JPH0365531A - 単板断熱ガラス - Google Patents

単板断熱ガラス

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JPH0365531A
JPH0365531A JP1198304A JP19830489A JPH0365531A JP H0365531 A JPH0365531 A JP H0365531A JP 1198304 A JP1198304 A JP 1198304A JP 19830489 A JP19830489 A JP 19830489A JP H0365531 A JPH0365531 A JP H0365531A
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孝一 古屋
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    • C03C2217/78Coatings specially designed to be durable, e.g. scratch-resistant

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、冷暖房効果を向上させるようにするとともに
比較的高い可視光透過率を有するものであって、しかも
電波の透過が比較的よく耐摩耗性も優れた単板断熱ガラ
ス、特に車輌用断熱ガラスとして有用であって、ことに
サイドあるいはドア用窓ガラス、リヤ用窓ガラスとして
単板でも使用可能な単板断熱ガラスに関する。
[従来の技術] 従来、例えば車両用窓ガラスとして透明誘電体または透
明導!膜/銀/透明誘電体または透明導電膜の構成で高
い可視光透過率を達威し、銀の高反射性能を利用して日
射透過率の低い断熱ガラスとして、これを合せガラスに
することで使用されている。しかしながら銀膜は耐摩耗
性、耐湿性に弱く、合せガラスに加工処理せずに放置し
ておくと数日以内で膜に異変が発現し、膜の変色変質が
起り、手で触れただけで剥離する現象になるという非常
に弱いものであった。
このため最近では合せガラスでなくても単板のままで使
用しても耐候性、耐久性があるというものが種々提案さ
れている。例えば特開昭63206333号公報には、
単板熱線反射ガラスが記載されており、ガラス板面に熱
線反射膜としてガラス板側から数えて順に第1層と第3
層が透明誘電体膜又は透明導電性酸化物膜、第2層が窒
化物膜、第3層上の最上層が酸化物の厚膜とが積層され
、最上層が露出面でなっている、例えばSiO□膜/T
!O1膜/TiN膜/TiOλ膜/ガラス板の構成から
なるものが開示されており、また特開昭64−5930
号公報には、高透過ソーラーコントロールガラスが記載
されており、ガラス板面に、ガラス板側から順に第1層
として酸化スズ膜、第2層として低光吸収性膜、第3層
として窒化チタン膜、第4層として低光吸収性膜、第5
層として酸化スズ膜が積層されており、場合によっては
第61i1として酸化けい素膜又は酸化アルミニウム膜
を主成分としたオーバコート保護膜が被覆されてもよい
、例えば5iO1膜/SnO□膜/TiO2膜/TiN
膜/Ti%膜/ SnO□膜/ガラス板の構成とするも
のが開示せれており、さらに特開昭63−247352
号公報には、反応性スパッタリングによる透明コーティ
ングについて記載されており、基材、基材上のコーテイ
ング膜およびコーティング上の保護膜を含む構成である
コートした物品であって、この保護膜がアルミニウムお
よびけい素を含む合金であるターゲットを反応性ガス中
、特にOL%がN2+OLガス中で10〜30%存在す
るなかでスパッタすることにより形成された反応生成物
の無定形層を含む膜であるものが開示されており、さら
にまた特開昭6081048号公報には、ガラス上にT
IO,L膜を形成し、次いでTiOえとTiNの馴染み
層を設け、その上にTiN膜を積層する窒化チタン薄膜
付きガラスおよびその作製方法が記載されており、また
Cr、Ti。
Zr Ta Niあるいはステンレスの金属膜を用いる
ものとしては、特開昭61−55603号公報に記載の
高耐久性赤外反射鏡あるいは特開昭63−242948
号公報に記載の熱線反射ガラス等が知られている。
さらにまた、高屈折率膜と低屈折率膜を順次積層した反
射防止膜あるいは電磁鵡蔽膜を有するガラスが提案され
ており、例えば特開昭63〜131101号公報には第
1及び第2の高屈折率膜のうちの少なくとも一方を、反
応性スパッタリングを用いて形成された高屈折率の第1
の膜状体と、この第1の膜状体よりも更に屈折率の高い
第2の膜状体よりも更に屈折率の高い第2の膜状体とを
