JPH03710A - 樹脂組成物および該樹脂組成物を用いてなる異種材料部品封入注型用成形材料 - Google Patents

樹脂組成物および該樹脂組成物を用いてなる異種材料部品封入注型用成形材料

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JPH03710A
JPH03710A JP13473089A JP13473089A JPH03710A JP H03710 A JPH03710 A JP H03710A JP 13473089 A JP13473089 A JP 13473089A JP 13473089 A JP13473089 A JP 13473089A JP H03710 A JPH03710 A JP H03710A
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hydrogen
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formula
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JP13473089A
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Toshio Awaji
敏夫 淡路
Takao Omi
臣 隆夫
Teruhisa Nagashima
輝久 永島
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Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、硬化性や作業性などの成形性にすぐれ、かつ
熱線膨張係数が小さく靭性にも富み、しかも金属や他の
高分子材料との接着性にすぐれた耐熱性硬化物を与える
樹脂組成物および該樹脂組成物を用いた異種材料部品封
入注型用成形材料に関するものである。
(従来の技術) 硬化性や作業性などの成形性にすぐれた樹脂としては、
不飽和ポリエステル樹脂やビニルエステル樹脂などのラ
ジカル重合性の熱硬化性樹脂が知られておシ、ガラス繊
維や炭素繊維などを補強材とした複合材料のマトリック
ス樹脂として広く用いられている。
しかしながら、これらの樹脂を用いて金属やセラミック
ス等の無機材料や他の高分子材料からなる異種材料部品
を封入したものは、樹脂の大きい熱線膨張係数や靭性に
乏しいことによシ、あるいは異種材料との界面接着性が
低いため、高温下や加熱と冷却の繰返しサイクルでクラ
ックが生じたシ、封入した異種材料部品との界面で剥離
が生じるという問題点があった。
これらの欠陥を防止する方法としては、熱硬化性樹脂の
架橋密度を低下させたシ、あるいはゴム成分を配分して
軟質化する方法が知られているが、硬化物の耐熱性を著
しく損なうことになシ、封入成形品としての実用性を欠
くものしか得られ々かつた。
一方、金属などの異種材料との接着性がすぐれた樹脂と
してエポキシ樹脂が知られている。しかし、エポキシ樹
脂は高粘度で注型し難く、また注型が比較的容易なもの
では、ガラス転移点が低いなど耐熱性に難点があったシ
、熱線膨張係数が大きく且つ異種材料との接着性も低下
するため、特に高温下で用いられたシー加熱と冷却の繰
返しによってクラックや剥離等の欠陥を生じ易かった。
また、耐熱性が良好で熱線膨張係数が小さいエポキシ樹
脂組成物としては、ノボラック型エポキシのような多官
能エポキシ樹脂をフェノールノボラックのような多官能
架橋剤で硬化させる方法が知られておシ、高温における
トランスファー成形によシミ子部品の封止材料などに広
く用いられている。しかし、これら組成物は、常温で固
体であったシ著しく高粘度であるため、注型が極めて困
難であったシ、硬化にあたっても高温下で長時間放置し
なければなら々いなど成形性に劣シ、場合によっては封
入部品の劣化を招くという問題点もあった。
(発明が解決しようとする課題) 本発明の目的は、前記従来技術の問題点を解決し、作業
性や硬化性にすぐれ、しかも耐熱性を有しながら靭性に
