JPH0373827A - 生化学分析装置における測光系の異常検知方法 - Google Patents
生化学分析装置における測光系の異常検知方法Info
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Abstract
め要約のデータは記録されません。
Description
学分析装置における測光系の異常検知方法、特に試料液
と呈色反応する試薬を含む化学分析スライドやテストフ
ィルム等の検査体を用い、呈色反応したそれらの光学濃
度を測定するようにした生化学分析装置における測光系
の異常検知方法に関するものである。
分析することが、様々な分野において広く行なわれてい
る。特に血液や尿等、生物体液中の化学成分または有形
成分を定量分析することは、臨床生化学分野において極
めて重要である。
に含まれている特定の化学成分または有形成分の物質濃
度を測定できるドライタイプの化学分析スライドが開発
され(特公昭53−21677号。
れらの化学分析スライドを用いると、従来の湿式分析法
に比べてより簡単かつ迅速に試料液を分析できるので、
この化学分析スライドは、数多くの試料液を分析する必
要のある医療機関、研究所等において特に好適に利用さ
れつつある。
成分の物質濃度を求めるには、試料液を化学分析スライ
ドに計量点着させた後、これをインキュベータ(恒温器
)内で所定時間恒温保持(インキュベーション)して呈
色反応(色素生成反応)させ、次いで化学分析スライド
の種類(試料液中の成分と化学分析スライドの試薬層に
含まれる試薬との組合わせ)により予め選定された波長
を含む測定光をこの化学分析スライドに照射して、その
反射光量を測定し、その1lFJ光値に基づいて検査体
の光学濃度を求める。
記スライドの代りに試薬を含有させた長尺テープ状のテ
ストフィルムを収容しておき、このテストフィルムを順
次引き出して試料液の点着、インキュベーション、測定
を行なう装置も提案されている(例えば米国特許明細書
第3,528.480号)。
化学分析装置においては一般に、複数の項目について定
量分析ができるように、複数種類の検査体が利用可能と
なっている。その場合、検査体の種類、つまり分析項目
に応じて固有の波長のM1定光を用意する必要があるが
、多くの場合は、光源を1つだけ用意し、そこから発せ
られた光を複数の干渉フィルタのうちの1つに選択的に
通すことにより、相異なる波長の測定光を得るようにし
ている。
体を用いる生化学分析方法におけるハj定データの異常
の中で、測光系の異常、例えば光源ランプの経時変化に
よる光量表化、干渉フィルタの経時変化による吸光度変
化、透過光特性変化、測光ヘッド、フィルターホイール
、光源ランプ等の位置ずれなどによるものがある。この
ような干渉フィルタの経時劣化や光源ランプの経時劣化
、測光系の機械的位置ずれは、分析結果の精度低下を抽
くことになる。
り、測光系の異常、例えば干渉フィルタの劣化、光源ラ
ンプの劣化、測光系の位置ずれなどを特別な装置を必要
とせずに、簡Iltに検出することができる生化学分析
装置の4III光系の異常検知方法を提供することを目
的とするものである。
知方法は、 複数の干渉フィルタを通過した。1p1定光を順次基準
濃度板に照射してその反射光量を;l1ll定し、これ
ら複数の反射光量を示す1IFJ光データを互いの間で
比較し、その比較結果に裁づいて測光系の異常を検知す
るようにしたことを特徴とするものである。
に対して非常に低く、干渉フィルタが劣化した際の反射
光量変動も少なくなるので、基準白板を用いるのがより
好ましい。
性は非常に低い。特にその数が、多くの生化学分析装置
におけるように数個あるいはそれ以上である場合は、全
ての干渉フィルタがほぼ同時に劣化することは事実上者
えられない。そこで、上述のような複数の測光データを
互いに比較することにより、干渉フィルタの劣化を検出
可能となる。すなわち例えばa、bScという干渉フィ
ルタに関する上記測光データをXa 、、xb SXc
としたとき、Xb/Xaの値が各干渉フィルタが正常時
の値(これは予め求めておくことができる)から大きく
外れ、その一方Xc/Xaの値は正常時の値と近くなっ
ていれば、測光データxbが異常すなわち干渉フィルタ
bが劣化しているとみなすことができる。また上記の例
