JPH03202231A - 導電性材料製造用繊維及びその製造方法 - Google Patents
導電性材料製造用繊維及びその製造方法Info
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- JPH03202231A JPH03202231A JP34028789A JP34028789A JPH03202231A JP H03202231 A JPH03202231 A JP H03202231A JP 34028789 A JP34028789 A JP 34028789A JP 34028789 A JP34028789 A JP 34028789A JP H03202231 A JPH03202231 A JP H03202231A
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- Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
- Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は導電性材料を製造する場合に好適な繊維及びそ
の製造方法に関するものである。
の製造方法に関するものである。
(従来の技術)
従来、金属繊維の製造方法に係り、薄肉帯状の金属板が
多数回巻付けられた回転軸を回転しつつ、該回転軸と平
行に送られる切削刃によって巻付は金属板の端面を切削
するようにしたものが知られている(本出願人による特
開平1−153231号)。
多数回巻付けられた回転軸を回転しつつ、該回転軸と平
行に送られる切削刃によって巻付は金属板の端面を切削
するようにしたものが知られている(本出願人による特
開平1−153231号)。
この製造方法によれば、多量の繊維を連続的に製造でき
、且つ材料を無駄なく切削できることから、製造効率が
著しく向上し、製造コストを低減できると共に、材料自
体の強度に関係なく種々の材料を繊維製造の対象にでき
るという、それ迄の製造方法では達成し得ない多くの利
点を有している。
、且つ材料を無駄なく切削できることから、製造効率が
著しく向上し、製造コストを低減できると共に、材料自
体の強度に関係なく種々の材料を繊維製造の対象にでき
るという、それ迄の製造方法では達成し得ない多くの利
点を有している。
ところで、上記の金属繊維を用いて、例えば射出成形に
よって電磁波シールド材等の導電性材料を製造する場合
には、所定長に切断された金属繊維を成形材料であるペ
レットと共に加熱し、ペレットを可塑化して金型に送り
込んでいる。成形後の導電性材料には金属繊維がほぼ均
一に分散され、繊維同志の接触によって材料自体に導電
性が発揮されることになる。
よって電磁波シールド材等の導電性材料を製造する場合
には、所定長に切断された金属繊維を成形材料であるペ
レットと共に加熱し、ペレットを可塑化して金型に送り
込んでいる。成形後の導電性材料には金属繊維がほぼ均
一に分散され、繊維同志の接触によって材料自体に導電
性が発揮されることになる。
(発明が解決しようとする課題)
しかしながら、上記の金属繊維を用いて製造された導電
性材料では、材料中に分散された金属繊維が相互の絡み
合いのもとに接触しているだけなので、絡み合いが充分
でない場合や、繊維表面に塵埃が付着していたり、酸化
物が形成されている場合には当然ながら導通性能が大幅
に低下するという問題点がある。
性材料では、材料中に分散された金属繊維が相互の絡み
合いのもとに接触しているだけなので、絡み合いが充分
でない場合や、繊維表面に塵埃が付着していたり、酸化
物が形成されている場合には当然ながら導通性能が大幅
に低下するという問題点がある。
導電性材料の導通性能を高めるために、金属繊維の割合
を大きくすることも行なわれているが、逆に材料自体の
物性が変わってしまったり、材料コストが高くつくとい
う欠点がある。
を大きくすることも行なわれているが、逆に材料自体の
物性が変わってしまったり、材料コストが高くつくとい
う欠点がある。
本発明は前記問題点に鑑みてなされたもので、その目的
とするところは、電磁波シールド材等の導電性材料を製
造する場合において、材料中に分散された金属繊維相互
の結合を強化し、材料自体の導通性能を向上させること
ができる導電性材料製造用繊維及びその製造方法を提供
することにある。