富み且つ熱線膨張係数の小さく金属や他の高分子材料な
どの異種材料との接着性にもすぐれた硬化物を与える樹
脂組成物を提供することにある。さらには、例えば電子
部品等の異種材料からなる部品を封入注型する際に好適
な高温下や加熱と冷却の繰返しにも部品の保護封止効果
にすぐれた成形材料を提供することにある。
(11題を解決するための手段および作用)本発明は、
一般式 (但し、式中R1、B*は互いに無関係に水素またはメ
チル基でsb、tは水素またはハロゲンであシ、(但し
、R・、RYは互いに無関係に水素またはメチル基)お
よび水素からなる群から選択され且つR4の過半数が たは1〜5の整数である。) で表わされるスルホン基含有ビニルエステル(A)30
〜900〜90 重量% 〔但し、式中84は互いに無関係に (但し R@、RYは互いに無関係に水素またはメチル
基)であJ) 、BSは水素、ハロゲン、メトキシ基ま
たは炭素数1〜5のアルキル基であシ、mは0または1
〜5の整数である。〕 で表わされる不飽和エステル化合物(B)5〜35重量
% および重合性架橋剤(C)5〜50重量%(但し、(A
) + (B) + (C) = 100重量係とする
)からなる樹脂組成物に関するものである。
また、本発明は、一般式 〔但し、式中84は互いに無関係に (但し、式中R1、lfiは互いに無関係に水素または
メチル基であシ、Wは水素またはハロゲンであシ、(但
し、R’、R’は互いに無関係に水素またはメチル基)
および水素からなる群から選択され且っWの過半数が たは1〜5の整数である。) で表わされるスルホン基含有ビニルエステル(A)30
〜900〜90 重量% (但し、1%R7は互いに無関係に水素またはメチル基
)であp 、 Blは水素、ハロゲン、メトキシ基また
は炭素数1〜5のアルキル基でありsmは0または1〜
5の整数である。〕 で表わされる不飽和エステル化合物(B)5〜35重−
1% および重合性架橋剤(C)5〜50重量%(但し、30
〜400重量部およびラジカル重合開始剤0.1〜5重
量部を配合してなる異種材料部品封入注型用成形材料に
関するものである。
本発明に用いるスルホン基含有ビニルエステル(A)は
、前記一般式で表わされるものであるが、が、nが5よ
シも大きくなると、得られる樹脂組成物の粘度が高くな
シ作業性が低下するとともに、硬化物の耐熱性も低下し
てくるため好ましくない。
したがって、スルホン基含有ビニルエステル(A)以外
のものになると、得られる樹脂組成物の硬化低下して好
ましくない。得られる樹脂組成物の硬化物のこれらの物
性からは、式中のXで表わされの場合、得られる樹脂組
成物の粘度も低く作業性がすぐれておシ、また硬化物の
耐熱性や異種材料との接着性も高くなシ、特に好ましい
本発明に用いるスルホン基含有ビニルエステル(A)は
、例えば次のようにして製造される。
第1の製法としては、一般式 %式% また、スルホン基含有ビニルエステル(A)を表わす一
般式中のnは0または1〜5の整数である(但し、式中
Wは水素またはメチル基であシ、Rsが−S−であシ、
nは0または1〜5の整数である。)で表わされるスル
ホン基含有エポキシ樹脂(a)(以下単にエポキシ樹脂
(、)という)にアクリル酸および/iたはメタクリル
酸を、エポキシ樹脂(&)中のエポキシ基1モルに対し
くメタ)アクリル酸0.9〜1.3モル、望ましくは1
.0〜1.2モルの割合で配合し、不活性溶剤中または
無溶剤で60〜150℃、望ましくは70〜130℃に
加熱して、好ましくは空気の存在下に反応を行う。反応
中の重合によるゲル化を防止するため、ハイドロキノン
、ベンゾキノン、有機酸銅などの公知慣用の重合禁止剤
を用いるのが好ましい。
また、反応時間を短縮するために、エステル化触媒を用
いるのが好ましく、エステル化触媒としては、例えばN
、N−ジメチルアニリン、ピリジン、トリエチルアミン
などの三級アミンおよびその塩酸塩または臭素酸塩;テ
トラメチルアンモニウムクロライド、トリエチルベンジ
ルアンモニウムクロライドなどの四級アンモニウム塩;
ジメチルスルホキシド、メチルスルホキシドなどのスル