で、Xb/XaとXc /Xaの値が双方とも正常時の
値から大きく外れていれば、測光データXaが異常すな
わち干渉フィルタaが劣化しているとみなすことができ
る。
。
を示す斜視図である。本体10の内部にはインキュベー
タ、スライド搬送手段、スライド挿入手段等が配されて
おり、それらはカバー11によって覆われている。この
生化学分析装置の外部には、測定データ等の表示を行な
うデイスプレィ部13、この表示されたデータがプリン
トアウトされたシート12Aを送り出す送出口12、こ
の表示等の操作のための操作キー14が設けられている
。さらに、右側のスライド特機部15には未使用の化学
分析スライドを保持するスライドガイド15aが形成さ
れており、このスライドガイド15aに未使用の化学分
析スライドが通常複数枚重ねて保持される。
複数枚重ねて収納保持したカートリッジを取り付けるよ
うにしてもよい。このスライド特機部15の奥側には、
化学分析スライドの試薬層上に所定の試料液を点着する
ための点着手段20が配設されている。点着手段20は
、前方に突出し後端を中心に上下に回動する点着アーム
21と、点着アーム21の前端から下方に延びた点着ピ
ペット22と、点着アーム21の上下動および点着ピペ
ット22への試料液の吸引・点着を行なわせるための操
作ボタン23とからなる。この点着手段20により点着
を行なうときには操作ボタン23を操作することにより
、点着アーム21を上方へ回動させて点着ピペット22
を持ち上げ、容器に入れた試料液中に点着ピペット22
の先端を進入させて、点着ピペット22内に所定員の試
料液を吸引させ、次いで点着アーム21を再び下方へ回
動させて、点着ピペット22からその下方に位置する化
学分析スライドの試薬層上へ所定瓜の試料液を点着する
。
ーを取り外して示すものであり、第4図は第3図のI−
I線に沿った部分の断面図である。
ついて説明する。
料液が点着供給された化学分析スライド1を恒温保持す
るインキュベータ30と、この恒温保持された化学分析
スライド1の呈色度合(光学反射濃度)をApl定する
測定手段40とが配され、さらに、化学分析スライド1
をスライド特機部15からインキュベータ30の各収納
室33内まで搬送するスライド搬送系を有している。こ
のスライド搬送系については、後に第6図を参照して詳
述する。なお、上記手段に加えて、電源lG1制御回路
用プリント配線板17、測定手段40用の光源18aお
よび磁気ディスクドライブ機構18b等が配されている
が、これらの詳細説明は省略する。また、以後の説明に
おいては、矢印Fで示す方向を前方、矢印Rで示す方向
を後方、第3図における右方および左方をそれぞれ右方
および左方と称する。
その内部には複数の収納室33,33.・・・33が左
右方向に並んで形成されている。これらの収納室33.
33.・・・33はそれぞれ入口開口および出口開口を
有し、人口開口は収納室33の後方に左右に並んで形成
され、出口開口は収納室33の前方に左右に並んで形成
されている。化学分析スライド1は入口開口から収納室
33内に挿入され、出口開口から排出されるように構成
されており、出口開口から排出された化学分析スライド
1はインキュベータ30の前方側に設置された廃却箱8
0内に廃却される。
部部材32と、この下部部材32に載置された化学分析
スライド1を上から押さえる上部部材3tとを何し、両
部材31.32によって化学分析スライド1が恒温保持
される。
された化学分析スライド1の反射光学濃度を測定するた
めの測定ヘッド41を受容して左右方向に延びる長溝3
2b1および測定ヘッド41により上記反射光学濃度を
測定するための開口32cを有している。
結されたワイヤ44が駆動モータ45により牽引される
ことにより、ガイドロッド43a、43bにガイドされ
て上記長溝32b内を左右に移動し、収納室33内に収
納された各化学分析スライド1の反射光学濃度をApl
定する。以下、第7図を参照して、この測定ヘッド4(
を詳しく説明する。71111定ヘツド41には、光フ
アイバ89の一端が固定されている。この光フアイバ8
9の他端は、光源18aに対向する位置に固定されてい
る。光源f8aが発した光92aはコリメータレンズ9
Bによって平行光化され、フィルタ板90を介して集光
レンズ97に通され、該集光レンズ97によって集光さ
