JPH0374180B2 - - Google Patents

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JPH0374180B2
JPH0374180B2 JP9070184A JP9070184A JPH0374180B2 JP H0374180 B2 JPH0374180 B2 JP H0374180B2 JP 9070184 A JP9070184 A JP 9070184A JP 9070184 A JP9070184 A JP 9070184A JP H0374180 B2 JPH0374180 B2 JP H0374180B2
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Description

【発明の詳細な説明】
〔発明の目的〕 本発明は、印刷性、筆記性に優れ、かつ、強度
バランスの優れた複合合成紙に関するものであ
る。 〔産業上の利用分野〕 本発明の複合合成紙は、封筒、エプロン、のれ
ん、使いすて衣料、合成皮革、地図、壁紙、ポス
ター等の用紙として有用である。 〔従来の技術〕 熱可塑性樹脂の二軸延伸フイルムを基材層と
し、無機微粉末を含有する熱可塑性樹脂の一軸延
伸フイルムを紙状層とする合成紙は知られている
(特公昭46−40794号、同50−29738号、同50−
28114号、同53−6676号、同52−30390号、特開昭
54−74842号、同56−21830号、同56−118437号、
同56−141339号、同57−149363号、同57−181829
号公報等)。 この合成紙の紙状層の表面には、オフセツト印
刷性をより向上させるために、必要により更にポ
リエチレンイミン、三級ないし四級窒素原子を含
有するカチオン性もしくは両性のアクリル系ポリ
マー、ポリ(エチレン・尿素)重合体、ポリアミ
ドのエピクロルヒドリン付加物等の水溶液よりな
る表面改質剤が塗布、乾燥されることもある。 この複層構造の合成紙は、二軸延伸フイルムを
基材層とするゆえに、機械的強度が高く、また紙
状層は延伸により無機微細粉末を中心に微細なボ
イドが多数発生し、軽量であり、かつ、表面に亀
裂が生じ、インクの吸収性、付着性に優れるもの
であり、耐水性の要求されるポスター、地図、カ
レンダー、トレーシング用紙、表装資材、カタロ
グ、ラベル等の用紙に用いられている。また、商
品としては王子油化合成紙(株)より「ユポ FPG」
の商品名で販売されている。 この複層合成紙は、無機微細粉末を含有する熱
可塑性樹脂の二軸延伸フイルムを紙状層とするパ
ール調の合成紙(特公昭49−1782号、同54−
31032号公報)と比較して外観がよりパルプ紙、
コート紙に似ている利点がある。 しかし、このパール調の合成紙を含め前述の複
層合成紙は熱可塑性樹脂フイルムが高度に配向
〔延伸倍率:縦×横=(4〜8)×(5〜12)〕して
おり、かつ、この配向も二方向に片寄つているた
め、のれん、おむつの防水シート等の縫製される
分野に用いる場合、針や糸により外部応力が合成
紙にかかると配向方向と応力方向が一致したと
き、合成紙が引き裂れるので縫製が行われる分野
には利用できない欠点がある。 一方、開繊した短繊維を抄造して絡み合せた不
織布状物を加熱加圧して得た非織性シートも知ら
れており(特公昭37−4993号、特開昭53−10704
号、同53−90404号、同53−119305号、同53−
122803号、同56−15500号、同57−29700号、同57
−39299号、同59−70600号、同57−61796号、同
57−139597号公報)帝人(株)より“スパンボンド”
の商品名で販売されている。この不織布シートは
