JPH0368515B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明はフラツトケーブル用コネクタに関す
る。より詳細にはインテリジエントビルなどにお
ける電気設備のための配線方式において、フラツ
トケーブルを分岐または接続するためのコネクタ
に関する。

［発明の背景］ 技術の進歩、社会の動きなどに反映して、高度
情報社会のニーズに答えるために、テレコミユニ
ケーシヨン、オフイスオートメーシヨン、ビルデ
イングオートメーシヨンなどの各別のシステムを
結合してビルデイングを一つの有機的なインテリ
ジエント化する構想から、インテリジエントビル
が実用化されている。

こうしたオフイスビルの配線システムとして各
種の方式の中で、とくにビルの床のカーペツトの
下に敷き込めるフラツトケーブル、すなわちアン
ダカーペツトケーブルを利用する方法がある。

従来、この方式では、カーペツトの下に配設し
たアンダカーペツトケーブルとそれから立ち上つ
て事務室内のOA機器等の入出力ケーブルとを接
続するためにクリツプターミナルやインターフエ
ース用コネクタをアンダカーペツトケーブルに使
用していた。

しかし、クリツプターミナルを利用する場合に
は、OA機器の増設や、移動あるいは変更などに
際して、その都度、アンダカーペツトケーブルの
配線を変える必要がある。

さらに、インターフエースコネクタを適用した
場合には、これに機器と結線するコネクタを嵌め
込まないままの状態にしておくと、その挿入部の
開口が開放しているので、塵埃や液体などが侵入
しやすく、接触不良その他の支障をまねくおそれ
がある。

また、インターフエースコネクタをアンダカー
ペツトケーブルの端末に接続すると、さらに、こ
のケーブルの端末からケーブルを延長することが
できないという不利益がある。

［発明の目的］ 以上に述べて解決が求められている多くの問題
点を考慮して、この発明の目的はフラツトケーブ
ルをカーペツトの下に配線した後、そのケーブル
の任意の部位に配置することのできるフラツトケ
ーブル用コネクタを提供することにある。

この発明の目的はまた、アンダカーペツトケー
ブルを敷設した後に、各種のOA機器を移動し、
室内での機器のレイアウトを変更に当つて、これ
ら機器とケーブルとの接続を容易に変更すること
のできるフラツトケーブル用コネクタを提供する
ことにある。

この発明の目的は、さらに、配線ずみのフラツ
トケーブルの延長を可能にしたフラツトケーブル
用コネクタを提供することにある。

また、この発明の目的はフラツトケーブルと
OA機器の入出力ケーブルとを接続するコネクタ
の開口を閉塞して、塵埃その他の侵入を未然に防
止することのできるフラツトケーブル用コネクタ
を提供することにある。

［発明の構成］ この発明の好ましい実施態様を添付図面につい
て詳細に説明する。

まず、第１図に示すように、この発明のフラツ
トケーブル用コネクタ１０は、床の平面上に固定
する基板１２と、この基板１２の上に取付けるハ
ウジング１４とを具備する。基板１２には第４図
と第５図に示すようにコンタクト部材１６の複数
本を絶縁ブロツク１８に組み込んで配設する。

コンタクト部材１６は両端部が直立した圧接用
端子２０，２１に形成してあつて、アンダカーペ
ツトケーブルＣの端部を挿入してケーブルの導体
を圧接することができるようにしてある。コンタ
クト部材１６の中間部にはFPC（Flexible
Printed Circuit）ケーブルＦの一端を挿入して
その導体を圧接する接続部２２とするのに適切な
形状に構成してある。

コンタクト部材１６を組み込むための絶縁ブロ
ツク１８は、第５図に示すように、FPCケーブ
ルＦの接続部２２を挿入する開口２４を有し、ア
ンダカーペツトケーブルＣの圧接用端子２０，２
１はその両端縁より外方に露出する。

コンタクト部材１６を組み込んだ絶縁ブロツク
１８は適当な固定手段、たとえばスクリユーリベ
ツト等によつて基板１２に固定する。

基板１２の上に取付けるハウジング１４は、第
１図に示すように、基板１２の一方の端部からコ
ンタクト部材１６を組み込んだ絶縁ブロツク１８
を収容することのできる空所２６が形成できる平
坦な天井部２８と、その平坦な天井部２８の内方
から直立する直立壁部３２と、この直立壁部３２
の頂部から基板１２の他方の端部まで円弧を形成
する弧状カバー部３４としてある。

