JPH0371173B2 - - Google Patents

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JPH0371173B2
JPH0371173B2 JP59141311A JP14131184A JPH0371173B2 JP H0371173 B2 JPH0371173 B2 JP H0371173B2 JP 59141311 A JP59141311 A JP 59141311A JP 14131184 A JP14131184 A JP 14131184A JP H0371173 B2 JPH0371173 B2 JP H0371173B2
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Japan
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catalyst
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average
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saddle
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JP59141311A
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Yoji Akazawa
Shinichi Uchida
Takehiko Suzuki
Yoshuki Nakanishi
Shigemi Oosaka
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Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
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    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
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    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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  • Furan Compounds (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は芳香族化合物を分子状酸素含有ガスに
より接触気相酸化してカルボン酸無水物を製造す
るための触媒に関するものである。さらに詳しく
は、ナフタリンまたはオルソキシレンより無水フ
タル酸、デユレンまたはテトラアルキルベンゼン
より無水ピロメリツト酸またはベンゼンより無水
マレイン酸を製造するための触媒に関するもので
ある。
これらのカルボン酸無水物は多管式固定床式反
応器において上記芳香族化合物対空気または分子
状酸素含有ガスの混合比が5〜100g/NM3およ
び空間速度が2000〜15000Hr-1の条件下で相応せ
る芳香族化合物を接触酸化して得られるが、生産
効率の向上および省エネルギー指向の下でより高
い芳香族化合物/空気比でより高い空間速度で接
触酸化するという謂る高負荷操業でのこれらカル
ボン酸の収得を目指すのが最近の傾向である。
一方、これらのジカルボン酸を工業材料として
利用するうえで、より高品質のカルボン酸無水物
取得に対する要求があり、上述の如き高負荷操業
は低負荷操業にくらべてカルボン酸無水物の品質
を低下せしめる傾向にあり対応の望まれるところ
であつた。
カルボン酸無水物の副生物、とくに相応せる芳
香族化合物からカルボン酸無水物への中間酸化生
成としての例を挙げれば、ナフタリンより無水フ
タル酸の場合、1,4−ナフトキノンが、オルソ
キシレンより無水フタル酸の場合でオルソトルア
ルデヒドおよびフタライドが、ベンゼンより無水
マレイン酸の場合P−ベンゾキノンが、デユレン
