JPH0369177B2 - - Google Patents
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- JPH0369177B2 JPH0369177B2 JP16291685A JP16291685A JPH0369177B2 JP H0369177 B2 JPH0369177 B2 JP H0369177B2 JP 16291685 A JP16291685 A JP 16291685A JP 16291685 A JP16291685 A JP 16291685A JP H0369177 B2 JPH0369177 B2 JP H0369177B2
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- capacitor
- junction capacitor
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- npn transistor
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- 239000002131 composite material Substances 0.000 claims description 33
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 24
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 description 24
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Landscapes
- Bipolar Transistors (AREA)
- Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
[発明の技術分野]
本発明は、半導体装置に用いられる複合型接合
コンデンサに関し、特に、複合型接合コンデンサ
の両端の電圧が変化するようなトランジスタ回路
に利用することができる複合型接合コンデンサに
関する。
コンデンサに関し、特に、複合型接合コンデンサ
の両端の電圧が変化するようなトランジスタ回路
に利用することができる複合型接合コンデンサに
関する。
[発明の技術的背景とその問題点]
半導体装置において集積回路を構成するために
は、トランジスタのような能動素子の他に種々の
受動素子が必要とされている。例えばコンデンサ
もその重要な素子の一つであり、集積回路に用い
られるコンデンサとしては、例えば薄膜コンデン
サあるいは接合コンデンサ等があげられる。
は、トランジスタのような能動素子の他に種々の
受動素子が必要とされている。例えばコンデンサ
もその重要な素子の一つであり、集積回路に用い
られるコンデンサとしては、例えば薄膜コンデン
サあるいは接合コンデンサ等があげられる。
ところで、この接合コンデンサは逆バイアス状
態におけるPN接合の空乏層の厚さと誘電率とで
定まる接合容量を利用したものであり、例えば、
薄膜コンデンサの一種であるMOS構造のコンデ
ンサが形成される領域の面積と接合コンデンサが
形成さる領域の面積とが同じであれば、接合コン
デンサはMOS構造のコンデンサに比べて8倍程
度の容量を得ることができるために、接合コンデ
ンサを用いるということは高集積化という観点か
らは有効である。
態におけるPN接合の空乏層の厚さと誘電率とで
定まる接合容量を利用したものであり、例えば、
薄膜コンデンサの一種であるMOS構造のコンデ
ンサが形成される領域の面積と接合コンデンサが
形成さる領域の面積とが同じであれば、接合コン
デンサはMOS構造のコンデンサに比べて8倍程
度の容量を得ることができるために、接合コンデ
ンサを用いるということは高集積化という観点か
らは有効である。
しかしながら、接合コンデンサの容量はその構
造上両端に印加される電圧に対して依存性を有
し、とくにPN接合が順バイヤス状態にあるとき
は容量変化が著しく大きなものとなる。したがつ
て接合コンデンサはその両端に印加される電圧の
極性が大きく変動して、容量変化が問題となる回
路には用いることができないという不具合が生じ
ることになる。
造上両端に印加される電圧に対して依存性を有
し、とくにPN接合が順バイヤス状態にあるとき
は容量変化が著しく大きなものとなる。したがつ
て接合コンデンサはその両端に印加される電圧の
極性が大きく変動して、容量変化が問題となる回
路には用いることができないという不具合が生じ
