JPH0372543B2

JPH0372543B2 -

Info

Publication number: JPH0372543B2
Application number: JP19486783A
Authority: JP
Inventors: Koichi Ishizuka; Noriaki Mikami; Toshiji Fujita
Original assignee: Toppan Printing Co Ltd
Current assignee: Toppan Inc
Priority date: 1983-10-18
Filing date: 1983-10-18
Publication date: 1991-11-19
Also published as: JPS6087163A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は輪転機印刷機の折機後部に連設するチ
ヨツパー折機で所定サイズに折られた折丁の折不
良及び折精度を検査するための、折不良検査装置
に関するものである。

輪転機印刷機には、巻取紙に印刷した後、各々
決められた仕様形態（大きさ、頁数、折方）に折
るための三角板、ロータリー折機、チヨツパー折
機がインラインで設置されている。通常の折機
は、印刷機のサイズに合わせてＡ判系列とＢ判系
列とに大別でき、それぞれ何種類かの折りが作り
出せるようになつている。各々が決められた位置
で折られる様、機械を調整するが、用紙のテンシ
ヨン不良とか、印刷機の速度変化等により、正し
い決められた位置で折られない折丁が作られるこ
とがある。そのため印刷オペレーターは、排出さ
れる折丁をその都度検査する必要がある。然し乍
ら連続して不良折丁が出るとは限らず、直ちに発
見出来ない場合があつて、用紙のロスが防ぎ難
く、更に折不良を発見すると、かなり以前の折丁
にさかのぼつて検査をする必要が出てきて、時間
の損失となる。

本発明は、輪転機印刷機の折機後方に設置する
チヨツパー折機における折精度をインラインで検
査をする事によつて折不良発生の早期発見、品質
の安定、損紙の減少を図ることを目的とするもの
である。

ここで折機の実例を示し、その働きについて第
２図に従つて説明する。印刷された用紙ｐは、三
角板１５及びニツプローラー１６等によつて用紙
の流れ方向に２つ折りにされる。そしてロータリ
ー折機の差込胴１７、咥胴１８、受渡胴１９から
なる折胴部へ導入される。差込胴１７には針２３
が配置され、二つ折り用紙ｐの前端に針２３を刺
し、差込胴１７側に矢印方向に巻き付けて所定の
回転角だけ回転すると、差込胴１７に配置されて
いる差込刃２０と咥胴１８に配置されている咥２
１の咥え折りの働きによつて所定の折位置で折ら
れ、咥２１によつて折られた部分を咥た状態で咥
胴１８側に折丁は搬送される。その時、所定の回
転角だけ回転すると咥胴１８に配置してある断裁
刃２４と差込胴１７の受台２５によつて所定の長
さに切断する。その後、所定の回転角だけ回転す
ると咥胴１８と受渡胴１９が咥胴１８に咥えられ
ている折丁ｐを受渡胴１９に配置してある爪２２
に咥え換えをする。その後、チヨツパー折機の搬
送ベルト５へ導入すべきタイミングで爪２２は折
丁ｐを咥えた状態から開放する。チヨツパー折機
の搬送ベルト５に挟まれた状態でチヨツパー折機
の前当て４に当接し、用紙の流れと平行に折丁ｐ
を折るため、チヨツパーブレード２によつて２本
対向しているニツプローラー３間に押込み、所定
の折丁ｐに折つた後、下側の羽根車１２によつて
一部づつ折丁ｐを受けて、下方の搬送ベルト１３
に乗せる。この様な動きによつて折丁は折機によ
つて連続的に作り出される。

ここで問題となるのは、チヨツパー折機により
折られた折位置のズレた不良折丁の発生原因であ
るが、原因の第１として咥２１の差込刃２０との
関係において平行に折られなかつた時、原因の第
２として咥２１と爪２２との受渡しの際に曲がつ
てしまつた時、原因の第３として搬送ベルト５へ
導入する際に折丁が曲がつてしまつた時、原因の
第４として前当て４に当接してその反動で曲がつ
てしまつた時など、種々の条件により第１図のよ
うにチヨツパー折機の前当て４に折丁ｐが正しく
当接せず、破線のように曲がつて導入されて折ら
れたり、あるいは、チヨツパーブレード２が折目
線に沿つて正しく折込まれないために折不良が発
生する。

本発明は、上記の原因によりチヨツパー折機で
曲がつて折られる折丁の発生を印刷オペレーター
に、ブザー等によつて知らせることによつて不良
折丁の発生の早期発見をすることができるもので
ある。

