JPH0373228A - 金属繊維を含有した成形用素材の製造方法及びその装置 - Google Patents

金属繊維を含有した成形用素材の製造方法及びその装置

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JPH0373228A
JPH0373228A JP2117674A JP11767490A JPH0373228A JP H0373228 A JPH0373228 A JP H0373228A JP 2117674 A JP2117674 A JP 2117674A JP 11767490 A JP11767490 A JP 11767490A JP H0373228 A JPH0373228 A JP H0373228A
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JP
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cutting
rotating shaft
fibers
fiber bundle
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JP2117674A
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Akira Yanagisawa
柳沢 章
Teruo Okano
照夫 岡野
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Nibex Co Ltd
Original Assignee
Nibex Co Ltd
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    • B29BPREPARATION OR PRETREATMENT OF THE MATERIAL TO BE SHAPED; MAKING GRANULES OR PREFORMS; RECOVERY OF PLASTICS OR OTHER CONSTITUENTS OF WASTE MATERIAL CONTAINING PLASTICS
    • B29B9/00Making granules
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29BPREPARATION OR PRETREATMENT OF THE MATERIAL TO BE SHAPED; MAKING GRANULES OR PREFORMS; RECOVERY OF PLASTICS OR OTHER CONSTITUENTS OF WASTE MATERIAL CONTAINING PLASTICS
    • B29B9/00Making granules
    • B29B9/02Making granules by dividing preformed material
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29BPREPARATION OR PRETREATMENT OF THE MATERIAL TO BE SHAPED; MAKING GRANULES OR PREFORMS; RECOVERY OF PLASTICS OR OTHER CONSTITUENTS OF WASTE MATERIAL CONTAINING PLASTICS
    • B29B9/00Making granules
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  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)
  • Reinforced Plastic Materials (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、多数の金属繊維が樹脂材料に分散された成形
用素材の製造方法及びその装置に関するものである。
(従来の技術) 電子機器や電気機器等では、外部へ電磁波が漏れたり、
外部から電磁波が侵入することを防止するため、各機器
の筐体を電磁波シールド効果を備えた導電性樹脂材料か
ら形成してる。
上記筐体は、一般に、金属繊維を含有したマスターペレ
ットをそのまま、或いは同樹脂のナチュラルペレットと
混合して適当な成形機及び金型を用いて成形することで
製造されている。
金属繊維を含有したマスターペレットの製造方法として