ることになる。
[発明の目的]
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その
目的とするところは、耐圧を向上するとともに容
量電圧依存性を低減した複合型接合コンデンサを
提供することにある。
目的とするところは、耐圧を向上するとともに容
量電圧依存性を低減した複合型接合コンデンサを
提供することにある。
[発明の概要]
上記目的を達成するために、本発明は、ベース
端子がコレクタ端子に接続された初段のNPN型
トランジスタと、コレクタ端子が前記トランジス
タのコレクタ端子に接続されているとともに前記
トランジスタとダーリントン型に接続された少な
くとも1つのNPN型トランジスタとを有するこ
とを要旨とする。
端子がコレクタ端子に接続された初段のNPN型
トランジスタと、コレクタ端子が前記トランジス
タのコレクタ端子に接続されているとともに前記
トランジスタとダーリントン型に接続された少な
くとも1つのNPN型トランジスタとを有するこ
とを要旨とする。
[発明の効果]
本発明によれば、複数個のNPN型トランジス
タのコレクタ端子を共通とし、それぞれダーリン
トン型に接続して、さらに、初段のトランジスタ
のベース端子を共通のコレクタ端子に接続して、
NPN型トランジスタのベースとエミツタの接合
部、つまりPN接合部の接合容量を直列に接続し
たので、接合容量の逆バイアス状態から設定され
た順方向電圧までの順バイアス状態において、接
合容量の電圧依存性を低減させるとともに、逆耐
圧をも向上させる複合型接合コンデンサを提供す
ることができる。
タのコレクタ端子を共通とし、それぞれダーリン
トン型に接続して、さらに、初段のトランジスタ
のベース端子を共通のコレクタ端子に接続して、
NPN型トランジスタのベースとエミツタの接合
部、つまりPN接合部の接合容量を直列に接続し
たので、接合容量の逆バイアス状態から設定され
た順方向電圧までの順バイアス状態において、接
合容量の電圧依存性を低減させるとともに、逆耐
圧をも向上させる複合型接合コンデンサを提供す
ることができる。
[発明の実施例]
以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。
る。
第1図は本発明の第1の実施例に係る複合型接
合コンデンサの構造を示す断面図であり、第2図
は第1図のパターン平面図である。第1図におい
て、1はP型の半導体基板(以下「基板」と呼
ぶ。)であり、この基板1に2つのNPN型のバイ
ポーラトランジスタ(以下「第1NPNトランジス
タ」、「第2NPNトランジスタ」と呼ぶ。)3,5
が隣接するように形成されている。
合コンデンサの構造を示す断面図であり、第2図
は第1図のパターン平面図である。第1図におい
て、1はP型の半導体基板(以下「基板」と呼
ぶ。)であり、この基板1に2つのNPN型のバイ
ポーラトランジスタ(以下「第1NPNトランジス
タ」、「第2NPNトランジスタ」と呼ぶ。)3,5
が隣接するように形成されている。
具体的には、基板1上に第1NPNトランジスタ
3及び第2NPNトランジスタ5のコレクタ領域と
なるN型エピタキシヤル層7が形成され、このN
型エピタキシヤル層7と基板1との間にはN+型
埋込層9が形成されている。このN+埋込層9上
のN型エピタキシヤル層7の表面には、第1NPN
トランジスタ3のベース領域となるP+型拡散領
域11a及び第2NPNトランジスタ5のベース領
域となるP+型拡散領域11bが所定の間隔をお
いてとなり合うように形成されている。P+型拡
散領域11aの表面には第1NPNトランジスタ3
のエミツタ領域となるN+型拡散領域13aが形
成されており、このN+型拡散領域13aとP+型
拡散領域11aとの接合部にはPN接合が形成さ
れることになり、このPN接合の接合容量を利用
した接合コンデンサ15aが形成されることにな
る。また、P+型拡散領域11bの表面には第
2NPNトランジスタ5のエミツタ領域となるN+
型拡散領域13bが形成されており、このN+型
拡散領域13bとP+型拡散領域11bとの接合
部にもPN接合が形成されることになり、この
PN接合の接合容量を利用した接合コンデンサ1
5bが形成されることになる。
3及び第2NPNトランジスタ5のコレクタ領域と
なるN型エピタキシヤル層7が形成され、このN
型エピタキシヤル層7と基板1との間にはN+型
埋込層9が形成されている。このN+埋込層9上
のN型エピタキシヤル層7の表面には、第1NPN
トランジスタ3のベース領域となるP+型拡散領
域11a及び第2NPNトランジスタ5のベース領
