JPH0367269A - 熱ローラ定着方法 - Google Patents

熱ローラ定着方法

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JPH0367269A
JPH0367269A JP2103126A JP10312690A JPH0367269A JP H0367269 A JPH0367269 A JP H0367269A JP 2103126 A JP2103126 A JP 2103126A JP 10312690 A JP10312690 A JP 10312690A JP H0367269 A JPH0367269 A JP H0367269A
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polyester resin
chloroform
temperature
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粕谷 隆平
Hideaki Morita
英明 森田
Koichi Yamakawa
山川 剛一
Makoto Tomono
友野 信
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電子写真法、静電印刷法、静電記録法等に適
用される熱ローラ定着方法に関するものである。
〔従来の技術: 例えば電子写真法において、静電荷像の現像工程は、帯
電させた微粒子を静電引力により吸引させて静電荷像支
持体の表面に付着させ、これによって静電荷像を可視化
する工程である。
このような現像工程を遂行する具体的な方法としては、
絶縁性有機液体中に顔料または染料を微細に分散させた
液体現像剤を用いる湿式現像法と、天然または台底の樹
脂よりなるバインダー中にカーボンブラック等の着色剤
を含有させたトナーよりなる粉体現像剤を用いる、カス
ケード法、毛ブラシ法、磁気ブラシ法、インプレッショ
ン法、パウダークラウド法等の乾式現像法とがある。
現像工程において可視化された画像はそのまま支持体に
定着されることもあるが、通常は転写紙等の他の支持体
に転写された後定着される。このようにトナーは単に現
像工程に付されるのみならず、それ以後の工程、すなわ
ち転写工程および定着工程にも付されるので、トナーに
おいては、その性能として、良好な現像性のみでなく、
良好な転写性および定着性を有することが要求される。
このうち、定着性に関する諸条件は最も厳しいものであ
り、従来からこのトナーの定着性の改良に関する研究お
よびその成果が多数の文献に発表されている。
現像工程において懲戒されたトナー像またはこれが転写
された画像の定着は、一般に加熱定着方式によるのが有
利であり、この加熱定着方式には、オーブン定着等の非
接触加熱定着方式と、熱ローラ定着等の接触加熱定着方
式とがある。接触加熱定着方式は、熱効率が高い点で優
れており、特に高速定着が可能であって高速複写機の定
着に好適である。また、比較的低温の熱源を用いること
ができるため、この方式においては消費電力が少なくて
よく、複写機の小型化およびエネルギーの節約を図るこ
とができる。さらに、定着器内に紙が滞留した場合にも
発火の危険がなく、この点においても好ましい。
接触加熱定着方式はこのように種々の点で好ましいもの
であるが、この方式においては、オフセット現象の発生
という重大な問題がある。これは、定着時に像を構成す
るトナーの一部が熱ローラの表面に転移し、これが次に
送られて来る転写紙等に再転移して画像を汚すという現
象である。このオフセット現象を防止するために、従来
種々の提案がなされ、一部実用化されている。その一つ
は、熱ローラの表面にシリコンオイル等の離型油を塗布
しながら定着を行うものであり、他はトナーそれ自体に
オフセット防止性能を付与するものである。後者の手段
は、シリコンオイル塗布機構等が不要であるために定着
器の構造が簡単となり、シリコンオイルの補給等のメン
テナンスも不要である等の点で優れている。
しか、してオフセット現象は、熱ローラの温度が高くな