は、金属繊維とナチュラルペレットとを加熱混合しつつ
押出し機から押出し、該押出し物を適当な長さに切断す
る方法や、金属繊維束の周面に押出し機を用いて樹脂を
被覆し、該押出し物を適当な長さに切断する方法(特開
昭60−18315号公報)や、金属繊維束を樹脂溶液
に浸漬して樹脂を含浸させ、乾燥後に押出し機を用いて
該繊維束の周面に同樹脂を被覆し、該押出し物を適当な
長さに切断する方法(特公昭63−26783号公報)
がある。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、金属繊維とナチュラルペレットとを加熱
混合する製造方法では、混合時において金属繊維を均一
に分散することが困難で、押出し物の繊維密度に偏りを
生じ易いという欠点がある。
また、混合時における金属繊維の屈曲及び該屈曲繊維同
志の絡み合いを避けるために、長い金属繊維を使用する
ことができず、結果として成形品に充分な導電性を付与
できないという欠点がある。
また、金属繊維束の周面に樹脂を被覆する製造方法では
、金属繊維束の内部に樹脂が入り込みにくいため、切断
時に被覆樹脂に割れを生じたり、繊維の抜けを生じて満
足ゆくマスターペレットを製造することができない欠点
がある。
更に、金属繊維束に樹脂を含浸させる製造方法では、金
属繊維束の収束密度によって含浸される樹脂量が大きく
異なるため、所定の割合のマスターペレットを製造する
ことが困難であり、また製造工数が多いことからコスト
高になるという欠点がある。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的
とするところは、金属繊維が所望の割合で均一に分散さ
れ、しかも製造が容易な成形用素材の製造方法及びその
装置を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 前記目的を達成するため、請求項(1)では、回転軸の
周面に薄肉帯状の金属板を樹脂材料を介在して多数回巻
付ける工程と、該回転軸を回転しつつ巻付は材料の端面
を切削刃によって切削し、金属繊維と樹脂繊維の混合繊
維束を得る工程と、この混合繊維束を樹脂繊維が軟化可
能な温度に加熱する工程とから成形用素材を製造してい
る。
また、請求項(2)では、混合繊維束を生成する切削装
置と、該混合繊維束を加熱する加熱装置とから成形用素
材の製造装置を構成している。切削装置は、ベッド上面
において回転自在に軸支された回転軸と、回転駆動源の
回転を回転軸に伝達する第1の回転伝達手段と、回転軸
に設けられ、且つ該回転軸と軸線を一致する円柱状外面
を有し、薄肉帯状の金属板を樹脂材料を介在して多数回
巻付は可能な巻付部と、巻付材料の端面に対峙する切削
刃を有し、且つ回転軸の軸線と平行に移動可能な刃物台
と、回転軸の回転を減速機を通じて送りねじに伝達する
第2の回転伝達手段と、刃物台に固定され、且つ送りね
じに螺合したナツトとを備えており、一方、加熱装置は
、前記切削装置で生成された混合繊維束が通過する通路
と、通路を通過する混合繊維束を樹脂繊維が軟化可能な
温度に加熱する加熱手段とを備えている。
更に、請求項(3)では、回転軸の周面に薄肉帯状の金
属板を、切削熱によって軟化可能な樹脂材料を介在して
多数回巻付ける工程と、該回転軸を回転しつつ巻付は材
料の端面を切削刃によって切削し、金属繊維と樹脂繊維
の混合繊維束を得る工程とから成形用素材を製造してい
る。
更にまた、請求項(4〉では、請求項(1)または(3
)記載の製造方法に使用される樹脂材料を、金属板と積
層された樹脂フィルムで構成している。
更にまた、請求項(5)では、請求項(1)または(3
〉記載の製造方法に使用される樹脂材料を、金属板に被
覆された樹脂被膜で構成している。
(作 用) 請求項(1)記載の製造方法によれば、まず回転軸に巻
付けられた金属板はその端面を樹脂材料と共に切削され
、該切削によって金属繊維と樹脂繊維の混合繊維束が連
続的に生成される。次に、この混合繊維束は樹脂材料が
軟化可能な温度に加熱され、軟化する樹脂材料によって
金属繊維が結合する。
請求項(2〉記載の製造装置では、巻付部の周面に金属
板を樹脂材料を介在して巻付けた後、回転駆動源を作動
させると、該回転駆動源の回転は第1の回転伝達手段を
介して回転軸に伝達し、該回転軸の回転は第2の回転伝
達手段を介して減速された後に送りねじに伝達される。
この送りねじの回転によって刃物台が回転軸の軸線と平
行に、巻付材料の端面に向って移動し、該端面に切削刃
が当接した後はその送り量に従って金属板と樹脂材料が
共に切削され、金属繊維と樹脂繊維の混同繊維束が踏切
れることなく連続的に生成される。
この切削装置で生成された混合繊維束は、加熱装置の通
