JPH0366767A - オフセット印刷インキ用ドライヤー - Google Patents

オフセット印刷インキ用ドライヤー

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、ヒドロキシ高級脂肪酸重金属塩を酸化触媒と
して用いることにより、ドライヤーを添加してもインキ
の印刷適性が損われない等の効果が得られる様にした、
オフセット印刷インキ用ドライヤーに関する。
(従来の技術〉 オフセット印刷では、油性インキを平版に施す方法に依
っている。その為、印刷された画線部分と非画線部分と
の境界を鮮明ならしめ、又印刷スピードを向上させる等
の役割を果たす水を、印刷媒体として用いている。
そして、インキビヒクルとしては、分子中に二重結合を
持つ乾性油や、乾性油を加工した重合乾性油性を用いて
おり、その二重結合箇所に空気中の酸素を導入すること
により、インキが固化される。
そこで、この酸化反応の促進触媒として、従来はオクチ
ル酸、ナフテン酸、樹脂酸、トール油脂肪酸、アマニ油
脂肪酸、大豆油脂肪酸等のコバルルト塩又はマンガン塩
等を使用して来た。
(発明が解決しようとする課題〉 上記従来の酸化触媒は、乾性油の乾燥固化を速めさせる
性能を備えている反面、酸化触媒の添加によって、印刷
インキの刷り易さ(印刷適性)が悪化するすと言う問題
があった。
この印刷適性εは、インキの展伸性とか、印刷条件例え
ば印刷スピードや用紙の表面状態等が多少変化してもイ
ンキの付着性が悪化しないとか、非画線部分が汚れ難い
等と言った、印刷し易さに拘わる様々な事象を総合した
性質を意味している。
そして、オフセット印刷の場合には、前述の印刷媒体と
なる水とインキとが、適度の混和性乃至親和性を示すこ
とが大切であると考えられて来た。
そこで、印刷インキのメーカーは、最良の印刷適性が得
られる様に、その製造処方に様々な工夫を凝らして来た
が、前述の酸化触媒(ドライヤー)は印刷現場でインキ
に添加する習わj−になっているので、折角最良に調整
されている印刷適性がこの添加の段階で崩れてしまう不
具合を生じていた。
この様な不具合が生じる原因に就いて、本m発明者は様
々に検討を重ねた結果、オフセット印刷に於いては水を
印刷媒体として用いる処からして、ドライヤーと水との
親和性に問題があるとの結論に達した。
又、ドライヤーを添加すると、当1然、印刷機械上のイ
ンキ容器(インキ壺)内のインキ表面に所謂皮張り現象
が起こり易くなることも、別の要解決課題をなしていた
そこで、本発明の目的は、インキの固化促進効果を十分
に備えると共に、上記の印刷特性を悪化させず、然も、
所謂イン、′+の皮張り現象も起こV)難くしたオフセ
ット印刷インキ用ドライヤーを提供するにある。
[発明の構!!i、] (課題を解決するための手段) 上記の目的を達成する為に、本発明によるオフセット印
刷インキ用ドライヤーは、 1分子中の二重結合の含有個数が零又は2以Fのヒドロ
キシ高級脂肪酸のコバルト、マンガ〉・等の重金属塩を
酸化触媒として含有する構成どした。
そして、高級アルコール又は芳香族アルコールを、前記
ヒドロキシ高級脂肪酸重金属塩の溶媒として配合すると
良い。
〈作 用〉 上記構成のドライヤーをオフセット平版印刷用インキに
添加すると、インキの印刷適性を損なわずに、インキの
乾燥が速められる。
そして、印刷機械上の容器内に蓄えた状態で、インキの
表面に固化皮膜を生じ難くなる。
この様な作用が生じるメカニズムに就いては、以下の様
に推測される。
即ち、ドライヤーをll或するヒドロキシ高級脂肪酸の
重金属塩は、その−〇)(基部枠に於いて水との親和性
を有している。
その為、インキの印刷適性に大きく関与する、油性イン
キと印ψ1媒体としての水との混和性乃至親和性は、従
来の親水性に乏しいドライヤーとは異なって、インキに
ドライヤーを添加することに依っては殆ど変化せず、従