積層することにより成る多層反射防止膜が記載されてお
り、また特開昭60−81047号公報にはガラス基板
の外側にITO膜等の電磁返蔽用透明導電性″iR膜と
TiO□とSiO□を交互に積層した熱線反射膜を積層
し、内側に電磁遮蔽用透明導電性薄膜と可視光の反射防
止膜を積層することにより、外来電波によるノイズを防
止できると共に、日射の侵入を抑制でき、良好な視界を
確保できるという電波遮蔽ウィンドガラスが記載されて
おり、さらに実開昭60−183497号公報にはガラ
スに透明導電膜、特に好ましくは面積抵抗値が100Ω
/口以下であるものを設けることにより、車!!電子機
器の外部からの電磁波によるノイズを防ぐことができる
電波遍蔽効果を有する自動車ガラスが記載されている等
が知られている。
いずれの場合も断熱ガラスとしての性能を確保するため
、その構成中に導電性の成分を含んでおり、この導電性
F!ムこより、断熱性を出し残りの誘電体との組み合わ
せで透過率、反射率を調節するものであった。
[発明が解決しようとする問題点] 前述したような例えば特開昭63−206333号公報
に記載の単板熱線反射ガラスならびに特開昭64−59
30号公報に記載の高i3過ソーラーコントロールガラ
スについてはいずれも金属と同等の導電性を得るため、
これに代わる耐久性の良い導電膜をかなり厚くする必要
があり、この場合、生産性の低下が生し、また電波に関
してシールド効果を起こすものであった。また特開昭6
3247352号公報に記載の反応性スパッタリングに
よる透明コーティングについては表面における耐摩耗性
ならびに耐食性は向上するものの必ずしも各層での密着
性ならびに耐薬品性を充分満足するようなものにできる
ものではないものであり、場合によっては透明性が充分
でなくなることがあり得るものである。さらにまた特開
昭60−81048号公報に記載のものは、耐摩耗性に
対して必ずしも充分ではなく、また特開昭61−556
03号公報あるいは特開昭63−242948号公報に
記載のものはガラス側から見た際の可視光反射率が大き
くなりやすくかつ密着性あるいは耐摩耗性等においても
必ずしも充分なものとはいい難いものであって、特に例
えば自動車用窓ガラスのうち単板で用いるドアあるいは
サイドガラスには充分採用できるとは言えないものであ
る。
さらにまた、前記特開昭63−131101号公報を初
め前記各公報ならびに特開昭60−81047号公報お
よび実開昭60−183497号公報に記載のものはい
ずれも自動車電話、TV、シャッター開閉のリモコン操
作など電波の送受信を要する場合には電磁シールド効果
を起こして、充分な機能が得られ難いものであり、また
ガラスアンテナ性能自身が非常に優れていたとしても反
射、吸収するため、結果として非常に悪いアンテナ性能
しか得られず悪影響をもたらすものである。また無反射
ガラス用に透明酸化物のみの組み合わせで、多くの提案
がなされているが、膜の数が多く、また基膜の厚みがλ
/4、λ/2など厚く、生産上非常に悪いものであり、
また主にデインピング、ゾル−ゲルなどでつくられてい
るが、これらは膜の耐摩耗性が極めて悪く、単板として
は使用できないものであった。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、従来のかかる欠点に鑑みてなしたものであっ
て、特定の異なる屈折率を有する特定の膜厚で誘電体膜
を組み合わせて順次3〜47iIまたは5〜6層の薄膜
を積層し、しかも運転者等に対し充分名視野を確保でき
て単板で使用しても充分な耐摩耗性、耐久性、耐候性を
もち、電波を車内外に透過させることができ、冷暖房に
効果的な単板断熱ガラスを提供するものである。
すなわち、本発明は、透明ガラス基板の表面に、ガラス
面より第1層として屈折率が1.8〜2.1の透明誘電
体膜を膜厚100〜2000Å、第2層として屈折率が
2.2〜2.5の透明誘電体膜を膜厚100〜2000
Å、第3層として屈折率が1.8〜2.1の透明誘電体
膜を膜厚100〜2000人またはこれに加えて最外表
面膜としてシリコン合金酸化物膜を膜厚100〜200
00人それぞれ順次スパッタリング法あるいはCVD法
によって積層して成り、かつ可視光透過率が65%以上
、可視光反射率が15%以下ならびに日射透過率が65
%以下であって成膜前のガラス基板に比べ日射透過率が
5%以上低下するものであり、さらにCS−10Fによ
るテーパー試験において1000回回転後の透過率とヘ
ーズの変化量が試験前に比し10%以内、ならびに各層
の表面体積抵抗が100Ω・CM以上であることを特徴
とする単板断熱力゛ラス、ならびに透明ガラス基板の表
面に、ガラス面より第1層として屈折率が1.8〜2.