とするところは、電磁波シールド材等の導電性材料を製
造する場合において、材料中に分散された金属繊維相互
の結合を強化し、材料自体の導通性能を向上させること
ができる導電性材料製造用繊維及びその製造方法を提供
することにある。
(課題を解決するための手段)
本発明は前記目的を達成するため、請求項(1)では、
金属製の繊維本体の表面に、導電性材料製造時の熱処理
温度以下の融点を有する金属を付設して導電性材料製造
用繊維を構成している。
金属製の繊維本体の表面に、導電性材料製造時の熱処理
温度以下の融点を有する金属を付設して導電性材料製造
用繊維を構成している。
また、請求項(2)では、薄肉帯状の金属板が多数回巻
付けられた回転軸を回転しつつ、該回転軸と平行に送ら
れる切削刃によって巻付は金属板の端面を切削する工程
と、切削により連続的に生成された繊維束の表面に、導
電性材料製造時の熱処理温度以下の融点を有する金属を
溶融噴霧する工程とによって導電性材料製造用繊維を製
造している。
付けられた回転軸を回転しつつ、該回転軸と平行に送ら
れる切削刃によって巻付は金属板の端面を切削する工程
と、切削により連続的に生成された繊維束の表面に、導
電性材料製造時の熱処理温度以下の融点を有する金属を
溶融噴霧する工程とによって導電性材料製造用繊維を製
造している。
(作 用)
請求項(1)記載の導電性材料製造用繊維によれば、導
電性材料製造時の熱処理によって繊維本体に付設された
低融点金属部分が溶融し、該金属によって材料中に分散
された繊維本体が橋絡される。
電性材料製造時の熱処理によって繊維本体に付設された
低融点金属部分が溶融し、該金属によって材料中に分散
された繊維本体が橋絡される。
また、請求項(2)記載の繊維の製造方性によれば、ま
ず、回転軸に巻付けられた金属板がその端面を切削刃に
よって切削され、該切削刃の送りに従って繊維束が連続
的に生成される。次いで、この繊維束の表面に、導電性
材料製造時の熱処理温度よりも融点が低い金属が溶融噴
霧され、該金属の固化物が繊維の表面に付着される。
ず、回転軸に巻付けられた金属板がその端面を切削刃に
よって切削され、該切削刃の送りに従って繊維束が連続
的に生成される。次いで、この繊維束の表面に、導電性
材料製造時の熱処理温度よりも融点が低い金属が溶融噴
霧され、該金属の固化物が繊維の表面に付着される。
(実施例)
第1図は本発明の実施に好適な繊維製造装置の一実施例
を示すものである。
を示すものである。
図に示した繊維製造装置は、繊維束を連続的に生成する
切削装置1と、生成された繊維束の表面に溶融金属を噴
霧する噴霧装置21と、噴霧後の繊維束を巻取る巻取り
装置41とから構成されている。
切削装置1と、生成された繊維束の表面に溶融金属を噴
霧する噴霧装置21と、噴霧後の繊維束を巻取る巻取り
装置41とから構成されている。
まず、第1図乃至第3図を参照して切削装置について説
明する。
明する。
図において、2は基台、3,4は該基台1上に所定間隔
をおいて配置された軸受台であり、各軸受台3,4はそ
の内部に軸受3a、4aを同軸上に有している。
をおいて配置された軸受台であり、各軸受台3,4はそ
の内部に軸受3a、4aを同軸上に有している。
5は多段状に形成された回転軸で、一端部を一方の軸受
台3の軸受3aに、また他端部を他方の軸受台4の軸受
4aに夫々軸支されている。この回転軸5の軸受台3,
4間に位置する部分には、該回転軸5の軸線Jと同一軸
線を有する円柱状の巻付は部6が設けられ、また該巻付
は部6の軸受台4寄りに大径の鍔部7が設けられている
。また、巻付は部6の表面には、金属板巻付は時に利用
する掛合溝6aが軸方向に形成されている。図示を省略
したが、この回転軸5は軸受台4側の軸端部をモータに
直接、またはベルト等を介して連結されている。
台3の軸受3aに、また他端部を他方の軸受台4の軸受
4aに夫々軸支されている。この回転軸5の軸受台3,
4間に位置する部分には、該回転軸5の軸線Jと同一軸
線を有する円柱状の巻付は部6が設けられ、また該巻付
は部6の軸受台4寄りに大径の鍔部7が設けられている
。また、巻付は部6の表面には、金属板巻付は時に利用
する掛合溝6aが軸方向に形成されている。図示を省略
したが、この回転軸5は軸受台4側の軸端部をモータに
直接、またはベルト等を介して連結されている。
8は回転軸5の巻付は部6に巻付けられた金属板である
。この金属板8は、融点が1083°CのCu (銅
