッテリ9からの電流で、車速が20に■/h
以下であるときにのみ選択的に駆動制御され、所要の圧
油供給流量を給送する。なお、比例流量供給手段として
はモータポンプ11に限定されず、第8図(b)で示し
たように車速センサ16からの信号でコントローラを介
して開閉される可変絞り18aをもつ電磁比例流量制御
バルブ18を用いてもよく、この場合前輪側ポンプ6等
からの油圧配管途中のフローデバイダ19から分流した
配管19aを制御バルブ18に接続するとよい。
このような構成によれば、車速に応じて供給量が制御さ
れる圧油を、制御機構14を構成するシリンダ両側室1
2a、12bの一方に供給し、該ピストン13の固定絞
り13aにより他方室を介して圧油戻り側に還流させる
ことでビスi・ン13の移動量が選択され、その移動位
置に応じた前輪側から後輪側への転舵情報伝達を、所要
の遊びストロークをもって行なえる。この制御機構14
を第9図および第10図面の簡単な説明すると、20は
前輪側での転舵変位情報が前輪側パワーシリンダ2の出
力軸(舵取ハンドル2a等の操舵系の一部でもよい)等
に連結されることで伝達される入力軸、21は該入力軸
20と同軸上に配置された出力軸で、これにより変位取
出し軸が構成される。そして、入力軸20にはスプライ
ン結合でピストン13が回転方向には連結され軸線方向
にのみ移動自在に支持され、また該ピストン13の一部
には、軸線方向の一端側に向って徐々に溝幅が拡大され
伝達遊びストロークQCを可変させ得る切欠き溝22(
第10図参照)が形成される。
なお、ピストン13は切欠き溝22を形成するために第
9図中13A、13Bに示すように二分割されてねじ止
めで一体化されている。
23は切欠き溝22内に係入されるように出力0 軸21上に設けられ該溝22側縁に接する部分が球面軸
受23aに嵌装させたスリーブ23bからなる係合手段
で、ビス1フ13位置で係合手段23が溝22側縁に接
するまでの遊びストロークが変化する。したがって、シ
リンダ12内でポンプ側室12aに向ってスプリング2
4で付勢されるピストン13がポンプ11 (MP)か
らの圧油供給流量の増減で固定絞り13a前、後で生じ
る圧力差により軸線方向に移動すると、該移動位置で規
定されたストロークを遊びとして前輪側入力軸20の回
転が出力軸21側に伝達され、その結果車速に応じて前
輪側転舵角に対する後輪側転舵角が、第11図に示す特
性曲線のように変化する。このようにすると、簡単な構
造で後輪転舵角を車速に応して所要の状態に制御でき、
四輪操舵車としての機能を発揮させ得る。また、上述し
た構成では、入、出力軸20.21による変位取出し軸
上に車速に応動するピストン13を設け、かつこれらピ
ストン13と出力軸21との間に両者を可変遊びをもっ
て連結する機構を付設してお1 す、変位取出しが簡単に行なえるばかりでなく一つの機
能を軸上に配設したピストンで簡単に得られ、車輌への
組込み性等の面でも優れている。
また、本実施例で例示した装置10を第6図や第9図等
を用いて簡単に説明すると、30は制御機構14に後輪
側パワーシリンダ3への油圧回路9J換えを行なう後輪
転舵用制御バルブ15を変位取出し軸(20,21)七
に並設してなる後輪転舵制御機構ユニットで、制御バル
ブ15は出力軸21とこれにトーションバー31を介し
て相対的に回動可能に連結されたフィードバック軸32
軸端部のスリーブ部21aとロータ33で構成される。
なお、このバルブ15の構成、動作等は周知の通りで、
ポンプ7(P)およびタンク8(T)と、後輪側シリン
ダ室CI、C2との間の圧油通路の切換えを行なう。ま
た、34はシリンダ左方室12a内で出力軸21とバル
ブボディ35から突設した係合ビン34a、34bを挟
み込んだ状態で軸上に巻回させたコイルスプリングで、
制御バルブ15を絶対位置(中立位置)に対し、復帰回
動2 させるセンタリングスプリング機構36が構成される。
さらに、37は後輪側リンク機構lの一部に設けたアー
ム5aに一端が連結されるフィードバック信号系5のケ