1の透明誘電体膜を膜厚100〜2000Å、第2層と
して屈折率が2.2〜2.5の透明誘電体膜を膜厚10
0〜2000Å、第3層として屈折率が1.8〜2.1
の透明誘電体膜を膜厚100〜2000Å、第4層とし
て屈折率が2.2〜2.5の透明誘電体膜を膜厚100
〜2000Å、第5層として屈折率が1.8〜2.1の
透明誘電体膜を膜厚100〜2000人またはこれに加
えて最外表面膜としてシリコン合金酸化物膜を膜厚10
0〜20000人それぞれ順次スパッタリング法あるい
はCVD法によって積層して成り、かつ可視光透過率が
65%以上、可視光反射率が15%以下ならびに日射透
過率が65%以下であって成膜前のガラス基板に比べ日
射透過率が5%以上低下するものであり、さらにCS−
10Fによるテーパー試験において1000回回転後の
透過率とヘーズの変化量が試験前に比し10%以内、な
らびに各層の表面体積抵抗が100Ω・CM以上である
ことを特徴とする単板断熱ガラス。加えて、前記積層成
膜において、屈折率が1.8〜2.1の透明誘電体膜と
して5nOx、 ZrOx、 ALN 、 TaOxを
、また屈折率が2.2〜2.5の透明誘電体膜としてT
iOxをそれぞれ用いることを特徴とする前記単板断熱
ガラスをそれぞれ提供するものである。
ここで、断熱多層膜として透明誘電体膜を用いることに
したのは、電波の透過が構成する膜の電気抵抗値に関係
し、しかも100Ω・CM以上、好ましくは1000Ω
・CM以上の非常に高電気抵抗値のもの、例えばTiO
x、 5nOx等でなければならないことがわかり、従
来のような導電性金属等、例えばAg、 TiNjTO
等では電気抵抗値が低く電波4蔽性能を有し、例えばガ
ラス基板に比し数dBあるいは10dB  以上のマイ
ナスとなり、例えば1.2dBのマイナスとぼはガラス
基板と同等とすることができないからであり、またこれ
ら透明誘電体膜は耐薬品性、耐湿性、付着性等に著しく
優れたものである。
誘電体膜を屈折率が1.8〜2.1、例えば5nOx 
(0<x≦2)、Ta0x(0<x≦2.5〉、ZrO
x (0くx≦2)、5iOx(0<x≦2)ならびに
AIN等であり、ついで2.2〜2,5、例えばTiO
x (0くX≦2)であり、その上に1.8〜2,1と
低高屈折率のものが交互になるようガラス基板表面に順
次積層し3〜5Nの多isとしたのは、より強く密着さ
せたなかで、可視光透過率ならびに反射率を、例えば膜
を成膜しないガラス基板とほぼ同等もしくは近ずけるた
めに膜の干渉効果のみを利用し、干渉効果を大きくする
ためにはガラス基板と膜、膜と膜、膜と空気の屈折率差
が大きいことが必要であるためであり、しかも日射透過
率を65%以下でかつガラス基板のみの日射透過率より
も5%以上、好ましくは10%前後低下させることがで
きるためであり、3層より5層の方がより大きい低下と
なりやすいものである。さらに断熱を有する前期多層膜
を成膜してもその反射色は、反射の刺激純度が10%と
低いためニュートラル色が得られる。また多層の膜厚を
100〜2000人としたのは、100人未満では各層
の膜強度が保持し難いことも生しることがあること、可
視光反射率、日射透過率等においても満足すべき値とな
りにくいものが場合によっては出てくることがあるため
であり、2000人を越えると、生産性の悪化が生じた
り、厚いために発現する歪み等の諸問題をかかえること
になりかねないからである。また表面強度をさらに向上
させる意味で、屈折率1.5程度のシリコンアルミニウ
ム合金酸化膜を膜厚100〜2000OA程度で用いる
ことができるものである。
