JPH0369542B2 - - Google Patents

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JPH0369542B2
JPH0369542B2 JP61222102A JP22210286A JPH0369542B2 JP H0369542 B2 JPH0369542 B2 JP H0369542B2 JP 61222102 A JP61222102 A JP 61222102A JP 22210286 A JP22210286 A JP 22210286A JP H0369542 B2 JPH0369542 B2 JP H0369542B2
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JP
Japan
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fragrance
weight
aromatic
resin
aroma
Prior art date
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JP61222102A
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English (en)
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JPS6377453A (ja
Inventor
Ryoichi Kaneko
Keizo Wakasugi
Juji Fujita
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Kojin Co Ltd
Original Assignee
Kojin Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0369542B2 publication Critical patent/JPH0369542B2/ja
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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は保香性と接着性に優れたポリオレフイ
ン系樹脂層を有する芳香シートである。 (従来の技術) 従来、芳香を発するシートとしては香料を紙や
フイルム等の基材上に直接噴霧したり塗布した
り、印刷インキに混合したりして着香するもの、
又、マイクロカプセルとして香料成分を包み込
み、僅かな圧力でカプセルが破壊して香気を発す
るもの、或いは近年プラスチツクスの共押出成形
ラミネートを応用したもの等の試みが盛んに実施
されており例えば特開昭59−212248号公報には多
孔質ポリオレフイン樹脂に香料を含浸したマスタ
ーバツチとポリオレフイン樹脂とのブレンド物を
原料としブレンド物を内層、外層にポリオレフイ
ン層とする共押出による芳香フイルムが開示さ
れ、特開公昭59−115842号公報には香料を吸着し
たシートの片面に適度に香料が透過する低バリヤ
ー性フイルムを裏張りする芳香シート、或いは特
開昭59−67047号公報にはフイルムの片面に無機
多孔層を設けた香料成分を混在させた芳香紙等が
報告されている。 (発明が解決しようとする問題点) これらの方法は設備に面で共押出機が必要であ
ることや、加えてバリヤーフイルムと着香フイル
ムとの貼合工程が必要であること或いは無機多孔
層をコーテイングするための工程が必要であるこ
と等の、工程面や設備面上の制約があることが難
点であつた。加えて保香性の観点からは芳香シー
トの構成が複雑で煩雑の割りは香料成分の封じ込
めが十分でなく、保香が必ずしも満足されず、比
較的短時間のうちに香気成分が消失してしまうと
いう問題点を有していた。 この原因は香料成分のマスターバツチ製造の際
の香料含有率にあるというよりはむしろ、この樹
脂をフイルムに押出製膜する際に、高温のために
香気成分が変質したり、蒸発揮散してしまうとい
うことに起因していた。香料含有樹脂を用い通常
の押出製膜を行うと蒸発香気成分のために作業環
境を著しく悪くし作業上問題が発生し、又香気が
部屋内に充満し他製品にも臭気が移つてしまうと
いうトラブルを生じ又出来上つた製品も保香性が
悪い。 又、芳香シートは製品の性格上少量多品種型商
品であり、これに対応出来る簡易な製造方式が望
まれていた。 又芳香シートは単独で使用されることは極めて
稀れで、紙、フイルム等と複合されて使用され、
美観意匠性を具備すべく印刷カツトされ商品化さ
れることが多く、出来るだけ加工工程の少ない方
式が望まれていた。 すなわち、押出ラミネート時に直接好みのいろ
んな基材と片面ラミネートしたり、両面ラミネー