ホキシド類;トリメチルスルホニウムクロライド、ジメ
チルスルホニウムクロライドなどのスルホニウム塩;ト
リフェニルホスフィン、トリーn−ブチルホスフィンな
どのホスフィン類;塩化リチウム、臭化リチウム、塩化
第1錫、塩化亜鉛などの金属ハロゲン化物など公知慣用
のものを用いることができる。
不活性溶剤としては、例えばトルエン、キシレンなどを
用いることができるが、溶剤は反応後除去する必要があ
るため、重合性架橋剤(C)を溶剤として用いるのが好
ましい。
第2の製法としては、一般式 (但し、式中2は水素またはメチル基であ] 、RlC
H。
群より選択される2価の結合基で且つXの過半数る。)
で表わされるスルホン基含有フェノール化合物(b)(
以下単にフェノール化合物(b)という)に一般式 (但し、式中RE 、 Btは互いに無関係に水素また
はメチル基である。)で表わされる1分子中にエポキシ
基とラジカル重合性不飽和結合を有する化合物(c)を
、フェノール化合物(b)中のフェノール基1モルに対
し、化合物(c) 0.9〜1.2モル、望ましくは1
.0〜1.1モルの割合で配合し、不活性溶剤中または
無溶剤で60〜150℃、望ましくは70〜130℃に
加熱して、好ましくは空気の存在下に反応を行う。反応
中のゲル化を防止するなめ、前記のような公知慣用の重
合禁止剤を用いるのが好ましho また、反応時間を短縮するために、エーテル化触媒を用
いるのが好ましく、エーテル化触媒としては、前記のエ
ステル化触媒と同一のものが用いられる。不活性溶剤と
しては、前記のようなトルエンやキシレンなどを用いる
ことができるが、後記する重合性架橋剤(C)を用いる
のが最も好ましい。
本発明に用いる不飽和エステル化合物(B)は、前記一
般式で表わされるものであるが、式中のかの過半数が (但し、2%R1は互いに無関係に水素またはメチル基
である。)で表わされる末端ビニル含有基でまければな
らない。このような末端ビニル含有基がtの過半数よシ
少ない場合、得られる樹脂組成物の硬化物の耐熱性が低
下したシ、得られる樹脂組成物が短時間に相分離するな
どして均質な硬化物が得られなくなる。また、不飽和エ
ステル化合物(B)を表わす一般式中のmはOlたは1
〜5の整数であるが、mが5よシ大きくなると、得られ
る樹脂組成物の粘度が高くなシ作業性が低下して好まし
くない。
本発明に用いる不飽和エステル化合物(B)は、例えば
次のようにして製造される。
第1の製法としては、一般式 素またはメチル基)iたは水素であシ、Wは水素、ハロ
ゲン、メトキシ基または炭素数1〜5のアルキル基であ
シ、mは0または1〜5の整数である。〕で表わされる
アミノ基含有エポキシ樹脂(d)(以下単にエポキシ樹
脂(d)という)にアクリル酸および/またはメタクリ
ル酸を、エポキシ樹脂(d)中のエポキシ11モルに対
し、書中Φ≠弁辱瞬0.5〜1.2モル、望ましくは0
.7〜1.1モルの割合で配合し、好ましくは前記のス
ルホン基含有ビニルエステル(A)の製造に用いるエス
テル化触媒と同様の触媒の存在下で反応を行う。
第2の製法としては、一般式 (但し、式中R8は水素、ハロゲン、メトキシ基または
炭素数1〜5のアルキル基であシ、mは0または1〜5
の整数である。)で表わされる芳香族ポリアミン(、)
に前記の1分子中にエポキシ基とラジカル重合性不飽和
結合を有する化合物(、)を、芳香族ポリアミン(@)
中の窒素原子に直結した水素原子1当量に対し化合物(
a) 0.5〜1.2モル、好ましくは0.7〜1.1
モルの割合で配合し、好ましくは開環付加触媒の存在下
で反応を行う。
開環付加触媒としては、例えば水;メチルアルコール、
エチルアルコール、イソプロピルアルコールなどのアル
コール類;フェノール、t−ブチルカテコールなどのフ
ェノール類;サリチル酸、クエン酸、リンゴ酸などの有
機酸類;サリチル酸亜鉛、オクチル酸錫などの有機酸塩
類;三フッ化ホウ素−七ノエタノールアミン錯体などが
ある。
いずれの方法においても、不活性溶剤中または無溶剤で
30〜150℃、望ましくは50〜130℃に加熱して
、好ましくは空気の存在下で反応を行い、反応中の重合
によるゲル化を防止するため、前記の公知慣用の重合禁