ーブル4他端が連結され後輪側の実際位置をフィードバ
ックするためのケーブル連結レバーで、変位取出し軸(
20,21)と同軸上に配置されるフィードバック軸3
2に対し回動可能に軸装されるスリーブ37aに設けら
れ、かつ該スリーブ37a、フィードバック軸32間に
は周知の電磁クラッチ38が設けられ、これらは選択的
に連結される。これは、常時は制御系をフィードバック
信号系から切離し、必要時において連結することで後輪
側と制御バルブ15とのずれを常に調整しサスペンショ
ン動を吸収できるフィードバック信号伝達系を得るため
である。なお、37bはレバー37を一定位置に付勢す
るがた吸収用スプリングである。
また、本実施例では、機構ユニット30として、変位伝
達制御機構14を構成するピストン13、センタリング
スプリング機構36.後輪転舵用制御バルブ15、電磁
クラッチ38を、前記信号系5のフィードバック軸32
と共に変位取出し軸として同軸上に配設された入、出力
軸20゜21上に並べて配設することで構成しており、
全体構成を簡素化するとともに機構二二ッ)30の組込
み性等をよくするようにしている。
なお、第9図中40は入力軸20上に設けられピストン
13付勢用のコイルスプリング24のばね受けを兼るフ
ランジ部材で、その外周部には、周方向に異なる長さを
もち周方向に所定間隔おいて第1および第2の係合部4
1.42(一方のみを示す)が設けられ、かつ各保合部
41.42に対し入力軸20への前輪転舵入力で機械的
に係合、係合解除される第1および第2の後輪転舵開始
点検出スイッチ43.44(一方のみを示す)が設けら
れ、該検出スイー、チ43.44で後輪転舵制御系を後
輪転舵可能状態に制御している。すなわち、この種装置
IOは、車速が20Km/h以下の低速走行時であって
しかも舵取ハンドル2aが舵取操作されたときにのみ作
動させるとよく、それ 3 4 以外は不動作状態とすることが望ましい。しかし、後輪
操舵を油圧制御で行なうには、油圧系やこれを制御する
電気系を予め後輪転舵可能な待機状態におくことが望ま
れ、タイミングをずらして作動される二個の機械的な検
出スイッチ43゜44を、前輪側での転舵状態を後輪転
舵に先立って作動させ得る位置に設けている。
また、後輪転舵制御系において第6図および第7図に示
すように、車速および前輪側での転舵変位量に応じて作
動されることで後輪を転舵させる制御バルブ15の上流
側油圧通路から圧油戻り通路側へのバイパス通路を設け
、このバイパス通路50a途中に常時は通路を開状態と
し通電時に通路を閉状態とするように装置の電気制御回
路に接続された電磁式エマ−ジエンシーバルブ50を設
けるとともに、このエマ−ジエンシーバルブ50への通
電を遮断する手動スイッチ51を、前記電気制御回路中
に設けている。このようにすると、常時は車速および前
輪側転舵動作で後輪を所要の状態で転舵させ得るととも
に電気系などの5 フェール時や運転者の要請等で、後輪転舵制御系を非作
動状態とし得る。
なお、第7図中52はイグニションキースイッチで、ま
たモータポンプ11とそれ以外の電気機器類とは消費電
力が異なり、30A、IOAヒユーズ53.54を介在
させた別系統の回路構成とし、シグナルコントローラ1
7aからの信号でパワーコントローラ17bを介して駆
動させている。さらに、後輪側ポンプ7からの油圧回路
系において供給側と戻り側とを選択的に開閉するように
エマ−ジエンシーバルブ50と並列して車速制御バイパ
スバルブ55が配設され、車速か20Km/h以上であ
るときに後輪操舵系に圧油が供給されないように構成し
ている。ここで、56はスピードメータ等に付設され車
速か20に+w/h以上でオフされ、20Km/h以下
であるときにオンされる車速スイッチである。また、5
7は車速スイッチ56に直列に接続されフィードバック
信号系5を構成するケーブル4に切損等が生じた際に後
輪転舵系を不動作状態とするためのケーブル切損スイッ
チで、さら6 にこれらに直列し車速制御バイパスバルブ55に並列し
