JPH0372418B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0372418B2 JPH0372418B2 JP15392986A JP15392986A JPH0372418B2 JP H0372418 B2 JPH0372418 B2 JP H0372418B2 JP 15392986 A JP15392986 A JP 15392986A JP 15392986 A JP15392986 A JP 15392986A JP H0372418 B2 JPH0372418 B2 JP H0372418B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rack
- type electrode
- pinion
- pinion type
- point
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 5
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 claims description 4
- 238000003754 machining Methods 0.000 claims description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 5
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 2
- 238000009760 electrical discharge machining Methods 0.000 description 2
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 description 1
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は自動車等の操舵のためのラツクピニオ
ン式操向装置に用いる可変ギヤ比ラツクの製造方
法に関する。
ン式操向装置に用いる可変ギヤ比ラツクの製造方
法に関する。
ラツクピニオン式操向装置において、使用頻度
の高い直進及びそれに近い操舵領域においてはス
テアリングホイールの回転に対し比較的舵角を大
きくし、一方その両端域すなわち車両の向きを大
きく変える操舵領域においてはステアリングホイ
ールの回転に対して車輪の舵角は小さくとも操舵
トルクを軽減することが要望されている。この要
望に対して多々の提案があるが、特公昭52−
29049号公報に開示されたラツクピニオン式操向
装置が極めて実用的なものである。この装置は、
ピニオンはその全ての歯が一様なハスバピニオン
であるが、このピニオンとの噛み合いで有効ピツ
チ径を変化させるために、ラツクの歯はその圧力
角、ネジレ角が複雑に変化する特殊な形状とな
る。このラツクを製造する場合には、ラツク歯が
複雑に変化するため、切削加工でこのラツク歯を
形成することは極めて困難であつた。そして、こ
の点において、特公昭59−37173号公報等に示さ
れる如くピニオン型電極を用いてラツク素材に放
電加工を施してラツク歯を形成するものが開示さ
れている。この場合、ラツク素材の送り量に対す
るピニオン型電極の回転量の割合を変化させる必
要があり、このためピニオン型電極の回転速度を
変化させるカム手段等を用いるなど放電加工設備
が専用となり、設備が複雑化する不都合がある。
の高い直進及びそれに近い操舵領域においてはス
テアリングホイールの回転に対し比較的舵角を大
きくし、一方その両端域すなわち車両の向きを大
きく変える操舵領域においてはステアリングホイ
ールの回転に対して車輪の舵角は小さくとも操舵
トルクを軽減することが要望されている。この要
望に対して多々の提案があるが、特公昭52−
29049号公報に開示されたラツクピニオン式操向
装置が極めて実用的なものである。この装置は、
ピニオンはその全ての歯が一様なハスバピニオン
であるが、このピニオンとの噛み合いで有効ピツ
チ径を変化させるために、ラツクの歯はその圧力
角、ネジレ角が複雑に変化する特殊な形状とな
る。このラツクを製造する場合には、ラツク歯が
複雑に変化するため、切削加工でこのラツク歯を
形成することは極めて困難であつた。そして、こ
の点において、特公昭59−37173号公報等に示さ
れる如くピニオン型電極を用いてラツク素材に放
電加工を施してラツク歯を形成するものが開示さ
れている。この場合、ラツク素材の送り量に対す
るピニオン型電極の回転量の割合を変化させる必
要があり、このためピニオン型電極の回転速度を
変化させるカム手段等を用いるなど放電加工設備
が専用となり、設備が複雑化する不都合がある。
本発明はこれらの点に鑑みなされたもので、ピ
ニオン型電極の回転速度を一定に保つたままで、
容易に変化するラツク歯を形成することが出来る
可変ギヤ比ラツクの製造方法を提供することを目
的とする。
ニオン型電極の回転速度を一定に保つたままで、
容易に変化するラツク歯を形成することが出来る
可変ギヤ比ラツクの製造方法を提供することを目
的とする。
本発明は、その全ての歯が一様なハスバピニオ
ン型電極とラツク素材とを所定の交差角で配し、
前記ピニオン型電極を一定の回転速度で回転させ