域となるP+型拡散領域11bが所定の間隔をお
いてとなり合うように形成されている。P+型拡
散領域11aの表面には第1NPNトランジスタ3
のエミツタ領域となるN+型拡散領域13aが形
成されており、このN+型拡散領域13aとP+型
拡散領域11aとの接合部にはPN接合が形成さ
れることになり、このPN接合の接合容量を利用
した接合コンデンサ15aが形成されることにな
る。また、P+型拡散領域11bの表面には第
2NPNトランジスタ5のエミツタ領域となるN+
型拡散領域13bが形成されており、このN+型
拡散領域13bとP+型拡散領域11bとの接合
部にもPN接合が形成されることになり、この
PN接合の接合容量を利用した接合コンデンサ1
5bが形成されることになる。
第1NPNトランジスタ3及び第2NPNトランジ
スタ5のコレクタとなるN型エピタキシヤル層7
の表面には、このN型エピタキシヤル層7と第
1NPNトランジスタ3及び第2NPNトランジスタ
5のコレクタ電極となるアルミ配線21との接触
抵抗を下げるためのN+拡散領域17が、P+型拡
散領域11aと所定の間隔をおいてとなり合うよ
うに形成されている。また、N型エピキタキシヤ
ル層7には第1NPNトランジスタ3及び第2NPN
トランジスタ5を基板1上に形成されている他の
素子と分離するために、この第1NPNトランジス
タ3及び第2NPNトランジスタ5を囲むように
P+型素子分離領域19が形成されている。また、
〓の部分は酸化膜29であり、酸化膜29が形成
されていない領域にてアルミ配線のコンタクトを
とつている。
スタ5のコレクタとなるN型エピタキシヤル層7
の表面には、このN型エピタキシヤル層7と第
1NPNトランジスタ3及び第2NPNトランジスタ
5のコレクタ電極となるアルミ配線21との接触
抵抗を下げるためのN+拡散領域17が、P+型拡
散領域11aと所定の間隔をおいてとなり合うよ
うに形成されている。また、N型エピキタキシヤ
ル層7には第1NPNトランジスタ3及び第2NPN
トランジスタ5を基板1上に形成されている他の
素子と分離するために、この第1NPNトランジス
タ3及び第2NPNトランジスタ5を囲むように
P+型素子分離領域19が形成されている。また、
〓の部分は酸化膜29であり、酸化膜29が形成
されていない領域にてアルミ配線のコンタクトを
とつている。
具体的には、第2図に示す如く、N+型の拡散
領域17とアルミ配線21とはコンタクト27a
がとられており、このアルミ配線17とP+型拡
散領域11aとはコンタクト27bがとられてい
る。また、N+型拡散領域13aとアルミ配線2
3とはコンタクト27cがとられ、このアルミ配
線23とP+型拡散領域11bとはコンタクト2
7dがとられており、第2NPNトランジスタ5の
エミツタ電極となるアルミ配線25とN+型拡散
領域13bとはコンタクト27eがとられてい
る。すなわち、第3図に示す如く、第1NPNトラ
ンジスタ3と第2NPNトランジスタ5のコレクタ
は共通となつており、この第1NPNトランジスタ
3及び第2トランジスタ5のコレクタと第1NPN
トランジスタ3のベースは接続されており、第
1NPNトランジスタ3のエミツタと第2NPNトラ
ンジスタ5のベースは接続されている。
領域17とアルミ配線21とはコンタクト27a
がとられており、このアルミ配線17とP+型拡
散領域11aとはコンタクト27bがとられてい
る。また、N+型拡散領域13aとアルミ配線2
3とはコンタクト27cがとられ、このアルミ配
線23とP+型拡散領域11bとはコンタクト2
7dがとられており、第2NPNトランジスタ5の
エミツタ電極となるアルミ配線25とN+型拡散
領域13bとはコンタクト27eがとられてい
る。すなわち、第3図に示す如く、第1NPNトラ
ンジスタ3と第2NPNトランジスタ5のコレクタ
は共通となつており、この第1NPNトランジスタ
3及び第2トランジスタ5のコレクタと第1NPN
トランジスタ3のベースは接続されており、第
1NPNトランジスタ3のエミツタと第2NPNトラ
ンジスタ5のベースは接続されている。
したがつて、第1NPNトランジスタ3のベー
ス・エミツタ間の接合部に形成される接合コンデ
ンサ15aと第2NPNトランジスタ5のベース・
エミツタ間の接合部に形成される接合コンデンサ
15bとは、直列に接続されることになり、この
直列に接続された接合コンデンサ15aと接合コ
ンデンサ15bとにより、複合型接合コンデンサ
Cjが構成されることになる。そして、それぞれの
接合コンデンサ15a,15bの容量値は次式に
より求めることができる。
