JPH0371001B2 - - Google Patents

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Publication number
JPH0371001B2
JPH0371001B2 JP1733486A JP1733486A JPH0371001B2 JP H0371001 B2 JPH0371001 B2 JP H0371001B2 JP 1733486 A JP1733486 A JP 1733486A JP 1733486 A JP1733486 A JP 1733486A JP H0371001 B2 JPH0371001 B2 JP H0371001B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
astringent
dyed
rushes
persimmon
Prior art date
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Expired
Application number
JP1733486A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62202701A (ja
Inventor
Seigo Imai
Takeo Mimasu
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MIMASUKASHICHI SHOTEN KK
Original Assignee
MIMASUKASHICHI SHOTEN KK
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Filing date
Publication date
Application filed by MIMASUKASHICHI SHOTEN KK filed Critical MIMASUKASHICHI SHOTEN KK
Priority to JP1733486A priority Critical patent/JPS62202701A/ja
Publication of JPS62202701A publication Critical patent/JPS62202701A/ja
Publication of JPH0371001B2 publication Critical patent/JPH0371001B2/ja
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  • Chemical And Physical Treatments For Wood And The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は収穫した直後のイ草を製品に仕上げる
処理方法の改良に関する。
(従来の技術) 畳表や花ムシロ等の製品原料であるイ草は、収
穫後、次のような処理が古くから行なわれてい
る。即ち、収穫したイ草はすぐに泥染めされる。
泥染めとは染土を水に溶かして泥液をつくり、そ
の中に刈り取り直後の生茎を浸漬して、根本の方
をよくもみながら均一に泥液をつけることであ
る。このようにして均一に泥液つけたら引き上げ
て、立てかけ台等に立てかけて泥水を切り、泥水
を充分に落し切つてから乾燥する。このようにし
て泥染めすると、太陽熱をよく吸収して、茎の温
度が早く上がり乾燥が早くなり、この乾燥促進に
よつて、酸化酵素が働かなくなり、葉緑素が分解
されずに固定するため色沢がよくなる。また粘土
の被膜ができているので間接乾燥の状態になつ
て、水分は先ず粘土の粒子に吸収されてから蒸散
するので、イ草の表皮の細胞が急激に萎縮しない
し、乾燥が平均にすすんで変色しない。またコロ
イド粘土は乾燥後も水分を吸着する性質があるの
で、イ草の乾きすぎや湿気の多いのを防ぎ調節す
る役目をし、泥染めした茎は、貯蔵中に化学作用
によつて畳表独得のかおりを持つようになる等、
泥染め効果は大きく、必ず行なわれている処理で
ある。
(発明が解決しようとする問題点) 上記従来の処理、就中泥染めは、すぐれた効果
を有するが、その処理にバラツキがあり、製織し
た製品である畳表に例をあげると、乾燥時には表
面からポロポロと表皮(染土)が剥離し、更にイ
草自身に微細なクラツクが入り、また梅雨季等に
は染土にカビが生じ湿気でベトつき、又これが原
因でダニが発生することがある。
(問題点を解決するための手段) 本発明は前記従来の問題点を解決し、イ草自体
にねばりと光沢を付与し、品質の良い製品を提供
することを目的とし、この目的達成の手段とし
て、収穫したイ草を、染土を水に溶かした泥液中
に浸漬後、乾燥するイ草の処理方法において、前
記泥液中に、渋柿搾汁に酵母を加えて発酵せしめ
て得た発酵液を加えたものを使用する構成を採用
した。
(実施例) 本発明で泥染めに用いる染土は、昔から使用し
ていた淡路島か産出される三原染土、広島県の深
町染土、福岡県の八女染土等が例示でき、これら
の染土を水に溶かして泥液を調成する。この場合
泥液の濃度は乾燥のよしあしに関係するものであ
り、濃度が薄いと乾燥が遅れて色ツヤが悪くな
り、反対に濃すぎると乾燥中に染土が固まつては
げ落ち、結局濃度の薄い場合と同じことになつ
て、乾燥が遅れて色ツヤが悪くなる。従つて、適
切な濃度にして泥液を茎に均一に浸漬することが
大切である。
本発明は上記の従来の泥液中に、渋柿搾汁に酵
母を加えて発酵せしめて得た発酵液を添加するの
であり、以下この発酵液について説明する。
渋柿搾汁は、木材塗料、漁網染料、清酒清澄剤
等として用いられているが、特に渋柿タンニンの
有する猛烈な悪臭のため、そしてまた強い渋味の
ため、作業上、若くは取扱い上問題がある。そこ
で、本発明では、この渋柿搾汁を特別な加工を施
した発酵液とすることにより、該問題点を解決し
たもので、この製法について先ず説明すると、原
料として、生の渋柿を用いる。渋柿の品種は問わ
ないが、一般に小粒の青渋柿を用いるのが好まし