)からなり、厚さが約100μmで幅が約300mmの
帯状をなしている。この金属板8を回転軸5の巻付は部
6に巻付ける場合には、金属板8の端部を掛合溝6aに
差し込んで折り曲げ、回転軸5を回しながら該金属板8
を時計回り方向に多数回堅密に巻き、所定の径になった
ところで該金属板8を切断し、該端部を接着剤による接
着或いは溶接等によって止着する。
。この金属板8は、融点が1083°CのCu (銅
)からなり、厚さが約100μmで幅が約300mmの
帯状をなしている。この金属板8を回転軸5の巻付は部
6に巻付ける場合には、金属板8の端部を掛合溝6aに
差し込んで折り曲げ、回転軸5を回しながら該金属板8
を時計回り方向に多数回堅密に巻き、所定の径になった
ところで該金属板8を切断し、該端部を接着剤による接
着或いは溶接等によって止着する。
9は高速度鋼、超硬合金製の切削刃であり、後述する刃
物台10に固定されている。この切削刃9はその破線の
延長線Hを回転軸5の軸線Jと直交しており、また巻付
けられた金属板8の端面8aの高さ方向の中心位置に刃
線を接している。また、この切削刃9はそのすくい面9
aと回転軸5の軸線Jとのなす角(すくい角)γを21
°〜37°の範囲内、好ましくは35°前後に設定され
ており、またその逃げ面9bと巻付けられた金属板8の
端面8aとのtす角(逃げ角)αを10゜前後に設定さ
れている。
物台10に固定されている。この切削刃9はその破線の
延長線Hを回転軸5の軸線Jと直交しており、また巻付
けられた金属板8の端面8aの高さ方向の中心位置に刃
線を接している。また、この切削刃9はそのすくい面9
aと回転軸5の軸線Jとのなす角(すくい角)γを21
°〜37°の範囲内、好ましくは35°前後に設定され
ており、またその逃げ面9bと巻付けられた金属板8の
端面8aとのtす角(逃げ角)αを10゜前後に設定さ
れている。
刃物台10は下面に案内溝10aを有し、該案内溝10
aを、基台2上に回転軸5の軸線Jと平行に配置された
案内レール11に摺動自在に嵌合している。図示を省略
したが、この刃物台10は案内溝10a部分に垂設され
た駆動杆を案内レルlO中央の孔を通じて下方に垂下し
、該駆動杆をボールねじ等を用いた微量送り機構に駆動
部に連結されている。
aを、基台2上に回転軸5の軸線Jと平行に配置された
案内レール11に摺動自在に嵌合している。図示を省略
したが、この刃物台10は案内溝10a部分に垂設され
た駆動杆を案内レルlO中央の孔を通じて下方に垂下し
、該駆動杆をボールねじ等を用いた微量送り機構に駆動
部に連結されている。
次に、第1図及び第4図を参照して噴霧装置21につい
て説明する。
て説明する。
図において、22は切削装置1の基台2と連設された基
台、23は該基台22上に配置された外枠で、切削装置
1側及び反対側を開口している。
台、23は該基台22上に配置された外枠で、切削装置
1側及び反対側を開口している。
24は切削装置1で連続的に生成された繊維束SSを外
枠22内に導く案内ローラで、外枠23の切削装置1側
の開口縁に突設された左右一対の支持板23aに水平、
且つ回転自在に軸支されている。
枠22内に導く案内ローラで、外枠23の切削装置1側
の開口縁に突設された左右一対の支持板23aに水平、
且つ回転自在に軸支されている。
25は外枠22内の案内ローラ24寄りに水平、且つ回
転自在に軸支された上下一対の第1の展開ローラ、26
は第1の展開ローラ25と間隔をおいて水平、且つ回転
自在に軸支された上下一対の第2の展開ローラである。
転自在に軸支された上下一対の第1の展開ローラ、26
は第1の展開ローラ25と間隔をおいて水平、且つ回転
自在に軸支された上下一対の第2の展開ローラである。
この第1.第2の展開ローラ25,26は案内ローラ2
4を介して導かれた繊維束SSを水平方向に展開するた
めのもので、第1の展開ローラ25の上下隙間よりも第
2の展開ローラ26の上下隙間が小さく、繊維束KSを
徐々に展開できるようになっている。
4を介して導かれた繊維束SSを水平方向に展開するた
めのもので、第1の展開ローラ25の上下隙間よりも第
2の展開ローラ26の上下隙間が小さく、繊維束KSを
徐々に展開できるようになっている。
27は展開された繊維束SSの表面に溶融金属を噴霧す
る噴霧機で、外枠23の巻取り装置31寄りに配置され
ている。この噴霧機27は、ヒータ28aを具備し、且
つ溶融金属YKを収容する溶融槽28と、溶融槽28の