路内を順次通過し、該通過の際に加熱手段によって樹脂
繊維が軟化可能な温度に加熱される。
請求項(3)記載の製造方法では、回転軸に巻付けられ
た金属板はその端面を樹脂材料と共に切削され、該切削
によって金属繊維と樹脂繊維の混合繊維束が連続的に生
成される。この切削時において樹脂材料は切削熱によっ
て軟化し、軟化する樹脂材料によって金属繊維が結合す
る。
請求項(4)記載の製造方法では、金属板と積層された
樹脂フィルムが切削時に金属板と共に切削され、また請
求項(5)記載の製造方法では、金属板に被覆された樹
脂被膜が切削時に金属板と共に切削される。
(実施例) 第1図は本発明の実施に好適な製造装置の一実施例を示
すものである。本製造装置は、金属繊維と樹脂繊維の混
合繊維束を生成する切削装置Sと、該混合繊維束を加熱
する加熱装置にとから構成されている。
まず、切削装置Sについて第1図及び第6図を参照して
説明する。
図において、1は床面等に載置可能な中空方形状のベッ
ドであり、該ベッド1の上面には軸受(図示せず)を夫
々内部に収容した軸受台2と支持台3が所定間隔をおい
て、且つ互いの軸受が同一軸線上に位置するように配設
されている。
10は多段状に形成された回転軸であり、該回転軸10
は一端部を前記支持台3に、また他端部を前記軸受台2
に夫々回転自在に軸支されている。
また、この回転軸10の軸受台2と支持台3の間に位置
する部分には、回転軸10と軸線を一致する円柱状外面
を有し、且つその外面に軸線方向の溝11aを有する巻
付部11と、該巻付部11の軸受台2側に大径の鍔部1
2が設けられている。
更に、この回転軸10の軸受台2から突出する部分には
、径の異なる2個のプーリ13.14が夫々同心状に取
付けられている。
20は前記巻付部11の周面に樹脂フィルム21を介在
して巻付けられた金属板である。ここで、第3図を参照
してこの金属板20と樹脂フィルム21の仕様及び巻付
は方法について具体的に説明する。
金属板20は黄銅からなり、厚さが100μmで、幅が
約100ma+の帯状をなしている。一方、樹脂フィル
ム21は、切削温度(切削熱による切削部分の温度)よ
りも高い150℃前後の軟化点を有する樹脂、例えば硬
化前状態にある熱硬化性のフェノール樹脂からなり、厚
さが100μmで前記金属板20と同一幅を有している
上記金属板20及び樹脂フィルム21を巻付部11に巻
付けるに際しては、まず金属板20と樹脂フィルム21
を積層し、その端部を溝11aに挿入して折り曲げ、樹
脂フィルム21を下側にしその一側が鍔部12の側面に
接するようにして、第3図において時計回り方向に堅密
に多数回巻付ける。そして、所定の径になったところで
金属板20及び樹脂フィルム21を切断し、該切断端部
を表面に止着する。この止着には接着剤を用いる他、ス
ポット溶接やレーザー溶接等が使用できる。
30はベッド1内の下部に固定されたモータであり、該
モータ30の回転軸31にはプーリ32が固定されてい
る。このプーリ32と前記回転軸10の一方のプーリ1
3とはベルト33によって連結されており、即ち前記回
転軸10はモータ30の作動によって回転できるように
なっている。
40はベッド1内の上部に固定され、且つ電磁クラッチ
等の接続手段(図示せず)を内部に備えた減速機であり
、該減速機40の入力軸41にはプーリ42が固定され
ている。このプーリ42と前記回転軸10の他方のプー
リ14とはベルト43によって連結されており、即ち減
速機40の入力軸41には回転軸10が回転している状
態においてその回転が伝達されるようになっている。ま
た、この減速機40の出力軸(図示せず)には、回転軸
10と平行な送りねじ44が連結されている。
50は高速度鋼、超硬合金等からなる切削刃51を備え
た刃物台であり、該刃物台50はベッド1の上面に回転
軸10の軸線と平行に配設された案内レール4に摺動自
在に嵌合する案内溝52を下面を有している。また、こ
の刃物台50の下面には前記案内レール4の長穴4aを
通じて下方に突出する脚板53が設けられており、該脚
板53には前記送りねじ44に螺合した送りナツト54
が固着されている。即ち、この刃物台50は送りねじ4
4の回転に伴って、ベッド1上面を案内レール4に沿っ
て回転軸10の軸線と平行に移動できるようになってい
る。
また、第4図及び第5図に示すように、前記切削刃51
の刃線51aはその延長線が回転軸10の軸線10aと
直交しており、また巻付材料の端面(切削面)20aの
高さ方向の中心位置に接している。また、この切削刃5
1のすくい面51bと軸線10aとのなす角(すくい角
)γは21゜〜37°の範囲内で設定されており、また