本発明は、輪転機印刷機の折機後部に連設する
チヨツパー折機において、折丁位置設定用前当て
に当接する各１部毎の折丁の左右前端部を検出す
る個所に、折丁左右前端部の検出信号S_a，S_bを発
信させる複数の折丁前端部検出用ビームスイツチ
と、該ビームスイツチのうち、折丁左右前端部の
ビームスイツチのいずれか一方後方外側にあつ
て、前当てに当接する折丁領域内に、その折丁の
側端部を検出する毎に判定ゲート信号Ｓを発信さ
せる側端部検出用ビームスイツチ１１とを設け、
前記判定ゲート信号Ｓの発信から非発信への変換
時に判定開始信号Ｊを発信し、且つ前記検出信号
S_a，S_bを受けて前記判定ゲート信号Ｓの発信間だ
け左右検出ケート信号G_a，G_bを発信するタイミ
ングコントローラ２６と、該タイミングコントロ
ーラ２６と前記判定器３０との間に、該タイミン
グコントローラ２６から出力される前記左右検出
ゲート信号の継続時間をカウントしてカウント信
号T_a，T_bを出力するそれぞれＡカウンタ２８、
Ｂカウンタ２９を設け、該カウンタ２８，２９よ
り出力される該カウント信号T_a，T_bと前記判定
開始信号Ｊとを前記判定器３０に入力して該カウ
ント信号T_a，T_bの継続時間の基準値T₀に対する
長短を比較判定し、該判定器３０により判定動作
信号Ｅを発して、折丁前端の前当て左右両側当接
有無を判定して、チヨツパー折りの曲がり発生を
検知することを特徴とする折不良検査装置であ
る。

以下本発明装置について図面に従つて詳細に説
明する。

第２図、咥え折りを完了した折丁ｐは、排紙テ
ーブルからチヨツパーテーブル１上を上ベルト５
と下ベルト５′に挟まれた状態で前当て４に当接
する。本発明における一実施例として、第３図、
折丁前端を位置決めする左右一対の前当て４内側
に各々ビームスイツチ１０が設置され、折丁後端
にあつて該前当て４に取付けた左右ビームスイツ
チ１０ａ，１０ｂいずれか一方後方外側（斜線で
示す）の前当てに当接する折丁領域内（折丁側端
部）にビームスイツチ１１が配置されている。ビ
ームスイツチ１１は折丁ｐが前当て４に当接した
状態で、折丁の後端より僅か内側に位置し、折丁
ｐによりビームが遮られるためOFF状態となる。
ビームスイツチ１１がOFF状態にある１期間が
折丁ひとつの検査期間に対応する。またビームス
イツチ１０は前当て４に固定されている保持具
４′によつて保持されていて、前当て４に折丁ｐ
のホールドエツジ（折丁の前端）が当接している
かどうかを検知する。

第３図は、本発明装置の平面図であり、左右の
前当て４に各々ビームスイツチ１０ａ，１０ｂが
保持され、折丁ｐが前当て４に当接して接触して
いる時のみ、ビームが遮られるように、少しでも
折丁ｐが前当て４から離れる場合は、ビームが通
過するようにビームスイツチ１０ａ，１０ｂの位
置が設定される。なお、ビームスイツチ１１は折
丁ｐの進行と垂直方向にてビームスイツチ１０
ａ，１０ｂより外側に位置し、通常はビームスイ
ツチ１０ａ，１０ｂより先にON及びOFFになる
ように配置してある。

本発明装置の動作について、その実施例を第４
図制御系統ブロツク図及び第５図動作タイミング
チヤートに従つて説明すれば、ビームスイツチ１
１，１０ａ，１０ｂは、ビームの反射又は通過の
有無によつてそれぞれON（Highレベル電圧出
力）、OFF（Lowレベル電圧出力）の出力状態を
形成し、出力信号として、それぞれ側端部検出用
ビームスイツチ１１による折丁検出により判定ゲ
ート信号Ｓ（第５図ではOFF発信パルス数＝Tg）
を、また、前端部検出用ビームスイツチ１０ａ，
１０ｂによる前当て４に当接した折丁左右前端部
の検出によりそれぞれ検出信号S_a，S_bを発生す
る。

Ａカウンタ２８とＢカウンタ２９は、折丁ｐの
左右前端部が前当て４に接触（当接）を継続して
いる時間T_a，T_bを計測カウントするものであり、
パルス発生器のロータリーエンコーダ２７から発
生する輪転機印刷機及び折機の回転速度に応じた
パルスCKを数える。