ると発生するものであり、従ってオフセント現象が発生
する最低温度(以下「オフセット発生温度」という。)
が高いもの程、非オフセット性が良好なトナーというこ
とができるが、トナーが定着されるためにはその軟化点
以上の温度に加熱されることが必要であり、このため実
際の熱ローラ定着器においては、熱ローラの温度は、ト
ナーの軟化点以上でオフセット発生温度より低い範囲の
定着可能温度域内の特定の温度に設定される。
しかるに実際上は熱ローラの温度を完全に均一に設定温
度に維持することはできず、さらに温度上考慮されるべ
き事情があることから、定着可能温度域が広く、しかも
その高さが接触加熱定着方式の利点を損わないようなト
ナーが望ましいものである。
トナーのバインダーとしては従前よりビニル系重合体が
広く用いられており、ビニル系重合体をバインダーとす
るトナーにおいて非オフセット性を得るために、当該重
合体として高分子量のものを用いることが提案されてい
るが、高分子量のビニル系重合体はその軟化点が高く、
従ってオフセット発生温度が高くても広い定着可能温度
域を得ることが困難であり、好適なトナーを得ることが
できない。
これに対し、ポリエステル樹脂は、低分子量のものを比
較的容易に得ることができるので、これをバインダーと
して用いて軟化点の低いトナーを得ることができ、また
ビニル系重合体をバインダーとしたトナーに比して、溶
融したときの転写紙等の支持体に対する「濡れ」が良く
、はぼ等しい軟化点を有するビニル系重合体によるトナ
ーに比して、より低い温度で十分な定着を行うことがで
きる点で好ましい。
また、トナーは、静電荷像支持体に対し静電6力を利用
して付着され、あるいはさらに他の支持体に転写される
ことから、−1に均一で安定した摩擦帯電性を有するこ
とが必要である。トナーに摩擦帯電性を付与する一般的
な方法は、トナーを構成する樹脂粒子中に、染料等の電
荷制御剤を含有させることである。従っ・てこのような
トナーの製造においては、電荷制御剤を樹脂中に均一に
分散させるという厳しい条件が課されることとなる。
しかしながら、ポリエステル樹脂はそれ自体が適当な摩
擦帯電性を有し、このため電荷制御剤を含有させること
が不要、もしくは必要であっても少量で十分であり、結
局ポリエステル樹脂をバインダーとすれば、トナーの製
造を非常に容易に達成することが可能である。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、ポリエステル樹脂をバインダーとするトナーは
、通常オフセット発生温度が低くて広い定着可能温度域
を得ることは困難であった。
例えば特開昭50−44836号公報には架橋されたポ
リエステル樹脂を用いて非オフセット性を改善する試み
がなされているが、本発明者等が検討を行ったところ実
用的な定着画像が得られる定着可能温度が高く、定着可
能温度域がなお狭いという問題がある。
また、特開昭56−21136号公報には水酸基価が5
0〜150のポリエステル樹脂を用いる技術が開示され
ているが、水酸基価を比較的高く設定するために縮合反
応を抑制しなければならず、このために重合度が低くな
って非オフセット性が劣るという問題がある。
本発明は以上の如き事情に基づいてなされたものであっ
て、その目的は、トナーを熱ローラにより定着する際に
、熱ローラの温度制御を容易にし、かつオフセット現象
を伴わずに良好な定着を達成することができる方法を提
供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
以上の目的を達成するために、本発明の熱ローラ定着方
法においては、三官能以上の多官能性単量体による成分
を含有し、5〜25重量%のクロロホルム不溶分を有す
るポリエステル樹脂と、軟化点が100〜160℃のポ
リプロピレン(以下「特定のポリプロピレン」という。
)を含有するトナーによるトナー像を有する支持体を、
表層をフッ素樹脂で形成した熱ローラと圧着ローラの間
を通過させ、該トナー像を支持体上に熱溶融定着させる
ことを特徴とする。
このような構成上の特徴によれば、トナーが、クロロホ