止剤を用いることが好ましい。
万 本活性溶剤としては、例えばトルエン、キシレンなどを
用いることができるが、エチルアルコールや酢酸などの
触媒そのものを反応媒体として用いることもできる。さ
らに溶剤は反応後除去する必要があるため、後記する重
合性架橋剤(C)を溶剤として用いるのが有利である。
本発明に用いる重合性架橋剤(C)としては、例えばス
チレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、t
−ブチルスチレン、ビニルトルエン、ジビニルベンゼン
などのスチレン誘導体;メチル(メタ)アクリレート、
2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキ
シル(メタ)アクリレート、トリシクロデセニル(メタ
)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリ
レートなどの(メタ)アクリル酸エステルモノマー;ト
リメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレ−)、1.4−ブ
タンジオールジ(メタ)アクリレート、トリス(2−ヒ
ドロキシエチル)インシアヌル酸(メタ)アクリル酸エ
ステル、2,2−ビス(4−ヒドロキシエトキシフェニ
ル)プロパンのジ(メタ)アクリレートなどの多価アル
コールの(メタ)アクリレート;ジアリルフタレート、
ジアリルイソフタレート、ジアリルテレフタレート、ト
リアリルイソシアヌレート、トリアリルシアヌレートな
どのアリル化合物など一般の不飽和ポリエステル樹脂や
ビニルエステル樹脂用として公知慣用のものを単独ある
いは2種以上の混合物として用いることができる。
本発明の樹脂組成物を得るには、スルホン基含有ビニル
エステル(A) 30〜90重量%、不飽和エステル化
合物(B)5〜35重量%および重合性架橋剤(C)5
〜50重量%(但しくA) + (B) + (C)=
i oo重量96)の割合で配合しなければならない。
スルホン基含有ビニルエステル(A)の配合割合が30
重重量上シも少ない場合には、得られる硬化物の熱線膨
張係数が大きくなったシ、金属や他の高分子材料との接
着性あるいは靭性が低下して好ましくない。また90重
重量上シも多くなると、樹脂組成物の粘度が著しく高く
なシ作業性が低下する。一方、不飽和エステル化合物(
B)が5重量%よシも少ないと、樹脂組成物が短時間に
相分離を起こしたシ、硬化時に相分離−を生じて硬化物
が不均質なものになシ、結果として熱線膨張係数が大き
くなる。また35重重量上りも多くなると、得られる硬
化物の熱線膨張係数が大きくなったシ靭性の低下がみら
れる。さらに、重合性架ノ 橋剤(C)が5重量%よシも少ないと、樹脂組成物の作
業性や硬化性が低下する。また50重重量%シも多くな
ると、得られる硬化物の熱線膨張係数不飽和エステル化
合物(B)および重合性架橋剤(C)が上記の割合で配
合される場合にのみ、本発明の目的が達成されるのであ
る。
本発明の樹脂組成物の硬化方法としては、光増感剤によ
る光重合法、有機過酸化物やアゾ化合物などのラジカル
重合開始剤による加熱重合法、有機過酸化物などのラジ
カル重合開始剤と促進剤による常温重合法などを用いる
ことができる。
光増感剤としては、例えばベンゾイン、ベンゾインメチ
ルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインプ
ロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ベン
ゾフェノンなどのようなカルボニル化合物;ジフェニル
ジサルファイド、テトラメチルチウラムジサルファイド
などのような硫黄化合物など多数の公知の化合物があシ
、1種または2種以上の併用や次に述べる有機過酸化物
とベンゾエート、1−ブチルパーオキシ−2−エチルヘ
キサノエート、ベンゾイルパーオキサイド、シクロヘキ
サノンパーオキサイド、メチルエチルケトンパーオキサ
イド、クメンハイドロパーオキサイド、ビス−4−t−