下面に設けられた噴霧ノズル2つと、溶融槽28内に吐
出圧力を付与するコンプレッサー30とから構成されて
いる。
る噴霧機で、外枠23の巻取り装置31寄りに配置され
ている。この噴霧機27は、ヒータ28aを具備し、且
つ溶融金属YKを収容する溶融槽28と、溶融槽28の
下面に設けられた噴霧ノズル2つと、溶融槽28内に吐
出圧力を付与するコンプレッサー30とから構成されて
いる。
噴霧ノズル29の外周には、ノズル内での固−パ、を防
止するための補助ヒータ29aが設けられており、また
溶融槽28内には、融点が約140℃のPb−5n系合
金(半田)が溶融状態で収容されている。
止するための補助ヒータ29aが設けられており、また
溶融槽28内には、融点が約140℃のPb−5n系合
金(半田)が溶融状態で収容されている。
31は噴霧ノズル29の下方に配置された受は皿で、噴
霧時に繊維束SSに付着しなかった溶融金属を受容する
。
霧時に繊維束SSに付着しなかった溶融金属を受容する
。
次に、第1図を参照して巻取り装置41について説明す
る。
る。
図において、42は溶融金属が噴霧された後の繊維束S
Sを巻取る巻取りローラで、切削装置1の基台2に突設
された一対の支持板43に水平、且つ回転自在に軸支さ
れている。また、この巻取リローラ42は軸一端部にプ
ーリ42aを有している。
Sを巻取る巻取りローラで、切削装置1の基台2に突設
された一対の支持板43に水平、且つ回転自在に軸支さ
れている。また、この巻取リローラ42は軸一端部にプ
ーリ42aを有している。
44は巻取リローラ回動用のモータで、その回転軸にプ
ーリ44aを有している。各プーリ42a、44aには
ベルト45が巻回されている。
ーリ44aを有している。各プーリ42a、44aには
ベルト45が巻回されている。
この巻取り装置41における巻取りローラ42の巻取り
速度は、切削装置1での繊維生成速度とほぼ一致してい
る。
速度は、切削装置1での繊維生成速度とほぼ一致してい
る。
ここで、前述の繊維製造装置による繊維の製造について
説明する。
説明する。
まず、切削装置1の回転軸5を反時計回り方向に一定速
度で回転させつつ、刃物台10を案内レール11に沿っ
て巻付は金属板8に向かって一定速度で移動させる。回
転軸5に巻付けられた金属板8の端面8aに切削刃9が
接したところで切削が開始され、この後は切削刃9の送
りに従って銅製の繊維束SSが連続的に生成される。
度で回転させつつ、刃物台10を案内レール11に沿っ
て巻付は金属板8に向かって一定速度で移動させる。回
転軸5に巻付けられた金属板8の端面8aに切削刃9が
接したところで切削が開始され、この後は切削刃9の送
りに従って銅製の繊維束SSが連続的に生成される。
切削装置1で生成された繊維束SSは、案内ローラ24
を介して噴霧装置21の外枠23内に導かれ、第1の展
開ローラ25及び第2の展開ロラ26を順に通過して水
平方向に徐々に展開される。展開された繊維束SSが噴
霧機27の下を通過する際、コンプレッサー30による
圧力付与で溶融金属(溶融半田)YKが噴霧ノズル29
から繊維に噴霧され、該繊維表面に半田の固化物がほぼ
点状に付着する。
を介して噴霧装置21の外枠23内に導かれ、第1の展
開ローラ25及び第2の展開ロラ26を順に通過して水
平方向に徐々に展開される。展開された繊維束SSが噴
霧機27の下を通過する際、コンプレッサー30による
圧力付与で溶融金属(溶融半田)YKが噴霧ノズル29
から繊維に噴霧され、該繊維表面に半田の固化物がほぼ
点状に付着する。
溶融金属が噴霧された後の繊維束SSは、回動する巻取
り装置41の巻取りローラ42によって順次巻取られる
。
り装置41の巻取りローラ42によって順次巻取られる
。
上記の繊維製造装置によって製造された繊維を用いて電
磁波シールド材等の導電性材料を製造する場合には、巻
取りローラ42に巻取られた繊維束SSを周知の切断機
を用いて切断し、所望長さの繊維Sを得る。
磁波シールド材等の導電性材料を製造する場合には、巻
取りローラ42に巻取られた繊維束SSを周知の切断機
を用いて切断し、所望長さの繊維Sを得る。
ここで得られる繊!ISは、第5図に示すように3次元
的にカールした銅製の繊維本体Saの表面に、半田製の
溶融部sbが点状に付設している。
的にカールした銅製の繊維本体Saの表面に、半田製の
溶融部sbが点状に付設している。