て電磁クラッチ38が接続されている。
ここで、この種装置10を構成するうえで望まれること
に、高速走行時の直進走行性や雪路等での走行安定性を
確保することがあり、必要時にのみ後輪転舵系を作動可
能な状態とし、不要時にはロックして二輪操舵状態を確
保することが望まれる。さらに、この装置を装備するう
えで、後輪転舵駆動系での失陥による駆動力消失や後輪
転舵制御系での命令伝達系での失陥等も問題で、このよ
うな事態が生じたときに後輪を中立状態でロック保持し
二輪操舵状態とすることも望まれる。
このため、本実施例では、後輪側舵取リンク機構1の一
部で常時はパワーシリンダ3の動きを拘束し後輪を中立
位置でロック状態に維持するとともに油圧源7からの圧
油供給でロック解除され後輪を転舵可能状態とする後輪
中立位置ロー2り機構60と、後輪側ポンプ7からフロ
ーデバイダ58を介して導かれたロック機構60への圧
油供給路途中に設けられ圧油供給量を一定に維持するア
ンローディングバルブ63と、その下流側で圧油を蓄圧
するアキュムレータ64と、その下流側で電気信号によ
り常時はロック機構60への圧油供給を維持し別の電気
信号によりロック機構60を圧油戻り側に接続する電磁
式後輪中立位置ロック制御ハルプロ2を設けている。こ
こで、このロック機構60には、作動状態を検出する後
輪中立位置ロック作動検出スイッチ61が付設される。
また、上述したロック機構60は、第4図や第5図等に
示すように、常時はスプリング66の付勢力でロックピ
ン67の先端テーパ部67aを後輪側舵取リンク機構1
を構成するタイロッド68の一部に形成したテーパ状係
合孔68aに係入させることで動きを拘束するとともに
、圧油供給でロックピン67を引抜きロック解除を行な
うように動作する。このような構成によれば、常時は車
速および前輪側の転舵動作で後輪を所要の状態に転舵さ
せ得るとともに、中、藺速走行時や柚斤系、電気系等の
フェール時に、後輪を中立位置で適切かつ確実にロック
し後輪転舵制御系を非作7 8 動状態とし得る。なお、ピン67先端をテーパピンとし
、テーパ孔に係入させるようにしたのは、ピン67を入
り易くするためである。
さて、本発明によれば、上述した後輪転舵装置10にお
いて、第1図ないし第5図から明らかなように、後輪転
舵用パワーシリンダ3の左、右室3a、3bに対し前輪
側の転舵動作に伴なって油圧源7からの圧油を供給する
後輪転舵用制御バルブ15からの油圧通路途中に設けら
れ油圧失陥等のフェール時に後輪を中立位置側にのみ復
旧転舵させるように油圧制御を行なう安全バルブ機構と
してのフェール対策チエツクバルブ70を設けている。
そして、このチエツクバルブ70を、シリンダピストン
3Cの動きで軸線方向に直交するバルブ孔71a、71
b内で進退動作される左、右一対をなす第1のプランジ
ャ72.73と、この第1のプランジャ72.73の退
出動作またはこの第1のプランジャ72.73との間に
形成される圧力室74.75に高圧が加わったときにシ
リンダ左、右室3a、3bへの制御バルブ15から9 の油圧通路を逆止弁76.77を開放して接続する左、
右一対をなす第2のプランジャ78.79とから構成し
たところに特徴を有している。
このような構成によれば、常時は車速および前輪側の転
舵動作により後輪を所要の状態で転舵させるとともに、
油圧失陥やエマ−ジエンシーバルブ50、その手動スイ
ッチ51が作動したフェール時においては、チエ−7ク
バルブ70の働きによりシリンダ左、右室3a、3bの
うち、転舵方向側の室への油圧通路は閉塞状態とし、か
つ中立位置側への室への油圧通路のみを低圧側に開放す
ることで、後輪のフェール時以上の転舵を不能とすると
ともに、後輪の中立位置側への転舵動作を可能とし、接
地側からの反力により該後輪を緩やかに復旧転舵させて
中立位置に復帰させ、該中立位置での後輪のロックを可
能とするものである。なお、第1図は中立位置でのロッ
ク状態を示し、このときにはタイロッド68の大径部で
第1のプランジャ72.73が押上げられ、両逆止弁7