ス・エミツタ間の接合部に形成される接合コンデ
ンサ15aと第2NPNトランジスタ5のベース・
エミツタ間の接合部に形成される接合コンデンサ
15bとは、直列に接続されることになり、この
直列に接続された接合コンデンサ15aと接合コ
ンデンサ15bとにより、複合型接合コンデンサ
Cjが構成されることになる。そして、それぞれの
接合コンデンサ15a,15bの容量値は次式に
より求めることができる。
C=C0/(1−V/φ0)n
ここで、C0は零バイアス時の容量値、φ0は拡
散電位、Vは印加電圧、nは接合状態による係数
である。さらに、複合型接合コンデンサCjの容量
値をCjとするとCjは次式により表わされる。
散電位、Vは印加電圧、nは接合状態による係数
である。さらに、複合型接合コンデンサCjの容量
値をCjとするとCjは次式により表わされる。
Cj=Ca・Cb(Ca+Cb)
ここで、Caは接合コンデンサ15aの容量値、
Cbは接合コンデンサ15bの容量値である。
Cbは接合コンデンサ15bの容量値である。
また、接合コンデンサ15aは第1NPNトラン
ジスタのベース・エミツタ間のPN接合の接合容
量を利用しているので、接合コンデンサ15aは
第1NPNトランジスタ3のベース領域をアノード
とし、エミツタ領域がカソードとするダイオード
として機能することにもなる。同様に接合コンデ
ンサ15bも第2NPNトランジスタ5のベース領
域をアノードとし、エミツタ領域をカソードとす
るダイオードとして機能することになる。そして
第1NPNトランジスタ3のエミツタと第2NPNト
ランジスタ5のベースが接続されているために、
第4図に示す如く、それぞれのダイオードは順方
向に直列に接続されることになり、それぞれのダ
イオードの順方向電圧をVFとすると、接合コン
デンサ15aと接合コンデンサ15bとが直列に
接続されることにより構成された複合型接合コン
デンサCjの順方向電圧は2VFとなる。したがつ
て、ブレークダウン電圧が2倍になり逆耐圧も従
属接続分つまり2倍増加することになる。
ジスタのベース・エミツタ間のPN接合の接合容
量を利用しているので、接合コンデンサ15aは
第1NPNトランジスタ3のベース領域をアノード
とし、エミツタ領域がカソードとするダイオード
として機能することにもなる。同様に接合コンデ
ンサ15bも第2NPNトランジスタ5のベース領
域をアノードとし、エミツタ領域をカソードとす
るダイオードとして機能することになる。そして
第1NPNトランジスタ3のエミツタと第2NPNト
ランジスタ5のベースが接続されているために、
第4図に示す如く、それぞれのダイオードは順方
向に直列に接続されることになり、それぞれのダ
イオードの順方向電圧をVFとすると、接合コン
デンサ15aと接合コンデンサ15bとが直列に
接続されることにより構成された複合型接合コン
デンサCjの順方向電圧は2VFとなる。したがつ
て、ブレークダウン電圧が2倍になり逆耐圧も従
属接続分つまり2倍増加することになる。
第5図のAは接合コンデンサを単体を用いた場
合の接合コンデンサの両端にかかる印加電圧に対
する容量値の変化の実測値を示したものであり、
第5図のBは接合コンデンサの2個直列に接続し
た複合型接合コンデンサCjの両端にかかる印加電
圧に対する容量値の変化の実測値を示したもので
ある。同図から明らかなように、接合コンデンサ
を単体を用いた場合には、その両端にかかる印加
電圧が順バイアス状態となると容量が急激に増加
するのに対して、接合コンデンサを2個直列に接
続した複合型接合コンデンサCjの場合には順方向
電圧が2VFとなるために、印加電圧が逆バイアス
状態からVFの順バイアス状態の範囲における容
量の変化は小さくなつていることがわかる。
合の接合コンデンサの両端にかかる印加電圧に対
する容量値の変化の実測値を示したものであり、
第5図のBは接合コンデンサの2個直列に接続し
た複合型接合コンデンサCjの両端にかかる印加電
圧に対する容量値の変化の実測値を示したもので
ある。同図から明らかなように、接合コンデンサ
を単体を用いた場合には、その両端にかかる印加
電圧が順バイアス状態となると容量が急激に増加
するのに対して、接合コンデンサを2個直列に接
続した複合型接合コンデンサCjの場合には順方向
電圧が2VFとなるために、印加電圧が逆バイアス
状態からVFの順バイアス状態の範囲における容
量の変化は小さくなつていることがわかる。
したがつて、容量の変化が問題となるような回
路に接合コンデンサを単体で用いた場合には、逆
バイアス状態でしか使用することができなかつた
のに対して、複合型接合コンデンサCjを使用した