前記Ａカウンタ２８とＢカウンタ２９による折
丁前端部の前当て４への当接継続時間は、第５図
に示すように、折丁ｐ左右前端部の検出が開始さ
れて、検出信号S_a，S_b（OFF発信）が発生した時
点から、判定ゲート信号ＳがOFFからONに立ち
上がるまでの、折丁ｐ一部毎の前当て４への当接
継続時間T_a1，T_a2…、及びT_b1，T_b2…である。

タイミングコントローラ２６は、前記側端部ビ
ームスイツチ１１の折丁ｐの側端部検出により発
生する判定ゲート信号Ｓと、折丁ｐの前端部左右
のうちの一方の前端部検出により発生する折丁前
端部検出信号S_aとが両方ともOFFの時に検出ゲ
ート信号G_a（OFF発信）を出し、また、判定ゲー
ト信号Ｓと、折丁ｐの前端部左右のうちの他方の
前端部検出により発生する折丁前端部検出信号S_b
とが両方ともOFFの時に検出ゲート信号G_b（OFF
発信）を出す。したがつて、タイミングコントロ
ーラ２６は、信号ＳがOFF信号を発信している
間のみ検出ゲート信号G_a，G_bを発信する。

即ち、上記ゲート信号G_a，G_bは、少なくとも
判定ゲート信号ＳがOFFからONへ立ち上がる直
前まで継続される。

Ａカウンタ２８とＢカウンタ２９による継続時
間のカウントは、上記検出ゲート信号G_a，G_bの
継続発信時間をリアルタイムでカウントすること
によつて行なう。

タイミングコントローラ２６から発信する折丁
検出ゲート信号G_a，G_bが、ONからOFFに変化
するタイミングで、Ａカウンタ２８、Ｂカウンタ
２９は自動リセツトし、続いて該折丁検出ゲート
信号G_a，G_b（OFF発信）が発信を開始するとカウ
ントを開始し、また該検出ゲート信号G_a，G_bが
OFFからONに変化する（OFF発信を停止する）
タイミングでカンウントを停止するようになつて
いる。

そして、発信している時間（G_a，G_bがOFF発
信状態を継続している時間）におけるパルス回数
だけリアルタイムにて検出ゲート信号G_a，G_b発
信継続時間のカウントが行われ、そのときのカウ
ント値T_a，T_bを検査判定器３０に入力するもの
である。なお、判定器３０は、カウント値T_a，
T_bの基準値T₀に対するカウント時間の長短を判
定する。

また、前記タイミングコントローラ２６は、前
記判定ゲート信号ＳがOFFからONに立ち上がる
際に、図５に示すように判定開始信号Ｊを発信し
て判定器３０に入力する。

即ち、判定開始信号Ｊは、判定ゲート信号Ｓが
OFFからONに立ち上がつた後に発信するもので
あり、少なくとも検出ゲート信号G_a，G_bが終了
した後、又は終了直後のＡカウンタ２８、Ｂカウ
ンタ２９の両方のカウントが止まつてから発信す
るものである。

なお、本発明において、前記判定開始信号は、
図５に示すような判定開始信号Ｊの他に、前記判
定ゲート信号ＳがOFFからONに立ち上がる際の
該判定ゲート信号Ｓを判定開始信号とすることも
できる。

つぎに、上記実施例における折丁の折不良判定
動作について説明する。

上記実施例における判定器３０による判定は、
前記カウント値T_a，T_bの表す時間と、予め設定
しておいた基準時間T₀との関係に基づき行われ
る。

即ち、折丁ｐが前当て４に正常に当接している
時は、折丁ｐ左右前端部検出用のビームスイツチ
１０ａ，１０ｂが一定時間以上OFF状態となつ
てT₀より長くなるが、前当て４に曲がつた状態
で接触したり跳ね返つた場合は、T_a，T_bは、T₀
より短くなるものであり、本発明は、この原理を
応用したものである。

例えば、判定のタイミングを知らせる判定開始
信号Ｊが判定器３０に発信され、且つ、T_a（T_a1，
T_a2，…）、T_b（T_b1，T_b2…）が判定器３０に出力
されたとき、該信号Ｊの発信直前まで折丁左右前
端部の検出ゲート信号G_a，G_bが継続出力（OFF
発信）されていて、そのために表わす時間T_a，
T_bがT₀に対して十分長ければ、折丁ｐの左右前
端部は前当て４に正しく当接しているとして判定
して、折不良を知らせるための動作信号Ｅは発信
されない。