ブチルシクロヘキシルパーオキシジカーボネートなどが
あシ、アゾ化合物としては、アゾビスイソブチロニトリ
ルなど公知のものを単独または2種以上の混合で用いる
ことができる。
促進剤としては、コバルト、鉄、マンガンなどのオクチ
ル酸やナフテン酸の塩などの多価金属の塩類;ジメチル
アニリン、ジエチルアニリン、p−トルイジン、エタノ
ールアミンなどの有機アミン類など公知のものを単独ま
たは2種以上の組合せで用いることができる。
また、本発明の樹脂組成物には、必要に応じて剤、アク
リルシランなどのシランカップリング剤、ステアリン酸
カルシウムやパラフィンなどの離世剤、顔料や着色剤、
難燃剤や耐炎剤などを配合することができる。さらに、
所望によυ本発明の目的を阻害しない範囲で、熱可塑性
樹脂、エラストマー、不飽和ポリエステル樹脂、ビスフ
ェノールA型ビニルエステル樹脂、ノボラック型ビニル
エステル樹脂などを配合することができる。
剤としては、例えば溶融シリカ、結晶性シリカ、石英ガ
ラス、ガラス線維、フユームドシリカ、シリカアエロゲ
ル、タルク、アルミナ、水酸化アルミニウム、ニッケル
、ケイ酸カルシウム、炭酸カルシウム、リン酸水素カル
シウム、硫酸バリウム、ア マグネシ◆−、ケイ酸ジルコニウム、クレー、マイカな
どを挙げることができ、これらを単独あるいと、硬化物
と例えば金属部品やセラミック部品などのような封入部
品との熱線膨張係数の差が大きくなシ、それらの間の接
着性が損なわれ易く好ましくない。また400重量部よ
シ多く配合すると、注型用成形材料の粘度が高くなシ作
業性が低下するため好ましくない。
本発明の成形材料を得るために用いるラジカル重合開始
剤の配合量は、必要とする硬化性に応じて適宜増減する
ことができるが、一般に前記樹脂組成物100重量部に
対して0.1〜5重量部の範囲である。ラジカル重合開
始剤の配合量が前記範囲よシ少ないと成形材料の硬化性
が不十分となシ、また前記範囲よシ多くなると成形材料
の貯蔵安定性を損ない易くなる。また、このようなラジ
カル重合開始剤としては、例えば前記した有機過酸化物
やアゾ化合物等の公知の化合物の中から選択でき、前記
した促進剤と併用することもできる。
さらに、本発明の成形材料には、前記した樹脂組成物と
同様に補強材やシランカップリング剤等の各種添加剤を
必要によシ配合することができる。
(発明の効果) 本発明の樹脂組成物は、低粘度で且つ常温から高温まで
という幅広い硬化条件が選択できるにもかかわらず硬化
時間も短いという従来の不飽和ポリエステル樹脂やビニ
ルエステル樹脂のすぐれた特長を保持しながら、硬化物
の耐熱性と靭性にバランス−がとれ、しかも熱線膨張係
数が小さく金属やセラミックなどの無機材料や他の高分
子材料との接着性にすぐれた硬化物を提供し得る。
また、本発明の樹脂組成物は、長期間の保存においても
相分離することなく、硬化条件の差によって影響を受け
ることなく、上記のような特長を発現できる。
本発明の樹脂組成物は、これらの利点を生かし、接触圧
成形法、フィラメントワインディング法、引抜成形法、
押出成形法、レジントランスファー成形法などによシ、
ガラス繊維強化複合材料、炭素繊維強化複合材料あるい
はアラミド繊維強化複合材料などのマトリックス樹脂と
して、さらにはコーティング剤や接着剤などに用いるこ
とができる。
これら本発明の樹脂組成物の特性に基づき、該樹脂組成
物を用いた本発明の異種材料部品封入注型用成形材料は
、金属やセラミックなどの無機材料や他の高分子材料か
らなる各種部品をその硬化物中に保護封止する効果にす
ぐれ、極めて信頼性の高い封入製品を提供する。
(実施例) 以下、本発明を実施例によシ具体的に説明するが、本発
明は以下の実施例に限定されるものではない。また、以
下において部および係とあるのはすべて重量基準である
参考例1 吹 温度計、還流冷却器、空気吸込管および撹拌器を備えた
反応容器に、ビスフェノールS〔ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)スルホ73250部、グリシジルメタクリレ
ート298部、スチレン137部、ハイドロキノン0.