ルムに不溶な高分子量成分を特定範囲の割合で含有する
ポリエステル樹脂と、オフセット防止剤として特定のポ
リプロピレンとを含有するものであるため、後述する実
施例の説明からも明らかなように、トナーが低い軟化点
と高いオフセット発生温度とを有し、しかもそれらの温
度点が適当な高さにあり、広くて高さの好適な定着可能
温度域が得られる。
従って、オフセット現象を生ぜずに十分な定着を達成す
るために要求される定着器の熱ローラの温度制御におけ
る条件が大幅に緩和され、熱ローラの温度の不均一さに
基くオフセット現象の発生および定着の不完全さを伴う
ことなく、常に良好な定着を確実に達成することが可能
となる。
さらに特定のポリプロピレンがトナーに含有されている
ことから、ポリエステル樹脂がクロロホルム不溶分を特
定範囲の割合で含有することによる当該ポリエステル樹
脂自体の非オフセット性に加えて、特定のポリプロピレ
ンによる非オフセット性がトナーに付与され、従って上
述の効果を十分に、また確実に得ることができる。すな
わち、ポリエステル樹脂の軟化点を低く抑えてしかもオ
フセット発生温度が高いものとなる。
また、トナーそれ自体が、ポリエステル樹脂による通常
負の摩擦帯電性を有し、従、って良好な摩擦帯電性を付
与するための有機染料等の添加が不要となりもしくは添
加量が大幅に減少し、この結果、例えば有機染料等の分
散不良、分解変質等による摩擦帯電性の変動ならびに画
像形成性の劣化が生ずることがない。
本発明においてバインダーとして用いるポリエステル樹
脂は、アルコールとカルボン酸との縮重合によって得ら
れるが、用いられるアルコールとしては、例えばエチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレング
リコール、1.2−プロピレングリコール、1.3−7
’ロピレンクリコール、1.4−ブタンジオーノベネオ
ペンチルグリコール、1,4−ブチンジオール等のジオ
ール類、1.4−ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキ
サン、およびビスフェノールA1水素添加ビスフエノー
ルA1ポリオキシエチレン化ビスフエノールA1ポリオ
キシプロピレン化ビスフエノールA等のエーテル化ビス
フェノール類、その他の二価のアルコール単量体を挙げ
ることができる。
またカルボン酸としては、例えばマレイン酸、フマール
酸、メサコン酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコ
ン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、シクロ
ヘキサンジカルボン酸、コハク酸、アジピン酸、セパチ
ン酸、マロン酸、コれらの酸の無水物または低級アルキ
ルエステル、リルイン酸の二量体、その他の二価の有機
酸単量体を挙げることができる。
本発明において用いるポリエステル樹脂は、以上の二官
能性単量体のみならず、三官能以上の多官能性Ia、量
体による成分を含有する重合体である。
斯かる多官能性単量体である三価以上の多価アルコール
単量体としては、例えばソルビトール、1゜2.3.6
−ヘキサンテトロール、14−ソルビタン、ペンタエリ
スリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリ
スリトール、蔗糖、1゜2.4−ブタントリオール、1
.2.5−ペンタントリオール、グリセロール、2−メ
チルプロパントリオール、2−メチル−1,2,4−ブ
タントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロー
ルプロパン、1,3.5−)リヒドロキンメチルベンゼ
ン、その他を挙げることができる。
また三価以上の多価カルボン酸単量体としては、例えば
1,2.4−ベンゼン)IJカルボン酸、1゜2.5−
ベンゼントリカルボン酸、1. 2. 4−ンクロヘキ
サントリカルボン酸、2.57−ナフタレントリカルボ
ン酸、1..2.4−ナフタレントリカルボン酸、1.