切削刃51の逃げ面51cと切削面20aとのなす角(
逃げ角)αは10°前後に設定されている。
更に、前記回転軸10の内部には、第6図に示すように
プーリ13,14が固定された端面から巻付部11に至
る空洞15が形成されており、該空洞15内には冷却用
バイブロ0が水密に挿着されている。この冷却用バイブ
ロ0は2重パイプ構造を有しており、ポンプ(図示せず
)の作動によって内バイブロ1から空洞15内に水を供
給し、該水を外バイブロ2で吸い込むことで空洞15内
に冷却水を循環できるようになっている。上記冷却構造
は切削時に発生する熱で切削条件が変化、例えば金属板
20の熱膨張による送り量の変動等を防止するためのも
のであり、回転軸10の巻付部11を特に冷却できるよ
うになっている。
次に、前記切削装FffiSによる混合繊維束の生成に
ついて説明する。
まず、モータ30を作動して回転軸10を第3図におい
て反時計回り方向に、即ち材料の巻付は方向とは逆方向
に一定速度で回転させる。この状態で減速機40の入力
軸41と出力軸とを接続させ、回転軸10と連動する送
りねじ44の回転により、刃物台50を案内レール4に
沿って巻付材料の切削面20aに向って一定速度で移動
させる。
切削刃51が切削面20aに当接した後は、切削刃51
の送り量に従って金属板20と樹脂フィルム21が共に
切削される。樹脂フィルム21の軟化点が切削温度(切
削熱による切削部分の温度)よりも高いことから、この
切削時において樹脂フィルム21は軟質化することなく
、金属繊維と同様に微細な繊維状に切削されることにな
る。即ち、上記切削では、直径約100μ信の黄銅製の
金属繊維とフェノール樹脂製の樹脂繊維とがほぼ同一の
割合で混合した混合繊維束KSを、踏切れることなく連
続的に生成することができる。
この混合繊維束KSの生成量は、切削幅、切削刃の送り
量(mm/rev )及び切削速度(m/rev)の各
要件にほぼ比例しており、例えば切削刃の送り量を2倍
にすることで生成量を倍増することが可能である。
また、上記切削を良好に行なうためには、先に述べた切
削刃51のすくい角γを適切に選択する必要がある。
下記表(1)及び(2)は、前記金属板20及び樹脂フ
ィルム21を直径150mmの巻付部11に直径180
+++m(こなるまで巻付け、そして回転$11110
の回転数を150 rpm s切削幅13mmq切削刃
51の逃げ角αを10″と一定にし、切削刃51の送り
量を0.01m+g/revと0.02mm/revと
した場合夫々における、すくい角γによる生成状態及び
回転数の低下を示す実験結果である。
上記表から分るように、送り量が0.01mm/rev
では、すくい角γが20°以下の場合に切削抵抗の増大
とそれに伴う発熱から同種繊維同志が相互に溶着した短
繊維が生成され、回転数も大きく低下した。また、すく
い角γが38″以上の場合では回転数にそれ程大きな低
下を生じることはないが、切削時にビビリ振動が発生し
長繊維を生成することが困難であった。すくい角γが2
1゜〜37°の範囲内では、角度が小さい場合において
回転数が低下し、繊維が柔軟性に欠ける嫌いがあるが、
はぼ良好な混合繊維束KSを生成することが可能であり
、特にすくい角γが35″の場合に最も良好な混合繊維
束KSを得ることができた。
一方、送り量が0.02mm/revでも、回転数の低
下が若干異なるが上記同様の結果が得られた。
次に、加熱装置Kについて第1図を参照して説明する。
この加熱装置には前述の切削装置Sで生成された混合繊
維束KSを樹脂繊維が軟化可能な温度、例えば200℃
前後に加熱するものであり、前記混合繊維束用の通路7
1と、該通路71に対向配置された赤外線ヒータ72と
から構成されている。
図示を省略したが、前記通路71内の温度は温度センサ
に連動した電源回路によってほぼ一定に保たれている。
切削装置Sで生成された混合繊維束KSは加熱装置にの
出口側に設けられた巻取り装置(図示せず)によって、
切削による繊維生成速度と同一速度で牽引され、通路7
1内を順次通過する。通路71内を通過する混合繊維束
KSは赤外線ヒータの輻射熱によって樹脂m!#が軟化
可能な温度に加熱され、軟化する樹脂繊維をバインダー
として金属繊維が相互に結合する。ここでの加熱は短時
間で終了するため、熱硬化性の樹脂繊維は軟化後に化学
的反応によって硬化することはない。
先に述べたように上記混合繊維束KSは同一径の金属繊
維と樹脂繊維とがほぼ同一の割合で混合しており、しか
も牽引によって密接した状態で収束しているので、上記
加熱では第7図に示すように、黄銅製の金属繊維81が
、硬化前状態にあるフェノール樹脂製の樹脂材料82中
に密着状態でほぼ均一に分散され、しかも金属繊維の体