4部およびトリエチルアミン2.2部を仕込み、空気気
流下に撹拌しながら110℃で8時間反応させ、スチレ
ン溶液として酸価1.5のスルホン基含有ビニルエステ
ル(1)とスチレンの混合物(以下、樹脂(A−1)と
する。)を得た。
参考例2 参考例1で用いたのと同じ反応容器に、ビスフェノール
8188部、アラルダイトGY250(チバガイギー社
製、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、エポキシ当量1
85)92部、グリシジルメタクリレート149部、ス
チレン184部、ハイドロキノン0.3部およびトリエ
チルアミン1.5部を仕込み、空気気流下に撹拌しなが
ら115℃で6時間反応させ、スチレン溶液として酸価
0.8のスルホン基含有ビニルエステル(2)とスチレ
ンの混合物(以下、樹脂(A−2)とする。)を得た。
参考例3 参考例1で用いたのと同じ反応容器に、アラルダイトM
Y720(チバガイギー社製、N−テトラグリシジルジ
アミノジフェニルメタン、エポキシ当量125)250
部、メタクリル酸138部、スチレン166部、メチル
ハイドロキノン0.22部およびトリフェニルホスフィ
ン1.1部を仕込み、空気気流下に撹拌しながら110
℃で5時間反応させ、スチレン溶液として酸価2.0の
不飽和エステル化合物(1)とスチレンの混合物(以下
、樹脂(B−1)とする。)を得た。
参考例4 参考例1で用すたのと同じ反応容器に、下記式で表わさ
れるポリメチレンポリアニリンMDA−150(三井東
圧化学■製、アミノ含有−jt15.8%)141部、 (但し、lの平均値0.8) グリシジルメタクリレート355部、スチレン213部
、メチルハイドロキノン0.42部およびサリチル酸亜
鉛1.0部を仕込み、空気気流下に撹拌しながら115
℃で6時間加熱し、反応物の核磁気共鳴吸収スペクトル
によジグリシジルメタクリレートが完全に反応したこと
を確認し、不飽和エステル化合物(2)とスチレンの混
合物(以下、樹脂(B−2)とする。)を得た。
実施例1〜7および比較例1〜4 参考例1〜4で得た各樹脂を表1に示した配合組成で混
合して、樹脂組成物を得た。各々の樹脂組成物について
、以下に記載の方法で貯蔵安定性、硬化物のクラックの
有無および硬化物の熱特性(ガラス転移点と熱線膨張係
数)について評価を行った。結果は表1にまとめて示し
た。
く評価方法〉 ■貯蔵安定性:内径18a+i、長さ180mの試験管
に樹脂組成物を深さ1001mになるよう注入し、室温
で静置して変化を観察した。
■硬化物のクラックの有無:樹脂組成物100部に対し
、ジメチルアニリン0.2部およびパークミルH−80
(日本油脂■製、クメンハイドロパーオキサイド)1.
0部を混合し、内径18H1長さ180mの試験管に深
さ100部mになるように注入し、50℃エアーオーブ
ン中に2時間放置して硬化させた後、150℃で1時間
アフターキュアを行い、得られた硬化物のクラックの有
無を観察した。
■硬化物の熱特性二上記の条件で硬化させた硬化物の熱
線膨張係数(α、)を高滓製作所製DT−30/TM−
30(熱膨張率測定装置)を用い測定した。また、硬化
物のガラス転移点(Tg)を熱線膨張係数の変曲点から
決定した。
実施例8〜11および比較例5〜7 実施例1.2.6.7および比較例1.3.4で得た樹
脂組成物の各々100部に対し、溶融シリカFS−89
1(電気化学■製)130部、シランカップリング剤A
−174(日本ユニカー■製アクリルシラン)1部、ジ
メチルアニリン0.2部およびパークミルH−80(日
本油脂■製りメンハイドロパーオキサイド)1.0部を
混合して、封入注型用成形材料を調製し、その硬化物の
評価を以下に記載の方法で行った。結果は表2にまとめ
て示した。
〈評価方法〉 ■硬化物のクラックの有無: 200CCのビーカーに
封入注型用成形材料を150ccずつ注入し、50℃の
エアーオーブン中で3時間硬化させ、その後150℃で
1時間アフターキュアさせたものについてクラックの有
無を観察した。
■封入部品との接着性:内径40mφ、外径43nφ、
高さ10rxのアルミニウム製リングを2000Cのビ
ーカーに設置し、封入注型用成形材料を150Ceずつ
注入し、硬化物のクラック評価方法と同じ条件で硬化さ
せ、硬化物について界面およびバルクのクラックを観察
した。
■硬化物の熱特性:硬化物のクラック評価時に得た硬化
物のTgおよびα1を実施例1〜7および比較例1〜4
と同じ方法で測定した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (但し、式中R^1、R^2は互いに無関係に水素また
    はメチル基であり、R^3は水素またはハロゲンであり
    、Xは−CH_2−、▲数式、化学式、表等があります