さらにまた成膜の製法としては、スパッタ法またはCV
D法であることが、耐摩耗性環上必要であり、例えばデ
ィッピング法等では耐摩耗性において非常に弱いものと
なり単板での使用に通さないものとなるためである。
なお、例えば曲げ加工後の成膜あるいは威膜後の曲げ加
工のどちらの工程でもよいものであり、このことは全て
誘電体膜のみのため加熱による膜の変質が発現しないこ
とによるものである。また5層あるいは6層を越えると
生産性上好ましくないものである。
また、光学特性のうち、可視光透過率を65%以上とし
たのは、例えば自動車における運転者の視野を十分確保
するためであり、好ましくは70%以上であり、また可
視光反射率を15%以下としたのは、15%を越えると
自動車窓ガラスとして使用した際、運転者にミラー効果
で室内の像が視野内に入り運転者の安全性を妨げ、逆に
対向車の運転者にはまぶしさを与えるためで、好ましく
13%以下、より好ましくは10以下であり、特に前記
可視光透過率あるいは反射率は夜間ならびに雨降り等に
その効果をよりもたらすものである。さらにまた、日射
透過率を65%以下でかつガラス基板のみの際より5%
以上低下させるものとしたのは、少なくとも65%を越
え、前記差が5%以内であれば冷暖房効果を向上させ、
例えば車内の住居性を向上させるために必ずしも役立た
せたとは言い難く、効果が少ないものとなるためである
さらにまた、CS−10Fによるテーパー試験において
1000回回転後の透過率とヘーズの変化it(ΔTと
Δ旧が試験前に比し、10%以内であるものとしたのは
、10%を越えると長期間使用において膜の視野ならび
に透明さが悪化し、例えば運転者に目立って不快感、場
合によっては安全性を妨げる場合も発現することがある
ようになってくるためであり、好ましくは8%以上、よ
り好ましくは5%以内である。
さらに各層の表面体積抵抗が100Ω・CM以上を有す
るとしたのは、周波数100〜1000100Oの間で
特に100〜700MIIz前後において10dB以上
、ガラス基板と比し数dB、電波を遮蔽しないようにす
るために必要であり、特に自動車ガラスとして断熱性能
を生かしつつ電波、例えばTV波、電話、シャッター開
閉のリモコン操作などの電波のためにはガラス基板とほ
ぼ同等もしくは1〜2dBの低下におさえる必要がある
ためである。
つぎに、ガラス基板としては、透明ガラスであればよい
が、特にグレー、ブロンズ等がよく、ニュートラル色を
得やすいものであってより好ましいものである。また単
板で使用できることはもとより、複層あるいは合せガラ
スとしても使用できることは言うまでもない。
[作用] 前述したとおり、本発明の単板断熱ガラスは、特定の低
高屈折率を有する誘電体膜をスバ、夕またはCVDによ
って順次交互に特定膜厚で3〜5層の積層多層膜とし、
場合によっては加えてシリコンアル兆ニウム合金酸化物
をオーバーコートして巧みに組み合わせ、しかも可視光
透過率、可視光反射率あるいは日射透過率等の光学特性
をそれぞれ特定し、さらにテーパー試験による透過率と
ヘーズの変化量を特定し、さらにまた表面体積抵抗を特
定したものとしたことにより、各薄膜層のV着性を高め
、積層した多層膜全体の耐摩耗性ならびに耐食性が向上
し、耐久性に優れ、単板として充分採用できるものとな
り、しかも適度の干渉効果をもたらし、断熱機能を有し
、充分可視光反射率を低いものとして充分視野が確保で
き、例えば車内外からのミラー効果も殆どなく、視野を
妨げるようなことにならず、高い安全性と居住性を備え
、例えばTV電波等も透過するものとなって、建築用窓
ガラスではもちろん、車両用窓ガラスとしてもフロント
