JPH0370505A - 靴紐

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(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

【発明の詳細な説明】ａ、　産業上の利用分野本発明は、靴紐に関する。

ｂ、　従来の技術従来、靴紐は、その繊維の柔軟性及び編成の容易性等か
ら綿、ナイロン、ポリエステル等の素材により製造され
ていた。

しかし、これらの素材は引張り強度が比較的弱く、また
、伸度が高いため、靴紐、特にスポーツシューズの靴紐
として使用した場合、切れ、弛み等が生じ易く、充分に
その機能を発揮するものではなかった。

ここにおいて、近年、米国デュポン社により開発された
パラ系全芳香族ポリアミド繊維（商標：ｒＫＥＶＬＡＲ
ｊ　　（以下ケブラー繊維と略す）が存在する。

かかるケブラー繊維は、「鉄の５倍の引張り強度をもつ
夢の繊維」というキャッチフレーズで世に出現し、現在
、防弾チョッキ、消防服、あるいは手袋の素材として使
用されている。

本願出願人は、上記ケブラー繊維が有する強靭性及び伸
度の低さに鑑み、本願発明を完成させたものである。

Ｃ０発明が解決しようとする課題本願発明は、従来の靴紐が有する切れ、弛み等の不都合
を解消するため、ケブラー繊維を靴紐の素材として使用
したものである。そして、その使用方法は、ケブラー繊
維を従来と同様の編成方法により編み靴紐としたもの、
及び靴紐の芯材としてのみケブラー繊維を使用したもの
を含む。

また、ケブラー繊維は、耐候性には劣り、通常黄色を呈
しているが、その色が退色変化することに鑑み、ケブラ
ー繊維の表面を顔料を含有したウレタンゴム、あるいは
ポリフッ化エチレン系樹脂等によりコーティングしたワ
ックス組紐を提供する。

ｄ、　作用本発明は、靴紐の素材として、強靭でしかも伸度の低い
ケブラー繊維を使用したため、瞬時に強力な引張り力が
作用する、例えば、スポーツシューズに本発明にかかる
靴紐を使用した場合においても、切れ、弛み等が生じに
くい靴紐を提供できる。

また、ケブラー繊維を使用して製造した＠を紐の表面を
、顔料を含有した樹脂により加工した場合は、靴紐の耐
候性を向上させることができると共に、カラフルな色彩
を有するファ・ンション性の高い靴紐を提供できる。

ｅ、　実施例以下、本発明の実施例を、比較例と共に記載する。

〔実施例〕

ケブラー２９、タイプ９６４（デュポン・東し・ケブラ
ー株式会社製）のケブラー繊維の紡績糸（２０番手８本
引き揃え）を、１６本編することにより靴紐を製造した
。

その靴紐の総デニール、引張り強さ及び伸度を測定し、
その結果を、実施例−Ａとして表＝１に示す。

実施例−Ａと同様のケブラー繊維のフィラメント糸（２
００デニール８本引き揃え）を、１６本編することによ
り靴紐を製造し、上記と同様に、総デニール、引張り強
さ、伸度を測定し、その結果を、実施例−Ｂとして表−
■に示す。

綿の紡績糸（２０番手単糸）を、３２本編すること−に
よりスリーブ状の紐を製造し、その内部に芯材として実
施例−Ｂと同様のケブラー繊維のフィラメント糸（１、
５００デニール２本引き揃え）を挿入し、芯入り靴紐を
製造した。

その靴紐の総デニール、引張り強さ、伸度を測定し、そ
の結果を、実施例−〇として表−１に示す。

〔比較例〕

市販されているポリエステルの紡績糸、ナイロンのフィ
ラメント糸、綿の紡績糸等により製造された組紐の総デ
ニール、引張り強さ、伸度を測定し、その各々の結果を
、比較例−Ａ、ＢＣとして表−１に示す。

表−１表−１より、本発明にかかる靴紐は、比較例に示した従
来より使用されている靴紐に比し、引張り強さ及び伸び
にくさの点において、数段優れており、切れ、弛みの生
じにくい靴紐を提供できることが判明した。

なお、上述した実施例は、本発明の一例を示したもので
あり、本発明は既述の実施例に限定されるものではなく
、本発明の技術的思想に基づいて、各種の変形及び変更
が可能であることは当然である。

但し、靴紐の柔軟性及び編成の容易性等を考慮した場合
、素材として使用し得るケブラー繊維の太さは、２００
〜１，５００デニールのものが良い。

ｆ、　発明の効果本発明にかかる靴紐によれば、切れ、弛みが生じにくい
ため、常に靴が足にフィツトし、ズレることかない。

そのため、特にスポーツシューズの靴紐として、最適な
靴紐を提供できる。

【特許請求の範囲】