郵便封筒、壁紙として実用されている。 この不織布合成紙は方向性がなく、引裂きに対
し抵抗力が強いので縫製できる利点を有するが、
引張強度が小さいこととオフセツト多色刷印刷が
できない欠点があり、例えば郵便封筒として用い
る場合は、予め送付する宛先をタイプ印刷した粘
着ラベルを該郵便封筒に貼着して使用する必要が
ある。 〔本発明が解決しようとする問題点〕 本発明は、前述の複層配向フイルムよりなる合
成紙の縫製ができない問題点および不織布合成紙
の多色印刷ができない、ならびに引張強度が低い
欠点を、両合成紙を接着剤で貼着、あるいは不織
布状物に積層する熱可塑性樹脂シートとして複層
配向フイルムよりなる合成紙を用いることにより
解決するものである。 〔発明の構成〕 本発明は、(A)短繊維を絡み合せた不織布状物を
加熱加圧して得たシート、または該不織布状物に
熱可塑性樹脂粉末を散布および/または熱可塑性
樹脂シートを積層し、次いでこれを加熱加圧一体
化した繊維補強シートと、(B)二軸延伸熱可塑性樹
脂フイルムを基材層とし、無機微細粉末を8〜50
重量%の割合で含有する熱可塑性樹脂の一軸延伸
フイルムを紙状層とする複層合成紙とを、(A)のシ
ートの不織状物側と、(B)の合成紙の紙状層側がそ
れぞれ表面層を形成するように貼着した複合合成
紙を提供するものである。 〔繊維補強シート〕 短繊維を絡み合せた不織布状物を加熱加圧して
得られる繊維補強シートの製造方法は、前述した
特開昭53−10704号、同53−119305号公報等に記
載されているのでここでは詳細な説明を省略す
る。 通常、この不織布シートはポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリアミド、ポリエステル等の熱可
塑性樹脂の開繊した短繊維(繊維長0.2〜15デニ
ール、繊維長1〜20mm)を水中に分散させた紙料
を短網または長網もしくは円網抄紙機を用いて抄
紙した後、120〜270℃の温度と5〜200Kg/cm2
圧力をロール、プレスで抄造紙にかけることによ
り製造される。かかるシートは帝人(株)よりスパン
ボンド#ユニセルの商品名で販売されている。 この抄造の際、水分散液中にパルプ状粒子を10
〜90重量%の割合で配合させてもよい。パルプ状
粒子の原料としては芳香族ポリアミド、芳香族ポ
リエステル等があげられる。また、ポリビニルア
ルコール繊維状バインダーやポリエチレン、ポリ
エステル、ポリアミド、ポリプロピレン等の熱可
塑性樹脂粉末を短繊維結合剤として5〜30重量%
配向してもよい。更に、顔料、可塑剤、粘着調整
剤、分散剤等を配合してもよい。 また、抄造法により得られた不織布状物に熱可
塑性樹脂の粉末を散布および/または熱可塑性樹
脂シートを積層し、次いでこれを加熱加圧一体化
して不織布シートを製造してもよい。粉末、シー
トの素材の熱可塑性樹脂としては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化
ビニリデン、ポリスチレン、スチレン−ブタジエ
ン−アクリルニトリル共重合体、ポリアミド、共
重合ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアセタ
ール、ポリメチルメタアクリレート、ポリスルフ
オン、ポリフエニレンオキサイド、ポリエステ
ル、共重合ポリエステル、ポリブエニレンスルフ
イド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテ
ルスルフオン、ポリエーテルイミド、ポリアミド
イミド、ポリイミド、ポリウレタン、ポリエーテ
ルエステル、ポリエーテルアミドおよびポリエス
テルアミドなどが挙げられ、これらは2種以上混