、サイドあるいはドア用ガラス、さらにリヤ用ガラスに
も充分採用できる傘板断熱ガラスを提供できるものであ
る。
[実施例] 以下、実施例により本発明を具体的に説明する。ただし
本発明は係る実施例に限定されるものではない。
実施例1 大きさ600X 600旧2、厚さ5mmのグレーガラ
ス(NGFL5)を中性洗剤、水すすぎ、イソプロピル
アルコールで順次洗浄し、乾燥した後、マグネトロン反
応スパンタリング装置の真空槽内にセットしであるSn
とTiのターゲットに対向して上方を往復できるようセ
ットし、つぎに前記槽内を真空ポンプで約5 X 10
 Torrまでに脱気した後、該真空槽内に0□ガスを
導入して真空3 度を約2 X l0Torrに保持し、前記SnとTi
のターゲットに約0.5KWの電力を印加し、02ガス
(但し、Arと02ガスの流量比は1:1からO:lの
範囲にあればよい、)によるDCマグネトロン反応スパ
ッタの中を、前記Snターゲット上方においてスピード
約5QIl/minで前記仮ガラスを搬送することによ
って約600人厚さのSnO□薄膜を第1層として成膜
した。成膜が完了した後、Snターゲノトへの印加を停
止する。
次に、板ガラスを前記真空槽中においたまま、前記Ti
ターゲノトに約2.5KWの電力を印加し、0□ガスに
よるDCマグネトロン反応スパッタのなかを、前記Ti
のクーゲント上方において約20++++s/winの
スピードで搬送することにより、前記板ガラスのSnO
□成膜表面に約50A厚さのTiO2薄膜を第3層とし
て成膜積層した。
さらに前述の第1層成膜と同様にして約601/min
のスピードで搬送することにより、前記ガラスのTiO
□成膜表面に約500人の5n02薄膜を第3層として
成膜積層した。
得られた3層の多層膜を有する単板断熱ガラスについて
、可視光透過率(380〜780nm)、可視光反射率
(380〜780nm)ならびに日射透過率(340〜
1800rv)については340型自記分光光度計(日
立製作所型)とJISZ8722. JISR3106
によってそれぞれその光学的特性を求めた。さらにテバ
ー試験による透過率の差については、テーパー−試験機
(MODEL 503. TYBEI!社製)に膜面を
上にした100角の試験片をセットし、膜面に荷重50
0gのかかった摩耗輪(CS−10F)が2ケ所で当た
るようになっているもので、1000回回転した後、先
ず可視光透過率を測定し、試験前の測定値と対比し、そ
の変化量すなわち差(ΔT)をもって表わした数値であ
り、次いでヘーズ(曇り具合)値については、ヘーズメ
ーター(日本重色工業製、NDI+−20D)によって
測定し、ΔTと同様にその変化量(Δ旧をもって表わし
た数値である。
次に、耐薬品性のうち耐酸試験については、常温で1規
定の塩酸?8液中に前記試験片を約6時間浸漬した後、
膜の劣化状態を見て判断したものであり、耐アルカリ試
験については、常温で1規定のNa01l溶液に試験片
を約6時間浸漬した後、膜の劣化状態を見て判断したも
のであり、それぞれ○印はほとんど劣化が見られなかっ
たもの、X印は劣化が明らかに目立ったものである。
また耐薬品性については、約50°C2相対温度約95
%の部屋内において30口間放置した後、膜の劣化状態
をみて耐薬品性同様の判断ならびに○×印で表示した。
さらに表面抵抗については、四探針抵抗測定装置RT−
8(NAPSON社製)によって測定し、100Ω・C
M以上を○印とし、1.00Ω・CM以下を×印または
測定値で示した。これら前述の測定値は表1に示す通り
である。
またさらに、電波透過性については、シールド効果、す
