JPH0370740B2 - - Google Patents

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JPH0370740B2
JPH0370740B2 JP4660484A JP4660484A JPH0370740B2 JP H0370740 B2 JPH0370740 B2 JP H0370740B2 JP 4660484 A JP4660484 A JP 4660484A JP 4660484 A JP4660484 A JP 4660484A JP H0370740 B2 JPH0370740 B2 JP H0370740B2
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JP
Japan
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same
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copolyesterimide
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JP4660484A
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JPS60190423A (ja
Inventor
Ryuichi Takazawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
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Publication date
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  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔発明の技術分野〕 本発明は新規構造のコポリエステルイミドとそ
の製造法に関し、更に詳しくは、耐熱性、成形加
工性に優れた新規なコポリエステルイミドを容易
かつ低生産コスト下で製造する方法に関する。 〔発明の技術的背景とその問題点〕 ジヤーナル・オブ・ポリマー・サイエンス、パ
ートA−1、4巻、1531〜150頁、1966年
{Journal of Polymer Seiense Part A−1、
vol4、1531〜1541(1966)}には、次式: (式中、Ar、Ar′は芳香族基を表わす) で示される繰返し単位を有するポリエスルイミド
が記載されている。これは、各種の物理的特性、
とりわけその耐熱特性が優れていて有用なポリマ
ーであるが、しかし、このポリマーは成形加工時
に溶剤への溶解性が悪くフイルム形成能に劣ると
いう難点を有する。 しかも、その製造工程は煩雑であり、したがつ
て生産コストが高くなるという難点がある。 〔発明の目的〕 本発明は、耐熱性に優れるとともに、溶剤への
溶解性が良いため成形加工性に優れ、製造も容易
で生産コストが低減できる新規なコポリエステル
イミドとその製造法の提供を目的とする。 〔発明の概要〕 本発明のコポリエステルイミドは、 次式: (式中、ArとRは同じであつても異なつていて
もよく、それぞれ、
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】のいずれかを表わ す) で示される繰返し単位k個、 次式: (式中、Ar′とRは同じであつても異なつていて
もよく、それぞれ、
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
〔発明の実施例〕
実施例 1 内容積0.5の反応容器に、溶媒としてピリジ
ン100mlを用い、ここに縮合剤としてシルクロラ
イド24.78g(0.13モル)、添加剤として塩化リチ
ウム10.5g(0.25モル)を入れて撹拌し溶解し
た。この溶液をA液とした。 つぎに、内容積0.2の容器に、ピリジン100
ml、2,2−ビス(4−ヒドロキシフエニル)プ
ロパン11.42g(0.05モル)を入れて全体を撹拌
した。得られた溶液をB液とした。 A液に、ビス〔(4−カルボキシ)フタルイミ
ド〕−4,4′−ジフエニルメタン21.86g(0.04モ
ル)とビス〔(4−カルボキシ)フタルイミド〕−
3,3′−ジフエニルスルホン5.97g(0.01モル)
を添加し、30分後に120℃に昇温して20分間熟成
した。ついで、温度を120℃に保持して、ここに
B液を20分かけて滴下したのち3時間反応させ
た。 反応終了後、反応液全体をメタノール3中に
注加してコポリマーを回収した。更にこのコポリ
マーを塩化メチレンにより再沈精製して目的とす
るコポリエステルイミドのフレークを得た。収量
32.75g(収率86%)。 得られたコポリエステルイミドを赤外吸収スペ
クトル(IR)分析にかけたところ、1780cm-1
1730cm-1の位置にイミド結合及びエステル結合に
よる吸収、1590cm-1及び1500cm-1の位置にベンゼ
ン環による吸収、1200cm-1の位置にエテール結合
による吸収、720cm-1の位置にイミド特性吸収が
それぞれ認められた。 また、核磁気共鳴(NMR)分析の結果、δ=
1.73ppmにメチル基によるプロトンシグナルが認
められ、δ=7〜8.8ppmに芳香族環のプロトン
シグナルが認められた。k/(k+l)=0.8。 得られたコポリエステルイミドの重合度は、フ
エノールト1,1,2,2−テトラクロルエタン
との容積混合比が6:4の混合溶媒を用いた濃度
0.2g/dlの溶液の30℃における還元粘度(ηsp/
c:単位dl/g)で測定した。その結果、ηsp/
c0.54dl/gであつた。 また、ガラス転移温度(Tg)、熱分解開始温度
(Td)を測定した。Tg=228℃。Td=430℃。 ポリマー回収後のメタノール溶液から、以下の
手順により縮合剤を回収した。メタノール溶液を
濃縮して析出固体を回収し、それをアセトン−メ
タノールにより再結晶して、p−トルエンスルホ
ン酸のリチウムピリジン塩を得た。この再結晶塩
12.57g(0.05モル)をN,N−ジメチルホルム
アミド40mlとともに0.2の容器に入れて撹拌溶
解させ、ここにホスゲンガスを室温で10分間吹込
み、反応させた。ついで、反応液を水0.5中に
注加し、トシルクロライドを析出させて回収し
た。回収率は85%であつた。 つぎに、このコポリエステルイミドを塩化メチ
レンに溶解した濃度20重量%の溶液を、ガラス板
