JPH036991Y2 - - Google Patents

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JPH036991Y2
JPH036991Y2 JP1301985U JP1301985U JPH036991Y2 JP H036991 Y2 JPH036991 Y2 JP H036991Y2 JP 1301985 U JP1301985 U JP 1301985U JP 1301985 U JP1301985 U JP 1301985U JP H036991 Y2 JPH036991 Y2 JP H036991Y2
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【考案の詳細な説明】 〔考案の利用分野〕 本考案は、スペーサを介して下部電極と上部電
極とがシート状に積層された、所謂メンブレンス
イツチに係り、特に、このメンブレンスイツチに
用いられるクリツクばねの保護部材を、該クリツ
クばねと押圧面である押圧シートとの間に設けた
メンブレンスイツチに関する。
〔考案の背景〕
従来より、微少ストロークでスイツチのオン・
オフ動作がなされるメンブレンスイツチには、ス
イツチのオン・オフ動作をクリツク感触をもつて
認識できるようにしたクリツク感触付のものが提
供されている。
第2図は、かかるクリツク感触付のスイツチ装
置の従来例を示す断面図であり、1は下部支持
板、2は下部シート、3はスペーサシート、4は
上部シート、5は下部電極、6は上部電極、7は
クリツクばね、8は上部電極、7はクリツクば
ね、8は上部支持板、9は表示(押圧)シートで
ある。
剛性の高い金属材料からなる下部支持板1上に
は、可撓性を有する絶縁フイルムからなる下部シ
ート2、スペーサシート3および上部シート4が
下から順に積層されており、下部シート2に印刷
された下部電極5と上部シート4に印刷された上
部電極6とは、スペーサシート3に形成された透
孔3aを介して離反状態で対向している。また、
上部シート4の上方には所定の厚さを有する上部
支持板8を介して、可撓性を有する絶縁シートか
らなる表示(押圧)シート9が重ねられており、
該表示シート9と上部シート4との間の空間には
クリツクばね7が配置されている。このクリツク
ばね7は、リン青銅などのばね性に富む金属材料
からなり、第3図に示す平面図から明らかなよう
に、回転対称形ドーム状(円椀状)にフオミング
されている。
このように構成されたスイツチ装置において、
指で表示シート9を所定ストローク押し下げる
と、浅い円椀状のクリツクばね7が反転するとと
もに、可撓性のある上部シート4が下方へ撓み、
これにより上部電極6と下部電極5とが接触して
スイツチオン状態となる。かかるスイツチオン動
作は、クリツクばね7の反転動作を伴うため、ク
リツク感触(タクトアクシヨン)をもつ指で認識
することができる。また、指による押圧力を取り
除くと、クリツクばね7は自身のばね性により元
の円椀状に反転し、上部シート4と表示シート9
も自身の可撓性により第2図の状態に戻り、これ
により上部電極6と下部電極5とが離反してスイ
ツチオフ状態となる。かかる動作もクリツクばね
7の反転動作を伴うため、クリツク感触をもつて
認識することができる。
ところで、かかる円椀形状のクリツクばね7
は、材料の厚さによつてその作動力や感触などが
大きく影響されることがわかつており、例えば板
厚が2倍になると作動力はその約3乗、すなわち
約8倍(23=8)になる。このため、板材から円
椀状にフオーミングするための金型にミクロンオ
ーダの高い精度が要求され、また、材料の板厚に
も厳しい管理が必要となり、その結果、コスト高
のクリツクばねになるという欠点があつた。
また、上記円椀形状のクリツクばね7にあつて
は、実用上適正な範囲内の作動力や感触を得るた
めには40〜80μm程度の極めて薄いばね材を用い
る必要があり、このため、表示シート9を爪先や
ペン先などの固いもので押圧すると、クリツクば
ね7に過大荷重や集中荷重が作用してクリツクば
ね7の円椀形状が破壊し、クリツクばね7に反転
動作がおこらなくなるという欠点があつた。クリ
ツクばね7の反転不能は、特に、円椀状に絞り加
工で形成された外周に近い立上り部7aに前記過
大荷重や集中荷重が作用して損傷を生じた場合に
顕著にあらわれる。
これを回避するため、厚板材や高剛性の材料を
用いるとしても、人指による操作で適度な作動力
と、作動感覚を得ることは、使用するメンブレン
スイツチ自体の形状や機構の変更を伴なうため、
現行のメンブレンスイツチに対応するには問題が
ある。
〔考案の目的〕 本考案は、このような点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、従来と同様の薄肉形クリツクば
ねを用いたものにおいて、過大荷重や集中荷重が
加わつたとしても損傷を受けにくく、該クリツク
ばねが反転不能となつて使用不能となることのな
いメンブレンスイツチを提供することにある。
〔考案の概要〕
上記の目的を達成するため、本考案は、スペー
サを介して対向する上部電極および下部電極と、
