JPH0372522B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は奥棚と前棚とを有するいわゆるダブル
ラツクの自動倉庫における棚の管理方法に関する
ものである。

〔従来の技術〕

自動倉庫は多数の棚からなる棚群と、この棚群
に沿つて走行し入出庫を行うスタツカクレーンと
からなる。

この棚として、一つの棚を前後に２分割し（ス
タツカクレーンのフオークの進退方向の前後に２
分割）したいわゆるダブルラツクの自動倉庫があ
る。スタツカクレーンのフオークも前棚と奥棚と
のそれぞれの位置に突出できるようにしたいわゆ
るダブルリーチ式のフオークとなつている。フオ
ークを有する昇降体には一つの荷を載せることが
できるようになつている。（例れば、特開昭56−
113602号公報、特開昭5772503号公報） このことを第５図、第６図により説明する。多
数の棚からなる棚群１がスタツカクレーン５の走
行路の両側に設置されている。一つの棚群は前棚
１ａと奥棚１ｂとからなる。スタツカクレーン５
は一つの荷を搬送するものであり、そのフオーク
は前棚１ａ、奥棚１ｂのそれぞれに停止できる。
４は入出庫口である。

この場合、スタツカクレーン５側から見て走行
方向および高さ方向が同一の棚位置の前棚１ａと
奥棚１ｂにそれぞれ異なる荷が格納されており、
奥棚１ａの荷を出庫したい場合がある。この場
合、先ず、前棚１ａの荷を空棚に移し（配替とい
う）、しかる後、奥棚１ｂの荷を取出し、出庫す
るようにしている。前記配替えの空棚は前棚又は
奥棚である。

このような配替は同一の荷に対して複数回行わ
れることがある。

同一の荷を複数回行うと、スタツカクレーンの
棚への停止誤差が積算され、荷を棚に格納するこ
とができなくなる。

このため、地上計算機で荷の配替回数をカウン
トし、所定回数を越えると、第６図に示すよう
に、上方を拡大したガイド７を有する位置合せ用
の棚８に一旦格納し、積算された停止誤差を零に
し、しかる後、直ちに他の所定の空棚に移すよう
にしている。９は荷としてのパレツトである。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記従来技術における配替方法は、ラツクの１
箇所に特殊棚８を設ける必要があること、また、
せいぜい２〜３回の配替を行うと、停止精度の関
係より、特殊棚８を使つて位置決め動作を行う必
要があるため、その動作分の余分な時間を要し、
全体の能力が下がる等の問題があつた。

本発明の目的は、誤差修正用の特殊棚の設置を
不要とし、出庫を短時間で行えるようにすること
にある。

〔問題点を解決するための手段〕

上記目的は、奥棚にある荷の出庫が指令された
時、前棚に荷があれば該前棚の荷を前棚と奥棚と
のそれぞれが空いている一対の空棚の奥棚に格納
する配替えを行い、次に、前棚に荷がない状態で
前記出庫指令された奥棚の荷の出庫作業を行うと
共に、該奥棚の荷の出庫によつて生じた前後一対
の空棚を一対の空棚として確保することにより達
成される。

〔作用〕

上記のように、奥棚の荷を出庫する際に前棚に
荷があれば、該前棚の荷を一対の空棚の奥棚に格
納するので、この空棚の奥棚に格納された荷は再
度配替されることは無い。したがつて、配替は同
一の荷に対して１回しかない。１回の配替ではス
タツカクレーンの走行停止誤差の積算は問題にな
らないので、誤差修正用のガイドを有する特殊棚
は不要となり、また出庫も早くなるものである。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を図により説明する。

第１図、および第２図はこの発明のフローチヤ
ートを示すものであり、第４図の地上側計算機１
０で実行する。地上計算機１０の指令はインタフ
エース１１、光電送装置１２，１３、インターフ
エース１４を介し、スタツカクレーン側計算機１
５に与えられる。

第３図は取替の手順を説明する図である。左側
の一対の棚の前棚１ａには荷イがあり、奥棚１ｂ
には荷ロがあり、該一対の棚は実棚となつてい
る。右側の一対の棚の前後には荷がなく空棚にな
つている。

第２図において、第５図の入庫口から入庫の要
求があると、前棚、奥棚の全ての棚が空棚となつ
ている一対の空棚を除いて全ての棚に荷が入つて
いるか否かをチエツクし（ステツプS1）、空棚が
あれば入庫を行い（ステツプS2）、空棚が無けれ
ば入庫を停止させる（ステツプS3）。即ち、少な
くとも一対の空棚が生ずるように入庫を行う。

第１図において、出庫要求があつた場合につい
て説明する。出庫すべき荷の有る棚が前棚である
場合には、従前と同様に前棚の荷を出庫する（ス
テツプS11、S12）。

出庫すべき荷が奥棚１ｂであり、しかもその前
棚１ａに荷がある場合（ステツプS11、S13）に
は、先ず前棚１ａの荷イを一対の空棚の奥棚１ｂ
に格納する（ステツプS15）。即ち、配替作業を
行う。次に、出庫すべき荷ロを奥棚１ｂから取出
し、出庫作業を行う（ステツプS17）。また、該
奥棚から出庫した一対の棚を一対の空棚として記
憶する（ステツプS19）。ステツプS13において、
前棚１ａに荷が無い場合はステツプS17に移る。

以上のように、前棚１ａにあるために配替され
た荷イは奥棚１ｂに格納される。このため配替に
よつて格納された奥棚１ｂの荷イは配替されるこ
とはない。出庫時のみ取出されるものである。こ
の配替されて荷イの奥棚１ｂの前方の前棚１ａに
は新たに入庫された荷が格納されるものである。

したがつて、配替は同一の荷に対して１回しか
ない。１回の配替ではスタツカクレーンの走行停
止誤差の積算は問題とならないので、誤差修正用
のガイドを有する特殊棚は不要となるものであ
る。また、一般的に出庫も早くなるものである。
また、配替回数をカウントする必要がなくなり、
プログラムをシンプルにすることができるもので
ある。

〔発明の効果〕

本発明によれば、誤差修正用の特別棚が不要と
なり、出庫も短時間で行えるようになるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は出庫指令時の本発明の一実施例のフロ
ーチヤート、第２図は入出時の本発明の一実施例
のフローチヤート、第３図は配替の手順を説明す
る図、第４図は制御装置の構成図、第５図は本発
明が対象とする立体倉庫の平面図、第６図は特殊
棚の正面図である。 １……棚群、１ａ……前棚、１ｂ……奥棚、
イ，ロ……荷。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ スタツカクレーンの走行路に沿つて多数の棚
   を備え、該棚は前棚と奥棚とからなり、奥棚に格
   納した荷は配替えすることなく出庫を行う立体倉
   庫における出庫方法において、奥棚にある荷の出
   庫が指令された時、前棚に荷があれば該前棚の荷
   を前棚と奥棚とのそれぞれが空いている一対の空
   棚の奥棚に格納する配替えを行い、次に、前棚に
   荷がない状態で前記出庫指令された奥棚の荷の出
   庫作業を行うと共に、該奥棚の荷の出庫によつて
   生じた前後一対の空棚を一対の空棚として確保す
   ること、を特徴とする立体倉庫における出庫方
   法。