合して用いることができる。 更に、不織布シートは特公昭48−32986号公報
に記載される製造方法により得られた不織布合成
紙、即ち、少くとも75重量%が繊維用デニールの
不規則に配置された結晶性の且つ配向した合成有
機重合体のフイラメントから成るウエツプを該フ
イラメントに対し非溶解性の加熱流体に露出する
ことにより該フイラメントを空間的に間隔をおい
て配置された多数の交叉点で自己接合せしめるに
当り、少くとも大気圧の流体圧を持つた流体に対
する該露出を、本文で定義した臨界接合温度を
TxとしてTx(1±0.03)℃の温度範囲内にある
接合温度で行ないこのさい該ウエツプの温度をウ
エツプの全三次元方向に亘りその温度変動が5℃
以内になる如く一定に保ち、且つ該接合温度にお
いてフイラメントの収縮を20%以内に抑え且つフ
イラメントの複屈折の低下を50%以内に抑えるの
に十分なだけの軽い圧縮力下に該ウエツプを置い
てウエツプの拘束を続け、しかる後に該フイラメ
ントの収縮を防ぐのに十分な温度にまで該ウエツ
ブの温度を低下させた後に始めて該拘束力を取り
去ることを特徴とするウエツブを自己接合した不
織布合成紙であつてもよい。かかる不織布合成紙
は、米国デユポン社より“タイベツク”の商品名
で販売されている。 本発明においてこれら繊維補強不織布シートは
用途により異なるが30ミクロン〜3mmのものが使
用される。 〔複層配向フイルムよりなる合成紙〕 二軸延伸熱可塑性樹脂フイルムを基材層とし、
無機微細粉末を含有する熱可塑性樹脂の一軸延伸
フイルムを紙状層とする合成紙は、前述の特公昭
46−40794号、特開昭57−149363号、同57−
181829号公報等に記載されるように公知であり、
王子油化合成紙(株)より“ユポ FPG”の商品名
で販売されている。 この合成紙は、2層であつても、基材層の表裏
面に一軸延伸フイルムの紙状層が存在する三層構
造(特公昭46−40794号)であつても、紙状層と
基材層間に他の樹脂フイルム層が存在する三層〜
七層の合成紙(特公昭50−29738号、特開昭57−
149363号、同56−126155号、同57−181829号)で
あつても、裏面がプロピレン・エチレン共重合
体、エチレン・(メタ)アクリル酸共重合体の金
属塩(Na、Li、Zn、K)、塩素化ポリエチレン
等の基材層樹脂よりも低融点の樹脂よりなるヒー
トシール層を有する三層以上の合成紙であつても
よい(特願昭58−154285号明細書)。 第2図に一例としてかかる複層合成紙の断面図
を示す。この例は合成紙の表面に更にオフセツト
印刷性を向上させるために塗布剤層が設けられた
合成紙を示すものであり、図に示すように熱可塑
性樹脂の2軸延伸フイルムを基材層1aとし、表
裏面に無機微細粉末を0.5〜35重量%含有する熱
可塑性樹脂の1軸延伸フイルムよりなる表面層1
bと裏面層1cを有する複層フイルム1を支持体
とし、この支持体の表面層1b側に無機微細粉末
を8〜65重量%含有する熱可塑性樹脂の一軸延伸
フイルムよりなる紙状層2を設け、更にこの紙状
フイルム層2の表面に、ポリエチレンイミン、ポ
リ(エチレンイミン−尿素)、ポリアミンポリア
ミドのエチレンイミン付加物、ポリアミンポリア
ミドのエピクロルヒドリン付加物、三級ないし四
級窒素含有アクリル系ポリマーからなる群より選
ばれたプライマー3が設けられた構造の合成紙で
ある。 三層構造の一例の合成紙は、無機微細粉末を0
〜50重量%含有する熱可塑性樹脂フイルムを、該
樹脂の融点より低い温度で一方向に延伸して得ら
れる一軸方向に配向したフイルムの両面に、無機
微細粉末を8〜65重量%含有する熱可塑性樹脂の
溶融フイルムを積層し、次いで前記方向と直角の