って印刷適性の悪化を招かなくて済むものと思われる。
又、インキの乾燥が速められ、且つインキ表面の皮張り
現象も起こり難くなる理由に就いては、後に詳しく述べ
る様に、非親油性の一〇 H基部枠がインキの表Jll
l!lに4Aまりで大気中の水分を吸着し、水の薄層を
生成させる為と推察される。
く実 施 例) 以下に、本発明によるオフセット印刷インキ用ドライヤ
ーの幾つかの製造処方例に就いて順次説明する。
(処方例1−a) 原料名           配合量 &) ヒマ脂肪酸コバルト塩の オレイルアルコール溶液     25g(Coの含有
率=2%) b) オフセット印刷インキ用メヂウムMS−11(大
阪印刷fンキ製造に、に、製)00g 上記a〉及びb)の両原料を3本ロールを使って良く混
疎し、ペースト状のCo系ドライヤ・−を得た。
ヒマ脂肪酸のコバルト塩は以下に述べる方法によって調
製した。
ヒマ脂肪酸(ヒマシ油の鹸化生成物)30g、苛性カリ
(純度80%)4g、水1 、OOOmb7)水溶液に
、塩化コバルトCoC12・6 H20,121/H3
05500+*l水溶液を撹拌しつつ混合させることに
よって、淡紫色を帯びた白色沈澱物が生成した。
この沈澱物を良く水洗した後、加水分解により生じた重
金属酸化物や水酸化物、そして未反応脂肪酸等を常法に
より精製除去し乾燥させた処、樹脂状をしたヒマ脂肪酸
コバルト塩32 gを得た。
このコバルト塩のCo含有率は8.8%であった。
このヒマ脂肪酸コバルト塩は、動・植物油、鉱油等には
溶解し難いが、各種の高級アルコールや芳香族アルコー
ルに対しては良好な溶解性を示した。
ヒマ脂肪酸の主成分のリシノール酸は、炭素数18で、
−OH基1個と、二重結合を2個持っている。
(処方例1−b) 原料名 a〉 ヒマ脂肪酸コバルト塩の オレイルアルコール溶液 (Coの含有量:2%) 配合量 12.5g b〉・ヒマ脂肪酸マンガン塩の オレイルアルコール溶液 (Mnの含有量=2%)     L2.5gC)オフ
セット印刷インキ用メヂウム MS−11(大阪印刷インキ製造に、に、製)100.
0g 上記a)〜C)の各原料を3本ロールを使って混練し、
ペースト状のCo、Mn系のドライヤーを得た。
b)のヒマ脂肪酸のマンガン塩の製法は、前記のCOC
l2−68tOの代わりに、MnC+2 ・6 H20
を用いた点を除いてヒマ脂肪酸コバルト塩の製法と同じ
である。
(処方例2−a) 原料名         配合量 a)ヒドロキシ・トリデシル酸コバルト塩のトリデシル
アルコール溶液 (Co含有量:2%)       25gb〉オフセ
ット印刷インキ用メヂウム MS−11(大阪印刷インキ製造に、に、製〉00g 上記a)及びb)の両原料を3本ロールを使って混練し
、ペースト状のドライヤーを得た。
a)のヒドロキシ・トリデシル酸コバルト塩は、以下に
述べる方法によって調製した。
ヒドロキシ・トリデシル酸(HOCli H24COO
H)23g、苛性カリ(純度:80%)4g、水1.0
00m1の水溶液中に、塩化コバルトCOCl2・6H
,Oll 2 g/ )I zo、500m1溶液を良
く撹拌しながら注油して、淡紫色を帯びた白色沈澱物を
生成させた。
この沈澱物を良く水洗した後、常法により精製し乾燥さ
せた処、樹脂状をした約27gのヒドロキシ・トリデシ
ル酸コバルト塩が得られた。このコバルト塩のCo含有
率は11.1%であった。
ヒドロキシ・トリデシル酸は炭素数が13で、1分子中
に1個のOH基を有するが、二重結合は有しない。
(処方例2−h) 原料名          配合量 a〉ヒドロキシ・トリデシル酸コバルト塩のトリデシル
アルコール溶液 (Co含有量:2%)         12.5gb
)ヒドロキシ・トリデシル酸マンガン塩のトリデシルア
ルコール溶液 (Mn含有量:2%)        12.5gC)
オフセット印刷インキ用メヂウム MS−11(大阪印刷インキ製造に、に、製)100.