場合には、順方向電圧がVFの順バイアス状態に
おいても使用することが可能となる。一方、複合
型接合コンデンサCjは接合コンデンサが2個直列
に接続されているので、容量値は単体の接合コン
デンサに比べて半分となるが、単体の接合コンデ
ンサは同じ面積のMOS型コンデンサに比べて8
倍程度の容量が得られるので、複合型コンデンサ
においても同じ面積のMOS型コンデンサに比べ
て2倍程度の容量を得ることができる。
路に接合コンデンサを単体で用いた場合には、逆
バイアス状態でしか使用することができなかつた
のに対して、複合型接合コンデンサCjを使用した
場合には、順方向電圧がVFの順バイアス状態に
おいても使用することが可能となる。一方、複合
型接合コンデンサCjは接合コンデンサが2個直列
に接続されているので、容量値は単体の接合コン
デンサに比べて半分となるが、単体の接合コンデ
ンサは同じ面積のMOS型コンデンサに比べて8
倍程度の容量が得られるので、複合型コンデンサ
においても同じ面積のMOS型コンデンサに比べ
て2倍程度の容量を得ることができる。
第6図は本発明の第2の実施例に係る複合型接
合コンデンサの構造を示す断面図である。この実
施例の特徴とするところは、第1の実施例で説明
した複合型接合コンデンサCjと並列に接続される
ようにMOS構造のコンデンサCMを形成したこと
にある。
合コンデンサの構造を示す断面図である。この実
施例の特徴とするところは、第1の実施例で説明
した複合型接合コンデンサCjと並列に接続される
ようにMOS構造のコンデンサCMを形成したこと
にある。
具体的には、前記第1NPNトランジスタ3のエ
ミツタ領域となるN+型拡散領域13aの表面及
び、前記第2NPNトランジスタ5のエミツタ領域
となるN+型拡散領域13bの表面に形成された
酸化膜をそれぞれ29a,29bとする。そし
て、酸化膜29aの上部を覆うように前記第
1NPNトランジスタ3のベース電極となるアルミ
配線21を延長したアルミ配線21′を形成する
とともに、酸化膜29bの上部を覆うようにアル
ミ配線31を形成して、このアルミ配線31とア
ルミ配線21′を接続する。
ミツタ領域となるN+型拡散領域13aの表面及
び、前記第2NPNトランジスタ5のエミツタ領域
となるN+型拡散領域13bの表面に形成された
酸化膜をそれぞれ29a,29bとする。そし
て、酸化膜29aの上部を覆うように前記第
1NPNトランジスタ3のベース電極となるアルミ
配線21を延長したアルミ配線21′を形成する
とともに、酸化膜29bの上部を覆うようにアル
ミ配線31を形成して、このアルミ配線31とア
ルミ配線21′を接続する。
このように、N+型拡散領域13a及び13b
の表面にそれぞれ酸化膜29a及び29bを形成
したことにより、酸化膜29aを誘電体とする
MOS構造のコンデンサ及び、酸化膜29bを誘
電体とするMOS構造のコンデンサが形成される
ことになり、アルミ配線21′とアルミ配線31
を接続したことにより、酸化膜29aを誘電体と
するMOS構造のコンデンサと酸化膜29bと誘
電体とするMOS構造のコンデンサとが並列に接
続されることになる。
の表面にそれぞれ酸化膜29a及び29bを形成
したことにより、酸化膜29aを誘電体とする
MOS構造のコンデンサ及び、酸化膜29bを誘
電体とするMOS構造のコンデンサが形成される
ことになり、アルミ配線21′とアルミ配線31
を接続したことにより、酸化膜29aを誘電体と
するMOS構造のコンデンサと酸化膜29bと誘
電体とするMOS構造のコンデンサとが並列に接
続されることになる。
したがつて、この並列に接続されたMOS構造
のコンデンサCMは第8図に示す如く複合型接合
コンデンサCjに並列に接続されることになり、複
合型接合コンデンサCjの特性を変えることなく容
量を増加させることができる。なお、第6図にお
いて第1図と同符号のものは同一物を示しその説
明は省略した。
のコンデンサCMは第8図に示す如く複合型接合
コンデンサCjに並列に接続されることになり、複
合型接合コンデンサCjの特性を変えることなく容
量を増加させることができる。なお、第6図にお
いて第1図と同符号のものは同一物を示しその説
明は省略した。
第7図は本発明の第3の実施例に係る複合型接
合コンデンサの構造を示す断面図である。この実
施例の特徴とするところは、第2の実施例で示し
た複合型接合コンデンサにおいてアルミ配線を2
層構造とし、この2層配線構造における第1層ア
ルミ配線21′,23,25,31と第2層アル
ミ配線33とを絶縁するために、第1層アルミ配
線21′,23,25,31と第2層アルミ配線
