JPH0370254B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ワードプロセツサ等のデータを入力
編集する情報処理装置に関する。

従来の技術 手書きによる文書の作成等に変わり、情報処理
装置を使用して作成データを大容量フアイルに保
管し、そのデータを他人と共用したり流用したり
する事務合理化の要求は日々高まりつつある。そ
れに伴い個人用重要文書を他人からのアクセスや
破壊などから守る対策が必要となつてきた。

発明が解決しようとする問題点 従来の情報処理装置に関しては昭和59年４月発
売のパナワード5000シリーズの取扱説明書「登
録」の項目に見られるように、個人用の重要なフ
アイルを登録するときにパスワードを付けること
により、それ以降そのフアイルはパスワードを入
力しなければ表示、印字、コピー等が出来なくな
り、個人用フアイルを他人から守ることが可能と
なる。しかしながら前記構成ではフアイル単位に
パスワードを管理しているため、フアイルの一部
分のみが重要であつてもフアイル全体を隠してし
まい、重要な部分以外でも他人が流用することが
できない。さらにフアイルが多くなるに従つて自
分で作成したフアイルにもかかわらず、どういう
内容かを確認するためにいちいちパスワードを入
力しなければならないという問題を有していた。

本発明はこの問題点を解決するもので、指定さ
れたエリアに含まれるデータとその他のデータを
区別し、指定エリア内もしくはエリア外のデータ
部分にのみ入出力を行うようにした情報処理装置
を提供することを目的とする。

問題点を解決するための手段 本発明は上記問題点を解決するために、データ
の入力および入力データの文字またはブロツク単
位のエリア指定、入出力指定等を行うための入力
手段と、入力データを記憶するデータ記憶手段
と、前記入力手段により指定されたエリアおよび
入出力許可情報を記憶するエリア情報記憶手段
と、前記エリア情報記憶手段に記憶されたエリア
内とエリア外のデータの区別とエリア情報を参照
し、その指定されたエリアの属性に従い、データ
の入力および出力を行わせる入出力制御手段と、
前記入出力制御手段の情報を基にデータ記憶手段
２のデータを出力する出力手段とを備え、指定エ
リアに含まれるデータに対してパスワードを設定
可能とし、指定エリアに含まれるデータとその他
のデータとを区別し、その区別されたエリアの属
性に従いデータの入出力を行うように構成したも
のである。

作 用 上記構成により、指定されたエリアを入出力許
可情報とともに記憶するので、フアイル内の重要
部分を他人に見られたり、他人からのアクセスや
破壊などから守ることができ、しかも重要部分以
外は他人でも流用することが可能となる。また、
本人による不注意や操作ミス等による重要部分の
データ消去を防ぐことも可能となり、さらに、出
力結果に直接関係ないコメントやメモ等を出力時
に指定することによりそれを除くものの出力を行
うことが可能となる。以上のように重要部分の保
護や不注意等によるデータ消去をなくするととも
に、データの効率のよい活用ができ、作業能率が
向上する。

実施例 以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。第１図は本発明の一実施例における情報処理
装置のブロツク図、第２図は同実施例における動
作フローチヤートを示す。第１図において、１は
データの入力および入力データのエリア指定、入
出力指定等を行う入力部、２は入力データを記憶
するデータ記憶部、３は入力部１により指定され
たエリアおよび入出力許可情報を記憶するエリア
情報記憶部、４はエリア情報記憶部３に記憶され
たエリアに含まれるデータ部分にのみ入力もしく
は出力を行わせる入出力制御部、５は入出力制御
部４の情報を基にデータ記憶部２のデータを出力
する出力部である。

このように構成された情報処理装置について、
以下その動作を説明する。なお、本実施例ではデ
ータがすでに入力されている状態で、そのデータ
に対して入出力許可情報を設定するたわにエリア
を指定し、その結果を出力するという一連の動作
について説明する。