なわち・通常のガラス基板と比して電波が透過しにくく
なる程度を知るため、アトバンチストン去のテムモード
によってTR17302とTn4172 (いずれも■
アトパンテスト製)を用いて測定して求め、図1に示し
た。
表1ならびに図1より明らかなように、またグレー硝子
(日射透過率71.4%)に比べ日射透過率が5%以上
低くなり、断熱性に優れ、より優れた住居性ならびに安
全性を示し、耐摩耗性、耐食性を十分に有し、耐候性、
耐久性を向上したものであって、電波を十分透過し、単
板断熱ガラスとして有用なものとなり、所期のめざすも
のが得られた。
なお、表中のガラス基板は、NGFLはグレーNFLは
ブロンズ、FLは無色透明の通常の仮ガラスを示す。
実施例2〜14 実施例1と同様の方法で、表1に示す3〜6層積層多層
膜およびその各膜厚を得て、その膜構成において実施例
1で示した測定法等によって同様の評価手段で行い、そ
の結果を表1に示す。
各実施例共、実施例1と同様のものが得られた。
比較例1ならびに4〜10 実施例1と同様の方法によって表2に示すような3〜7
層の積層多層膜を得、その膜構成において実施例1で示
した測定法等によって同様の評価手段で行い、その結果
を表2にそれぞれ示す。
それぞれ、実施例に比して、例えば比較例1は表面体積
抵抗が低く、導電性膜層を有していることを示し、図1
でも明らかなように通常のガラス基板のみよりシールド
効果を有しており、また比較例8のようにAg層を含む
7層の多層膜を有するものでも、金属で導電性を有し表
面体積抵抗が低く、図1でも明らかなように通常のガラ
ス基板のみよりかなりのシールド効果となっており、し
かも、耐摩耗性ならびに耐薬品性かないものとなってい
る。そのほかの比較例では、いずれも光学特性を満足す
るものではないものであり、いずれにしても必ずしも優
れた特性を有する単板断熱ガラスとは言い難いものであ
った。
比較例2および3 大きさ200 X200 ml、厚さ5■のグレーガラ
ス(NGFL5)を中性洗剤、水すすぎ、イソプロピル
アルコールで順次洗浄し、乾燥した後、5n(On c
、I!、 )3Cロ容ン夜中にデインピングし、約1,
21Ili/secの速度で引上げ、200°Cl2O
分乾燥し、膜厚約600人の5n02薄膜を得、ついで
Ti(0−CvH7)a?S液中にデインピングし、約
1.On+m/secの速度で引上げ、前記と同し条件
で乾燥し、膜厚約500人のTiO2薄膜を得、さらに
Sn (0−n−C4119)3 ”’容ン夜中にデイ
ンピングし、約1.0mm/secの速度で引上げ、乾
燥後約600°Cで30分キュアし、膜厚約500人の
SnO□薄膜を得、表示中の比較例2のような3層の膜
構成のものを得た。
比較例3は比較例2と同様に行い、ただSiO2薄膜に
ついては、S i (OCx 11s) aン容ン夜中
にデイ9./ピング後、約0.8mm/secの速度で
引上げ、膜厚約600人のものを得た。
得られた比較例2および3のものは、テーパー試験で膜
がなくなり、耐摩粍性がないもので単板として使用不可
能と言わざるを得ないものであった。
[発明の効果] 以上前述したように、本発明はスパッタ法またはCVD
法で、特定の低高屈折率あるいは膜厚でvFJ電体膜を
特異に組み合わせて多層膜としてlI層した構成にせし
め、しかも光学上ならびに安全上の特性値が特定できる
ものとなし得、断熱ガラスであって耐摩耗性、耐食性な
らびに耐候耐久性に優れ、電波透過のよい特異なものと
なり、複層あるいは合せガラスはもちろん単板のニュー
トラル色で居住性のよい、ガラスアンテナ等を備えて効