より無水ピロメリツト酸の場合ジメチル無水フタ
ル酸がそれぞれ副生物として挙げられる。これら
は高負荷操業ではその副生率が上昇し、製品品質
の悪化を招く原因となつており、とくにフタライ
ドは無水フタル酸との比揮発度がほぼ1に等しい
ため蒸留分離が困難で製品である無水フタル酸の
熱安定性を低下せしめるため、反応器出口部での
フタライド発生率を出来るだけ低減する必要があ
るといわれる。そのため反応器出口でのこれらの
反応中間体の副生を抑制するためには反応温度を
高めることによつて可能となるが、この方策では
カルボン酸無水物の収率低下の犠牲が伴うので経
済的ではない。
一方、触媒の粒系を小さくし、単位容量あたり
の幾何学的表面積を大きくしガスと触媒活性物質
との接触効率を高めることは、反応器の温度を高
めることなく、むしろ低下せしめられた条件下
で、これら反応中間体の副生量を大きく低下せし
め、カルボン酸無水物の収率の低下もないため非
常に効率的な方法である。
然しながら、従来の球状触媒においてその粒径
を小さくしい反応管径Dに対し触媒粒径dの割合
D/dを5付近以上にすると触媒充填層でのガス
の通風抵抗値が異常に高くなり酸化反応の実施に
おいて空気または分子状酸素含有ガスの送風器の
吐出圧力が高くなるためそれを駆動せるタービン
への蒸気量の増大またはモーターへの電力量の増
大につながらることになり、ランニングコスト増
となり経済的な方法とはならない。
従つて、本発明の目的は芳香族化合物の接触気
相酸化によつてカルボン酸無水物を製造する方法
において、カルボン酸無水物の収率低下の犠牲な
く反応中間体の副生を抑制するため、従来の球状
触媒にくらべて単位容積あたりの幾何学的表面積
を大きくし、且つガスの通風抵抗を低減せしめた
触媒の提供をすることである。
この目的のために、本発明者らは種々の触媒の
形状について検討を加えた結果、インターロツク
スサドルまたはベルルサドルの形状の触媒が、と
くにこれらの形状を有する無機質不活性担体に触
媒活性物質を担持せしめた触媒が高い選択率を維
持し且つ触媒充填層でのガスの通風抵抗の低いこ
とを見出し本発明を完成した。
すなわち、本発明は以下の如く特定されるもの
である。
(1) BET比表面積が5m2/g以下、外周の平均
長さA3〜20mm、内周の平均長さC1.5〜10mm、
平均厚さW0.5〜2mmおよび平均外径D3〜10mm
であるインターロツクスサドルまたはベルルサ
ドルの形状を有し、見掛体積に対する幾何学的
外表面積の比が1.5〜5mm-1である無機質不活
性担体にバナジウム含有の触媒活性物質を担持
せしめてなることを特徴とする芳香族化合物酸
化用触媒。
(2) 無機質不活性担体が、10〜50%の範囲の気孔
率を有し、かつアルミニウム分含量がAl2O3
して10重量%以下でシリコンカーバイド
(SiC)含量が50重量%以上であることを特徴
とする特許請求の範囲第1記載の触媒。
(3) 無機質不活性担体が、10〜50%の範囲の気孔
率を有し、かつSiC自焼結体よりなることを特
徴とする特許請求の範囲第1記載の触媒。
(4) 無機質不活性担体が、10〜50%の範囲の気孔
率を有し、かつアルミニウム分含量がAl2O3
して10重量%以下でシリコンカーバイド
(SiC)含量が50重量%以上であることを特徴
とする上記(1)、(2)または(3)記載の触媒。
(5) 無機質不活性担体が、10〜50%の範囲の気孔
率を有し、かつSiC自焼結体よりなることを特
徴とする上記(1)、(2)または(3)記載の触媒。
本発明のインターロツクスサドルまはベルルサ
ドルの形状を有する無機質不活性担体は、比表面
積として5m2/g以下、とくに1m2/g以下が好
ましく、見掛体積Vに対する幾何学的外表面積S
の比(S/V)が0.5〜5mm-1であり、添付の図
に示すように、外周の平均長さA3〜20mm、内周
の平均長さC1.5〜10mm、平均厚さW0.5〜2mmお
よび平均外径D3〜10mmのものが好ましい。また、
担体の素材としてα−Al2O3、シリコーンカーバ
イド、ジルコニア、ステアタイト等が好ましい
が、とくにアルミナ含有量が3重量%以下、SiC
含量が50重量%以上、とくに80重量%以上のかつ