 2. 4−ブタントリカルボン酸、1. 2. 5−
ヘキサントリカルボン酸、1.3−ジカルボキシル−2
−メチル−2−メチレン力ルボキンルプロパン、テトラ
 (メチレンカルボキシル) メタン、1.2.7.8
−オクタンテトラカルボン酸、エンポール三量体酸およ
びこれらの酸無水物、その他を挙げることができる。
以上のような三官能以上の多官能性単量体による成分は
、重合体における構造単位としてのアルコール成分また
は酸成分の各々における30〜80モル%の割合で含有
されるのが好ましい。
本発明において用いるポリエステル樹脂は、クロロホル
ム不溶分が5〜25重量%のものである。
ここにクロロホルム不溶分とは、試料をクロロホルムに
溶解したときの濾紙不透過分をいい、次のようにして求
められる。
樹脂試料を微粉砕し、40メツンユの篩を通過した試料
粉体5.00 gを採取し、濾過助剤ラジオライ) (
#700) 5.00 gと共に容量150−の容器に
入れ、この容器内にクロロホルム100gを注入し、ボ
ールミル架台に載せ5時間以上にわたって回転させて充
分に試料をクロロホルムに溶解させる。
一方加圧濾過器内に直径7cmの濾紙(Nα2のもの)
を置き、その上に5.00 gのラジオライトを均一に
ブレコートシ、少量のクロロホルムを加えて濾紙を濾過
器に密着させた後、前記容器の内容物を濾過器内に流し
込む。さらに容器を100−のクロロホルムにより充分
に洗浄して濾過器に流し込み、容器の器壁に付着物が残
留しないようにする。その後濾過器の上蓋を閉じ、濾過
を行う。濾過は4kg/cm”以下の加圧下にて行い、
クロロホルムの流出が止まった後にクロロホルム100
m1を加えて濾紙上の残留物を洗浄し、ふたたび加圧濾
過を行つ。
以上の操作が完了した後、濾紙およびその上の残渣なら
びにラジオライトのすべてをアルミホイル上に載せて真
空乾燥器内に入れ、温度80〜100℃、圧力100m
mHgの条件下で10時間乾燥させ、斯くして得られた
乾固物の総重1a (g)を測定し、次式によりクロロ
ホルム不溶分X(重量%)を求める。
X (重量%) a (g)−濾紙の重量(g)−ラジオライトの重量(
10,00g)サンプリング重量(5,OOg) ×100 このようにして求められるクロロホルム不溶分は、ポリ
エステル樹脂においては、高分子量の重合体成分もしく
は架橋された重合体成分であり、その分子量はおよそ2
00.000以上であると考えられる。
以上の如きクロロホルム不溶分は、既述のアルコールと
カルボン酸との重合反応において、反応条件を適当に選
ぶことにより、あるいは適当な架橋剤を反応系に存在さ
せることにより、相当程度制御された割合で形成するこ
とができる。
本発明に用いるトナーにおいては、前記クロロホルム不
溶分が5〜25重量%のポリエステル樹脂をバインダー
とするが、クロロホルム不溶分が5重量%未滴のポリエ
ステル樹脂ではトナーのオフセフ)発生温度が低くなり
、一方25重量%を超え゛るポリエステル樹脂ではトナ
ーの軟化点が高くなり、いずれの場合にも広い定着可能
温度域を得ることができず、また良好な定着を確実に行
うことができない。なお、本発明において用いるポリエ
ステル樹脂は、JIS K2531−1960に規定さ
れる環球法で測定したときの軟化点が110〜160℃
のものが好ましく、さらに120〜140℃のものが好
ましい。
本発明に用いるトナーは、上記の特定のポリエステル樹
脂と共に、オフセット防止剤として特定のポリプロピレ
ンすなわちJIS K2531−1960に規定される
環球法で測定したときの軟化点が100〜160℃のポ
リプロピレンを含有してなるものである。斯かるポリプ
ロピレンのバインダーに対する割合は、通常0.5〜2
0重量%であり、好ましくは1〜10重量%である。
本発明に用いるトナーは、上記の特定のポリエステル樹
脂をバインダーとして含有し、かつ上記の特定のポリプ
ロピレンを含有し、さらに着色剤、必要に応じて加えら
れる特性改良剤を含有してなるものである。磁性トナー
を得る場合には、着色剤と共に、あるいは着色剤の代り
に磁性体が含有される。
着色剤としては、カーボンブラック、ニグロンン染#J
<c、j、Nα50415B) 、アニリンブルー(C
11、k50405)、カルコオイルブルー(C,1,
NO,azoecBlue3)、クロムイx o −(