方向にこの積層フイルムを延伸することにより得
られる紙状層が一軸方向に配向し、微細な空隙を
多数有するフイルムであり、基材層は二軸方向に
配向した積層構造物である。勿論、この表面に前
記プライマー(塗布剤)の層を設けてオフセツト
印刷性をより向上させてよい。二軸延伸フイルム
の基材層1aは合成紙の縦と横の強度バランスに
寄与する。また、紙状層の一軸延伸フイルム2は
紙的風合を呈する。紙状層が二軸延伸フイルムで
あるとパール光沢を有し、紙的風合からは程遠
い。 上記熱可塑性樹脂としては、ポリオレフイン樹
脂たとえばポリエチレン、ポリプロピレン、エチ
レン−プロピレン共重合体、およびエチレン−酢
酸ビニル共重合体、ポリ(4−メチルペンテン−
1)、ポリスチレン、ポリアミド、ポリエチレン
テレフタレート、エチレン−酢酸ビニル共重合体
の部分加水分解物、エチレン−アクリル酸共重合
体およびその塩、塩化ビニリデン共重合体たとえ
ば塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、その
他、およびこれらの混合物を例示することができ
る。これらの中でも耐水性、耐薬品性の面からポ
リプロピレン、ポリエチレンが好ましい。また、
基材層にポリプロピレンを用いる場合は、延伸性
を良好とするためポリエチレン、ポリスチレン、
エチレン・酢酸ビニル共重合体等のポリプロピレ
ンよりも融点が低い樹脂を3〜25重量%配向する
のがよい。 また、無機微細粉末としては炭酸カルシウム、
シリカ、けいそう土、タルク、酸化チタン、硫酸
バリウム等粒径が0.03〜16ミクロンのものが使用
される。 延伸倍率は縦、横方向とも4〜10倍が好まし
く、延伸温度は樹脂がホモポリプロピレン(融点
164〜167℃)のときは150〜162℃、高密度ポリエ
チレン(融点121〜124℃)のときは110〜120℃、
ポリエチレンテレフタレート(融点246〜252℃)
のときは104〜115℃である。また、延伸速度は50
〜350m/分である。 これら延伸倍率、延伸温度、延伸速度、無機微
細粉末含量は紙状層2の平滑度(Bekk 指数)
が3000秒以下、好ましくは2000秒以下となるよう
に選択すると紙状層2は鉛筆で筆記可能となる。
また、合成紙の給排が良好となる。 この複層合成紙はオフセツト印刷、グラビア印
刷が可能であり、かつ、筆記性も良好である。こ
の複層合成紙の肉厚は20ミクロン〜1mmである。
この複層合成紙は必要によりエンボス加工され
る。 〔複合合成紙〕 本発明の複合合成紙は、前述の不織布シートA
と、複層配向フイルムよりなる合成紙Bの両長所
を活かすべく、両合成紙を接着剤Sで貼合した構
造となつている(第1図参照)。接着剤としては
液状のプライマー、例えばポリウレタン系プライ
マーとしては東洋モートン(株)のEL−150(商品名)
またはBLS−2080AとBLS−2080Bの混合物が、
ポリエステル系プライマーとしては、同社のAD
−503(商品名)が挙げられる。プライマーは0.5
〜25g/m2となるように塗布される。 また、エチレン・酢酸ビニル共重合体、低密度
ポリエチレン、エチレン・(メタ)アクリル酸共
重合体の金属塩いわゆるサーリン、塩素化ポリエ
チレン、塩素化ポリプロピレン等のホツトメルト
接着剤を用いてもよい。このホツトメルト接着剤
は、複層合成紙製造時の延伸温度より低い融点を
有する熱可塑性樹脂を用いる必要がある。前記延
伸温度より高い温度で該ホツトメルト接着剤を用
いると複層合成紙が収縮することがある。 前記プライマーで接着するときは、不織布シー
トまたは複層合成紙のいずれかの面または両面に
プライマーを塗布し、ロールで加圧接着すればよ
い。 ホツトメルト接着剤を用いるときは、不織布シ