以下に、上記繊維Sを用い、射出成形によって導電性材
料を製造する場合について説明する。
料を製造する場合について説明する。
まず、繊維Sを用いて繊維混入のマスターペレットを作
成し、該マスターペレットを他のペレットと共に射出成
形機に供給する。ここではペレットとして150℃前後
の軟化点を有するフェノール樹脂等の熱硬化性樹脂を用
いている。射出成形機内に供給された繊維S及びペレッ
トは該成形機内でペレットの軟化点よりもやや高い温度
、例えば約160°Cで加熱される。この加熱によって
ペレットは可塑化し、また繊維Sの半田製の溶融部sb
が溶融する。そして、この可塑化された樹脂か金型に射
出され、所望形状の導電性材料(成形品)が成形される
。
成し、該マスターペレットを他のペレットと共に射出成
形機に供給する。ここではペレットとして150℃前後
の軟化点を有するフェノール樹脂等の熱硬化性樹脂を用
いている。射出成形機内に供給された繊維S及びペレッ
トは該成形機内でペレットの軟化点よりもやや高い温度
、例えば約160°Cで加熱される。この加熱によって
ペレットは可塑化し、また繊維Sの半田製の溶融部sb
が溶融する。そして、この可塑化された樹脂か金型に射
出され、所望形状の導電性材料(成形品)が成形される
。
第6図に示すように成形後の導電性材料Zには、可塑化
時の加熱によって溶融しなかった銅製の繊維本体Saが
ほぼ均一に分散されており、相互の絡みあいのちとに接
触している。また、可塑化時の加熱によって溶融した半
田製の溶融部sbは、硬化と同時に隣接する繊維本体S
aを橋絡し、その結合を強化する役目を果している。
時の加熱によって溶融しなかった銅製の繊維本体Saが
ほぼ均一に分散されており、相互の絡みあいのちとに接
触している。また、可塑化時の加熱によって溶融した半
田製の溶融部sbは、硬化と同時に隣接する繊維本体S
aを橋絡し、その結合を強化する役目を果している。
即ち、上記の導電性材料では樹脂担体に分散された銅製
の繊維に高い結合性を期待することができ、材料自体に
所望の導通性能を発揮させることができる。
の繊維に高い結合性を期待することができ、材料自体に
所望の導通性能を発揮させることができる。
尚、前記実施例では銅製の繊維表面に溶融半田を噴霧す
るようにしたものを示したが、繊維本体となる材料は切
削装置で切削可能な金属であれば種々採用可能であり、
また繊維表面に噴霧される金属も導電性材料製造時の熱
処理温度に応じ、該温度よりも融点が低い金属であれば
種々採用できる。
るようにしたものを示したが、繊維本体となる材料は切
削装置で切削可能な金属であれば種々採用可能であり、
また繊維表面に噴霧される金属も導電性材料製造時の熱
処理温度に応じ、該温度よりも融点が低い金属であれば
種々採用できる。
また、前記実施例では導電性材料を射出成形によって製
造した例を示したが、該導電性材料の製造はその製造時
に熱処理を行なうものであれば、熱ロール、熱プレス等
の他の製造方法であっても同様の効果を期待できる。
造した例を示したが、該導電性材料の製造はその製造時
に熱処理を行なうものであれば、熱ロール、熱プレス等
の他の製造方法であっても同様の効果を期待できる。
(発明の効果)
以上詳述したように、請求項(1)記載の導電性材料製
造用繊維によれば、導電性材料製造時の熱処理で溶融さ
れるその低融点金属部分によって材料中に分散された繊
維本体を橋絡してその結合を強化させ、材料自体の導通
性能を著しく向上できる利点があり、導電性材料を製造
する場合に極めて好適である。
造用繊維によれば、導電性材料製造時の熱処理で溶融さ
れるその低融点金属部分によって材料中に分散された繊
維本体を橋絡してその結合を強化させ、材料自体の導通
性能を著しく向上できる利点があり、導電性材料を製造
する場合に極めて好適である。
また、請求項(2)記載の繊維の製造方法によれば、回
転軸に巻付けられた金属板の端面を切削刃によって切削
することで繊維束を連続的に生成し、次いで該繊維束の
表面に導電性材料製造時の熱処理温度よりも融点が低い
金属を溶融噴霧する一連の工程で、導電材料製造時の熱
処理温度で溶融する金属部分を一体に備えた繊維を的確
に製造することができる。
転軸に巻付けられた金属板の端面を切削刃によって切削
することで繊維束を連続的に生成し、次いで該繊維束の
表面に導電性材料製造時の熱処理温度よりも融点が低い
金属を溶融噴霧する一連の工程で、導電材料製造時の熱