6゜77が開放され、制御バルブ15からの油圧通路0 が開放されている。また、第2図は後輪を左方向に転舵
させた場合を示し、左側のプランジャ72は押上げられ
る一方、右側のプランジャ73は下降している。しかし
、このとき、この右側のプランジャ73.79間の圧力
室75には、左側の油圧通路からの高圧が導かれており
、これにより両逆止弁76.77は開放状態を保ち、制
御バルブ15からの油圧により図中矢印方向へのピスト
ン3Cの移動力を得ている。
第3図はこの左側への転舵時において油圧失陥した場合
を示しており、図中左側の油圧通路が低圧となることで
、右側の圧力室75が低圧となり、逆止弁77が閉塞さ
れる一方、左側の逆止弁76は開放状態を維持し、その
結果シリンダ左室3aの圧油は密封され、他方右室3b
は低圧側に開放され、左側への転舵は拘束されるととも
に、中立位置に徐々に復帰される。そして、走行時にお
けるタイヤの復元力により後輪は徐々に中立位置に復帰
する。さらに、この復帰によりロンドロ8が右側に移動
すると、左室3aは負圧となるために逆止弁77は開放
され、圧油が流入されるもので、これにより上述した後
輪の中立位置へのゆっくりした復帰が促進される。そし
て、中立位置では、前述したロック機構60が作動し、
後輪がロックされて二輪操舵状態に保たれる。なお、第
4図、第5図に示すボディ内通路は互いに交差している
ように見えるが、実際は第1図等のように別々の通路と
されている。
ここで、上述した第1図ないし第5図に説明した実施例
では、フェール時の油圧制御用安全バルブ機構としての
フェール対策チエツクバルブ70を構成する左、右一対
をなすバルブ機構部を、後輪転舵用パワーシリンダ3の
右側室寄りであって後輪中立位置ロック機構60を付設
するボディ部分に、バルブ孔71a、71bや通路孔を
並べて形成した場合を示したが、本発明はこれに限定さ
れず、たとえば第12図に示すように、このチエツクバ
ルブ70を構成する左、右バルブ孔71a、71bを、
後輪転舵用パワーシリンダ3の左、右室3a、3bの外
方端寄りのボディ部分1 2 80.81に、それぞれ分けて形成し、シリンダ3内で
摺動するピストンロッド82における大径部82a両端
側と小径部82b、82bとの間に形成される段差部に
より、第1のプランジャ72.73を進退動作させるよ
うに構成してもよいことは勿論である。
そして、このような構成によれば、安全バルブ機構を、
後輪転舵用パワーシリンダ3に一体的に付設してユニッ
ト化することができ、その実用上での利点は大きい。な
お、この実施例構造を採用しても、その動作等は前述し
た実施例と同等で。
その具体的な説明は省略する。また、このような構造を
採用した場合に、後輪中立位置ロック機構60としては
適宜の構成を有するものを、後輪転舵系の一部に適宜付
設すればよいものである。
また、前述した実施例装置にあっては、各種電磁式バル
ブや電気的なスイッチによる後輪操舵系を作動させるた
めに、後輪転舵開始点検出スイッチ43.44および後
輪中立位置ロック作動検出スイッチ61を組合せること
で構成され、これに3 より後輪転舵制御が所要の状態で行なわれる。これを第
6図や第7図等により簡単に説明すると、イグニッショ
ンスイッチ52でエンジンを始動し、ポンプ6.7で圧
油が前輪側および後輪側の転舵系に送られる。このとき
、フローデバイダ58で分流された圧油はアンローディ
ングバルブ63を通りオフ状態である中立位置ロック制
御バルブ62間のアキュムレータ64に順次蓄圧されこ
の部分での油圧が高められている。また、残りの圧油は
、車速制御バイパスバルブ55がオフ状態であるために
、これを通ってタンク8側に還流されている。一方、モ
ータポンプ11からの圧油は伝達制御機構14のバルブ
部に流入している。
この状態において、舵取ハンドル2aにより舵取操作が
行なわれると、前輪が転舵されるとともに、入力軸20
が回動し所定の回転角度(第11図中QA)でスイッチ
43 (SW−A)がオンし、これにより車速制御バイ