該上部電極の上方に配設され外縁から立上り部を
へて円椀状に形成されたクリツクバネと、さらに
該クリツクばねの上方に配設された押圧シートと
を備え、該クリツクばねの反転動作を伴なつて前
記上部電極と下部電極とが接離するスイツチ装置
において、略円盤状の保護部材を該クリツクばね
と押圧シートとの間に備え、この保護部材に、該
クリツクばねの中央部と立上り部との間で該クリ
ツクばねの上面に当接して押圧時にこのクリツク
ばねを押し下げる作動部を円環状に設けるととも
に、押圧時に該クリツクばねの立上り部に当接し
ないようにクリツクばねに対して凹状に形成され
た保護部を該作動部の外周側に円環状に設けた構
成にしてあり、この保護部材によりクリツクばね
に加わる過大荷重や集中荷重を分散するととも
に、損傷を受けやすい立上り部に荷重が直接加わ
らないようにした点に特徴がある。
〔考案の実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図は本実施例に係るメンブレンスイツチの
要部の断面図である。以下、実施例の説明におい
て、従来例と同一もしくは同様の構成要素には同
一の符号を付し、必要のない場合は、説明を省略
する。
メンブレンスイツチは、ベース10上にフイル
ム11を介して載置された下部支持板1と、スペ
ーサシート3を介して上下に形成された上部シー
ト4および下部シート2と、これらの上部シート
4および下部シート2を挾持する上部支持板8
と、上部シート4に隣接するクリツクばね7と、
このクリツクばね7の上部に位置し、表示(押
圧)シート9からの押圧力をクリツクばね7に伝
達する保護部材12とから主に構成されている。
下部シート2と上部シート4には、それぞれ下
部電極5と上部電極6がそれぞれ印刷され、スペ
ーサシート3に形成された透孔3aを介して離反
状態で対向している。クリツクばね7は、外周部
7bを合成樹脂製の硬質な押え板13によりスペ
ーサ14の厚さに保持されている。押え板13の
下面、すなわち、クリツクばね7の押え側の面1
3aには、粘着剤が塗布されて、クリツクばね7
の外周部7bを接着している。この面13aは、
接着性を有しておればよく、例えば、両面テープ
などを貼付して、粘着面を形成してもよいことは
いうまでもない。押え板13の上に配置された上
部支持板88は、下部シート2の下側に配置され
た下部支持板1とともに鉄などの導電性金属が用
いられ、両支持板1,8間に挿入されている部材
類を挾持している。このとき、通常、上部支持板
8の外縁部に爪を形成し、この爪を下部支持板1
の下面に係合させて挾持することが一般に行なわ
れ、製造工程の簡略化を図るとともに、シールド
効果もあり、ノイズの減少に貢献している。保護
部材12は、表示シート9下面に設けられた弾性
を有するカバーシート15と前記クリツクばね7
の間に配設されており、押圧部12a、作動部1
2b、保護部12cおよび外周部12dが同心円
状にかつ一体的に形成されている。この押圧部1
2aは、保護部材12の中央部にあつて、カバー
シート15に対して凸状に形成され、上面がカバ
ーシート15下面に当接している。作動部12b
は、該押圧部12aのすぐ外側にあつて、クリツ
クばね7に対して凸状に形成され、クリツクばね
7の中央部とクリツクばね7の立上り部(肩部)
7aとの間で、該クリツクばね7上面に当接して
いる。この当接する位置や形状は、クリツクばね
7の弾性率、強度、寸法等に応じて、反転感触
や、立上り部7aへの損傷の可能性を考慮して決
定し、さらに、応力がクリツクばね7自体の弾性
限界内に納まるように、加わる最大荷重に対して
加圧面積を決定する。保護部12cは、保護部材
12がクリツクばね7の立上り部7aに当接し
て、この立上り部7aに損傷を与えることのない
ように設けたもので、前記作動部12bの外側に
あつて、クリツクばね7に対し凹状に形成され、
通常は、上面がカバーシート15に当接するよう
にされており、通常の押圧操作では、保護部材1
2が、この立上り部に当接することのないように
構成されている。外周部12dは、さらに該保護
部12cの外側にあつて、若干クリツクばね7に
対して凸状に形成されている。これは、保護部材
12に横方向の力が加わつた際、この保護部材1
2が横方向に移動して、カバーシート15と上部
支持板8の接合面間に侵入することのないように
配慮されたもので、このため表示シート9とカバ
ーシート15および保護部材12の接触性を考慮
して、表示シート9とカバーシート15間にスペ
ーサーシート16が挿入されている。また表示シ
ート9には、エンボス部9aが形成され、通常
は、このエンボス部9aを押圧してスイツチング
操作するように意図されている。
次に、上記構成のメンブレンスイツチの動作に
ついて説明する。
まず、人が指などで表示シート9のエンボス部
9aを押圧すると、このシート9が例えば可撓性
を有するウレタンシートなどで形成されているた
め、下側に湾曲して、カバーシート15を介して
保護部材12の押圧部12aを押すことになる。
さらに下方に押せば、この保護部材12は、作動
部12bを介して下側のクリツクばね7を押し、