い。渋柿はこれを搾汁してジユース部分を使用す
る。柿固形分が混入したものも使用可能である
が、ジユースのみを使用した方が品質の良い発酵
液が得られる。搾汁として得た渋柿は、酵母を用
いて発酵させるのであるが、酵母としては毒性を
示すことがなく且つ耐タンニン性を示す酵母が広
く使用され、例えばピヒア属酵母が有用である。
具体的には、ピヒア・デイスポラが例示される
が、これは発酵研究所において、IFO1781、1782
として寄託されており、自由に入手することがで
きる。
渋柿液に酵母を接種して発酵させるに際して、
渋柿液には必要ある場合には、糖類、ビタミン、
ミネラルといつた微量要素を添加して発酵しやす
いようにしてもよい。発酵は酵母の生育しやすい
条件、例えば20〜30℃に保温しながら、24時間〜
10日程度発酵を継続する。このようにして充分発
酵させた液は、そのまま使用してもよいし、濾
過、遠心分離等によつて菌体その他を除去した液
部のみを製品としてもよい。必要ある場合には、
発酵液を濃縮したり、あるいは希釈したりするこ
とも可能である。
運搬、取扱い等に便ならしめるためには、発酵
液を乾燥固化し、必要あれば更に顆粒、粉末化し
て用いることもできる。このようにして得られた
発酵液は、渋柿特有の異臭、とりわけタンニンに
由来する強烈な悪臭が全くなく、ほのかに酵母に
由来する芳香が残存しており、これを後述する泥
液に混入しても異臭を付与することが全くない。
以下、上記渋柿発酵液の具体的製造例をあげ
る。
青い本渋柿(品種:天王柿)2Kgを水で染滌
し、次いで破砕、搾汁して得た渋柿液1にピヒ
ア・デイスポラIFO1781、1782の種培養液100ml
を加えて発酵タンク内で25℃〜30℃に温度を維持
しながら3日間発酵せしめた。
得られた発酵ブロスを濾過して清澄な柿渋発酵
液を得た。この発酵液はタンニン臭を全く発生せ
ず、わずかに芳香を有していた。
次に、本発明の泥液の具体的実施例を示すと下
記の通りである。
〔淡路系〕
水:100 染土:30〜35Kg 柿渋発酵液:1〜2 (比重) 1.15 10アール当り:400〜500Kg [広島県系] 水:100 染土:70〜80Kg 柿渋発酵液:1〜3 (比重) 1.2以上 10アール当り:1700〜1900 [福岡県系] 淡路系と略同じ 但し、柿渋発酵液は、原液を200〜600倍に薄め
て使用するもので、上記実施例は300倍に薄めた
ものを使用した。
本発明は、上記の通り、収穫した直後のイ草
を、上記具体的実施例に示した泥液中に根元の方
をよくもみながら均一に浸漬し、その後引き上げ
て、立てかけ台にかけて泥水をきり、泥水を充分
に落とし切つてから乾燥物に運んで乾燥するので
あり、これらの工程は従来行なわれていた方法と
全く同じである。
なお、上記泥液の具体的実施例において、柿渋
発酵液の添加量は、水100に対し、1〜3と
なつているが、1以下では効果をあまり期待で
きず、また3以上になると、柿渋発酵液の赤色
がイ草に付着することになり、イ草特有の色を殺
すことになるので好ましくなく、また3以上は
効果の上であまり関係がない。
(発明の効果) 本発明は、イ草の泥染めに際し、染土を溶かし
た泥液中に渋柿搾汁に酵母を加えて発酵させて得
た発酵液を加えたものを使用したため、処理済み
の製品イ草は発酵液のにおいは殆んど感ぜず、し
かもねばりが出て強度が増加し、乾燥しても表面
から染土が剥離することなく、また微細なクラツ
クが入らず、従来から有する染土特有の効果が維
持される。一方、梅雨季等の湿度が高い場合にあ
つても染土にカビが生ずることがなく、発酵液は
防腐剤として有効的に発揮し、ひいてはダニの発
生を防止でき、耐久性の面でも優れたものとな
る。また本発明方法で処理されたイ草を製織して
製品となつた花むしろや畳表に直接肌が接触する
と、皮膚病等の防止にも効果があり、従来に比し
優れたイ草を提供することができたのである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 収穫したイ草を、染土を水に溶かした泥液中
    に浸漬後、乾燥するイ草の処理方法において、前
    記泥液中に、渋柿搾汁に酵母を加えて発酵せしめ
    て得た発酵液を加えたものを使用することを特徴
    とするイ草処理方法。
JP1733486A 1986-01-28 1986-01-28 イ草処理方法 Granted JPS62202701A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1733486A JPS62202701A (ja) 1986-01-28 1986-01-28 イ草処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1733486A JPS62202701A (ja) 1986-01-28 1986-01-28 イ草処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62202701A JPS62202701A (ja) 1987-09-07
JPH0371001B2 true JPH0371001B2 (ja) 1991-11-11

Family

ID=11941154

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1733486A Granted JPS62202701A (ja) 1986-01-28 1986-01-28 イ草処理方法

Country Status (1)

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JP (1) JPS62202701A (ja)

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Publication number Publication date
JPS62202701A (ja) 1987-09-07

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