トすることが望まれる。しかし従来のものは芳香
成分の含浸によつて接着性が悪くなりアンカーコ
ートなしにいろいろな基材と接着することがしに
くく又接着したとしてもたえずデラミネーシヨン
の危険を内在していた。 また片面ラミネートした芳香シートをさらに他
の基材に貼り合わせようとするとき、ヒートシー
ルすることが便利であるが、従来のものはそれが
出来たとしても基材が限定されること、又高温の
ヒートシールとなるため芳香成分は再びヒートシ
ール時に揮散してしまうという欠点があつた。 本発明者等はこれらの問題を解決すべく鋭意検
討努力した結果、本発明に到達したものである。 (問題点を解決するための手段及び作用) 即ち、本発明は香料成分を含浸したエチレン−
酢酸ビニル共重合樹脂のマスターバツチと接着性
ポリオレフイン系樹脂とをブレンドした混合物を
Tダイより低温で芳香透過性を有する基材上に少
なくとも片面ラミの押出コーテイング・ラミネー
トすることを特徴とするが、まずマスターバツチ
の製造に関しては、エチレン−酢酸ビニル共重合
樹脂を使用し、酢酸ビニル含量(以下VA含量と
記す)7〜35重量%、MI2〜30gのものであり、
香料の含浸性はVA含量が高ければ高い程がよ
い。VA含量が7重量%以下であると香料成分の
含浸が悪く十分な含浸率が得られない、またVA
含量が35重量%以上では香料成分の含浸は良いも
のの、後に接着性ポリオレフイン樹脂とブレンド
したものをT−ダイでシングルコーテイング・ラ
ミネーシヨン、サンドイツチラミネーシヨン等の
押出コーテイング・ラミネーシヨンするとき、ブ
レンド樹脂であるポリオレフイン樹脂の配合比率
を上げなければ均一な成膜が得られないため、か
えつて含浸量が少なく保香性が悪くなつてしま
う。このことから勘案し、最も望ましいエチレン
−酢酸ビニル樹脂としてはVA=12〜30重量%、
MI=6〜20gである。 又、本発明で使用する香料は特に限定されな
い。エチレン酢酸ビニル樹脂のペレツト又は粉末
に容器中所要香料液を混合し放置すれば香料は樹
脂中に含浸する。香料成分によつて含浸性が影響
するので、場合によつては浸透促進のための、物
理的手段を必要とする。例えば加温や振動、加工
によつて浸透を促進することができる。 この場合含浸率は樹脂100重量部当り1重量部
以上必要で、50重量部が限度である。マスターバ
ツチの性格上10重量部以上含浸することが好まし
い。 本発明で使用する主配合の接着性ポリオレフイ
ン樹脂はMI2〜90g、融点80〜130℃のものであ
る。樹脂の例としてはエチレン酢酸ビニル共重合
体をベースとした複合変性物系のもの、特殊官能
基を有する変性ポリプロピレン系のものなどで前
記の条件に合うものが選択される。具体的にはデ
イクサームEL(大日本インキ化学工業(株)製)、メ
ルセンM(東洋曹達工業(株)製)、三井ロンプライ
(三井東圧化学(株)製)、三井CMPSV(三井ポリケ
ミカル(株)製)などがあげられる。 上記条件範囲外のポリオレフイン樹脂ではいろ
いろな基材に200℃以下の低温で直接ラミネート
することは出来ず、広範囲な用途には適用出来な
い。本発明は金属、アルミニウム、木、紙、布プ
ラスチツクフイルム等広範囲の基材に接着できる
樹脂を使用すると便利である。 本樹脂はマスターバツチとの混練性、成膜性、
香気成分とのなじみすなわち香りの持続性と賦香
の安定性(あるいは放香の安定性)が極めてよ
く、最初の香りが変ることなく持続出来る。 この香りの安定性のポイントとしては香料成分
を変質させないことが必要であり、このためには
押出温度が200℃以下出来れば170℃以下にするこ
とが望ましく、また押出した樹脂は成膜フイルム
の中で香気成分が揮散する通路(チヤンネリン
グ)を出来るだけ少なくしておくことが必要と考
えられ、このためにはTダイ−チルロール方式の
押出コーテイング・ラミネートが最も優れてい
る。これによつて、片面ラミネートしたものは芳
香透過性を有するか、または有しない他の基材と
低温でラミネートできる。又、押出ラミネート時
に少なくとも片面は芳香透過性を有する二つの基
材の間に押し出して押出し時両面に基材を接着さ
せるサンドイツチラミネートも容易である。 マスターバツチと主配合樹脂は自由に配合する
ことができるが、香りの強さ、香りの持続性、接
着性の観点から、マスターバツチと接着性樹脂の
比は重量比で5/95〜70/30が好ましい。下限以
下では芳香シートと云うに足る香りがしない。上
限以上では低温押出しが安定せず、又、ヒートシ
ール性が不足する。樹脂配合の特に好ましい範囲
は重量比で20/80〜60/40である。 (実施例) 以下実施例をあげて本発明を説明する。 実施例 1 VA含量28重量%、MI15gのエチレン酢酸ビニ
ル共重合体(エバフレツクスEV−250三井ポリケ
ミカル)20Kgに香料(森林浴:高砂香料)5Kgを
加え攪拌後40℃恒温機に1夜放置し香料を含浸し