33との間に形成される絶縁膜35を誘電体と
し、前記複合型接合コンデンサCj及びMOS構造
のコンデンサCMと並列に接続されるようなコン
デンサCIを形成したことにある。
合コンデンサの構造を示す断面図である。この実
施例の特徴とするところは、第2の実施例で示し
た複合型接合コンデンサにおいてアルミ配線を2
層構造とし、この2層配線構造における第1層ア
ルミ配線21′,23,25,31と第2層アル
ミ配線33とを絶縁するために、第1層アルミ配
線21′,23,25,31と第2層アルミ配線
33との間に形成される絶縁膜35を誘電体と
し、前記複合型接合コンデンサCj及びMOS構造
のコンデンサCMと並列に接続されるようなコン
デンサCIを形成したことにある。
具体的には、第1層アルミ配線21′,23,
25,31の上に絶縁膜35を形成し、この絶縁
膜35の上に第2層アルミ配線33を形成して、
さらに、この第2層アルミ配線33と第1層アル
ミ配線25とのコンタクト39をとり、第1層ア
ルミ配線25と第2層アルミ配線とを接続してい
る。
25,31の上に絶縁膜35を形成し、この絶縁
膜35の上に第2層アルミ配線33を形成して、
さらに、この第2層アルミ配線33と第1層アル
ミ配線25とのコンタクト39をとり、第1層ア
ルミ配線25と第2層アルミ配線とを接続してい
る。
したがつて、第8図に示す如く、コンデンサCI
が前記複合型コンデンサCj及びMOS構造のコン
デンサCMに並列に接続されることになる。
が前記複合型コンデンサCj及びMOS構造のコン
デンサCMに並列に接続されることになる。
このような構成とすることにより、MOS構造
のコンデンサの容量値をCMとすると、複合型接
合コンデンサCjにCM+CIの容量が付加されるこ
とになり、総容量をCTとするとCTはCj+CM+CI
となり、第2の実施例で示したものよりさらに容
量を増加させることができる。なお、第7図にお
いて、第1図と同符号のものは同一物を示しその
説明は省略した。
のコンデンサの容量値をCMとすると、複合型接
合コンデンサCjにCM+CIの容量が付加されるこ
とになり、総容量をCTとするとCTはCj+CM+CI
となり、第2の実施例で示したものよりさらに容
量を増加させることができる。なお、第7図にお
いて、第1図と同符号のものは同一物を示しその
説明は省略した。
第9図は本発明の第4の実施例を示すものであ
り、この実施例は第1の実施例で示した複合型接
合コンデンサを第9図に示す増幅器に適用したも
のであり、複合型接合コンデンサは、そのアノー
ド端子がPNPトランジスタ45のコレクタ端子
に接続されており、そのカソード端子がPNPト
ランジスタ45のベース端子に接続されている。
り、この実施例は第1の実施例で示した複合型接
合コンデンサを第9図に示す増幅器に適用したも
のであり、複合型接合コンデンサは、そのアノー
ド端子がPNPトランジスタ45のコレクタ端子
に接続されており、そのカソード端子がPNPト
ランジスタ45のベース端子に接続されている。
第9図に示した増幅器はバイアス電源43のバ
イアス電圧VBを電源電圧VCCの半分として、入力
端子INに入力信号VINを印加することにより利得
を(R1+R2)/R1とする出力信号VOUTを得るも
のである。このような増幅器においては、出力信
号VOUTが小振幅の場合にあつては、PNPトラン
ジスタ45のコレクタ電圧がベース電圧よりも低
いが、出力信号VOUTが大振幅の場合にあつては、
PNPトランジスタ45は飽和領域において動作
することになり、PNPトランジスタ45のコレ
クタ電圧は(VCC−VCES)(但し、VCESはコレク
タ・エミツタ間飽和電圧であり、通常、0.05v〜
0.15v程度である。)まで上昇することになる。
イアス電圧VBを電源電圧VCCの半分として、入力
端子INに入力信号VINを印加することにより利得
を(R1+R2)/R1とする出力信号VOUTを得るも
のである。このような増幅器においては、出力信
号VOUTが小振幅の場合にあつては、PNPトラン
ジスタ45のコレクタ電圧がベース電圧よりも低
いが、出力信号VOUTが大振幅の場合にあつては、
PNPトランジスタ45は飽和領域において動作
することになり、PNPトランジスタ45のコレ
クタ電圧は(VCC−VCES)(但し、VCESはコレク
タ・エミツタ間飽和電圧であり、通常、0.05v〜
0.15v程度である。)まで上昇することになる。
したがつて、出力信号VOUTが大振幅の場合に
あつては、従来の接合コンデンサを用いると
PNPトランジスタ45が飽和領域となる前に接