つつ前記ラツク素材をピニオン型電極に対して一
定の速度で送り、所望の有効ピツチ径の変化に応
じて、前記ピニオン型電極をその軸線方向に変位
させて、ラツク歯を放電加工するものである。
ン型電極とラツク素材とを所定の交差角で配し、
前記ピニオン型電極を一定の回転速度で回転させ
つつ前記ラツク素材をピニオン型電極に対して一
定の速度で送り、所望の有効ピツチ径の変化に応
じて、前記ピニオン型電極をその軸線方向に変位
させて、ラツク歯を放電加工するものである。
第1図はピニオン型電極2の点P1がラツク素
材1に対して描く軌跡(実際はピニオン型電極2
はその軸線上を往復動するものであり、ラツク素
材1が移動する。)を示すものである。図面にお
いて、ピニオン型電極2が一定速度で回転し、ラ
ツク素材1を一定速度でその軸線上を移動させた
場合、ピニオン型電極2の中心はL1上に位置す
る。そして、点Aはピニオン型電極2がその軸線
方向の変位を伴わずに1回転した時の点P1の位
置を示しており、一方点Bはピニオン型電極2が
1回転する間に、その軸線方向にaだけ図中C方
向に変位した時の点P1の位置を示している。こ
の点Aと点Bの位置の差aは、ピニオン型電極2
がハスバであるから、ピニオン型電極2のラツク
素材1に対する実質的な回転量が補正されたこと
を意味する。即ち、第2図はハスバピニオン型電
極2を平面上に展開したものであるが、ピニオン
型電極2上の点P2が軸線上にa偏位して前進す
るためには、ネジレ角θのピニオン型電極2円周
上にもD=tanθだけ偏位することも必要とする。
だから、第1図に示す点Aと点Bとの位置の差a
が生じれば、実際は1回転であるが、点Bにおい
て偏位量aに対する回転量Dだけ余分にピニオン
型電極2がラツク素材1に対して回転したことに
なる。したがつて、ピニオン型電極2のその軸線
上の移動により、ラツク素材1の送り量に対する
ピニオン型電極2の実質的な回転量が増減出来る
ので、ピニオン型電極2をその軸線上に連続的に
移動させることで、所望の有効ピツチ径変化の可
変ギヤ比ラツクが形成される。
材1に対して描く軌跡(実際はピニオン型電極2
はその軸線上を往復動するものであり、ラツク素
材1が移動する。)を示すものである。図面にお
いて、ピニオン型電極2が一定速度で回転し、ラ
ツク素材1を一定速度でその軸線上を移動させた
場合、ピニオン型電極2の中心はL1上に位置す
る。そして、点Aはピニオン型電極2がその軸線
方向の変位を伴わずに1回転した時の点P1の位
置を示しており、一方点Bはピニオン型電極2が
1回転する間に、その軸線方向にaだけ図中C方
向に変位した時の点P1の位置を示している。こ
の点Aと点Bの位置の差aは、ピニオン型電極2
がハスバであるから、ピニオン型電極2のラツク
素材1に対する実質的な回転量が補正されたこと
を意味する。即ち、第2図はハスバピニオン型電
極2を平面上に展開したものであるが、ピニオン
型電極2上の点P2が軸線上にa偏位して前進す
るためには、ネジレ角θのピニオン型電極2円周
上にもD=tanθだけ偏位することも必要とする。
だから、第1図に示す点Aと点Bとの位置の差a
が生じれば、実際は1回転であるが、点Bにおい
て偏位量aに対する回転量Dだけ余分にピニオン
型電極2がラツク素材1に対して回転したことに
なる。したがつて、ピニオン型電極2のその軸線
上の移動により、ラツク素材1の送り量に対する
ピニオン型電極2の実質的な回転量が増減出来る
ので、ピニオン型電極2をその軸線上に連続的に
移動させることで、所望の有効ピツチ径変化の可
変ギヤ比ラツクが形成される。
本発明を直径23(mm)、長さ600(mm)のラツク素
材を用い、市販の数値制御式放電加工機により可
変ギヤ比ラツクを作成した。先ず、ピニオン型電
極の諸元を、歯数Z=5、モジユール=2.28、圧
力角=35.6゜、ネジレ角=34.7゜とした。このピニ
オン型電極に対面してラツク素材を放電加工機に
配した。そして、形成するラツク歯の諸元は、ラ
ツク歯の中央付近で、モジユール=2.28、圧力角
=35.6゜、ネジレ角=27.2゜でピニオン1回転当り
のラツクストローク=40.4(mm)、ラツク歯の両端
ではモジユール=2.02、圧力角=23.4゜、ネジレ角
=22.8゜でピニオン1回転当りのラツク軸ストロ
ーク=34.5(mm)とし、その中間部は比率が直線
的に変化するものと設定する。そして、第3図に
ピニオン型電極2上の点P1のラツク素材1上の
軌跡を示す。図面において、点Oから点F、点G
から点I、点Jから点Kの範囲は直線状に、その
他は曲線状にピニオン型電極2の点P1の軌跡が
ラツク素材上に展開される。この時、ラツク素材
の送り量153.4(mm)でピニオン型電極は1512゜回
転する。このピニオン型電極2とラツク素材1と
の関係により作成された可変ギヤ比ラツクは第4
図に示す如く、ラツク歯の中央からピニオンが
100゜回転する範囲内では、ピニオン1回転当りの
ラツクストロークが40.4(mm)、ピニオンの回転角
度が500゜以降の範囲では、ピニオン1回転当りの
ラツクストロークが34.5(mm)、その間の比率は直
線的に変化する。したがつて本発明によれば、市
販された放電加工機によつて可変ギヤ比ラツクを
極めて容易に作成することが出来る。
材を用い、市販の数値制御式放電加工機により可