れた上で光フアイバ89の他端に照射される。フィルタ
板90は第8図に示すように、−例として7つの干渉フ
ィルタ90a、90b。
れたものであり、パルスモータ91によって回転される
ことにより、上記干渉フィルタ90a〜90gのうちの
1つを上記光92aの光路に選択的に配置する。各干渉
フィルタ90a〜90gは、化学分析スライド1の試薬
と試料岐との組合せに応じた固有の波長の光を透過させ
る。
定の波長とされたalll定光92は、上述のようにし
て光フアイバ89内に入射せしめられ、測定へラド41
内において、光フアイバ89の一端から出射する。この
測定光92は集光レンズ98によって集光された上で、
化学分析スライド1に照射される。このとき化学分析ス
ライド1で反射した反射光92Rは、集光レンズ99に
よって集光されて光検出器94に受光され、その光量が
該光検出器94によって検出される。この光量を示す光
検出器94の出力Qは測光回路95に人力され、そこで
増幅、ディジタル化等の処理を受け、反射光量データと
して出力される。上記反射光量のAl1定は1つのスラ
イド1について、例えば10〜15秒おきに所定の時間
(−例として5〜6分間程度)行なわれる。
白板2aと黒板2bの下方にも移動し、較正のためにこ
れらの濃度基準板2a、2bからの反射光量もallJ
定する。さらにこの測定ヘッド41は、供給台19の下
方にも移動し、スライド特機部15の化学分析スライド
1が後述する供給レバー52により移送される途中で、
該化学分析スライド1の反射光学濃度(カブリ)を測定
する。なお、スライド特機部15から供給台19までの
スライド移送経路の下方にバーコードリーダ25が備え
られており、化学分析スライド1がそこを通過する際、
化学分析スライド1のマウントに記載された試薬の種類
、ロット番号等を表わすバーコードが読み取られる。
めのヒータの配置を示した、インキュベータ30の正面
図である。以下、第3図、第4図およびこの第5図を参
照して、インキュベータ30のヒータの配置について説
明する。
下方に延びる部分(第4図参照)の、左右方向の両端部
付近に縦にヒータ32d、32e;32r、32gが配
されている。ヒータ32dのさらに左側には温度セフサ
32hが配置されており、該温度センサ32hが常に一
定温度を示すように左側のヒータ32d、32eの電流
が制御される。ヒータ32rのさらに右側には温度セン
サ321が配置されており、該温度センサ321が常に
一定温度を示すように右側のヒータ32f’、32gの
電流が制御される。
1a、31b、31cが横に配されている。またヒータ
31aの左方には温度センサ31dが配置されている。
タ30を上方からほぼ均一に熱するためのものであり、
温度センサ31dが常に一定温度を示すようにこれらの
ヒータ31a、31b、31cに流れる電流が制御され
る。
る。前後方向に延びる2本のガイドロッド50には、そ
れに沿って移動自在にブロック51が保持されており、
このブロック51にはスライド供給レバー52が取り付
けられている。該ブロック51は、供給レバー駆動モー
タ53によって前後動する。
され、そのさらに後方には、左右方向に移動するシャト
ル(左右移動台)54が位置するようになっている。こ
のシャトル54は保持台55の上部に固定されており、
該保持台55は2本のがイドロッド5Bに沿って移動自
在とされている。そしてこの保持台55にはエンドレス
状に張架されたワイヤ57(第4図参照)の一部が係止
され、このワイヤ57がシャトル駆動モータ58によっ
て移動されることにより、保持台55すなわちシャトル
54が左右方向に移動する。シャトル54の上方位置に
は、前後動自在に保持されたスライド挿入バー59が保
持されている。またこのスライド挿入バー59は、イン
キュベータ30の各収納室33の人口開口に対向する位
置に挿入爪60を有している。このスライド挿入バー5
9は、挿入バー駆動モータ61により、上記の方向に移
動される。
ずブロック51は第6図図示の位置、つまりスライド供
給レバー52がスライド特機部15の前方に位置する状
態とされる。この状態からレバー駆動モータ53が作動
し、ブロック51が後方側に移動されると、スライド特
機部15上において例えばカートリッジに収納して重ね
られている化学分析スライド1の最下位のものが、スラ