ートまたは複層合成紙上にダイより溶融フイルム
状に押出し、ラミネートし、ついで他方のシート
もしくは合成紙を圧着ロールで接着させてもよ
い。また、不織布シート製造時の加熱、加圧する
短繊維を絡み合せた不織布状物に溶融した接着剤
フイルムをラミネートし、これに複層合成紙を積
層し、ロールで圧着して接着させてもよい。 この複合合成紙の肉厚は用途により異なるが、
50ミクロン〜4mmである。 この複合合成紙の表面には必要によりオフセツ
ト印刷(複層合成紙の紙状層上に行なう)、グラ
ビア印刷(表裏いずれもも可能)がされたり、穿
孔、縫製が行われる。 〔発明の効果〕 本発明の複合合成紙は縫製が可能であり、引張
強度、抗引裂力が高い利点がある。特に引裂に対
する抗力は両合成紙の平均以上に向上する。 〔用途〕 本発明の複合合成紙は、壁紙、エプロン、おむ
つカバーの防水材、包装材、地図用紙、封筒、等
に有用である。特にエプロン、のれん、おむつカ
バーの防水材のように配向フイルムの紙状層側に
オフセツト多色印刷した複合合成紙を用いる場
合、裁断、縫製ができるのでカラフルな使い棄て
製品を与えることができる。 以下、実施例により本願発明を更に詳細する。 〔複層合成紙の製造例〕 例 1 (1) メルトインデツクス(MI)0.8のポリプロピ
レンに、平均粒径1.5ミクロンの炭酸カルシウ
ム12重量%(ポリプロピレンとの合計重量基
準)を混合し、270℃に設定した押出機にて混
練後、シート状に押出し、冷却装置により冷却
して、無延伸シートを得た。このシートを、
140℃に加熱後、縦方向に5倍延伸した。 (2) MI 4.0のポリプロピレン49重量%とマレイ
ン酸含量0.5重量%のマレイン酸(改質単量体)
変性ポリプロピレン5重量%と平均粒径1.5ミ
クロンの炭酸カルシウム46重量%とを混合した
組成物A(充填剤100重量部当りの改質単量体量
0.05重量部)を、270℃に設定した押出機によ
り溶融混練したものと、MI4.0のポリプロピレ
ン55重量%と平均粒径1.5ミクロンの炭酸カル
シウム45重量%とを混合した組成物Bを、270
℃に設定した別の押出機で溶融混練したものと
をダイ内で積層し、上記(1)にて得られた縦方向
5倍延伸シートの両面に共押出しし、改質ポリ
プロピレンを含む層が外側となるようにした。
次いで、この五層積層物を155℃に加熱したの
ち横方向に7.5倍の延伸を行なつて、五層のフ
イルムを得た。 (3) この五層積層フイルムの表面をコロナ放電処
理したのち、塗布剤水溶液を両表面に固型分で
片面0.05g/m2となるよう塗布および乾燥し
て、巻取つた。塗布剤水溶液の組成は、下記の
通りであつた。 (a) 三菱油化社製水溶液ポリアクリル系帯電防
止剤重合体「ST−1100*」 100重量部 (b) 水溶性ポリアミンポリアミドのエピクロル
ヒドリン付加物(デイツク・ハーキユルス社
製「カイメン557H」 25重量部
〔不織布シート〕
帝人(株)の不織布シート“スパンボンド#ユニセ
ル”(商品名)の物性を表1に示す。 併せて、デユポン社の不織布合成紙“タイベツ
ク”(商品名)の物性を同表に示す。 実施例 1 王子油化合成紙(株)の複層配向フイルムよりなる
合成紙“ユポFPG60”(商品名)と帝人(株)の不織
布シート“スパンボンド#ユニセル”とを、東洋
モートン(株)のポリウレタン系プライマー“BLS
−2080AとBLS−2080B”の混合物を5g/m2
(固型分)の割合で接着剤として用いて貼合し、
複合合成紙を得た。 この複合合成紙の物性を表1に示す。 実施例 2 前記例1で得た肉厚約110ミクロンの複層配向
フイルムよりなる合成紙“FP110”と帝人(株)の不
織布シート“スパンボンド#ユニセル”とを東洋