変ギヤ比ラツクを作成した。先ず、ピニオン型電
極の諸元を、歯数Z=5、モジユール=2.28、圧
力角=35.6゜、ネジレ角=34.7゜とした。このピニ
オン型電極に対面してラツク素材を放電加工機に
配した。そして、形成するラツク歯の諸元は、ラ
ツク歯の中央付近で、モジユール=2.28、圧力角
=35.6゜、ネジレ角=27.2゜でピニオン1回転当り
のラツクストローク=40.4(mm)、ラツク歯の両端
ではモジユール=2.02、圧力角=23.4゜、ネジレ角
=22.8゜でピニオン1回転当りのラツク軸ストロ
ーク=34.5(mm)とし、その中間部は比率が直線
的に変化するものと設定する。そして、第3図に
ピニオン型電極2上の点P1のラツク素材1上の
軌跡を示す。図面において、点Oから点F、点G
から点I、点Jから点Kの範囲は直線状に、その
他は曲線状にピニオン型電極2の点P1の軌跡が
ラツク素材上に展開される。この時、ラツク素材
の送り量153.4(mm)でピニオン型電極は1512゜回
転する。このピニオン型電極2とラツク素材1と
の関係により作成された可変ギヤ比ラツクは第4
図に示す如く、ラツク歯の中央からピニオンが
100゜回転する範囲内では、ピニオン1回転当りの
ラツクストロークが40.4(mm)、ピニオンの回転角
度が500゜以降の範囲では、ピニオン1回転当りの
ラツクストロークが34.5(mm)、その間の比率は直
線的に変化する。したがつて本発明によれば、市
販された放電加工機によつて可変ギヤ比ラツクを
極めて容易に作成することが出来る。
本発明は前述の如くであるから、特別な設備を
用いることなく極めて容易に可変ギヤ比ラツクを
作成することが出来、電極を軸線上に変化させる
ことで、多種の可変ギヤ比ラツクを作成すること
が出来る等の効果を有する。
用いることなく極めて容易に可変ギヤ比ラツクを
作成することが出来、電極を軸線上に変化させる
ことで、多種の可変ギヤ比ラツクを作成すること
が出来る等の効果を有する。
第1図は本発明の作用を示す説明図、第2図も
同じく本発明の作用を示す説明図、第3図は本発
明実施例のピニオン型電極のラツク素材に対する
軌跡の展開図、第4図はピニオン回転角度とラツ
クストロークとの関係を示す特性線図である。 符号の説明 1……ラツク素材、2……ピニオ
ン型電極。
同じく本発明の作用を示す説明図、第3図は本発
明実施例のピニオン型電極のラツク素材に対する
軌跡の展開図、第4図はピニオン回転角度とラツ
クストロークとの関係を示す特性線図である。 符号の説明 1……ラツク素材、2……ピニオ
ン型電極。
Claims (1)
- 1 その全ての歯が一様なハスバピニオン型電極
とラツク素材とを所定の交差角で配し、前記ピニ
オン型電極を一定の回転速度で回転させつつ前記
ラツク素材をピニオン型電極に対して一定の速度
で送り、所望の有効ピツチ径の変化に応じて、前
記ピニオン型電極をその軸線方向に変位させて、
ラツク歯を放電加工することを特徴とする可変ギ
ヤ比ラツクの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15392986A JPS6311240A (ja) | 1986-06-30 | 1986-06-30 | 可変ギヤ比ラツクの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15392986A JPS6311240A (ja) | 1986-06-30 | 1986-06-30 | 可変ギヤ比ラツクの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6311240A JPS6311240A (ja) | 1988-01-18 |
JPH0372418B2 true JPH0372418B2 (ja) | 1991-11-18 |
Family
ID=15573164
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15392986A Granted JPS6311240A (ja) | 1986-06-30 | 1986-06-30 | 可変ギヤ比ラツクの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6311240A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2643296A1 (fr) * | 1989-02-21 | 1990-08-24 | Renault | Procede et dispositif d'usinage de cremaillere a pas variable par electroerosion |
JP2521573B2 (ja) * | 1990-09-04 | 1996-08-07 | ミネベア 株式会社 | ねじ転造駒の製造方法 |
-
1986
- 1986-06-30 JP JP15392986A patent/JPS6311240A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6311240A (ja) | 1988-01-18 |
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