C,1,No、14090)、ウルトラマリンブルー(
C1t、 k77103)−、デュポンオイルレッド(
C0l、 No、26105)、キノリンイxo−(C
I、No、47005)、メチレンブルークロライド(
C,1,No。
52015>、フタロシアニンブルー(C,l、 NC
L74160)、マラカイトグリーンオフサレート (
C1I、 Nα42Ω00)、ランプブラック(C01
,Nα77266)、ローズベンガル(C,t、 Nα
45435)、これらの混合物、その他を挙げることが
できる。これら着色剤は、十分な濃度の可視像が形成さ
れるに十分な割合で含有されることが必要であり、通常
バインダー100重量部に対して1〜20重IN程度の
割合とされる。
前記磁性体としては、フェライト、マグネタイトを始め
とする鉄、コバルト、ニッケル等の強磁性を示す金属も
しくは合金またはこれらの元素を含む化合物、あるいは
強磁性元素を含まないが適当な熱処理を施すことによっ
て強磁性を示すようになる合金、例えばマンガン−銅−
アルミニウム、マンガン−銅−錫等のマンガンと銅とを
含むホイスラー合金と呼ばれる種類の合金、または二酸
化クロム、その他を挙げることができる。これらの磁性
体は平均粒径0.1〜1ミクロンのi1!!粉末の形で
バインダー中に均一に分散される。そしてその含有量は
、トナー100重量部当たり20〜70重量部、好まし
くは40〜70重量部である。
また前記特性改良剤は、トナーの流動性、非フィルミン
グ性すなわちキャリアまたは静電荷像支持体の表面にト
ナーの一部が付着して生ずるフィルミングを起こさない
特性、粉砕性、帯電性等の特性を改良する目的で含有さ
れるものであって、これには樹脂が含まれる。好ましく
用いられる樹脂としては、例えば未架橋の重合体であっ
てクロロホルム不溶分を含有しないものであり、例えば
スチレン、パラクロルスチレン等のスチレン類、ビニル
ナフタレン、例えば塩化ビニル、臭化ビニル、フッ化ビ
ニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ベンジェ酸ビ
ニル、酪酸ビニル等のビニルエステル類、例えばアクリ
ル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プチノ
ベアクリル酸イソブチル、アクリル酸ドデシル、アクリ
ル酸n −オクチル、アクリル酸2−クロルエチル、ア
クリル酸フェニル、α−クロルアクリル酸メチノベメタ
クリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブ
チル等のメチレン脂肪族カルボン酸エステル類、アクリ
ロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミド、例
えばビニルメチルエーテル、ビニルイソブチルエーテル
、ビニルエチルエーテル等のビニルエーテル類、例えば
ビニルメチルケトン、ビニルへキシルケトン等のビニル
ケトン類、例t、ハN−ビニルピロール、N−ビニルカ
ルバシー)ぺN−ビニルインドール、N−ビニルピロリ
トン等のN−ビニル化合物類、その他の単量体を重合さ
せて得られるホモポリマーまたはこれらの単量体の2種
以上を組み合わせて共重合させて得られるコポリマーあ
るいはそれらの混合物、または例えばロジン変性フェノ
ールホルマリン樹脂、油変性エポキシ樹脂、ポリウレタ
ン樹脂、セルローズ樹脂、ポリエーテル樹脂等の非ビニ
ル系熱可塑性樹脂等の非ビニル系樹脂、あるいはそれら
と上述のビニル系樹脂との混合物を挙げることができる
。これらの樹脂は、本発明による効果を阻害しない範囲
で、バインダーの30重量%以下の割合で含有させるこ
とができる。
本発明においては、上述のトナーによるトナー像を有す
る支持体を、表層をフッ素樹脂例えばテフロン(デュポ
ン社製、テトラフルオロエチレンの重合体)で形成した
加熱ローラと圧着ローラこの間を通過させてトナー像を
支持体上に熱溶融定着させて定着画像を形成する。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明の実
施の態様が以下の実施例に限定されるものではない。な
お、以下において「部」は「重量部」を表す。
ポリエステル樹脂の合成例1 テレフタル酸299gと、ポリオキシプロピレン(2,