処理温度で溶融する金属部分を一体に備えた繊維を的確
に製造することができる。
第1図は本発明の実施に好適な繊維製造装置の上面図、
第2図は切削装置の斜視図、第3図は第2図の要部側面
図、第4図は噴霧装置の断面図、第5図は繊維の斜視図
、第6図は導電性材料の断面図である。 図中、1・・・切削装置、5・・・回転軸、J・・・回
転軸の軸線、6・・・巻付は部、8・・・金属板、8a
・・・巻付は金属板の端面、9・・・切削刃、SS・・
・繊維束、21・・・噴霧装置、 27・・・噴霧機、 YK・・・溶融金属、 S・・・繊維、 Sa・・・繊維本体、 sb・・・溶融部。 特 許 出 願 人 ニペックス株式会社 柳沢 章
第2図は切削装置の斜視図、第3図は第2図の要部側面
図、第4図は噴霧装置の断面図、第5図は繊維の斜視図
、第6図は導電性材料の断面図である。 図中、1・・・切削装置、5・・・回転軸、J・・・回
転軸の軸線、6・・・巻付は部、8・・・金属板、8a
・・・巻付は金属板の端面、9・・・切削刃、SS・・
・繊維束、21・・・噴霧装置、 27・・・噴霧機、 YK・・・溶融金属、 S・・・繊維、 Sa・・・繊維本体、 sb・・・溶融部。 特 許 出 願 人 ニペックス株式会社 柳沢 章
Claims (2)
- (1)金属製の繊維本体の表面に、導電性材料製造時の
熱処理温度以下の融点を有する金属を付設してなること
を特徴とする導電性材料製造用繊維。 - (2)薄肉帯状の金属板が多数回巻付けられた回転軸を
回転しつつ、該回転軸と平行に送られる切削刃によって
巻付け金属板の端面を切削する工程と、切削により連続
的に生成された繊維束の表面に、導電性材料製造時の熱
処理温度以下の融点を有する金属を溶融噴霧する工程と
からなる ことを特徴とする導電性材料製造用繊維の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34028789A JPH03202231A (ja) | 1989-12-29 | 1989-12-29 | 導電性材料製造用繊維及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34028789A JPH03202231A (ja) | 1989-12-29 | 1989-12-29 | 導電性材料製造用繊維及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03202231A true JPH03202231A (ja) | 1991-09-04 |
Family
ID=18335499
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34028789A Pending JPH03202231A (ja) | 1989-12-29 | 1989-12-29 | 導電性材料製造用繊維及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03202231A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05269725A (ja) * | 1992-03-26 | 1993-10-19 | Tsurusaki Fume Kk | マンホールのインサートナット埋め込み方法 |
JP2006299423A (ja) * | 2005-04-15 | 2006-11-02 | Kiyoshi Kawanaka | メッキ金属繊維交絡集合体材料、メッキ金属繊維不織布及びメッキ金属繊維交絡成形体 |
-
1989
- 1989-12-29 JP JP34028789A patent/JPH03202231A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05269725A (ja) * | 1992-03-26 | 1993-10-19 | Tsurusaki Fume Kk | マンホールのインサートナット埋め込み方法 |
JP2006299423A (ja) * | 2005-04-15 | 2006-11-02 | Kiyoshi Kawanaka | メッキ金属繊維交絡集合体材料、メッキ金属繊維不織布及びメッキ金属繊維交絡成形体 |
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