見掛け気孔率5〜50%の多孔成形体が好ましい。
本発明に使用される担体の形状の例を図面に示
す。図−1および−2はインターロツクスサドル
を有する無機質不活性担体、図−3および−4は
ベルルサドルの形状を有する無機質不活性担体を
示す。
担体に担持される物質としては、バナジウムを
含む触媒活性物質であれば、とくに限定されない
が、ナフタリンまたはオルトキシレンより無水フ
タル酸を製造する場合には、バナジウム酸化物
(以下V2O5とする)とチタン酸化物(以下TiO2
とする)および/またはスズ酸化物(以下SnO2
とする)および/またはジルコニウム酸化物(以
下ZrO2とする)を生成分とする混合物にリン、
アルカリ金属等の助触媒物質を加えたものが好ま
しく、例えば特公昭49−41036号、特公昭52−
4538号、特開昭57−105241号公報等に示された触
媒活性物質が好ましい。とりわけ本発明触媒にお
いては、V2O5が1〜20重量部および実質的に0.4
〜0.7ミクロンの平均直径よりなり、かつ比表面
積が10〜60m2/gの多孔性アナターゼ型TiO299
〜80重量部、さらにこれら2成分の合計100重量
部に対してニオブがNb2O5として0.01〜1重量
部、カリウム、セシウム、ルビジウムおよびタリ
ウムよりなる群から選ばれた少くとも1成分が酸
化物として0.05〜1.2重量部、リンがP2O5として
0.05〜1.2重量部およびアンチモンSb22O3として
0.5〜10重量部を含有してなる活性物質を前記の
如き寸法形状を有するインターロツクスまたはベ
ルルサドル状の無機質不活性担体100c.c.に対して
5〜30g担持せしめ、空気流通下200〜600℃の温
度で0.5〜10時間焼成して触媒が調製される。
ベンゼンより無水マレイン酸を製造する場合も
同様に触媒活性物質は限定されないが、とくに
V2O51モルに対してモリブデンがMoO3として
0.01〜1.0モル、リンがP2O5として0.01〜0.05モ
ル、ナトリウムNa2Oとして0.03〜0.2モルおよび
カリウムがK2Oとして0〜0.05モルよりなる活性
物質を前記形状担体100c.c.に対して3〜15g担持
させ、空気流通下で温度300〜600℃にて2〜10時
間焼成して触媒が調製される。
デユレンより無水ピロメリツト酸を製造する場
合も同様に担持される触媒活性物質はとくに限定
されないが、とりわけV2O51〜20重量部および実
質的に0.4〜0.7ミクロンの平均直径よりなり、か
つ比表面積が10〜60m2/gの多孔性アナターゼ型
TiO299〜80重量部、さらにこれら2成分の合計
100に対してニオブがNb2O5として0.01〜1重量
部、カリウム、セシウム、ルビジウムおよびタリ
ウムよりなる群から選ばれた1成分またはそれ以
上が酸化物として0〜1.2重量部、リンがP2O5
して0.05〜1.2重量部およびアンチモンがSb2O3
して0.5〜10重量部よりなる触媒活性物質を前記
形状寸法を有せるインターロツクスサドルまたは
ベルルサドル状無機質不活性担体100c.c.に対して
5〜30g担持せしめ空気流通下で200〜600℃の温
度で2〜10時間焼成して触媒が調製される。
触媒活性物質の担体への担持方法は従来公知の
方法で行われるが、好ましい方法としは含浸法、
加熱せられた担体に触媒活性物質を含んだ溶液を
噴霧させる焼付担持法等が挙げられる。
このようにしてえられた触媒は高い空気導通下
においても低い圧力損失であり且つ高品質なカル
ボン酸無水物を生成せしめるが、そのような高い
空気導通下で、さらに芳香族化合物/空気の割合
を高めた場合、これらの芳香族化合物から各々相
応せるカルボン酸無水物への反応速度が非常に速
いため触媒充填層の前半部に非常に高い発熱点
(hot spot)が顕われる。このためこの部位での
燃焼反応が増大しカルボン酸無水物への選択率が
大きく低下する。従つて高い芳香族化合物/空気
比での実際の触媒の使用においては触媒層前半部
での芳香族化合物の反応量を抑え過度な発熱点が
顕われないような工夫を要し、このためには従来
公知の手段が採用される。例えば、主反応部の触
媒を担体で希釈するとか、担持率を減じるとか、
あるいは前記の触媒組成範囲内でアルカリ金属や