イド供給レバー52に押されて供給台19上に移載され
る。供給台19には開口19aが設けられており、この
開口19aを通して前記測定ヘッド41により、化学分
析スライド1のカブリ濃度がaPJ定される。
より、所定量の試料液が点着される。次いでスライド供
給レバー52がさらに後方に移動されることにより、化
学分析スライド1はシャトル54上に移載される。化学
分析スライド1がこの位置まで送られると、レバー駆動
モータ53が逆転され、ブロック51は第6図図示の位
置に戻される。なおこうしてブロック51が原位置に戻
る際、スライド供給レバー52がスライド特機部15上
のスライド1を動かすことがないように、スライド供給
レバー52は先端が後方を向く方向には揺動自在とされ
ている。
が移載されると、シャトル駆動モータ58が作動し、シ
ャトル54は所定の収納室33に対向する位置まで移動
される。そして次に挿入バー駆動モータ61が作動し、
スライド挿入バー59が第6図図示の位置から前方側に
所定距離移動される。それによりシャトル54上の化学
分析スライド1が、スライド挿入バー59の挿入爪60
によって前方に押され、前記人口開口を通って収納室3
3内に収められる。なおこのとき収納室33内に光学濃
度4夢1定済みのスライド1が有れば、そのスライド1
は新たに挿入されるスライド1に押されて、廃却箱80
中に落とされる。
ライド1は、前述のようにして恒温保持され、試料液と
反応して呈色した部分の光学濃度が測定ヘッド41によ
り測定される。
収納室33に収められた化学分析スライド1を廃却でき
るように、シャトル54上でスライド1の左右側端をガ
イドする部材の一方は、スライド廃却レバーとしても作
用するように構成されている。すなわちこのスライド廃
却レバー62は内側に当接突起63を備えた上で、シャ
トル54上で前後方向に移動自在とされ、図示しない付
勢手段により後方側に付勢されている。そして上記最後
の化学分析スライド1を廃却する際、シャトル54はこ
のスライド廃却レバー62が収納室33の中央部分に対
向する位置で停止される。この状態でスライド抽入バー
59が前述のように前方に移動すると、その押入爪60
が上記当接突起63に当接してスライド廃却レバー62
を抑す。それにより該レバー62は上記付勢の力に抗し
て前方に移動し、収納室33内のスライド1を廃却箱8
0中に落とし込む。
基準白板2aおよび基準黒板2bについての反射光量測
定データSS前およびBは演算部65に入力され、これ
らの測定データSSW、Bから、スライド1の反射光学
濃度ODが演算される。この演算は下記の式 ただし W:基準白板2aの14111光データB:基
準黒板2bの 〃 Sニスライド1の 〃 ODw:?lJ度基準基準機る白板2aのOD値ODb
:濃度及重機による黒板2bのOD値によりなされる。
度ODの値から、例えば点着後所定の分析時間を経過し
た時点の光学濃度値が求められ、その光学濃度値から分
析対象の特定成分の物質濃度りが求められる。
号を、第3.4図図示の制御部66に送る。
ィ部13において表示させ、また図示しないプリンタに
おいて記iAシート12Aに記録させて、送出口12(
第2図参照)から排出させる。
。以下この処理について、第7図も参照して説明する。
2において測定ヘッド41の移動機構等が初期状態に設
定される。次にステップP3において基準白板2aから
の反射光量A11l定が行なイつれる。このとき、第7
図に示した測光回路95のゲインは1倍とされる。また
この際、フィルタ板90を回転させながら、各干渉フィ
ルタ90a〜90gを通過した7通りの波長の測定光9
2が基準白板2aに照射され、各場合の基準白板2aか
らの反射光92Rの光量が次々と測定される。光検出器
94の出力電圧をデジタル化して得られた7通りの測光
データXa%XbSXc、Xd、Xes Xr、Xgは
、制御部66の内部メモリに記憶される。
のうちの1つ、−例として測光データXaが所定のしき
い値C1と比較され、もしCI >Xaであれば、光源
18aの光量不足とみなされて、ステップP5において
「ランプ光量不足」の警告が出される。この警告は、例
えば前述の記録シート12Aを用いて出力される。それ
とともにステップP6において、測光システム全体が停
止される。
場合、次にステップP7において、上記しきい値C,よ