第２図において、入力したデータの中の重要部
分を他人のアクセスから保護するため、入力部１
により入力すると、キーデータは取込まれる（ス
テツプ６）。入力されたキーデータがエリア指定
キーかどうかを判定し（ステツプ７）、エリア指
定であれば指定されたエリアおよび入出力許可情
報等の一連の記憶処理を行う（ステツプ８〜１
３）。入出力キーのデータであれば、データ記憶
部２およびエリア情報記憶部３を参照し、それに
基づき一連の入出力処理を行う（ステツプ１４〜
２０）。先ず、ステツプ７において、指定された
位置がエリアの始点かどうかを判定し（ステツプ
８）、始点であればエリア情報記憶部３に始点位
置をデータ記憶部２のデータ位置と対応づけて記
憶する（ステツプ９）。さらに指定された位置が
エリアの終点かどうかを判定し（ステツプ１０）、
終点であれば前記始点位置記憶と同様に終点位置
を記憶する（ステツプ１１）。次に指定したエリ
アに対して入出力許可情報の設定を行うかどうか
を判定し（ステツプ１２）、設定する場合は前記
始点終点位置記憶と同様に入出力許可情報（パス
ワード含む）をエリア情報記憶部３に記憶する
（ステツプ１３）。設定終了後、このデータに対し
て入出力の指定が与えられた場合（ステツプ１
４）、入出力制御部４はそのデータ内に入出力許
可情報が設定しているかどうかを知るためにエリ
ア情報記憶部３内を検索し（ステツプ１５）、入
力不可の指定が設定されていると判定すれば、そ
のエリアに含まれるデータへの入力に対しては処
理を制限する（ステツプ１６）。また出力不可の
指定が設定されているかどうかの判定を前記入力
不可の判定と同様に行い（ステツプ１７）、設定
されていればそのエリアに含まれるデータを空白
もしくはそれに準ずるものに置き換える処理を行
う（ステツプ１８）。入出力とも許可されている
データ部分に対しては出力部５により通常のデー
タの入出力を行い（ステツプ１９）、作業の完了
で終了する（ステツプ２０）。

なお、本実施例において入出力許可情報を設定
するデータ内のエリアを位置指定により行つた例
について説明しているが、エリアをブロツク単位
で行うとすれば、エリア情報記憶部３のエリア始
点終点位置がブロツクの始点終点となり、またエ
リアを文字単位とすれば文字位置が始点終点とな
り、例えば印刷しない文字等の入力が可能とな
り、エリアの指定を行うことなく入出力許可指定
定を行うことができる。また、１つのフアイルに
対して複数のエリアを指定でき、その各々のエリ
アに対してパスワードを設定するばかりでなく、
フアイルもしくはデイスクに共通なパスワードを
設定することにより毎回パスワードを入力するこ
とを省略することができる。さらに、エリア情報
に出力不許可の制限が付加されている場合、入出
力制御部４でそのエリアをつめて出力させる処理
を行うことにより、例えばA3サイズ１枚の文書
を消去することなく、A4サイズ２枚に出力する
ような部分に切分けることが可能となる。

発明の効果 以上本発明によれば、フアイル内の重要部分を
他人に見られたり、他人からのアクセスや破壊な
どから守ることができ、しかも重要部分以外は他
人でも流用することが可能となり、データの効率
のよい活用ができ、作業能率を向上できる。さら
に、マスクする指定エリアを文字またはブロツク
単位としたので、行の一部分や矩形領域をマスク
することができ、また、出力だけでなく入力に対
しても設定できるため、マスク指定した部分を出
力するが、入力による破壊を守るといつた参考出
力などが可能であり、また、マスク指定部分にも
パスワードを設定可能としているため、利用しよ
うとするレベルに応じてマスク指定を解除可能で
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における情報処理装
置の概略ブロツク図、第２図は同装置の動作フロ
ーチヤートである。 １…入力部、２…データ記憶部、３…エリア情
報記憶部、４…入出力制御部、５…出力部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ データの入力および入力データの文字または
   ブロツク単位のエリア指定、入出力指定等を行う
   ための入力手段と、入力データを記憶するデータ
   記憶手段と、前記入力手段により指定されたエリ
   アおよび入出力許可情報を記憶するエリア情報記
   憶手段と、前記エリア情報記憶手段に記憶された
   エリア内とエリア外のデータの区別とエリア情報
   を参照し、その指定されたエリアの属性に従い、
   データの入力および出力を行わせる入出力制御手
   段と、前記入出力制御手段の情報を基にデータ記
   憶手段２のデータを出力する出力手段とを備え、
   指定エリアに含まれるデータに対してパスワード
   を設定可能とし、指定エリアに含まれるデータと
   その他のデータとを区別し、その区別されたエリ
   アの属性に従いデータの入出力を行うように構成
   した情報処理装置。