    ▼−O−、−S−、▲数式、化学式、表等があります▼
    および▲数式、化学式、表等があります▼からなる群よ
    り選択される2価の結合基で且つXの過半数が▲数式、
    化学式、表等があります▼であり、nは0または1〜5
    の整数である。) で表わされるスルホン基含有ビニルエステル(A)30
    〜90重量%、 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔但し、式中R゛は互いに無関係に ▲数式、化学式、表等があります▼ (但し、R^6、R^7は互いに無関係に水素またはメ
    チル基)および水素からなる群から選択され且つR^4
    の過半数が ▲数式、化学式、表等があります▼ (但し、R^6、R^7は互いに無関係に水素またはメ
    チル基)であり、R^8は水素、ハロゲン、メトキシ基
    または炭素数1〜5のアルキル基であり、mは0または
    1〜5の整数である。〕 で表わされる不飽和エステル化合物(B)5〜35重量
    %、 および重合性架橋剤(C)5〜50重量%(但し、(A
    )+(B)+(C)=100重量%とする)からなる樹
    脂組成物。 2、スルホン基含有ビニルエステル(A)を表わす一般
    式中のXがすべて▲数式、化学式、表等があります▼で
    ある請求項1記載の樹脂組成物。 3、スルホン基含有ビニルエステル(A)が一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (但し、式中R^1、R^2は互いに無関係に水素また
    はメチル基である。)で表わされる請求項1記載の樹脂
    組成物。 4、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (但し、式中R^1、R^2は互いに無関係に水素また
    はメチル基であり、R^3は水素またはハロゲンであり
    、Xは−CH_2、−▲数式、化学式、表等があります
    ▼、−O−、−C−、▲数式、化学式、表等があります
    ▼および▲数式、化学式、表等があります▼からなる群
    より選択される2価の結合基で且つXの過半数が▲数式
    、化学式、表等があります▼であり、nは0または1〜
    5の整数である。) で表わされるスルホン基含有ビニルエステル(A)30
    〜90重量%、 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔但し、式中R^4は互いに無関係に ▲数式、化学式、表等があります▼ (但し、R^6、R^7は互いに無関係に水素またはメ
    チル基)および水素からなる群から選択され且つR^4
    の過半数が ▲数式、化学式、表等があります▼ (但し、R^6、R^7は互いに無関係に水素またはメ
    チル基)であり、R^5は水素、ハロゲン、メトキシ基
    または炭素数1〜5のアルキル基であり、mは0または
    1〜5の整数である。〕 で表わされる不飽和エステル化合物(B)5〜35重量
    % および重合性架橋剤(C)5〜50重量%(但し、(A
    )+(B)+(C)=100重量%とする)からなる樹
    脂組成物100重量部に対して無機質充填剤30〜40
    0重量部およびラジカル重合開始剤0.1〜5重量部を
    配合してなる異種材料部品封入注型用成形材料。 5、スルホン基含有ビニルエステル(A)を表わす一般
    式中のXがすべて▲数式、化学式、表等があります▼で
    ある請求項4記載の異種材料部品封入注型用成形材料。 6、スルホン基含有ビニルエステル(A)が一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (但し、式中R^1、R^2は互いに無関係に水素また
    はメチル基である。)で表わされる請求項4記載の異種
    材料部品封入注型用成形材料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2004108790A1 (ja) * 2003-06-04 2004-12-16 Sekisui Chemical Co., Ltd. 硬化性樹脂組成物、液晶表示素子用シール剤及び液晶表示素子
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JP2005060651A (ja) * 2003-07-31 2005-03-10 Sekisui Chem Co Ltd 硬化性樹脂組成物、液晶表示素子用シール剤、液晶表示素子用封口剤、液晶表示素子用上下導通材料及び液晶表示素子

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