積含有率が約50%の棒状の成形用素材SSを形成する
ことができる。
この成形用素材SSを使用して電磁波シールド効果を備
えた筐体等を製造する場合には、該素材SSを所定長さ
に切断してペラレット化し、この金属繊維を含有したマ
スターペレットをそのまま、或いは同樹脂のナチュラル
ペレットと混合して適当な成形機及び金型を用いて所定
形状に成形すればよい。
上記成形用素材SSでは、樹脂材料82中に金属繊維8
1がほぼ均一に分散された形態をとるため、マスターペ
レットを得る際の切断で樹脂部分のみが割れたり、金属
繊維が抜は落ちるようなこともなく、またナチュラルペ
レットと混合した場合でも充分な分散を期待でき、成形
品に所望の導電性を付与することが可能である。また、
この成形用素材SSを切断してマスターペレットを得る
場合でも、該マスターペレットにペレット長に等しい長
さの金属繊維を含有させることができるので、成形品に
おける金属繊維相互の結合及び絡み合いを発揮させて上
記導電性を著しく高めることができる。
尚、前述の切削方法によれば材料自体の強度に関係なく
種々硬度の金属材料を切削することが可能であるので、
金属板20は黄銅以外の金属、例えば鉄、銅、ステンレ
ス、チタン等であってもよい。また、加熱温度をその軟
化温度に合わせて変更することで、フェノール樹脂以外
の熱硬化性樹脂、例えばユリア樹脂やポリエステル等を
樹脂フィルム21に使用できるし、勿論、該樹脂フィル
ム21はポリスチレン、ポリエチレン、ポリカーボネイ
ト等の熱可塑性樹脂であっても問題はない。
つまり、混合繊維束KSを構成する金属繊維及び樹脂繊
維の種類及び組合わせは、金属板20及び樹脂フィルム
21を変更することで自由に選択することができる。
また、混合繊維束KSを構成する金属繊維及び樹脂繊維
の混合割合、即ち成形用素材SSにおける金属繊維の体
積含有率は、回転軸10に巻付けられる金属板20と樹
脂フィルム21の積層割合を変更したり、両者の厚みを
変更することで任意に調整することができる。
更に、成形用素材SSに含有される金属繊維の太さは、
金属板20の厚さまたは切削刃51の送り量を変更する
ことによって任意に調整することが可能であり、つまり
、より微細な金属繊維を成形用素材SSに含有させる場
合には金属板20として厚さの薄いものを使用するか、
または切削刃51の送り量を小さく設定すればよい。
更にまた、巻付部11に巻付けられる金属板20に樹脂
材料を介在させる方法としては、樹脂フィルム21を金
属板20と積層する他、金属板の一面または両面に、塗
布、浸漬、吹付は等によって予め同樹脂の被膜を形成す
ることで代用することもできる。この場合には、切削材
料を一枚板で構成できるので巻付作業を簡略化すること
ができる。
更にまた、切削装置Sから加熱装置Kに送り込まれる混
合繊維束KSの収束が緩い場合には、両装置間に収束用
のローラやオリフィスを設けるようにしたり、また赤外
線ヒータ72の代りに加熱板や加熱ロールを用いる場合
にはこれらに収束部分を形成するようにしてもよい。
ところで、前述の実施例では切削装置Sにて混合繊維束
KSを生成した後、該混合繊維束KSを加熱装置Kによ
って加熱し、繊維束中の樹脂繊維を軟化させるようにし
たものを示したが、樹脂繊維の軟化は加熱装置Sを用い
ることなく行なうことも可能である。
即ち、金属板20に介在される樹脂材料として切削温度
(切削熱による切削部分の温度)よりも低い軟化点を有
する樹脂を用いれば、巻付材料の端面が切削される際の
発熱を利用して該樹脂を軟化させ、軟化する樹脂材料に
よって金属繊維を切削とほぼ同時に結合させることがで
きる。
結合された後の金属繊維を樹脂材料が固まる前にローラ
やオリフィス等で収束させれば、前記実施例に近い状態
の成形用素材を製造することができる。
(発明の効果) 以上詳述したように、請求項(1)記載の製造方法によ
れば、金属繊維と樹脂繊維とが混合した混合繊維束を、
樹脂繊維が軟化可能な温度に加熱することで、金属繊維
が樹脂材料中に密着状態でほぼ均一に分散された成形用
素材を容易に製造する二とができる。また、回転軸に巻
付けられる金属板と樹脂材料の割合を変更することで、
成形用素材における金属繊維の体積含有率を任意に調整
することができる。
この成形用素材を使用して電磁波シールド効果を備えた
筐体等を製造する場合には、該素材を所定長さに切断し
てペラレット化し、この金属繊維を含有したマスターペ
レットをそのまま、或いは同樹脂のナチュラルベレット
と混合して適当な成形機及び金型を用いて所定形状に成
形すればよい。
上記成形用素材では、樹脂材料中に金属繊維が適当に分
散された形態をとるため、マスターペレットを得る際の