0g 上記a〉〜C)の各原料を3本ロールを使って混練し、
ペースト状のドライヤーを得た。
b)のヒドロキシ・トリデシル酸マンガン塩の製法は、
前記のCoC1z・6HzOの代わりに、MnC+、・
6H,Oを用い点を除いて、ヒドロキシ・トリデシル酸
コバルト塩の製法と同じである。
(処方例3−a) 原料名        配合量 a〉 水素添加しマ脂肪酸コバルト塩 のベンジルアルコール溶液 (Co含有Jl:2%)       25gh〉 ア
マニ油          100g上記a上記びb)
の両原料を混和溶解させて、液状のドライヤーを得た。
a)の水素添加しマ脂肪酸コバルト塩は、以下に述べる
方法によって調製した。
水素添加しマ脂肪酸30g、苛性カリ(純度280%)
4g、水1.OOO+*lの水溶液中に、CoCl。
・6H20,12ir/ H20,500鴫1溶液を良
く撹拌しながら注油して、淡紫色を帯びた白色沈澱物を
生成させた。
この沈澱物を良く水洗した後、常法により精製し乾燥さ
せた処、樹脂状をした約32gの水素添加ヒマ脂肪酸コ
バルト塩を得た。このコバルト塩のCo含有率は8,8
%だった。
水素添加ヒマ脂肪酸の炭素数は18で、1分子中にOH
基を1個有するが、二重結合は有しない。
(処方例3−b) 原料名           配合量 a〉水素添加ヒマ脂肪酸コバルト塩 のベンジルアルコール溶液 (Co含有量:2%)        12.5gb)
水素添加ヒマ脂肪マンガン塩 のベンジルアルコール溶液 (Mn含有量:2%)        12.5gC)
 アマニ油          1.OO,Og上記a
〉〜C)の各原料を混和溶解させて、液状のドライヤー
を得た。
上記処方例1−a〜処方例3−bの各ドライヤーに就い
て、市販されているペースト状ドライヤー(市販品)と
比較しながら、その酸化(乾燥)促進触媒)としての性
能を測定した結果を、表1にまとめて示した。
テストに用いたオフセット印刷用インキは、大阪印刷イ
ンキ製造に、に、製ノ”MS−GP 193黒”で、此
のインキに各テスト用ドライヤーを夫々2%宛添加して
、常法によりその乾燥時間を計った。
表  1 表1の中で、紙上乾燥時間とは、印刷インキを印刷媒体
(紙)上で完全に固化させるに要する時間であり、紙1
セツティング時間とは、印刷済みの印刷媒体を重ねても
、そのインキが重ね合わされた媒体に付着しなくなる迄
の所要時間であって、このセツティング時間は、紙上乾
燥時間以上にその短縮が強く求めらる特性値である。
表1に明らかな様に、従来の市販ドライヤーの紙上セツ
ティング時間は7.5分で、ドライヤー無添加の場合と
変わらなかったのに対して、本発明による処方f141
−a〜処方N5−bの各ドライヤーを用いた場合には、
紙上セツティング時間をいずれも4.5分と著しく短縮
させることが出来た。
そして、紙上乾燥時間も、ドライヤー無添加の場合に比
べて十分有効に短縮させることが出来た。
この様に紙上乾燥時間はさして短縮されないのに、紙上
セラティグ時間が顕著に短縮された理由に就いては、次
の様に考えることが出来る。
即ち、ドライヤーを構成するヒドロキシ高級脂肪酸の重
金属塩は、本来親7油性で、油性のオフセット印刷用イ
ンキに対して親和性を示すが、この重金属塩に結び付い
ている一〇H基は非親油性(g!水性)なので、ドライ
ヤーが油性印刷インキに添加さると、−OH基部分は油
性インキ層から逃tする様にその外表面に向けて、つま
り大気に向けて配向された状態となる。この様な一〇 
H基の配向現象は、界面活性剤等に就いて良く知られた
処である。
その為、インキ層の表面に並んだヒドロキシ゛ル基に大
気中の水分が吸着されて、微視的に見れば、インキ層の