2) −2,2−ビス (4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパン211 gと、ペンタエリスリトール82gとを
、温度計、ステンレススチール製撹拌器、ガラス製窒素
ガス導入管および流下式コンデンサを備えた丸底フラス
コ内に入れ、このフラスコをマントルヒーターにセット
し、窒素ガス導入管より窒素ガスを導入してフラスコ内
を不活性雰囲気に保った状態で昇温した。そして0.0
5 gのジブチル錫オキシドを加え、軟化点において反
応を追跡しながら温度200℃で反応させて、クロロホ
ルム不溶分が17重量%のポリエステル樹脂穴を製造し
た。このポリエステル樹脂穴の環球軟化点(JISK2
531−1960の方法による。以下において同じ。)
は131℃であった。
ポリエステル樹脂の合成例2 トリエチレングリコール300gと、イソフタル酸18
2gと、ベンゼン−1,2,4−)リカルボン酸138
gとを用い、前記合成例1と同様にして温度200℃で
反応させ、クロロホルム不溶分が17重量%、環球軟化
点が130℃のポリエステル樹脂Bを製造した。
ポリエステル樹脂の合成例3 ポリオキシプロピレン(3,3) −2,2−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)プロパン828 gと、テレフ
タル酸166gと、ベンゼン−1,2,4−トリカルボ
ン酸無水物127gとを用い、前記合成例1と同様にし
て温度200℃で反応させ、クロロホルム不溶分が12
重量%、環球軟化点が125℃のポリエステル樹脂Cを
製造した。
ポリエステル樹脂の比較合成例 1.4−ブタンジオール180gと、テレフタル酸30
7gと、ベンゼン−1,2,4−)リカルボン酸38g
とを用い、前記合成例1と同様にして反応させ、クロロ
ホルム不溶分が2重量%、環球軟化点が124℃のポリ
エステル樹脂りを製造した。
トナーの製造例1 ポリエステル樹脂への96部と、カーボンブラック4部
と、低軟化点ポリプロピレン「ビスコール660PJ(
三洋化或工業社製、環球法による軟化点;145℃)5
部とを混合し、加熱、練肉、冷却、粉砕および分級の各
工程による通常のトナーの製造方法に従い、平均粒径1
5ミクロンの本発明用トナーを製造した。これを「試料
1」とする。
トナーの比較製造例1 前記製造例1において、低軟化点ポリプロピレンをステ
アリン酸亜鉛5託に変更したほかは全く同様にして比較
用トナーを製造した。これを「比較試料1」とする。
トナーの比較製造例2 前記製造例1において、低軟化点ポリプロピレンをエチ
レンビスステアロイルアミド5部に変更したほかは全く
同様にして比較用トナーを製造した。これを「比較試料
2」とする。
トナーの比較製造例3 前記製造例1において、低軟化点ポリプロピレンを除去
したほかは全く同様にして比較用トナーを製造した。こ
れを「比較試料3」とする。
トナーの製造例2 ポリエステル樹脂Bの96部と、カーボンブラック4部
と、低軟化点ポリプロピレン「ビスコール660 PJ
  (三洋化或工業社製、I球法による軟化点;145
℃)5部とを混合し、加熱、練肉、冷却、粉砕および分
級の各工程による通常のトナーの製造方法に従い、平均
粒径15ミクロンの本発明用トナーを製造した。これを
「試料2」とする。
トナーの比較製造例4 前記製造例2において、低軟化点ポリプロピレンを、低
軟化点ポリエチレンr6A」 (アライドケミカル社製
)5部に変更したほかは全く同様にして比較用トナーを
製造した。これを「比較試料4」とする。
トナーの比較製造例5 前記製造例2において、低軟化点ポリプロピレンを部分
ケン化脂肪酸エステルワックス「ヘキストワックスOP
」 (ヘキスト社製)5部に変更したほかは全く同様に
して比較用トナーを製造した。
これを「比較試料5」とする。
トナーの比較製造例6 前記製造例2において、低軟化点ポリプロピレンを、パ
ラフィンワックス「マイクロクリスタンワックス」 (
モービル石油社製)5部に変更したほかは全く同様にし
て比較用トナーを製造した。
これを「比較試料6」とする。
トナーの比較製造例7 前記製造例2において、低軟化点ポリプロピレンを除去
したほかは全く同様にして比較用トナーを製造した。こ
れを「比較試料7」とする。