パスバルブ55が作動し、タンクへの短絡回路が切断さ
れ、吐出油が制御バルブ15に導かれるとともに、it
tmクラッチ384 がオンされる。ハンドル回転量が増え、QBでスイッチ
44 (SW−8)がオンし、中立位置ロック制御バル
ブ62が開き、高圧が中立位置ロック機構60へと導か
れると、ロックビン67が引抜かれ、後輪側が転舵可能
な状態に待機される。さらに、ハンドルが操舵され、制
御機構14における切欠き溝22によって規定されるス
トロークQC以上に操舵されると、制御バルブ15の入
力側である出力軸21が回転され、これによりバルブ1
5が作動されて後輪側パワーシリンダ3左、右室の一方
に圧油が導かれ後輪が転舵されるとともに、テンション
ケーブル4によるフィードバック信号系5により転舵量
が制御バルブ15におけるフィードバック軸32からフ
ィードバックされ、所要の作動状態に制御される。ここ
で、上述したハンドル操舵角度QCは、車速によりモー
タポンプ11からの吐出流量を変化させることで、前述
した制御機構14のピストン13移動位置で変化するも
ので、所要の遊びをもって制御バルブ15が回動変位さ
れ、後輪の転舵を行なえるものである。また、車速が2
0KII/h以上となったときには、車速スイッチ56
がオフし車速制御バイパスバルブ55がオフしてタンク
への還流路が形成されるとともに電磁クラッチ38等も
オフされるもので、この場合モータポンプ11への通電
もオフするように構成するとよい。
さらに、走行中に何らかの異常状態が生じたり、電気系
、油圧系が失陥したフェール時には、エマ−ジエンシー
バルブ50や手動スイッチ51等で後輪を不転舵状態と
するとよい。なお、スイッチ5W−Aと5W−Cとを並
列接続状態とすることで、5W−Aがオフしても後輪側
が中立位置にロックされない限り後輪転舵系は生きてお
り、四輪操舵状態での走行を維持できるようにするとよ
い。
なお、本発明は上述した実施例構造に限定されず、装置
lO各部の形状、構造等を適宜変形、変更することは自
由で、種々の変形例が考えられよう。たとえば上述した
実施例では、後輪転舵用変位伝達制御機構を構成するピ
ストン13を移動させるために、該ピストン13内に固
定絞り13a5 6 を設け、この部分を車速に応じて流量が比例制御される
圧油を流すことで生じる圧力差を利用した流量制御方式
を説明したが、本発明はこれに限定されず、たとえば油
圧通路途中に可変絞りを有する電磁比例圧力制御バルブ
を設け、その上、下流側での圧力をピストン13両側に
導入し、その差圧力でピストン13を移動させる圧力制
御方式を採用してもよいことは勿論である。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明に係る四輪操舵車の後輪転舵
装置によれば、後輪側舵取リンク機構を転舵制御する後
輪転舵用パワーシリンダと、このパワーシリンダ左、右
室に前輪側の転舵動作に伴なって油圧源からの圧油を供
給する後輪転舵用制御バルブと、この制御バルブからシ
リンダ左、右室に至る油圧通路途中に設けられ油圧失陥
やエマ−ジエンシー手動スイッチが作動されるフェール
時に後輪を中立位置側にのみ復旧転舵させるように油圧
制御を行なう安全バルブ機構を備えてなり、この安全バ
ルブ機構を、パワーシリンダを構7 或するピストンの動きで軸線方向に直交するバルブ孔内
で進退動作される左、右一対をなす第1のプランジャと
、この第1のプランジャの退出動作またはこの第1のプ
ランジャとの間に形成される圧力室に高圧が加わったと
きにシリンダ左、右室への制御バルブからの油圧通路を
逆止弁を開放して接続する左、右一対をなす第2のプラ
ンジャとから構成したので、簡単な構成にもかかわらず
、常時は車速および前輪側の転舵動作によって後輪を所
要の状態で転舵させ得るとともに、フェール時において
は、安全バルブ機構の働きによりパワーシリンダ左、右
室のうち、転舵方向側の室への油圧通路は閉塞状態とし
、かつ中立位置側への室への油圧通路のみを低圧側に開