モートン(株)のポリウレタン系プライマー“BLS
−2080AとBLS−2080B”の混合物を5g/m2
(固型分)の割合で用いて表1に示す物性の複合
合成紙を得た。 実施例 3 王子油化合成紙(株)製複層配向フイルム“ユポ
FPG60”と、デユポン社の不織布シート“タイ
ベツク”(商品名)とを東洋モートン(株)のポリウ
レタン系プライマー“BLS−2080AとBLS−
2080B”の混合物を用いて貼着し、複合合成紙を
得た。 このものは、縫製ができ、また、複合合成紙の
“ユポFPG60”面にはオフセツト多色印刷が可能
であつた。 比較例 1 ポリプロピレン60部、高密度ポリエチレン25部
および炭酸カルシウム15部よりなる樹脂組成物を
240℃でフイルム状に押し出し、一旦、60℃迄冷
却後、150℃に再加熱し、ロールで縦方向に5倍
延伸した。ついで155℃まで再加熱し、テンター
で6倍横方向に延伸し、肉厚が約60ミクロンのパ
ール調の合成紙を得た。 このものは、グラビア印刷が可能であつたが、
オフセツト印刷インクの接着力は不十分で実用的
でなかつた。 このパール調の合成紙と、帝人(株)の不織布合成
紙“スパンボンド#ユニセル”とをウレタン系プ
ライマーを用いて貼合した複合合成紙は縫製が可
能であつた。 なお、オフセツト印刷性は次の方法で評価し
た。 東洋インク製造(株)のオフセツト印刷インク
“TSP−400”(商品名)および小森印刷機(株)製オ
フセツト4色印刷機を用い、この合成紙のポリプ
ロピレンフイルム表面側に4色(黒、青、赤、
黄)オフセツト印刷を行ない、インクの転移性、
インクの密着性を次の方法で評価した。 〔インクの転移性〕 各色の網点部分を拡大境(30倍)で拡大し、網
点再現性を目視にて判定した。 網点再現率:100〜75% 良好 (〇) 75〜50% やや不良(△) 50〜0% 不良(×) 〔インクの密着性〕 ニチバン(株)製粘着テープ“セロテープ”(商品
名)を印刷面上に強く密着させ、印刷面にそつて
すばやく剥離し、紙面上からのインク脱離程度を
目視判定した。 インク残留率:100〜95% 良好(〇) 95〜80% やや不良(△) 80〜0% 不良(×) また、縫製性は、ミシン機を用い糸縫いが可能
なものを良好(〇)とし、糸に張力がかかり、合
成紙が裂けてしまうものを不良(×)とした。△
は普通である。
【表】
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の複合合成紙の断面図であり、
第2図は従来の複層配向フイルムよりなる合成紙
の断面図である。 図中、Aは不織布シート、Bは複層合成紙、S
は接着剤、1aは二軸延伸フイルム、2は一軸延
伸フイルムよりなる紙状層、3は塗布剤層であ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 (A)短繊維を絡み合せた不織布状物を加熱加圧
    して得たシート、または該不織布状物に熱可塑性
    樹脂粉末を散布および/または熱可塑性樹脂シー
    トを積層し、次いでこれを加熱加圧一体化した繊
    維補強シートと、(B)二軸延伸熱可塑性樹脂フイル
    ムを基材層とし、無機微細粉末を8〜50重量%の
    割合で含有する熱可塑性樹脂の一軸延伸フイルム
    を紙状層とする複層合成紙とを、(A)のシートの不
    織状物側と、(B)の合成紙の紙状層側がそれぞれ表
    面層を形成するように貼着した複合合成紙。
JP9070184A 1984-05-07 1984-05-07 複合合成紙 Granted JPS60234839A (ja)

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