たマスターバツチとした。 マスターバツチ25KgとMI86g、融点81℃の接着
性ポリオレフイン樹脂(メルセンM−5030東洋曹
達)25Kgをブレンドし170℃で押出し、坪量120g
の紙に厚さ40μに押出ラミネートした。接着性ポ
リオレフイン樹脂の代りにポリエチレン樹脂(ビ
カツト軟化点87℃,MI8g)を用いて310℃で押出
し同様のラミネートを作り比較例とした。 実施例1及び比較例のラミネートを10cm×10cm
に切り、その2枚ずつをとり夫々樹脂層が接する
ように重ねて100℃で熱圧し仮接着したものを40
℃の温風乾燥器中で放置したところ本発明の場合
は60日たつてもなお芳香が失われなかつたが比較
のものは押出ラミネート時に香料が損失したため
と考えられ30日で芳香が失われた。 実施例 2 実施例1のマスターバツチと接着性ポリオレフ
イン樹脂の配合比を変えて押出温度170℃でラミ
ネートを作り実施例1と同様の芳香性持続試験及
び樹脂面を120℃でヒートシールしてその状態を
比較した。
【表】 実施例 3 VA=含量=28重量%、MI=15gを有するエチ
レン酢酸ビニル共重合体(エバフレツクスEV−
250三井ポリケミカル)20Kgに香料(森林浴:高
砂香料)5Kgを加え、攪拌後、40℃恒温機に1夜
放置し香料を含浸したマスターバツチを調整し
た。 前記マスターバツチ25KgとMI=86g、融点81℃
を有する接着性ポリオレフイン樹脂(メルセンM
−5030東洋曹達)25Kgをブレンドし、押出温度=
170℃でフイルム厚=30μのフイルムをT−ダイ
より押出成膜し両面が坪量63g/m2の軽量コート
紙から成るサンドイツチ構成の芳香シートを得
た。 芳香シートを名刺とし使用し長期に亘り、一定
の強さの香気を発し続けた。又押出ラミネート時
環境条件の悪化はなかつた。 実施例 4 実施例3において両面が坪量105g/m2の特片
アート紙から成るサンドイツチ構成の芳香シート
を作成した。本ラミネートの接着力は98.5g/15
mmであり、充分な接着力を有していた。 実施例 5 天然杉板目を精巧にエンボス印刷した薄葉紙
(23g/m2)上に杉様の香料を含んだ実施例3記
載の樹脂配合物をT−ダイより170℃で押出し、
木目印刷紙/芳香樹脂(40μ)構成のシートを作
成した。このシートを厚さ2.5mm合板にヒートプ
レスして天然木調の杉板目突板が出来上つた。こ
のものを天井材、腰囲り、壁面建具等に使用した
所、あたかも天然木と同様の美観を呈し、且つ、
長期に亘り香気を発し全くイメージが一新した。 応用例 1 杉板目を印刷した薄葉紙(23g/m2)とグラミ
ン紙(25g/m2)の間に杉様の香気を含んだ実施
例3記載の芳香樹脂を180℃に加熱しT−ダイよ
り40μに押出し、木目印刷紙/芳香樹脂/グラミ
ン紙の構成シートを作成した。このシートを市販
酢ビ接着剤を用い突板天井に又壁紙として又アル
ミサツシ障子戸格子に巻きつけ接着させ、木の香
りいりのアルミ製建具を作成した。 いずれも外観、接着状態、芳香性につき満足出
来るものであつた。 (効果) 以上のとおり本発明の芳香シートは芳香の持続
性が優れ且つ接着性もよく、付香を希望するシー
ト材料及びその加工品、書輪用紙、ノート、袋、
容器、建材、内装材等に利用される。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 酢酸ビニル含量、7〜35重量%、MI,2〜
    30gのエチレン酢酸ビニル共重合樹脂100重量部
    に対し香料1〜50重量部をブレンド含浸させてな
    るマスターバツチとMI2〜90g、融点80〜130℃の
    接着性ポリオレフイン系樹脂とを重量比が5/95
    〜70/30の範囲で配合した芳香樹脂を200℃以下
    の温度で、芳香透過性を有する基材上に又は少な
    くとも一方が芳香透過性を有する基材間に、押出
    コーテイング・ラミネートしてなり、片面ラミの
    場合には更に基材と前記芳香樹脂層とを熱接着し
    てなる保香性と熱接着性に優れた芳香シート状
    物。 2 マスターバツチと接着性ポリオレフイン樹脂
    の重量配合比の範囲が20/80〜60/40でありこれ
    を170℃以下の温度で、芳香透過性を有する基材
    上に又は少なくとも一方が芳香透過性を有する基
    材間に、押出コーテイング・ラミネートしてなる
    特許請求の範囲第1項の保香性と熱接着性に優れ
    た芳香シート状物。
JP61222102A 1986-09-22 1986-09-22 芳香シ−ト Granted JPS6377453A (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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