P2O5の添加量をコントロールし低活性にするこ
とかといつた方法が採用される。
本発明の触媒でオルトキシレンまたはナフタリ
ンより無水フタル酸を製造する場合、触媒は内径
15〜40mm、好ましくは15〜27mmの管に1〜5メー
トル、好ましくは1.5〜4メートルの高さに充填
され、管は熱媒体によつて250〜400℃、とくに
300〜350℃の温度に保持されこれに原料のオルト
キシレンまたはナフタリンを酸化剤として空気ま
たは分子状酸素含有ガス(酸素:5〜21容量%)
とともにオルトキシレンまたはナフタリン/空気
または分子状酸素含有ガスの比5〜110g/
NM3、空間速度1000〜6000Hr-1、とくに2000〜
4000Hr-1(STP)の条件下で導通され、ナフタリ
ンよりはナフトキノン副生率0.5重量%以下で103
〜105重量%の収率で、オルトキシレンよりはフ
タライド副生率0.1重量%以下で112〜118重量%
の収率でそれぞれ無水フタル酸が得られる。
ベンゼンより無水マレイン酸を製造する場合、
触媒は内径15〜40mm、好ましくは15〜25mmの管に
1〜5メートル、好ましくは1.5〜4メートルの
高さに充填し、管は熱媒体によつて350〜450℃、
好ましくは370〜420℃の温度に保持され、これに
ベンゼンを酸化剤として空気または分子状酸素含
有ガス(酸素5〜21容量%)とともにベンゼン/
空気または分子大酸素含有ガスの比5〜80g/
NM3空間速度2000〜4000Hr-1、好ましくは2000
〜3000Hr-1の条件下で導通されパラベンゾキノ
ン副生率0.05重量%以下で95〜100重量%の収率
で無水マレイン酸がえられる。デユレンより無水
ピロメリツト酸を製造する場合、触媒は内径15〜
30mm、好ましくは15〜25mmの管に1〜5メート
ル、好ましくは1.5〜4メートルの高さに充填し、
管は熱媒体によつて300〜450℃、好ましくは350
〜400℃の温度に保持され、これにデユレンを酸
化剤として空気または分子状酸素含有ガス(酸素
5〜21容量%)とともに、デユレン/空気または
分子状酸素含有ガスの比10〜60g/NM3および
空間速度2000〜8000Hr-1、とくに3000〜
6000Hr-1の条件下で導通され、ジメチル無水フ
タル酸副生率1重量%以下で110〜125重量%の収
率で無水ピロメリツト酸が得られる。
本発明触媒のさらに到達しうる効果としてその
充填層での通風抵抗が小さくなる故、従来の球状
触媒におけるよりもより高い充填の層高をとるこ
とができ、反応管あたりの炭化水素の導通量を高
くすることが可能となり、結果的に単位生産量あ
たりの酸化反応器の径を小さくすることができる
メリツトが挙げられる。反応器の径が小さくな
り、上下方向に大きくなることはその運搬がしや
すくなること、反応器内の熱媒の温度分布の幅が
小さくなること、反応器自体の建設費が大幅に低
減されること等がメリツトとして挙げられる。
以下、実施例に基き、本発明触媒について、さ
らに詳しく説明する。
実施例 1 通常の方法に基きイルメナイトより含水酸化チ
タンをえ、これを800℃の温度で空気流通下で4
時間焼成し、平均粒子径0.5ミクロンでBET法比
表面積22m2/gの多孔性アナターゼ型TiO2を調
製した。
水6400c.c.に蓚酸200gを溶解させ、これにメタ
バナジン酸アンモニウム42.73g、第1リン酸ア
ンモニウム5.98g、塩化ニオブ18.79g、硫酸セ
シウム7.11gおよび三酸化アンチモン36.94gを
添加し十分撹拌したのち、上記TiO21800gを加
え乳化機により触媒スラリー液を調製した。
外部加熱式の回転炉中に、見掛気孔率35%外周
の平均長さ15mm、内周の平均長さ8mm、平均外径
7mm、平均厚さ1.5mmおよび見掛体積に対する幾
何学的外表面積の比が1.9mm-1のインターロツク
サドル形状のSiC自焼結多孔性担体2000c.c.を入れ
200〜250℃に予熱し、これに上記触媒液を噴霧し
触媒活性物質を160g担持せしめ、空気流通下で
580℃の温度にて6時間焼成した。このようにし
てえられた触媒を触媒−Aとする。
一方、第1リン酸アンモニウムの添加量を
17.94gとした以外は触媒−Aの製造法と同様に
し触媒−Bが調製された。