トナーの製造例3 ポリエステル樹脂Cの96部と、カーボンブラック48
1Bと、低軟化点ポリプロピレン「ビスコール550 
PJ  (三洋化或工業社製、環球法による軟化点;1
50℃)5部とを混合し、加熱、練肉、冷却、粉砕およ
び分級の各工程による通常のトナーの製造方法に従い、
平均粒径15ミクロンの本発明用トナーを製造した。こ
れを「試料3」とする。
トナーの比較製造例8 前記製造例3において、低軟化点ポリプロピレンをシリ
コンワニスrKR−220J  ((W越化学工業社製
)5部に変更したほかは全く同様にして比較用トナーを
製造した。これを「比較試料8」とする。
トナーの比較製造例9 前記製造例3において、低軟化点ポリプロピレンを除去
したほかは全く同様にして比較用トナーを製造した。こ
れを「比較試料9」とする。
トナーの製造例4 前記製造例1において、ポリエステル樹脂への代りに、
ポリエステル樹脂穴と、スチレン−アクリル樹脂「ハイ
マー38M−73J  (三洋化或工業社製)とを重量
比が8:2となる割合で混合した樹脂を用いたほかは全
く同様にして本発明用トナーを製造した。これを「試料
4」とする。
トナーの比較製造例10 前記製造例4において、低軟化点ポリプロピレンを除去
したほかは全く同様にして比較用トナーを製造した。こ
れを「比較試料10」とする。
トナーの比較製造例11 前記製造例3において、ポリエステル樹脂Cをポリエス
テル樹脂りに変更したほかは全(同様にして比較用トナ
ーを製造した。これを「比較試料11」とする。
実施例および比較例 上記試料1〜4および比較試料1〜11の各々5部に鉄
粉キャリア95部を混合して合計15種の現像剤を調製
した。
そして、表層をテフロン(デュポン社製ポリテトラフル
オロエチレン)で形成した熱ローラと、表層をシリコン
ゴムrKE−1300RTVJ  (信越化学工業社製
)で形成した圧着ローラとよりなる定着器を装備した電
子写真複写機rU−BixVJ(小西六写真工業社製)
に前記現像剤の各々を適用して、通常の電子写真法によ
って静電荷像を現像してトナー像を形成し、このトナー
像を支持体としての普通紙上に転写し、これを上記熱ロ
ーラと圧着ローラとの間を通過させて、トナー像を普通
紙上に熱溶融定着した。次いで白紙を同様の条件下で定
着器に送ってこれにトナー汚れが生ずるか否かを観察し
た。
以上の操作を前記定着器の熱ローラの設定温度を種々に
変化させた状態で繰り返し、オフセット発生温度を求め
た。結果は法衣に示す通りである。
以上の結果から明らかなように、本発明に用いるトナー
はいずれも高いオフセット発生温度を有し、従って広い
定着可能温度域が得られてその高さも好適である。
しかし、比較例のようにオフセット防止剤をまったく含
有しないトナーはオフセット発生温度が低く、またオフ
セット防止剤が含有されていても特定のポリプロピレン
以外のものでは十分に高いオフセット発生温度が得られ
ず、さらに特定のポリプロピレンが含有されていてもポ
リエステル樹脂のクロロホルム不溶分が少ないときはオ
フセット発生温度が低くて十分に広い定着温度域が得ら
れないことが明らかである。
〔発明の効果〕
以上詳細に説明したように、本発明によれば、トナーが
低い軟化点と高いオフセy)発生温度とを有し、しかも
それらの温度点が適当な高さにあるため、広くて高さの
好適な定着可能温度域が得られる。従って、オフセット
現象を生ぜずに十分な定着を達成するために要求される
定着器の熱ローラの温度制御における条件が大幅に緩和
され、熱ローラの温度の不均一さに基づくオフセット現
象の発生および定着の不完全さを伴うことなく、良好な
定着を確実に達成することが可能どなる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 三官能以上の多官能性単量体による成分を含有し、5〜
    25重量%のクロロホルム不溶分を有するポリエステル
    樹脂と、軟化点が100〜160℃のポリプロピレンを
    含有するトナーによるトナー像を有する支持体を、表層
    をフッ素樹脂で形成した熱ローラと圧着ローラの間を通
    過させ、該トナー像を支持体上に熱溶融定着させること
    を特徴とする熱ローラ定着方法。
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