一方、前記検出ゲート信号G_a，G_bの両方又は
いずれか一方が、判定開始信号Ｊの発信以前のタ
イミングまで、又は直前のタイミングにて非継続
的、即ち断続的に出力されている場合は、Ａカウ
ンタ２８、Ｂカウンタ２９によるカウント数は、
自動的にリセツトされて再カンウントされるた
め、前記T_a，T_b又はそのいずれか一方は、非常
に短い時間、あるいは、そのために表わすカウン
ト時間T_a，T_bがT₀に対して短い時間となり、折
丁ｐの左右前端部は前当て４に正しく当接してい
ないと判定して、折り不良を知らせる動作信号Ｅ
を発信して、良品仕分装置、あるいは警報表示器
３１を動作させるものである。

本発明装置は、左右ビームスイツチの折丁前端
部検出信号のON、OFF状態の継続時間の長短に
よつて折丁の前当て当接正常又は異常状態を検出
できるものである。

本発明検査装置は、輪転機印刷機の折機後方に
配設したチヨツパー折機により折られる折丁の折
不良を検出することができ、折丁前端部両側の前
当てに対する当接有無を検知するだけでなく、折
丁側端部（第３図の斜線領域）の通過、およびそ
の通過タイミングを側端部検出用ビームスイツチ
によつて検出し、チヨツパー折機のチヨツパーブ
レードによつて２本の対向するニツプロール間へ
の折丁の折込動作途中における折丁側端部の通過
時点を捉えて、前当てに設置した折丁左右前端部
検出用ビームスイツチによる検出信号の有無だけ
でなく、その検出信号の継続時間の長短に基づい
て折丁前端部の前当てに対する当接良、不良状態
を検査判定することができる。

また、前当てに当接した瞬間だけ正しく当接し
た状態にあつても、その直後の跳ね返りによつて
も折丁が曲がつて正しく接しない状態になつて
も、折丁の側端部が側端部検出用ビームスイツチ
の検出領域を通過するまで、該折丁の前当てに対
する当接状態をインラインで正確に検出でき、損
紙の減少、不良折丁の混入防止、及び不良折丁の
仕分けが可能であり、印刷折丁の品質安定に顕著
なる効果を発揮するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はチヨツパー折機の平面図、第２図は輪
転機折機部と本発明装置を取付けたチヨツパー折
機部の側面図、第３図は本発明装置を取付けたチ
ヨツパー折機部の平面図、第４図は本発明装置の
動作系統ブロツク図、第５図は本発明装置におけ
るタイミングチヤートである。１０……折丁前端部検出用ビームスイツチ、１
１……折丁側端部検出用ビームスイツチ、２６…
…タイミングコントローラ、２７……パルス発生
器、２８……Ａカウンタ、２９……Ｂカウンタ、
３０……判定器、３１……表示器、S_a，S_b……前
端部検出信号、Ｓ……判定ゲート信号、G_a，G_b
……検出ゲート信号、Ｊ……判定開始信号、T_a，
T_b……継続カウント信号、Ｅ……表示動作信号。

Claims

【特許請求の範囲】

１輪転機印刷機の折機後部に連設するチヨツパ
ー折機において、折丁位置設定用前当てに当接す
る各１部毎の折丁の左右前端部を検出する個所
に、折丁左右前端部の検出信号S_a，S_bを発信させ
る複数の折丁前端部検出用ビームスイツチと、該
ビームスイツチのうち、折丁左右前端部のビーム
スイツチのいずれか一方後方外側にあつて、前当
てに当接する折丁領域内に、その折丁の側端部を
検出する毎に判定ゲート信号Ｓを発信させる側端
部検出用ビームスイツチ１１とを設け、前記判定
ゲート信号Ｓの発信から非発信への変換時に判定
開始信号Ｊを発信し、且つ前記検出信号S_a，S_bを
受けて前記判定ゲート信号Ｓの発信間だけ左右検
出ケート信号G_a，G_bを発信するタイミングコン
トローラ２６と、該タイミングコントローラ２６
と前記判定器３０との間に、該タイミングコント
ローラ２６から出力される前記左右検出ゲート信
号の継続時間をカウントしてカウント信号T_a，
T_bを出力するそれぞれＡカウンタ２８、Ｂカウ
ンタ２９を設け、該カウンタ２８，２９より出力
される該カウント信号T_a，T_bと前記判定開始信
号Ｊとを前記判定器３０に入力して該カウント信
号T_a，T_bの継続時間の基準値T₀に対する長短を
比較判定し、該判定器３０により判定動作信号Ｅ
を発して、折丁前端の前当て左右両側当接有無を
判定して、チヨツパー折りの曲がり発生を検知す
ることを特徴とする折不良検査装置。