りも大きいしきい値C2と測光データXaとが比較され
、C2〉Xaであれば光源18aが寿命に近付いている
と見なして、ステップP8で「ランプ交換」のメツセー
ジが出される。
表示される。
、次にステップ9で、測光データXaを基準としてXa
に対する測光データxbの比Xb/Xaと、0.9 E
、および1.I E、なる値との大小関係が判定される
。Elは、干渉フィルタ90aおよび90bがともに正
常のときに、予めlpj先データX a SX bを求
めた際のXb/Xaの値である。
ば、つまりXb/XaがElの値の±10%の範囲に収
まっていれば、測光データXa、Xbはともに正常であ
ると見なせる。つまり前述した通り、干渉フィルタ90
aと90bとが同時に劣化する可能性は極めて低いから
である。こうして、0.9 El <Xb /Xa <
1.I Elであった場合は、次に 0.9 EZ <Xc /Xa <1.I Elである
か否か、そしてもしそうならば、次に0.9 E3 <
xct /Xa <1.1 E3であるか否かというよ
うにして、 0.9 E6 < Xg / Xa < 1.I Es
であるか否かの判定まで、順次判定処理が続けられる。
び90cがともに正常のときに、予めΔp1光データX
a%XCを求めた際のXc/Xaの値であり、E3以下
も同様である。第1図においては0.9 E6 < X
g / Xa < 1.I Esの判定処理をステップ
PIOとして示しであるが、このステップPlOとステ
ップpHとの間には、同様の判定処理が4回行なわれる
。
式が成立しない場合は、ステップpHにおいて「フィル
タ異常」のメツセージが出され、それとともにステップ
P12において、測光システム全体が停止される。この
メツセージは、例えば記録シート12Aへの記録の形で
出される。そしてこのメツセージにおいては、どの干渉
フィルタが異常であるかが併せて示される。すなわち、
もし0.9 F!<Xb /Xa <1.I Elが成
立しなければ、そのときは干渉フィルタ90bが異常で
あると、また、 0.9 E3 <Xd /Xa <1.I E3が成立
しなければ、そのときは干渉フィルタ90dが異常であ
ると示される。そして、上記6通りの不等式がすべて成
立しない場合は、干渉フィルタ90aが異常であると示
される。このようにして干渉フィルタ90a〜90gの
異常を検出可能である理由は、先に述べた通りである。
テップP13において測光回路95のゲインが自動設定
される。このゲイン設定後ステップP14において、各
干渉フィルタ毎に基準白板2aからの反射光ff171
11J定が行なわれる。次に、この際得られた7通りの
測光データXa’〜Xg′の各々が、所定の下限値G1
と上限値G2との間に収まっているか否かが判定される
。もし、測光データXa〜Xg゛のうちの1つでも下限
値G1を下回り、あるいは上限値G2を上回ると、その
場合はステップPlBにおいて、例えば前記記録シート
12Aを用いて「ゲイン設定エラー」のメツセージが出
され、次にステップP17において測光システムの動作
が停止される。そうでない場合は、測定ヘッド41がす
べて正常であると見なして、ステップP18において化
学分析スライド1からの反射光m測定に入る。なお上記
下限値Glと上限値G2の値は、各干渉フィルタ毎に異
なる値とされてもよい。
に対する7I−1光動作に入った後も、所定の時間間隔
で測光値がチエツクされる(ステップP19)。すなわ
ちapj定ヘッド41は、並置された複数のスライド1
に沿って1往復する毎に、較正のために基準白板2aお
よび基準黒板2bからの反身・1光量を測定するが、そ
の際、まず最初に測定ヘッド41が基準白板2aに対向
する位置に戻って来ると、干渉フィルタ90a、 90
b、 90cを通した測定光92が基準白板2aに照射
され、その反射光量が111J定される。
対向する位置に戻って来ると、干渉フィルタ90d、9
0e、90fについて上記と同様の操作がなされる。
向する位置に戻って来ると、干渉フィルタ90gについ
て上記と同様の操作がなされる。例えば測定ヘッド41
が1往復に13秒を要するならば、個々の干渉フィルタ
については約39秒に1回、その性能チエツクのための
測光がなされることになる。
データXnは、ステップP20において前回の測光デー
タX旧と比較され、その差の絶対値が所定のしきい値H