このハウジング１４の直立壁部３２の内面にイ
ンターフエース用コネクタ３０が固着してあつ
て、その直立壁部３２にはインターフエース用コ
ネクタ３０に接近する開口３６が形成してある。
この開口３６を介して、OA機器などに接続する
入出力ケーブルの端部に取付けたコネクタをイン
ターフエース用コネクタ３０の受口に装入して接
続する。

弧状カバー部３４には回動可能カバー３８がハ
ウジング１４の直立壁部３２から平坦な天井２８
の全面を覆うことができるように、軸部材４０を
中心として回動して開閉するように取りつけてあ
る。したがつて、OA機器等の入出力ケーブルの
端部に取り付けたコネクタをインターフエース用
コネクタ３０と接続する必要のない時には、この
回動可能カバー３８を軸部材４０を中心として、
第１図に示すように閉塞位置にすることができ
る。

アンダカーペツトケーブルＣをハウジング１４
内に配設したコンタクト部材１６の圧接用端子２
０，２１に接続するために、ハウジング１４の下
部にはアンダカーペツトケーブルＣを装入するた
めの開口４２が設けてある。

［発明の作用と効果］ この発明のフラツトケーブル用コネクタ１０は
以上に詳しく述べた通りに構成してあるので、ア
ンダカーペツトケーブルＣの端部にコンタクト部
材１６の一方の圧接用端子２０を接続し、また、
ケーブルＣを配線後に、OA機器の移動その他の
必要に応じて他方の端子２１をケーブルＣの延長
のために使用することができる。さらに、コンタ
クト部材１６には両端に圧接用端子２０，２１が
設けてあるので、ケーブルＣの所望の部位にコネ
クタ１０を接続することが可能である。

この発明によれば、コンタクト部材１６の中央
部の接続部２２とハウジング１４の直立壁部３２
に固定してあるインターフエース用コネクタ３０
とがFPCケーブルＦで接続してあり、OA機器と
コネクタ１０との接続には、OA機器のそれぞれ
のケーブルのコネクタを介して自由におこなうこ
とができるので、機器のレイアウトの変更などが
容易に実行できる。

とくに、この発明のコネクタ１０は回動可能の
カバー３８を具備するので、インターフエース用
コネクタ３０とOA機器とを接続してない場合に
は、この回動可能カバー３８を軸部材４０を中心
として回動してインターフエース用コネクタ３０
の開口３２を閉塞することができるから、塵埃そ
の他がこの開口３２に侵入することを未然に防止
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明のフラツトケーブル用コネク
タの第３図の線−についての略断面図で、回
動可能カバーが閉塞位置にある状態を示す。第２
図は回動可能カバーを開放位置にした側面図、第
３図は回動可能カバーを開放位置にした状態での
立面図、第４図はこの発明のフラツトケーブル用
コネクタに使用するコンタクト部材の拡大斜視
図、第５図はコンタクト部材を絶縁ブロツクに組
み込んだ状態を示すためブロツクの一部を断面と
して示す斜視図である。添付図面における主な参
照文字と数字とを列挙すると、次の通りである。 Ｃ……アンダカーペツトケーブル、Ｆ……
FPCケーブル、１０……フラツトケーブル用コ
ネクタ、１２……基板、１４……ハウジング、１
６……コンタクト部材、１８……絶縁ブロツク、
２０……圧接用端子、２２……Ｆの接続部、２４
……開口、２８……平坦な天井、３０……インタ
ーフエース用コネクタ、３２……直立壁部、３４
……弧状カバー部、３８……回動可能カバー。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 基板と、 前記基板上に固定するハウジングと、 両端にアンダカーペツトケーブルの導体を接続
   する圧接用端子と、中間にFPCケーブルの導体
   の接続部とを具備するコンタクト部材と、 前記コンタクト部材の複数本を組み込み前記ハ
   ウジング内で前記基板に固定する絶縁ブロツク
   と、 前記ハウジングの内部に固定したインターフエ
   ース用コネクタと、 前記ハウジングの内部において前記コンタクト
   部材の中間の接続部と前記インターフエース用コ
   ネクタとを連結するFPCケーブルと、 前記ハウジングの外方に支持した回動可能カバ
   ーとから成るフラツトケーブル用コネクタ。 ２ 前記ハウジングの内部を平坦な天井部と前記
   天井部から直立する直立壁部と、弧状カバー部と
   から形成して成る請求項１に記載のフラツトケー
   ブル用コネクタ。 ３ 前記インターフエース用コネクタを前記ハウ
   ジングの直立壁部の内面に固着して成る請求項１
   に記載のフラツトケーブル用コネクタ。 ４ 前記ハウジングの下部に前記アンダカーペツ
   トケーブルを装入する開口を設けて成る請求項１
   に記載のフラツトケーブル用コネクタ。