上にキヤスト成形した。この結果、肉厚50μmの
強靭かつ均質なフイルムが得られた。 実施例 2 ジカルボン酸の1つであるビス〔(4−カルボ
キシ)フタルイミド〕−3,3′−ジフエニルスル
ホンに代えて、ビス〔(4−カルボキシ)フタル
イミド〕−p−フエニレン4.56g(0.01モル)を
用いたほかは実施例1と同様にしてコポリエステ
ルイミドを得た。収量35.8g(収率99%)。この
コポリエステルイミドのIR分析およびNMR分析
の結果は実施例1と同様であり、還元粘度
〔ηsp/c〕は0.32dl/g、Tg=196℃、Td=454
℃であつた。k/k+lは0.8。 つぎに、実施
例1と同様にこれを塩化メチレンに溶解してキヤ
スト成形したところ、実施例1と同等のフイルム
が得られた。 実施例 3 ジカルボン酸の一方の成分であるビス〔(4−
カルボキシ)フタルイミド〕−4,4′−ジフエニ
ルメタンの使用量を13.66g(0.025モル)とし、
他の成分であるビス〔(4−カルボキシ)フタル
イミド〕−p−フエニレンの使用量を11.42g
(0.025モル)にするとともに溶媒としてジメチル
ホルムアミド3.9mlを当初のピリジン100mlと同時
に加えたほかは実施例1と同様にしてコポリエス
テルイミドを得た。収量16.6g(収率96%)。こ
こで得られたコポリエステルイミドのIR分析お
よびNMR分析の結果は実施例1と同様であり、
還元粘度〔ηsp/c〕は1.40dl/g、Tg=240℃、
Td=429℃であつた。k/(k+l)=0.5。 つぎに、実施例1と同様にこれを塩化メチレン
に溶解してキヤスト成形したところ、実施例1と
同等のフイルムが得られた。 比較例 1 実施例1における2種のイミド環含有ジカルボ
ン酸に代えて、ビス[(4−カルボキシ)フタイ
ミド]−4,4′−ジフエニルメタン27.19g(0.05
モル)1種を用いたほかは、実施例1と同様にし
て、ポリエステルイミドを得た。収量は、34.91
g(収率90%)であつた。このポリエステルイミ
ドの重合度は、実施例1と同一条件下に測定した
還元粘度(ηsp/c)が0.35dl/gであつた。ま
た熱的性質は、Tg=215℃、Td=440℃であつ
た。次に、このポリエステリイミドをキヤスト成
形するべく、塩化メチレン、クロロホルム、アセ
トン、メチルエチルケトン、メタノール、酢酸エ
チルへの溶解を試みたが、いずれの溶媒に対して
も溶解性を示さなかつた。 比較例 2 イミド環含有ジカルボン酸として、ビス[(4
−カルボキシ)フタイミド]−3,3′−ジフエニ
ルスルホン29.85g(0.05モル)1種を用いたほ
かは、実施例1と同様にして、ポリエステルイミ
ドを得た。収量は、35.81g(収率88%)であつ
た。このポリエステルイミドの重合度は実施例1
と同一条件下に測定した還元粘度(ηsp/c)が
0.37dl/gであり、熱的性質はTg=263℃、Td
=432℃であつた。 また、このポリエステルイミドの上記各種の溶
媒への溶解性については、比較例1と同様であつ
た。 〔発明の効果〕 以上の説明で明らかなように、本発明方法は、
製造工程が簡単である、用いた縮合剤を再生
して再利用することができる、したがつて、生
産コストを低減化することができる、などの効果
を奏し有用である。また、得られたコポリエステ
ルイミドは、耐熱特性、成形加工性に優れ、電
気、電子機器用の素材としての用途が期待され
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 次式: (式中、ArとRは同じであつても異なつていて
    もよく、それぞれ、【式】【式】 【式】 【式】 【式】 【式】 【式】 【式】 【式】 【式】のいずれかを表わ す) で示される繰返し単位k個、 次式: (式中、Ar′とRは同じであつても異なつていて
    もよく、それぞれ、【式】【式】 【式】 【式】 【式】 【式】 【式】 【式】 【式】 【式】のいずれかを表わ す;ただし Ar′は上記のArと同時に同じであることはな
    い)で示される繰返し単位l個 (ただし、k、lは0.1≦k/k+l≦0.9の関係を 満足する整数を表わす) からなり、末端基が−H又は−OHであり、か
    つ、フエノールと1,1,2,2−テトラクロル
    エタンとの混合溶媒(混合容積比6:4)による
    濃度0.2g/dlの溶液の30℃における還元粘度が
    0.2dl/g以上であることを特徴とする新規コポ
    リエステルイミド。 2 次式: (式中、Arは【式】【式】 【式】 【式】 【式】 【式】 【式】 【式】 【式】 のいずれか1つを表わす) で示されるイミド環含有ジカルボン酸と、 次式: (式中、Ar′は上記Arと同じ意味を有する;ただ
    し、ArとAr′は同時に同じであることはない) で示されるイミド環含有ジカルボン酸と、 次式: HO−R−OH ……() (式中、Rはは上記Arと同じ意味を有する) で示される二価フエノールとを、溶媒及び 次式: Ar″−SO2−Cl ……() (式中、Ar″は炭素数6〜9のアリール基を表わ
    す) で示されるアリールスルホニルクロライドの存在
    下で重縮合反応させることを特徴とする、 次式: (式中、Ar、Rは上と同じ意味を有する) で示される繰返し単位k個と、 次式: (式中、Ar′、Rは上と同じ意味を有する) で示される繰返し単位l個 (ただし、k、lは0.1≦k/k+l≦0.9の関係を 満足する整数を表わす) からなり、末端基が−H又は−OHであり、か
    つ、フエノールと1,1,2,2−テトラクロル
    エタンとの混合溶媒(混合容積比6:4)による
    濃度0.2g/dlの溶液の30℃における還元粘度0.2
    dl/g以上である新規コポリエステルイミドの製
    造法。
JP4660484A 1984-03-13 1984-03-13 新規コポリエステルイミドとその製造法 Granted JPS60190423A (ja)

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EP0213362B1 (en) * 1985-07-25 1989-09-27 Teijin Limited Crystalline polyester-imides, process for production thereof, and use thereof

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