切断で樹脂部分のみが割れたり、金属繊維が抜は落ちる
ようなこともなく、またナチュラルペレットと混合され
た場合でも充分な分散を期待でき、成形品に所望の導電
性を付与することが可能である。また、成形用素材を切
断してマスターペレットを得る場合でも、該マスターペ
レットにペレット長に等しい長さの金属繊維を含有させ
ることができので、成形品における金属繊維相互の結合
及び絡み合いを発揮させて上記導電性を著しく高めるこ
とができる。
また、請求項(2〉記載の製造装置によれば、上記製造
方法を的確に実施することができる他、切削装置におい
て、1個の回転駆動源を用いて回転軸、即ち巻付材料の
回転と、該回転に連動して切削刃の移動を行なえるので
、装置の構造を簡素化できると共に、回転軸の回転を減
速して送りねじに伝え、該送りねじの回転により刃物台
、即ち切削刃を移動しているので、切削刃の送り量を微
小に設定して、成形用素材として好適な微細な金属繊維
を生成できる利点がある。また、加熱装置において、通
路内を順次通過する混合繊維束中の樹脂繊維を迅速、且
つ効果的に加熱して軟化できる利点がある。
更に、請求項(3)記載の製造方法によれば、上記効果
の他に、切削熱を利用して金属繊維と樹脂材料との結合
を行なうことができるので、加熱工程を別途必要とせず
、製造がより簡略化される利点がある。
更にまた、請求項(4)記載の製造方法によれば、金属
板と樹脂材料の組合わせ及び割合の変更を容易に行なう
ことができ、また請求項(5)記載の製造方法によれば
、樹脂被膜を形成された金属板を用いることで、材料の
巻付作業を簡略化できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第7図は本発明の一実施例を示すもので、第
1図は本発明の実施に好適な製造装置の上面図、第2図
は切削装置の側面図、第3図は回転軸の正面図、第4図
は第1図の部分斜視図、第5図は第1図の部分拡大図、
第6図は回転軸部分の一部破断側面図、第7図は成形用
素材の断面図である。 図中、S・・・切削装置、10・・・回転軸、11・・
・巻付部、20・・・金属板、20a・・・切削面、2
1・・・樹脂フィルム、51・・・切削刃、K・・・加
熱装置、72・・・赤外線ヒータ、KS・・・混合繊維
束、SS・・・成形用素材。 特 許 出 願 人  二ペックス株式会社柳沢 章

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)回転軸の周面に薄肉帯状の金属板を樹脂材料を介
    在して多数回巻付ける工程と、 該回転軸を回転しつつ巻付け材料の端面を切削刃によっ
    て切削し、金属繊維と樹脂繊維の混合繊維束を得る工程
    と、 この混合繊維束を樹脂繊維が軟化可能な温度に加熱する
    工程とからなる、 ことを特徴とする金属繊維を含有した成形用素材の製造
    方法。
  2. (2)ベッド上面において回転自在に軸支された回転軸
    と、回転駆動源の回転を回転軸に伝達する第1の回転伝
    達手段と、回転軸に設けられ、且つ該回転軸と軸線を一
    致する円柱状外面を有し、薄肉帯状の金属板を樹脂材料
    を介在して多数回巻付け可能な巻付部と、巻付材料の端
    面に対峙する切削刃を有し、且つ回転軸の軸線と平行に
    移動可能な刃物台と、回転軸の回転を減速機を通じて送
    りねじに伝達する第2の回転伝達手段と、刃物台に固定
    され、且つ送りねじに螺合したナットとを備えた切削装
    置と、 前記切削装置で生成された混合繊維束が通過する通路と
    、通路を通過する混合繊維束を樹脂繊維が軟化可能な温
    度に加熱する加熱手段とを備えた加熱装置とからなる、 ことを特徴とする金属繊維を含有した成形用素材の製造
    装置。
  3. (3)回転軸の周面に薄肉帯状の金属板を、切削熱によ
    って軟化可能な樹脂材料を介在して多数回巻付ける工程
    と、 該回転軸を回転しつつ巻付け材料の端面を切削刃によっ
    て切削し、金属繊維と樹脂繊維の混合繊維束を得る工程
    とからなる、 ことを特徴とする金属繊維を含有した成形用素材の製造
    方法。
  4. (4)樹脂材料が、金属板と積層された樹脂フィルムで
    ある、 請求項(1)または(3)記載の金属繊維を含有した成
    形用素材の製造方法。
  5. (5)樹脂材料が、金属板に被覆された樹脂被膜である
    、 請求項(1)または(3)記載の金属繊維を含有した成
    形用素材の製造方法。
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