合コンデンサのPN接合は順バイアス状態とな
り、容量変化が大きくなり所望の特性を得ること
ができなくなるが、順方向電圧の範囲が広い複合
型接合コンデンサを用いることにより所望の特性
を得ることが可能である。
あつては、従来の接合コンデンサを用いると
PNPトランジスタ45が飽和領域となる前に接
合コンデンサのPN接合は順バイアス状態とな
り、容量変化が大きくなり所望の特性を得ること
ができなくなるが、順方向電圧の範囲が広い複合
型接合コンデンサを用いることにより所望の特性
を得ることが可能である。
第1図は本発明の第1の実施例に係る複合型接
合コンデンサの構造断面図、第2図は第1図のパ
ータン平面図、第3図は第1図に示した複合型接
合コンデンサを形成するバイポーラNPNトラン
ジスタの等価回路図、第4図は第1図に示した複
合型接合コンデンサの接続を表わす等価回路図、
第5図は接合コンデンサ及び複合型接合コンデン
サの印加電圧に対する容量の変化についての実測
値を示す図、第6図は本発明の第2の実施例に係
る複合型接合コンデンサの構造断面図、第7図は
本発明の第3の実施例に係る複合型接合コンデン
サの構造断面図、第8図は第7図に示した複合型
接合コンデンサの等価回路図、第9図は複合型接
合コンデンサを用いた増幅器を示すものである。 図の主要な部分を表わす符号の説明、3,5…
…NPN型バイポーラトランジスタ、15a,1
5b……接合コンデンサ。
合コンデンサの構造断面図、第2図は第1図のパ
ータン平面図、第3図は第1図に示した複合型接
合コンデンサを形成するバイポーラNPNトラン
ジスタの等価回路図、第4図は第1図に示した複
合型接合コンデンサの接続を表わす等価回路図、
第5図は接合コンデンサ及び複合型接合コンデン
サの印加電圧に対する容量の変化についての実測
値を示す図、第6図は本発明の第2の実施例に係
る複合型接合コンデンサの構造断面図、第7図は
本発明の第3の実施例に係る複合型接合コンデン
サの構造断面図、第8図は第7図に示した複合型
接合コンデンサの等価回路図、第9図は複合型接
合コンデンサを用いた増幅器を示すものである。 図の主要な部分を表わす符号の説明、3,5…
…NPN型バイポーラトランジスタ、15a,1
5b……接合コンデンサ。
Claims (1)
- 1 ベース端子がコレクタ端子に接続された初段
のNPN型トランジスタと、コレクタ端子が前記
トランジスタのコレクタ端子に接続されていると
ともに前記トランジスタとダーリントン型に接続
された少なくとも1つのNPN型トランジスタと
を有することを特徴とする複合型接合コンデン
サ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16291685A JPS6224659A (ja) | 1985-07-25 | 1985-07-25 | 複合型接合コンデンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16291685A JPS6224659A (ja) | 1985-07-25 | 1985-07-25 | 複合型接合コンデンサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6224659A JPS6224659A (ja) | 1987-02-02 |
JPH0369177B2 true JPH0369177B2 (ja) | 1991-10-31 |
Family
ID=15763663
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16291685A Granted JPS6224659A (ja) | 1985-07-25 | 1985-07-25 | 複合型接合コンデンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6224659A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4065855B2 (ja) | 2004-01-21 | 2008-03-26 | 株式会社日立製作所 | 生体および化学試料検査装置 |
-
1985
- 1985-07-25 JP JP16291685A patent/JPS6224659A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6224659A (ja) | 1987-02-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |