JPH037065Y2 - - Google Patents

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JPH037065Y2
JPH037065Y2 JP1985080997U JP8099785U JPH037065Y2 JP H037065 Y2 JPH037065 Y2 JP H037065Y2 JP 1985080997 U JP1985080997 U JP 1985080997U JP 8099785 U JP8099785 U JP 8099785U JP H037065 Y2 JPH037065 Y2 JP H037065Y2
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JP
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molten metal
thermocouple
crucible
down tube
pressure casting
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、アルミニウム等の金属を溶解する低
圧鋳造機の溶湯温度センサに関する。
[従来の技術] アルミニウム等の低圧鋳造においては、保持炉
中の溶湯温度を把握することは鋳造上、非常に重
要なことである。そのために、低圧鋳造機におい
ては、内部の溶湯中に温度センサを浸漬させて溶
湯の温度を検出する方法が行なわれている。
従来の低圧鋳造機は、第4図に示すように炉体
1の内部に溶湯2を収容するるつぼ3が配置され
ており、炉体1の上部は炉蓋4によつて塞がれて
いる。炉蓋4の中央には、下方の開口端がるつぼ
3内の溶湯中まで延び、るつぼ3内の溶湯2をる
つぼ3外へ導く中空状のダウンチユーブ5が設け
られている。また、溶湯2の温度を検知する熱電
対6は、炉蓋4に取付けられダウンチユーブ5と
るつぼ3の側壁との間に位置されている。そし
て、熱電対6の測温部6aは、炉蓋2に形成され
た熱電対専用取付穴7から挿入され、るつぼ3内
の溶湯2内に浸漬されている。また、熱電対6の
熱電対材料は化学的に弱いので、通常、測温部6
aは第5図に示すような保護管6bによつて覆わ
れている。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、上記の低圧鋳造機においては、
熱電対がダウンチユーブとるつぼ側壁との間の空
間に配置されているので、るつぼ内での十分な作
業スペースが取れずドロス取り等のるつぼ内の清
掃の防げとなり作業能率が悪かつた。また、作業
中に誤まつて熱電対の保護管を破損させることが
頻発し、交換に多額の費用が発生していた。
ところで、るつぼ内の溶湯の温度測定に際して
は、るつぼ内の底部の溶湯の温度を測定すること
が望まれる。すなわち、溶湯はダウンチユーブの
下端から流入することから、上方の型内へ導かれ
る溶湯の温度管理は、ダウンチユーブの下端近傍
の温度に基づいて行なうのが望ましい。高温の溶
湯の温度測定を行なうものとしては、上述のよう
に熱電対が一般に採用されているが、市販の熱電
対をそのままダウンチユーブに取付けることは、
保持構造上、困難を伴なうとともに、るつぼ内の
スペースを確保する意味でも問題がある。
本考案は、上記の問題に着目し、るつぼ内の最
も望ましい溶湯温度を測定することができ、しか
も、るつぼ内の作業スペースを確保するととも
に、温度センサを十分に保護することのできる低
圧鋳造機の溶湯温度センサを提供することを目的
とする。
[課題を解決するための手段] この目的に沿う本考案の低圧鋳造機の溶湯温度
センサは、一方の開口端がるつぼ内の溶湯中まで
延び、るつぼ内の溶湯を他方の開口端からるつぼ
外に導く中空状のダウンチユーブを備えた低圧鋳
造機の溶湯温度センサにおいて、前記ダウンチユ
ーブの外周面部に、軸方向に延びる溝を形成し、
該溝に沿つて熱電対の素線を延設するとともに、
該熱電対の測温部をダウンチユーブの下端に配置
し、該溝内に配置される電熱対の素線をモルタル
によつて埋設し、該モルタルの表面をガラスクロ
スにてコーテイングしたものから成る。
[作用] このように構成された低圧鋳造機の溶湯温度セ
ンサにおいては、熱電対の素線がダウンチユーブ
の溝内に配置されるので、るつぼ内はダウンチユ
ーブのみが配置されると同等のスペース状態にな
り、従来に比べてるつぼ内の作業スペースが拡大
され、るつぼ内の作業能率が高められる。
また、溝内に配置される熱電対の素線はモルタ
ルによつて埋設されるので、素材とダウンチユー
ブとを容易に一体化することが可能となり、熱電
対は作業による損傷から十分に保護される。さら
に、モルタルの表面はガラスクロスによつてコー
テイングされるため、モルタル自体の割れも解消
され、熱電対の素線は長期にわたつて確実に保護
される。
なお、この温度センサの場合は、熱電対の各素
線の接合部が測温部となるため、接合部をダウン
チユーブの下端に位置させることで、最も望まし
い溶湯温度を容易に測定することが可能となる。
[実施例] 以下に本考案の低圧鋳造機の溶湯温度センサの
望ましい実施例を図面に参照して説明する。
第1図ないし第3図は本考案の一実施例に係る
低圧鋳造機の溶湯温度センサを示している。図
中、8は炉体を示しており、炉体8の内部には、
溶湯9を収容するるつぼ10が設置されている。
炉体8の内周壁8aには、るつぼ10に入れた金
属を溶解する加熱手段11が設けられており、加
熱手段1の近傍には、炉内の温度を検出する温度
検出装置17が設けられている。炉体8の上部に
は開口部8bが形成されており、開口部8bには
この開口部8bを塞ぐ炉蓋12が設けられてい
る。炉蓋12の中央には穴12aが形成されてお
り、穴12aには上下方向にダウンチユーブ13
が挿入されている。
ダウンチユーブ13は、両端が開口した中空状
の耐熱性材料からなつている。ダウンチユーブ1
3の下端は、るつぼ10に収容された溶湯9に浸
漬されている。また、ダウンチユーブ13の上端
にはフランジ部13aが形成されており、炉蓋1
2の穴12aから挿入されたダウンチユーブ13
はフランジ部13aが炉蓋12に当接することに
より支持されている。ダウンチユーブ13の外周
面部13bにはダウンチユーブ13の軸方向(長
手方向)に延びる半円形状の溝13cが形成され
ており、溝13cに溶湯温度センサとしての熱電
対の素線14が配設されている。素線14の上端
14aは、制御装置(図示略)に接続される。こ
の熱電対の素線14の接合点、すなわち溶湯9の
測温部14bはダウンチユーブ13の下端に配置
されており、熱電対の素線14の各素線はそれぞ
れ接触しないように絶縁されている。熱電対は周
知の通り、それぞれ異なつた金属の素線が一方で
接合されており、本実施例ではCA(クロメル・ア
ルメル)熱電対の素線が用いられている。
上述のように溝13cに配設された熱電対の素
線14は、被覆材としてのモルタル15、すなわ
ち、セメントの微粉末と砂とを水練りしたものに
よつて埋設され固定されている。そして、モルタ
ル15の表面は、ガラスクロス16によつてコー
テイングされ補強されている。ガラスクロス16
は、耐熱性を有するガラス繊維を織込んだもので
あり、モルタル15の亀裂発生を阻止する機能を
有する。
このように構成された低圧鋳造機の溶湯温度セ
ンサの作用について以下に説明する。
ダウンチユーブ13の下端に配置された熱電対
の測温部14bは、るつぼ10内に収容されてい
る溶湯9中に浸漬されており、測温部14bで
は、モルタル15を介して溶湯9からの伝熱によ
り溶湯9の温度が検出される。本低圧鋳造機で
は、測温部14bをダウンチユーブ13の下端に
配置しているので、測温部14bによつて最も望
ましい溶湯温度が検出される。また、熱電対の素
線14は、ダウンチユーブ13の外周面部13b
に形成された溝13cに配置され、モルタル15
によつて埋設されているので、ダウンチユーブ1
3と熱電対の素線14とは容易に一体化される。
しかも、素線14は溝13bに配置されるため、
モルタル15の外周面部13bからのはみ出し量
も抑えられ、ダウンチユーブ13の大径化は解消
される。したがつて、るつぼ10内の作業スペー
スが拡大され、作業能率は従来に比べて著しく向
上される。
また、モルタル15は、表面がガラスクロス1
6によつてコーテイングされるため、熱膨張によ
るモルタル15自体の割れが阻止され、熱電対の
素線14は長期間にわたつて保護される。
[考案の効果] 以上説明したように、本考案の低圧鋳造機の溶
湯温度センサによるときは、ダウンチユーブの外
周面部に、軸方向に延びる溝を形成し、この溝に
沿つて熱電対の素線を延設するとともに、熱電対
の測温部をダウンチユーブの下端に配置するよう
にしたので、るつぼ内の最も望ましい溶湯温度の
測定が可能となり、鋳造品の品質向上に寄与する
ことができる。
また、溝内に配置される熱電対の素線をモルタ
ルによつて埋設するようにしたので、素材とダウ
ンチユーブとを容易に一体化させることができ
る。しかも素線が溝内に配置されることから、モ
ルタルのはみ出し量も少なくでき、ダウンチユー
ブの大径化を抑制することもできる。したがつ
て、るつぼ内の作業スペースを従来よりも拡大す
ることができる。その結果、るつぼ内の作業性を
向上させることができるとともに、作業上の干渉
による熱電対の破損を防止することができる。
さらに、モルタルの表面をガラスクロスによつ
てコーテイングしたので、モルタル自体の割れを
阻止することができ、熱電対の素線を長期間にわ
たつて保護することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る低圧鋳造機の
縦断面図、第2図は第1図の装置のダウンチユー
ブの拡大斜視図、第3図は第2図の横断面図、第
4図は従来の低圧鋳造機の縦断面図、第5図は第
4図の装置の熱電対の拡大断面図、である。 9……溶湯、10……るつぼ、13……ダウン
チユーブ、13c……溝、14……熱電対の素
線、14b……測温部、15……モルタル、16
……ガラスクロス。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 一方の開口端がるつぼ内の溶湯中まで延び、る
    つぼ内の溶湯を他方の開口端からるつぼ外に導く
    中空状のダウンチユーブを備えた低圧鋳造機の溶
    湯温度センサにおいて、前記ダウンチユーブの外
    周面部に、軸方向に延びる溝を形成し、該溝に沿
    つて熱電対の素線を延設するとともに、該熱電対
    の測温部をダウンチユーブの下端に配置し、該溝
    内に配置される電熱対の素線をモルタルによつて
    埋設し、該モルタルの表面をガラスクロスにてコ
    ーテイングしたことを特徴とする低圧鋳造機の溶
    湯温度センサ。
JP1985080997U 1985-05-31 1985-05-31 Expired JPH037065Y2 (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59189061A (ja) * 1983-03-10 1984-10-26 Mazda Motor Corp 低圧鋳造機の加圧装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5881063U (ja) * 1981-11-27 1983-06-01 いすゞ自動車株式会社 低圧鋳造機

Patent Citations (1)

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