355℃に保持された内径25mm、長さ3.5メートル
の鉄製反応管に先ず触媒−Bを1.5メートルの層
高に充填し、その上に触媒−Aを1.5メートル充
填した。
反応管上部よりオルトキシレン/空気の比が65
g/NM3である120℃に予熱された混合ガスを空
間速度3000Hr-1(STP)で通じたところ113.5重
量%の収率で無水フタル酸がえられ、その際の触
媒層圧力損失は3500mm水柱であつた。また、フタ
ライドの副生率は0.06重量%であつた。
担体として気孔率32%、平均直径6mmのSiC自
焼結球状担体にかえ上記に基づきオルトキシレン
の酸化を行なつたところ358℃の温度でフタライ
ド副生率0.07重量%、無水フタル酸収率113.5重
量%とほぼ同程度の触媒性能が達成されたが触媒
層の圧力損傷は7600mm水柱と大幅な差異が認めら
れた。
実施例 2 実施例1におけると同様にしてえた含水酸化チ
タンを650℃の温度で空気流通下、4時間焼成し
平均粒子径0.46ミクロン、BET法比表面積38
m2/gの多孔性アナターゼ型TiO2を得た。
水6400c.c.に蓚酸200gを溶解させ、これにメタ
バナジン酸アンモニウム96.43g、第1リン酸ア
ンモニウム12.15g、塩化ニオブ38.09g、硫酸カ
リウム13.87gおよび三酸化アンチモン18.75gを
添加し十分撹拌したのち上記TiO21800gを加え
乳化機により触媒スラリー液を調製した。
実施例1におけるのと同様の方法で平均外径6
mm、平均厚さ1.5mm、平均外周15mm、平均内周6.5
mm、見掛体積に対する幾何学的外表面積の比が
1.9mm-1のベルルサドル型でAl2O3含有量3重量
%、SiC含有量84重量%、残部SiO2よりなる見掛
気孔率40%の多孔性担体2000c.c.に上記触媒液を噴
霧し触媒活性物質を140g担持せしめ空気流通下
450℃で3時間焼成して触媒−Cをえた。
また、第1リン酸アモニウムの添加量を36.44
gとした以外は触媒−Cの調製法と同様にし触媒
−Dを得た。
350℃に保持された内径25mm、長さ3.5メートル
の鉄製反応管に先ず触媒−Dを1.8メートルの層
高に、その上に触媒−Cを1.2メートル充填した。
反応管上部よりイオウ含有量0.65重量%、純度
95%のタール系ナフタリンを60g/NM3の割合
で空気と混合し120℃に予熱したものを空間速度
3000Hr-1(STP)で通じたところ1,4−ナフト
キノン副生率0.3重量%で104.2重量%の収率で無
水フタル酸が得られた。また、その際の圧力損失
は3200mm水柱であつた。
担体として気孔率40%、平均直径8mmのSiC84
重量%、Al2O33重量%およびSiO213重量%より
なる球状担体にかえた以外は全く同様にして2種
類の触媒を調製し、上記に基きタールナフタリン
の酸化を行なつたところ触媒層の圧力損失はベル
ルサドル型とほぼ同じ3100mm水柱であつたが、反
応温度385℃で1,4−ナフトキノン副生率3.5重
量%で98.5重量%の収率で無水フタル酸がえられ
たにすぎなかつた。
実施例 3 水1500c.c.に蓚酸258gを溶解し、つづいてメタ
バナジン酸アンモニウム230g、モリブリン酸ア
ンモニウム139g、リン酸三ナトリウム22.4g、
塩化ナトリウム3.5gおよび硫酸カリウム5.2gの
順次溶解して触媒液とした。
実施例1におけると同様の方法で平均外径8
mm、平均厚さ1.5mm、平均外周20mm、平均内周9
mmおよび見掛体積に対する幾何学的外表面積の比
が1.5mm-1のインターロツクスサドル形状で、ア
ルミナ含有量95.5重量%、不純物および結合剤よ
りの成分としてSiO23.5重量%、Fe2O30.2重量%、
CaO0.2重量%、MgO0.1重量%、Na2O+
K2O0.15重量%よりなる気孔率45%の多孔性担体
2000c.c.に上記触媒液を噴霧し触媒活性物質を200
g担持させ空気流通下で420℃にて6時間焼成し
て触媒−Eをえた。
また、硫酸カリウムの添加量を1.1gとした以
外は触媒−Eの調製法と同様にして触媒−Fをえ
た。
365℃に保持された内系25mm、長さ3.5メートル
のステンレス反応管に先ず触媒−Fを充填層高
1.5メートルに詰め、さらにそのうえに触媒−E