果的で有用な単板断熱ガラスを効率よく提供できるもの
である。
【図面の簡単な説明】 図1は、電波シールド効果におけるガラス基板と実施例
1ならびに比較例1.8との差に関する一例を示す図で
ある。 (Mfh)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)透明ガラス基板の表面に、ガラス面より第1層と
    して屈折率が1.8〜2.1の透明誘電体膜を膜厚10
    0〜2000Å、第2層として屈折率が2.2〜2.5
    の透明誘電体膜を膜厚100〜2000Å、第3層とし
    て屈折率が1.8〜2.1の透明誘電体膜を膜厚100
    〜2000Åまたはこれに加えて最外表面膜としてシリ
    コン合金酸化物膜を膜厚100〜20000Åそれぞれ
    順次スパッタリング法あるいはCVD法によって積層し
    て成り、かつ可視光透過率が65%以上、可視光反射率
    が15%以下ならびに日射透過率が65%以下であって
    成膜前のガラス基板に比べ日射透過率が5%以上低下す
    るものであり、さらにCS−10Fによるテーパー試験
    において1000回回転後の透過率とヘーズの変化量が
    試験前に比し10%以内、ならびに各層の表面体積抵抗
    が100Ω・CM以上であることを特徴とする単板断熱
    ガラス。
  2. (2)透明ガラス基板の表面に、ガラス面より第1層と
    して屈折率が1.8〜2.1の透明誘電体膜を膜厚10
    0〜2000Å、第2層として屈折率が2.2〜2.5
    の透明誘電体膜を膜厚100〜2000Å、第3層とし
    て屈折率が1.8〜2.1の透明誘電体膜を膜厚100
    〜2000Å、第4層として屈折率が2.2〜2.5の
    透明誘電体膜を膜厚100〜2000Å、第5層として
    屈折率が1.8〜2.1の透明誘電体膜を膜厚100〜
    2000Åまたはこれに加えて最外表面膜としてシリコ
    ン合金酸化物膜を膜厚100〜20000Åそれぞれ順
    次スパッタリング法あるいはCVD法によって積層して
    成り、かつ可視光透過率が65%以上、可視光反射率が
    15%以下ならびに日射透過率が65%以下であって成
    膜前のガラス基板に比べ日射透過率が5%以上低下する
    ものであり、さらにCS−10Fによるテーパー試験に
    おいて1000回回転後の透過率とヘーズの変化量が試
    験前に比し10%以内、ならびに各層の表面体積抵抗が
    100Ω・CM以上であることを特徴とする単板断熱ガ
    ラス。
  3. (3)前記積層成膜において、屈折率が1.8〜2.1
    の透明誘電体膜としてSnO_x、ZrO_x、ALN
    、TaO_xを、また屈折率が2.2〜2.5の透明誘
    電体膜としてTiO_xをそれぞれ用いることを特徴と
    する請求項1ならびに2記載の単板断熱ガラス。
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JP2007141471A (ja) * 2005-11-14 2007-06-07 Aigi Sangyo Kk 電磁誘導加熱調理装置及びこれを用いた電磁誘導加熱調理方法
JP2009502566A (ja) * 2005-07-29 2009-01-29 サン−ゴバン グラス フランス 太陽放射に作用する薄膜積層を備えたグレージング

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