JP3005205U - プレハブ電線用分岐分配器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】基板の横巾を狭くし、オフィスビルや集合住宅
における通常サイズの管路に容易に通線でき、しかも多
条布設が可能になるプレハブ電線用分岐分配器の提供を
目的とする。 【構成】基板１の表面に入力端子２、出力端子３、裏面
に分岐端子４を設ける。また、基板１の表面に入力端子
２、裏面に分配端子５を設ける。７はシ−ルド端子、８
は基板に組み込まれている分岐回路である。また、中央
部に導電層を有する積層構造の基板を使用してもよい。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、幹線同軸ケ−ブルからのテレビ、ラジオ等の信号をオフィスビ ル、集合住宅等の各階に伝送するために、各階において、幹線同軸ケ−ブルに分 岐、分配用の同軸ケ−ブルを接続するために使用されるプレハブ電線用分岐分配 器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来は図８、図９に示すような分岐分配器が使用されていた。図８、図９は 二分岐の一例を示したもので、基板１の表面に、入力端子２、出力端子３及び分 岐端子４が設けられ、裏面に、基板１に組み込まれた分岐回路８が設けられてい た。なお、７はシ−ルド用端子である。

【０００３】 これ等の基板寸法は、分岐分配数によって異るが、例えば二分岐のものでも 、横巾が約８ｃｍもあり、横巾が広過ぎて、通常、オフィスビルや集合住宅等に おいて、ケ−ブル類を布設するために配管される直径５０乃至１００ｍｍ程度の 縦管路等の中に引き入れることができないという欠点があった。

【０００４】 また、例えば専門工場等において、配線図に従い、予め分岐分配器を幹線 同軸ケ−ブルに接続し、分岐分配器から各階に配線する同軸ケ−ブルを取り出し 、幹線同軸ケ−ブルと分岐分配器を介して接続される分岐用の同軸ケ−ブル部を 水密に一体にモ−ルド加工した構造のプレハブ分岐同軸ケ−ブル等の用途への適 用ができないという欠点があった。

【０００５】 従来のままの寸法構造の分岐分配器を使用した場合には、大きな縦管路等 を使用しなければならないという不経済さと、縦管路等の中では、分岐分配器は 縦管路等を軸方向に仕切るような状態になっているので、他のケ−ブル類を引き 入れる際の障害になり、多条布設が出来ないという欠点があった。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

この考案は、従来の技術で述べた欠点を解消するためになされたもので、分 岐分配器の巾を狭くし、管路等への通線を容易に行なうことができるプレハブ電 線用分岐分配器の提供を目的としたものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

基板の両面に対称に入出力及び分岐端子又は入力及び分配端子を設ける。 なお、中央部に導電層を設けた積層構造から成る基板の両面に、対称に入出力及 び分岐端子又は入力及び分配端子を設けてもい。

【０００８】

【作用】

基板の両面を利用しているので、横巾は従来のほぼ半分になる。前記導電層 にシ−ルド端子をスル−ホ−ル加工で接続させることにより、信号端子間の干渉 を防止できる。

【０００９】

【実施例】

この考案の実施の一例を示す図面について説明するに、図１、図２、図３に示 すように、基板１の表面に、入力側の幹線同軸ケ−ブルの導体が接続される入力 端子２と出力側の幹線同軸ケ−ブルの導体が接続される出力端子３を設け、裏面 に各階に配線される分岐同軸ケ−ブルの導体が接続される分岐端子４を設ける。 なお、図１、図２、図３は二分岐の場合を示しているが、分岐数が増えると、基 板は縦方向に伸びることになり、横巾に変化はない。７は、同軸ケ−ブル等のシ −ルドを接続するシ−ルド端子、８は基板１に組み込まれた分岐回路である。

【０００９】 図４、図５、図６に示すように、基板１の表面に、入力側の幹線同軸ケ−ブ ルの導体が接続される入力端子２を設け、裏面に、各階に配線される分岐同軸ケ −ブルの導体が接続される分配端子５を設ける。なお、分岐と分配とは機能的に は同じで、入力側と出力側の幹線同軸ケ−ブルが存在する状態で、各階へ配線す る場合を分岐と称し、入力側幹線同軸ケ−ブルのみが存在する状態で、各階へ配 線する場合を分配と称している。

【００１０】 図７に示すように、中央部に導電層６を設けた積層構造から成る基板１の表 面に、入力側の幹線同軸ケ−ブルの導体が接続される入力端子２と出力側の幹線 同軸ケ−ブルの導体が接続される出力端子３を設け、裏面に各階に配線される分 岐同軸ケ−ブルの導体が接続される分岐端子４を設ける。なお、導電層６に、シ −ルド端子７をスル−ホ−ル加工で接続させる。

【００１１】 図７に示すように、中央部に導電層６を設けた積層構造から成る基板１の表 面に、入力側の幹線同軸ケ−ブルの導体が接続される入力端子２を設け、裏面に 、各階に配線される分岐同軸ケ−ブルの導体が接続される分配端子５を設ける。 なお、導電層６に、シ−ルド端子７をスル−ホ−ル加工で接続させる。

【００１２】

【効果】

この考案は上述のように構成されているので、次のような効果を呈する。

【００１３】 分岐分配器は、必要端子を基板の両面に取り付け、基板の巾を狭く、小型 にしているので、オフィスビルや集合住宅等の縦管路等の通線が容易に行なえる 。

【００１４】 分岐分配器部が、管路中で、他のケ−ブル類の通線の障害になることが殆 どないので、多条布設が可能になる。

【００１５】 中央部に導電層６を設けた積層構造から成る基板では、信号端子間の干渉 を防止できる。 この考案は以上のような効果を有し、その工業的利用価値は顕著である。

【図面の簡単な説明】

【図１】考案の一実施例を示す正面図である。

【図２】図１における背面図である。

【図３】図１における側面図である。

【図４】考案の一実施例を示す正面図である。

【図５】図４における背面図である。

【図６】図４における側面図である。

【図７】考案の一実施例を示す側面図である。

【図８】従来の一実施例を示す正面図である。

【図９】図８における側面図である。

【符号の説明】

１ 基板 ２ 入力端子 ３ 出力端子 ４ 分岐端子 ５ 分配端子 ６ 導電層 ７ シ−ルド端子 ８ 分岐回路

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】基板（１）の表面に入力端子（２）、出力
   端子（３）を設け、裏面に分岐端子（４）を設けたこと
   を特徴とするプレハブ電線用分岐分配器
2. 【請求項２】基板（１）の表面に入力端子（２）を設
   け、裏面に分配端子（５）を設けたことを特徴とするプ
   レハブ電線用分岐分配器
3. 【請求項３】請求項１に記載した基板（１）が、中央部
   に導電層（６）を設けた積層構造から成ることを特徴と
   する請求項１に記載したプレハブ電線用分岐分配器
4. 【請求項４】請求項２に記載した基板（１）が、中央部
   に導電層（６）を設けた積層構造から成ることを特徴と
   する請求項２に記載したプレハブ電線用分岐分配器