表面を薄い水層が取り巻き、未乾燥の印刷インキが隣接
する印刷済媒体に付着するのを防いでくれるものと推測
することが出来る。
そして、上記各実施例処方によるドライヤーは、既述の
様にインキメーカーが十分吟味して最良の印刷適性が得
られる様に調製した印刷インキに添加しても、従来のも
のとは異なって、その印刷適性は殆ど損なわれなかった
その理由に就いては、平版オフセット印刷用インキの印
刷適性に最も拘わりが深いと考えられている、印刷媒体
としての水と油性印刷インキとの間の望ましい混和性乃
至親和性が、ドライヤーの添加によっても阻害されない
為であると推察される。
この混和性が乱されない理由は、ヒドロキシ高級脂肪酸
に結び付いている親水性に富んだ一〇H基が、一種の緩
衝作用を営む為と思われる。
更に、上記各処方例のドライヤーを添加した印刷インキ
は、印刷機械上の容器(インキ壺〉に入れてその表面(
液面)が大気に触れている状態のもとで、従来のドライ
ヤーに比べて所謂皮張り現象が著しく起こり難くなる事
が確かめられた。
これは、前述の様にしてインキの外表面に並んだ一〇H
基に吸着された水分が、大気を遮ぎるノくリヤーとして
働く為と推察される。そして、極く薄く印刷されたイン
キ面に対しては、このバリヤー効果は殆ど無視し得ると
思われる。
尚、上記各実施例では、ヒドロキシ高級脂肪酸重金属塩
を調製するのに、ヒドロキシ高級脂肪酸を一旦アルカリ
水溶液中で鹸化させ、これに重金属塩化物の水溶液を反
応させる方法によっているが、これは、例えば、ヒドロ
キシ高級脂肪酸に、その当量乃至は幾分過剰量の重金属
水酸化物を加え、原料の性状に応じて120〜150℃
の温度下で、3〜8時間撹袢撹拌ことによって、直接的
にヒドロキシ高級脂肪酸の重金属塩を調製することも出
来る。
又、本発明目的に用いるに適したヒドロキシ高級脂肪酸
としては、様々にテストしたものの中で、炭素数が10
〜20で、二重結合は存在しないか又は2個以下のもの
が好ましく、又、本発明に於いてその存在を必須要件と
する一〇H基に就いては、プライマリ−、セコンダリー
及びターシャリ−のいずれの位置に結合していても、前
述した発明目的の達成の度合に於いて、さして差異は認
められなかった。
[発明の効果] 以上の説明によって明らかな様に、本発明によるオフセ
ット印刷インキ用ドライヤーは、1分子中の二重結合の
含有個数が零又は2以下のヒドロキシ高級脂肪酸のコバ
ルト、マンガン等の重金属塩を酸化触媒として含有させ
たことを特徴としている。
その為、本発明によるドライヤーを油性のオフセット印
刷インキに添加することによって、従来のものと同等以
上のインキ固化促進効果が得られると共に、従来のもの
とは異なって、ドライヤーを添加することによるインキ
の印刷速、性の悪化を招かなくて済む様になる。
更に、ドライヤーを加えた印刷インキを印刷機械上の容
器(インキ壺)に入れて置いても、所謂皮張り現象は殆
ど起こらなくなる等、本発明によるオフセット印刷イン
キ用ドライヤーは様々の優れた効果を奏する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)1分子中の二重結合の含有個数が零又は2以下の
    ヒドロキシ高級脂肪酸のコバルト、マンガン等の重金属
    塩を酸化触媒として含有するオフセット印刷インキ用ド
    ライヤー。(2)前記ヒドロキシ高級脂肪酸重金属塩の
    溶媒として、高級アルコール又は芳香族アルコールを配
    合したことを特徴とする請求項1項記載のオフセット印
    刷インキ用ドライヤー。
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