以下となっているかどうか判定される。そうなっていれ
ば、前回の測光時から今回の測光までの間に、測光系の
位置関係に異常が生していないと見なすことができる。
光データがそのまま出力され(ステップP23)、次い
で測光動作が終了する(ステップP24)。一方上記2
回の測光データXn、X旧の差の絶対値がしきい値Hを
超えている場合は、干渉フィルタに異常が生じたと見な
すことができる。その場合はステップP2+において、
そのような異常が今測定中に初めて起きたものであるか
否かが判定され、もしそうであれば処理の流れはステッ
プP2に戻り、移動機構初期化がなされた後、以上述べ
た処理が繰り返される。一方上述の異常が初めてではな
い場合は、ステップP22において「測光異常」のメツ
セージを出力させる。このメツセージ出力は、例えば前
記記録シート12Aへの記なの形でなされる。
られた物質濃度りの値の信頼性が低いと判断することが
できる。
なう必要はない。しかしこの処理を行なえば、生化学分
析装置が稼動中にlP1光系のα置関係が変化したよう
な場合にもその旨を装置オペレータに知らせることがで
きるので、より好ましいと言える。
いる生化学分析装置においても適用可能である。
数の干渉フィルタの各々を通過した1llll定光を共
通の濃度基準板に照射してその反射光量を11pj定し
、これらの反射光量を示す測光データを互いの間で比較
するようにしたから、干渉フィルタの劣化、光源ランプ
の劣化、測光系の位置ずれなどの測光系の崇常を確実に
検出可能となる。したがって本方法によれば、不適当な
波長の測定光を用いて検査体の光学濃度を測定すること
を防止して、生化学分析装置の信頼性を高めることがで
きる。
れを示すフローチャート、 第2図は、本発明の方法を実施する生化学分析装置の一
例を示す斜視図、 第3図は、第2図に示す生化学分析装置の主要部をカバ
ーを取り外して示す平面図、 第4図は、第3図の1−1線に沿った部分の断面形状を
示す断面図、 第5図は、ヒータの配置を示した、インキュベータの正
面図、 第6図は、上記生化学分析装置のスライド搬送系を示す
斜視図、 第7図は、上記生化学分析装置の7測定ヘツドとその周
囲部分を示す概略正面図、 第8図は上記測定ヘッドのフィルタ板を示す平面図であ
る。 1・・・化学分析スライド 2a・・・基準白板2b
・・・基準黒板 15・・・スライド特機部1
5a・・・スライドガイド 18a・・・光 源20
・・・点着手段 25・・・バーコードリーダ
30・・・インキュベータ 31・・・上部部材31
a、31b、31c42d、32e、321’、32g
−−−ヒータ31d、32h、321・・・温度セン
サ32・・・下部部材 33・・・収納室40
・・・測定手段 41・・・測定ヘッド42・
・・保持台 52・・・スライド供給レバー
53・・・供給レバー駆動モータ 542.・シャトル
58・・・シャトル駆動モータ 59・・・スライド挿入バー 60・・・挿入爪61
・・・仲人バー駆動モータ 65・・・演算部66・・
・制御部 90・・・フィルタ板90a
、 90b 、 90c 、 90d 、 90e 、
901’ 、 90g・・・干渉フィルタ 第 5 図 第 図 第 図
Claims (4)
- (1)試料液中の特定成分と化学反応する試薬を含む検
査体に試料液を点着し、該検査体を恒温保持しつつその
光学濃度を測定して、試料液中の特定成分の物質濃度を
求める生化学分析装置における測光系の異常検知方法で
あって、 複数の干渉フィルタを通過した測定光を順次基準濃度板
に所定時間間隔で照射してその反射光量を測定し、 これら複数の反射光量を示す測光データを互いの間で比
較し、その比較結果に基づいて測光系の異常を検知する
ようにしたことを特徴とする生化学分析装置における測
光系の異常検知方法。 - (2)前記測光系の異常が、干渉フィルタの異常である
ことを特徴とする請求項1記載の測光系の異常検知方法
。 - (3)前記測光系の異常が、光源ランプの異常であるこ
とを特徴とする請求項1記載の測光系の異常検知方法。 - (4)前記測光系の異常が、測光系の位置の異常である
ことを特徴とする請求項1記載の測光系の異常検知方法
。
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