を1メートルの高さに充填した。
反応管上部よりベンゼン/空気の割合が50g/
NM3である混合ガスを120℃に予熱し、空間速度
2800Hr-1(STP)で通じたところ97.8重量%の収
率で無水マレイ酸が得られパラーベンゾキノンの
副生量は0.02重量%で触媒充填層の圧力損失は、
ほぼ同程度のパラベンゾキノン副生率で同程度の
無水マレイン酸収率を与える球状触媒(平均6mm
φ)のそれの約64%に相当する1850mm水柱であつ
た。
実施例 4 水6400c.c.に蓚酸514gを溶解させ、これにメタ
バナジン酸アンモニウム257g、第1リン酸アン
モニウム19.4g、塩化ニオブ12.2g、硝酸ルビジ
ウム3.2gおよび三酸化アンチモン120gを添加し
十分撹拌したのち、実施例1で得られたのと同じ
TiO21800gを加え乳化機により触媒スラリー液
とした。
実施例1におけるのと同様の手法により、平均
外周12mm、平均内周6mm、平均外径5mm、平均厚
さ1mmおよび見掛体積に対する幾何学的表面積の
比が3.1mm-1のインターロツクスサドル形状で
SiC80重量%、MgO6重量%、SiO214重量%より
なる見掛気孔率45%の多孔性担体2000c.c.に触媒活
性物質を80g担持せしめ空気流通下560℃の温度
で6時間焼成して触媒−Gをえた。
同様にして触媒活性物質の担持量を180gとし
たものを触媒−Hとしてえた。
375℃に保持された内径25mm、長さ3.5メートル
の鉄製反応管に先ず触媒−Hを1.3メートルの高
さに充填し、次いでその上に触媒−Gを1.5メー
トルの高さに充填した。
反応管上部よりデユレン/空気の割合が30g/
NM3である混合ガスを120℃に予熱し空間速度
5000Hr-1(STP)で通じたところ114重量%の収
率で無水ピロメリツト酸が得られ、ジメチル無水
フタル酸の副生量は0.5重量%で触媒層の通風抵
抗値も9500mm水柱であつた。
なお、これと同程度のジメチル無水フタル酸副
生率と無水ピロメリツト酸収率は平均粒5mmの
SiC自焼結球状担体を用いても達成されたがその
際の触媒層圧力損失は約19000mm水柱となつた。
実施例 5 350℃に保持された内径25mm、長さ4.5メートル
の反応管に先ず実施例1で得られたと同じ触媒−
Aを2メートルの層高に充填し、次いでその上に
2メートルの高さで触媒−Bを充填した。
反応管上部よりオルソキシレン/空気の割合が
65g/NM3である混合ガスを空間速度3000Hr-1
(STP)で通じたところ113.8重量%の収率で無水
フタル酸が得られその際の圧力損失は7800mm水柱
であつた。
【図面の簡単な説明】
図−1インターロツクスサドル担体の側面図、
図−2インターロツクスサドル担体の上面図、図
−3ベルルサドル担体の側面図、図−4ベルルサ
ドル担体の上面図。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 BET比表面積が5m2/g以下、外周の平均
    長さA3〜20mm、内周の平均長さC1.5〜10mm、平
    均厚さW0.5〜2mmおよび平均外径D3〜10mmであ
    るインターロツクスサドルまたはベルルサドルの
    形状を有し、見掛体積に対する幾何学的外表面積
    の比が1.5〜5mm-1である無機質不活性担体にバ
    ナジウム含有の触媒活性物質を担持せしめてなる
    ことを特徴とする芳香族化合物酸化用触媒。 2 無機質不活性担体が、10〜50%の範囲の気孔
    率を有し、かつアルミニウム分含量がAl2O3とし
    て10重量%以下でシリコンカーバイド(SiC)含
    量が50重量%以上であることを特徴とする特許請
    求の範囲第1記載の触媒。 3 無機質不活性担体が、10〜50%の範囲の気孔
    率を有し、かつSiC自焼結体よりなることを特徴
    とする特許請求の範囲第1記載の触媒。
JP59141311A 1984-07-10 1984-07-10 芳香族化合物酸化用触媒 Granted JPS6121729A (ja)

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