所定ストローク押し下げると、このクリツクばね
7が反転するとともに、可撓性のある上部シート
4に当接して下方に撓ませ、上部電極6を上部電
極5に接触させて、スイツチング動作を行なう。
このとき、クリツクばね7には、前記作動部12
bのみが円環状に当接し、立上り部7aには保護
部12cの凹面が覆い被さるようになるだけで、
この凹面が立上り部7aに当接することはない。
スイツチング動作後、力を抜くと、クリツクばね
7の弾性により、上部電極6と下部電極5は離
れ、さらに保護部材12を押し上げ、指を離すと
表示シート9も自身の可撓性により元の状態に復
帰する。
通常は上記のようにエンボス部9aを押圧する
ことによつて操作されるが、この意図された押圧
個所ではなく、例えば押圧個所がA位置のように
クリツクばね7の立上り部7aの真上にあたる場
合、A位置から押圧力を加えると、保護部材12
の反対端Bを支点として、保護部材12が下方に
回転し、作動部12bのA位置から先にクリツク
ばね7を押圧し、しだいにB位置側に至つて、さ
らに所定のストローク該保護部材12が押圧され
るとクリツクばね7が反転して前述と同様のスイ
ツチング動作を行なう。このとき、押圧ストロー
クの最大位置は、A側の端部Cが押え板13の上
面に当接する位置であり、このときも保護部材1
2がクリツクばね7の立上り部7aに当接するこ
とはない。
保護部材12が該クリツクばね7の立上り部7
aに当接する可能性は、例えばDのように、表示
シート9の周縁部を内側に向つて押圧した場合な
どに考えられる。このときは、図において、B側
に向つても力が加わるため、押圧時に保護部材1
2が下側に押圧されるのみならず、B側に移動す
る虞れがあり、もし、B側に移動して下方に移動
すると、該立上り部7aに保護部材12の外縁部
12dもしくは保護部12cが当接することも考
えられなくはない。しかし、この場合も保護部材
12の端部Cが押え板13の上面に当接するた
め、たとえ当接したとしても若干接触する程度
で、塑性変形や損傷を与えるような力が加わるよ
うなことはない。
また、従来の問題点として指適したように、例
えば爪先やペン先などの先端の鋭つた固いもので
表示シート9を押圧したとしても、常に保護部材
12を介してクリツクばね7を押圧するので、集
中荷重は発生せず、クリツクばね7の円椀形状が
破壊したり、前記立上り部7aに損傷を与えて反
転不能になることはない。
〔考案の効果〕
以上のように、本考案によれば、クリツクばね
と表示シート間に保護部材を配設し、この保護部
材を介してクリツクばねを押圧してスイツチング
動作するように構成されているため、 クリツクばねに損傷や塑性変形が生じる虞れ
が極めて少なく、長期にわたつて所定の動作性
能を保障することができる。
従来の薄膜形クリツクばねを用いたメンブレ
ンスイツチにそのまま応用でき、製造コストも
安い。
保護部材のクリツクばねへの当接位置や押圧
面積をクリツクばねの特性に応じて選択できる
ことから、押圧感覚や反転感覚を調整でき、安
定した操作感覚が得られる。
等々の効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係るメンブレンスイ
ツチの一部断面図、第2図は従来のメンブレンス
イツチの一部断面図、第3図はクリツクばねの平
面図である。 1……下部支持板、2……下部シート、3……
スペーサシート、4……上部シート、5……下部
電極、6……上部電極、7……クリツクばね、7
a……立上り部、8……上部支持板、9……表示
(押圧)シート、12……保護部材、12b……
作動部、12c……保護部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. スペーサを介して対向する上部電極および下部
    電極と、外縁から立上り部をへて円椀状に形成さ
    れ該上部電極の上方に配設されたクリツクばね
    と、該クリツクばねのさらに上方に配設された押
    圧シートとを備え、該クリツクばねの反転動作を
    伴なつて前記上部電極と下部電極とが接離するス
    イツチ装置において、略円盤状の保護部材を該ク
    リツクばねと押圧シートとの間に備え、この保護
    部材に、該クリツクばねの中央部と立上がり部と
    の間で該クリツクばねの上面に当接して押圧時に
    このクリツクばねを押し下げる円環状の作動部
    と、この円環状の作動部の外周部に押圧時にクリ
    ツクばねの立上り部に当接して損傷を与えないよ
    うにクリツクばねに対して凹状に形成された円環
    状の保護部とを設けたことを特徴とするメンブレ
    ンスイツチ。
JP1301985U 1985-02-02 1985-02-02 Expired JPH036991Y2 (ja)

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JPS61131027U JPS61131027U (ja) 1986-08-16
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