放することで、後輪のフェール時以上の転舵を不能とす
るとともに、後輪の中立位置側への転舵動作を可能とし
、接地側からの反力により該後輪を緩やかに復旧転舵さ
せて中立位置に復帰させ、該中立位置での後輪のロック
を可能とし得るという種々優れた効果がある。さらに、
本発明では、前、後輪側の舵取8 リンク機構を独立駆動方式とし、前輪側に転舵信号取出
し部のみを追加するだけで後輪転舵装置を構成できるた
め、各部の構成の簡素化を図り組立性に優れ、組込みス
ペース面でも自由度も大きく、適切な後輪転舵状態を得
ることもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本発明に係る四輪操舵車の後輪転
舵装置において特徴となるフェール時の安全バルブ機構
の概略構成図およびその動作説明図、第4図は後輪転舵
用舵取リンク機構の概略断面図、第5図はその動作状態
を示す要部断面図、第6図は装置全体の概略構成図、第
7図はその電気回路図、第8図(a) 、 (b)は比
例流量供給手段と後輪転舵用変位伝達制御機構等との関
係を示す油圧回路図、第9図は後輪転舵用制御機構ユニ
ットの要部断面図、第10図は変位伝達遊びストローク
を可変させる構成を説明するための概略斜視図、第11
図は前、後輪転舵角の関係を示す特性図、第12図は木
考案の別の実施例を示す要部拡大断面図である。 1・・・・後輪側舵取リンク機構、2,3・・・・前、
後輪転舵用パフ−シリンダ、3a、3b・・・・シリン
ダ左、右室、3c・・・・ピストン、6,7・・・・前
、後輪側オイルポンプ、10・・・・後輪転舵装置、1
4・・・・後輪転舵用変位伝達制御機構、15・・・・
後輪転舵用制御バルブ、16・・・・車速センサ、20
.21・・・・人、出力軸、30・・・・後輪転舵用制
御機構ユニット、60・・・・後輪中立位置ロック機構
、61・・・・後輪中立位置ロック作動検出スイッチ、
62・・・・後輪中立位置ロック制御バルブ、63・◆
・−アンローディングバルブ、64−・・アキュームレ
ータ、67・◆・◆ロックビン、68・・・・タイロッ
ド、70・・・・フーール対策チエツクバルブ(安全バ
ルブ機構)、71a、71b・・・・バルブ孔、72.
73・・・・第1のプランジャ、74.75・・・・圧
力室、76.77・・・・逆止弁、78.79・・・・
第2のプランジャ、80.81・・・・ボディ部分、8
2・・・・ピストン13ド、82a・・・・大径部、8
2b・・・・小径部。 9 0

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 後輪側の舵取リンク機構を転舵制御する後輪転舵用パワ
    ーシリンダと、この後輪転舵用パワーシリンダの左、右
    室に前輪側の転舵動作に伴なって油圧源からの圧油を選
    択的に供給する後輪転舵用制御バルブと、この後輪転舵
    用制御バルブから前記後輪転舵用パワーシリンダの左、
    右室に至る油圧通路途中に設けられフェール時に後輪を
    中立位置側にのみ復旧転舵させるように油圧制御を行な
    う安全バルブ機構とを備えてなり、この安全バルブ機構
    は、前記後輪転舵用パワーシリンダを構成するピストン
    の動きで軸線方向に直交するバルブ孔内で進退動作され
    る左、右一対をなす第1のプランジャと、この第1のプ
    ランジャの退出動作またはこの第1のプランジャとの間
    に形成される圧力室に高圧が加わったときに前記パワー
    シリンダ左、右室への制御バルブからの油圧通路を逆止
    弁を開放して接続する左、右一対をなす第2のプランジ
    ャとから構成されていることを特徴とする四輪操舵車の
    後輪転舵装置。
JP1297545A 1989-05-01 1989-11-17 四輪操舵車の後輪転舵装置 Pending JPH0374282A (ja)

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